雪だるま

登録日:2024/12/03 Tue 08:07:21
更新日:2025/04/25 Fri 16:24:01
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雪だるまとは、冬の風物詩である。
なお、以降固有名詞以外は「雪だるま」の表記で統一する。


88概要88

一言で言えば、雪で作っただるま……といえば簡単だが、それと違って等身や手足があることが多い。
英語では「スノーマン」、中国語では「雪人」という風に、雪でヒトを模した像を拵える文化は各国にあるが「だるま」と呼んでいるのは日本くらいかもしれない。

雪が積もった地域における子供たち(あるいはちょっと童心に帰った大人も?)の遊びの定番で、雪に縁の無い地域でも「かまくら作り」「雪合戦」等と共に創作などでよく見かける。
更にかまくら作りほど手間はかからなくて、雪合戦ほど殺伐としない人数を揃えなくて良いので、雪が降って暇ができた際に作られることが多い。
基本的には積もった雪を玉状に固めて、大きめの「体」と小さめの「頭」を作り、2つ出来たら前者に後者をポンと乗せるだけで完成。かんたん。
ちなみに2段なのは日本ぐらいで、欧米では3段が基本。向こうでは「雪でだるまではなく人形(下半身、胴体、頭の3部位構成)を作る」という印象なのだろうか。中国の「雪人」は日本の雪だるまと同じ2段だが、下の段は玉ではなく円錐状となっておりここに文化の違いが見られる。
更に、石やビー玉で目や口、体のボタンを。人参で鼻を付け、バケツを被せて帽子代わりに。そして木の枝などで手を作るなどデコレーションされることもあるとか。襟巻きなど人間用の防寒装備を着せてあげる人もいる。逆に溶けないか心配になるが(冷気を通さない仕組みのため逆に冷たさを逃がしにくく割とあり)。
日本の雪だるまはかつては眉鼻口を炭、目を炭団(たどん)*1で作るのが一般的だったが、炭や炭団が身近でなくなったため現在では見かけなくなった。

しかしそれだけ手間暇掛けて作っても、翌日には溶けて無くなっているか、強烈な雪により埋もれてしまうかのどちらか。だが、その儚さもまた雪だるまの魅力と言えよう。
一日経過しても形を維持していたら御の字。その場合はもう少しだけ形を直すなどして遊んであげよう。

なお「殺伐としない」とは述べたが、それはあくまで1人で作る場合。きょうだいや友達と作るとなれば自然と大きさを求めるようになる。体は闘争を求める。
そうでなくても「すごく大きな雪だるまを作りたい」と思う子供は数知れないだろう。だいたい途中で飽きるけど。
逆に、2024年現在の住宅は庭が狭く、自由に使えるだだっ広い土地というものが少ないor私有地である事が多いため、こじんまりした雪だるまを郵便ポストなどの上にちょこんと置くというのも主流。

ただ、上ではああ言ったが、江戸時代に描かれた歌川広景の作『江戸名所道戯尽 廿二御蔵前の雪』には、文字通りにだるまを象った雪像、雪だるまが描かれている。
なお、この絵には近くにお供え物が描かれていることもあり、一種の縁起物としての雪像の側面があったと思われる。
この雪像文化が民衆に広まる過程で作成が簡略化されていった、とかだろうか。

時代や場所に置いて姿や役割は変わっても「雪国の定番」であることには変わらないという、なかなかおもしろい存在と言えよう。

白い丸を2段重ねて顔を描いただけのシンプルな造形から、手芸・工芸・食品の題材として既製自家製問わず採用されている。
そう、雪がなくても雪だるまは作ることができる。雪が降らなくて寂しい君もまずは丸いおにぎりを2つ作ってみよう。


《雪うさぎ》

雪だるまと同じく、雪で何らかの形を模したもの(雪像)としては、『雪うさぎ』も有名。
読んで字の如く、デフォルメされたうさぎを模して作られる。
伝統的には、その紅い目はナンテンの実で表現されることが多い。こちらは、モチーフがモチーフということであまり大きくは作られない。手のひらサイズか、大きくても精々お盆に乗るくらいのサイズのものがメジャー。
ただ、その小ささゆえに持ち運びがしやすいのはメリット。
作った雪うさぎを、想いを込めて大切な人に渡す……などのシーンが浮かぶ人も多いのでは?


