HUNGRY DAYS(CM)

登録日:2019/11/19 Tue 23:15:31
更新日:2024/08/21 Wed 13:06:29
所要時間:約 9 分で読めます




アオハルかよ。

HUNGRY DAYSとは、日清の看板商品「カップヌードル」のCMシリーズ。

2017年に第一弾「魔女の宅急便」編が公開されてから、2019年現在第五弾の「ONE PIECE」編までが存在している。

概要

誰もが知っている国民的人気アニメの登場人物たちが、 現代日本で青春を送っていたら? というIFストーリー。
キャラデザは原作の特徴は残しつつも、現実にいてもおかしくない程度にリファインされている。

いわゆる「現代パロ」という奴だが、非公式二次創作ならともかく、公式に大々的に行われるのは結構レアである。

キャラクターデザインは窪之内英策が担当。
BGMは共通してBUMP OF CHICKENの「記念撮影」。

なお、CMの構成上基本的にカップヌードル ラスト以外一切登場しない 。何も知らないで見ると最後まで見て初めてカップヌードルのCMとわかるレベルである。

魔女の宅急便編

ストーリー

キキ17歳。幼馴染のとんぼと共に青春に邁進する日々。
魔法が使えても、普通の女子高生。様々な思いにキキの心は揺れ動き……

登場人物

  • キキ(CV:浜辺美波)
赤いリボンはそのままにセーラー服を着用。
現代日本が舞台のはずだが、魔法はそのまま使用可能。そのため通学にも箒を使っている。
だが、前を見ずに飛んでいるために桜の木にぶつかりそうになったり危なっかしいところはそのまま。

週に3回、パン屋で配達のアルバイトをしている。

プール掃除では箒を上手く使って濡れないように掃除している。便利そう

ハロウィンでは原作と同じ衣装を着ている。

ラストシーンではとんぼに自分の思いを届けるべく……

相変わらず自転車通学。
ドローン部の部長という設定。形は違えど空にかける思いは原作と変わらず。

後輩から告白されているようなシーンがあり、どうやら結構モテているようだ。
しかし鈍感なのは変わっておらずキキの思いには気づいていない。

ハロウィンではハリーポッターっぽいコスプレをしている。なおその背後にはどう見てもヴォルデモートらしき人が

  • ジジ
冒頭のシーンのみの登場。ただの猫である

小ネタ

  • 基本的にスタジオジブリ版とは別に原作の角野英子氏から許可を取った形になっている。
    • このため、ウルスラ(ジブリ版オリジナルキャラ)は登場しない。
    • ただし、スマホに映っていたキキの両親の服装はジブリ版に近いデザインになっている。
  • グーチョキパン店は一瞬だけ看板が登場。ビルの屋上に設置されているため原作と違いかなり大きい店になっているようである。
    • オソノさんは直接登場はしないが、メモ書きに名前が出ている。

ラストシーンでどう見ても隕石が落ちてきている。

アルプスの少女ハイジ

ストーリー

ハイジとクララは同じ女子高に通う16歳。
ハイジは品があり、読者モデルも務めるクララに常に劣等感を抱いていた。
「私なんか…」と自分を卑下するハイジにぺーターが告げた言葉とは……?

登場人物

  • ハイジ(CV:石井杏奈)
原作と違って頭身が高くなっているためほとんど別人状態。
友人のクララに劣等感を抱いており「青春って意地悪だ」と感じている。

原作と違い、普通に歩いている。
品が良く、後輩からも人気があり、読者モデルも務めるスーパー女子高生。
このCMはほぼハイジの視点からなので彼女の心境はやや不明瞭だが、冒頭のシーンを見る限りハイジとの仲は大変良さそうである。

金髪イケメン 誰だお前 状態。かろうじてにきびの跡があるのが名残っぽい。
とある公園でハイジから相談を受けていたが……。

小ネタ

  • クララが読者モデルを務めている雑誌のラッキーアイテムに「隕石」と書かれている。

サザエさん編

ストーリー

高校生活最後の文化祭。今までの高校生活を思い返しながら、マスオは覚悟を決めた。
マスオは全校生徒が見守る中、ステージの上でサザエに公開告白を決行する。その行方は……

登場人物

髪型に多少名残はあるが、ほとんど別人状態。
サザエのことを「磯野さん」と呼ぶのはある意味非常に新鮮。

髪型に多少名残はあるが(ry。というか、原作のあの髪型をリアルでやられても ほとんどギャグ なので仕方ないが。
ドラネコ追いかけたり財布を忘れたり相変わらず愉快な性格。

時系列的に原作より少し前であるためか、全員原作より若いor幼い見た目になっている。もちろんタラちゃんはこの時点でいたらおかしいので登場せず。
波平は原作より恰幅が良くなっているが、髪型は同じ。
フネは順当に若くなっている。
カツオはスマホで撮影しているらしき様子がある。年齢的には小学校1年生程度だろうか。
ワカメはフネに抱きかかえられているため、3歳程度に見える。

小ネタ

  • 冒頭の出店に原作版磯野家が登場している。
  • マスオの部屋のテレビに「隕石接近」の文字がある。





最終回

今までの3篇とは異なり ごく普通の高校生カップル (男CV:矢代拓、女CV:小川あん)が主人公。
過去シリーズで張られていた「隕石」の伏線が回収され、 地球滅亡の危機に瀕しながらもいつも通りの青春を送る 姿が描かれる。

