偽造防止技術(貨幣)

登録日:2023/02/08 Wed 22:38:51
更新日:2023/03/15 Wed 23:48:12
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偽造防止技術とは、文字通り貨幣の偽造を防止するための技術のことである。




概要

現代における我々の経済活動に欠かせないお金
物々交換をしていた時代から、モノやサービスの流動性を高めるために作られたのが、現在の硬貨や紙幣と言った貨幣である。
かつては金などをふんだんに使った文字通りの金貨や小判もあったりした。
しかし、産業革命などの要因から地球の人口は大きく増加し、経済規模も大きくなったことで金などの高価な材料での硬貨では足りなくなって来た。
そこで、紙で作れるために原材料費を大幅に抑えられる紙幣が生まれることとなったのである。

だが紙幣は高い額面になることも多いため、理由は様々だがあの手この手で通貨を偽造して使おうとする不届き者が現れるのは自明の理。
そんな事を許してしまってはたちまち市場に不正な紙幣が蔓延し、その価値や信用が瞬く間に地に堕ちてお金として機能しなくなる。それだけは絶対に避けなければならない。
そこで彼らに対抗するために、さまざまな偽造防止技術が考案されては取り入れられてきた。



そもそもなぜ金属板や紙を貨幣と呼べるのか

硬貨は言ってしまえばただ模様と数字が描かれた金属板であるし、紙幣はちょっと複製しづらくしただけの紙切れである。
それなのになぜ皆が「これはお金」だと思ってやまないのか?
それはそのただの金属や紙に国が「これは貨幣である」という価値を保障し、国民に対し信用を持たせているために他ならない。

日本での歴史を遡ると、かつての紙幣は銀行に持っていけば書いてある分の金と交換する仕組みであり、「兌換券」と呼ばれた。
要するに「このお札を持っていれば、いつでも金に交換してもらえる」と安心があるのだ。
つまり「このお札を持っていれば、いつでも金と交換してもらえる」という信用があったから、お金として信じて使うことができたのである。

だが、その過程で悪いことを考える銀行も出てくるわけである。
もし金の量が少ないのに大量の紙幣を発行されてしまうと、心配になった民衆が銀行に押し寄せることで銀行が持っている金が足りなくなってしまう。
この対策のために、紙幣を発行できるのは信用できる一つの銀行だけにしようということになり、1882年に日本銀行(日銀)が誕生することとなる。

だが「銀行が保有する金の量次第で紙幣の発行量が決まる」これらのいわゆる「金本位制」には限界があった。
金という資源が有限である以上、これを採用し続けると経済発展がやがて頭打ちになることを意味していたのだ。
これを防ぐために日銀はこの制度を撤廃する運びとなり、今日のような貨幣経済がこの時確立したのである。
1871年には日本の通貨が「円」と定められ、1885年に「日本銀行券」が初めて発行された。
この「日本銀行券」は日本銀行法第四十六条2により、無制限に通用する。
「通用する」とは「日本銀行券が支払いの最終手段として相手は受け取りを拒否できない」ということである。これを強制通用力という*1
ただし、強制通用力を持つからといって「金持ってるんだから売れ」と強要することはできない。売買契約を締結するか否かとは別の問題である。

まあこのように「貨幣は価値がある」という信用によって成り立っているわけなので、どこの馬の骨が造ったのか分からない偽造の蔓延で信用が毀損されると国家転覆に直結しかねない。
そのため、基本的にどこの国でも通貨の偽装は厳罰に処される。
日本では刑法148条において、「通貨偽造の罪」があり、無期懲役または3年以上20年以下の懲役に処される。
最低で懲役3年というのはちょっと前までの殺人罪と同等*2といえばその重さがわかるだろうか。
また偽札であると知りつつ行使すると、刑法第152条の収得後知情行使等の罪に問われる。
たとえ使うつもりが無くとも、個人的に飾るだけであってもコピー機などでコピー*3しただけでも同条2項に違反し上記と同様の刑罰が定められている。通貨の偽造はダメ、ゼッタイ。

