アットウィキロゴ

春日一番

登録日:2021/01/01 Fri 00:06:54
更新日:2026/08/14 Fri 15:04:18
所要時間:約 15 分で読めます







俺が一番! 春日(かすが)一番(いちばん)だ!



桐生一馬に代わる『龍が如く』シリーズの新主人公。
最初に『龍が如くONLINE』に登場し、その後『龍が如く7 光と闇の行方』でナンバリングタイトルの主人公としても登場した。

CV:中谷一博


【概要】

東城会の三次団体・荒川組の若衆。通称『イチ』

神室町の会員制高級ソープランド「桃源郷」で産まれる。
母はそこで働いていたソープ嬢、父親はその客の誰かとされるが不明。母も一番を生んですぐに失踪したため、ソープランドの店長やソープ嬢たち、そして神室町の人々に育てられた生粋の神室町生まれ神室町育ち。
店長の春日次郎を養父とし、春日性を名乗って「一番」の名前をつけられる。

しかしその生まれから「ソープの一番」「どん底の一番」などと呼ばれ、中学時代は荒れに荒れていた。
中学卒業後に育ての親の店長が亡くなってからは高校にも行かず、神室町で喧嘩に明け暮れていたが、ある時喧嘩を売って半殺しにした相手がヤクザだったため、報復として拉致され拷問を受ける。
一番は咄嗟に当時「殺しの荒川」として有名だった荒川組の名前を出して難を逃れようとするが、一番を拉致したヤクザは荒川組と敵対していた組であり、ビビるどころかこれ幸いと荒川組の組長・荒川真澄に「お前の知り合いのガキがやらかしてくれたから責任を取れ」と連絡してしまう。
脅しのつもりが逆効果になってしまい、万事休すと思われたその時、荒川真澄は現れ、更にその場で指を詰めてまで見ず知らずのガキを助けてくれた。
それには、自分の組の看板に泥を塗られないため*1というのもあったが、武闘派として名を馳せて久しい自分の名を、「殺しの荒川」として覚えてくれていた事への彼なりの感謝も含まれていた。
この男気に惚れ込んだ一番は荒川に盃を貰おうと押しかけるも拒否される。
めげずに事務所の前に立ち続けること百日目、とうとう荒川が根負けする形で遂に組入りを認められ、荒川組の一員となった。
春日一番、16歳の頃であった。

時は流れて2001年の1月1日、元旦の早朝に荒川から直々に組に呼び出され、そこで「若頭沢城が東城会直系の坂木組(ONLINEでは荒川組と親戚関係にある室井組)の組員をハジいてしまった」と話をされる。
坂木組は同じ東城会の系列で、つい最近幹部会で近江連合との内通の疑惑を指摘しておりあちらから目を付けられている最中だが、あちらは直系、こちらは三次の組。
こんな状況で若頭が相手の組員をハジいたとなれば、三次団体が本家に弓を引いたとも解釈されかねない。
なので荒川組存続のためにはどうしても「組を追放された末端の元組員がやったこと」にしてトカゲのしっぽ切りをせねばならない状況で、荒川は「務めに行ってくれねぇか」と一番に頼む。
どんなに低く見積もっても10年は食らうであろう務めを頼む事はいくら親であっても軽々にできる事ではなく荒川は子分である一番に対して頭を下げて頼んだのだが、一番はそれを制し、「ようやく親っさんに恩返しできる」と快諾。
坂木組(室井組)とのいざこざは荒川組とは無関係とするために絶縁の身となり、自ら警察に出頭することとなった。

……と、ここまでが『龍が如くONLINE』と『龍が如く7』の共通の流れであり、ここから一番の出所を期にそれぞれのストーリーに分岐していくことになる。


【人物】

組に入ってからは荒川を「親っさん」と慕い、忠誠心は人一倍高かったものの、荒川の様な義理人情を重んじる昔気質の極道を目指していたため、借金取りの様なシノギでも相手に事情があれば見逃してしまう事もあった。
財布を持ってこい」としか命じられていないことから本当に財布だけ持ってくる等、この頃から機転が利く部分を見せていたが、結果として人情を優先して稼ぎに捨てていることが多く、組の金庫番である沢城からはよく殴られていた。

『7』では荒川の息子である真斗の付き人も任されており、赤ん坊の頃に患った重度の低体温症の後遺症で多臓器不全にあった車椅子生活の真斗の身の回りの世話を行っていたが、「若をおかしな場所に連れて行くな」という沢城の命令と、それに反するような真斗の無茶ぶりの板挟みになって苦労している。
しかし、一番本人は真斗を友達であり兄弟だと思っていた。

荒川を慕う想いは並外れて強く、『ONLINE』でも『7』でも荒川本人の手で銃撃され、生死の境を彷徨う事になったが、それでも自分を撃ったのには何か理由があるはずと信じ、荒川の子分を名乗り続けている。

一見すると熱血単細胞に見えるが、意外と口が上手く、頭の回転も早い。舌戦になると強い。
特に『7』のブリーチジャパンの久米はよく言い負かされており、痛いところを突かれて逃げて行ったり、実力行使に出たりしては返り討ちにあっている。
必要とあらば意外と極道らしいやり口を見せることもしばしばある。

義理人情には厚く、困っている人に対しては基本的に親切。強面でもないので桐生とは一般人との接し方がずいぶん違う。
また、小動物や生き物にも優しく、なぜかそれらに好かれる傾向にある。『8』に至ってはザリガニや小鳥と意思疎通を図っており、会話が成立している節すらある。

『7』では子供の頃は桃源郷で何年落ちのドラクエ*2をずっとやっていたらしく、ドラクエの大ファン。
そのため、ターン制バトルで交互に殴り合うような喧嘩の仕方が身についてしまっており、弱い相手でも一方的にボコるような戦い方は性に合わず全力を出せないと語る。そのせいで弟分のミツからはドMだと思われていた。
それもあってか仲間の存在を非常に大切に想っており、よく仲間の悩みを聞いたりトラブルの解決に協力したりしている。
「春日一番という人間は荒川の親っさんから教わった度胸とドラクエの勇者から教わった勇気で出来ている」とは本人の弁。

