国立国会図書館

登録日:2020/10/31 Sat 11:13:46
更新日:2025/03/07 Fri 21:24:05
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「真理がわれらを自由にするという確信に立つて、
憲法の誓約する日本の民主化と世界平和とに寄与することを使命として、
ここに設立される。」
───「国立国会図書館法」前文より抜粋


国立国会図書館とは、日本国で出版された書物のほぼ全てを所蔵している、我が国唯一にして究極の国立図書館
ここでは国立国会図書館関西館、及び国立国会図書館国際子ども図書館についても触れることとする。
なお、以下名称や所在地は全て2023年6月現在のもの。

【目次】

【概要】

「国立国会図書館法」に基づき創設され、総計4000万点を超える蔵書数を誇る。
本館所在地は東京都千代田区永田町一丁目。最寄り駅は東京メトロ有楽町線永田町駅、最寄りバス停は都営バス橋63系統国会議事堂前バス停。
駐車場は小さいながらも無料だが、国会議事堂とかのご近所さんだからか停められる台数が少ないので、行くなら電車などの公共交通機関がお勧め。

使命

「頒布を目的として相当部数作成されたすべての出版物」を収集すること。

即ち、雑誌や小説、芸能誌を始め、ライトノベル漫画、音楽CD、DVD、果てはエロ雑誌などなども………。
そもそも我が国の全ての出版社は、出版した本を国立国会図書館に納める納本制度の義務があり、また私的団体の社史・団体史等の自費出版なんかも所蔵されている。

そして、それら全てを利用者登録をすれば無料で閲覧、視聴できるのだ。
古い書物や雑誌は直接手に取れないものの、データベース化した「国会図書館デジタルコレクション」として館内PCから閲覧でき、さらに著作権切れなど権利上の問題がないものはインターネットで一般公開されている。

前述の使命に加えて、この図書館の目的は
  • 「国内外の資料・情報を広く収集・保存して、知識・文化の基盤となり、国会の活動を補佐するとともに、行政・司法及び国民に図書館サービスを提供」(公式サイトより)
  • 「日本の国会議員の調査研究、行政、ならびに日本国民のために奉仕する図書館」(wikipediaより)
とあるように、娯楽や暇つぶしでの閲覧は一応御法度。
とはいえ書物においてはそれほど重要視されない。とりあえず研究員っぽくふるまえばOK……という冗談はともかく、上記の事を念頭に置いて「ここにある出版物は、国、そして国民にとっての知の財産」との認識を忘れずにいればよいだろう。

利用

一般的な公立図書館のように何歳からでもOKではなく、利用は原則18歳以上*1で、貸出も行っておらず、館外への持ち出しも原則禁止。

最初は利用者カード発行のために受付に行く必要があり、新規登録者・再発行者が多いと少し待たされるので注意。係の人もできる限り早く捌いてはくれている。
カードは原則として『最後に利用した日から3年間有効』で、それを過ぎると失効してしまう。ただしこの有効期限は、図書館への来館の他、インターネットから登録情報を用いて『国立国会図書館サーチ(NDLサーチ)』にログインすることでも自動更新できるので、「遠くで頻繁に行けない」という人でもNDLサーチに定期的にログインしておけば、実質無期限と同じ状態になる*2

また、B5サイズ以上の不透明な袋類(バッグなど)は持ち込み禁止*3なので、入口の保証金式貸しロッカーに荷物を預け、必要な物は館備え付けのリユースバッグに移し替えてから入館することとなる。

貸出は受けられないが有料*4でどんなページでも複写できる……が、複写したい本の全ページ数の半分以下だけ(著作権法の定めるところにより)で、複写作業を行うのも利用者自身ではなく図書館の係員なのでその辺りは留意しておこう。エロいコマを複写してもらう時に恥ずかしくなったwiki籠もりもいるのでは?
まずは複写範囲の指定などを申請する所定の申し込みをして、係員のチェックを受ける必要がある。
もし複写範囲が半分を超えていたら、申し込みの段階で調整するように指示されるし、蔵書をばらすなどもってのほかであり手荒な扱いもできないため、綴じ代などにある程度歪みが出るのは仕方がないのだ……。

だが、映像関係は慎重な取り扱いが必要であることや著作権もあって、研究目的での利用以外ができない上に視聴目的を詳しく説明する必要があるいくつかあるイメージビデオやアダルトアニメを見るのには勇気が必要
そして視聴も特別な部屋でしか行えない。

なお通常の図書館と違い、書架は資料室内の一部資料を除き閉架型となっており、利用者が書庫に直接入ることはできない。
係員に申し込みをして書庫から出して貰う形になるため、読みたい書物の正確な名前は事前にきちんと調べておこう。
一応図書館内でも書物名の検索はできるとはいえ、背表紙を眺めながら読む本を決める様な真似*5は構造上無理ということ。

