毎日かあさん

登録日:2021/08/26 (木) 22:52:33
更新日:2024/09/18 Wed 19:59:37
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毎日かあさん


【概要】

毎日かあさんとは、2002年10月より2017年6月まで毎日新聞朝刊に週1回連載された西原理恵子による漫画作品である。
2004年には文化庁メディア芸術祭賞、2005年には手塚治虫文化賞(短編マンガ部門)を受賞。
単行本は全14巻。なお2024年現在では、本作後の西原の日常を描く『りえさん手帖』が連載されている。
2009年にはアニメ化された。
2011年には実写映画が公開された

主人公でもあり原作者でもある西原氏のエピソードなどをもとにし、主婦の日常生活や子育て等を描く。
からあげも出る。

【登場人物】


原作・アニメ版両方に登場する人物

西原理恵子(原作)/鴨原理恵子(アニメ版)*1(かあさん)

CV.森公美子 演.小泉今日子
主人公。本作の原作者でもある。ちなみにキャラクターデザイン(連載当時他の作品でも使用していた自画像*2)のモチーフは奇しくも同じ毎日新聞社の作品だった『いじわるばあさん』の主人公から。
高知県出身で日々締め切りに追いまくられている2児の母親。いい加減でおおざっぱな子育てを繰り広げるが、子供を愛する気持ちは誰にも負けない。
蟹が大好物。*3

アニメ版ではのジョン、原作版では夫の死後文治・菊美*4というを飼っている。

鴨志田穣(原作)/鴨原穣(アニメ版)*5(とうさん)

CV.田口浩正 演.永瀬正敏
理恵子の夫。
職業は戦場を主とするフリーの報道カメラマンで、理恵子とはタイで出会いアマゾンのジャングルで再会した(これは『鳥頭紀行』での話)縁で結婚した。
2人の子供を溺愛している。大の酒好き。自称・ラーメン通で「一日一麺」がモットー。
1巻途中でアルコール依存症の悪化から理恵子と離婚し、原作4巻ラスト&リアルでは何とか依存症を抑制し事実婚という形で理恵子とよりを戻すも、時既に遅くガンで他界した。但しアニメでは健在という設定になっている。
なお連載開始時既にアルコール依存症が悪化していたため、理恵子は漫画に出来ないような夫の素行を無かった事にしてあえて普通の日常漫画を描く羽目に…。
ちなみに鴨志田氏の師匠は2003年にイラクでテロに斃れたジャーナリストの橋田信介氏*6で、作中では橋田氏の生前の小ネタが描かれていたり。

鴨原文治*7

CV.園崎未恵 演.矢部光祐
鴨原(西原)家の長男。
向こう見ずで直感的に生きる、絵に描いたような小学生男子。
母の説明が理解できなかったり*8、なかなか字を覚えなかったり*9と、かなりのおバカ
アニメ版ではバッタマン(恐らく元ネタは仮面ライダー)の大ファン。

鴨原ふみ*10

CV.藤井結夏 演.小西舞優
鴨原(西原)家の長女。
父親に溺愛されている。
全ての人に愛されなけれダメ、という、まさにお姫様な性格。
アニメ版では白ふみ&黒ふみという2人の人格が潜んでいる

鴨原淑子

CV.岡本麗 演.正司照枝
理恵子の母親。息子達から見れば祖母に当たる。
ガチで男運が無く、理恵子の父親とは彼のアルコール依存症から早くに離婚(その後前夫はひっそりと他界)、原作では更に再婚相手(理恵子の義父)がギャンブルで首が回らなくなり首をくくるという凄惨な最期を遂げている。
「ちょっと一ヶ月子守手伝って」とかあさんに言われ、以後、4年も帰してもらえずにいる。
毒舌。

愛ちゃん

CV.中尾衣里 演.田畑智子
かあさんのアシスタント。

ちーくん、まあくん、大地くん

CV.菊池こころ、伊藤実華、中川里江
鴨原文治の同級生でもあり、親友。
原作にも登場しているが、名前は設定されていない。
フルネームは不明。
それぞれの母親はかあさんと面識がある。

麦ちゃん

CV.永田亮子
5児の母親。
息子達は「麦ちゃん5」と呼ばれている。
普段は笑顔を絶やさないが、怒ると怖い。

早期教育の精霊、情操教育の精霊、ゆとり教育の精霊

CV.屋良有作、松山タカシ、北沢力
タララララララン♪早期教育♪タララララン♪
ジャガジャガジャガジャン♪情操教育♪ジャガジャガジャン♪
イェイイェイイェイ♪ゆとり教育♪イェイイェイイェイ♪
教育を司る精霊で、その姿はかあさんにしか見えない。
かあさんからはウザがられている。
原作版には公文式の精霊が登場した。

