福島県

登録日:2011/02/25(金) 13:31:30
更新日:2024/12/24 Tue 23:55:44
所要時間:約 12 分で読めます




これはオーストラリアですか?
いいえ、福島県です。


福島(ふくしま)県は、日本にある47都道府県の中の一つ。


キャッチフレーズは『うつくしま、ふくしま
実は『北海道はでっかいどう』と同じ作者というのはあまり知られていない。

アニメ僻地。

アニメ僻地。

大事(ry


◎地理

東北地方の最南端に位置している。
決して四国や九州にあるわけがない。

接している県
北:宮城県山形県
西:新潟県
南:群馬県栃木県茨城県
東には太平洋が広がっている。

ちなみに群馬とは歩道でしか繋がっていない。(当然だが歩道でしか繋がっていない県境はここだけ)
これは群馬にはまだ車道や鉄道といった文化がまだ発達していないため…ではなく、尾瀬の環境保護のために歩道以外が無理だからである。
おい引きこもりじゃなかったwiki籠り、お前ら出鱈目書いてんじゃないぞよーくおぼえとけよ(切実)。
栃木県との間では南東北紛争を抱え、
更に会津地方と山口県は幕末の戊辰戦争と以降新政府で多くを占める長州藩出身者からの迫害の多さなどの経緯から犬猿の仲である。
実際、会津地方ではないものの高校野球で山口県勢を叩きのめして快勝した時に監督が「戊辰の仇を取りました」と発言するくらいである。

江戸時代には多数の藩があり、「会津藩」の他「白河藩」や「二本松藩」、映画『超高速!参勤交代』の舞台になった「湯長谷藩」等が挙げられる。
でも「白河藩」等藩主の家が変わる場所もちょいちょいあった。

面積は日本で第3位(ぱっと見長野や新潟の方が広そうだが、あれらは細長い。岩手、福島は縦横比はそこまで極端ではない)。
人口は約202万人で意外にも上半分に入る。

私立高校にて「学校法人」を縮めて「学法」と冠する校名を持つ高校がある(学法石川、学法福島)。
学法石川は高校野球で甲子園に出るほどのチーム(現在は東北大会レベルだが)で、学法福島も県内レベルでは強い方である。

マスコットキャラクターはきび団子県の鳥キビタキをモチーフにした「キビタン」。元はふくしま国体のマスコットキャラクター*1だったが、好評だったためデザインをマイナーチェンジした上で県のマスコットキャラクターになった。震災後は「復興シンボルキャラクター」と名乗っている。妻子持ち*2

◎三地域

県は阿武隈高地と奥羽山脈によって、西から順に会津・中通り・浜通りの3つの地域に分けることがあり、県内の天気予報などでも3地域を分けた予報がなされる。
「たかが山を隔てた区切り」と侮るなかれ、この3地域では、それぞれが全く別の独自の文化を発達させているのである。
……というかヘタするとそこらで隣接する県都道府県よりも異なるレベルの違いが生まれている
例を挙げれば、馬刺しは会津の特産品となっているが、浜通りの若者に「馬を食べる」という話をすると「?」という顔をされるレベル。
酷い場合「秘密のケンミンSHOW」などで福島の話が挙がっても2/3近い県民は初見の情報を食らうことも。

  • 会津
奥羽山脈と越後山脈に挟まれた福島の左の方、すなわち内陸の地域。
磐梯山や猪苗代湖、および歴史的資産を見に行きたいならこのあたりへの観光がおすすめ。
グルメは日本酒やラーメン。喜多方は全国的にも有名なラーメン処であり、有名店「坂内食堂」は休日になると大勢の観光客が列をなす。
また福島県の日本酒は会津で醸造された銘柄が多く、品評会でも9年連続で金賞に輝き、そうでない年でもしっかり上位にランクインする美酒揃い。

