エンジンオー

登録日:2021/07/27 Tue 04:57:40
更新日:2025/03/01 Sat 21:45:05
所要時間:約 6 分で読めます






炎神合体!!


「3体の炎神と3人の心が一つになる時、巨大なる炎神の王が降臨するぜ!」


エンジンオー、チューンナップ! ゴー・オン!


画像出典:炎神戦隊ゴーオンジャー(2008年2月17日~2009年2月8日)GP-01「正義ノミカタ」より


エンジンオーとは、「炎神戦隊ゴーオンジャー」に登場する戦隊ロボの名称である。


【基本スペック】

全高:51.5m
全幅:45.5m
胸高:25m
重量:2800t
スピード:730km/h
出力:1200万馬力
テーマソング:「炎神合体!エンジンオー」(歌:石原慎一)


【概要】

スピードルベアールVバスオンの3体の炎神が、上から順に合体して生まれた炎神の王。
その姿はさながらトーテムポールで、胸から腰にかけて6つの目が縦に並ぶ外観は初見ではインパクトがあるだろう。
バスオンに格納されたゴーオンソード、ベアールの下半身が分離したVシールドを武器に戦う。
必殺技はゴーオンレッドゴーオンブルーゴーオンイエロー「もらったぜ!」最終コーナーの掛け声の後、加速してすれ違いざまに敵を切り裂くゴーオングランプリ
巨大ロボのくせにガンバルオーと一緒に海を泳いで渡った事もある。
合体時、「三体の炎神と三人の心を一つにすること」が必要なはずなのに、キョウレツオー登場後はなぜかゴーオンレッド抜きで合体することが多かった。あるいはキョウレツオーにいるレッドの分も含めているのか。
炎神武装によってバルカガンパードトリプタージェットラスと合体可能。

勝利時の台詞はゴーオンジャー、チェッカーフラッグ!

映画『ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』では歴代戦隊の1号ロボと共にゴーカイオーゴセイグレートを援護、黒十字城と戦った。
この時、車ロボつながりでRVロボの激走斬りの後にゴーオングランプリを放っている。

爆上戦隊ブンブンジャー』バクアゲ12「爆上エンジン」に走輔が客演した際も、ゲタグルマーに苦戦するブンブンジャーロボの前に登場し、文字通りの二人三脚で援護。
合体技「ブンブン地獄車」を叩き込んで大ダメージを与え、ゴーオングランプリとバクアゲドライバー・ブンブンフィニッシュを同時に繰り出す「ゴーオンブンブングランプリフィニッシュ」で見事に勝利を収めた。
『ゴーオンジャー』撮影当時のスーツは東映に残っていなかった*1ため、前年のキョウリュウジンと同じくCGとライブラリ映像の組み合わせで表現されたが、最新のモーションキャプチャー技術で自重しないアクションを存分に披露し、何より令和の世に合体シーケンスや必殺技、コクピット映像までガッツリ描かれたことが原作ファンを歓喜させた。



【炎神武装】

腕に他の炎神を合体させる形態。
エンジンオーG6登場後はほとんど披露しなくなった。

エンジンオーバルカ

GP-05から登場する、左腕にバルカを武装した形態。
必殺技は、バルカを回転させながらバルカッターで敵を袈裟斬りにする「バルカッタースラッシュ」。

エンジンオーガンパード

GP-06から登場する、右腕にガンパードを武装した形態。
必殺技はガンパードガンから強化エネルギー光弾を連射する「ガンパードガンファイヤー」。

エンジンオージェットリプター

GP-18に登場する右腕にトリプター、左腕にジェットラスを武装した形態。バルカとガンパードも最初からそうした方が強かったんじゃ…。
必殺技は左腕のジェットラスボウから、5体の炎神のエネルギーを撃ち出す「ジェットリブルズアイ」。

エンジンオージェットラス

GP-37に登場する、左腕にジェットラスを武装した形態。
主な技は、ジェットラスの牙からエネルギー弾を放つ「ジェットラバルカン」や、ジェットラスボウでゴーオンソードを矢のように放つ「ゴーオンブルズアイ」。


【強化合体】

G6


画像出典:炎神戦隊ゴーオンジャー(2008年2月17日~2009年2月8日) GP-10「発車オーライ」より


全高:63m
全幅:55.5m
胸高:25m
重量:6000t
スピード:760km/h
出力:2500万馬力
テーマソング:「炎神合体エンジンオーG6」(歌:Mojo)


