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ヒンメル(葬送のフリーレン)

登録日:2021/07/08 Thu 01:40:26
更新日:2026/08/02 Sun 21:41:06
所要時間:約 5 分で読めます


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いい奴 おもしれー男 こいつでも聖剣は抜けない その身尽きてもその魂は死なず イケメン エンジョイ勢 コメント欄ログ化項目 スピードキャラ ナルシスト ハゲ ハゲ←歳をとった僕もなかなかイケメンだろう? ヒンメル ヒンメルの死から〇年 フリーレンだいすきクラブ ブルーヒーロー 人気投票1位 仲間思い 仲間想い 伝説の勇者 偽物の勇者 剣士 勇者 勇者の剣 勇者パーティー 勇者ヒンメル 勇者ヒンメルのパーティー 勇者一行 天国 岡本信彦 愛すべき勇者 故人 本物の勇者 水色ヒーロー 水色髪 泣きぼくろ 無限に株が上がる男 爽やか 生き様がイケメン 老いぼれてる... 英雄 葬送のフリーレン 蒼月草 迷宮好き 魂がイケメン



楽しく冒険して迷宮に潜って魔物を倒して宝を探して、

気が付いたら世界を救っていたような、そんな旅がしたいんだ。



出典:葬送のフリーレン、13話『同族嫌悪』、2023年9月29日~2024年3月22日まで放送。
「葬送のフリーレン」製作委員会、マッドハウス、
© 山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会。

概要

勇者ヒンメル』とは、漫画『葬送のフリーレン』の登場人物。
人間の僧侶ハイター、ドワーフの戦士アイゼン、そしてエルフの魔法使いで本作の主人公であるフリーレンを率いて魔王を討伐した伝説の勇者


泣きぼくろの映える涼やかな美男子
年齢は旅立ち時は16歳、魔王討伐時は26歳。

一人称は「僕」。二人称はパーティーの仲間たちのことは呼び捨てか「君」。
好きな物は『ルフオムレツ』『迷宮踏破』『フリーレン』
迷宮好きは筋金入りで、「一つの階層を全て踏破してから次に進むものだ」と豪語し、正規ルートを発見してもいちいち分かれ道まで引き返して別路を確認するほど。
ゆえに「歴史上もっとも多くのミミックに引っかかった迷宮を攻略したパーティー」とフリーレンも回顧している。
ヒンメル一行があまりにダンジョンを攻略しすぎたせいで、後の世ではダンジョンの攻略の必要に駆られる事態が激減し、
それに適した魔法を学ぶ者が大きく減った結果、人間の魔法ではダンジョン内においてろくに戦えないという時代になってしまうほど*1

人物

剣技の実力は本物……だが、お調子者かつナルシスト、さらには若干天然なところがある。
また魔物の討伐依頼や人助けの報酬として、自らをモデルとした「勇者の像」を作らせるのが趣味で、像のポーズは100通り以上ある。
「勇者の像のポーズをどうするかで18時間悩みつづけ、その間ずっと待たされていた職人が最終的にキレた」だの、
「冒険出発直前に王様にタメ口を聞いて処刑されかけた」だの、行く先々で面白エピソードが掘り起こされる愉快な男。

それだけ聞くとただの明るいお調子者のようだが、困っている者は決して見捨てない高潔な人柄と、人と世界をどこまでも信じようとする真っ直ぐな信念も持つ。
『葬送のフリーレン』はヒンメルが亡くなった後の話が基本だが、フリーレンの思い出話としてかつてのヒンメル一行のエピソードが度々描かれ、
その度にフェルンやシュタルク(+読者たち)の株が天井知らずで上がっていく、まさしく勇者の鑑でもある。
仲間達を始め多くの人たちから慕われており、その生きざまは死してなお、周囲や後に続く者たちに影響を与え続けている――彼らの中で確かに「生きている」のだ。
フリーレンを始めとして、「ヒンメルならそうした」というのは作中の多くの人間の行動原理になっている。


