ライザのアトリエ 〜常闇の女王と秘密の隠れ家〜

登録日:2019/10/14 (月) 23:54:46
更新日:2024/03/24 Sun 21:21:16
所要時間:約 19 分で読めます






誰にでもあるけれど

一人ひとりにとって特別な

友だちとの思い出。

大人になる前の彼女たちが、

自分にとって

大切なものを見つける物語。



ライザのアトリエ 〜常闇の女王と秘密の隠れ家〜』(Atelier Ryza: Ever Darkness & the Secret Hideout)は外伝作品を除いた、アトリエシリーズ21作目のテレビゲーム。
不思議シリーズ」に替わる新規シリーズ。

Nintendo SwitchPlayStation4、PC(Steam)のマルチプラットフォームでの発売となっており、Switch、PS4版は2019年9月26日に発売。

不思議シリーズと同様に時間制限は存在しない。
また、本作はマルチエンディングではなく、エンディングは一本のみ。


キャッチコピーは「ばいばいアトリエ。この冒険をずっと忘れない」だが、これは「出会いもあれば別れもあるストーリー」を表したもので、アトリエシリーズ最終作という意味ではない。
キャラクターデザインはトリダモノが、シナリオは「灼眼のシャナ」の高橋弥七郎が担当している。
本作は夏をイメージした世界観となっており、これまでのシリーズ作品に比べて光と影のコントラストをより強くした画面表現になっている。

本作は発売前から主人公ライザの胸と太ももキャラクターデザインなどが注目を集め、初週売上はシリーズ最多となる15万本を記録した。
一方、内容は「少年少女のひと夏の冒険」といった王道のジュブナイルものであり、ビジュアルに興味を持ってプレイしてみたら思わずストーリーに引き込まれたという者も多い。

2023年にはTVアニメが放送されており、今なお根強い人気を誇っていることがうかがえる。



●目次


◇ストーリー

湖の中に浮かぶ島、クーケン島。
そこにあるラーゼンボーデン村が物語の舞台。
村に住むライザは、どこにでもいるような普通の少女。
退屈な村の生活に不安を感じ、気の置けない仲間たちと集まっては、夢を語ったり、刺激を求めて村の外へ出る計画を練ったりしていました。
ある日、一念発起したライザたちは、立ち入りが禁止されている「島の対岸」へ、はじめての探検に出かけます。
そこで出会ったのは、錬金術という不思議な力を使う一人の男。
その力に魅せられたライザは、錬金術を教えてほしいと頼み込み、彼に弟子入りすることに。
錬金術の力によって、これまで訪れたことのない場所へ行けるようになったライザたちは、退屈な日々からそれぞれの夢に向かって1歩ずつ踏み出していきます。
その一方で、クーケン島には、ある脅威が迫っていました。
やがてライザたちは、これまでの遊びとは違う、村の誰にも知られることのない「ひと夏だけの冒険」をすることになるのでした――
(公式サイトより)



◇キャラクター

◇パーティキャラクター

◆ライザリン・シュタウト(ライザ)
CV:のぐちゆり
本作の主人公の少女。愛称は「ライザ」。
クーケン島の麦農家の娘。
平凡で特徴がないのが特徴で、奔放で男の子っぽいところもある。
と書かれているが、その実ゲーム発売前からTwitterなどで話題になるほどのグラマラスな体型をしており、そのことがたびたびネタにされる。
特にその肉感的な太ももは多くの人を魅了した。ガストもそれを把握したのか、戦闘中彼女の太ももを執拗に追うカメラワークは最早確信犯。

明るく奔放な性格で、やや破天荒。
正義感が強く、自分が正しいと思ったことは簡単には曲げない。
度々幼なじみのレントとタオを引っ張り回しており、島の人間からは彼らと合わせて悪ガキ3人組と呼ばれている。
おかげで、クラウディアと接しているときなど女の子らしい振舞もあるものの男どもからあまり女子扱いされてない。
退屈な島での生活に不満と不安を感じており、初めて島から出たところで錬金術士のアンペルと出会い、彼に弟子入りして錬金術士を志す。
アンペルの見込みでは錬金術師としての才能と腕前は高い方。
ややメタ的な視点になるが、物語の都合上、たったひと夏で賢者の石の錬成までたどり着く才媛になることがほぼ確約されている。
島に起こる数々の危機や問題を解決するための冒険をするうち、彼女自身も成長していく。

