登録日:2022/01/19 (水曜日) 09:41:00
更新日:2022/05/01 Sun 22:30:42
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君は服を着て風呂に入ったことがあるか?
思っていたより 気持ちがいい
日車 寛見とは、
漫画「
呪術廻戦」の登場キャラクターの一人である。
目次
概要
修習59期元岩手弁護士会所属の39歳。風貌は冷めた雰囲気を帯びた四白眼と短髪の男性。
T大法学部受験や法科大学院導入前の旧司法試験といった難関受験を
全てストレート通過してきた天才弁護士。
元々はどんな逆境にもめげず
「助けを求め縋りついてきた手を振り払わない様に自分だけは目を開けていたい」という高潔な信念を持っていた。
しかし現代のしがらみや結論ありきの判決、
マスコミ等からのバッシング、敗訴した被疑者からの非難の視線を目の当たりにし続けて遂に堪忍袋の緒が切れ法廷で突如術式を発動。
検事と裁判官の2名を殺害すると、
岩手を離れ
「死滅回游」に参加する呪詛師(泳者)へと転落した。
登場時点で102ポイント取得済み。うち100点をルール10追加のため、1点を虎杖に譲渡し、現在の持ち点は1。
参加結界は
東京第1。
性格
一人称は
「俺」。
元々
生真面目で高潔な性格だった反動なのか、泳者となってからはかなりダウナー寄りの性格になった。
また
「これまでやってはいけないと思い込んでいたもの」への好奇心とチャレンジ精神にも目覚めており、スーツを着たまま劇場内で風呂に入るなどの奇行を見せるようになった。
本人曰く
「30半ばを超えてグレてしまったわけだ」。そのため堅物そうな風貌や表情に反して割とジョークも使う。
司法修習生時代に指導教官から裁判官の道を勧めらながらも、
「出世には興味がない自分には向いていない」という理由で断るなど名誉欲もかなり希薄。
現在は
「時に法は無力」という諦観を抱いていしまっており、機械的に違反者を罰する可能性を持つ死滅回游の
総則には期待と興味を抱いている。
結果穏健派寄りではあるが
「死滅回游の結界術の行方を見守りたい」という傍観者的願望を抱いており、早期終結に至ることを拒んでいる。
とはいえ元々善良な気質だったのか死滅回游のルールに問題があることはハッキリと認めている。
当初の大量ポイントも、最初に殺した検事と裁判官のものを除けば
全て襲ってきた泳者を返り討ちにして稼いだポイントであり、日車本人には積極的に
人を殺してポイントを稼ごうという気分も希薄な様子。
戦闘能力
気に入らない奴をブチ殺したことはあるか?
思っていたより気分がいいぞ
術式獲得から僅か12日で1級術師と遜色ない実力を手に入れるほどの、呪術師としての優れた才能を持っていた逸材。
最初から領域展開が付属した術式を独力で解析して結界術の基礎を同時に取得。
結界術から逆算する形で呪力操作すら会得し、その後はコロニーに入る前の段階で多くの呪霊を返り討ちにして実戦経験を積んだ様子。
加えて才能に驕ることもなく、有罪判決を下されてもなお真っ向から戦える虎杖を危険視し初手から全力で潰すことを即決する判断力も兼ね備えている。
これらの要因から、同じ結界にいる泳者の
レジィは鹿紫雲と並ぶ
「ズ抜けた強者」の1人として認定している。
誅伏賜死
生得術式にして領域展開。
風景は四方をギロチン台で囲まれた裁判所。
この領域は「術式の必中」にのみ焦点を置いた平安時代期の領域のタイプであり、「術式を説明する」という縛りを加えることで運用している。
効果は対象の罪状を巡って弁論を交わし、日車側が有罪を勝ち取れば相手に様々な罰を強制的に科すことができるもの。
結界内ではお互い言葉による弁論以外の一切の暴力行為が無効化され、裁判内容はジャッジマンが提示。
裁判内容提示に伴い封筒に封じられた証拠が具現化され、その証拠の中身を踏まえた上で被告は陳述を答えなければならず陳述も1度きり。
そして日車側は被告の陳述後一度だけ証拠を踏まえて反論を行う事が出来る。
被告が行えるのは
「黙秘」「自白」「否認」の3パターンだが、
「皆真実を述べるなら裁判など必要ない」という日車の考えもあり虚偽陳述も可能。
ただし虚偽内容と証拠内容が矛盾していた場合はジャッジマンから有罪判定を下される。
そのため被告となる相手は正確に
日本の法律を把握し、その上で受け答えする必要がある。
ジャッジマン
虎杖悠仁は18歳未満にもかかわらず
2017年7月16日 宮城県仙台市のパチンコ店「マジベガス」に客として入店した疑いがある
日車の式神。
眼が縫い合わされた天秤を模した黒い人型という日車の信念を皮肉るようなデザインが特徴。