また館内は基本飲食禁止。飲食場所はかなり厳格に決められている。
お金が勿体ないとか喫茶店が混んでいるだとか、諸々の理由がどうあれ閲覧スペースでの飲食などもってのほか。国民の大事な財産が汚れかねないからだ。
一応簡単な売店、喫茶店、飲食スペースならあるがそれ以外にはコンビニすら入っていないので、山手線利用だと近所の飲食店で、それ以外なら隣町の平河町あたりで食事をしてきてから訪れたほうがいい。リーズナブルでそこそこおいしい食堂もある(2020年に一旦閉店したが、2023年4月にリニューアルオープン)。

ここまで読んで興味が湧き、訪れたいと思った方。
ぜひともどんどん利用していただきたいが、「国立」の施設なので日祝日は基本閉館
土曜日は基本的に開館しているものの、年末年始の祭りの頃は閉館している。訪れるなら公式HPをよく調べてから行こう。

なお、冒頭で「本で出版された書物のほぼ全てを所蔵」と述べている通り、「完全」ではなく抜けが割とある。
特にアダルトコンテンツは映像、書物共に非常に抜けが多い
その為「頒布を目的として相当部数作成されたすべての出版物」は寄贈も受け入れ、送料や本の代金も図書館の方で支払ってくれる。
個人でも納本できるので*6、もし対象があれば寄贈をよろしくご検討ください。


【所蔵書物】

雑誌、博士論文、地図、小説、和古書・漢籍、新聞等、書物、メディア等……、出版物とみなせるものすべて、とにかく多種多様である。
アニヲタ的には絶版した漫画コミックス未収録作品などが目玉だろうか。
ただし余りにも問題になった回は雑誌から切り取られて閲覧できなくなっている場合もある。あと、残念ながら心無い利用者によって故意に汚損された資料もあるとか……。
また、名誉毀損・著作権侵害のある書物や現行法では違法な書物(わいせつ物など)なども閲覧制限がかかる場合がある。

雑誌掲載時にしか見られなかった描写や台詞回しを調べるのも面白い。
ちなみに『東方Project』関係書物のように「本にCD、DVDが付いている」場合は前述の映像館に収められている。
本とCDは別々の貸出となるが、CDを聞く場合はやっぱり研究内容を訊かれるのでご承知おきを。

さらに、2000年以降*7に発売されたゲームソフトまでも置いてある。
一部のゲームは別室にて館所有のハードで実際にプレイすることも可能。しかし完全に調査研究目的に限定されており、成果をどう公表するかまで申請時に確認されるため、娯楽感覚でのプレイは一切不可と言って良いだろう。


【本館以外の建物】

国立国会図書館国際子ども図書館

所在地は東京都台東区上野公園12-49。
教科書や絵本、『小学○年生』などの「子供、児童向け」の書物を所蔵している(実はこれらの書物は永田町の本館には収められていない)。
国立国会図書館ではそれほど重視されてこなかった児童書を置く場所として誕生し、現在は30万点以上を所蔵している。
日曜日も開館している代わりに月曜日に閉館している。

国立国会図書館本館と同じシステムの「児童書研究資料室」の他、子供向けに「子どものへや」「おはなしのへや」「世界を知るへや」がある。軽食コーナーもあるよ!
レンガ棟と呼ばれるメインの建物は1906年築の旧・帝国図書館を改装したもので、内外の豪華な造りなども評価が高い。
イベント、展示も頻繁に行われており、子供たちに読書の魅力を教えるのにはうってつけの場所となっている。
とはいえ完全に子供&親子連れ向けというわけではなく、大人だけでも入館、利用はできる。
教科書や学年雑誌をめくってあのころに思いを馳せてみるのも悪くないのでは。
無料の駐車場が近くに無いが、最寄りの駅である上野駅もしくはJR鶯谷駅が主要鉄道駅なのでアクセスは良い。

国立国会図書館関西館

所在地は京都府相楽郡精華町精華台8-1-3。
遠隔地へのサービスとアジア情報に重点を置いている。
また「国会図書館デジタルコレクション」の実務はここで行っている。
国内の官庁出版物・法令議会資料、図書館情報学資料、主要な雑誌・新聞、全国の電話帳の他海外諸国の書物を閲覧できる。
同館資料を利用する場合に限られるが、希望者は閲覧室のほかに研究室の利用もできる。
更にかなり広い駐車場を完備しており、対面にはファミレスなどが併設された複合商業施設もある。
ちなみに建物はふつくしく、日本建築学会賞を受賞している。