「おーっと!6体の炎神と5人の心が一つになり、更なる巨神が生まれるとはたまげたぜぇ!!」

初登場はGP-10。
エンジンオーガンバルオーがG6フォーメーションを組み炎神合体した姿。
その圧倒的な姿には、炎神武装を鏡映しのごとくコピーしてしまう『三大臣合同のスペシャルな蛮機獣』カガミバンキの雄姿に勝利の美酒で酔いしれていたガイアーク三大臣をして、「あああ~……!一気に酔いが醒めたでおじゃる!!なんでおじゃるかあれは~!?」(By害水大臣ケガレシア)と文字通りに青ざめさせてしまうほど。
なお、Gとは「ゴーオンジャー」の略である。決して軍平の略ではない。
6,000トンの全重量を右足にこめて放つG6キックを放つ。操縦ハンドルを取り外し、ハンドルブラスターに変形させて、ブラスターソウルをセットし放つ6大炎神型エネルギー光線「G6グランプリ」が最大の必殺技。
初合体話は見所も多く盛り上がるものの出番は少なく、セイクウオーおよびG9が出てからは空気。


G9


画像出典:炎神戦隊ゴーオンジャー(2008年2月17日~2009年2月8日) GP-22「最後ノノゾミ」より


全高:70m
全幅:60.5m(翼幅:94.4m)
胸高:33.8m(翼の先まで:54.5m)
重量:9000t
スピード:マッハ1.5
出力:4000万馬力
テーマソング:「G9!チューンナップ」(歌:宮内タカユキ)


「9体の炎神と7人の心が一つになったとき、空と大地に君臨する王、エンジンオーG9が生まれるでござる!」


初登場はGP-22。
G6に、ゴーオンウイングスが操るセイクウオーがG9フォーメーションを組んで更に炎神合体した、「空と大地に君臨する王」
ウイング族の炎神が加わったことで、巨体でありながらも空中戦もこなせる。
必殺技は「G6グランプリ」の発展版・「G9グランプリ」
GP-23でデタラメデスと引き分けたり、GP-26でニゴールに敗けたり、GP-42ではキレイズキーに妨害されたりと強敵と戦う事が多かったせいで、大層な名前の割に苦戦が多い不遇のロボ。


G12


画像出典:炎神戦隊ゴーオンジャー(2008年2月17日~2009年2月8日) GP-35「炎神ノキズナ」より


全高:93m
全幅:60.5m(翼幅:94.4m)
胸高:44m(翼の先まで:53.4m)
重量:12000t
スピード:850km/h(走行時)、マッハ1(飛行時)
出力:6000万馬力
テーマソング:「G12!チェッカーフラッグ」(歌:串田アキラ)


「今、12の魂と7つの心が一つとなり、全ての悪を征する究極の王が降臨するデンテ!!」

初登場はGP-35。
12体全ての炎神が合体した「全ての悪を制する究極の王」
古代炎神達の提案により予定調和で合体したその姿はまさに究極。それでいて合体している全炎神の顔はどの角度からも見える。
負荷がかなり大きく長時間の戦闘は不可能だが、その力と存在感は幹部クラスの相手はおろか、ケガレシアでなくとも「ま~だ合体するでおじゃるか~!?」と圧倒。さらにリアル世界でも親御さんの財布さえも圧迫した。
必殺技はエンジンオーガンバルオーセイクウオーキョウレツオーのエネルギーを放つ「G12グランプリ」と、火の鳥と化して突撃する「G12ファイナルグランプリ」


エンG7


『炎神戦隊ゴーオンジャー 10 YEARS GRANDPRIX』で登場した新形態。
エンジンオーを中心にバルカ、ガンパード、トリプター、ジェットラスがミラクル炎神合体した姿。
合体時の口上が「〇〇の王」ではなく「(前略)今回限りのフルスロットルな技が炸裂するぜ~!」だったため、通称は不明。それどころか劇中では形態名のG7すら呼ばれていない。
トリプターのローターとジェットラスのウイングを背面に装備しているため、G9同様に飛行可能。
必殺技は炎を纏った体当たり「10YEARSグランプリ」
ちなみにその場にはキャリゲーターとジャン・ボエールもいたのだが合体には呼ばれなかった(身を投じて鎖国[[バリア]]をこじ開けていたため)

