白狂(ボボボーボ・ボーボボ)

登録日:2021/04/18 Sun 16:12:22
更新日:2025/03/02 Sun 21:02:14
所要時間:約 5 分で読めます





俺は闇Dr.白狂! 貴様らには実験動物(モルモット)になってもらうぞ。



白狂(びゃっきょう)とは、『ボボボーボ・ボーボボ』の登場人物。
バカから人外まで様々なキャラが跋扈する本作において、ギャグ補正の通用しなかったマジモンの狂人である。

CV:金子英彦


概要


ハイドレート率いる裏マルハーゲ帝国の最高幹部の一人であり、ハイドレートの右腕とされる、ピンク髪と白い服装が特徴的な男。
少年時代、聖地バビロンにてバビロン神が使わしたバビロン真拳を極めし五人の超戦士を倒した過去を持ち、『殺戮のカタルシス白狂』としてその名が伝わっている。


性格


坊やたちは痛いのが好きだよね〜内臓グチョグチョにしてあげるからね

大丈夫…痛いのは先生も一緒だよ〜楽ちいことは共有しなきゃね

断言します。ギャグ要素皆無のマジキチです。

こういうヤツのお約束か、普段は冷静沈着だが戦闘時には『手術モード』と呼ばれる状態になり、赤ちゃん言葉で喋りながら笑顔で自分の体をメスで切り裂くという異常な行動を取る。
更に逆上すると『殺戮モード』となり、白狂気(はくきょうき)と呼ばれる煙を出しながら自身が定めた目標を殺すまで、動く生物を見境なく皆殺しにする暴走状態になるという、(後述の体質も相まって)『ボーボボ』屈指の危険人物。
平たく言えばどこまでもマイペースであり、最後までハジケに乗ることは無かった。

その言動や行動、下記の能力も相まって『ボーボボ』のアニメが終了した一因及び再アニメ化が難しい理由の一つに挙げられる事が多い。
アニメ終了の最大の要因はスポンサー無しでの制作を続けるのが困難になったという事情らしいが、これを抜きにしても白狂戦はバイオレンス描写が特に強く、そういうときの奥の手である「アニメ版での修正」さえ難しい場面や台詞が多く、原作そのままの形でのアニメ化は深夜枠でも厳しいのではといった声も少なくない。


戦闘能力


違うよぉ〜攻撃じゃないよ手術だよ〜

僕が君たちの体を治ちてあげまちゅよ

上記の通り少年時代にバビロン真拳の使い手五人を倒し、更に本編では融合戦士であるパッチボボとすら互角に渡り合う*1という規格外の戦闘能力を持つ。

が、白狂最大の武器はその狂気でも下記の真拳でもなく、異常なまでのタフネス。
なんとこいつ、ボーボボ達と対面した時点で全身串刺しというダメージを負っており、追い込まれるまでは何をされようが基本笑顔、おまけに通常一度でも食らえば膝をつくなり倒れ伏すなり大ダメージを受けるはずの魚雷ガールの突撃を食らっても全然元気なのだ*2
本人も自分の実力には絶対的な自信を持っており、作中では味方サイドに反撃させる隙を簡単には与えず、パッチボボの出現の際にも余裕を見せていた程であり、想定外すぎる出来事が起きない限りは殆ど動揺を見せなかった。白狂との決着がつく回においては実験材料に負けてはいけないという彼なりの執念もあってか、大ダメージを何度も受けてもしぶとく立ち上がる姿を見せた。
最終的に暴走した白狂が3狩リアを放棄したことで、13対1という少年誌にあるまじきリンチに持ち込んでようやく撃破できたので、タイマンで彼に勝てるのは本当にごくわずかだと思われる。
真説では裏マルハーゲ帝国がネオマルハーゲ帝国の真拳狩りの被害にあっていたが、「ⅨEXではハイドレートと白狂、ベーべべに勝つのは難しい」という意見が多く、「ハイドレートたちは不在だった」「ツルリーナ3世が直々に攻め込んだ」等々考察されている。

その危険性は、ボーボボをして「今までのヤツとレベルが違う」と評され、三狩リアメンバーに選出されていた首領パッチは「白狂ってヤツ、シャレなんねーんだ!」と必死にボーボボに融合を懇願する有様。どれだけシリアスな状況下でもギャグを挿入する事で雰囲気を中和する事が終始徹底していた『ボーボボ』だが、白狂戦に関してはそういう意味でもこういう意味でも本当にシャレにならない程に味方サイドが窮地に立たされていた。
あまつさえハレクラニすら完全にボーボボの味方ムーブを決め込むほどであった。
「白狂、テメーにはいろいろ診てもらったな…まとめて診察料を払うぜ。任せたぞハレクラニ!」
「受け取るがいい、大サービスだ! ゴージャス真拳奥義「200億$バズーカ」!」
「ピグギャアアアアアー!」


