ウルトラの父

登録日:2010/02/28 Sun 00:07:57
更新日:2024/02/04 Sun 08:45:48
所要時間:約 4 分で読めます





円谷プロが展開するウルトラシリーズに登場するウルトラマン。


身長:45m
体重:5万t
年齢:16万歳
出身地:M78星雲・光の国

CV:梶哲也(『ウルトラマンA』)
  鹿島信哉(『ウルトラマンタロウ』)
  石田太郎(『ウルトラマン物語』)
  塩屋浩三(OVA『ウルトラマングラフィティ おいでよ!ウルトラの国』)
  玄田哲章(OVA『ウルトラマン超闘士激伝』)
  西岡徳馬(『ウルトラマンメビウス』他)
  金子はりい(『ウルトラマンギンガ』)
  飯島肇(『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』)


光の国における宇宙警備隊の大隊長。
実力を持った歴戦の戦士であり、ウルトラ兄弟達のピンチを度々救っている。

本名はウルトラマンケンだが、宇宙警備隊員からは尊敬の念を込めて「ウルトラの父」と呼ばれている。

妻はウルトラの母(ウルトラウーマンマリー)。
息子にはウルトラマンタロウ、養子にウルトラマンエース、孫にウルトラマンタイガがいる。
ウルトラマンジャックウルトラの母の妹の旦那という設定があり、この設定が現在でも通用するならば、ジャックは義理の弟になる。
超戦士の証である角・ウルトラホーンを持ち、実子のタロウや孫のタイガもこれを受け継いでいる。

実は大きなウルトラホーンに髭が特徴的な姿はウルトラマンメビウス バーニングブレイブのような強化形態であり、ウルトラホーンがやや小ぶりで髭がない基本形態が存在する。

「ウルトラの父」という名前から、ウルトラマンウルトラセブンといったウルトラ兄弟全員の父親と思われがちだが、これは間違い。
因みに初期設定では全員の父親扱いであった為、劇中でエースに「父さん」と呼ばれている。後の養子設定はこれを受けてだと思われる。
なお、タロウとエース以外のウルトラ兄弟からは「ウルトラの父」「大隊長」と呼ばれる。
この他、ウルトラマンベリアルのような同年代からは普通に「ケン」、孫のタイガからは「爺ちゃん」と呼ばれている。



【能力】

●基本スペック
パンチ力:直径100kmの惑星をも粉砕する
ジャンプ力:ひと跳び350m
走行速度:時速700km(地上)
飛行速度:マッハ15(大気圏内)
水中潜行速度:200ノットの速度で泳げる

宇宙空間では光の球となり、光速を超えたスピードで移動する。

(以上、円谷プロ監修の『ウルトラマン オフィシャルデータファイル』第20号より)

●概説
一言で表現すれば、ウルトラ兄弟よりも格段に強い。パワーも光線技もウルトラ兄弟の数倍はあると思われる。
ウルトラ兄弟が格闘戦で苦戦する様な相手でもウルトラの父の敵では無く、ヒッポリト星人やジャシュラインを圧倒している*1
昭和ウルトラマンではウルトラマンキングがチートと名高いが、ウルトラの父も本気で戦えば十分にチートレベルの強さである。
あえて言える明確な弱点は、後述のエンペラ星人戦での古傷位だろう。

また、頭部から伸びたウルトラホーンはウルトラ族の選ばれた勇者の証とされており、
宇宙からのエネルギーを蓄えるだけで無く、あらゆる宇宙の情報をキャッチするアンテナの役割を持っているという。


【技】


  • ファザーショット
ウルトラの父の必殺光線。別名「ファザー光線」
腕をL字に組んで放つ。書籍によってはゼットンを瞬殺出来るともある。
等身大のナマハゲに対して態々使用した。

  • ビッグ光線
設定上存在する技。M87光線が更新するまで、光の国最高の80万度という記録を持っていた。
ファザーショットとの差異等は不明。
ウルトラマンジード マグニフィセントの必殺技「ビッグバスタウェイ」の名前の元ネタ。

