星のカービィ メタナイトと黄泉の騎士

登録日:2020/07/22 Wed 23:31:35
更新日:2024/03/18 Mon 17:18:36
所要時間:約 20 分で読めます




黄泉の騎士バルフレイナイトに
メタナイトが挑む!!



『星のカービィ メタナイトと黄泉の騎士』とは、角川つばさ文庫より出版している小説版星のカービィシリーズの一作である。
作:高瀬美恵
絵:苅野タウ・ぽと
対象年齢:小学中級から
価格:680円(税抜)


概要

つばさ文庫版星のカービィシリーズの第17弾。
いつものように夏の時期、まだまだ梅雨が過ぎ去らない2020年7月14日に刊行された。


メタナイトが主役シリーズ3作目。
注目は没キャラから奇跡の復活を遂げながらも、小説版カービィでは登場していなかった隠しボスバルフレイナイト
もちろん因縁の深いギャラクティックナイトも登場する。あとクズのオリキャラもいるぞ!
失われた本物のギャラクシア、現れたメタナイトのニセモノを発端に、メタナイトが黄泉の国、つまり死後の世界に引きずり込まれてしまうという、原作でさえ一度も実行しなかった衝撃の展開が待ち受けている。
何気にメタナイトが色んな意味で最大の危機を迎える作品でもあり、常に緊張感が漂う一作。


あらすじ

メタナイトの宝剣ギャラクシアがうばわれた!
ギャラクシアをうばった悪者は、メタナイトの
ふりをして、暴れまわっているらしい。
メタナイトは、カービィやデデデ大王と
力を合わせ、悪者を追い詰めるが、黄泉の国に
閉じこめられてしまった。元の世界に戻る方法を
探すメタナイトの前にあらわれたのは
黄泉を舞う赤い蝶の騎士・バルフレイナイト!!
ギャラクティックナイトをこえる未知の敵、
バルフレイナイトに、メタナイトが挑む!!!

(裏表紙より引用)

登場人物

味方サイド

常に仮面をつけていて、すべてが謎につつまれた剣士。

「それほど強い騎士なら……ぜひ、戦ってみたいものだ」

本作の主役。
信頼する武器屋に預けたギャラクシアが、敵(後述)の陰謀でレプリカとすり替えられていたことに気付き、カービィ達、メタナイツと共に敵の誘いに乗って待ち合わせ場所へ乗り込む。
そこで敵の罠にはめられ、毒ガスで満ちた深い穴に落とされてしまい、生死の境をさまよう重体と化してしまう。そして気付けば、魂は黄泉の国で目覚めていた。
やたらと人懐っこいチョウのパピをやや鬱陶しく思いながらも、現世に帰れる猶予が実質三日しかないこと、この世界での案内役としてあてになることから、黄泉の国を脱出するべく(対照的にあまり乗り気でない)彼と共に手がかりを探し歩くことになる。
だが、いくら探せども手がかりは見つからず、生きている実感を得られない黄泉の国で精神的にも追い詰められていくが……。

大事なギャラクシアが盗まれただけに、今回は黒幕に最初から敵意全開で臨んでいる。
身代金の如く要求された一千万ポイントスターを払う気は全く無し。正当な手段で取り戻そうと意気込んでいた(デデデ大王に言わせれば「力ずく」)。
しかし、死後の世界に落ちた時には流石のメタナイトも激しくショックを受け、混乱した一方、
とてつもなく強いチョウの騎士の話を聞いた時には上記の本音がポロリとするバーサーカーっぷりも健在。

本物のギャラクシアが手元に無いため、現世では普通の剣を、黄泉の国ではいつの間にか手元にあった灰色の剣を武器としている。
得物が違うのに変わらず高い実力を発揮できる辺り、メタナイトの卓越した実力がうかがえる。


食いしん坊で元気いっぱい。
吸い込んだ相手の能力をコピーして使える。

「わからないんだ。ひょっとしたら、本物のメタナイトじゃなかったのかもしれない」

準主役。
何故かプププランドで暴れていたメタナイトを懲らしめ、ニセモノだと知ったことでメタナイツと共に敵を追いかける。
古代神殿で再び召喚されたギャラクティックナイトとの戦いにはまたも乗り気でなかったが*1、今回は覚悟を決め、ソード能力を得てデデデ大王と共闘する。