88スラングとしての雪だるま88

坂道などを転がした雪玉が、どんどん周りの雪を巻き込んで大きくなる様子の連想から、数が急速に増えていくことを「雪だるま式」と表現する事もある。借金や利息が加速度的に大きくなる、どちらかというと悪い意味で使われることが多い。
……よくよく考えると「雪だるま」ではおかしいが、なぜかイメージしやすい言葉として有名。欧米では“snowboll”(雪玉)と表現するので、日本語も「雪玉式」の方が良かったのではないだろうか。しかし完全に定着してしまっているので、これからも使われ続けるだろう。

また、英語圏で“snowman”は「オクスリの売人」を指すスラングとして使われることもある。*2
『雪だるまつくろう』がマーベル的に絶対NGなのは、別にピエール何某のことがあってじゃないんだぜ!!


88創作での扱い88

やはりというか子供たちの遊びとして登場することが多い。というか現実世界より行われている節もある。幼少期の思い出として語られる定番。
幼年漫画やアニメでは「友達」として作り上げられるも、前述のように翌日には消えて無くなるという悲しい別れをするしんみりする話も。
ギャグ漫画ではスキーやスノボ中に調子に乗りすぎて雪原を転げ落ち、止まった時には雪玉から顔だけ出した「雪だるま」状態になるのがお約束
ゲームなどでは雪国の町でよく作られているなど、雪景色には付き物。

また「雪だるま」本人がキャラクターとして登場することもある。
基本的に子どものように純粋で遊びが大好きだが、雪で作られた体ということもあり春になると溶けて消えてしまう。戦闘がある作品においては炎が天敵で、やむを得ず溶かされてしまう事も……。
だが「冬になればまた会える」と再会を予感させる終わり方も定番である。
しかし友達となる作品ばかりではなく、敵として登場することもある。その愛嬌のある姿で味方のフリをしながら不意打ちをする事が多い。どちらにせよ攻撃方法は吹雪や冷凍光線など氷属性が主体。

雪もとい冬のアイコンとしても採用されている。

炭や炭団が家庭から一般的でなくなっても、日本の創作における雪だるまは長らく黒い長方形と丸でできたあの顔が一般的であったが、令和の現在では創作でも欧米風の顔の方が主流となっている。


88各媒体の雪だるま88


気象予報

雪の予報を表現するために雪だるまのアイコンが用いられることがある。
一部ニュースでは雪の程度によってアイコンに変化が生じ、通常時は雪が降るのを首を上下させて眺めているのが、大雪では猛吹雪になすすべもなくさらされる


ザ!鉄腕!DASH!!

毎年シーズンになると、「スキー場をまるまる借り上げて頂上から麓まで雪玉を転がしてでっかい雪だるまを作ろう!」という旨の企画が行われる。一応「DASH ご当地PR課」というコーナーの一環でスキー場の宣伝も兼ねている。

ダイナミック過ぎる企画故に非常に好評だが、やる方はとても大変らしく毎回うまく行かない。
そもそも途中から雪玉の重さ、大きさも規格外となっていくので非常に危険度が増す。それを兼業農家アイドルにやらせる番組ェ。ゲストとしてプロレスラーや力士など力自慢が参加することもあるが、相手が相手なので大抵いるだけ参戦になりがちなのもよくある話。
とはいえ雪だるまを作るのに重機を使うなんてのは、テレビじゃなければできない芸当だろう。
で、最終的に「だるま」となるが、流石に雪玉2つを作るのは難しいので基本的に頭だけになりがち。
今はなんか雪だるまじゃなく巨大雪玉作りになっているのは秘密。


スノーマン(ゆきだるま)