  • クレッセントショット
手先から発射する三日月状の光線。牽制技だが、それでもヒッポリト星人相手に痛手を負わせた程。

  • ウルトラシャワー
ウルトラ戦士の基本技の一つである、手から放つ水流。
ウルトラ兄弟のものとは威力(又は性能)が異なるのか、ヒッポリトタールを洗い流した。

  • パワービーム
ウルトラホーンから放つビーム。タロウが角にエネルギーを集める特訓をしていた際、見本として使った。
因みに、ウルトラの父も自分の父親から同じ特訓を受けて習得した。

  • ウルトラチャージ
カラータイマーから放つ回復光線。ジャシュラインの攻撃で損傷したメビウスのカラータイマーを修復した。

  • ウルトラコクーン
『ジード』最終話ウルトラマンベリアル アトロシアスの足止めに使用した技。
半球状のバリアを広範囲に展開して内外の出入りを断ち切る。

【アイテム】


  • ウルトラアレイ
鉄アレイ状の特殊アイテム。両端部から閃光を放ち、ダメージを与える。
ヒッポリト星人を何度も怯ませたり、ジャシュラインの額のランプをピンポイント破壊するのに使用した。
牽制技だが、なんせ使用者がウルトラの父なので、威力はチートレベル。
一発当たっただけでも十分に強力な威力であり、ヒッポリト星人も完全に足止めをくらい、ジャシュラインは悶え苦しんでいた。

  • ウルトラフェザー
孔雀の羽の様な形をした投擲武器。刺さると同時に衝撃波を放つ。
不死身怪獣リンドンに止めを刺した。

  • メビウスブレス
メビウスを地球に送り出す際に授けたブレスで、メビウスはこれを使用して変身する。

  • ウルティメイトブレード
若い頃に使っていたで、マリーの一族が代々管理していた物である事が『大いなる陰謀』にて明かされている。
エンペラ星人との一騎打ちでも振るっており、この剣の一撃によって撤退に追い込んだ。

  • ウルトラクラウン
花の冠の形をしたアイテム。強い命のエネルギーを放っており、死者を蘇生させる程の力を持つ。



【経歴】


エンペラ星人が光の国に侵攻した「ウルトラ大戦争」で活躍。

当初は角も短く髭も無かったが、エンペラ星人との戦いで真の力に目覚め、現在の姿に変身出来る様になった。
エンペラ星人との決闘で引き分けに持ち込み、大勢の戦士達の活躍もあってエンペラ軍団を撃退。

その後、彼の治療にあたったウルトラの母と出会い、二人は結ばれる。
宇宙警備隊が結成された際には、大戦争での活躍を評価され初代隊長に任命された。

だが、悪に堕ちたベリアルが起こした『ベリアルの乱』では、嘗ての戦友だったベリアル相手に真の力を向ける事が出来ず、基本形態のまま戦って苦戦。
(『メビウス』での回想や『大いなる陰謀』Episode 4におけるエンペラ星人戦では角が長かったのに対し、その後に起きたベリアルの乱では角が短かかったのはこの為)。

この一件への後悔から、現在に至るまでずっと強化形態を維持したままで活動しており、
隊長の座をゾフィーに譲ってからは、大隊長として宇宙警備隊員達の活躍を見守っている。

振る舞いは厳格だが、光の国の若いウルトラマンらが強敵に屈し、窮地に陥ると救援に現れている。
ウルトラマンキングと若干立ち位置が被る部分もあるが、キングは超然たる能力を活かしたサポートが多いのに対し、ウルトラの父は純粋な強さを活かしたサポートが多い。


【シリーズでの活躍】


●ウルトラマンA

ヒッポリト星人との戦いで初登場。
第26話では声のみだが、北斗星司と南夕子に「エースになってはいけない」とテレパシーで警告していた。

ウルトラ兄弟の危機に一目散に駆けつけたが、長旅の疲れでエネルギーが無くなり星人に破れ、
エースにエネルギーを与えて目の点滅が消え横たわり、兄弟にウルトラの星に連れて行かれた。
ナレーションは「夜空の星になるのです」と語っており、書籍ではこの際(初登場にもかかわらず)に死んだ事になっている。
エースにカラータイマーを与えた際、後にジャックがドロボンにカラータイマーを奪われてペシャンコになったのに対し、彼は何故かならなかった。