戦闘では前衛キャラで、通常攻撃、スキルによる魔法攻撃、アイテムの使用どれを取っても満遍なく優秀なオールラウンダー。
道具をメインにすることが多い歴代の錬金術士に比べても非常に攻撃的な性能。
というか錬金術を習得する前から魔法攻撃を使えると割と謎。やはり平凡じゃない。
戦闘不能時の寝姿は横向き。

アニメ版では魔法の要素がないため戦闘時はアイテムしか使用しなくなっている。
そのためかいわゆる初期装備は杖ではなく唐竿(農具)に変更された。
コアクリスタルを受け取るのがゲーム本編より遅いため、アイテムをそのまま投げるシーンが多い。*1
また、1の時点では泳げなかった(そして2では普通に泳いでいた)ことへの補完として、とある事件以降水が苦手となったと語られている。
そのため水に慣れる訓練を行い、恐怖心が薄れたことからその後泳げるようになったようだ。


◆クラウディア・バレンツ
CV:大和田仁美
ライザの住む村に父親と共にやって来た商家の一人娘。
旅商人である父親と共に旅をしているため、友人を作る機会になかなか恵まれなかったが、商談のために長期間クーケン島に滞在することになったこともあり、ライザたちと友人になる。
父親からは「クラウ」という愛称で呼ばれている。
おっとりした性格だが案外度胸が座っており、彼女も一度決めたらなかなか曲げないようなところがある。

容姿は長めの金髪にドレスのような服装スカートには謎のスリットが入っている
ライザやリラと比べるとややスレンダーな体型だが、二人が特別なだけで別に貧乳というわけではない。

フルートを大切にしているが、ある理由から父親には内緒にしている。
戦闘では後援キャラで武器にもフルートを用いている。たまに投げる。
スキルは支援系スキルと魔法攻撃系のスキルを使い、通常スキルで味方のHPを回復できるのは彼女のみ。
2の初期装備の説明文によると魔法の力を持っているようであり、演奏による攻撃や補助も魔法によるものと思われる。
アニメ版では魔法要素がなくなったからか続編に先駆けて弓を武器としている。
リラの師事を受けて実戦に使えるよう日夜特訓中。何気に岩に矢じりが全部刺さる恐ろしい威力になっている。
訓練の結果、飛竜戦では飛び回る竜の眼を高い精度で狙う驚異的な技量を獲得。サポート役として十二分に貢献した。


◆レント・マルスリンク
CV:寺島拓篤
ライザの幼なじみの大柄の少年。
ややお調子者だが人が良く、情に厚い性格。
破天荒な行動の多いライザと比べると常識人で、ライザの行動を止めることもしばしばあるが、なんやかんやで一緒になって行動してしまっていることも多い。

そんな彼だが、パーティ内では特に複雑な立ち位置。
荒くれ者の父親ザムエルの粗暴な振る舞いに悩まされており、本人も虐待近い仕打ちを受けている。
父親があちこちで迷惑をかける関係で彼自身も他の村人から若干距離を置かれ、家も幼なじみのライザやタオと違い村から遠い距離となっている。

クリア後のプレイヤーからはもっとも田舎の闇と家庭の闇を背負ってる人物と言われ、不憫さから守ってやらなければ等と本作のヒロイン扱いされる事がしばし。
禁足地となっている「島からわずかに見える西の塔」に行くことが最大の目標。
リラに出会った後は彼女に弟子入りし、戦闘の指南を受けている。
彼女によれば戦闘のセンスは良いようである。

戦闘では前衛キャラで、防御性能が高めのパワーファイター。
反面魔法系のスキルは全く使えず、使用できるアイテム数もパーティで一番少ない。
初期武器のボロボロの剣は親父のお下がり品。アニメではこのナマクラがずっと映るため、視聴者から「研げよ」「錬金術で何とかしろよ」とツッコミを受ける羽目に。
本人もこのナマクラでは戦い抜けないと感じており、飛竜戦にあたって親父の剣を借りようと問答の末「置き忘れた剣」を受け取っている。
上記の通り父ザムエルは1の時点では一切フォローのない人物であったが、この件によりアニメ版で多少なりとも親らしいところを見せることとなった。


◆タオ・モンガルテン
CV:近藤唯
ライザの幼なじみの少年。
小柄でメガネをかけている。
家の地下には先祖代々受け継いできた古文書が多く納められた書庫があるが、肝心の古代文字の読み方が廃れてしまったため読むことができない。
これらの古文書を解読することが夢。