「それがどうした。いつものことじゃないか。あいつは剣をにぎったら、手に負えなくなるんだ」

カービィ達から聞いたメタナイト(のニセモノ)の怪しい行動を不審に思い、ハルバードに連絡を入れて同行することに。
今回はやけに黒幕退治に乗り気なのだが、その理由がメタナイトに変装しているならボッコボコにすればスッキリしそうだから、という何ともいえない内容。
勿論根っこにあるのは黒幕の悪事に対する義憤であり、罠で召喚されたギャラクティックナイトに対してもカービィと共に勇敢に立ち向かう。

上記のセリフはメタナイトのニセモノがプププランドで暴れたという知らせを聞いてのものだが、挿絵では満面の笑みである。


「ヘンだと思わない? メタナイト様が、あんなに弱いなんて」

街で暴れたメタナイトがあまりに弱かった事から、戦闘終了後ニセモノと察した。
出番はあまり多くないが、後半は周りが気付かない中で黒幕の罠を見抜き、終盤では不意を突いて黒幕を追い詰めるという大金星を挙げることに。
さらに最後の最後でメタナイトの勝敗を分ける大活躍をする。


「メタナイト様は、迷うことなく、本物のワシを見抜いてくださった! このバルめ、感激いたしましたぞ! ありがとうございます、メタナイト様!」

(ニセモノのほうが、ちょっとだけ、カンロクあったもんな)

(本物より、かっこよかっただス)

ギャラクシアがレプリカとすり替えられた異常事態に遭遇し、本物を取り返そうとやる気満々。
だが、主のメタナイトが敵の罠にはめられ、意識不明の重体に陥った衝撃は計り知れず、バル艦長はすっかりと冷静さを失ってしまう。
黄泉の国に落ちたメタナイトが主役の都合上、『メタナイトと銀河最強の戦士』程ではないが今回も彼らの活躍が多く見られる。


敵サイド

  • メタナイト(ニセモノ)
「伝えわすれたことがあってな。大事な用件なのだ。ドアを開けてくれないか」

突如プププランドに現れた、メタナイトそっくりの正体不明な存在。
姿はメタナイトと全く同じで見分けがつかず、カービィですら実際に戦うまで本人だと思い込んだ精巧ぶり。

……が、肝心の実力はそのカービィが拍子抜けするほどに弱い。
初手から空気弾にやられる*2わ、カービィからの攻撃をほぼ無防備に受け続けるわという情けなさ。しかもコピー能力の存在を全く知らなかったようで、見た瞬間にかなり動揺していた。
その結果、カービィ達からも本人では無いという結論に至られ、追われる身となるが、その正体は……


  • ベリル
「一度見た相手なら、だれにでも化けられる、宇宙一の変装名人。ベリルってもんさ」

メタナイトの持つギャラクシアを奪った、ずる賢い悪党。オリジナルキャラ。
あらすじからダークメタナイトを予想する声もあったが全くそんなことはなかったぜ!

宇宙一の変装名人を自称するだけあって、声真似も完璧の域に達しており、彼の変装は初見だと親しい者達ですら容易に見分けがつかない。
バル艦長に変装した時は本物よりかっこいいとメタナイツに評判だった
戦いの実力はほぼ無きに等しいようだが、それを補って非常に用心深く、悪知恵が回る、どこぞのイカサマたまごとは別ベクトルではあるものの、それと同等あるいはそれ以上の外道である。

メタナイトが手入れのためにギャラクシアを武器屋へ預けたのを見計らい、そのメタナイトになりすまして強奪。
武器屋の主人を脅してギャラクシアのレプリカを作らせ、更に自身が主人に変装することで期日にまんまと本人にレプリカを渡していた。
その狙いはギャラクシアと引き換えに一千万ポイントスター……ではなく、本物のメタナイトを葬り去り、代わりに自身が銀河一の剣士となること。
惑星マグナスで狙い通り彼を罠にはめた後は、彼に変装したままギャラクシアを振りかざして銀河中の町やレストランで暴れまわり、それもわざわざ「オレはメタナイトだ! よーくおぼえておけ!」と名乗り上げることで名誉を傷つけ、何も知らない人々の憎悪を煽った。
更に、自身の後を追い続けるカービィ達に対し、惑星シャルムの古代神殿に最大の罠を仕掛けておびき寄せた。

そのあんまりすぎる暴挙の数々には普段お人好しなカービィすら終始嫌悪感を示すほどであり、結果メタナイトから彼に言い渡された制裁はこの上なく残酷な内容に至っている。 
その内容はこの項目の最後の方で

一応、物語の黒幕であるメインキャラ……の筈なのだが、彼の変装する姿以外に立ち絵は無く、キャラクター紹介にもない。(地の文で「のっぺりした顔の、ちっぽけな生き物」と紹介されている)
同じ立ち絵無しでも第8弾のグレイより断然出番が多いのに……。