いけちゃん(原作)/あそちゃん(アニメ版)

CV.藤田淑子
文治のイマジナリーフレンドで、ランドセルの裏側に描かれている。
いけちゃんは魚のような見た目をしており、あそちゃんは阿蘇山をモチーフにしている。
あそちゃんは後に「あそちゃんZ」に覚醒した。

原作版のみに登場する人物

実は原作では、はっきりと名前がついている人物は殆ど著名人だったりする*11

高須克弥

かあさんが離婚後も病んでいく鴨志田との関係性に悩んでいた際、前から彼女と交友関係があった縁からアドバイスをした大手美容整形クリニック院長。
原作後期での書下ろしではその後も相談に応じており、リアルでは嫁に先立たれていたこともあり、週刊誌にも親密な関係が知られた事で何と理恵子との交際を公式宣言するに至るのだが、流石に家庭向けの本作では暗示程度に留められている*12

【アニメ】

2009年4月から2012年3月にかけてテレビ東京系にて放映された。

製作は96話まではぎゃろっぷだが、97話以降はTYOアニメーションズになった。63話以降は同友アニメーションが関わっている。

関東地方限定ながら、深夜に傑作選『夜の毎日かあさん』が放送されていた時期があるほか、2011年4月から2013年3月にかけて、この作品のワンシーンを流用した英語教育バラエティ番組『Hello!毎日かあさん』が放送されている。

タイトルコールが話の最後という他のアニメにはない特徴がある。

主題歌


「毎日かあさん」
作詞 - もりちよこ/作曲 - 澤口和彦/編曲 - 亀山耕一郎/歌 - 森公美子

「あるいてゆこう」
作詞・作曲 - ビリーみやの/編曲 - 長江徹/歌 - ビリケン

「風が吹く丘」
作詞・作曲 - ビリケン/編曲 - 長江徹 / 歌 - ビリケン

ED


「ただいま」
作詞 - 森由里子/作曲 - 吉野ユウヤ/編曲 - 新井理生/歌 - 佐藤弘道

「かあさんの背中」
作詞・作曲 - ビリーみやの/編曲 - 長江徹/歌 - ビリケン

「お守り傘」
作詞・作曲 - ビリーみやの/編曲 - 長江徹/歌 - ビリケン

【実写映画】

永瀬正敏と小泉今日子主演で2011年に公開された。
夫役の永瀬の演技が入魂すぎて、完成作品を見た原作者の娘が亡父を思い出して泣いてしまったという逸話もある。

ちなみに主演の二人は元夫婦である。



あらもうこんな時間。

wiki籠りっていう人達は本当に

アニヲタwikiが好きね。

暇さえあれば閲覧しているんだから。

色々あるけど、追記・修正していきましょう。


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最終更新:2024年09月18日 19:59

*1 アニメでは鴨原姓になっている。実写映画版ではサイバラリエコ表記

*2 但し本作が人気になるにつれメディア展開における著作権の問題も出て来たため、他の西原作品や本作の続編『りえさん手帖』では新規の自画像に変更されている。

*3 アニメのOPの歌詞にも「カニだけはあげないよ カニミソはおかあちゃんのもの!」という文がある。

*4 アニメでは菊・トラ

*5 実写映画版ではカモシダユタカ表記

*6 漫画関連では小林よしのりの『新ゴーマニズム宣言』にも登場し追悼回が描かれた。

*7 原作では本名は設定されておらず、息子名義。実写映画版ではブンジ名義

*8 ひろくんに宛てた手紙を一枚に一文字しか書かないのに怒って説明しても、理解せずに一文字しか書かない

*9 母がひらがなの「あ」を教えても、「よ」や「ち」と発音するなど、記憶力が悪い

*10 原作では本名は設定されておらず、娘名義。また、ぴよ美と呼ばれていた回もある。実写映画版ではフミ名義

*11 西原氏に挿絵依頼をしている縁で直木賞作家の伊集院静氏、猫の里親探しで猫を引き取った人の一人として芥川賞作家の松浦寿輝氏がゲスト出演する等。

*12 余談だが本作後高須氏との関係を中心に描いた『ダーリンは~』シリーズがスタートしている