地球に来ただけでエネルギーが無くなるなら、地球にやって来るウルトラ戦士や、二回目に自身が地球に来た時は疲れていないが、
放送当時の脚本家、田口成光氏が監修した小学館の怪獣新聞における特別ニュースでは、ウルトラの父がヒッポリト星人に勝てなかったのは
  • ウルトラ兄弟を救う為に、普通のウルトラ族が宇宙を飛行する速度より速いスピードで光となってやって来た。
  • 高齢である事から、疲労で技の威力が無くなってしまった。
  • ヒッポリト星人に勝てないので、自分の残りの命を若いエースに与えて息絶えた。
となっている。

因みに後にメビウスやダイナも使った宇宙空間を行き来する技「トゥインクルウェイ」の存在が明かされたのは次回作の『ウルトラマンタロウ』からである。


後に蘇り、サンタクロース(演:玉川伊佐男)となって地球に現れる。
飄々とした言動で北斗に正体をばらしそうになっている。
但し、本人は劇中終盤で「なにせわしは魂だけ」と語っており、完全復活ではなかったと思われ『全怪獣怪人 上巻』では、霊体と記載している。

昭和期の児童誌の記事ではヒッポリト星人戦で命を落とした父は、
ウルトラの国のメディカルセンターで人工カラータイマー移植手術を受けて蘇生したとされており、
外したカラータイマーが『A』第38話で戻っているのはこの為である。

『ウルトラマン物語』では、タロウとの特訓でエネルギーを使い果たした為にヒッポリト星人に敗れたとされている。


ウルトラマンタロウ

第39話で完全復活。巨大化した南夕子と共にモチロンを臼にして、モチロンに喰われた餅を弁償してあげた。
第50話では不死身怪獣リンドンを葬り去り、リンドンに殺されてしまった花嫁の女性をウルトラクラウンの力で蘇生させた。


ウルトラマンレオ

第38話ではモロボシ・ダンの回想シーンにのみ登場し、ウルトラキーを使って悪魔の星・デモス一等星を破壊した。
第39話では、ウルトラ兄弟に仲間入りしたウルトラマンレオアストラを見守っていた(登場映像は『タロウ』第39話の流用)。
尚、第38話・39話のスチールでは、この回に登場したウルトラ兄弟と並び立つ光景がある。

第26話の当初の脚本ではウルトラの父がアストラを救出し、
ウルトラマンレオとの再開を果たす流れだったが番組のテコ入れの為にウルトラマンキングに変更された。
また当時の児童誌では、宇宙警備隊にマグマ星人の捕虜になっているアストラの探索を命じたのは父であるとされている。

放送当時に連載された内山まもるの漫画版では第1話で光の国で旅立ったタロウ/東光太郎に変わりセブンに地球を守れと言い送り出している他、
バンゴの回では光の国からエネルギーを与えダンをセブンに一分間だけ変身させた。

小学2.3年生第では第34話「ウルトラ兄弟永遠の誓い」にてウルトラマンジャックがモロボシ・ダンから預かった溶けたウルトラアイを、
光の国でウルトラの父が修理に必要な特殊金属を採掘し、旋盤の様な機械で型抜きしているイラスト付きの解説で紹介されている。