ちなみに「紙幣っぽいもの」を作るのも当然違法。そのため、いわゆる「こども銀行券」はちゃんとぱっと見で本物の紙幣とは別物であることがわかるオモチャであることが一目瞭然な作りになっている。
ただ、どのレベルからが本物の紙幣と混同されないのか、について統一的な基準は存在しないため、警察に「このレベルなら大丈夫」と確認した上で発行された「紙幣っぽいチケット」が摘発された音楽グループの実例もあったりする。不安なら「最初から作らない」が正解だろう。


通貨を偽造する目的

単純に利益にするため

これが作られる一番の理由。働かずともモノやサービスを購入できるという単純明快なものである。
端的に言えば「リアル所持金無限モード」をしたいが為である。
実際基軸通貨として世界中で流通するアメリカドルは、こういった目的の偽札作りのターゲットとしては最良である。
日本と比較して300倍ほど偽札が見つかりやすいとも言われているとか。
上述の通り発覚すれば当然ながらどこの国でも厳罰が待っており、その上高度な偽造防止技術が取り入られた現在においても偽札事件は後を絶たない。
近年の日本の10年間だけでも15000件を記録しているあたり、彼らの執念はすさまじいものがある。
ていうかそんなものを作るのに努力する暇があったら働け!とツッコミたくもなる(それが嫌だからそっちの方向に努力している訳だが)。

対立する国の通貨の信用を毀損させるため

通常、通貨の偽造は何らかの経済的利得のために個人もしくは犯罪組織が主体で行うものである。
しかし戦時などの特殊な状況下では、敵国の通貨の信用を毀損させて経済に打撃を与えるという戦略の一環として国ぐるみで偽造が行われることがある。
自ら紙幣の製造技術を持つ国が偽造する訳なので、大抵の場合その辺の素人によるものとは比較にならないほど高精度の偽札が出来上がる。
有名どころでは、
  • アメリカ独立戦争時のイギリス政府による紙幣偽造。
    独立戦争時、独立側の大陸会議が戦費調達のため紙幣を発行することになったのだが、それに対してブリカスイギリスがこれを偽造。
    バラ撒いて信用を下落させて通用させなくした。
  • 第二次世界大戦中にナチス・ドイツが、イギリスのポンド紙幣を偽造した「ベルンハルト作戦」
  • 日中戦争当時に大日本帝国陸軍の「第九技術研究所」が中心になって国民政府の法幣を偽造した「杉工作」。
    これに使われたとされる紙が2015年1月に静岡県の巴川製紙所工場に現存していることが判明している。
  • 中国、北朝鮮が関与しているという疑惑のある「スーパーノート」と呼ばれる精巧な偽ドル札
などがある。

愉快犯

偽物作りが困難なものがあるなら偽物を作って他人を騙してみたい!」と妙なところで挑戦精神を起こしてしまう犯人もいる。
日本でも、写真印刷の技師が「技術を試したい」という理由で作った偽札を使って検挙された事件もある。

また、偽札の登場は多かれ少なかれ警察や世間を騒がせるので、騒ぎを見て楽しんでいるのではと言う推測もある。
偽札事件の中には、明らかに製造コストが紙幣の額面より高いとしか思えないものも存在したりする。
そうした事件の犯人の動機は、経済的利得や国家的な陰謀には無関係な愉快犯の類ではないかとも推測されている。



主な偽造防止技術

貨幣の偽造は通貨の発生と同時に起きたとも言われている。どの時代でも考える事は一緒なのだ。
科学技術や便利な機械が発明されるたびに精巧な偽物が作られ、国側はそれを対策して新仕様の貨幣を作って行く……
といういたちごっこ状態は今日まで続いている。
貨幣の歴史とは贋金との戦いの歴史といっても過言ではなく、ありとあらゆる方法での偽造とその対策が試みられてきた。
現在の日本の偽造防止技術は世界最高水準と評されているが、それでも年月が経つとやがて偽造する側の解析技術なども追いついてしまいかねないので、偽造防止のため20年に一度*4新紙幣が発行される。

