登録日:2020/03/05 Thu 07:42:00
更新日:2025/02/22 Sat 11:04:00
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やめなさい!
先生…?
音楽に携わる人間が暴力を振るってはいけません!そんな事は常識でしょう!
君も。気持ちは分からないわけではないが、さっきの行動はどうかな?
……すいません。別に先生に迷惑かけるつもりじゃなかったんですけど……。
【データ】
身長 |
198cm |
体重 |
118kg |
種族 |
オルフェノク |
生物モチーフ |
フクロウ |
特色・力 |
暗闇を見通す眼 |
|
人間をオルフェノクに変え、目くらましにも使えるガス |
俳優 |
小倉一郎 |
クリーチャーデザイン |
篠原保 |
初登場回 |
『555』第7話「夢の力」 |
|
『555』第8話「夢の守り人」 |
【概要】
フクロウの特質を備えたオルフェノク。
フクロウの怪人ではあるが、顔付きはどちらかと言うとミミズクに近く、ガスマスクらしき物で口元を覆っているのが特徴。
口から吐き出す神経に作用する黒い霧状の毒ガスを主な武器とし、これに包まれた
人間は窒息と同時にオルフェノクエネルギーを注入されて
死に至るか、オルフェノクとして覚醒する。
また、接近戦においては両手に装備した巨大な
鉤爪で敵を引き裂く攻撃も行う。
飛行能力を備えているかどうかは不明だが、フクロウの怪人らしく、身軽で跳躍力に優れている。
人間としてはかつて
海堂直也が恩師として慕っていた山手音楽大学の教授を勤める壮年の男性(本名不明、ギター専攻)で、自由奔放で露悪的な彼をして
「先生」と呼んで
敬語で接するほど。
だが、その本性は……(以下『555』第7・8話のネタバレ注意)
【劇中での活躍】
不慮のバイク事故で指に後遺症を負った事でギタリスト生命を絶たれ、退学した海堂がかつての学び舎で数名の知人と諍いを起こしていた所に現れ、
本項目冒頭にあるように彼らを叱責してそれを止めさせている。
その後、海堂と揉めた青年の一人が構内でギターの練習をしている最中に海堂が現れ、陽気に物騒な事を口走っていたが、
彼が息巻くうちに相手の青年はギターの弦が切れた事を嘆きながら灰と化して事切れた。
崩れ落ちた青年の前で呆然と立ち尽くす海堂の所に
長田結花が訪れ、海堂がオルフェノクである事を知る結花は当然ながら彼が青年を殺害したと一瞬誤解するが、
海堂はすぐに
「この学校にもいるんだよ、きっと。俺らと同じ…オルフェノクが」と学内に別のオルフェノクがいる可能性を示唆した。
海堂達が下手人を探す間にも、オウルオルフェノクは別の学生を殺害。
断末魔の叫びを耳にした
乾巧と
菊池啓太郎が駆け付け、成り行きで巧が変身した
仮面ライダーファイズと交戦。
グランインパクトを発動しようとするファイズを黒煙で翻弄し、逆に攻撃の勢いを利用して跳躍するとその場から撤退した。
やがて学食の海堂と結花の前に前述の知人達が物々しい様子で問い詰める。
劇中でオウルオルフェノクに殺害された2人の事を知り、犯人がギターを弾けなくなった事で逆恨みした海堂ではないかと睨んでいたのだ。
海堂はその問いに対し、「ああ、思ってるさ」と口走った事でまたしても取っ組み合いに発展してしまう。
そこに警察の事情聴取から帰ってきたと言う教授が現れ、「2人が死んだのは海堂君の所為ではない。誰の所為でもないんだ」と彼を擁護し、
「“2人の死に事件性は無い”と警察は見ている」と語って、喧嘩を仲裁させた。
後に海堂と後輩の
黒田和彦の演奏を耳にすると拍手と共に現れ、
「素晴らしい!元々君には才能があると思っていましたが、とうとう開花したようですね。昔の海堂君に勝るとも劣らない」と賛辞を贈り、更にこう告げた。
君に足りないのはあと一つだけだ。それを達成すれば、今の海堂君と同じになれるでしょう。
が、この教授の言葉に結花はある種の引っ掛かりを覚え……。
何をなさってるんですか、先生?