また、刑務所生活でもその義理堅さは一切錆び付いておらず、仲間のナンバが実は最初から春日を利用するつもりで近づいただけだと判明し裏切られた際は、出会いの際に命を救われた*3事から、
「ツルんでいるのではなく俺がツルませて貰っている」と表現して裏切りを許す*4等している。

勇者に強く憧れており、異人町で何故か道路に突き刺さっていたバットを抜いた際は聖剣っぽくてテンションが上がり、それ以降職業が「勇者」となる。
更にそれによって妄想力が強化されたのか、戦う際に敵の姿が変わったり、大技を出す時にイメージ映像が見えたりするようになった。
また、強者にはオーラの様なものが見え、謎のガードマンと相対した時は巨大な龍が見えた。

昔の髪型はツーブロックのパンチパーマだったが、
出所後に伸びた髪にパンチパーマを当てようとしたら、担当した若い美容師にパンチパーマの技術がなかったため、カーリーパーマのボンバーヘッドにされてしまった。
それを見た足立は大爆笑していた。
ただ何だかんだで気に入ったのか、『8』では気合を入れるために敢えてこの髪型に戻り*5、銃弾が掠ってハゲてないか桐生に確認してもらっているとき、桐生が「(お前の髪型)チリチリなんだから気にすんなよ」と言われた時には、珍しく「(特別なオーダーしないと出来ない)スペシャルなヘアスタイルなんすよ!?」と反論していたほど。
『ONLINE』側では特に深掘りはされておらず、出所直後からボサボサのボンバーヘッド状態だったので天然パーマの可能性もある。
なお『ONLINE』『7』ともにメインビジュアルが恐ろしく人相が悪く、更にふてぶてしい笑みを浮かべているのだが、本編ではひょうきんなアクションを取っていることも多い。

刑務所暮らしが長かった故か21世紀に入ってから登場した電子機器については疎く、スマホや電子タバコはおろかノートパソコンすら見た事がない。
しかしいざ使い方を教えて貰った後は素早く吸収し、スマホアプリでのタクシーやデリヘル*6発注や、自身の声を録音して留守電メッセージに設定するなどの知識はすぐに備えている。実際の刑務所はテレビ、新聞が見れるが、春日は独房に居たことから少々情報が途切れてもおかしくない。

シノギの出来が悪く沢城にしょちゅう怒られていたと前述したが、『7』ではサブイベントで異人町にある製菓会社「一番製菓」の経営を成り行きで任される事になる*7が、
一番が社長となり人事に営業に広報に株主総会対応にと東奔西走した結果、一番製菓は悪徳企業の妨害すら跳ねのけて横浜で株価ランキング1位の大企業にまで成長する。株主総会で平謝りしたり土下座するのが主な仕事とか言わない。
なお、一応前科者なのに自分でCMに出たりもする。「あ!一番製菓の社長の春日一番さんだ!」「私が社長です!」

この成長は友人であるニック・尾形の出資あってこそのものだが、そのニックも決して一番の顔だけで投資したのではなく、ビジネスマンとしてのシビアな判断の上で投資している。
この会社経営イベントはゲーム的にはあくまでサブイベントであり、やらずにクリアする事も可能ではあるが、最強技の「サテライトレーザーの極み」は会社イベント完遂の報酬で習得するものである他、
メインストーリーで選挙出馬の供託金300万を用意しなければならなくなった際に一番が会社経営の事を示唆するなど、ある程度は会社経営をやることが前提としてストーリーが組まれている。
『8』では社長の椅子自体は他者に譲っている。各所で聞ける台詞から、一番製菓への社長就任やTVCMの放送、一番ホールディングスの発足までは少なくとも経験しているようだ。

このようにかなりの商才をも秘めているのだが、若衆時代に芽が出なかったのは、恐らく個人の才覚があまり影響しない雑用ばかりやらされていたからだと思われる。
実際問題、集金のシノギに失敗*8した挙句に誤魔化そうとしてあっさり見抜かれる*9と、少ない描写でも手際が悪く描かれており、怒った沢城にエンコを詰められそうになってもいた。


背中の刺青は、龍に化けんとする鯉「龍魚」
の狭間、「進化」「変化」を意味するものとされる。
ちなみに一番は本当は龍を彫りたかったらしいが、一流の極道の象徴である龍は若造が背負えるものではなかったため、龍魚になったという。
『ONLINE』では桐生と錦山の墨を手掛けた歌彫の作であると明言されており、出頭前に線彫りまでは完了し歌彫としても色も入れる予定だった。
しかし春日自身に金銭的余裕がなく*10色を入れる前に出頭したため、メインストーリー終盤になって歌彫の手により漸く色が入ることとなった。

神室町にいた頃は女性関係はさっぱりだったが、『7』の仲間の紗栄子やえりは一番に好意を持っている節があり、場合によっては異人町の各スポットの女性からも好意を持たれる事になる。またサブストーリーで神室町の若衆時代でもとある女性から想われていたことも判明している。つまり意外とモテる
そしてそれによって修羅場になり、ボッコボコにされたりもする
『8』のホノルルシティでも相変わらずだったが、春日本人としては紗栄子一筋でもある……が、恋愛経験0の春日が先走ってしまった結果、ひと悶着起こしてしまうことに……。

余談だが、服役期間などにより本人が極道と関わってきた期間がこれまでの龍が如くシリーズの本編期間と悉く被っていないため、その間にあった事件の事は全く知らない。
実際、作中でも前主人公であり伝説の極道であった桐生一馬と対面しても「桐生一馬」という名前は終ぞ出てこなかった。
  • 『0』(1988年頃)…荒川組に入る5年前。そもそもまだ極道と縁が無い。
  • 『1』桐生服役前(1995年)…荒川組在籍中だが…(後述)。
  • 『1』桐生出所後(2005年)~『6』桐生が公的に死亡(2016年)…服役中。

