レーザーウェーブ(G1)

登録日:2021/04/08 Thu 16:34:11
更新日:2024/11/02 Sat 13:08:31
所要時間:約 4 分で読めます






お任せをメガトロン様!この惑星は最早我等だけのもの!


レーザーウェーブとは、トランスフォーマーシリーズ・アニメ第一作『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』の登場人物である。
原語版での名前は「ショックウェーブ(Shockwave)」

CV:島香裕


【テックスペック】

体力9 知力10 速度7 耐久力7 地位9 勇気9 火力9 技能9



【概要】

悪の軍団デストロンの防衛参謀。
紫一色のボディと頭部に光るモノアイ、左腕のビームガン等トランスフォーマーの中でもより無機質なロボットらしい外見をしている。そして胸がデカい。

サイバトロンとの戦闘が激化し、エネルギーの補給を当面の目的とした破壊大帝メガトロンに留守を任され、
母星セイバートロンの基地の防衛に就く。

メガトロン達(とサイバトロン)が目覚めて地球での戦いが始まった後もセイバートロン星に留まり、基地からメガトロンをサポートしたり、スペースブリッジ越しに現れる侵入者を撃退したりといった形で参戦する(作画ミスで地球にいることはあるが)。

ザ・ムービー」を最後に登場しておらず、直接的な描写は無いもののユニクロンとの戦いで戦死したとされている。
ただし、後述するPS2版や「レジェンズ」のように、ザ・ムービー終了後も生存している作品も存在している。

「参謀」と付く役職のデストロンは他にも複数人存在するが、第1話から登場しており他メディアでも露出が多いためか、ファンからは彼とスタースクリーム、サウンドウェーブを合わせて「三幹部」「三参謀」と呼ばれる事が多い。

【人物像】

メガトロン最大の忠臣。
軍団内でも特にメガトロンを敬愛しており、メガトロンからの信頼も厚く「レーザーウェーブこそは理想的な戦士だ。勇敢でしかも忠実、第一出しゃばらん」とのこと。

メガトロン達が地球に不時着し400万年間眠っていた間も律儀にその任を全うし、
代わりに支配者になろうとはせず、自身のエネルギー供給もままならない中、ずっと待ち続けているほどだった。
これはメガトロンの指示が無いと新たな行動に出ない、ということでもあり視聴者からは賞賛と揶揄を込めてお留守番参謀と呼ばれることも。

デストロン本部に所属するセイバートロン守備隊の指揮官であり、また自身もデストロンの技術面を支える科学者。
特に地球とセイバートロン星間を結ぶ物質転送装置「スペースブリッジ」は彼の最大の成果であり、第4話にて初登場後もキーアイテムとして頻繁に登場する。結構な頻度でサイバトロンに逆に利用されるが。
コンボイ部隊以外のサイバトロンは400万年の間にほぼ全滅させてしまったらしく、実力は本物。
……その割にはウーマンサイバトロンなど、生き残りとか結構出てくるけど。

出しゃばりの代表格であるスタースクリームとは対照的な人物であり、彼からは「いつまでもサイバトロンを倒せないリーダーを奉ってるような、人を見る目のない奴」呼ばわりされている。
レーザーウェーブ自身はスタースクリームを特に嫌ったりはしていないようだが、メガトロンの話題で対立することもあり、その横暴に翻弄されてしまうこともしばしば。
コンバットロンが地球ごとメガトロンを抹殺しようとした際、それを止めようとした自分を撃った時は流石にキレた。

モットーは「軽率な行動の前に、明確な思考を先んじろ」であり、極めて理性的。
メカの扱いにも精通しており、防衛用ガードボットを多数開発したり、
スペースブリッジやタイムマシンを操作したりしている。

コンバットロンがセイバートロン星を侵略しようとしたときには彼らと対立、ブルーティカスに対して「そうはさせん!セイバートロン星を敵から守るのが私の役目だ!」とやたらヒロイックなセリフを言い放ち、銃撃するもガンモードのまま利用され、その後宇宙へ追放されてしまった。
その後偶然ぶつかったスタースクリーム*1に助けを求めるも、後に裏切られてしまう。