あっ…!いや、あの…バイクの調子が悪くてね…。
…先生がバイクに乗るようには見えませんけど…。
誰だ君は?うちの生徒じゃないようだな…。
また教え子の才能を潰すつもりですか、先生?先生なんでしょ?海堂さんのバイクに細工したのも…!
……馬鹿な女だ!
果たして教授はその後、和彦のバイクに細工を仕掛けている所を結花に見つかってしまう。
しどろもどろになる教授だったが、結花は以前海堂から聞かされた話や先の「今の海堂君と同じになれる」という教授の発言から、
既に
この男が海堂の才能に嫉妬して事故を起こすように仕向け、彼に再起不能の怪我を負わせた張本人である事実を察していた。
最早誤魔化し切れないと悟った教授はオウルオルフェノクに変化して口封じを目論むも、結花もまたオルフェノク(しかも上位であるオリジナル)だった為、
生身でジャンプしてその場から姿を消した事で取り逃がしてしまう。
そして夕暮れ時、教授は何食わぬ顔で
音楽室に戻るが、そこには結花から全てを聞いていた
木場勇治が待ち構えていた。
誰だ君は?
話は全部聞いている…。何故海堂直也の夢を潰したんだ?
フッ、私より才能のある人間は、最も重い罰を与えなければ。
分かるかね?そういう人間は、ただ手に掛けるだけではつまらない。才能を潰して、惨めに生きてもらわなければ……。
木場に問い詰められた教授は観念したように自身が仕組んだ事故の更なる真実を明かす。
それは海堂のバイクに細工をして事故を誘発したのみならず、
更には自ら運転する車でダメ押しとばかりに彼の手を轢いたというものであった。
おまけに
彼を徹底的に苦しめる為に敢えて命を奪わず、指に後遺症が残る程の重症に留めていたというのである。
そしてオウルオルフェノクとして覚醒すると、
その力で自分以上の才能を持つ学生達(=この大学内で灰化して死亡した2人)の命を奪うという凶行にも及んでいたのだ。
人の
夢を奪う教授の卑劣で醜悪な行為に対し、
怒りを覚えた木場は以前海堂が口にしていた言葉を引用しつつ、
知ってるかな?『夢』っていうのは『呪い』と同じなんだ。
“途中で挫折した者はずっと呪われたまま”……らしい……。
あなたの……罪は重い!
そう言い放つとホースオルフェノクに変化。
教授の方もオウルオルフェノクに変化すると体育館に場所を移して戦闘を行うが、魔剣ホースソードを手に猛然と切り掛かる彼に次第に追い詰められ、
毒ガスによる目くらましからそのまま両腕の鉤爪で反撃しようとするも、彼には一切通じず、逆にホースソードの強烈な一撃を食らった事で完全に敗北。
人を教え導く立場でありながら、嫉妬故に教え子を苦しめ続けた男は青い炎を上げながら灰となって朽ち果てたのだった。
【派生作品におけるオウルオルフェノク】
世界の大半を掌握したスマートブレイン社に属するオルフェノクとして、TV本編とは別個体のオウルオルフェノクが姿を見せている。
第3話・第4話に登場。
こちらでは眼鏡をかけた小太りの流星塾生・梅本が変化する。
心身共にやつれた同窓の佐伯と公園のベンチで落ち合うが、オルフェノクに覚醒していた梅本は容赦なく佐伯を殺害。
だが、佐伯は
スネイルオルフェノクに覚醒し、以降は彼が駆るサイドバッシャーのサイドカーに乗せてもらい移動する。
まだ健在の流星塾生を狙って姿を現すが、そこに
草加雅人が出現。
彼が変身した
仮面ライダーカイザには敵わず、最期はカイザスラッシュで切り裂かれて灰化した。
【余談】
デザイン担当の篠原保氏によると、コンセプトは「ガスマスクと防護服+フクロウの意匠」。
太めの手足については「見た目は面白いし変化を出しやすいが、(造形上)詰め物をしなくてはならないため、アクションを考えるとあまり多用出来ない」と述懐している。
フッ、私より才能のあるWiki篭りは、最も重い罰を与えなければ。
分かるかね?そういう人間は、ただ手に掛けるだけではつまらない。才能を潰して、惨めに追記・修正してもらわなければ……。
- 彼自身も夢に呪われたのか -- 名無しさん (2020-03-05 08:47:33)