ウルトラマン80

貴重な客演としてテレパシーが登場。
苦戦する80を激励した。


ウルトラマンメビウス

メビウスへメビウスブレスを与えて地球に送り出した。
その後はメビウスの戦いを見守っており、皇帝尖兵襲来の際にはウルトラサインを送って帰還命令を出す。その際、自己犠牲心の強いメビウスへ一喝した。
37話『父の背中』では、過去に地球にやって来たのがいずれも冬だった事から、怪獣頻出期に「ウルトラの父降臨祭」なる催しが出来ていた事が判明。DVDブックレットによると、本来はクリスマスに設定されていたが放映の都合で時期がズレてしまう懸念から冬季のイベントになったらしい。
同話ではジャシュラインに黄金像にされてしまったメビウスを救うべく、マントを羽織った姿で現れている。歴代ウルトラマン登場時に「ウルトラマン〇〇だ!!」とテンション高く叫ぶテッペイに声にならない叫びを上げさせ、サコミズ隊長は絶句、メビウスも「大隊長!?」とめちゃくちゃ驚いていた。
宇宙警備隊大隊長を倒せば自分達の名前も更に知れ渡ると調子に乗って挑んできたジャシュラインを格闘戦で軽くあしらい、マントを被せて一時的に足止めし稼ぎ、その隙にメビウスを復活させた。
更にジャシュラインが必殺技で再び黄金像にしようとしたときは、ウルトラアレイで額のランプを潰して必殺技を使用不能にした。
直接トドメは刺さずアシストに留めたものの、チートじみた強さでジャシュラインを弱体化させ、メビウスが対等に戦えるようにした。

ジャシュライン撃破後、父が現れなければ負けていたと自省するメビウスへ「諦めなければ敗北ではない」「ウルトラマンとして戦うという事は、地球人達の希望であり続けるという事だ」と諭し、「諦めない心を持ち続ければ、君はもっと強くなれる」と激励。
最後に父の背中を見せて地球を去っていった。


冒頭でメビウスを送り出したシーンをよく見ると、口が動いているのが分かる。
n/aも含めると、M78系列のウルトラマンの「口」は外から口に見える部分の上端にある様だ。


大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE

プラズマスパークを守るためにウルトラマンベリアルと再戦し一度は圧倒したが、脇腹にあるエンペラ戦の古傷に攻撃が当たってしまい敗れる。
過去に起きたベリアル戦も描かれ、ウルトラの母との会話で本名が判明した。


ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国

宇宙警備隊本部での会議で登場。別の宇宙へ旅立つ任務に志願したウルトラマンゼロに、その役目を任せた。
終盤では他のウルトラ戦士達と共に、100万体ものダークロプスを迎え撃った。


ウルトラマンギンガ

回想編で登場。幼少期のタロウが自分の様になりたいと言ったのに対し、そうではなく自分を超えてみろと叱責していた。
ダークルギエルの攻撃から母やウルトラ兄弟と共にタロウを庇い、スパークドールズに封印されてしまう。
ウルトラマンギンガS』でダークルギエルが消滅した為、元の身体に戻ったと思われる。
……タロウの言葉を信じれば、1000年以上に渡って大隊長を始め警備隊上層部が不在だった事になるのだが、大丈夫だったのだろうか?


ウルトラマンジード

第12話「僕の名前」にてウルトラの父のウルトラカプセルが登場。
ウルトラマンジードこと主人公・朝倉リクの名付け親である朝倉錘のリトルスターを媒介に起動した。

このカプセルと第9話で起動したゼロカプセルをジードライザーでリードする事により、
リクは強大な力を秘めた崇高な戦士・マグニフィセントにフュージョンライズする。

なお、ウルトラの父のリトルスターは錘に過去・現在・未来等、あらゆる事柄を見渡せる千里眼の能力を授けており、
一時的に朝倉邸にバリアを張ることで怪獣の襲撃から身を守らせている。
リクにリトルスターを譲渡して以降は千里眼やバリアの能力は失効されているが、リクと錘の交流はその後も続いている。

本人は第24話「キボウノカケラ」にて初登場。
光の国からベリアルが究極形態アトロシアスになった事を感じ取り、ウルトラの母と共に不安げな表情を浮かべていた。

そして続く第25話「GEEDの証」にて、自らサイドスペースの地球に降り立つ(奇しくも嘗てメビウスの時代にて地球へ来訪した時と放送日が同日だった)。
ジードの時間制限が迫り、ゼロが戦闘不能になるという最悪の状況でウルトラコクーンを展開して時間を稼ぎ、この間にジード達に態勢を立て直させようとした。