ややおどおどとした性格の小心者の性格で、何かと暴走することの多いライザとレントのブレーキ役。
一方で仲間を見捨てるような真似は決してしない。
考古学の知識もあったアンペルが古代文字の読み方を知っていたことから考古学について弟子入りする。

戦闘では後衛キャラだが物理系と魔法系の両方のスキルを扱うことができ、敵を状態異常にすることに特化している。
アニメではさすがに表立っての戦闘は難しいため、知識面でのフォローに務めていた。
飛竜戦でも古代文字の知識を利用して思わぬ形で役立っている。


◆アンペル・フォルマー
CV:野島裕史
ライザたちが島の外で出会った旅の錬金術士の男性。
クーケン島とその周辺にある遺跡の調査のためにやって来た。
モノクルをつけた若い外見だが、不思議な貫禄があり、やや飄々とした性格。

錬金術士としての知識は確かで、考古学の知識もあるが、ある事件により利き腕に大きな障害を負い、戦闘と細かな調整を必要とする高度な錬金術ができなくなった。
ライザたちに頼まれ、ライザの錬金術の師とタオの考古学の師となる。
代わりにライザには高度な錬金術を依頼するようになる。
先生としてはいささか大雑把……というかかなり放任主義であり、要約すると「感覚で掴めたら才能あるからそれ伸ばして頑張れ」といった具合。いやまぁそりゃそうなのだが。
ライザが才覚あふれる掘り出し物だったからよかったものの、そうでなかったらどうするつもりだったのだろうか。
もっともライザが困っている際には的確にフォローしており、シリーズ経験者からは歴代の師匠キャラの中でもかなり甘く優秀な方と評されてることが多い。
錬金術には誇りと信念を持っており、錬金術によって悪事を働く人間のことを強く憎んでいる。

登場からしばらくの間は上記の理由で戦闘には参加しなかったが、のちにライザが補助義手を作成したことで戦闘にも参加するようになる。
戦闘では後衛キャラでパーティの中では使えるアイテムの数が最も多いアイテムファイター。魔法攻撃も扱う。


◆リラ・ディザイアス
CV:照井春佳
アンペルの護衛を務める凄腕の女戦士で、アンペルと同じく遺跡の調査にやってきた。
オーレン族と呼ばれる半獣人の種族。よく見ると腕が毛皮のようになっている。
オッドアイで左目が髪で隠れている。このオッドアイはオーレン族の特徴。
発売前から何かと話題になっていたライザをはるかに上回るグラマラスな体型の持ち主。
彼女と比べるとたしかにライザは平凡なのかもしれない。なお、アニメではややナーフされた。

冷静沈着で飾り気のないぶっきらぼうな物言いをするが、実際は情に厚く面倒見の良い性格でレントに戦闘の稽古を始めとした戦士の心得を叩き込んでいる。
素材採集時のコメントでは「食べられる」という内容の発言がかなり多く、採集地マップのコメントでは「大きい」「熱い」などといった淡白なコメントが殆どなため、隠れポンコツ疑惑を囁かれる事がある*2

戦闘では前衛キャラで素早さの高いスピードファイターでスキルだけで4つの属性全てを扱うことができる。
今作のアインツェルカンプ枠。もはや得物が剣ですらないが今更か。
その後この技は弟子に受け継がれ、さらに後に何故かタオに受け継がれることに。


◇サブキャラクター

◆ボオス・ブルネン
CV:阿座上洋平
クーケン島の水源を握る島の有力者、ブルネン家の1人息子。
ライザたちとは幼なじみで幼少期は仲が良かったが、ある出来事をきっかけに仲違いし、それ以来互いにいがみ合う仲となっている。
また、素性がはっきりしないアンペルやリラのことも快く思っていない。
傲慢で自尊心の高い性格だが、筋を通すときは通す面もある。
だがこの高まり切った自尊心が躍進ともいえるライザたちの変化を許せず最悪の事態を引き起こすことに……
後に異界へと迷い込み、そこで助けてくれたキロが気になっている様子。
彼女との出会い、そしてその生き様は彼に大きな変化を与え、以降はライザ達とのわだかまりも解消した。


◆ランバー・ドルン
CV:落合福嗣
常にボオスに付き従っている腰巾着の少年。
ボオスの威を借りて威張っているが、実際は小心者でいわゆるスネ夫ポジション。
過去にボオスに窮地を助けてもらったことがあり、ボオスへの忠誠心だけは高い。