領域内での裁判の進行を担当し、裁判の議題となる「証拠」を具現化するのもジャッジマンの役目。
日車と被告の質疑応答が終わった後ジャッジマンが具現化した封筒の中身が開示され、被告の発言が矛盾している或いは罪を認めれば六法に従いジャッジマンが判決を下す。
この有罪判決を受けた対象は2回まで裁判のやり直しを行うことが許されており、ジャッジマンはやり直しを拒めないのが欠点。
しかし裁判内容はまた新しく変化するため前回と同じ裁判が受けられるとは限らない。
ジャッジマンは裁判長ポジション故に結界内の両者の過去を全て知るがあくまで中立の立場であり、ジャッジマンから日車に対して情報共有などは行われない。
…という建前であったが、実際はジャッジマンが具現化する証拠の情報は日車にも共有される。
ただし具現化する証拠の選択はジャッジマン主導で日車自身には関与不可能なため、そういった意味では中立。
ジャッジマンが下す有罪の刑罰の一つ。
対象の術式を一時的に剝奪し使用不能の状態に変えてしまう。「術式が使用できなくなると基礎的な呪力操作もグダグダになることが多い」とは日車の談。
逆に被告が生得術式が使えない場合、呪力が練れなくなり呪力そのものが使用不能と化す。
ちなみに本来は付加刑であり、単体では適用されないらしい。
ジャッジマンが下す有罪の刑罰の一つ。
領域が解除される代わりに、ガベルが
「処刑人の剣」に変化。これで斬られた者は
例外なく死ぬ。
さらには「没収」も同時に適用されるため、相手は術式を使えない状況下で剣に対処する必要がある。
この剣には現代の領域展開と同じく『必殺』が付加されているが、領域展開そのものに結び付けられた物ではない。
剣が与えられた時点で領域は解除されて現実空間に戻ってしまうため、『必中必殺』の効果にまでは至っておらず、
自力で対象に当てる必要がある。
装備
日車の呪力で具現化したガベル。
ガベルは柄の長さも含めてサイズを自由に可変可能で、戦闘に耐えうる特大サイズにも通常の裁判で用いられるサイズなど調節が効く。
呪力で構築されているため、たとえ手元から離れても瞬時に消して再び手元に具現化させられる。
前述の領域で有罪判決を喰らい、弱体化・無力化された敵をガベルで叩き潰す戦法を得意とするトリッキーなパワーファイター。
また、領域を解いた直後も問題なく使える。
活躍
東京芸術劇場で着衣入浴に興じていたが、そこへ甘井に案内された
虎杖が登場。ルールを追加するように言われるもそれを断り、戦闘に突入する。
日車は開幕早々に領域展開
「誅伏賜死」を発動。そしてジャッジマンは虎杖が未成年でありながらパチンコ店に客として入店した件を提示。
虎杖は
「トイレに入っただけだ」と弁解するも、あくまで
パチンコ店に入ったか否かを問われていたため有罪判決を受け、「没収」によって呪力が使えなくなってしまう。
日車は弱体化した虎杖をガベルで滅多打ちにするも、「壊れない人形」とまで称する程の頑丈さまではどうにもできず、決定打に欠く状況が続く。
そうしているうちに、日本の裁判制度についての知識に考えを巡らせていた虎杖から「控訴」され、再び舞台は裁判所に変化する。
二審に挑む虎杖だったが…
虎杖悠仁は2018年10月31日 渋谷にて大量殺人を犯した疑いがある
判決は「有罪」「没収」そして「死刑」。
さらに状況が悪化した虎杖だが、この時点で日車には戸惑いが生じていた。
ジャッジマンから提出された証拠。それは
虎杖の中に巣食う悪魔の存在、そしてそこから連想される「渋谷事変」の真相。
お互いの射程距離に入った瞬間……日車は術式を解除し、虎杖の拳を真正面から受けた。
弁識能力と制御能力いずれかが欠けていると心神喪失となる
ジャッジマンではなく、日車寛見としての判決。
それでも、「俺が弱いせいだ」と譲らなかった虎杖にそれ以上を追求せず、「オマエのような弱さを持つ人間がまだまだいるのかもしれん」という期待を抱き、ルール追加の権利を譲渡した。
総則10「泳者は他泳者に任意の得点を譲渡することができる」が承認されると、早速残る2点のうち1点を虎杖に譲渡する。
虎杖からは共闘を持ち掛けられるが拒否、結界が開けたら岩手での裁判官・検事殺しについて自首すると言い残し、去って行った。
余談
名前に付けられている「日車」とはヒマワリの別名。またヒマワリは弁護士バッチのデザイン元として使われている。
追記修正はジャッジマンから無罪を勝ち取ってからお願いします。
- 必殺抜いた必中のみ領域ってことは簡易他使えば裁判開廷しても質疑応答できずにやり過ごせるのかな -- 名無しさん (2022-01-19 10:02:23)