このように、桐生に関わる出来事で春日が極道として活動していた時期の間にあったのは錦山の身代わりで親殺しの罪を被った件だけであり、
そしてそれは「身内の恥」でしかない不祥事なので、特に縁のない三次団体まで知られていなくても全く不思議ではない。
末端まで知られていなくてはおかしい四代目襲名以降の出来事は全て服役中である。

なお『7外伝』で語られた事によると、桐生さんの方からはムショ生活中に春日の事は名前を聞いた事がある程度には知っていたらしい。
『8』ではどういった経緯で知ったのか不明だが少なくても桐生のことは知っており、互いの反応からあの後顔を合わせたこともあった可能性がある(それまでのストーリーの事を知っているかは不明)。
桐生自身が裏社会としてはあまりにも大きい存在に加え、7と8の間にムショにいた頃を調べてたりしたと考えれば特に不自然ではないはず。
またファンからは展覧会「龍が如く 散った男たち展」におけるオーディオドラマでの自己紹介が正史に取り入れられているのでは、と推測されているが、これについては明言されていない。もう聞く手段無いし。

ちなみに真島の兄さんの方は「昔東城会に『片目の狂犬』てのがいた」という噂だけならば辛うじて知っていた。
真島は1995年時点で直系である嶋野組の若頭かつ自身の真島組の組長を務めておりかなりの地位にいたため、2000年までの時点であれば桐生よりも有名でおかしくない。
真島は春日の生まれ故郷である桃源郷を廃墟に変えた張本人でもあるのだが、春日は『8』時代に至るまでそれを知る機会があったかは不明。少なくとも『7』の近江連合本部で出会った時点では知らなかった模様。


【バトルスタイル】

『7』での固有ジョブはフリーターと勇者。『8』では召喚士も追加された。

フリーターは従来の龍が如くに近いステゴロの喧嘩殺法スタイルで、極み技の「路上凶器の極み」は使用する場所によって過去作のヒートアクションと同じものが発動する。例えば、自転車が近くにあればそれを叩きつけたり、コンビニの前なら敵を電子レンジにぶち込んだり、といった感じ。
しかし、フリーターは武器を装備できないため、RPGスタイルの『7』では攻撃力が低くなってしまう。
『8』では戦闘バランスの調整により、武器を装備できない代わりにレベルに応じて攻撃力が武器を装備したとき並に跳ね上がるようになったので最初から最後まで使えるジョブとして活躍可能になった。

勇者は偶然発見した道路に突き刺さったバットを引き抜いたことで目覚めるジョブで、基本的にはバット装備だが、他にも角材や大人の店で買える巨大マッサージ機なども装備できる。
星龍会で持ち物検査を受ける際、その時点での最強武器は電マなので、「丸腰です」と言いつつ電マを発見されそうになる春日にプレイヤーは冷や汗をかくとか*11
こちらはバットを使う攻撃系の技以外にも、勇者らしく仲間を回復したりバフをかけたりといった技を覚えるバランスのいいジョブとなる。

その他、他キャラも就ける汎用ジョブとして『ダンサー』『用心棒』『ホスト』などがある。

召喚士は『8』で新たに登場するジョブで、手に入れたスジモンを呼び寄せて使うというかなりユニークな魔法系ジョブ。スジモン関連のイベントをある程度進めると解禁される。
フリーターと同じく素手だがこちらは上がらず、代わりにスジモンバトルで育てたスジモンをセットして攻撃することになる。

ジョブ以外の固有技として、仲間との絆を上げると威力が上がる「絆技・強襲の極み」や、会社経営でランクを上げると覚える「札束ビンタ」などがある。
会社経営で1位になると強力な全体攻撃「サテライトレーザーの極み」(『8』では「ドンドコレーザーの極み」)を覚える。横浜一の大企業の社長は衛星兵器すらも使えるのだった。
この極技は貴重な全体電気属性攻撃であり、特に電気弱点の多かったり全体攻撃に乏しかった『7』では最強の攻撃方法としてプレイヤー達に重宝されていた。

『ONLINE』でのバトルスタイルは一貫して喧嘩殺法とされており、「喧嘩に作法もない、勝てばいい」というスタンスを取っている。

【龍が如くONLINE】

産まれたのは場末のソープランド。誕生日は1977年の大晦日。
母親は売れないソープ嬢で、産まれた赤ん坊に「一番」と名付けた後すぐに姿を消したという。

懲役15年の判決だったが、荒川を馬鹿にした受刑者を半殺しにして刑期が伸びてしまい、17年の服役となった。
出所後、神室町に戻った一番は、神室町が近江連合に支配されている現状を知り、何度かしょっ引かれた事のある顔見知りの刑事・北村の案内で「X」と名乗る謎の男から、荒川が神室町を近江に売り、現在は神室町の支配者として君臨している事を聞かされ、近江を神室町から追い出すため荒川の殺害を依頼される。
当然それを拒否した一番は自分で真実を確かめるため荒川に会おうとミレニアムタワーの荒川組事務所へ向かうが、荒川によって銃で撃たれてしまう。
事態を予測してXが呼んでいた救急車で一命を取り留めた一番は、撃たれる瞬間荒川が笑っていた事から、「ヤクザが歯を見せて笑う時は本当にヤバい時だけ」という荒川の教えを思い出し、「親っさんは助けを求めている」と考え、Xに借りが出来てしまった事もあり、荒川を助けるため、近江連合を神室町から追い出すのに協力する事を決断する。

そして同じく神室町を取り戻そうと活動していた秋山等と協力し、神室町を牛耳る近江四天王との戦いに身を投じるのだった。

【龍が如く7】

『7』では一番の産まれたソープランドは、第一作にも登場した高級ソープランド「桃源郷」となっている。
育ての親である店長の名前は「春日次郎」。
誕生日も一日ずれて1978年の元日となっており、母親に一番と名付けられたエピソードもなくなっているため、誕生日と養父の春日次郎の名前との兼ね合いで名付けられたのかもしれない。

