アルプスの少女ハイジ(アニメ)

登録日:2021/12/08 Wed 01:15:10
更新日:2024/01/28 Sun 10:54:43
所要時間:約 13 分で読めます






アルプスの少女 ハイジ




アルプスの少女ハイジ』とは、ヨハンナ・スピリによる小説を原作とする、1974年にフジテレビ系列で放送された日本のテレビアニメ。



【概要】


母をたずねて三千里』『小公女セーラ』などの名作を輩出した、『アニメ世界名作劇場』の初期作品の1つ。
両親を亡くした少女ハイジが叔母に連れられてやってきたアルムの山で、祖父であるアルムおんじや友達のペーターと触れ合い、大自然の豊かさや動物の命の尊さを知るハートフルストーリー。
原作の宗教要素を大幅にカットし、子供から大人まで親しめる作品を作り上げた。

平成に入ってからもたびたび地方局の夕方枠やCSで再放送され、リアルタイムで観ていた親から子へ、子から孫へと、新たな視聴者を増やし続けている。
また、テレビ朝日などでよく放送される『懐かしアニメの名場面特集番組』では常連作品の一つで、「本作を観たことはないが、なんかクララが立ってハイジが大喜びすることは知っている」という人は非常に多いと思われる。1シーンだけの知名度は「きれいな顔してるけど死んでるんだぜそれ」とか「真っ白に燃え尽きちまった」辺りと肩を並べてそう。
世界名作劇場シリーズで似たような傾向を持った作品には『フランダースの犬』『あらいぐまラスカル』がある。いずれもオリジナルの世界観をぶち壊すようなパロディを頻繁に行っている。
令和でも動画定額見放題サービスでも大体ラインナップに入っているので、本項目で興味を持った方は一気観してみてはいかがだろうか。

【制作】


制作スタッフがとにかく豪華
後にスタジオジブリを設立して日本のみならず世界的にも人気のあるアニメを多数制作する高畑勲(総監督、演出)と宮崎駿(画面設定、場面構成)、
ガンプラブームを巻き起こし後継作品が何十年も作られ続ける『機動戦士ガンダム』の生みの親富野由悠季(絵コンテ)など、後の名監督が多数関わっている。
キャラクターデザイン、作画監督は後に任天堂マリオ達のイラストを長年手掛けた小田部羊一、オープニングでは宮崎、高畑、小田部にも影響を与えた森康二も参加。
音楽は『巨人の星』『機動戦士ガンダム』など数多くの昭和アニメの作曲を担当した渡辺岳夫。

ズイヨー映像の社長である高橋の原作への思い入れが強かったことから、日本のアニメで初めて海外でのロケハンを行った記念すべき作品でもある。
高畑、宮崎、小田部、中島といったメインスタッフ達が、スイス東部のグラウビュンデン州マイエンフェルトやドイツのフランクフルトに派遣された。
この経験はもちろん作品に存分に落とし込まれ、背景はもちろんのこと、作中のヤギの鈴の音やスイス民謡も現地で実際に録音したものを使用している。

高畑は当初、実写向きの作風である本作をアニメでやる事に難色を示したが、宮崎、小田部と組むということで引き受けた。
当時のアニメ作品はアクション、ロボット、スポーツ、ギャグといった派手でインパクト重視の作品が主流で、本作のようなゆったりとした空気感のものは少なかった。
1話はハイジが自然や動物と触れ合いながら山を登りおんじと出会うまでというもので、担当プロデューサーの中島によると「ドラマチックでなく視聴率が取れる訳がないと言われた」という。
宮崎も後年「子供達に刺激を与えて視聴率を取ることが常識」とされていた時代に「当時としては非常識の極み」と語っている。

そうした事前予想に反し、苦労の甲斐あって本作は裏番組であるかの『宇宙戦艦ヤマト』を打ち切りに追い込む*1程の大人気作品となった。
本作の成功を受け、翌年には『フランダースの犬』これもネロとパトラッシュが死ぬシーンばかり有名、翌々年には『母をたずねて三千里』と、世界の児童文学をアニメ化する『世界名作劇場』シリーズが制作される事となる。