すかし

おそらく知らない人はまずいないであろう代表的な技術で、ほとんどどこの国の通貨でも採用されている。
傾けたり明るい場所にかざすと模様が浮かび上がるという仕組みになっている。
現在の日本で使われているすかしは白すかしと黒すかしに大別される。
前者は紙の一部分を薄くすることで淡く見せ、後者は厚くすることで濃く見せるもの。
両方を組み合わせることでどちらか片方だけを使うよりも濃淡の差が生まれ、よりハイクオリティな絵を再現することが可能となっている。
また肖像画のすかしの他に、現在発行されている紙幣には「すき入れバーパターン」も採用されている。
千円札、五千円札、一万円札でそれぞれ1、2、3本右側にタテの棒線が入っている。
一見するとただの縦棒だが、背景と重なっているためより偽造を困難にしている。
なお、偽造予防のため一部分を厚くする黒すかしは法律によって規制されている。

特殊インキ

紙幣の肖像画や背景模様、裏の絵には13〜15色がふんだんに使われているいうカラフルな仕様となっている。
1970年代になるとカラーコピー機も出てきたため、それの対策で赤や青と言った単純な色ではないものが採用されている。
特殊で単純ではない色のインキを採用することでコピー機に通しても色が若干黒くなり、完全に偽造することは極めて困難となる。
また1993年には磁性インキを悪用して機械に偽札を通す偽造手法への対策にもインキが使われた。
印鑑マークや表裏面の模様にブラックライトや紫外線を当てると光るインキを使用した新紙幣が発行された。

深凹版印刷

紙幣の額面の部分でインキを高く盛り上げる技術。触るとざらざらした感触がある。
また右下には指で触って確認できるように一万円札は鍵型、五千円札は八角形、千円札は横棒、二千円札は点字の2が採用されている。

ホログラム

五千円札と一万円札で採用。紙幣の銀色の部分を角度を変えて見ることで額面数字、日本銀行の「日」の文字をデザイン化したものと桜の画像が見える。

潜像模様

紙幣を傾けると、表面には額面数字、裏面には「NIPPON」の文字が浮かび上がって見える。
また
  • アラビア数字と漢数字をそれぞれ一定の角度に傾けることで見ることができる潜像パール模様
  • 正面からは見えないが傾けると左右両端にピンク色の光沢が見えるパールインキ
も採用されている。
この技術は500円硬貨にも採用されている。
1982〜1999年の間に発行されていた初代500円硬貨にはこれがなく、また韓国の五百ウォン硬貨と材質・直径が全く同じで質量が僅かに違うだけだった。
そのためドリルで穴が貫通しない程度に表面を僅かに削ることで自動販売機・券売機で通用させる偽造事件が多発した。
当時の自動販売機は投入した硬貨とは別の硬貨が返却口に出るという仕組みを悪用したものである。
対策で自動販売機の仕様が改められ、旧500円硬貨は多くの自動販売機で使用できなくなった。
また2021年からは二色構造の新500円硬貨が発行開始となったが、現時点では自動販売機で使用できないことが多い。
なお二千円札には額面数字の部分を傾けると文字色が緑から紫色に変化していく光学的変化インキが使われている。
が、二千円札の流通量が沖縄県以外ではとても低いため知名度は低い。

マイクロ文字・超細密画線

紙幣をよく見ると、肉眼で判別することは難しいほど細かい文字が描かれているのがわかる。
この文字は1文字あたり0.4ミリにも満たず、一目見ただけでは横線と見間違えてしまうことも。
マイクロ文字には「NIPPON GINKO」と書かれており、一万円札の場合6つも散らばって配置されている。
そして肖像画の顔は極めて細密な線で描かれており、さらに各紙幣には「ニホン」の文字が背景模様に隠されている。
これらの非常に細かい線や文字はコピー機で印刷すると潰れてしまいやすく、再現するのは極めて困難である。
この技術が登場する以前はヒゲを蓄えた男性の偉人ぐらいしか主に採用されていなかったが、登場してからは女性も採用されるようになった。