こっちでも荒川を馬鹿にした受刑者を半殺しにして刑期が3年延びてしまい、1年多い18年の服役となる。
その事件後は看守から「待っている人がいるなら耐えろ」と諭されたのと、暴力沙汰を起こした一番に他の受刑者が怯えて近付かなかった事からトラブルを起こす事もなく、2019年に無事出所となる。
服役中に荒川からもらった手紙に綴られた親心から、荒川は自分を待ってくれていると信じていたが、出所した一番を迎えに来る者は誰もおらず、一人立ち尽くしていたところに一人のおっさんが声をかけて近づいてくる。
神奈川県警の刑事・足立と名乗ったその人物は春日に用があると言うも、「刑事が何の用だ、すぐに難癖付けて再逮捕するつもりか、そもそもどっかのヤクザの回し者じゃないのか」と疑って相手にしない。
足立からは荒川が東城会を裏切り、近江連合の若頭代行となっている事を聞かされる(刑務所内は極道の情報を規制される)が、それを信じなかった一番は足立の制止を振り払って神室町に戻るも、18年の時が経った神室町はすっかり様変わりしており、荒川組の事務所もとうになくなり、桃源郷もどっかのヤクザがダンプで突っ込んだせいで廃墟になってしまっていた。
更には街中で偶然絡まれたヤクザにどこの組かを聞かれて「東城会の荒川組だ」と名乗った所追われるハメに。

いよいよ足立の言った事を信じざるを得なくなってきた所に再度足立が接触してくる。
曰く、神室町3K作戦の際に荒川から警察に多額の賄賂が流れた疑いがあり、自分はそれを追っている。なので荒川と接点があるお前の協力が欲しい。
荒川に会いたいお前と利害は一致するはずだ、と。
自暴自棄になりかけていた春日は「荒川のおやっさんに会って確かめる」という目的を持ち、足立と共に近江の幹部会が行われるという平安楼に潜入するが、ようやく再会した荒川は一番を銃撃し、一番は意識を失う。



その後、一番は何者かの手によって異人町へと運び込まれ、元看護士のホームレス・ナンバの治療で命を救われる。
行き場も目的もない一番はホームレス生活を送ることになるが、こんなところで腐ってはいられない春日はここからでも職を探して再起しようとホームレス達に呼びかけるが反応が良くない。
それどころかナンバに「家族の元に戻れない事情があってホームレスやってる人間も大勢いるんだ」と窘められてしまうが、当のナンバは春日のスーツの胸ポケットに入っていた「裏が真っ白で何も印刷されていない一万円札」を目撃した途端に態度を変え、春日と共に職探しをすると言い出した。
かくしてナンバと共にハローワークに来たが、住所が無い2人は門前払いに近い扱いを受けてしまう。
食い下がっている所にハローワーク所長がやってきて個人的にバイトを紹介してくれることになり、スナック街を仕切っている浜子という人物の依頼を受ける事になる。

浜子の依頼を無事解決した2人は気に入られ、立ち退きを要求するブリーチジャパンに対して居住権を主張して盾になる代わりにスナック街の店舗の一つに住むことを許される。
そして住まいを手に入れたその夜、ナンバと共にこれからの目標を語り合い、「勇者はスライムを倒して成りあがるもの」というナンバの言葉を受けて成り上がりを決意するのだった。

住所を手に入れた2人は再度ハローワークに挑戦する事になるが、神室町の平安楼ではぐれたっきりだった足立が急に訪ねてくる。
春日は足立から貰ったスマホを所持していたため、本来なら居場所はすぐに分かるはずだったのだが、ホームレス生活で充電をする機会がない=電源オフのままだったため、住所を手に入れてようやく充電できたこのタイミングで足立も春日の居場所を知る事ができたのだ。
聞けば足立も平安楼の件で免許センター職員をクビになり無職になってしまったとのこと。
こうして無職のおっさん3人パーティでハロワに乗り込み、ソープランド「乙姫ランド」の求人を紹介される。

乙姫ランドに面接に向かうと、面接の最中に外からブリーチジャパンのデモの声が聞こえてくる。
グレーゾーンの一掃を名目にこの辺の風俗業の店に嫌がらせを続けているのだと聞いた春日は「連中を追い返したら採用してもらう」という約束を取り付け、見事弁舌で言いくるめてブリーチジャパンのデモ隊を追い返し、採用を勝ち取る。
無事乙姫ランドに雇われた一番たちは、店長の野々宮から最近休みがちのソープ嬢・菜乃葉の裏引き疑惑の調査を依頼されるが、
それによって菜乃葉が異人町の極道組織・星龍会絡みの裏ビジネスに巻き込まれていることを知り、星龍会本部に直接乗り込んで会長の星野に直談判し、直系組長の戸塚が勝手に行っていた裏ビジネスを取り止めさせる事に成功。
トラブルを解決し、意気揚々と乙姫ランドに戻った一番たちだったが、そこでは野々宮が首を吊って死んでいた。

野々宮の葬儀の後、一番たちは菜乃葉の姉の紗栄子から野々宮の死が自殺ではなく他殺であることを知り*12、その犯人と目される中華マフィア横浜流氓の大物・馬淵を探る事を決意する。
ハローワークを介して馬淵が経営する貿易会社・横濱貿易公司にバイトとして潜入した一番たちは、馬淵が中国人民元の偽札を作っている事を知る。
それをネタに馬淵と接触しようと偽札を持ち出そうとした一番たちだったが、それを発見されてしまい、馬淵に捕らえられてしまう。
一番たちはハン・ジュンギに助けられたものの、馬淵はその際の映像を編集して一番たちを星龍会からの刺客という事にし、星龍会との戦争を始めてしまう。

その戦争をどうにか食い止めようと一番たちは異人三の間を走り回ることになり、その中で異人三の真実、ブリーチジャパンのバックにいる近江連合存在を知る。
そして元ブリーチジャパン代表であり現東京都知事の青木遼の写真を目にする事になるのだが、一番はそれを見た瞬間、青木遼が神室町で死んだと聞いていた真斗だと気付いた。
更にブリーチジャパンの現代表・小笠原の口から、馬淵を取り込み、彼が立てた殺人の計画に許可を出したのも青木遼であった事も明かされる。