なお穏やかな作風に反し制作体制は超過密スケジュールで、スタッフ一同とんでもなく忙しかったとのこと。
通常絵コンテは放送の1ヶ月半ほど前から作り始めるものだが、本作は富野由悠季に再来週放送の回の絵コンテの仕事を依頼したという凄まじい逸話が残っている。

【あらすじ】


ナレーター:沢田敏子

1歳の時に両親を亡くした少女、ハイジは他人の家を転々とする寂しい生活を送っていました。
叔母のデーテは隣国ドイツのフランクフルトで仕事を見つけ、ハイジを亡くなった姉の義父、アルムの山に住むアルムおんじの元に置いていきます。
おんじは村から孤立して山に篭り、預けると聴いただけで村人が震え上がるような悪い噂を持つ人物でしたが、ハイジの好奇心旺盛で純粋な姿に心を開き、共に掛け替えのない存在になっていきます。
ハイジはおんじ、のんびり屋なセントバーナードのヨーゼフ、ヤギ飼いのペーターとその家族に囲まれ、大自然や動物を通じて様々なことを学んでいきます。

ハイジがアルムの山に来てから3年後、お屋敷でお嬢様の遊び相手を探していることを知ったデーテが再び姿を見せ、ハイジをフランクフルトに連れて行ってしまいます。
病弱で足が不自由ながら心優しいクララ、厳しい教育係のロッテンマイヤー、気さくでハイジの長所を理解してくれるセバスチャンなど様々な人物と新たな生活に突入するも、アルムの山やおんじとの生活を忘れる事はできず……。



【登場人物】



・ハイジ

CV:杉山佳寿子
本作の主人公。叔母のデーテに連れられ、アルムの山にやってきた5歳の少女。
本名(洗礼名)は亡くなった母と同じ「アーデルハイド」で、ハイジというのは「Adelheid→haidi」と短くした愛称にあたる。
登場当初は「子守も要らない」と言われる程大人しかったが、自然や動植物に触れる事で好奇心が刺激され活発になる。
天真爛漫且つ好奇心旺盛で、おんじとの生活にすぐ順応し、自然豊かなアルムの山や小鳥のピッチー、子ヤギのユキちゃんと交流して成長していく。
一つの事に熱心に取り組むと高い集中力を発揮する一方、他には注意散漫になることも。
そうして3年ほど経ったある日、デーテの口車に乗せられてフランクフルトに行く。
持ち前の好奇心や活発さをロッテンマイヤーに抑圧される日々を送りながらも、どこか孤独であるクララの為にお屋敷に残る決意を固める。
しかしハイジはアルムの山に焦がれるあまり、字がヤギや自然に見え勉強中に大立ち回りをして周りを困惑させることもあった。
クララのおばあさまが居るうちは気がまぎれるも、帰ってからは拠り所を無くしてしまいホームシックが本格化した結果、夢遊病を発症して無意識に屋敷を徘徊するようになってしまう。
病状を重く見た医者の必死の説得でアルムの山に戻され、おんじと共に元の生活ができるようになった。
物語後半では村の学校に通い村人やペーター以外の子供とも交流するようになり、アルムの山へやって来たクララとも再会する。
オープニングでハイジが乗っていた巨大ブランコに自分も乗りたいと思った人は多いのでは?


・おじいさん/アルムおんじ

CV:宮内幸平
アルムの山でひとりで暮らしていた、白ひげを蓄えたお爺さん。
ハイジからは「お爺さん」、ペーターや村人からは「(アルム)おんじ」と呼ばれるが本命は不明。
亡くなったハイジの父、トビアスのお父さんにあたる。
普段はヤギの乳でチーズを作る畜産や木工細工で日用品を作り、たまに村に降りてパンなどの生活必需品と物々交換して生活している。
無愛想で厳つい顔をしているが心根は暖かく、ハイジとの交流を通じて本来の優しく面倒見がいい心を取り戻していく。
当初はハイジが山に馴染めるか恐い顔で気にしていたが、新しい発見の連続で喜ぶ彼女の姿を見ておんじもまた笑顔を見せるようになっていた。
山で暮らしてきたために自然に関する知識が豊富で、ハイジが抱く疑問に答えている場面も多い。
次第にハイジの存在はおんじの中で非常に大きくなってゆき、フランクフルトに行ってしまった時はショックのあまりペーターすら寄せ付けない人嫌いに戻ってしまい、村の学校に行かせたがらず過保護なところがあった。
長年、村での評判は最悪だったが、ハイジが来てからは可愛がっているという噂も広まり、冬の間は村の廃教会を改築した家に住み始めたことで村人達も安堵していて、気軽に挨拶を返す程関係は良好になっている。
ちなみに漫画『新テニスの王子様』にスイス代表の監督としてそっくりさんのジン・オノジイハが登場しているが関連は定かではない。