人生

少年時代から剣技の腕前は相当なものだったらしく、村を訪れていた行商人を襲った魔物を短剣1本で討伐している。
この際返礼として『勇者の剣』のレプリカを貰い受け、それを切っ掛けに後に魔王討伐の旅を決行した。

その後何処かでアイゼンを仲間に加え、森の中でひっそりと暮らしていたフリーレンをスカウト。
メンバーを揃えてから王様に銅貨10枚の支度金をもらい、魔王討伐の旅に出発した。
ちなみに、この「銅貨10枚」というのはアイゼンも顔をしかめるくらいには「はした金」であるが、
この時代は「勇者=魔王討伐に乗り出した勇気ある若者」という扱いで、多くの自称勇者が討伐に失敗し命を落としていたため、
支度金を渋られるのもむべなるかなというところではある。

その後10年の旅の果てについに魔王を討伐し、無事王都に帰還。
そんなにかかったのは、それだけ長く厳しい旅路だったから……だけではない。
  • 寝坊魔で出発が遅れるフリーレン
  • 週に一度は二日酔いで使えないハイター
  • 迷宮の階層は全て踏破しないと次に行かない、どんな頼みでも基本は引き受けて荷物持ちといった些細な事でも気軽に応じるヒンメル
と、旅が長くなる要因をたくさん抱えた御一行だったからである。

その後は平穏な生活を送りつつ、各地に封印した魔物の様子を見て過ごしていた。
功績やビジュアルからすれば、彼の下に縁談が多数舞い込んでいてもおかしくはないが、結婚はしなかった模様。
そんなヒンメルも時の流れには逆らえず、魔王を討伐してから実に50年後にフリーレンと再会した時には、
かつての爽やかなイケメンは見る影もなく、すっかりハゲた白髭のおじいちゃんになっていた。
しかしハゲにはハゲのこだわりがあるらしく、身嗜みは欠かさなかった。
老いてなおその存在は魔族への抑止力となっており、ヒンメルの存命中は魔族も表立って行動しなかったほど。*2
実際、亡くなる数年前まである程度の実力も維持していたようで、北方諸国の女神の石碑まで単独で旅をし、その際には襲ってきた魔獣も難なく倒している。

フリーレンと再会した後、50年周期でやってくる流星を見るための旅に出る。
別れの直前に見た流星の再訪を4人揃って迎えられたこと、そしてもう一度かつての仲間たちと旅ができたことに満足し、その生涯を終えた。享年76歳。

その葬儀にはフリーレンも参列したが、その時初めてフリーレンは「10年も共に旅をしたのにヒンメルのことをほとんど知らない」ことと、
「知ろうと思えば知れたのに、他ならぬ自身がヒンメルのことを知ろうともしなかった」ことに気付き、思わず涙を零す。

そしてフリーレンは、ヒンメルの葬儀の後、「人間を知る」目的を新たに加えた魔法収集の旅に出るのであった。


勇者の剣



僕はいつか本物の『勇者の剣』を手に入れて、魔王を討ち倒す。

ヒンメルの使っていた剣は、前述の通り『勇者の剣』のレプリカに過ぎない。

そも、『勇者の剣』とは女神によりもたらされ、『剣の里』の聖域にて勇者を待つ伝説の武器。
これを扱えるのは『大いなる災いを撃ち払う真の勇者のみ』で、歴史上のどんな英雄でさえも台座から引き抜くことは叶わなかった。