◆アガーテ・ハーマン
CV:浅野真澄
島の警備を担当する「護り手」のリーダーの女性。
剣については島では右に出るものはいない確かな腕前を持ち、島民からの人望も厚く、ライザたちも「アガーテ姉さん」と呼んで慕っている。
ライザたち3人には昔から何かと手を焼かされているが、彼女らが次第に成長し始めていることを嬉しく思っている。


◆モリッツ・ブルネン
CV:竹内良太
クーケン島の水源を握る島の有力者。ボオスの父親。
閉鎖的な考え方の人間が多い島の人間の中では珍しく、島の外との商談を積極的に行おうとするなど先進的な考え方を持っている。
一方で傲慢かつ強引でやや横暴な性格でもあり、島の人間からの評判はあまりよくない。
とはいえ言うだけの事はやっているので、なんやかんやで評価している者も多い。


◆ルベルト・バレンツ
CV:浜田賢二
クラウディアの父親。
旅商人だが中央でもよく知られた豪商。
クラウディアに対しては過保護気味で*3、ライザたちの性格などは認めているものの、娘をあちこちへと連れ回すことについてはいい顔をしない。


◆カール・シュタウト
CV:緑川光
◆ミオ・シュタウト
CV:永島由子
ライザの両親。麦農家を営んでいる。
ライザを大切にしているものの、畑仕事の手伝いをサボってばかりいるライザには手を焼かされている。
ライザは母親のミオには頭が上がらない。
当のライザはゲーム終盤からずっと自前の畑作業に没頭することになるんだが


◆キロ・シャイナス
CV:三上枝織
リラと同じオーレン族の生き残り。
クリント王国とフィルフサに追われて同胞が去ったオーレン族の聖地にただ1人残り、聖地を守るためにフィルフサと戦っている。


◆ロミィ・フォーゲル
CV:長久友紀(アニメ版)
村に度々訪れる行商人の少女。かなりの童顔ロリ体型だが23歳
調子のよい性格でライザをいい感じに利用して利益を上げるちゃっかりさん。
キャラモデルとその性格から人気が出たことにより、続編以降では声が付きシステムにもかかわるようになった当シリーズ一の出世頭でもある。
アニメ版では、web限定次回予告とBlu-rayのCMを担当。
お買い求め是非ロミィさんのお店で!


◆ヨンナ
CV:諏訪彩花(アニメ版)
結婚願望の強いアグレッシブな女性。
ゲームにおいては彼女の発言をライザが曲解して依頼をこなしていった結果、最終的に何故か武闘家になった。しかもその辺の大会で良い結果を残すくらいの。
ライザ同様ひと夏の話と考えるととてつもない才能の持ち主ではなかろうか……*4

アニメ版ではさすがにそこまでの超展開はなかったものの、こちらもかなりの積極性を見せている。
が、それより公式サイトで明かされた32歳という年齢が驚愕だったり。
ちなみに結婚願望は強いが焦っているという雰囲気ではないので、世界観的に特に適齢期といったものはないのかもしれない。
そしてこの歳から武闘家始めてひと夏で大成したゲーム版のヨンナさんマジ超人。


◇世界観

◆クーケン島
ライザたちの生まれ故郷の島。
エリプス湖という巨大な汽水湖に浮かんでおり、クーケン島と湖の周辺地域一帯が本作の舞台となる。
島の住民は閉鎖的な考えの人間が多く、島から湖の岸辺に渡ろうとする者すらあまりいない。
また、東の古城、西の塔など多数の禁足地があるなど、行動を禁止する掟が不自然なほどに多数存在する。
島にはクリント王国時代の遺跡が多数存在するが、それらの遺跡の謂れについてもその記録はほとんど残っていない。

乾季と雨期があり、碌な水源がないことから長い事水不足に悩まされていた過去がある。
村の代表的な作物であるクーケンフルーツは地面から水を吸い上げて蓄える性質を持っており、この果物によって住民たちは水不足をしのいでいた。
何代か前、ブルネン家の敷地内で豊富な水源が発見されたことによって現在は水不足が解消され麦なども育てられるようになっている。
また、クーケンフルーツもルベルトが王都に売り出したところ思いのほか好評で村の特産品となった。