【戦闘能力】

トランスフォーム形態はレーザー銃、通称「レーザーバルカン」でとも呼ばれる。
主君のメガトロンがトランスフォーマーなら片手で持てるサイズのワルサーP-38アンクルカスタムに変形するのに対し、レーザーウェーブは大きさはそのままで自由に行動できる。
圧倒的な火力を誇る一方、銃に変形という関係上引き金を引かれると自分の意思とは関係なく発砲してしまう(本来はメガトロン同様信頼できる部下TFに握らせた際に使用する箇所なのだろう)のが欠点。
ただし大きいので、合体戦士レベルの大きさでないと扱えないが。

ロボットモードでの武器は自分のガンモードに似た銃と左腕に直結したビームガン。
また、ホログラム装置で相手を幻惑することもできる。

その他、莫大なエネルギー消費をカバーするためにエネルゴンに依らず核燃料を直接摂取する事も可能。

1カット、ロボットモードのレーザーウェーブがガンモードのレーザーウェーブを持っているシーンがある。

【他媒体での活躍】

後のシリーズでのリメイクキャラクターは、G1と真逆の粗暴なキャラだったり、オートボットでスパイしたり、論理的マッドサイエンティストだったりと結構性格が異なる。
他のキャラ同様、『アニメイテッド』以降は海外版準拠の「ショックウェーブ」と呼ばれることが多い。なお、『マイクロン伝説』およびその続編『スーパーリンク』には「ショックウェーブ」という名前のTFが登場しているが、そちらの海外名は「タイダルウェーブ」である*2
役職も、後年の作品では科学参謀等別の物に置き変わっている。

初代アニメと同時期に展開されていたマーベルコミック版においてはサウンドウェーブ以上に無機的な性格であり、論理のみで思考する所謂ロボット的な思考の持ち主。
「ディセプティコン全体の利益のためにはメガトロンより自分がリーダーになるべき」とも考えており、中盤でメガトロンが行方不明になった後には実際にリーダーの座についていた。
なお当のサウンドウェーブからは「ブレインスキャンをしても何も感じなかった」という理由から信用されていない。ある意味筋金入りである。

IDW版コミックにおいては当初はマーベル・コミック版に近い無機的な性格、G1とほぼ同様の外見をもつキャラとして登場したが
その過去、腐敗した差別主義者たちの政権において、数少ない正義感溢れる議員、しかも陽気なイケメンでオプティマスの前身である
オライオン・パックスの親友であったという衝撃的な過去が明かされた。
しかし、他の議員たちに陥れられ、ロボトミー手術を施されて現在の姿と性格にされてしまった。
その後、メガトロンに勧誘されてディセプティコン入りすることになる。

PS2版トランスフォーマーでは、設定的には重要人物のハズなんだが本人のストーリ面での出番はなしという何とも言えないポジション。
物語の中盤に差し掛かったところで、1周目はG1のメンバーに2010のメンバータイムスリップが未来での破滅の回避のため合流してくる(2周目以降は未来からメッセージが届けられる)。
そのきっかけが”メガトロンがガルバトロンに変異して以降支離滅裂になり、それに幻滅したレーザーウェーブがゲームの舞台である惑星ゼルにあるゼル・クォーツをその身に取り込み未来の両軍が力を合わせても太刀打ちできないほどに強大化。ガルバトロンに代わって新たなデストロンのリーダーとなる。……が、ゼル・クォーツの強大なエネルギーを制御できずレーザーウェーブは暴走、宇宙を破滅に追い込んだため、各陣営がそれを阻止すべく行動する”というモノ。
が、事情を正直に話した未来サイバトロン側に対し、惑星ゼルの特殊な電磁波のおかげで思考が明瞭になったガルバトロンはこの時代のメガトロンに事実を隠してゼル・クォーツを横取りしようと画策し、更にはサイクロナスとのやり取りを盗み聞きしたスタースクリームも密かに動くという形で話が進むため、この時代のレーザーウェーブ本人はストーリー面では一切登場しない。
もし未来での出来事を知ったらどう思うのやら…。