きっとどこかで見たことあるはず。緑の帽子とマフラーにオレンジの鼻の優しいタッチの雪だるま。
アニヲタ的には『風が吹くとき』でも知られる、イギリスの作家レイモンド・ブリッグズの手による絵本。
少年と雪だるまの一晩だけの友情がセリフは一切なく、絵だけで表現される。
少年は深夜動き出したスノーマンと家の中の探検やオートバイをニケツした後、不思議な力で空を飛び、他のスノーマンとのパーティーを楽しみサンタからプレゼントを渡される。
翌日、少年は家を飛び出るとスノーマンの元に駆け寄ろうとする。しかし、彼の目に飛び込んできたのはスノーマンが溶けてしまった水たまりであった。

アニメ版でもセリフはなく音楽のみで展開するが、冒頭かつての少年があの日スノーマンを作ったことを寒空の中で歩きながら回想するナレーションと実写映像が流れる。これを演じたのは原作者のレイモンド・ブリッグズ。
86年に発売されたビデオ版には、翻訳はもちろん字幕もないので子供には変なオッサンがブツクサつぶやきながら歩いてるだけにしか見えなかった。
もう一つ、米国で放送された際に作製された導入部が存在し、かつての少年が屋根裏部屋から取り出したスノーマンが描かれたマフラーを巻いてかつての思い出を語りだすというもので、こちらでかつての少年を演じたのはデヴィッド・ボウイ

悲しい別れで終わっているが、同作者のサンタクロースを題材にした作品のアニメ『ファーザー・クリスマス』*3は『スノーマン』の1年後を描いており、スノーマンと再会した少年がサンタクロースの元を訪れている。
ちなみにこのアニメには同作者の他作品のキャラもカメオ出演している。
『スノーマン』自体を取り扱ったスピンオフ的な作品として『スノーマンとスノードッグ』『スノーマン クリスマスのおはなし』がある。(直接作者が描いたわけではないのでコレみたいな感じ)

イギリスでは非常に愛されており、毎年クリスマスの時期にはアニメが放送されているのだとか。また、舞台版も上演されている。


ロマンシング サ・ガ3

「雪の町」には大量の雪だるまがおり、そのうち「なのだ」という特徴的な口調で話す1体のゆきだるまが仲間になる。固有名詞は無いらしく便宜上のキャラ名も「ゆきだるま」。
顔は目と眉毛しかないというとてもシンプルなもの。
本来なら彼らゆきだるまは外に行くと溶けてしまうが、仲間になる個体のみ「永久氷晶」というアイテムを渡すことでどんな場所でも、それこそすごく暑い場所でも溶けないので連れていける。

一般的な雪だるまのイメージと違い非常に頑丈で、また「永久氷晶」のおかげか炎属性に完全耐性を持つスーパーカチカチ雪だるま。反面、攻めの能力値はズタボロ。
しかし彼はとある炎の強敵を一撃で倒す必殺技を持つ。その技は相手だけでなく、自らも死ぬという大技だが、ピンチの際には躊躇せずに発動する彼の儚さに感動したプレイヤーは多いだろう。
勿論、そのイベントを起こさずに進めることもできる。ラスボスとの戦闘前には一言だけだが台詞もあるので、様々な国を見せてあげよう。


アナと雪の女王、アナと雪の女王2

オラフという雪だるまが登場する。本作のマスコットのような立ち位置も担う。
舞台であるアレンデール王国の王女・エルサアナの姉妹が幼い頃に作り上げた雪だるまが命を持った存在で、とある一件から心が離れ離れになってしまった彼女達の架け橋となる。
雪だるまなのに夏や太陽に憧れる無邪気なヤツで、持ち歌も『あこがれの夏』というタイトル。
また、『アナ雪』と『アナ雪2』の間のエピソードを描いた短編映画『家族の思い出』ではオラフが重要な役割を果たすこととなる。
そして、劇中歌には『雪だるまつくろう』というものもある。


遊戯王オフィシャルカードゲーム

初期の頃から《ウェザー・コントロール》《ウェザー・レポート》というカードが登場。
出で立ちは傘を持った雪だるまで、天気を操る力を持つという。
特に後者は《光の護封剣》メタであり、成功するとバトルフェイズが増えるという特異な効果を持っている。