・ヨーゼフ

ハイジやおんじと生活するセントバーナード。
いつもは自由気ままでよく昼寝をしているが、周囲のピンチには駆けつける男前。
でありながらハイジやおんじの言う事を概ね理解していて頭がいい。
好物は周辺に自生するカタツムリで、丸ごと食べてみせハイジを驚かせたことも。


・ペーター

CV:小原乃梨子
アルプスに住むヤギ飼いの少年。11歳。
ヤギの面倒を見る傍、ハイジとは兄妹のように仲良く遊ぶようになる。
自由奔放なハイジに振り回されることも多いが、いざという時は体を張って助けてくれる。
しかし自分の考えていることを言葉にするのが苦手で、些細な事でハイジと喧嘩するし、家庭や学校では口数が少ない。
ただ意外とコミュニケーション能力が高く、村人から嫌われているおんじとも本編以前からある程度交流していて「(ヤギの)大将」と呼ばれている。
ヤギの放牧をしない冬の期間は学校に通っているが、読み書きも苦手で勉強は得意ではない様子。
一方、山を行き来しているだけあって自然やヤギについては詳しく、更に決して平坦ではない山でクララを長時間おんぶしたり木の椅子を背中に括り付けて運べたりする強者。
冬のソリ滑り大会では熱心に木工細工に取り組んでソリを完成させ、おんじも感心する才能を開花させている。
母ブリギッテと目の見えないお婆さんの3人で暮らしていて、お婆さんはハイジが来るのを心待ちにしている。


・ユキちゃん

ハイジにとても懐いている子ヤギ。
体の大きさや乳の量が増えないことで飼い主のシュプラールに潰されそうになるも、ハイジ達の尽力でいい草を沢山食べた結果、乳の質や量が改善されたので事無きを得た。
ハイジがフランクフルトから帰ってきた時には見違えるように大きくなり、ハイジが勝手に呼んでいる「ユキちゃん」という子ヤギも産まれている。

他にもおんじの家のヤギである「シロ」と「クロ」と「ちーちゃん」、ペーター家のヤギ、あばれんぼう、アトリ、かわいいの(マーモット)、大角のだんな(アイベックス)など沢山の動物が登場する。


・クララ

CV:吉田理保子
ハイジが預けられたお屋敷、ゼーゼマン家のお嬢様。
温和で心優しく、彼女の父親や祖母であるおばあさまも同じ気質の持ち主。
病弱な上足が不自由でいつも車イスに座っており、ハイジは積極的に外出できない彼女の友達になるために連れて来られた。
沢山の物に囲まれながらも人との繋がりに飢えていて、自分の身の上と籠の鳥を重ねて憂うなど悲観的なところがある。
ハイジとすぐに仲良くなるも、大事な友達である彼女が帰ってしまう可能性を気にしてロッテンマイヤーに相談したが、結果としてハイジが夢遊病に罹る原因の一つにもなってしまった。
せっかくできた友達との別れに悲しむも、今度は自分がアルムの山に行こうと決意。
物語後半では自然豊かなアルムの山に滞在し、足のリハビリに励む。そしてついに……!
50話のあるシーンは懐かしアニメの名場面を特集する番組で何度も放送され、本作を視聴していなくても知識として知っている人も多いだろう。
だがそのせいであのシーンが最終話のラストシーンだと誤解している人も多いことだろう。
+ 例のシーンと最終回{52話}の補足とか
上にもある通りかの「クララが立った!」は50話で、最終話は52話。クライマックスという意味では間違っていないが。
最終話までにクララはリハビリを続けどうにか立てるように……というか、ちょっとだけ歩けるくらいにまで回復し、最終話ではゼーゼマンとおばあさまに歩く姿を見せている。
そして、アルムの山はこれから過酷な冬を迎えるので、クララはハイジたちと春に再会の約束を交わし、フランクフルトへ戻るというのが最終話。

