ブラックチャンネル

登録日:2021/02/19 Fri 14:45:45
更新日:2025/03/21 Fri 21:00:26
所要時間:約 5 分で読めますよ。鬼ヤバですねぇ。




これは 鬼ヤバすぎる

悪魔のヨーチューバーの物語!!!


「ブラックチャンネル」は、きさいちさとしによる漫画及びアニメ。
2020年にミラコロコミックで読み切り版が連載され、大きな反響を得てコロコロコミック2020年11月号から連載を開始した。

ストーリー

魔界に住む悪魔の「ブラック」。
彼の野望は「トップヨーチューバー」になること。
そんな彼が目を付けた題材は「人間」。
人間の「鬼ヤバ」な姿を暴くべく、ヨーチューバー小学生のさとしも巻き込んだブラックの動画撮影の行方や如何に?

主な登場人物

ブラック

本作の主人公である悪魔系ヨーチューバー。超企画力と不思議な能力で動画を撮影する。
一人称は「オレちゃん」で、誰に対しても敬語で接する。
主人公と言っても基本的にストーリーはゲストキャラ視点で進むため、狂言回しに近い役割り。
動画のネタになりそうな「鬼ヤバ」な人間を見つけては夢を叶える企画を提案し契約を持ちかけ、動画撮影が始まってしばらくは彼らの望みを叶えひとときの甘い夢を見せる。
だが実際は人間の負の一面を曝け出させることを目的としており、力を得た人間達が増長して醜い本性を見せるところや、そこから一転して追い詰められ慌てふためくところを動画に収めるのを何より楽しみにしている。
結果、出演者はほぼ例外なく現実を突きつけられ、さらには自分の醜態を動画として晒され大恥をかくことになってしまう。
あれ、どこかで聞いたような……。

あくまで自業自得という形で出演者を堕落させるのを好み、契約書には転落させる部分も含めた動画の展開を明記しており、オチもブラック自身はただ梯子を外すだけで出演者が勝手に醜態を晒しているパターンがほとんど。
しかし契約書は読む気が失せるほど文面が長く、合間合間に甘言を吹き込んだり過失を装ったりして堕落させようと仕向けるなど、やり口はなかなか狡猾。そういう意味でもとても悪魔的。
ただ、他の同類と違って撮影が終わったら(一応)周囲の記憶を消すなどちゃんと後始末してくれる分まだ有情な方。
出演者達もその後は反省して真面目に努力しだしたり、いい意味で自分を取り繕わなくなったりとむしろいい方向に向かうことが多い。
なんだかんだ言って一度は堕ちた人間が再起する姿を気に入っている節もあり、本気で再起不能になるまで追い詰める事は殆どない。
致命傷から致命傷一歩手前になったぐらいの差だけど。
「鬼ヤバですね~」が口癖。決め台詞は「ディスイズ炎ターテイメント!」。
また、破滅した相手及び無理やり付き合わされたさとしに「悪魔」呼ばわりされて「はい、悪魔ですけど」と返すのもお約束。

また、それとは別に都市伝説や怪異等の検証動画も作っており、こちらのパターンの場合は現地に赴いて怪奇現象に巻き込まれるも無理やり連れて来たさとしを振り回しながら悪魔の力で切り抜けて〆というパターンが多い。
更に最近ではその過程で遭遇した明確に悪意を持つ存在を結果的に破滅させるダークヒーロー的な活動も増えている。

アニメ版でも基本的な行動方針は同じだが、漫画版に比べて作風がコミカルに寄っている関係でダークヒーロー感が若干薄れている。
毎度さとしのしょうもないお願いに対して契約を結んでは望みを叶え、結果大変なことになって右往左往するところを楽しんでいる。
言ってしまえば若干性格の悪いドラえもん。
撮影後はちゃんと後始末をしてくれるのは漫画版と同じ。また、動画を公開する際はプライバシーやコンプライアンスに配慮する形で編集をしているらしい。

カメラちゃん

ブラックの助手。頭がビデオカメラになっているスーツ姿の小さな悪魔(?)。
平たく言うなら2頭身にデフォルメされた映画泥棒
「じー」が口癖、というか基本的にそれ以外の言葉は発しない。
半ばマスコットキャラのようなポジションでありちょこまかと飛び回る姿は可愛らしくもあるが、そこはやはりブラックの助手、小さな身体を活かしてどこにでも隠れ潜み、出演者のどんな本性も見逃さず動画に収めてしまう。
月またぎの超長期間の撮影 でも平気でこなすその忍耐力と執念深さには悪魔ながらあっぱれと言えるかもしれない。
基本的にブラックやデビルツールの力はカメラちゃんの撮影中にしか働かなかったり、魔界の視聴者から「カメラ さん 」と呼ばれていたりと、何か只者ではなさそうな雰囲気を醸し出しているところも。