2009年には《スノーマンイーター》というカードが登場。
「スノーマン」と「マンイーター」を組み合わせたネーミングが特徴的だが、見た目はただの雪だるま。
しかしその下には得体のしれない怪物が潜んでいるという怪しさ抜群のヤツ。
効果は裏側表示から表側表示になった際に相手モンスターを1体破壊する。
攻撃力は0だが守備力が1900と高く、他の類似リバースモンスターと違って破壊されにくい利点があった。
ただしリバースで効果が発動するもリバースモンスターじゃないのでその辺りは注意か。
最悪でも1対1交換が可能で、うまく行けばこちらにだけモンスターを残せるというボード・アドバンテージという面では優秀なカードだが、登場して15年経過した現代ではまず効果で除去される即座に使うことが難しい効果で遅すぎるという評価がされており、インフレの一例として取り上げられることもある。
他にも《スノーマン・クリエイター》とか《スノーマン・エフェクト》とか類似カードも多く、ストーリー性を感じさせる。

関連して、雪うさぎをモチーフとした《幽鬼うさぎ》というモンスターもいる。
見た目は和風の少女だが、よく見ると「雪うさぎ」っぽい使い魔を連れている。
こちらも攻撃力は0だが、相手が効果を発動した場合に手札、フィールドから墓地に送るとそのカードを破壊するという効果が使える。
奇襲性が高く一時期は環境必需カードで、現在でも十分選択肢に上がる強力カードと言えよう。


クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険

クレヨンしんちゃん』きってのみんなのトラウマと名高い悪役「ス・ノーマン・パー」が登場。
詳しくは個別項目へ。


ジャックフロスト(女神転生シリーズ)

真・女神転生』シリーズに登場する悪魔の一種にして、アトラスのマスコットキャラクター。
『女神転生』以外のアトラス作品にも出演しており、中にはコプスレして登場することも。
見た目通りの氷属性を得意としており、自身を模した雪だるまを降らせる攻撃もある。
性格は無邪気で天真爛漫、子供っぽい個体が多くマスコットのような扱いがされているがそこは悪魔、中には多数の人間を凍らせようとする「キングフロスト」のような邪悪な個体も存在する。


聖剣伝説シリーズ

敵の氷系の技を受けると雪だるまになってしまう。
どんなイケメンでもカワイコちゃんでも人気キャラでも獣人でもモンスターでも、当たればみーんな同じ雪だるま。なんと省エネか。これが「凍結」と呼ばれたこともある。ストーリーはシリアスなのに、アイテムやモンスターが緩いこのシリーズ独特のバッドステータスと言えよう。
ちなみに最新作の『聖剣伝説 VISIONS of MANA』では、雪だるま状態になった時元のキャラの髪型がある程度再現されるようになった。逆に手間がかかってない?

ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』でも雪だるま状態があったり、『ラジアータストーリーズ』でも凍結時は顔が雪だるまみたいになったり(体はそのまま)、どうにもこの会社は雪だるまが好き過ぎる気がする。元の会社は別とか言わない。


冴島大河

『龍が如く5』のヒートアクションの1つ、「雪だるまの極み」が該当。
月見野市のとある場所で天啓を得た後に、雪が積もっている場所でニンジンか木彫りの人形を持っていると発動できる。
敵を掴んだ状態から、そのまま転がして敵を雪だるまにする
なにを言っているのか分からないと思うが、本当にこういう技としか言いようがない。
ちなみに雪だるまは武器として使用できる。


