ペダニウムゼットン

登録日:2020/08/03 Mon 03:05:02
更新日:2024/12/29 Sun 08:49:06
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残念だ…君がウルトラカプセルを渡していれば、この静かな街が瓦礫と化すこともなかったのになぁ…

光の国からカプセルとライザーを盗んだ時、君と戦うのは宿命となったのだ。
べリアル様……私に力をお貸しください……


キングジョー…
グワッシ……グワッシ……



…ゼットン
(ヒポポポポ)ゼッ…トーン…!



これで、エンドマークだ…


\フュージョンライズ!!/


ハァッ!

キングジョー!ゼットン!

ウルトラマンベリアル!


画像出典:ウルトラマンジード(2017年7月8日~) 第11話「ジードアイデンティティー」より
©円谷プロ、「ウルトラマンジード」製作委員会


ペダニウムゼットン!


画像出典:ウルトラマンジード(2017年7月8日~) 第11話「ジードアイデンティティー」より
©円谷プロ、「ウルトラマンジード」製作委員会



ペダニウムゼットンとは『ウルトラマンジード』に登場する怪獣である。
同作で登場する『ベリアル融合獣』と呼ばれる怪獣群の第3号。


プロフィール


別名:ベリアル融合獣
身長:65m
体重:5万4千t
腕力:不明


概要

伏井出ケイ「宇宙恐竜ゼットン「宇宙ロボットキングジョーの怪獣カプセルでフュージョンライズしたベリアル融合獣
このフュージョンライズ時にライザーに耳を傾け、両眼を閉じその待機音に浸るケイの恍惚とした仕草が印象的。

ゼットンの全身にキングジョーの装甲が付着したような姿をしており、両腕部と両肩の突起、そして頭部の角は赤く、ベリアルの爪を思わせる。

『ウルトラマンフュージョンファイト!』カプセルユーゴー2弾にて先行登場し、TV本編にも第11話「ジードアイデンティティ」から第12話「僕の名前」にかけて登場。
シリーズ前半のトリを務め、以後も伏井出ケイの切り札的扱いをされるベリアル融合獣となっている。


戦闘能力

キングジョーとゼットンの強固な装甲と高い戦闘力を併せ持ち、ベリアル融合獣の中でも屈指の力を持つ融合体。
2体の強豪怪獣が持つ桁違いのパワーが相乗されているためパワーはスカルゴモラにも引けを取らず、防御力に長けた2大怪獣の融合体ということもあり肉体の耐久力もずば抜けて高い。
また倒れた状態から一切身動きすることなく直立する不気味な挙動も特徴的。


必殺技は全身にエネルギーを集めて巨大な火球を放つ『ペダニウム・メテオ』
その威力は山1つを吹き飛ばすとされ、ソリッドバーニングのストライクブーストとほぼ互角に撃ち合えるほど。
だが互いに最大出力で撃ち合った結果、エネルギーの干渉で街が崩壊しクレーターが出来上がった

このほか、
  • 両腕から放つ破壊光線『ペダニウム・フレア』や、火球『ゼットンストライカー』
  • 角から放つ赤い電撃『ペダニウムスパーク』
  • 両目から放つ赤いレーザー『デスト・レイバスター』
  • マックス版ゼットンのゼットンシャッターを彷彿とさせる五角形バリア『PZウォール』
  • ハイパーゼットンを彷彿とさせる高速テレポート能力
と、サンダーキラーを超える多彩な技を保有。
鈍重そうな外見に反してウルトラマンと互角以上の格闘戦を繰り広げ、持ち前の空中飛行能力や高速テレポート能力により機動力も高い。
更に空中を舞い火球を乱射することで地表の広範囲を爆撃し焼き払うことすら可能とする。

例えるならば超ハイスペックなバランス型の融合獣。
そのため、本領を発揮さえすればロイヤルメガマスターすら圧倒する攻防全てにおいて隙の無い極めて高い戦闘力とポテンシャル、手数の多さを持つ。


ペダニウムゼットン・エボルド



これで…本当に…エンドマークだァ!!
フンッ!…うぁああああ…うぁああああああああああああっ!!

画像出典:ウルトラマンジード(2017年7月8日~) 第23話「ストルムの光」より
©円谷プロ、「ウルトラマンジード」製作委員会


推定最大身長:200メートル
推定最大体重:16万5千トン

第23話「ストルムの光」に登場した、背中からストルム器官の光が溢れ出したペダニウムゼットンの特殊変異進化体。
名称は『フュージョンファイト』が初出。
「エンペラ星人」「ダークルギエル」の怪獣カプセルをストルム器官に打ち込むことで進化したストルム器官により暴走状態に陥ってしまったが、見返りとして圧倒的なパワーと巨体を獲得している。
必殺技名は『ペダニウム・メテオ・エボル』