◆クリント王国
遥か昔に栄えた巨大な王国。
錬金術が非常に発展しており、現在でも再現不可能なほどの超高度な錬金術を操っていた。
その遺産として残された「古式秘具」と呼ばれる錬金術の道具は、不思議な様々な効果を発揮する。
一方で錬金術に必要な資源をかき集めるために各地を侵略するなどの行動もしており、そのためアンペルはクリント王国の錬金術をあまり快く思っていない。
資源を集めるためにオーレン族の聖地に侵攻した際にその行動がフィルフサの群れを呼び寄せてしまい、フィルフサとの戦いで国力が弱り切ったところを周辺諸国に攻められて滅亡した。
当然オーレン族の集落もフィルフサに襲撃されており、壊滅。生き残ったオーレン族は錬金術士に強い敵意を抱くこととなった。


◆フィルフサ
アリやハチのような真社会性の群れを作る魔物。
凶暴かつ貪欲で、一度群れるとあらゆる資源を食い尽くし、挙句に土壌や水を汚染して自生する動植物を変質させるという環境破壊が形になったかのごとき悪魔。空気は汚染されない。
斥候クラスでも危険なレベルだというのに物量もすさまじく、クリント王国滅亡の原因を作った。
弱点は水や湿気。一方で、雨の気配には敏感で、斥候によって乾期の接近を察知すると活性化する。


◇システム

◇調合

◆リンケージ調合
本作からの新しい調合システム。
マテリアル環という必要な材料枠が線で繋がったアイテムの設計図が表示され、それぞれのマテリアル環に指定された材料を投入する事で調合することが出来る。
さらにマテリアル環にはそれぞれ火・氷・雷・風の四種の属性を持っており、同じ属性を持つ材料を入れることで属性値を上げることができる。
反属性のようなものはなく、投入すればした分だけ属性値が増加する。
マテリアル環によっては隣の環に特定の属性を一定以上投入しないといけないものもある。
属性値を一定まで上昇させると「威力増加」「品質上昇」などのそのマテリアル環が持つ効果が発現し、アイテムをより強力なものにすることができる。
また、1回の調合で投入できる材料の最大個数は決まっており、全ての効果を開放することはできないため、「マテリアル環のどの効果を発現させるか?」がミソになる。
アイテムによっては特定のマテリアル環の効果を発現することで新たな派生アイテムのレシピを手に入れられるものもある。
FF10のスフィア盤をイメージすると分かりやすいかもしれない。発売時期の都合で、リンク召喚を連想する人も。
この調合で重要なのが「範囲拡大」の効果。カテゴリ指定されている隣やさらにその隣の属性値まで上昇させることができ、賢者の石を始めとする複数の属性を持つアイテムによく設定されている。
全属性値5&範囲拡大+2とかを投入すると、すごい勢いでマテリアル環が輝く。


◆ジェム
後述するアイテムリビルドなどに使うエネルギー。
いらない道具や材料を消費してジェムに還元することができる。
宝石のような見た目らしいが、重宝するのは錬金術士くらいであり、万物が錬金術の力でジェムに変換、入手できる容易さからジェム自体に金銭的価値はない。
調合アイテムの場合、獲得量はもっぱらそのアイテム1つを作るのに必要なリソースに比例する。当然、高度なアイテムほど入手量が増える。
当然、獲得量が増えれば複製に必要なジェムも増加する。終盤のアイテムともなると結構分解しないと1つ複製することもままならない。
そこで輝くのが一部のアイテムが持つ「作成数+n」である。nは1とか2とかが入る。名前で分かる通り、素材として投入するとその数だけ完成品の数が増える。
するとどうなるか?答えは簡単。ウハウハである
作成数増加効果持ちとその他の素材を複製し、獲得量の多いアイテムを大量に作成することで、複製に必要な数を大幅に上回るジェムを獲得することができる。
この手段が最も有効なのが賢者の石。最高峰の素材であり、当然獲得量の多いこれを大量複製することで、ジェムで困ることは一切なくなる。
ちなみに、この効果は重複する


◆アイテムリビルド
新しいアイテム作り込みのシステム。
一度作ったアイテムの設計図を再び呼び出し、ジェムと材料を消費することで性能を強化する事が出来る。
一方でリビルドで再調合すると投入アイテムのレベルに応じてそのアイテムのレベルが上昇していき、アイテムのレベルがライザの錬金レベルを超えるとそれ以上の強化はできなくなる。
また、各キャラクターには「器用さ」というステータスが設定されており、器用さ超えるレベルのアイテムは使用できないため、リビルドしすぎるとそのアイテムを使用できるキャラが減ってしまう。
ライザだけは最終的に器用さが最大値の99になるため、彼女のみ全てのアイテムを使用できる。
アイテムリビルドでは、品質は変動せず特性の付け替えは可能。その為、強力なアイテムを作る際はとにかく品質特化+レベルが高めの素材で作り、特性と効果を後で調整するのがメイン。