今回の勇者も本物ではありませんでしたか。

―――勇者の剣は、ヒンメルを拒絶した。
しかしそれでも、夢破れた偽物の勇者は前を向く。

僕は魔王を倒して世界の平和を取り戻す。

そうすれば偽物だろうが本物だろうが関係ない。

その言葉どおりにヒンメルは魔王を討ち倒し、世界を救った。
剣に選ばれなかった偽物の勇者は、自らの力量と仲間との絆をもて、見事本物の勇者となってみせたのだった。

勇者の手に渡ることのなかった剣は、今も聖域の台座で眠り続けている。
しかしヒンメルを英雄に仕立てたかった人々にとってこの事実は都合が悪く、ヒンメル愛用のレプリカ品=本物の勇者の剣とされてしまった。
当のレプリカ品はヒンメルの遺体と共に埋葬されたため、世間的にはもう剣の里に勇者の剣は存在しないことになっている。
しかし勇者の剣は現在でもその力を恐れ破壊を目論む魔物を惹きつけ続けており、
実際に剣が抜かれその役目を果たすまで守り続ける使命がある剣の里は、魔物の討伐を冒険者などに依頼できず自前で行わねばならないという問題を抱えてしまう。
そのため、事情を知るフリーレンが50年に一度剣の里を訪れ、周辺の魔物を退治するという約束を里長と結んでいる。
時間にルーズなので初回が80年後だったが、フリーレンは里の人間の自衛力を信頼しており最初から80年は平気と思っていた。

なお、勇者の剣をヒンメルが抜けなかった理由は不明。
単純に勇者の素養がなかったからなのか、あるいは女神が想定している世界の危機が魔王ではなかったのか―――
魔王を倒して本物の勇者になってから抜けという話だったのか?


戦闘能力

故人であるため現状回想シーン等でで少し描かれたのみ。

武器は前述のとおり『勇者の剣』のレプリカ。
見た目を似せただけのまがいものではあるが、10年の旅を通してずっと愛用し続け、最終的に魔王すらも討ち取っている。
旅立ちの時点ではせいぜい「とても強い剣士」という程度でしかなかったようで、『人類最強』は南の勇者の称号だった。

戦闘スタイルは剣技一辺倒で魔法を使ったことはない。
携行しているのは『勇者の剣』のレプリカ一振りのみで、他の剣や盾は持っていないようである。
『勇者の剣』はいわゆる「だんびら」で厚みもあるため、おそらくはこれを防御にも活用していたものと思われる。
判明している限りでは、
  • 人質をとった魔族に反応すら許さず、一瞬でその腕を切り飛ばして人質を奪還後距離を取る
  • 断頭台のアウラ服従させる魔法(アゼリューゼ)を使う前に斬りつける
  • フリーレンが破るのは不可能、アイゼンがヒビなら入れられるかもと評した七崩賢『不死なるベーゼ』の魔法障壁の一部破壊に成功する
  • 七崩賢・奇跡のグラザオームの幻影魔法の影響下にあるまま、衣擦れや息遣いといった些細な違和感を頼りに戦い圧倒する
  • さらにもう一人同格の大魔族も纏めてハイターとのコンビで仕留めると宣言し、相手からもそれが可能と認められる
といった描写がある。
おそらくは常識外れの攻撃力を持つ超高速の剣士だったのだろう。
少なくとも旅の終盤には勇者として、そして傑物ぞろいのパーティーのリーダーとして不足の無い実力者であった事がわかる。
流石に、単純な力(最低でも握力はアイゼンに劣る)と耐久に関してはアイゼンの方が優れていたであろうが。

また、パーティーの統率者としても極めて優秀。
即死魔法の使い手である腐敗の賢老クヴァールを相手取り、被害を受けることなく封印状態にまで持ち込んでいる。
魔王討伐以外の「迷宮踏破」「魔物の討伐依頼」「人助け」にも精を出す方針だったため、一時はアイゼンに不満を持たれていたが、それがむしろメンバーの成長を促し、ついには魔王討伐を完遂するに至った。
自らも含め、メンバー4人全員が五体満足で王都に帰還したことは特筆すべき点であろう。

断頭台のアウラを始めとする魔王軍残党はヒンメル以外の勇者一行がまだ存命(フリーレンに至っては現役)でも、彼の死を期に活動を再開しており、その存在を相当に恐れていたことがうかがえる。


対人関係

パーティーの回復役を担う生臭腹黒僧侶。

ヒンメルとは同じ村で育った幼なじみの間柄で、彼が報酬としてレプリカの勇者の剣を譲り受けた際に「偽物の剣じゃ偽物の勇者にしかなれない」とハイターにからかわれたが、
ヒンメルは「じゃあ本物になってやる」と決意し、ハイターを巻き込んで魔王討伐に乗り出したのが旅の切っ掛け。