ミラクルというだけあってか、エンジンオーの両腕を収納しないままバルカ、ガンパードを上腕に装着し、ローターとウイングを外したトリプター、ジェットラスを下駄にしている点がミソ。そのため、玩具では再現不可能。ミニプラなら話は別かも

【玩具】

『炎神合体DXエンジンオー』としてセットで発売された。
炎神ソウルはスピードルソウルのみ付属し、バスオンソウルはマンタンガン、べアールVソウルはハイウェイバスターに付属する。
スピードルソウルは分離時と合体時に音声が変化する。
劇中と同じく炎神武装とスーパー合体にも対応し、G12も無理なく再現することが可能。
その合体規模からDX版は全高約50センチ、総重量約3.2キロという暴力的なスケールに達する。
メカ12体=ロボ4体という前代未聞の合体規模でありながら余剰パーツを一切出さず、なおかつ人型のビジュアルを保っていることから、「バンダイの狂気の産物」「戦隊ロボの最高傑作」との呼び声も高い。
売り上げも高く、これを受けて翌年のシンケンオーにも後付けで全合体が盛り込まれたのは有名な話。
なお、これらの合体は全て最初から計算ずくであり、それだけに各ロボ、特にG12の要となるキョウレツオーの設計はかなり難航した模様。

北米版『パワーレンジャー・RPM』でも「ハイオクテインメガゾード」の名で発売された。
こちらは新規設計で、RPMウルトラゾード(G12)への合体も出来るが、音声ギミックが削除されたり、全体的に造形が大味だったりと残念なところもチラホラ…

2011年には過去の戦隊ロボを商品化する低価格ブランド『ジョイント合体』シリーズにも登場。
簡易化されているが変形合体も可能で、共通規格のジョイントによってオリジナル合体も楽しめる。

2024年にはジョイント合体と同じく過去の戦隊ロボを取り扱う新ブランド『DX ROBO UNIVERSE』でも登場した。
音声ギミックは削除され、スーパー合体も勿論出来ないが、『ブンブンジャー』の『DXビュンビュンマッハーロボ』との共通フレームが用いられており、これや他のROBO UNIVERSEとの合体が可能。両腕の装甲をビュンビュンマッハーロボのものに交換すればブンブンカーを合体させることも出来る。
フレーム構造の都合から、手脚を大きく横に跳ね上げたり、腕を捻ったりも出来る。外装が干渉しないため腰を捻ることも出来、他のROBO UNIVERSEよりも可動の自由度が高い。
翌年の『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』で発売された『DXテガソード』とも互換性があり、腕を取り替えられる。


【余談】

エンジンオーG12は、合体数が初めて2桁に達した10体合体のアルティメットダイボウケンを超す前代未聞の12体合体を実現し、当時の視聴者の度肝を抜いた。
翌々年の『天装戦隊ゴセイジャー』ではハイパーゴセイグレートが15体合体、グランドハイパーゴセイグレートが18体合体を達成し、記録自体は早くも更新された*2が、ここからのスーパー合体は構成メカの多くが小型だったり、一部のロボのみでの合体だったり、余剰が発生したりといったパターンが殆どであり、「大型メカオンリーでの12体合体」というG12のインパクトは今なお不動のもの。
スーパー戦隊初の巨大ロボであるバトルフィーバーロボから29年、初めて変形したダイデンジンから28年、初めて合体したサンバルカンロボから数えても27年が経過し、戦隊ロボもここに一つのピークを迎えたと言っても過言ではないだろう。

走輔役の古原靖久氏は地震が起きた際に飾っていたG12に自宅のテレビを破壊されたことがある(落下したG12がテレビに激突)。
なおG12の方は合体の維持こそ出来なかったがほぼ無傷であった
その事を報告したブログで「ちょっとG12重すぎやしませんかね?!」「バルカなんて全く役割果たしてないし!(←それは言わない約束だよ)」「ジェットラスのミサイルすぐなくなるし!(←もはや関係ないだろ)」と言っていた。



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最終更新:2025年03月01日 21:45

*1 公式ブログより。ただし後のエピソードでビュンビュンマッハーロボとスピードルが合体した「ビュンビュンマッハーロボ ゴーオンカスタム」がスーツで登場した。胴体はアクション用のものが使われていたため、厳密には「スーツ自体は残っているが、完全な状態ではない」という意味と見られる

*2 こちらは12年間記録を保持し続けたが、2023年に『王様戦隊キングオージャー』のゴッドキングオージャーに遂に抜かれた