ベリアルとの戦闘では、彼が強化形態であるアトロシアスとなっていた事で苦戦を強いられ、ベリアルに「老いたな」「お前に俺は止められない」等と嘲られるが、
ジードの変身インターバルである20時間以上もの間、ベリアルを止めつつフォースフィールドを張っていたにもかかわらず、
終始カラータイマーが青のままという、地味ながらも凄いスタミナを見せた。
エネルギー切れを起こすほどではないが、延々と同じ状態を維持するのはさすがのウルトラの父でも限界があったということだろう。*2
最低でも約数千年前のヒッポリト星人戦の雪辱を間接的に果たせたのかもしれない

なお、この地球では当然初めての登場である為、TVニュースでは「謎のウルトラマン」とされている。

フィールドを維持しきれなくなった後はダウンしてジード戦いを任せていたが、全カプセルを意志に呼応させたジードを見て「力強く、崇高な意志だ」と評した。
戦いが終わった後は宇宙が完治した事で肉体を取り戻したキングと共にジードを労い、懐かしのウルトラテレポーテーションで光の国へと帰還していった。
ジードについてはその精神も含めて「若きウルトラマン」と認めており、帰還直前のキングとのやり取りでは「凄い子ですね」とジードを称賛していた。
キングとの会話は映像作品において初めて描写された為、普段尊厳な口調のウルトラの父が敬語で会話するという、非常に珍しいシーンとなった。

当初はラストに光の国でウルトラの父がジードを新たな戦士として認めるという展開が構想されており、地球への登場はその名残である。また、第17話でベリアルがマグニフィセントをケンと見間違えることが、登場への伏線となっていた。第24・25話の監督を務めた坂本浩一は、救援のウルトラ戦士が突然登場する展開は第2期ウルトラシリーズを意識したものであることを述べている。

劇場版でも引き続き登場。
光の国でゾフィーと共に指揮を執っており、ウルティメイトフォースゼロにサイドアースに駆けつける様に指示を出した。


ウルトラマンタイガ

直接は登場しないが、前日談にて息子のタロウと孫のタイガの会話の中で話題に上る。
タロウが「私にもお前のような時期があり、父さんに嗜められていたものだ」と言うと、タイガは「じいちゃんに!?」と驚いていた。
いつも厳格な雰囲気を漂わせるウルトラの父だが、孫には甘いらしい。


ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀

Chapter.2でウルトラの父と呼ばれるよりも前、若かりし日の姿が描かれる。
当時はウルトラホーンが短く、ヒゲのない姿をしていた。
光の国を襲撃してきたエンペラ星人との戦いではベリアルと共に挑むが苦戦を強いられ、窮地に立たされる。
しかし、マリーからウルティメイトブレードを借り受けたことで一時的にパワーアップを果たし、視聴者にとってお馴染みの姿になったことで形勢を覆し、見事に星人を退けた。
この功績が評価され、新設された宇宙警備隊の初代隊長へと就任した。

時系列を現代に戻したChapter.3では光の国に帰還してきた孫のタイガと対面する姿が初めて映像作品で描かれる。
公の場でウルトラの父と母を「爺ちゃん!婆ちゃん!」と呼ぶ公私混同気味なタイガをタロウは嗜めていたが、当のウルトラの父は「まあよい」と息子を宥めていた。
『タイガ』前日談で断片的に語られていた通り、彼も孫には激甘だった。


●FightingEvolution0(ゲーム作品)

まさかのブロンズ像にされてしまう。
条件を満たすとプレイアブルとして参戦。

モーションはほぼタロウや80など過去シリーズのキャラのコンパチだが、
○技が独自の高威力技で使いやすい。(ヒッポリト戦で見せた飛び蹴り)
必殺技のクレセントショット、フェザー光線はお手軽で高威力だが、
最後の必殺技のウルトラアレイが低威力+スピリット解除+スタンと、やや癖のある性能。