「戦うのは、私ではない。君たちの相手は……こいつだ!」

ベリルが用意していた最大級の罠。もう「罠」ってレベルじゃねーぞ!
古代神殿には異次元に繋がる穴があり、ベリルはカービィ達を始末するためにそれを利用し、ギャラクティックナイトを封印から解き放ったのである。変装しか能のないベリルがカービィたちを撃破した後ギャラクティックナイトを止められる算段があったのかは疑問の残るところ
二度目の邂逅*3となる本作でも、その圧倒的な力と何を考えているか分からない無口と無機質さは健在。
だが、カービィ達もただ彼の脅威に翻弄されるばかりではなく、ベリルを捕らえるべく銀河最強の戦士に立ち向かう。


黄泉サイド

  • パピ
黄泉の国に住む、しゃべるチョウチョ。

「そうカンタンに言うなよ。いったん黄泉の国にきちゃったら、元の世界に戻るのは、むずかしいんだから」

黄泉の国でメタナイトが最初に出会った、薄い水色の喋るチョウチョ。一人称は「オレ」。
かなり馴れ馴れしい、もとい人懐っこい性格で、メタナイトから名前を告げられた時も「呼びにくいなあ。メタっちでいい?」と凄まじいギャップのあだ名で呼ぶほど。
もっとも、すぐ後にメタナイトの強さを知ってからは、尊敬して普通に名前で呼ぶようになった。
住人として黄泉の国にはかなり詳しく、赤いチョウことバルフレイナイトの伝説も知っている。
脱出を目指すメタナイトにはずっと黄泉の国にいて欲しいと強く思っており、協力はしつつもあまり乗り気ではない様子。

本作の表紙にも姿を見せており、ネット上で公開された当初はちょっとした騒ぎにもなった。
何しろ、表紙で一緒に写っているのがあのバルフレイナイトだったのである。果たして彼の正体は何なのだろうか?
なお、明確に色が判明しているオリジナルキャラはマローナ姫とガリック男爵に続いて3人目となる。


  • バルフレイナイト
黄泉のチョウの間で言い伝えられている、恐ろしいほど強い騎士。

黄泉の国が夜の間にさまよう、謎の赤いチョウ。
パピと違って一切の言葉を発しない。
その正体は不明だが、誰かの断末魔の叫びに反応して現れ、取りついて強いチョウの騎士「バルフレイナイト」に変化する言い伝えがある。
しかもただの断末魔には興味がないらしく、生きている、それもとてつもなく強い者の叫びにだけ現れるという。
チョウチョ界では有名な存在のようで、黄泉の国で誰かを襲ったという話も無いが、パピはこの赤いチョウをかなり恐れており、近くを通りかかっただけで隠れてしまう。

パピから赤いチョウの話を聞いたメタナイトは、元の世界に帰れる唯一の手がかりとして探し求めるが……


その他脇役など

  • キャプテン
「く、くそぉ……オレが相手だ、覚悟しろ、メタナイトォォ!」

戦艦ハルバードを襲撃した海賊のカシラ。要するに、噛ませ犬。
部下がバッサバッサと倒されて震え上がり、どうせならメタナイトに倒されたいと思いながら襲いかかる。
斧を振り下ろしたらギャラクシアがレプリカだったために砕け散るという予想外の結末に驚愕しつつ、自分の力でやったと思い込みイキり散らすも殺気立つメタナイツに気圧されて撤退した。
同じ(宇宙)海賊のグレイと比べたらまだ爪痕を残した方。

この手の襲撃はハルバードにはよくあることであるが、部下たちだけでも片づけられるレベルであり、最近は敵を倒した数や技のカッコよさを競う暇つぶしになっているらしい。


  • 武器屋の主人
「ああ……たすかった……たすか……ったんだ……!」

メタナイトがいつもギャラクシアの手入れを任せている真面目な男。
どこに店を構えているのかは不明だが、彼からとても信頼を置かれているほど腕がいい武器屋の様子。
ギャラクシアを預かって三日後にメタナイトへ返す予定だったが、そこを狙ったベリルの変装に騙されて脅され、足を縛られたまま仕方なくギャラクシアのレプリカを作成した。
その後は放置され、異変に気付いたメタナイト達が訪れて発見することでようやく救助された。