- キュアメロディ、キュアリズム、キュアビート、キュアミューズ「暴力振るってすいませんorz」 -- 名無しさん (2020-03-05 14:34:41)
- 海堂の限界ギリギリの演奏と共に流れる戦闘はどこか美しさと儚さを演出している。同時に戦う巧も含めて555を象徴するシーンの一つだと思う -- ななし (2020-03-05 14:44:59)
- 555見たのは小さい頃だけどこのエピソードだけはなんか覚えてる -- 名無しさん (2020-03-05 20:46:53)
- 紅音也「テメェの音楽は腐ってやがる・・・!(半ギレ)」 -- 名無しさん (2020-03-06 21:51:28)
- デザインモチーフはガスマスクを付けた特殊部隊。暗殺者+フクロウという感じで教授の心の闇を体現している。オルフェノクになる前は不明だが、夢と才能に振り回された自殺して蘇生したのかも。当初は殺人もやっていただろうが、次第に飽きて夢と才能だけを殺すという下劣かつ身勝手な「罰」を思いついたとも。 -- 名無しさん (2020-03-07 14:21:14)
- オウル教授に鎮魂歌(レクイエム)を -- 名無しさん (2020-03-17 18:05:25)
- 処刑用BGM『溢れ出す 感情が この身体 突き破り 時を溶かし 始まったNext Stage♪』 -- 名無しさん (2020-03-21 19:24:57)
- 音楽家としての道を外したのがこいつなら、海堂が人としての道を外さずに済んだのもこいつ(元取り巻きを殺しかねないタイミングで制止した)というのは皮肉だな -- 名無しさん (2020-09-15 00:52:38)
- 南雅彦がオルフェノクを脅威とか言っていたが、ある意味じゃ脅威である事は事実そのものだな。む -- 名無しさん (2021-01-16 02:37:24)
- 後の、オウル・ドーパントとも『フクロウ』『教師(悪)』『教え子を食い物にする』点で共通点がある。 -- 名無しさん (2021-05-26 23:20:39)
- もし自分が教授のような性格で短命と寿命で死ぬ運命のオルフェノクに覚醒したら、いろんな才能に溢れる者達の五体も五感も潰して想像を越えた恐怖を味わせてあらゆる希望を打ち砕きたい(鬼畜)。 -- 名無しさん (2023-02-26 12:54:15)
- 相手がバイク通学じゃなかったらどうしてたんだろうっていつも思う -- 名無しさん (2023-05-11 09:16:57)
- ↑そしたら別の手段があるのだろうたたたま海堂と和彦がバイク乗りだったから同じ手口を使っただけで -- 名無しさん (2023-05-13 23:59:36)
- 下劣な外道である事に変わりはないが、自分も大人になるに連れ、こいつがどういう経緯と思いで夢を壊す者になったかいろいろ考えてしまう。突き詰めれば教授もまた弱さに負け、力に溺れて自ら怪物になった人間だったのだろう。 -- 名無しさん (2023-11-20 21:45:44)
- 「ただ殺してはつまらない」と言ってるから作中で殺された2人は才能がないんじゃないかな?自分より才能のある人間を潰して惨めに生かすという歪んだ主義だし -- 名無しさん (2023-12-11 09:53:32)
- オルフェノクには殺人衝動が小説、913、パラリゲで公言されているが、彼の場合は捻じ曲がった心から「才能溢れる者の夢を潰せ、長く生かして奪い続けろ」という醜悪な衝動だったと思われる。規制さえなければ描写はよりえげつなくなり、生かさず苦しませて殺すと決めた者が恐怖と悔しさの中、その者が泣きながら「何故こんなことを!?」と聞いてきたら、「輝かしい未来を夢を見てた君たちが惨めったらしく苦しむ姿を見ると私は生きている実感が湧くんだよ」とジャラジにも負けない超絶外道台詞を返したと思う。 -- 名無しさん (2024-02-26 20:45:19)
最終更新:2025年02月22日 11:04