星のカービィシリーズ

雪だるまをモチーフとしたキャラには、アイスをコピーできるチリーと、『星のカービィ3』に登場した中ボスユキがいる。

加えて、ギミックとしても度々採用されてきた。
あつめて!カービィ』では道を塞ぐ雪だるまがあり、近くにあるトーチに松明で火をつけると溶かすことができて先に進むことができる。
トリプルデラックス』では巨大雪だるまというビッグバン専用のギミックがあり、何故かポツンと置かれている雪だるまの頭を胴体までつなげることでお礼にアイテムをもらうことができる。
ただし巨大ストーブの炎を喰らってしまうと溶ける上、夫婦の雪だるまの頭を間違えて逆にセットしてしまうと悲惨なことになるので注意。
似たようなものが『ロボボプラネット』のロボボアーマーのアイスモード。頭を凍らせてから、胴体に置くことで完成する運べる雪だるまアイスというギミックも存在する。
こちらでも雪だるまの頭を持った状態でヒーターエリアに滞在すると壊れてしまうので、さっさと通り過ぎるようにしよう。

ディスカバリー』に登場するコピー能力進化「フロストアイス」の技「こちこちといき」は、当て続けていると雪だるまが現れる。さらに当て続けていると「雪だるまメーカー」が発動し、雪だるまがさらに大きくなる。


Minecraft

雪玉を4個合わせて作った雪ブロックを2つ重ね、その上にくり抜かれたカボチャを置くと誕生する雪だるま……に似たスノーゴーレム。
敵Mobに向かって雪玉を投げたり、プレイヤーが攻撃しても敵対したりしない友好的なMob。
ただし、雨の中やサバンナ、荒野、砂漠といったバイオームに放置するとダメージを受けてしまうのでご注意を。
ちなみにハサミでカボチャの部分を切り抜くと素顔も見れる。

メタルスラッグ

『メタルスラッグ3』等に登場する雪男が吐く白色の弾に当たると雪だるまになる。
ボタン連打で解除できる。
これでミスになることはないが、そのままでいると雪男が近寄ってきて、
骨こん棒で撲殺されてしまうので、急いで脱出する必要がある。
操作キャラによっては。サングラスや帽子を付けている。


UNDERTALE

ゲーム前半、スノーフルの街に向かう道中で会うことができる。
世界を旅することを夢見ており、主人公に対して自分の体を分け与え、遠くに運んでくれるよう懇願する。
そのあと無事にゲームクリアまで完遂すれば、Nルート(通常エンディング)の場合に限りサンズから雪だるまが感謝している旨を伝えられる。

……と、ここまでならいい話で終わるところだが、プレイヤーの裏をかいてくるのがこのゲーム。
このときもらう「ゆきだるまのかけら」は消費アイテムとして食べることができ、食べるタイミングに応じてゆきだるまを様々な形で失望させることができてしまう。
単に運ぶのに失敗して酷くがっかりされるだけでなく、目の前で食べてキレさせる芸当も許されている。
いずれの場合にもおいても、最良のエンディングで再訪した際にはプレイヤーが善人ではないことをただ一人見抜いて糾弾するという、やや後味の悪い報いが待っている。

この「ゆきだるまのかけら」は回復性能が作中トップクラスとなっており、今作最難関のエンディングを狙う場合にも必携と呼ぶべきアイテムになっている。
該当ルートでは他の描写同様、主人公は雪だるまに対して極めて冷淡かつ合理的な行動に及ぶ。


それいけ!アンパンマン

雪だるマンというキャラクターが登場する。性格は優しく、大勢いる。
劇場版第1作『キラキラ星の涙』では、氷の女王にやられて大ピンチのアンパンマンたちの元にアンパンマン号を連れてくる活躍を見せる。
だが、アンパンマン号の新兵器かまど火炎放射器があまりにも強力すぎ、氷の女王を倒した余波で雪だるマンたちも溶けてしまった。それでも恨み言の一言も口にせず、アンパンマンたちに「また冬が来て雪が降れば生まれてこれる」とお別れを告げて消えていくのだった……。