この偽造防止技術についてトリビアの泉で取り上げられたことがあり、実質「隠されている」ではなくなってしまった。
無論、複製の困難さにより機能している技術ではあるがそれにしたって偽造する側にとってはムダどころか貴重な情報では……

記番号

紙幣には頭に1文字または2文字のアルファベット、次に6桁の数字、最後に1文字のアルファベットで構成された、「記番号」と呼ばれる製造番号が記されている。
ただし、アルファベットは「I」と「O」は使われておらず、24種類となっている。これは数字の「1」「0」と紛らわしいため。
数字は000001~900000の90万通りで、始めにA000001A~Z900000Zまでが割り振られ、その後AA000001A~ZZ900000Zと続く。
これにより129億6000万通りの組み合わせが存在する。
全ての組み合わせを使い切ると、文字の色を変えてまた使い回すという仕組みとなっているが、同じ文字色の番号は1回しか使われない。
そのため、同じ色・番号の紙幣が発見されたら必ずどちらかは偽札ということになる。
例えば千円札は2023年現在3巡目で、黒→と色が変化している。
なお2024年に発行予定の新紙幣からは記番号のアルファベットが1つ増えて最大がZZ900000ZZとなる予定なので、番号が2巡目以降に入って文字色が変わるのは珍しくなるかもしれない。

ユーリオン

カラーコピー機や画像編集ソフト等に紙幣を認識させるための模様。
黄色、緑または橙色の円形が5つ以上、特定のパターンで並んだもの。
現在発行される日本の紙幣にももちろん仕込まれており、千円札(野口英世)の「千円」の文字付近にあるサクラがそれ。
これを認識すると警報が鳴ったりソフトウェアが警告メッセージを出したりして不正利用を防ぐ。
もちろん対応は機械・ソフト制作側の善意に依存するため、組織的な犯行を防ぐ効果はそれほどでもない。
しかし、コンビニでお札をコピーなどと甘いことを考えた人間を痛い目に遭わせる程度の効果はある。
上述の通り、貨幣の偽造は滅茶苦茶重罪なのでどんな目的であろうと絶対にやらないように。




フィクション作品における偽造防止技術

サスペンス、推理もの、その他数多のジャンルにおいて「偽札」にスポットが当たる作品は多いが、偽造防止技術に焦点を当てた作品は少ない。
そのほとんどが、偽造防止に取り組んだor取り組んでいる人物の伝記・ドラマ・ドキュメンタリーといった、物語とは違うジャンルになりがち。

偽造通貨が出てくる作品では大抵

  • 偽造防止技術がそもそもない(あったとしてもやたら稚拙だったり「凄い技術」の一言で片付けられたり)
  • それを掻い潜る技術的な背景などが満足に扱われない(チートな技術などで一瞬で解決…程度にしか語られず、それ程のものを擁する凄い組織だという事を誇示する展開になったり。)
  • それら技術が扱われていても、いずれにしても「強力な防止技術があったはずなのに偽造されて…」と不可能が破られたことで話が動く

といったように、偽造防止技術という高く厚い壁がある点については触れられなかったり、詳しく語られないことも多い。
これらの作品の多くが『偽造通貨の流通を止めたり製造元を潰す展開』に焦点を置いており、それを防ぐ技術やそれとの攻防というのは言ってしまえば『それまでの一過程』に過ぎず、しかも作劇上組織同士の内々の事情開示に終始しがちで盛り上がりを見せるのも難しい。無理に仔細を描いたところで話の軸が不自然に逸れたり単なる中だるみになりかねないのもあるかもしれない。

偽造防止技術を扱った作品

ここでは、偽造防止技術そのものに焦点を当てた作品のみを掲載し、単に偽札が出てくる作品の掲載は省略する。

ゲーム

一万円札の偽造防止技術の優秀さと、その漏洩が物語の根幹に関わっている。

+ 物語終盤のネタバレ注意
国家機密であるはずの一万円札の偽造防止技術がとある政治家に漏れており、それによって、精巧な偽札を製造できる闇組織『異人三』が発生。
異人三は、日本国内最大の極道組織『近江連合』が唯一手を出せない縄張りをもつ反社会組織として横浜に縄張りを構えている。
作中で近江連合は西日本・東日本を事実上征服するほどに肥大している中、異人三はその圧力に耐える肉の壁として、主人公春日一番の物語に深く関わっていくことになる。それだけ漏洩した偽造防止技術の会得とは強力なアドバンテージとして描かれているのである。

