ランファン(鋼の錬金術師)

登録日:2020/05/19 (Tue) 20:02:30
更新日:2025/01/25 Sat 21:34:24
所要時間:約 4 分で読めます




待っていろ 魔窟の住人どもよ
我々はまた戻ってくるぞ


ランファンとは、漫画鋼の錬金術師』の登場人物。
CV:水樹奈々(アニメFA)
演:黒島結菜(実写映画版)


【概要】

シン国皇子のリン・ヤオに護衛として仕える少女。
同じく護衛を務めるフーは祖父であり武術の師でもある。


【人物】

年齢は推定でリンやエドワード・エルリックと同じぐらいで、黒髪をお団子頭にまとめた凛とした面立ちの美少女。
「男はがっしり。女はむっちり。」がモットーの荒川作品のキャラの中では華奢な外見だが、リンに負けず劣らずの大食らい
内気でやや引っ込み思案なため、当初は素顔を見られるのを恥ずかしがっていた。
普段から京劇のような仮面で顔を隠しているため、エドも初見で女だと気付けなかった。
ただし、こうした内気な面は終盤にはかなりマシになっていった様子。

戦闘ではクナイなどの暗器や体術を用いて忍者のように立ち回るほか、剣術もそれなりにこなせる。戦況が行き詰まると手榴弾で打開しようとするクセがある。
他のシン国キャラ同様「気の流れ」が読めるため、リンと連携してグラトニーエンヴィー(人間態)を一方的に打ち負かしていた。
機械鎧装着後は、肘の部分に仕込まれたナイフ状の刃物も用いている。ちなみにこの機械鎧だが、武器が内蔵されているということでウィンリィの師匠(仮)のドミニクが製作したものではないかという考察もある*1。だが本来なら機械鎧を装着後は3年ものリハビリの時間が必要であり、エドですら1年間のリハビリ期間を必要としたが、ランファンは半年しかリハビリに使える期間が無く、完璧な状態では無いまま参戦した為、機械鎧を使用しての戦闘の際には、激しい運動による左肩の激痛や腕を思うように動かせない不具合などが発生している。

リンに対する忠誠心は敬愛の域に達しており、悪口を言う者や敵対する者には容赦しない。しかし、味方と認めた者にはシン国の者らしく義理堅い面も見せる。また、戦いの中での出会った人々を通して、リン及びヤオ族を第一としていた考えにも変化が訪れる。
作中リンとの間に恋愛感情があるかは明言されていないが、互いの事を大切に思っており、戦いでランファンが腕を失った際はリンも精神的にかなり応えていた。
祖父であるフーも表面上は公の立場を優先して厳しく当たっているが、左腕を失った孫娘の姿に動揺を隠せないなど家族としての絆も深い様子である。


【本編での活躍】

リンに従いアメストリスに入国する。
ホムンクルス達と対峙したことで彼らが不老不死のカギを握っていると考え、エルリック兄弟とホムンクルスの捕獲作戦を開始する。だが、ホムンクルス特有の気配を持たないブラッドレイが現れたことで状況は一変。致命傷は免れたものの、逃走の足手まといになるのを拒み、左腕を切り落とすとそれを罠に使い、ホムンクルス達から逃げ延びる*2

ノックスの治療のおかげで一命はとりとめるも、その間にリンはグリードに取り込まれてしまう。
さらにノックスの自宅で、アルが政敵であるメイ・チャンを偶然連れてきた所に鉢合わせてしまい、一触即発の空気になるが、見かねたノックスにイシュヴァール殲滅戦の話を通して諭され、以降は矛を収めている。その後、リン奪還のためフーと共に一時セントラルを後にする。

約束の日、機械鎧のリハビリが不十分ながらも戦線復帰し、エド達と合流する。
同行していたホーエンハイムに気を利かされグリリンを追って中央司令部に忍び込むが、フーがブラッドレイとの戦いで落命する瞬間を目撃してしまう。
悲しみを押し殺し、ブラッドレイに道連れにされそうになったグリリンを救い、しばしブリッグズ兵達と正門を死守する。

ホーエンハイムによる国土錬成陣へのカウンター発動後、フーの仇討ちのため傷の男との死闘に敗れたブラッドレイの元に現れる。しかし、逆に「王の伴侶の在り方」を説かれる事となり、そのままブラッドレイの死を看取る事となる。

中央広場では他の仲間達と共にお父様への猛攻に加わり、最終的にグリードをリンから切り離す役目を担う。
ブラッドレイが所持していた賢者の石をランファンが回収した事でヤオ家の帝位は当確となるが、ノックスの言葉がずっと心に残っていた彼女は決して他の一族達を蔑ろにする事のないようリンに進言する。尤も、全て受け入れるつもりでいたリンはあっさりとこれを了承している。
帰国後は皇帝になったリンの元で引き続き仕えている様子。


【余談】

リンとの関係がその後主従止まりかどうかなのは不明だが、祖父の仇であるブラッドレイに「王の伴侶の在り方」を説かれるという意味ありげな立ち位置であり、本編終了後に出版された『鋼の錬金術師 CHRONICLE』に寄せられたコメントでも両者が結ばれる未来を願う声は多い。

全くの偶然と思われるが、忍者(正確には違うが)・引っ込み思案・大食い・中の人など某火影との共通点が多い。

担当声優の水樹奈々は、2003年版アニメラース、ゲーム『鋼の錬金術師 翔べない天使』でヒロインのアルモニ・エイゼルシュタインを演じており、ハガレン作品とはかなり縁深い関係。本人も、出演以前に原作を読んでいる時からのファンだったと2003年版でのインタビューで語っている。


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最終更新:2025年01月25日 21:34

*1 ドミニクもパニーニャの機械鎧に同様の仕込み刀を搭載している。

*2 アニメではかつてエドワードと対峙した際、ちぎれた機械鎧を罠に使ったのを真似たと語っている。