……え?アニヲタ的な魅力?上記の書物に興味がないのならほぼ存在しない立地も微妙に悪いし。
最寄り駅の木津川台駅には普通電車しか止まらず、そこから結構歩いたりする。
とはいえ一応国立国会図書館でしか見ることのできないデジタルコレクションを利用できるため、それを通して古い漫画雑誌なら見ることができる。
また永田町本館からも数冊だけ、かつ一週間程度の時間が必要だが取り寄せができるので*8、関西在住の方は訪れてみてはどうだろうか。

支部図書館

各府省庁及び政府関係諸機関に置かれた分館。
これらに所属する職員への図書館サービス提供を主としている。

【サービス】

国立国会図書館 公式サイト

公式Webサイト。
各種Webサービスの案内や、様々なお知らせ等を掲載している。
本館の予約申し込みもこちらから。

国立国会図書館サーチ

略称はNDL Search
国立国会図書館が所蔵する資料を全部探すことができるほか、県立や市立の図書館の蔵書、国立国会図書館以外の機関が収録している各種のデジタル情報などを探すことができる。また、国立国会図書館内での資料閲覧・複写手続きなどもここから申し込む。

遠隔複写

基本的に閲覧は国立国会図書館内でしか行えないが、複写に関しては自宅のインターネットからできる。
それが「遠隔複写」。複写してほしい書物の番号を調べ、内容を記載すれば複写、後日所定の住所に郵送してくれるサービスである。
当たり前だが複写料金と送料はこちら持ち、それでいて結構かさむ。
なお内容に関してはページ番号を伝えるのが理想的だが、それが判らない場合は(時間が掛かるものの)調査をしてくれる。

国立国会図書館デジタルコレクション

国立国会図書館が所蔵する資料をスキャンしデジタル化したもの。
デジタル化した資料は「インターネット公開」「図書館送信資料」「国立国会図書館内限定」の3種類の公開範囲のいずれかに設定されている。
基本的に著作権の保護期間がすべて切れたものは家庭のインターネットからも閲覧できるが、それ以上のものは館内のPC端末からしか見ることができない。
明治・大正・昭和前期に出版された資料もデータ化しておりそれらも魅力的だが、前述の通り一般書物もそれなりデータ化している。
アニヲタ的には漫画雑誌や学年誌辺りが見どころだろうか。

2022年5月からは、著作権が残っていても絶版などで入手困難な資料を対象に、登録利用者に限りインターネットで無料閲覧できる「個人向けデジタル化資料送信サービス」が始まった。
ただし利用規約への同意が必要で、例えばSNSへのスクリーンショット投稿などは当然著作権侵害となるため禁止。
また、出版側がその資料を復刊したり電子書籍化した場合は、入手困難でなくなったとして閲覧できなくなる。

レファレンス協同データベース

公共図書館だけでなく学校図書館・専門図書館も含めた、全国の参加している図書館において寄せられた質問への回答や調べ方マニュアルを蓄積・掲載している。


【納本制度の悪用】

これまでに書かれた通り、国立国会図書館は日本の知識・文化の基盤を守る非常に重要な施設。
だが、あろうことかこの施設をカモにして大金をせしめた不届きな人物が存在する。

そも、日本国内の出版物は、先に述べた通りこの図書館に納本しなければならないが、さすがに無償で、というのは出版者の負担が大きいので、図書館側は定価の半額と送料を「代償金」として支払っている。

だが件の人物はこれを逆手に取り、自費出版で定価6万の本を売り出し(当然売れるわけがない)、納本することで代償金を稼いでいたのだ。
それが『亞書』という書だが、その内容と言うのが、ギリシア文字やローマ字を無作為に並べただけの代物。
しかもシリーズ化し、100巻近くも刊行していた。

ネット書店のAmazonでも販売しており、その高価格と、次々刊行されながらもどれも1冊きりしか出品されないという不可解な状況に、「このバカ高い本は何だ」と興味を持ったネットユーザーが騒ぎ出し、テレビや週刊誌が調査したところ、上記のやり口が明らかになった。

本人の主張では、出鱈目な内容は「芸術作品だから」で、法外な定価も「内訳は紙やハードカバーの資材に200万円、レーザープリンタ2台の購入費に100万円など。その他の経費を差し引いて、残った800万円が自分の人件費で完全に赤字」などと寝言をぬかしていた。
勿論、大学教授に「本の内容を考えても800万円の人件費が正当な対価とは思えない」とバッサリと断言された。
結局『亞書』は国会図書館から全冊返却され、本人は往生際の悪い声明文を出した後儲けた額を返金して姿を消した。
国会図書館を手玉に取った手口は斬新だったが、それ以外は稚拙そのものという情けない末路であった。
同人はこの出鱈目な本以外にも、外国語の聖書やクラシック音楽の楽譜など、著作権切れの本を出版しては法外な価格で納本し、代償金を稼いでいた*9
それらを含めれば、彼がせしめた代償金は数百万円にも上るとみられる。