作中では「日本円の紙はみつまたという植物から特殊配合で作られており、その手触りは滅多に真似できない」という説明がなされている。
この項目で説明している通り、日本の偽造防止技術はそれだけで突破できるものではないのだが、漏洩の経緯から考えると、素材以外の偽造防止技術も全て漏洩・複製されており、作中で春日一番に説明されることがなかっただけである可能性が高い。
実際、作中では大部屋1つ占領するほどバカでかい偽札用印刷機がSFじみたレーザー印刷を行っている描写がある。

ちなみに、作中では「人民元は日本円と比べて偽造防止技術が低い」とも説明されており「異人三の末端が偽札の材料をくすねて勝手に人民元の偽札を擦って輸入資金源に用いるマネーロンダリングじみたことを行っている」という描写もあったりする。

言うまでもないが、作中に出てくる偽札防止技術の突破方法はあくまでフィクションである。
……もちろん、そんな国家機密が政治家に漏れているなんてこともフィクションのはずである……!

漫画

偽造通貨を軸に展開する、経済がテーマの作品。
奴隷解放のために戦う主人公は無尽蔵にお金を作る超能力を持つのだが、全く同じ札しか作れない。
つまり製造番号が同じになってしまうという大きな弱点があった。さっそく初歩的な偽造防止技術に引っかかっている…
そうした不完全な贋札でどうやって戦うか、敵サイドもどうやって偽造通貨を判別し流通を防止するかなど、駆け引きを繰り広げることとなる。
今まで313人もの贋札製造者達を抹殺してきた「贋札殺し」の暗躍など、序盤からラストまで「偽造の"異能"vs偽造防止の"技術"」が続く作品である。

小説

  • 松岡圭佑の『万能鑑定士Qシリーズ』の実質的な1話目*5
ありとあらゆる鑑定技術を使っても本物と区別できない偽札が出現し、日本のお札の信頼性が消失した大事件を描いており
その性質上「ここまですごい技術を使っていたのにそれを越えられた」という意味合いであるが偽札の偽造防止技術や鑑定技術がいくつも紹介されている。
実際にどうやって「偽札」を用意したかは本編を見てもらうとして、
この万能鑑定士Qシリーズは詐欺や窃盗などを主眼にした「人が死なないミステリ」を売りにしているが
このハイパーインフレ事件は直接殺してないかもしれないがこの犯人のせいで首を吊った人間は10人や20人じゃ足りないだろという被害を出しており
後発のシリーズ作品で無かったことにはなっていないが扱いにはちょっと慎重になっている話である。
偽造トリックにはツッコミどころがあるものの、通貨を偽造されてその信頼性がなくなったらどうなるのか?という恐ろしさはたっぷり描いているのでお勧め。

最後に

このように様々な偽造防止技術を用いて、あの手この手で偽造をしようとする者たちの攻防は今日でも続いてる。
技術が進歩していくにつれてそれを逆手に取った手段で偽造を試みていく者たちとの戦いは、決して終わることはないのだ。

皆さんも怪しいと思ったらすぐに警察署や交番に届け出よう。


追記・修正は本物を完璧に見分けてからお願いします。

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最終更新:2023年03月15日 23:48

*1 日本銀行券とは日本銀行が発行している「お札」のことで、造幣局が作っている硬貨については根拠となる法律が違い、その法律により強制通用力の及ぶ範囲に制限がある。

*2 現在の殺人罪は最低で懲役5年である。

*3 そもそもコピーしようとすると警報がなる機能付きのものもある。

*4 大きな偽造事件が起きるとマイナーチェンジされる場合もある。

*5 いわゆる主人公の生い立ちや成長過程などを描いたストーリーがこの前に入っている。