スーパードンキーコング3

ワールド5「ゆきやまK3」のボス・ブリークは西洋風の雪だるまという造形。
特筆すべきは、本作は今までずっと2D横スクロールアクションのゲームだったのに、こいつとの戦闘のみ画面向こうを向いて、雪の壁から顔を出すブリークと雪合戦をするという前代未聞の対決になってしまうこと。スワンキーコングのテントで遊べる的あてゲームと似ているので、苦手な人はここで鍛えるのも手。
しかしその特殊仕様が仇となったか、GBC版の『ドンキーコングGB』ではこの戦闘が再現されず普通の横視点の2Dステージとなり、棒立ちのブリークがオリジナル版の後半で使用する「シルクハットの頭頂部からの砲撃」をし続ける全く違う戦闘になってしまっている。


ポケットモンスター

ガラル地方で、ヒヒダルマがこの地で得た新たなすがたであるヒヒダルマ(ガラルのすがた)が登場した。原種はほのおタイプだったが、ガラルの種はこおりタイプのだるまポケモン。
ヒヒダルマ特有の丸っこいフォルムに頭の上に大きな雪玉ができて、シルエット自体はそっくり。
さらにとくせいが「ダルマモード」の個体は、HPが半分以下になるとダルマモードに変化して雪玉に顔のような模様が浮かび上がり、さらに雪だるまらしい姿へと変わる。


どうぶつの森シリーズ

「ゆきだるま」表記で登場、というか作れる。性別は男で固定(そこはゲームなので突っ込んではいけない)。
冬(12月11日〜2月24日)の間、村や島のどこかに小さな雪玉が現れるようになり、これは雪の積もった場所で転がして大きくできる(反対に、雪の積もっていない地点で転がすと小さくなる)。雪玉は水に落とす、どこかにぶつけて割るなどすると壊れてしまうが、一定時間後には復活する。
そして大きさを整えたあと、大きな雪玉の上に一回り小さめの雪玉を近づけると、独りでに前者に後者が乗ってゆきだるまが完成。しかもなんと喋りだし*4、出来栄えについてのコメントを述べる。
ゆきだるまなので動物(=住民)ではなく、動けず、リアクションもできない。しかも数日経つと溶けてしまう(それまでの間にも話しかけることはできる)。
そのため、amiiboカードも無く、『とびだせamiibo+』のミニゲーム『無人島脱出ゲーム』などもできないが、れっきとした『どうぶつの森』の動物の仲間なのだ。

一人称は「オラ」で、二人称は「キミ」。語尾には話す時も手紙でも「〜ズラ」「〜ダス」と付ける。家族構成は父(ゆきだるマン)、母(ゆきだるママ)、弟(ゆきんこ)の4人家族で、『とびだせ』では家族が登場する*5
仕上がりに満足させることができたら、1回作るごとに「ゆきだるまシリーズ」の家具をどれか1種、あるいは「ゆきのけっしょう」を材料にしたDIYレシピ(『あつまれ』のみ)をくれる。
アイテム類は後日郵送で届く。何をくれるかはランダムなので既に持っているものと被ることもあるから、コンプリートを目指したい人は冬の間毎日根気よくゆきだるまを作ってみよう。
家具類は当然雪だるまを象ったもので、売値は一律一つ8,888ベル。言うまでもなく雪だるまの形から連想して設定されたのだろう。『あつまれ』ではDIYのレシピを主人公のスマホに送ってくれる……ということは、雪だるまなのにスマホを持っているのだろうか。

しかし大きさや形の良し悪しにうるさく、プレイヤーとしてはベストな出来だと思って仕上げたのに、彼らはお気に召さなくて結局何もくれない、ということも……。
『おいでよ』までは、彼らを最悪の出来に作った時*6の台詞がかなりシリアスかつシビア*7だったが、それ以降はマイルドになっている。
なお、『あつまれ』では残念ながら、彼の台詞は「村と言っていたところを島に言い変えた」以外はほぼ過去作の流用。

なお、ゆきだるま達はゲームの仕様上無表情で、『おいでよ』までは声も無かったが、一部のコミカライズ(『ホヒンダ村だより』、『みんなのどうぶつの森』、村上ゆみ子氏の作品など)のアレンジでは表情豊かなゆきだるま達を見ることができる。