一番は異人町を訪れた青木遼に接触を図り、やはり青木遼は真斗であった事を知る。
そして18年前にムショに入るきっかけとなった事件は沢城ではなく真斗が起こしたものである事、荒川が自分を実の息子の身代わりに使った事も真斗の口から聞かされるが、それでも一番は荒川を信じるのを止めなかった。
同時に、青木が推し進めていた、行く当てのない弱者保護のためのシェルター活動が、実際は単に不法滞在者をおびき出すための罠だったことを知った一番は、
浜子さんが面倒を見ていた女性たちも罠にかかって送還されてしまった事からいよいよ異人町のグレーゾーンの一掃が始まっている事を痛感すると、改めて青木遼の暴走を止める決意をする。
異人三のトップに一番を交えた話し合いでは、全国に影響力を持つ政治家を相手に手をこまねく星野・ソンヒの2人に対して一番が煽り立て、喧嘩になりかけるが、意外にも趙が一番に賛同して説得したため、青木に対抗する方向で一致する。
出た結論は「来る衆議員選挙で青木が手駒の中から立てる神奈川二区*13の候補・久米を対立候補を出して選挙で落選させること」。
神奈川二区は現・民自党幹事長の荻久保の支持基盤であり、ここを獲って初めて荻久保を追い落として荻久保の後継者を名乗れるため、青木にとって神奈川二区は重要な意味を持つからだ。
そうして、対立候補の具体的な人選は星野会長が、選挙出馬の供託金300万は春日が用意する事となった。

前述にある通り、バトルで敵から得られる金だけで300万も稼ごうとするとかなりの苦行になるため、ここで会社経営のサブイベントに向かうようにヒントが出る。
しかしここに来るまでに会社経営をがっつりやり込んでいる人はこの時点で1000万単位の現金をポケットに唸らせている事も珍しくないという、龍が如くあるあるポイントの一つとなっている。



300万を星野会長に預けて連絡待ちとなった折、一番が服役する前に荒川組で弟分だったミツから連絡が入って荒川が味方を必要としていると聞き、大阪の蒼天堀に向かう。
本当はミツの手引きで荒川と会える場を用意する手筈だったが、我慢できずに自分で近江の本部に侵入してしまい、何故か近江の本部にいた真島と冴島と戦うことになってしまう。
化け物じみた強さの二人に苦戦する一番たちだったが、そこに荒川と大吾が現れたことで喧嘩は中断。
この時真島からは「不完全燃焼や」と愚痴が出た一方、本気で血走った眼をする寸前まで興奮しており、桐生に対するものほどではないにせよ「かなりの好敵手」として認められている節が見える。
またこの戦いの事は『7外伝』にて近江連合渡瀬組若頭・鶴野を通じて桐生に「仲間がいたとは言え真島・冴島の両名と互角にやり合った」と伝えられており、桐生もそれを聞いてかなり高く評価している。

一番は再会した荒川および大吾から、東城会崩壊の真実と、大吾と渡瀬が東城会と近江連合の同時解散を行おうとしている事、そして荒川がその協力者であった事を聞かされる。
これにより荒川が東城会を裏切った理由、一番を撃った理由も全て合点がいった一番は、改めて荒川の求めに応じる決意をする。
そして日を改めて渡瀬の出所日当日、大解散の計画決行日。今度はミツの手引きによりちゃんと正面から堂々と入った春日たち一行は、
渡瀬が出所の挨拶から大解散へ話をシフトさせ、予想されていた幹部たちの反発が起き始めたのに合わせ、渡瀬・大吾の前に立ち道を塞ぐ。
何十人もが入り乱れる大乱闘となり、途中で隙をついて渡瀬が刺されそうになる一幕もあったが、突然現れた謎のガードマンの協力もあって渡瀬と大吾を守る事に成功し、東城会と近江連合は解散となった。

騒動が終わった後、一番と荒川は二人で語り合い、「また明日」と約束して別れた*14


荒川の死体が港に上がったのは翌日の朝の事だった。


荒川の死に衝撃を受ける一番だったが、それを指示した黒幕と思われる真斗を殺すことを荒川は望んでいないと考え、真斗を殺して仇を討つのではなく、ぶん殴って目を覚まさせてやる事が自分のやるべき事だと、一番は改めて真斗の野望を止める事を誓う。

そのための手段として、青木に接触するための足掛かりとして久米への接触を狙うが、久米はそれを分かっているのか徹底的に一番を近づけようとしない。
打つ手がない一番に300万を預けていた星野会長が声をかけにくる。なんと春日自身に出馬しろと言い出す。
もちろんこれは破れかぶれではなく、曰く「今の目的は青木に接触する(ために久米に接触する)事なのだから、選挙に勝つ必要はない。候補として出馬しさえすれば選挙活動の一環として接触できる」と。
久米は今を時めく政界の大スター・青木から十全な応援を受けて当選確実の超有力候補、片や一番は健気な泡沫候補に過ぎない構図になるので、
選挙活動の中で有力候補が泡沫候補から握手を求められたりしたら有力候補はそれを無視できないという風潮を利用するのだ。
かくして一番は締め切りギリギリであるが自らが出馬を果たした。

それを察知した久米陣営から先んじて中傷のビラが撒かれるなどの妨害を受けるが、元よりのグレーゾーン層住人からの人気や、春日と久米の弁舌力の差から久米が逃げるような展開まで起きてしまい、よもやの久米落選もあり得る流れになってきてしまう。
ここに至り、久米から泣きつかれた青木は春日へより直接的な「警告」を行う。

異人町で久米に話を聞くチャンスを掴むべく久米の選挙演説現場を追いかける春日だったが、その最中にコミジュルからハン・ジュンギに一本の連絡が入る。
コミジュルによると「匿名のタレコミによると沢城が星野会長を殺害しようとしている、とのことである。
久米を放り出して大急ぎで星龍会本部に駆けつける春日だったが一歩間に合わず、会長の部屋には撃たれて既に死んでいる星野会長と、ソファに座る沢城がいた。