ドワーフの戦士で、パーティーにおけるタンク役。
フリーレン以外では現在も存命中。

ヒンメルと肩を並べるアタッカーとして共に戦った。
魔王を倒したいのに、迷宮をいちいち全制覇したり、積極的な人助けで時間を浪費したりするヒンメルの性格には度々愚痴を溢していた。

しかし「俺は終わった後に『くだらなかった』って笑い飛ばせるような楽しい旅がしたい」という言葉に感化され、今となってはその「くだらない旅」がアイゼンの何よりの思い出になっている。


ヒンメルが最後にスカウトしたエルフの魔法使いで、現在の物語の主人公。
森の中でダラダラと過ごしていたフリーレンを見て「なんとなく」その強さを看破したヒンメルはメンバーに勧誘した。

当初フリーレンは、魔王軍と相対して以来ダラダラと生きてきた自分にそんな資格は無いと断ったが、「僕は『今』の話をしている。」と窘められたことで同行を決意する。
このフレーズは後にフリーレンも使っており、ヒンメルの存在は今も彼女の価値観に大きな影響を与えているのがわかる。
なお、旅路の中でヒンメルは彼女の寝相の悪さや三日三晩泣き喚く癇癪などに度々悩まされていた。

フリーレンのスカートをめくった子どもに大人気なくマジギレしたり、彼女からの投げキッスで失神したり、
鏡蓮華*3の指輪を片膝立ちでフリーレンの左手の薬指に嵌めたりと、彼女に思いを寄せていたと思われる描写が多数見受けられる。
各地にヒンメルが自身の銅像を多く建てたのも、自分や仲間たちが先に逝ってもフリーレンが一人ぼっちにならないようにする為らしい。

一方で、フリーレンの口ぶりからすると、直接好意を伝えることはしなかった様子。
おそらくはエルフと人間の寿命の違いなどから、仮に想いを受け容れてもらえたとしても(フリーレン基準で)長く共にいる事は出来ず、
間違いなく先に逝くであろう自分の死が彼女を悲しませてしまうことを考慮したのだろうか。漢である。

ちなみに、フリーレンの外見(とプロポーション)はどう見積もっても10代前半くらいの幼いものであるため、
そのフリーレンに好意を抱くヒンメルがロリコンと読者に思われていた時もあったが、
実はヒンメルは少年時代に一度だけフリーレンに会ったことがあり、森で迷子になった時に出会った彼女に村の方向を教えてもらうと共に、
元気づけるために花畑を出す魔法を使ってみせられたらしく、それを見たヒンメルは魔法を「綺麗だ」と思ったという。
つまりヒンメルからすると、少年時代に憧れた年上のお姉さんと旅している感覚だったようだ。
ロリコンかと思ったら、ある意味ではそれと正反対のおねショタ的な想いだった模様。


余談

名前の由来はドイツ語で『天国』を意味する『Himmel』。

  • フリーレン、ハイター、アイゼンにはそれぞれ意思と技術を受け継ぐ弟子がいるが、現在のところヒンメルに弟子がいたという話は出ていない。強いて言うなら、ヒンメルの影響を受けたフリーレンたちが実質弟子のようなものだろうか。

  • 2023年の第1回キャラクター人気投票、それに続き2024年に行われた第2回でも共に第1位となっている。結果もイケメン

  • ヒンメルが第1話で没してから、本作の第2話以降の冒頭にはほぼ必ず「ヒンメルの死からN年」という地の文が挿入されている。

  • ヒンメル役の岡本氏は、フリーレンの名前を呼ぶシーンでは慈愛を込めるつもりで臨んでいるとのこと。


追記・修正は、銅像のポーズを考えながらお願いします。

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最終更新:2026年08月02日 21:41

*1 ゾルトラークに対する防御魔法の関係で、攻撃魔法が自然物を利用するものが主流になっているという事情もあるが。

*2 断頭台のアウラはヒンメルの死後に力を取り戻し、北の辺境でも魔族の残党がヒンメルの死後に暴れ始めた。

*3 花言葉は「久遠の愛情」。指輪はフリーレン自身が選んだものだが、(フリーレン本人は)花言葉については知らなかった。