なお、50話より前、48話で、クララは牛に驚いて一度立ってる

ハイジが50話で「クララの意気地なし!足はちゃんと治ってるわ!」と涙ながらに叱咤したのは以前立ったのを知っているからで、いくら子供だからって根拠もない思い込みで友人を傷つけているわけではない。


・おばあさま

CV:川路夏子
クララの祖母。本名は不明。
息子でクララの父親であるゼーゼマンが仕事に行き、寂しがるクララを元気付けるためにやってきた。
作中の時代に女手一つでゼーゼマン家の資産を築いた人とされ、非常に優秀であることがうかがえる。
茶目っ気が強く気さくな性格で、ハイジを孫のクララと同様に可愛がっている。
クララが家に籠りがちなのを気に掛け、自然豊かな森に連れ出すなどことある毎に二人の心の拠り所になってくれた。
子供に寄り添って好奇心ややる気を引き出す手法を得意とし、ロッテンマイヤーとは考え方が対極で噛み合わないものの、二人揃うとバランスが取れていているのでおばあさまが居る間はハイジも元気に生活できていた。


・セバスチャン

CV:肝付兼太
ゼーセマン邸で働く使用人。
人の良さそうな雰囲気をしているようで、ハイジはペーターと同じものを感じ取っている。セバスチャンもハイジを可愛がっていて、別れ際も非常に寂しそうにしていた。
ハイジを「お嬢様」と呼び、フランクフルトで登場する大人達の中ではおばあさまと共にその性格を気に入っている。
ハイジの常識外れな行動を面白がり、対応で慌てふためくロッテンマイヤーを見てはほくそ笑んでいる。
日本の漫画、アニメ作品における「執事=セバスチャンという名前」との刷り込みの発端とも言われるが、どちらかというと一介の使用人なのであくまで執事ではない*2
ただし、原作では本当に執事。なお中の人はのぶドラのスネ夫


・ロッテンマイヤー

CV:麻生美代子
気を付けロッテンマイヤーさん。生真面目で融通の利かない性格で、ハイジを本名で呼ぶ厳しい教育係。実は動物が飛び上がるほど苦手。
良くも悪くも真人間なため非常識な行動を理解できず、お屋敷に相応しい人物となるよう型に嵌った躾や教育を施す。
ハイジには厳しく接していたところに、クララの願いで山を忘れるよう強く言い聞かせるも逆効果になり、遂には夢遊病を発症させる程精神的に追い込んでしまい、雇い主であるクララの父に叱責される結果となった。
ストーリー的にはハイジの在り方を理解できない悪役のような立場であるものの、彼女に教育を施した結果字の読み書きができるようになり、後に村の学校へ通うきっかけになるなど良い影響も与えている。
ロッテンマイヤーの行動は視聴者の年齢や受け取り方でも見方が変わるようで、悪役ポジションの悲哀か子供達からの評判は良くなかったものの、大人になった後にその目線になり共感されるという現象も起きた。
とはいえクララを思いやる心は本物で、苦手にしていたアルムの山もリハビリを頑張る理由として背中を押す程重要な場所だと認めている。



・ゼーゼマン
CV: 鈴木泰明
クララの父親。貿易商としてパリで働いており、多忙故に滅多にフランクフルトの自宅へは帰れていないが、その分クララを溺愛している。
娘によく似た優しく温厚な性格の持ち主で、ハイジに対してもクララ同様に愛情深く接している。
仕事上留守にする事が多いとはいえ全く家庭を顧みないというわけでもなく、前々からロッテンマイヤーがクララのためとはいえ行き過ぎた管理や躾を軌道修正させたり、なおかつハイジが来てからの自宅内の環境があまりよくないことを察して、自分の母であるおばあさまをフランクフルトに呼び寄せたりするなど、勘も鋭い。
前述したハイジの夢遊病の一件の際には、結果的にハイジを追い込んだロッテンマイヤーに対して激怒した。
近頃は某家庭教師のCMでYouTuberみたいな活動をしているので知名度は意外と高い。