話が進むにつれて、隕石が降って来るわ怪獣は出てくるわ宇宙人は襲来するわで カオス になっていく。

過去作と違いエアロスミスの「I Don't Want to Miss a Thing」がBGMとして使われているのでどことなく「アルマゲドン」っぽい雰囲気。

また、一瞬だけ街頭テレビの画面に過去のCMである「FREEDOM編」の映像が流れている。





ONE PIECE編

過去のシリーズから設定がリセットされており、世界観は繋がっていないが基本的な構成は同じ。
2019年11月現在「ゾロ編」と「ナミ編」が公開されている他、ファミリーマートやセブンイレブンでこのバージョンのキャラクターを使ったグッズが配布されるなど精力的に商品展開されている。

もしもワンピース世界の登場人物全てが同じ高校に通っていたら? という大胆な設定の元構築されており、過去作以上に濃密な小ネタの数々と、 とんでもない数のモブキャラクター により考察も盛ん。
人間離れしたキャラクターの多い作品だが、上手くリデザインされているため違和感は余りない。良く見るとわかるがオーズJr.とかゲッコー・モリアとかの巨漢キャラもさらりと登場している。
というか、繰り返し見ないと全員を把握するのはほぼ不可能と断言してもいいレベル。2作目時点で総登場キャラは 軽く100人を超えている
原作で敵対関係にあったキャラクターが仲良くしている描写があったりIFの要素がかなり強いのも特徴だろうか。

また、過去作と違い恋愛要素は基本的に描かれていない。原作者曰く、 彼らは冒険に恋している のだから当然と言えば当然だろうか。

ストーリー

ゾロ編

ゾロ17歳。大会でミホークに大敗を喫した彼は青春の全てを捨てて剣道に打ち込む。
「青春なんていらねぇ」「二度と負けねえから」。そう嘯く彼に声をかけたのは……

ナミ編

ナミ17歳。航海士を目指して勉学とバイトに明け暮れる日々。
「もっと頑張らなきゃ、もっと……」。しかし知らず知らずのうちに追い詰められた彼女の心は遂に悲鳴を上げる。
「助けて……」
そんな彼女の頭にそっと被せられた麦わら帽子の主は……

ビビ編

ビビ17歳。友達と楽しく過ごしていたが、転校することになった。
新しい土地へ向かう電車の中、彼女のスマホに届けられたムービーメールには……

体育祭編

頂上戦争が元ネタ。
これまでの面子に加えて白ひげ、エース、海軍三大将に黒ひげ海賊団まで加わっての騎馬戦が繰り広げられる。


登場人物

  • ルフィ
直接顔は描かれていないが、原作からの変更点はあまりない。トレードマークの麦わら帽子も同じ。

  • ゾロ
ゾロ編の主人公。剣道部所属の17歳。面を着けた状態でどうやって三刀流していたのかは直接描かれていないので謎。というかルール違反じゃないだろうか
ミホークに負けた後、全てを捨てて剣道に打ち込み続けるが……。

  • ナミ
ナミ編の主人公。航海士を目指して仲間からの誘いも断って勉学に励む17歳。
実際その実力は高いようで、皆がにわか雨に慌てる中一人だけ傘を準備している。
アーロンの店でバイトをしているが、勉強もバイトもなかなかうまくいかず悩み続けている。

  • ウソップ
鼻の長さは常識的なものに変えられている。

  • サンジ
タバコらしきものを吸っているが……

  • チョッパー
誰だお前その1 。小動物系ショタに変貌している。
帽子がそのままなのでチョッパーであることは一目瞭然だが、初見だと衝撃を受けること間違いなし。

  • ロビン
髪を下ろした姿であり、文学系美少女的な姿になっている。

  • フランキー
鼻の鉄板は絆創膏で表現されている。

  • ブルック
誰だお前その2 。流石にガイコツとはいかなかったためか、生前の姿をさらに若くしたようなデザインに。
常にギターらしき楽器を背負っており、音楽家キャラはそのままのようである。

  • ミホーク
高3 サバ読みすぎやろ……
ゾロの先輩であり彼を打ち負かした実力者。
ナミ編ではペローナと一緒に下校している姿が見られる。またスマホを弄っているらしき珍しい姿も。

  • アーロン
ナミのバイト先の上司(店長かどうかは不明だが店名が「アーロンパーク」なのでオーナー店主かもしれない)。結構仕事に厳しそうである。
もちろん魚人ではなく人間だが、服装がそのままであり鼻も高いのでわかりやすい。
また原作のノコギリの様な鼻は3連鼻ピアスという形で表現されている。
同じ店ではクロオビとチュウも働いている。ちなみにハチはゾロ編で剣道部員としてチラッと登場。

小ネタ

  • ゾロ編で教室の後ろに貼られている習字は「黒足」「狙撃王」「海賊狩り」など原作キャラの異名。
    • 「火拳」だけ周りが焦げているのだが、その隣に貼ってあるのが 「赤犬」 不吉すぎる……
  • 剣道部員として登場しているのは、ハチ、ダズ・ボーネス、ビスタ、シリュウといずれも原作で剣と関係ある面子。

  • ナミ編ではチラッとスモーカーとたしぎが登場しているが、良く見るとたしぎが男らしい座り方を、スモーカーが女らしい座り方をしているためパンクハザード編での入れ替わり状態であることがわかる。
  • ナミの部屋には「クリマ・タクト」やベルメールさんの手作りの服などが飾られている。
  • ナミ編ラストの教室に貼られている「OK,Let's STAND UP!」は原作でルフィたちがアーロンへと反撃を開始するエピソードのサブタイトル。
    奇しくもこの際教室に残っている面子はそのままこの時点での一味の仲間たちである。



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最終更新:2024年08月21日 13:06