「たのむッス、カービィ! メタナイトを止めるッス!」

プププランドの住民の一人。語尾に「~ッス」とつける格闘家の少年。
メタナイト(のニセモノ)に挨拶した途端いきなり斬りかかられ、広場で暴れていることをカービィ達に伝えた。
その後は彼に自分を吸い込ませ、ファイターをコピーさせて協力した。


  • メタナイトを治療する医者たち
意識不明のメタナイトを治療するためにバル艦長が招いた、宇宙一の名医達。直接の登場は無い。
彼らのおかげでメタナイトの体は辛うじて持ち堪えていたが、それでもこの状態が長く続けば持たないほど危険な状態であった。


  • ニセメタナイトの被害にあった人々
メタナイトに化けたベリルの大暴れに巻き込まれた人々。
ベリルの変装が至って精巧なせいもあったが、ニセモノだと一切気付けないままメタナイトを恨んでおり*5、誤解を解こうとするカービィ達をメタナイトの仲間扱いして怒鳴りつける始末。まさにつばさカービィ版愚かな人民共
ただ一人、男の子がメタナイト(ベリル)の落としたと思われる犯罪計画のメモを渡し、絶対にメタナイトを倒して欲しいと懇願するが……


  • おばけコウモリ(仮)
黄泉の国に生息する、怪物のように大きなコウモリ。
パピがそう呼んでいるだけで本当の名前は不明。ネーミングセンスが…
空からメタナイトに襲いかかるも、あっさり撃退されてしまう。


  • ジャイアント真っ黒ヘビ(仮)
全身が黒い巨大ヘビ。これもパピがそう呼んでいるだけ。ネーミングセンス…
黄泉の国では最強の怪物であり、おばけコウモリですら慌てて逃げ出すほどの脅威。
一番強いなら倒せば断末魔の叫びで赤いチョウを呼び寄せられる、と考えたメタナイトが挑みかかり見事に討伐。力が抜けて小さなヘビに弱体化して逃走した。
その様子を見たパピからは「ミニミニ真っ黒ヘビ」と改名される。
しかし、倒しても赤いチョウは現れず、生きている者でないとダメなのでは?とメタナイトが推測するに至った。


設定・地名

メタナイトが所有する特別な剣。
持つだけで不思議と力が湧いてくる剣で、戦艦ハルバードに搭載されたどんな兵器よりも強いとさえいわれる。もうあいつ一本でいいんじゃないかな…と言いたいところだが乗り物にはなるまい
そのおかげでメタナイトは常に敵と十全に戦うことができ、今回の事件でも本物と違って力を感じないことからレプリカと見抜いた。
過去にも第4弾のガリック男爵に狙われたことがあり、本作ではとうとうベリルに盗まれてしまう。この事についてワドルディは「ギャラクシアに心があったら悲しんでいる筈」と、アニメ版を意識したような事を語っている。
ベリルの手に渡った後は長らくニセメタナイトの武器となっていたが、ベリルの実力が大したことない辺り、単に握れば誰でも最強になれる訳ではないようだ。


  • 惑星マグナス
火山が多い星で、住民も殆どいない荒れ果てた地が広がる。
ベリルが交渉のために指定した場所で、最も大きな火山の南の平原で待ち受けていたが……
某ロボット生命体に登場したシティーコマンダーマグちゃん副司令官とは関係ない。

  • マグナスの地獄穴
南の平原にある穴。
しかもただの穴ではなく、とてつもなく深い上に毒ガス*6も溜まっている危険な場所。
地獄まで続いていると言われるほど深く、ベリルの罠にかかり意識を失ったメタナイトの魂は奇しくも黄泉の国に飛ばされてしまう。


  • 惑星シャルム
かつて高度な文明が栄えていたらしい星。
今では無人の星となっており、建物は崩れ、住民は誰もいない。
残された古代神殿には異次元へ繋がるゲートがあるようで、ベリルはこれを利用してギャラクティックナイトを召喚した。


  • 黄泉の国
本作のもう一つの舞台。
マグナスの地獄穴で意識を失ったメタナイトが落ちた、死後の世界。
色あせた草木が生い茂る薄暗い場所で、太陽が存在しないため、どこにでも咲いている花の開閉が昼夜の目安となる。
この世界に落ちた者や住民は魂だけの存在となっているので、疲れを感じることがなく、空腹も感じない。またどんなに傷ついても死ぬ事は無いが、「死なない」だけで傷は負うため、弱体化する危険は高まる。
その代わり、生死の境をさまよって落ちた者は三日以内に元の世界へ戻れないと、魂が黄泉の国に馴染んで永遠に帰れなくなってしまう。もちろん、元の世界の肉体が死んでしまった場合も復活できない。
しかし、大抵の魂は元気を無くして全く動かなくなるか、ずっと眠り続けるか、おばけコウモリ等の凶暴な怪物に変わってしまう事が殆ど。パピのように元気でお喋りな性格を保っていられる魂の方が稀である。