エイプリルフール企画

項目参照。

●ひらかたパーク

大阪の遊園地。通称ひらパー。
公式にウルトラマンのイベントをよく行っており、特に毎年の父の日にはウルトラの父をフィーチャーした企画とショーを開催している。


上述の通り、ウルトラの父が登場する作品は公開日がクリスマス付近となっている場合が多い。

『アミュプラザ博多』のCMにて、パリのエッフェル塔でウルトラの母に対し壁ドン……いや、塔ドンを行った。

2015年10月、イクメンオブザイヤー2015のキャラクター部門を受賞。
子育てにおける父親の姿勢について力説した。


その他媒体作品

パロディ作品の類だと大体嫁さんの尻に敷かれるダメ親父に描かれる事が多い。


ウルトラ怪獣かっとび!ランド

かっとび小学校の校長先生。マン、セブン、エース、タロウの実の父親。
遊ぶのと金儲けが大好きなダメおやじで、温泉が混浴だと知って大喜びする等スケベな一面もある。
夫婦喧嘩勝率は0%。


疾風ウルトラ忍法帖

鶴亀の国の将軍で寿城の城主。ウル忍のタロウとは血縁は無い(タロウの母は原典と同様、ウルトラの母だがこちらも全く関係無い)。
良い大人にもかかわらず、ヘビーゲーマーかつ銭ゲバで超が付く程の我儘な、悪ガキがそのまま甘やかされて大人になったかの様なダメなおっさん。
一時期朧党に操られ、原典のウルトラマン並みの巨体となって自分の国を滅茶苦茶にした*3事すらあった。


ウルトラマン超闘士激伝

ほぼ本編に準拠。嘗ては超闘士を目指しており歴代のウルトラ戦士の中でも実力No.1と噂されていた。
第一回銀河最強武闘会やメフィラスの光の国襲撃では衰えた様な様子を見せていたが、
第二回銀河最強武闘会に向けて密かに鍛え直し、ミスターサンタに扮して出場。
ウルトラマンからは『ある意味で最も超闘士に近いかもしれない』と言われる。

メフィラス大魔王の変化にも気付き、激闘を繰り広げるが、スタミナ切れにより敗退。
この前後のメフィラスとのやり取りが、メフィラスが最早武人として目覚めている事をタロウの戦いと共に明確にした。

OVA版での声優は後にヤプールの声も担当する玄田哲章


☆ウルトラ兄弟物語

正史ではない漫画作品。
ウルトラ一族の大反乱」のエピソードでは実の兄・ウルトラマンジャック(新マンとは無関係)が登場し、
宇宙警備隊から離反して新宇宙警備隊を設立、その過激な正義に賛同できないウルトラの父率いる宇宙警備隊と壮絶な死闘を繰り広げた。


バトルスピリッツ

バンダイのTCG。ウルトラシリーズコラボ第3弾にて「ウルトラ兄弟」サポートカードとして「ウルトラ兄弟の父 ウルトラマンケン」が登場。
本名判明後も基本的に作品内外で「ウルトラの父」名義で登場しているが、バトスピにおいてはカード名称を参照する効果との兼ね合いの都合で珍しく本名かつ「ウルトラ兄弟の父」という表記で商品化された。

【著書】

円谷プロ監修の『ウルトラ戦士 宇宙警備隊ひみつ百科』は、ウルトラの父の著書という設定の本。

宇宙警備隊の戦士とこれから戦士を目指す者、そして、その戦士達を応援してくれる人達の為に、ウルトラの父が贈ったものである。

ちなみに、息子にも『ウルトラマンの愛した日本』という著書がある。
いつかはも自分の本を出すのだろうか……



父「今から君はアニヲタ民だ」
メビウス「アニヲタ民……」
父「あのサイトでは自分をそう呼ぶ。聞いているだろう、兄弟たちから」

メビウス「会えるのですね、あのサイトのキモヲタと……」
父「紳士たちにな」

メビウス「分かりました。行きます、ウルトラの父!」
父「若き勇者よ、行くなう! かけがえのない楽園……アニヲタの集いなう!!」

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最終更新:2024年02月04日 08:45

*1 ヒッポリト星人に負けたのは(理由は本編と映画で異なるが)エネルギー切れが原因なので、万全の状態で戦っていれば余裕で勝てるレベル

*2 人間でも同じ体勢を維持し続けるのは体力に余裕があっても非常に辛いので、似たようなものと考えれば辻褄は合うだろう。

*3 しかもその際、滅茶苦茶楽しんでいた