なお、内容を確認せずに納本を受け取った国立国会図書館を「お役所仕事」と批判する声も少々あった。
しかし「本の内容から納本の適否を判断することは検閲につながるのでしてはならない」というルールを守った結果だから、図書館を責めるのは酷であろう。
代償金の返金に至ったのも、内容が問題なのではなく、出版実態を調査した結果「頒布部数が少なく、国立国会図書館法に定められた出版物に該当しない。よって国会図書館に納入すべき対象ではない」と判断されたためである。


【余談】

  • 国会議事堂の中には「国会分館」もあるが、議院記章の発行を受けていて議事堂に常時出入りできる国会関係者しか入ることができない。ただ、画像検索するとメディアなどが撮影した写真が複数公開されているため、大まかな内部は一般市民でも知ることができる。
    議事資料や学術専門書、全国の新聞や一般雑誌等が収蔵されており、特に主要紙の記事や社説は切り抜きファイリングされ、参照しやすくなっている。また、ここでは資料の貸出しも可能なほか、国会議員専用の閲覧室も設けられている。さらに国会の審議状況によっては、早朝・夜間や休日に開館していることもある。
    ただし蔵書自体は基本的に東京本館にも収蔵されているので、閲覧利用の面では一般とそれほど格差がある訳でもない。あくまで国会議員のために便宜を図った施設という位置付けである。

  • 職員採用試験は毎年数百倍というとんでもない倍率になる*10。なお受験にあたって図書館司書の資格は必須ではない。

  • 本館は永田町という立地ゆえ、タイミングが悪いとデモ隊や街宣車ががなる音声の残響を耳にしながら利用することになる可能性もある。とはいえ館内は広く閲覧室も複数あるため(特に新館は国会とは反対側に位置する)、万が一気になる時は適宜場を移して閲覧すると良いだろう。

  • 東京都心ではこの他、国会図書館から3 kmほど離れた東京メトロ日比谷線広尾駅近くに「東京都立中央図書館」があり、蔵書数は国会図書館には遠く及ばないものの公立では有数の約230万冊を誇る。こちらも貸出はできないが年齢制限なく利用でき、入館・閲覧手続きも比較的スムーズ、開架資料も増やされているなど利用のハードルが下がっているので、目当ての本があればこちらを使うのも手だろう。なお、児童書や雑誌は国分寺市の「東京都立多摩図書館」に収めてあるが、事前手続きで相互に取り寄せることも可能。

  • また、大阪府には「大阪府立中央図書館」が東大阪市に位置しており、そちらは合計約300万冊が収められている。大阪府立国際児童文学館の所蔵していた児童誌などを引継ぎ、東京上野の国際子ども図書館のようなラインナップとなっている。上野は遠くて行けない、という方はこちらに行くのも一つの手である。



追記・修正は、国立国会図書館に寄贈してからお願いします。

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最終更新:2025年03月07日 21:24

*1 国際子ども図書館の児童書研究資料室以外を除く。例外として、18歳未満でも学校の課題のためなど、相応の目的で国立国会図書館にしか所蔵のない資料を閲覧する必要性があると認められれば、事前手続きの上で利用できる。

*2 ただし「ログインしたままにする」状態のままでは更新されないため、きちんとログイン操作を行う必要がある。

*3 PCケースは取っ手・ショルダーの無いソフトケースのみ例外的に持ち込めるが、退館時には中身のチェックを受ける。

*4 1枚につき白黒だと25円、カラーだと100円程度。

*5 図書館用語で「ブラウジング」という。

*6 実際に個人で出版した同人漫画等も寄贈されている。

*7 これ以前のものは国会図書館の収集対象となっておらず、代わりにNPO法人のゲーム保存協会が収集している。

*8 ただし雑誌は不可。

*9 これらに関しては返却や代償金返還請求もなく、現在も収蔵されている。

*10 国家・地方とも、公務員試験の筆記試験には大別して教養試験と専門試験という区分がある。前者はほぼ全ての省庁・機関や地方自治体の採用試験において行われているもので、高校レベルの五教科の知識がちゃんと身についてさえいれば難しくはない。一方、後者は大学レベルの専門的な知識を要求され、特に多くの国家公務員試験ではこれ(加えて論文や集団討論など)も併せて課される。しかし、国立国会図書館の一次試験においては前者のみが課されるため、国家公務員試験の中ではハードルが低い方に入ると言える。したがって本命の受験者は当然として(申し込みは要るが受験料は無料なので)腕試しなどの目的で挑む者も少なくないから……との説がある。