- この場合の必中は「暴力その他に訴えず質疑応答をしなくてはならない」というルールの強制で、裁判の一連の流れ自体は普通の術式なので簡易領域等でも裁判の進行を止められないと思う。ただ、黙ってやり過ごせないだけで暴力無効化を無効化して自分の領域で暴力無効化された日車を一方的にボコって解除させることはできると思う。 -- 名無しさん (2022-01-19 19:03:25)
- 原作未見だから「『没収+死刑同時成立』状態、『敵特殊能力強制封印+自身防御無視即死武器取得』と能力自体は強力だけど、相手次第では『特殊能力抜きでも身体能力はやたら高く必死に逃走を試み走り去る相手を、“当たれば”必殺の剣を引っ提げドタドタ追い回す羽目に』なんて能力の強力さ・凶悪さに反してやたらマヌケな絵面になってしまいそう」とか浮かんでしまった…… -- 名無しさん (2022-01-19 19:14:59)
- むしろ簡易使用中は開廷自体できなくなって「裁判の一連の流れ」しか術レパートリーない日車は領域消して殴る蹴るしかできなくなったり? -- 名無しさん (2022-01-19 19:25:50)
- 没収が伏パパや真希パイに適用されたらどうなるんだ…? -- 名無しさん (2022-01-19 20:40:48)
- さすがメロンパンが選りすぐっただけあって強い、非術師でも術師に転化したやつらは強者ぞろいだ、あの順平だって虎杖相手じゃなかったら勝ってただろう、虎杖の鉄拳に耐えられるしあのクラゲ -- 名無しさん (2022-01-19 20:42:08)
- この人の過去回想話で弁護担当した被告の兄ちゃんが本当に無実だったのか実はやっぱり真犯人だったのかを読者にも明らかにしなかったとこがなにげに気に入っている。まるで裁判のように肝心な真実全ては分からないままそれでも与えられた情報だけであの話のモブに至るまでの各登場人物の評価を読者に迫るのが呪術らしい厭らしさで。 -- 名無しさん (2022-01-19 20:56:19)
- 如意棒ならぬ、如意ガベルが裁判術式の付属品にしては無体な性能すぎる、便利すぎだろあれ -- 名無しさん (2022-01-19 21:01:38)
- 目覚めるきっかけになった過去の弁護話、しれっと語られたけど普通にクォリティ高かったよね。冤罪物のドキュメンタリマンガ読んでる気分になったわ。 -- 名無しさん (2022-01-19 21:43:15)
- わずか1話で読者を虜にした男 -- 名無しさん (2022-01-20 04:18:23)
- これ、おにぎり先輩に使うと「黙れ」で陳述も判決も下せないで詰むのでは? -- 名無しさん (2022-01-20 20:14:17)
- ↑呪言は基本的に対象に対して物理的に作用するから、無理やり口を塞ぐ=暴力行為扱いになって効果が無い可能性 -- 名無しさん (2022-01-20 20:41:25)
- モデルは逆転裁判の成歩堂かなぁ? -- 名無しさん (2022-01-21 04:23:51)
- ジャッジマン出した上で裁判官と検察官殺したって事は、あの二人は裁判する上で何か法に抵触するような手段を取ってたんだろうな。被告を殺してないって事は普通に冤罪だった可能性が高いか -- 名無しさん (2022-02-24 20:10:59)
- ↑それも分からんけどね。仮に手段が不当でも「他に犯人がいると知りながら被告人を犯人に仕立てようとした」のか冤罪の項目にもある「犯人に違いないと思い込んでたからそういう判決に持ってこうとしてた」のかは分からんし。あと誅伏賜死じゃ被告人が有罪だと分かる可能性はあるが、ものすごいレアケースに当たらん限り無罪と確信できる運用法はまずない。 -- 名無しさん (2022-02-24 21:06:09)
- あと、多分だけど回想での日車のキレどころっていわゆる少年漫画的な正義の執行がなされない事への憤りじゃないだろうからなあ。そもそも彼自身、被告人が絶対に無罪だと確信していた訳ではない。職業上の義務と本人の理念としてそう信じることを自分に課して弁護活動行ってはいるけども。 -- 名無しさん (2022-02-24 21:18:16)
- ↑×3連投スマン。「それは分からん」と言いたかったのは、「殺されなかったのなら被告人が冤罪の可能性高い」って部分ね。裁判官と検事が「(どういう動機であれ)何らかの法に抵触する手段取っててそれを暴かれたのが理由で日車に殺された」ってのは俺もそのとおりだと思う。 -- 名無しさん (2022-02-24 21:37:34)
- 領域展開のとき掌印結ぶ描写がないのが気になる。ガベルカンカンが印の代わりなのかな? -- 名無しさん (2022-04-10 00:21:01)
最終更新:2022年05月01日 22:30