その他、「ゆきうさぎ」もいくつかの作品に家具として登場。こちらは主人公が作るものではなく非売品。
作品にもよるが、雪玉が現れるのと同じ時期に出現するかまくらの中で過ごしている住民とのミニゲームに勝つと景品として獲得できたり、ゆきだるまから貰えたりする。


デジタルモンスターシリーズ

有名なのはユキダルモンだろう。
アニメで持ち前の技で主人公を助けたり、はたまた人間の子供の育ての親になったりと印象に残りやすい。
氷雪系デジモンとして当時から馴染み深い種だったが、
近年になってとうとう「ポーラーベアモン」「スカーディモン」という正当進化形態が登場した。
登場作品「デジモンリベレイター」だと女性人格だったのでそちらの傾向が反映されている。
なお成長期形態は定まっておらず(「リベレイター」でもユキダルモンが初期形態)、作品ごとにペンモンとユキアグモンでまちまち。


ONE PIECE

ルフィ作の「雪だるさん」が登場。高さはルフィと同程度。
製作者がルフィ故にデザインセンスが今一つな感じであるため、ウソップの作品「スノウクイーン」のだしにされた。
なおスノウクイーンはゆきだるパンチで損傷した。

ドラム王国編でも「ハイパー雪だるさん」として、ウソップの作品「雪の怪物シロラー」と共に登場。
高さはルフィの2倍以上あるため、ハイパーなのも頷ける。
シリアスな話の最中に空気も読まずに製作したため、出オチ同然に破壊された。


スーパー戦隊シリーズ

第48話「大雪女の雪合戦」に登場したユキオンナが、6人の人間を変えた雪だるまを「雪曼荼羅」の妖魔術に用いて、世界を寒冷地獄に変貌させようと企てる。企みは自身が雪だるまに変化してすり替わるという青二才ニンジャマンの作戦で阻止される。
巨大化すると2体の巨大雪だるまを伴ってカクレンジャー達と戦闘した。

ボイスドラマCD「ガオアクセスCD ガオパンダあらわる!!」に 雪ダルマオルグが登場。語尾に「ダル」を付けて喋ったり、「ダ~ルダルダル」と笑ったりする。
等身大時は敵を凍らせる「雪玉 乱れ投げ」を、巨大化後は猛吹雪を起こす「粉雪 乱れ吹雪」を得意技とし、乱れ吹雪はガオレンジャーのパワーアニマル召喚を風の音で阻むほど強力。
外観はほぼ雪だるまそのものだが、雪だるまの顔はダミーらしく、頭と胴の境目に鋭い両目を備える。また、雪だるまの側頭部から両腕が、頭の上には2本の角が生やしてバケツを被っている他、体の下からは両足が生えている。雪だるまの胴体からは棘が何本も生えている*8

忍びの23「夏だ!忍者キモだめし」にて、妖怪ユキオンナの攻撃を受け身動きが取れなくなったシュリケンジンとバイソンキング、そしてライオンハオーの土壇場のアイデアを受け覇王シュリケン合体。
名付けて、「覇王シュリケンジン雪だるま」。つぶらな瞳が可愛いが、そこから飛び出た大筒で攻撃し、全速力でダッシュしてユキオンナに突撃し、大打撃を与える場面が超シュール。

チキューの五大国の国家裁判所として機能するゴッカンは豪雪が吹き荒むゴッカン極寒の国。
送致され裁判を待つ身の容疑者の拘束方法はそんな地に相応しく雪によるもの。
すなわち雪だるまの中に身体を埋めさせることである。
雪玉で拘束した事による雪だるま状態だが、雪だるまにはちゃんと顔がある。
実はこの方法には「白玉」と言う名がつけられており、見た目は寒そうだが、雪玉なのでもちろん寒い