星のカービィで死後の世界やら魂やら、というと色々心当たりがありすぎるのだが、本作においては日本の伝承にあるような黄泉の国をモチーフとしている様子。


  • スペシャルディナーコンサート
事件が終わった後メイスナイトの提案を基に、メタナイトがワドルディに開催を依頼したベリルのためだけのコンサート。
デデデ城の地下室に特等席処刑場が用意され、感激して心を入れ替えるような歌や涙を流すような料理が楽しめる。
これにはベリルも助かったという表情をしている。



目次

  • 1.折れたギャラクシア!?
いつものように、名声を求める荒くれ者たちが戦艦ハルバードを襲撃。
小物ばかりで出番が無かったメタナイトはギャラクシアを手にするが、何か違和感を拭えない。
その悪い予感は的中し、ギャラクシアが敵の攻撃で折れてしまった……

  • 2.ニセモノあらわる!
プププランドで突然、メタナイトが暴れ出した。
不可解な行動に戸惑いながらも撃退するカービィだったが、そのメタナイトはあまりにも弱すぎた。
一方、メタナイト達も本物のギャラクシアを奪った人物の存在に感付いていた……

  • 3.メタナイトの大ピンチ!
ギャラクシアを奪った悪党・ベリルの指定する惑星マグナスを訪れたメタナイト達。
しかし、最初から返すつもりの無かったベリルの罠にかかり、メタナイトは生死の境をさまよってしまう……

  • 4.黄泉の国
メタナイトが目覚めると、そこは死後の世界……黄泉の国だった。
人懐っこいチョウのパピと共に、なんとか元の世界に帰ろうと動き始める。

  • 5.ニセモノをつかまえろ!
ベリルはメタナイトに扮して銀河中で暴れ放題。
本物が一向に目覚めない中、カービィ達もベリルの足取りを未だに掴めないままだったが……?

  • 6.ふしぎな赤いチョウ
強い戦士が発する、断末魔の叫びに現れるという赤いチョウの伝説。
だが、メタナイトが黄泉の国の怪物を倒しても現れない。生きた、もっと強い戦士でなければならなかった。

  • 7.再来!? 銀河最強の戦士
惑星シャルムの古代神殿を訪れたカービィ達。
そこでは、ベリルが異次元からあの最強の戦士、ギャラクティックナイトを召喚していた!?

  • 8.赤いチョウと赤い騎士
黄泉の国に落ちて三日目。
タイムリミットが迫るメタナイトの前に、あの赤いチョウが姿を見せた。

  • 9.メタナイトVSバルフレイナイト
バルフレイナイトの後を追って、色々あったもののメタナイトが元の世界へ遂に復活。
待ちに待っていた、黄泉の騎士との戦いが始まるのだった。

  • 10.メタナイトとギャラクシア
いかに優れた剣士と言えども、普通の剣ではバルフレイナイトに敵わない。
ならば、メタナイトを勝利に導けるのは……あの剣だけだ!






追記・修正は黄泉の国に落ちてから三日以内にお願いします。
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最終更新:2024年03月18日 17:18

*1 勝手な理由で呼び出されて勝手に封印されるギャラクティックナイトの立場をかわいそうと思っているが故に、カービィ自身には彼と戦う理由がなかった。『スーパーカービィハンターズ』では同一人物か判断しあぐねていたことや、王国の危機という明確な戦う理由があったため普通に戦っていたが。

*2 原作ではボスキャラなので通用するのは「カービィファイターズ2」限定。

*3 1回目は『メタナイトと銀河最強の戦士』にて。『スーパーカービィハンターズ』では前述のように本人かどうかあやふやな描写だった。

*4 原作の『スターアライズ』からして何も喋っていない。しかしメタナイトから生まれた存在なので、仮に小説版で登場しても喋るぐらいは良さそうなのだが……

*5 そもそも小説版のメタナイトはとある星の一般家庭ですら知っている程の有名人なので、メタナイトらしからぬ暴挙にちょっとは疑問を抱いて欲しいもんである。

*6 火山性ガスなので現実と照らし合わせると、恐らく二酸化硫黄、もしくは硫化水素のようなもの。メタナイトが吸ってすぐ感覚麻痺を起こしたあたり相当の高濃度と思われる