劇中での活躍

第11話「ジードアイデンティティ」、第12話「僕の名前」

リクにウルトラカプセルの引き渡しを要求し、リクが当然拒否したためフュージョンライズして対決に挑む。
このとき、リクが実験体として生み出された出自の真実を語り、更にリクが戦わずにカプセルを引き渡せば町が焼け野原になることはなかったと言う詭弁でリクの動揺を誘う。
フュージョンライズの対決はソリッドバーニングのストライクブーストとペダニウム・フレアの打ち合いになり、町を焼け野原にする形で痛み分けとなる。
ケイは気絶したリクからウルトラカプセルを奪い取ったが、伏井出ケイ自身も技の反動で満身創痍であった上、
そこに生身での戦闘能力の高いライハが乱入してきたため、状況不利と判断してウルトラマンゼロのカプセルだけ奪えずに撤退した。

リクからカプセルを奪えたものの、元々ケイの独断であった上に入手できたカプセルの数も十分とは言えなかったのに加え、
思念通信を傍受されたことでベリアルの居場所まで補足されてしまったことでケイはベリアルの怒りを買い、
罰としてベリアルに6つのウルトラカプセルを体内の位相反転器官に取り込むよう命じられる。
そして、死を覚悟して6つのカプセルを取り込んだケイは、莫大な闇の力を得た上で再びペダニウムゼットンへとフュージョンライズするが、
ペダニウム・フレアを一度放って町を破壊した際、その力の反動でケイの脳と神経の一部が焼き切れてしまったため、自己修復のために一時行動不能になる。

行動を再開した後はウルトラカプセルを有する朝倉錘を付け狙うが、名付け親である彼との交流で自身のアイデンティティを取り戻したリクが、
彼から託されたウルトラの父のカプセルと、唯一手元に残ったゼロのカプセルを使ってマグニフィセントにフュージョンライズ。
先のダメージで情緒不安定になっていたケイは、再び自分の前に立ち塞がったリクに罵詈雑言を浴びせかけるが、既に自己を確立していたリクにはそれらの言葉の影響は既になく、
それどころか彼から「可哀想な人だ」と憐れまれ、激昂したケイ(ペダニウムゼットン)はマグニフィセントと激闘を繰り広げるが、その果てにビッグバスタウェイを受けて爆散。
その際、ケイが体内に取り込んでいたカプセルはその爆散と共に街へ散らばり、リクとその仲間たちと共に全て回収された上、
ケイは辛うじて生還するものの、力の反動と戦闘のダメージで昏倒することとなった。


第21話「ペガ、家出する」

ゾフィーのリトルスターを発症させた深海怪獣 グビラを狙い地中から再登場。
第20話「午前10時の怪鳥」でギエロン星獣を利用し入手したジードの戦闘データを基に、
ロイヤルメガマスターの技をゼットンのバリア能力やハイパーゼットンの瞬間移動能力を駆使して回避してじわじわと追い詰めていったが、
背後からグビラの放った痺れ光線を受け麻痺してしまい、バーチカルスパークを食らい一刀両断。キングジョーお約束の倒れ方をして爆発四散するのだった。


第23話「ストルムの光」

劇中三度目の登場。
30年に一度、沖縄から観測されるストルム星の光を受けたケイが位相反転機関を強化した影響で、ペダニウムゼットン・エボルドに強化され、プリミティブはおろかマグニフィセントをも圧倒する。
さらに、本当のエンドマークを決めんと目論んだケイがエンペラ星人ダークルギエルの怪獣カプセルを取り込んだ影響で超巨大化
ロイヤルメガマスターの87フラッシャーをも跳ね除け追い詰めるが、最大パワーのロイヤルエンドを全身に受けて爆発四散するのだった。


他作品での活躍

ウルトラマンZ


P E D A N I U M Z E T T O N !


第7話「陛下のメダル」にてカブラギ シンヤ(に寄生した寄生生物セレブロ)が「ウルトラマンベリアル」のウルトラメダルと、「ゼットン」「キングジョー」の怪獣メダルをセットし、ウルトラゼットライザーでスキャンすることで変身した姿*1
冷却期間が必要な怪獣カプセルでの変身ではない為、メダル交換で別のベリアル融合獣タイプチェンジするかの様に交代する事が可能。
伏井出ケイが変身した時と比べた場合、大火力の一撃を撃つ以外は基本耐久力を生かした攻撃の防御用として使っていることが多く、
ペダニウムゼットンの多彩な技はそこまで使用してはいないが、サンダーキラーの電撃で痺れさせて動きを封じ、動けない瞬間を狙ってペダニウムゼットンに変身。
無防備なゼットとジードに大火力の一撃を叩き込む」
という凶悪コンボを見せつけ、ライザー版ではできなかったタイプチェンジの恩恵をフル活用しゼットとジードを苦しめたが、
ブルトンの四次元空間から脱出に成功したゼロが合流した事で形勢逆転される。
スカルゴモラサンダーキラーに再度チェンジするも怒涛の連続攻撃で抑え込まれ、再びペダニウムゼットンに戻った際にゼットアルファエッジのゼットアイスアローで凍らされ、
その隙にゼットのゼスティウム光線、ゼロのワイドゼロショット、ジードのレッキングフェニックスの同時攻撃を浴びて爆散した。



余談

コンセプトは「キングジョーの装甲を破って出てきたゼットン」
若干言いにくいニュアンスのネーミングなせいか、一部ファンからは「ペットン」と略される場合がある。



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最終更新:2024年12月29日 08:49

*1 ただし、本編ではテンポの問題なのか変身シーンが描写されなかった。