「イチ…お前はいつだって遅ぇんだ」

異人町に流れ着いた自分に目をかけてくれた星野会長を、衆院選選挙を利用して久米に接触しようとするのを妨害するためだけに殺害した男。
そして、荒川の親っさんを殺したかも知れない男。
激昂した春日は沢城に殴りかかる。

決別した後も沢城に対しては一貫して「カシラ」呼びを崩さなかった春日だが、唯一この時だけ「沢城」と呼び捨てにしている。

様々な武器術を修めている武闘派の沢城との戦いは激しさを極めたが、仲間の協力もあって何とか沢城を打ち倒した春日。
ここで負けた以上は自分は終わりと悟ったのか、沢城は荒川殺害の真実の他、一番にとって衝撃的な事実を告白する。

以下最大級のネタバレ







一番自身も知らなかった事実。
それは実の父親は荒川真澄であるということ。


荒川は茜という女性との間に子供を作ったが、その頃荒川がいた組の組長は自分の娘と荒川の縁談を考えていたためそれに怒り、荒川はおろか茜と赤ん坊まで殺すように指示を出した。
今にも生まれそうな身重のままで追われる身となった茜は必死の思いで昔働いていたソープランド・桃源郷へと逃げ込み、いくばくかの安全を確保すると共に、そこで子供を産み落とした。
時間が経ちいよいよ桃源郷も危ないとなってくると、荒川の指示によって茜はコインロッカー経由で荒川へ子供を引き渡し、自身はさらに別の場所に身を隠す事になる。
荒川はそのロッカーをこじ開けて赤ん坊を助け出した。

しかし荒川にとって全くの予想外な事に、同じ日・同じ時間に、隣のロッカーにももう一人赤ん坊が入れられていたのだ。

そんなこと知る由もない荒川は、当然ながら聞こえてきた赤ん坊の泣き声を自分の子と断定、声を頼りにロッカーの場所を特定してこじ開けようとする。
それが偶然隣に入れられていた子、荒川真斗であった。

冷静に考えれば、鍵を渡す算段が無い以上ロッカーに施錠する訳が無いと思い至っておかしくないはずだが、荒川は当時自分と自分の愛する人がそれぞれ刺客に追われており、とても冷静な判断ができる状態ではなかった。
そうでなくても隣のロッカーにもう一人赤ん坊がいるなんて想像できる訳が無いので、鍵がかかっていようがどうしようが、そこから赤ん坊の泣き声が聞こえたならそこを開けるしかなかったのだ。

なお荒川の本当の子は、すぐ隣で荒川がガンガンやっていたのにも関わらず、一切声を発さないほど眠っていた。
ついでに沢城の子=真斗が真冬の中でロッカーに放置されたせいで低体温症による重い臓器不全を患ったのに対し、春日は一切そんなことはなくピンピンしている。
この違いの理由は説明されていないが、沢城は単純に子供を捨てる意図でロッカーに入れたため、沢城の子はロクに防寒の毛布など無い状態でロッカーに入れられていた可能性がある。



誰がもう一人の赤ん坊を隣に入れたのか?荒川に取り出されなかった方の赤ん坊はどこに行ったのか?
もう一人の赤ん坊を入れた犯人は、後の荒川組の若頭を務める沢城である。
当時はクズと評しても過言ではない*15ガキだった沢城は、同棲していた女を妊娠させ子供を産ませてしまったものの、
「コインロッカーに捨ててこればいい」という極めて安直な発想で親としての責任を放棄してしまう。
それが、運命のいたずらか、あの日のあのコインロッカーで偶然荒川の子の隣だったのだ。

沢城は一旦はコインロッカーに赤ん坊を捨てて立ち去るも、女が「やっぱり心配だ」と言ってきかないためにロッカー付近まで戻ってきており、そこで荒川がコインロッカーの扉を破壊して赤ん坊を取り出す現場を目撃している。
沢城は何故見知らぬ男が血相を変えて自分たちの子をロッカーから取り出そうとしているのか理解できなかったため、しばらくその場を離れる事ができずにいたが、
少し後に「店長」と呼ばれる男がやってきてコインロッカーを探して赤子を連れていく様をさらに目撃し、「偶然同じ時間に隣のロッカーに他の赤ん坊も入れられており、取り違えが起きてしまった」のだと悟った。

「沢城がロッカーに入れた子供が荒川に連れられていった」のは、沢城が入れた本人であり、沢城たちの手元にロッカー番号の書かれた鍵があったため間違いないが、「隣のロッカーから発見された子が荒川の子である」「それを引き取りに来たのが桃源郷店長の春日次郎である」ことはあくまで状況からの推測でしかない。


荒川は一番と交わした最後の会話で「茜が桃源郷で子供を産んでいる夢を見る」と語り、一番が息子だと気付いていたような素振りを見せていた。
後に真斗も「何から何までクソ親父にそっくりで、そういうところが好きになれなかった」と口にしている。
家族だからこそ一番の素性について何か感じるものがあったのかもしれない。
また、『8』では沢城が茜を「春日の母親」と明言しているため、事実はどうあれ少なくとも沢城にとってはそれが確定事項と言う事になっている模様。

これらの事を沢城の口から聞かされた一番は、荒川を殺された怒りと予想外の事実を知った混乱で冷静さを失い、真斗の居場所を聞き出すために近江連合の下っ端を殺しかねない程タコ殴りにする等暴走してしまったが、それを見かねた謎のガードマンに真斗の動向に関する情報をダシに誘い出され、彼と戦って敗れた事で頭が冷え、冷静さを取り戻した。

かくして謎のガードマンが提供する情報……コミジュルの監視システムに引っかかった情報から、大陸で有名な殺し屋・ミラーフェイスが日本に来ており、警察に逮捕された沢城を口封じのために殺害しようとしているという計画が判明する。
この計画を指揮しているのが、沢城の口から語られた「本当の荒川殺害実行犯だと思わしき人物」の石尾田であったため、春日は石尾田とミラーフェイスを追い、とある廃ビルで彼らを追い詰める。