一応戦闘パートでは大半のTFが台詞無しのモブ雑魚(クローン)扱いの中で台詞付きの出番があり、サイバトロンルートではSTAGE3のランバス地熱発電所のボスとして登場し、デストロンルートではSTAGE8のエタルストン鉱山クリア後に台詞と共にプレイアブルキャラとして合流する。



【玩具】

初代の玩具は他玩具のようにタカラの「ミクロマン」、「ダイアクロン」出典ではなく、日本の玩具メーカー「トイコー」から発売された「超激変電子ロボ アストロマグナム」のリデコ品。
この時から既に発光・サウンドギミックが搭載され、引き金を引くと作動する。
ただし銃口部分はロボットモードでは余剰パーツになっている。
また、ロボットモード、ガンモードに加え、ガンモードのまま足を出した「バルカンベース」、足はガンモードのままで2本の腕を出した「ガンボーグ」という変形途中みたいな4つの形態になれる。

その後、「マスターピース」でもアニメカラーで登場。
G1版同様ライト&サウンドギミックは搭載され、付け替え用の手首等も同梱され、銃口部分も余剰ではなくなった。「バルカンベース」及び「ガンボーグ」の再現も可能である。

「コンバイナーウォーズ」ではブルーティカスに持たせる前提の小型サイズ(レジェンドクラス)でリメイク。
限定販売のG2カラー版ブルーティカスにはリカラーしたものが同梱されている。
それを日本では初代アニメに近いカラーリング、さらに『超神マスターフォース』に登場したヘッドマスターJr.のキャンサーとセットで「トランスフォーマーレジェンズ」で発売。
こちらでは変形後が「スペースシップモード」とされており、後部にキャンサーを(少々無理矢理ながら)乗せられるようになっている。
下部のグリップを引き出せばCWと同様にレーザーバルカンになるが、日本版では何故か説明書に載っていない隠しギミック。
同じく初代アニメカラーになった「ユナイトウォリアーズ」版ブルーティカスに持たせることで、アニメでのシーンを再現可能。
ちなみにコミックではそのグリップを頭部にした仮の姿「ロングアーム係長」になったり*3、キャンサーを美少年アイドルとしてプロデュースしたりとはっちゃけている。

トランスフォーマーシージ」ではボイジャークラスサイズ*4でリメイク。上下逆さまのレーザーバルカン宇宙船のようなモードに変形する*5
単体でもビークルになれるオリジナルのアーマーパーツが付属しビークル、ロボット両モードでパワーアップ遊びが可能となっている。

国内では未発売だが、「トランスフォーマーレガシー」にて再び小型サイズのものが発売。こちらも宇宙船のようなモード(デザインはシージと異なる)に変形する。

著名キャラであり、デザインも特徴的なので他にもいくつかの商品が発売されている。

G1の玩具は前述の通り、タカラ以外の玩具が元となっているが、VF-1が元となったジェットファイアーなど、同じ様な経緯のメンツと異なり日本でも普通に販売されている。*6
また、彼らと異なりアニメ未登場、デザイン変更などの憂き目*7にあわず、以降の作品でも「アストロマグナム」に近いデザインのリメイクアイテムやリメイクキャラが登場している。



支配者はメガトロン様だ。俺は追記・修正を任されてるだけだ!


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最終更新:2024年11月02日 13:08

*1 メガトロンにコンバットロン共々宇宙に追放され、単身セイバートロン星に向かおうとしていた。

*2 ただし、外見(紫色主体のカラーリング)、性格(口数は少ないながらメガトロンに忠実で、高い信頼を得ている)はショックウェーブに通じる点もある。『スーパーリンク』においてはG1の外見を踏襲した「レーザーウェーブ」が登場しているが、性格はG1と真逆である。

*3 アニメイテッドでのショックウェーブの仮の姿が元ネタ。玩具でも再現可能

*4 追加パーツが多いためか実際のクラスは1つ上のリーダークラス。

*5 おそらくメガトロン同様の海外の銃型玩具に対する規制が原因。

*6 尤も、販売期間は短かったようだが

*7 というよりジェットファイヤーの方がロボテック問題にタツノコ・ぬえと多数の権利問題が絡んでいたので変えざるを得なくなったという方が正しい。