・デーテ

CV:中西妙子
ハイジの叔母(ハイジの母、アーデルハイドの妹)。
アーデルハイドと同じく、アルムの山の麓であるデルフリ村の出身。
ハイジの両親が亡くなった後、身体の悪い母の面倒を見ながら他所の家に預けつつ育ててきた。
ドイツのフランクフルトで雇われたため、姉の義父であるおんじにハイジをほとんど押し付ける形で置いていく。
しかし、お屋敷がクララの友達を探していると知るとハイジを言葉巧みに連れ出し、悪い顔でフランクフルトに連れて行った。
打算的な部分を持ち自分勝手な行動が多いが、ハイジとの別れ際に涙を流していたり、(おんじや山に馴染めないと思って)都会で教育を受けさせたいという手紙を出したりするなど情が一切無いとは言えない。
そもそも子供を山奥で育てるより、利便性の高い都会で質の高い教育を受けさせたいと望むのは養育者としておかしい話ではなく、評判の悪いお爺さんに預けっぱなしにするのも良くないので、様々な面で現実主義者と言える。


【テーマソング】

OP:『おしえて』
ED:『まっててごらん』

【後世への影響】


本作の大きな特徴の1つとして挙げられるのが

とにかく美味しそうな食事

黒パン、とろけるチーズ、干し肉など、皆と囲む食卓は質素ながらとても美味しそうに演出されている。飯テロアニメのはしりと言えるかもしれない。
宮崎駿と高畑勲によるジブリに出てくる食べ物の原点とも言え、一度は食べてみたいと夢見た視聴者は多いはず。
庶民が食べる硬い黒パンとの対比として上流階級の柔らかい白パンも登場し、物語にも小さくない影響を与える事になる。
後年、その光景は他作品でネタにされたり、大人になった視聴者により再現料理が数多く作られたりしている。

度重なる再放送とクララが立つシーンの異常な認知度のおかげで本作の知名度は高く、CMキャラクターとして起用されることが多い。
主なものだけでも、オリジナルの声優を起用した「家庭教師のトライ」、デフォルメ体系の『低燃費少女ハイジ』、青春をテーマに世界観が様変わりした日清の『HUNGRY DAYS』などがあり、今後も増え続けていくのだろう。

TVアニメ黎明期のアニメ制作会社を舞台とした連続テレビ小説『なつぞら』には、本作と『草原の少女ローラ』『母を訪ねて三千里』などをミックスしたと思われるアニメ『大草原の少女ソラ』が登場する。
これは単なるパチもんのパロディではなく、『なつぞら』のアニメーション時代考証は『ハイジ』キャラクターデザイン・作画監督を担当した小田部羊一氏が務めた、当時の中心スタッフによるガチのパロディである。NHKの本気度がわかる。
なお『なつぞら』の主人公の女性アニメーター・奥原なつは、アニメーターだった小田部の妻・奥山玲子がモデルの1つとなっているが、実際には同氏は『ハイジ』にはクレジットされていない(『母をたずねて三千里』には参加しているが)。

1977年に西ドイツ(当時)のZDFで放送されたドイツ語版を皮切りに、欧州各国で吹替版が放送されたため欧州での知名度は高い。
2015年に本作のリメイク版CGアニメ『haidi』*3がベルギーで制作されたことからも、本作の人気の高さがうかがえる。
意外にもお膝元であるスイスでは放送されていないが、スイスではドイツなど周辺国の放送局が映るため、知名度自体は放送されていた国と変わらないという。
そのためスイスで本作の記念イベントが開かれることもあり、高畑、小田部といったスタッフも参加している。


お爺さん?どうして追記、修正するの?

さあて、はっはっは

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最終更新:2024年01月28日 10:54

*1 『ヤマト』は本放送時の視聴率は低く、人気が爆発したのは再放送がきっかけだった。

*2 執事は男性使用人の中でもかなり地位が高い。ちなみに、さらに上には家令(ハウスステュワード)というのもいる。

*3 日本未発売。あまり評判は良くなかったようだ……。