さとし

本作のもう一人の主人公。ブラックには「さとくん*1」と呼ばれている。
優中部小の生徒で、一応ヨーチューバー。曰く「よくあるネタをマネするだけ系」でありあまり再生数は伸びていない。
ある時ブラックと出会って彼の撮影に協力して以来微妙に気に入られ、その後も何かと行動を共にするようになる。
若干お調子者なところはあるが基本的には友達想いな常識人。危ない橋は渡らないタイプらしく、ブラックに時々からかい半分で契約を持ちかけられているが毎回即断っている。
ブラックの悪魔的な言動には何かと困惑させられているが、なんだかんだで彼のことは友達とみなしており、一緒に行動することを楽しんでいる。
両親がいる描写はあるが、直接登場したことはない。
アニメ版では本編よりだいぶ自己中心的かつ後先考えない性格になっており、毎度ブラックに些細な望みを叶えてもらってはそこから自滅するのがお約束。
但し、根の良さはそのままであり、要所要所で心優しい姿を見せることもある。
名前の由来は作者から。

だいち

さとしの同級生。粗暴乱暴凶暴を絵に描いたような典型的なガキ大将。
毎度さとしをからかったりいじめたりしては、さとしがブラックに契約する切っ掛けになっているが、話によっては仲良く遊んでいることもある。
元々はアニメオリジナルキャラであったが、後に原作に逆輸入された。

市井ひめ

さとしの同級生。
周りからは「市井ちゃん*2」と呼ばれている。
表向きには完璧美少女だが、自己中心的で自分が一番でなければ気が済まない腹黒な性格。素が出るとやたらと口が悪くなる。
アニメ版ではこのような腹黒要素はあまり見られず、多少の裏表はあるが極端に性悪というわけでもない、良くも悪くも普通の女の子といった感じの性格になっている。
主な役割は、毎度さとしからのアプローチをあしらって彼を玉砕させる等で彼が悪だくみをするきっかけを作ること。

オダ

さとしの同級生。
かなりのゲーマーでクラス一の腕前の持ち主だが、煽り癖があったりアニメ版ではチートに手を出したりとプレイングマナーはあまりよろしくない。
あるゲームで世界的に有名なプロゲーマーとマッチングして以来、かなり調子に乗っていたが…

アカネ

赤い髪をポニーテールにまとめた女の子。正体は鬼の大将。
漫画版では今のところ1話限りのゲストキャラであり、きさらぎ駅のある異界の住人として登場。鬼達に追われていたブラックとさとしを助けるふりをして食い殺そうとするなど、見た目に似合わず凶悪な性格をしている。
一方アニメ版ではブラック同様魔界出身で、地上に出て格闘系YouTuberをやっているという設定。乱暴で喧嘩っ早いが漫画版のような人食い鬼ではない。
ブラックのことをYouTuberとしてライバル視していたり、同時に異性としてこっそり意識したりしているが、向こうからは適当にあしらわれている。出番もそれなりに多く、半ばブラックに対するヒロインのような扱いになっている。


アニメ版

本誌連載に先駆け、アニメ化された。製作はテイコウペンギンでお馴染みの株式会社Plott。
ちなみに原作者はアニメに関わっていない

ストーリーラインも原作とは違い、基本的には原作よりクズ度が増したさとしが私利私欲のためにブラックと契約して酷い目に遭うというコロコロお決まりのパターンになっている。
また、さとしや市井をはじめ一部のキャラの呼び名が変わっているほか、プラットフォームの関係で配慮しなくていいせいかさとしとブラックは「ヨーチューバー」ではなく「YouTuber」になっている。

他のPlott作品とコラボすることもあるが、版権の関係からか*3Plott作品の公式グッズや、Plott公式ファンコミュニティアプリ『Plott Land』、『第1回Plottキャラクター人気投票』、『テイペンウォーズ』のコラボイベントから本作は外されている。

余談

本誌では漫画とは別に、ブラックが都市伝説や噂を取り上げるコーナーが設けられている。
ヨーチューバーなだけあってかwiki籠りにも馴染み深いネット上のネタが多く、
2021年2月号に至っては遂に「あの財団」がコロコロで取り上げられるというダイナミック収容違反が発生してしまった。
クソトカゲキチクマが、デュエマの記事のようなノリで「鬼ヤバ危険生物」として特集されている様は財団職員必見である。
また漫画本編にもシャイガイシンボル等一部のオブジェクトが登場しているほか、何度かオブジェクトと関わりを持ったせいでブラック本人も財団に目をつけられていたりする。


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  • ※主人公です
  • 悪魔
  • コロコロ・Plott版喪黒福造
  • 2020年
最終更新:2025年03月21日 21:00

*1 アニメ版では「さとしくん」

*2 アニメ版では「ひめちゃん」

*3 Plottコラボストーリー『登録者争奪バトル』の閻魔ちゃん編にて、エマが「しょってる看板がでかすぎ」と言ってコロコロのロゴ(モザイク処理されてるが)を出した際、零士に「やめとけ!そこいじっていいのか分からんから」と止められたことがある