石尾田を打ち倒し、荒川殺害の真相を問い詰めるが、石尾田からは確かに自分も殺害に向けて動いていたが、実行犯は自分ではなく、解散宣言の日に近江を裏切って荒川側に付いたはずだった天童だと言われる。その事実に驚愕した瞬間、仕掛けられていた爆薬が爆発、ビルのフロアを丸ごと吹き飛ばし、物語はそこでいったんフェードアウトする。

そこから少し時は経ち、神室町。その地区の選挙候補者の街頭演説が行われている人だかりの中。
民自党*16の幹事長にも異例の若さで就任し、今を時めく政界の大スターとなった青木が応援演説に来るとあって、ただの選挙演説にしては異様な熱気の人だかりであった。
候補者が青木を紹介し、青木が壇上である選挙カーワゴンの屋根の上に上った時、人ごみの中にボロボロのコートを被った不審な人物が現れる。
その不審者はコートを脱ぎ捨てると共にメガホンを手に、自分は神奈川二区の候補者であり青木先生に挨拶しにまいりましたと叫ぶ。
同時に選挙カーの下にナンバと足立が走り込み、手を組んで踏み台になり、春日は選挙カーの上にいる青木の目の前へと一気に駆け寄った。
候補者は怒って立ち去るように言うも青木が制する*17。近づく事に成功した春日は握手を求め、青木をグイッと引き寄せた。

「荒川組事務所に荒川真澄殺害を指示した音声データが残っている。俺は明日それを取りに行く」

春日はそれだけ告げると、退散して姿を消すのであった。

これはもちろんブラフである。
仮にそんなものが本当に存在するのなら、いちいち青木に宣言して対応の猶予を与えずとも、黙って取りにいけばいいだけの話。
冷静に考えればそれで終わる話だが、あらゆるリスクを潰して行動しないと不安が拭えない性格の青木はそれができなかった。

加えて、青木の元には腹心と呼べる近江の極道は天童しか残っていない。
荒川組事務所を家探しするとなると、まず天童を向かわせ、その天童が見つけられないとなったら青木自身もミレニアムタワーに来るだろう。
そこまで読み切った、青木=真斗のそんな性格をよく知っている春日の策である。

かくしてミレニアムタワーに天童と青木をおびき出した春日。ミレニアムタワー最上階の荒川組事務所でまずは天童と対決。

一方青木は選挙結果速報の会場でニック・尾形の工作により、自身に逮捕状が出たものと思わされ、音声データが実在し、音声データが流出したのではないかと焦る。
警視総監の堀ノ内の警告も無視して自らミレニアムタワーの事務所に向かうと、そこには倒れ伏す春日一行と、座って一服している天童だった。
その天童から「連絡が付かなかったのは取り込み中だったからだ」「音声データは無かった。ブラフだった」と聞かされ安心し、
その場にいた極道たちに対し「こいつらを始末しろ。二度と死にぞこなって戻ってこないように死体も残すな」と声に出して命令してしまう。

その瞬間、倒れて気絶していたと思われていた春日が急に眼を開いて起き上がる。
この状況は全て春日の演出であり、倒れていたのは安心した青木が致命的な事を口走るよう仕向けるための演技だったのだ。
先ほどの殺害指示の瞬間は、物陰に隠れていたハン・ジュンギと紗栄子によって撮影され、最速でネットで拡散されてしまった。
本物の天童はノックアウト済みであり、座っていた天童は実は石尾田との対決の場にいたミラーフェイスであった。

石尾田と対決した廃ビルでは、監視していた天童の部下によって予め爆弾がセットされており、石尾田が敗北したのを確認して爆破されたのだが、足立が寸前で爆弾の存在に気付いたためギリギリで難を逃れている。
この時、外部の人間である自分を使い捨てようとした事に反発したミラーフェイスも、一矢報いるために春日に協力している。

逃げ延びた後は青木が警戒を解いて公衆の面前に姿を現すようになるまで、自身は死を装って身を隠した。
この時身を隠すアジトはニック・尾形の提供で、前述の工作もこの期間に依頼している。

数々の春日の罠にはまって失脚は免れない状況に追い込まれてもまだ止まらない青木…荒川真斗を止めるべく、遂に真斗と直接拳を交える。


俺は前に進むだけだ。誰も……俺を止められやしない……

いや……俺が止める。絶対に

この時ゲームでは「護衛を大勢従えた青木遼vs春日パーティ」と「護衛のいない荒川真斗vs春日一番タイマン」の2回戦う。
前者は普通の戦闘であり護衛もちゃんと強いので手を抜くと負ける戦闘だが、
後者は「全てをさらけ出す春日自身」を表すために春日は強制的にジョブがフリーターになる代わりに、真斗自身は弱く、負けようのない勝ちバトルであるという異色のラスボス戦。

護衛を全て蹴散らし、一番は真斗と一対一の殴り合いを行い、真斗を思いっきりぶん殴り勝利する。
しかし真斗は突入してきた警官から拳銃を奪い、その場から逃走してしまう。

そして真斗は自分の始まりの場所、コインロッカーにやって来たが、一番はそれを予想していち早くそこに来ていた。
真斗はその場で自分の頭を撃ち抜こうとするが、一番はそれを涙ながらに説得する。


アンタ嫌がるかもしれねえけどよ……

やっぱり若と俺は兄弟なんすよ……

だから若には……
死なないでほしいんですよ 俺……

お願いです……お願いですから……

わかって……下さい……

お願いです……


真斗はその説得に応じ、警察に自首してどん底からやり直す事を決意する。

……しかしその瞬間、真斗が「青木遼」として散々に利用してきた久米が、真斗の腹部にナイフを突き立てた。
一番にわずかな言葉を遺し、真斗はそのまま帰らぬ人となってしまう。