手術(オペ)真拳


白狂は『ドール・ガバック*3と呼ばれる、体に複数の人形が組み込まれた状態であり、これを傷つける事で間接的に相手にダメージを与えることができる。
人形が組み込まれている位置は両肩、胸部、背中、両肘と上半身に隙なくあるので白狂を攻撃するなら頭が妥当。
白狂はこの人形を「坊やたち」「ベイビーちゃんたち」と呼んでおり、それぞれに名前*4及びある程度の自我がある模様。ぶっちゃけかなりグロい。

通常攻撃が全体攻撃という恐ろしい真拳であり、天の助のタンクとしての機能を完全に損なわせている。
加えて白狂は上記の通りハジケリストのペースに乗らず、規格外のタフさがあるため、普通に戦うだけではどうあがいてもジリ貧である。
本編ではパッチボボが白狂の人形に首領パッチの愛するガラクタ人形ヤッくんを融合させることで遠隔攻撃を封じたが、手術真拳そのものは封じきれなかった
なお、メス自体は普通の代物なようで、魚雷ガールの金属ボディには刺さらず弾かれている。
また、メスは闇Dブロック隊長であるナイチンガールから手渡されており、それを止めれば手術真拳は封じられるとソフトンは推測していたが、メスの供給が途絶えると即座に人形を使用した攻撃に移行しており、更にはメスの供給がどう見ても不可能な殺戮モードで大量のメスを自ら放って無差別攻撃を行っているため、誤りだったようだ。

  • ザルディア解剖
相手の腹部から骨盤までを切開する。

  • 解体新書
相手の身体にいくつもの穴を開ける。上記の全身串刺しはこれのトリガーのようで、よく見ると同じ位置に穴が開いている。
首領パッチと天の助はレンコンになった。

  • 人形移植手術(ベイビー・グラフティング)
超奥義。相手に人形を取り付かせ、血液を吸い取る。聖鼻毛融合で姿が変わっても効果は継続する。
この時3狩リアに参加していたのは首領パッチ、天の助、ソフトンだったのだが、余った人形は少し悩んでからなぜか田楽マンに取り付いた。
首領パッチが3狩リアに参加していなかったボーボボと聖鼻毛融合出来たのは、ここで田楽マンを巻き込んだため既に3狩リアのルールが破られていたから*5という考察が存在する。

  • 縫合抜死(ほうごうばっし)
相手に取り付いた人形の糸を外し、それに連動して相手の全身から血を吹き出させる。

  • 殺薬手刀血死(ポイズン・オペ)
超奥義。手刀で相手を貫く。

  • 一斉集中治療陣(デスペラード・オペ)
超奥義。四方八方にメスをばら撒く無差別攻撃。
ハレクラニがビュティヘッポコ丸を助けるというまさかの展開に。
「ぐおおおお成り金野郎、俺は無視かテメー!」


余談


アニメでは名前が白凶と表記されていた。規制か誤植かは不明。

白狂との決着がつくエピソードは本誌掲載時に3Dメガネで飛び出す仕様の特別回*6であった。その仕様を登場人物の中で唯一理解していた首領パッチはこの機会に乗じて飛び出たがるが、実はボーボボもそれを知っていた。ボーボボは他の仲間たちを優先して戦わせる事で首領パッチを邪魔していき、その中で白狂が一方的にひたすらボコられ続けるというこれまでの恐ろしさは何だったのかレベルのカオス回と化している。編集部の介入がなければ危うかったかもしれない。ちなみに天の助も戦いの中で自分が飛び出している事に気付くのだが、首領パッチに鈍器で殴られて気絶してしまった。

後にハイドレートが明かした真実によると実は裏マルハ―ゲ帝国の手駒は複数人洗脳されていたらしい。このため白狂も洗脳で取り込まれた真拳使いの疑惑がある。
作中で部下の洗脳は解けてしまったとあり、最悪白狂は裏マルハ―ゲ帝国崩壊後に生き延びていた場合、野放しになっていることに……

『ボーボボ』が再評価されるようになった2020年以降は「ピンク髪」「タフ」「呪い」といった要素から「見た目が別のジャンプ漫画主人公に似てる」と言われることも。あちらはマジでボーボボのパロディを入れているので完全に否定できないのが辛いところ。



あれ〜? おかちいでちゅね〜読めなくなっちゃったでちゅよ〜

先生追記・修正失敗しちゃいまちたかな〜?

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最終更新:2025年03月02日 21:02

*1 既に後述の人形を取り付かせていたとはいえ、途中までは攻撃を当てる事すらできず、連続攻撃を与え続けて一時的に余裕を失う程に追い込んでも倒すには至らず、最終的には時間切れに追い込んでいる。

*2 もっとも、魚雷ガールの突撃は味方サイドによる連続攻撃の一環であるため、ストーリーの都合もあったのかもしれないが

*3 「呪われし体ドール・ガバック」「生まれついて呪われた体」と形容しているため生まれ持った呪的な体質らしい

*4 左腕の人形は「サリー」、右腕の人形は「ミザリー」と呼ばれており、背中の兎には「ボブスキー」と書かれている

*5 クリムゾン戦でもわかるように、戦いに介入しようとしても参戦者以外の部外者は弾かれてしまう。

*6 単行本では通常と同じ仕様となっている。