マリオシリーズ

スーパーマリオ64』にスローマンという名前の敵が登場。雪の中から突然現れ、雪玉を投げつけて攻撃する。何故か周囲を回転する事で倒せる。
同作ではコース4「さむいさむいマウンテン」で、胴体となる雪玉を誘導してひき潰される雪だるまを完成させるミッションや、コース10「スノーマンズランド」という巨大な雪だるまがそびえるステージも存在する。
DS版では「ゆきだるま ころがし」というミニゲームが追加。本編とは逆に頭の方を転がす。ゴールに胴体はない。
スーパーマリオ ヨッシーアイランド』では雪だるまがリフトに載ってスキーを楽しんでいるが、ぶつかってもダメージはなく崩壊する。たまに中からアイテムが出てくる。
スーパーマリオランド3 ワリオランド』にイシダルマという名前の雪だるまの敵が登場。口から雪の結晶を吐き出して攻撃する。


MAR

メインヒロインの一人、スノウが使用するネックレス型ガーディアンアーム、「スノーマン」が雪だるまそのものの外見をしている。スノウは「ユキちゃん」の愛称で呼ぶ。
西洋メルヘンがモチーフの世界が舞台ながら外見は日本の雪だるま風で、雪玉は二段、鼻の無い目と眉と口という顔。要するに足とバケツが無い以外前述のス・ノーマン・パーとほぼ同じ外見。
自在に巨大化したり、一体だけで現れることも複数体で出現することもできたりする。
その他、通常のガーディアンアームは倒されると破損し使用できなくなってしまう所を、スノーマンは本来は群体なので一体だけ破壊されてもアーム本体が破損しないという特性を持つ。


アストロガンガー

14話にて敵であるブラスター星人の助っ人、バッドスノーが「雪だるま作戦」を実行。
彼の身体から生成された雪のような物質(太陽系には存在しない)を降らせ、それをもとに地球人たちに雪だるまを作らせるという作戦である。
この雪だるまたちは夜中になるとバッドスノーの叫びに応じて動き出すのだが、熱に強いだけでなく口から吐く吹雪で人間や物を消滅させる力を持つ。


デュエル・マスターズ(TCG)

スノーフェアリーという種族の内、男の子が雪だるまの外見をしている。代表的なものは《冒険妖精ポレゴン》。人気の高い種族でフィーチャーされることも多い。詳細は項目参照。
人気高いのは雪だるまより目隠れの女の子の方とか言うな!


コジコジ

雪だるまの精コロ助が主要キャラとして登場。
年中寒冷な雪だるまの国の出身だが、年中温暖なメルヘンの国でも溶けることはない。
雪だるまの精には、人間の作った雪だるまに憑依して動いたり喋ったりできるようになる能力がある。ただし、ほとんどの人間は驚いたり怖がったりしてしまうらしい。


冬のソナタ

2話にてユジンとチュンサンが初雪が降った日に初ゲートを決行*9
そこで小枝で顔を作った小さな雪だるまを2つ作り、雪だるま同士をキスさせたのをきっかけに二人もファーストキスを交わす。
ドラマの名場面として知られ、件の雪だるまはグッズ展開やパチンコの演出にも用いられるようになる。
雪だるまの中にネックレスが入ってるシーンが記憶にある視聴者もいるが、正確には雪だるまではなく雪玉である。



追記・修正は、3mの雪だるまを作ってからお願いします。888


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最終更新:2025年04月25日 16:24

*1 炭の欠片や粉末を布海苔などの結着剤で拳大に丸めたもので火鉢などに使われる。

*2 “snow”自体がそういう薬を指す隠語。日本でも「白い粉」「アイス」などと表現されることもあるため、イメージはしやすいだろう。

*3 『さむがりやのサンタ』と『サンタのなつやすみ』を合わせた物。

*4 おまけに完成した瞬間、自動的に一瞬で目や鼻が付く。どこから湧いた。

*5 完成させたときのサイズで、どれかのキャラになる。

*6 頭と胴体を、最大+最小の組み合わせで作るなど。

*7 「おかしいと思わなかったのか」「ブサイク」「降ってくる場所を間違えた」など散々な言われよう。

*8 イラストはドラマCD付属のブックレットや『百獣戦隊ガオレンジャー 超全集』に載っている。

*9 韓国では初雪の日に告白やデートをすると恋が上手くいくというジンクスがあり、非常にロマンチックなシチュエーションである