しばらく時が経ち、荒川親子との小規模なお別れ会の日。
一番はそれに参加していた元東城会の面々から、行き場をなくした極道を受け入れるために立ち上げた警備会社、本来は荒川も手伝うつもりでいたその仕事を、荒川に代わって手伝ってみないかと誘われるが、一番は「自分の居場所は異人町」とそれを断った。
異人町に来てからかけがえのない仲間を手に入れることが出来たが、自分はその恩を何も返せていない、「行き場のない人間に受け皿を作る」という荒川がやり残した仕事は異人町でもやれる。
そう語った春日は、異人町に残る事を決めるのだった。

荒川との血縁関係については、DNA鑑定で調べることもできたが、
血の繋がりがどうだろうと春日次郎と荒川真澄の2人が自分の親父であることは何も変わらないし変えたくもない、と行わない事を決めた。
なので実父が荒川なのかは確定しないままとなった。

【龍が如く8】

『7』に引き続き主人公を担当。
詳しくは個別項目を参照。

龍が如く8外伝

今回はDLC海賊クルーとしての出番のみでお休み。
中谷一博氏は仔虎のゴローとして出演した。

+ と思われていたが…※ネタバレ注意
エピローグにて真島が記憶喪失中に海賊の船長として活躍した武勇伝の聞き手をしていたことが判明する。
真島とはこれまで交流が多かったわけではないので何故呼ばれたのかは不明。「時代に合わせんのが下手な元極道」として西田や南と一緒くたにされてるので真島建設に関わる予定なのだろうか。
単に『動ける知り合いの中で話を聞かせて一番面白そうな奴』として呼び出されただけかもしれないが。

春日の反応は「巨大イカなら俺もハワイでやりあったけど、そんなでかいのがゴロゴロいるわけない(要約)」「現代で海賊とかあり得ないでしょ ホラ吹いてんじゃない?(要約)」と全く信じようとしなかった。お前も普通じゃあり得ないような体験しまくってきただろ なに今更常識人みたいな反応してんだイチ
撮影スタジオにはノアが訪ねに来てくれるのだが、結局最終的に『8外伝』劇中で死んだはずの面々も合わせたダンスシーンに移行するので真相は不明である。


龍が如く極3

早期予約特典としてサブコンテンツの「最強列伝 ツッパリの龍」の仲間にすることができる。時系列的には絶賛お勤め中だが気にするな!DLCで冴島もいるし
また、DLC「ツッパリ・スペシャル カスタマイズセット」や「携帯カスタマイズセット」で入手できるカスタマイズアイテムの中に登場するほか、SEGA Accountとの連動特典として春日のスーツとアロハコーデを着せ替えアイテムとして入手できる。

【余談】

親記事でも書かれている通り、当初はファンからは受け入れられなかった一番ではあったものの、『7』のストーリー後に認識を改められてからはおおむね好意的に受け止められている。
更には『DAVE THE DIVER』や『ソニックレーシング クロスワールド』でもコラボキャラとして出演するなど、龍を継ぐどころか桐生と共にSEGAの看板を背負うキャラの1人としても認識されるようになっている。
当時バッシングを受けた主人公が、今やSEGAの代表キャラの1人になるとは誰が予想出来ただろうか? まさにどん底からの成り上がりと言える。

担当声優の中谷一博氏は、『1』のキーパーソン・錦山を演じている。
桐生の代え難い兄弟分であり、桐生の与り知らぬうちにのし上がった錦山は、言わば一番にとっての真斗にあたる人物であり、また錦山が変わったきっかけも、荒川の裏切り(のカバーストーリー)と同じ「家族の死」であったりと、含みを感じさせるキャスティングである。
……が、このキャスティングは指名ではなく中谷氏がきっちりオーディションを受けて勝ち取った役である。
中谷氏は意欲的に出演を願ってオーディションに挑んでおり、結果が出るまで「十中八九ダメだな」と不安を抱き出演が決まった際にはドッキリとさえ思ったらしい。


どん底まで行きゃ……あとは上しか 行く道がねえ

どん底から見える景色ってのは 真っ暗じゃねえ

地に足付けて上を見上げりゃ 希望で輝いてんだ

あんたの言う通りですよ 若……

追記・修正はどん底に落ちてからお願いします。
この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2026年08月14日 15:04

*1 無視しても「無関係」と釈明しても、組員を見捨てたという噂を流されてしまうのは見えていた

*2 他社タイトルであるが、生みの親の堀井雄二氏の許可を取った上で濁さずに明言されている。

*3 医療の心得があるナンバがその場にいなければ命を落としていてもおかしくなかった

*4 ナンバが春日を利用した理由が「行方不明の弟の捜索」という心情を理解できるものだった事もある為

*5 それまでは就職していたためロングヘアーを総髪にまとめていた。

*6 デリバリーヘルプ

*7 一番の名前と被っているのは偶然で、その縁で関わる事になる

*8 集金相手の事情を考慮して奪わなかった、という事情はあるが。ヤクザならそんな事は知ったことではない。

*9 見抜いた沢城が慧眼……というにはあまりに春日の誤魔化し方がお粗末な上、沢城からすれば護衛相手の真斗から金をせびったとしか思えない証拠が揃っていた。

*10 春日に恨みを持つ人物からは「痛みに耐えきれなくて逃げ出したから線彫りで止まっている」と蔑まれていた

*11 実際はストーリー上では何も発見されない

*12 一番目線でも、大入り袋の用意の最中という自殺としてはあまりにも不自然な状況であったのを見ている

*13 異人町が属する選挙区。ちなみにモデルとなった現実の伊勢佐木町は神奈川一区

*14 本来は食事をする予定だったが、星龍会会長の星野からの食事の誘いがブッキングしてしまった。星龍会会長も荒川と深い縁のある人物でしかも40年来とときて荒川も断れなかった

*15 回想で沢城自身がクズと称している

*16 作中に登場する架空の政党。与党。

*17 実際、無礼を働いているのは春日の方ではあるが、大人気の政治家が泡沫候補を追い払う事はイメージ低下になるリスクもあり、追い払えない。以前にも春日は久米にその手で無理やり近づいている