◆採取地調合
錬金術によって採集地を創り出す。
中盤に登場する登場する「トラベルボトル」に材料とジェムを投入する事でボトル内に新たな採集地が生成される。
投入した材料によって採集できる材料や出現する魔物、採集地の地形などが変わる。
また、採集地を作成した際にはパスワードが表示され、それを用いることで他人と採集地を共有することができる。
出現するアイテムの種類や品質はパスワード毎に固定のため、高レベル採取地のパスワードを知っておけばゲームの進行度を無視してレアアイテムが大量に入手できてバランスがあっさり崩壊する。錬金術の力に溺れたクリント王国みたいだな!ご利用は計画的に。


◆鍛冶場
調合した武器に材料を新たに投入すること武器が強化される。
また、投入した材料の持つ特性も武器に引き継がれる。
投入できる材料の数はゲーム中で手に入る「動力炉」の数で決まる。
強化できるのは一つの武器につき一回のみ。


◆複製釜
ジェムを消費して調合で作成したアイテムを複製する。
過去作における量販店と同じシステム。
調合品であれば装備品でも採取道具でもOK。
最初は肝となるアイテム1つ複製するのに四苦八苦することになるが、ジェムの無限供給が成立すると実質ノーコストでアイテムを増やせるようになる。


◆秘密の畑
中盤からアトリエの隣に畑が増設され、そこで種を栽培することで様々なアイテムを収穫できる。
入手できるアイテムの種類は種によって決まり、その種のレシピを基に新しく閃いていく形となっている。
その「様々」なのがミソで、普通の植物ならともかく、鉱石、魚介類、ぷに素材、果ては貴重なエレメントコアまで収穫できると、ある意味錬金釜以上に不思議。
また、この畑での収穫物のみ普段付くことのない特性がランダムに付与されるため(特に「影響拡大」は狙い目)、調合を極めようとするとあれほど嫌がっていた畑仕事を昼夜問わず励むライザが見られる。

◆ぷにといっしょ
アップデートによって追加されたコンテンツ。
ある日アトリエに一匹のぷにがやってきて、どうやら腹が減っていた様子で、ライザはそのままぷにをアトリエの一員として迎え入れた。
ぷにに様々なアイテムを餌として与えることでぷにのパラメータが変化し、姿が変わる。一定の数の餌を与えるとぷにがどこかに出掛けて、そのときのぷにの状態によって、戻った際は色んなアイテムをお土産として拾ってくれる。
うまくぷにのパラメータを高めれば、恒常の入手手段のないアイテムをさらっと持ち帰ってくれるので非常に重宝される。
また姿を変えるときや、特定のアイテムを与えるとライザがそれに対して感想を述べるが、それらのイベントもコミカルで必見。

◆フォトモード
アップデートによって追加された機能。
キャラクターを自由に配置して好きなシーンを作れるが、ゲーム自体はスクショ保存機能はないため、ゲーム機のスクショ機能を活用しよう。
これを利用してクラウディアのパンツを強引に見る輩が続出したとか

◇戦闘

◆リアルタイムタクティクスバトル
本作の戦闘は今までのターン制のコマンドバトルにリアルタイムバトルの要素が加わったリアルタイムタクティクスバトルという新たな仕様。
自分がコマンドを選択している間も敵を含む他のキャラのターンが経過し、他のキャラのターンがくればそのキャラクターが行動する。
また、事前に決めた操作キャラクター以外の味方キャラは自動で行動する。
操作キャラは戦闘中にも変更可能。
また、操作キャラ以外の味方キャラの行動は通常攻撃中心かスキル中心かを選ぶことができる。
最初のうちはなかなか難しいが、慣れるとなかなか爽快。


◆AP(アクションポイント)
スキルの発動に必要なポイント。
通常攻撃を行うとAPが上昇し、スキルを使用すると消費される。
また、APが最大になるとAPを全て消費してタクティクスレベルを上げることができ、タクティクスレベルが上がると通常攻撃やスキルの効果などがより強力なものになる。
タクティクスレベルの最大は5で、レベル5になるとタクティクスレベルが1に戻ることを代償に必殺技「フェイタルドライブ」を使うことができる。


◆アクションオーダー
戦闘中に操作キャラ以外の仲間から時々「回復して」「魔法攻撃を使って」などの支援要請が入り、それに応えると仲間がより強力な特殊スキルを使ってくれる。
序盤は物理/魔法攻撃してなど単純なものだが、ストーリーが進むとステータス低下や属性攻撃が求められる。


◆CC(コアチャージ)
アイテムの使用に必要なポイント。
本作ではアイテム自体は消費されずにCCを消費することでアイテムを使用する。
CCは戦闘後も回復せず、登録しているアイテム1種を使用不可にするコンバートで全回復する。その為、適当なアイテムも登録しておくといい。
拠点に戻ることCCもコンバートで封じたアイテムも全回復及び再使用可能になる。
序盤は使用できず、その間は普通に回数を消費するので注意。



◇採取

シリーズおなじみの採集作業だが、今作では複数種の採取道具が登場し、使う採集道具によって同じポイントからでも採れる材料が変わる。
採集道具の種類は「杖」、「草刈り鎌」、「薪割り斧」、「ハンマー」、「虫取り網」、「釣り竿」、「フラムロッド」の7種類。
その他にもバトルの前にフィールドの敵シンボルに当てるように振るうとバトル開始時点でAPを10得たり、敵が状態異常やダメージを受け、こちらのターンが早く回ってくるスィングエンカウントで有利に戦える。
杖は最初から使えるものの、採集道具の装備枠は限られているので、草刈り鎌と薪割り斧の効果を持つ「鎌斧」など、1つで2役の性能を持つ複合道具で枠を開け、多く装備する方向を目指していく。
複合道具にするとエンカウント時の敵に発現するデバフが2種同時に発現したり、1つの採取ポイントで2種の道具を使ったのと同じ状態でより多く材料を取れる等、非常にお得。


◇コミカライズ

週刊ファミ通で2020年10月1日号〜2021年12月23号で月一連載していた。
著者はりいちゅ。
2022年4月19日に単行本を発売。


◇アニメ

2023年7月〜9月に放送。
制作はライデンフィルム。
シリーズ構成に高橋弥七郎氏、音楽に柳川和樹氏が担当。
アトリエシリーズのアニメ化としてはエスカ&ロジー以来となる。

ライザの代名詞ともいえる太もものカットがサブリミナルのごとく所々で挟まれるのが特徴的。
特にED映像は色々な意味で衝撃を受けること間違いなし。
その一方でシナリオはゲーム本編に忠実であり、また気になる部分には補完が入っていると*5、総じて丁寧なアニメ化といえる。その代わりに大量の火の粉が街に舞い落ちてくるという別の危険が生まれてるのは気にするな。
何より雰囲気がゲームそのままなのはファンにとっては嬉しいところ。

なお、錬金術以外の魔法的な要素はオミットされている。このためクラウディアの武器などに変更が入った。


◇余談

コーエーテクモの戦略シミュレーションゲーム「三國志14」とのコラボが行われており、ライザたち6人を三國志14のおまけ武将として使用することができる。
戦死することがなく処断もされないという特殊仕様なので本作のファンも安心。
民衆から金を略奪して錬金術(物理)を行ったりや後漢皇帝を恫喝して帝位を簒奪するライザが見られるぞ!


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最終更新:2024年03月24日 21:21

*1 コアクリスタル入手後もアイテムをそのまま使用していることが多い。これについては「慣れているアイテムでないとクリスタルに入れて使うのは危なっかしいから」とのこと。

*2 実際のところは素材採集時のコメントについては毒性のものと分かっていても口にしなければならない環境で生き抜いてきた事が原因と考えられ、採集地マップのコメントも故郷に関わる場所については詳細に自分の心情を書き込んでいる

*3 とはいってもしばしば隊商から一人で勝手に離れるので親として心配するのは当然だが。

*4 依頼の過程でライザ謹製のバフアイテムや装備を渡しているのでそのおかげもあるかもしれないが。

*5 例えば街中の瓦礫を処理するイベントでゲームではただフラムで吹っ飛ばしただけなのだが、「周囲に瓦礫が飛び散る」とツッコミが入り、風を起こすルフトと組み合わせることで爆破に指向性を与えている。