ただし新潟県に近いので厳しい自然に囲まれた地域であり、冬は道路で遭難者が発生しかねないほどの豪雪に閉ざされる。

会津人は頑固で気難しいが、情が深いとしばしば語られる。曰く
①初めての赴任で、人は会津人のとっつきにくさに涙する。
②会津での生活に慣れると、温かな心に涙する。
③会津に別れを告げる日には、離れ難さに涙する。
とのことで、これを「会津の三泣き」と呼ぶ。不器用だが確かな優しさが光るという点では昭和の頑固オヤジに通じるものがある。
ちなみに鬼滅の刃の無限城に似ていると評判の旅館は会津にある。気になったら調べてみよう。

戊辰戦争で賊軍扱いされたのを根に持っていて、それ故に山口県や九州を嫌っているというのは昔からよく言われる(山口の萩市が友好都市協定を提案してきてもこの因縁を理由に断った程)。
しかしこの話も「会津人は頑固者」という一種のプロパガンダ・アイデンティティで誇張されている節があり、建前としての「必要悪」的な部分が大きい。「忠義を貫いただけなのに逆賊の汚名を被せられた」会津人の根深い憤りも尤もであろうが、研究が深化していくにつれて必ずしもひどい扱いだけではなかった事が明かされつつある。*3
いつかは和平に至るといいね。

  • 中通り
阿武隈高地と奥羽山脈に挟まれた福島の真ん中のところ。
新幹線・道路・空港など交通整備が最も進んでおり、特に関東民が仙台に向かうには基本的にはここを通る。
また、四季がより色鮮やかにみられるのは中通りとよく言われる。いわゆる盆地なので夏は関東都市部をも上回る蒸し風呂地獄、冬はぼたん雪地獄と化すが、美味しい果物や米がたくさん穫れる豊穣の地。
その経緯から、都市の発達が豊か。言わずもがな、お株は仙台に取られているが……
上を仙台、下を関東に挟まれていることから、ブランドに敏感な県民性を持つ。福島市や郡山市を都会と褒めると「そんなことない」と謙遜しつつ大抵裏では喜んでいる。
喜多方ラーメンと並び称される白河ラーメンは白河市を中心に店が点在しており、有名店「とら食堂」は全国区の知名度を誇る。

  • 浜通り
福島の右の方、すなわち太平洋に面する地域。
山の恵みと海の恵みをいっぺんに得られる上に、気候が穏やかなためかなり住みやすいといわれる。工業地域・観光地域としてものびやかに発展している。
この辺りは会津とは違い、あまり雪が降らない。ただし海沿いには潮風が強い地域もあるため、塩害や防錆への対策のほうが重視されがち。
海沿いで早い段階で工業が発展した歴史から、会津とは真逆で開放的だが、見栄っ張りなところがあると言われる。


◎主な都市
  • 福島市(中通り・県北)
最北端。てっぺん。県庁所在地。形が招き猫みたいに見えなくもない。
江戸時代には「福島城」があり「福島藩」の拠点地だった。人口はいわき市・郡山市に次いで第3位。県庁所在地が3位なのは日本唯一。

かつては養蚕で栄え、郡山すら上回る経済規模だったが今は完敗。その郡山やいわきに会津、須賀川……等々、他の主要な市町村のアピールポイントが強すぎて影が薄いのが悩みの種。
ただ果物は旨いし、土湯・高湯・微温湯(ぬるゆ)に飯坂と4つもの温泉地を擁し、名前通り花見の名所と有名な花見山公園もここにある。「何もない」のではなく「存在感を示せてない」というべきなのかもしれない。
最近は若隆景・若元春・若隆元の「大波三兄弟」や丹治兄弟など有望な力士が登場し、特に三兄弟の実家でもあるちゃんこ料理店は評判が上々(ちなみに大波三兄弟は祖父・父から三代で力士であるため、角界経験者が作るという意味では本場の味)。

あまり知られていないが、水道水の質は国内でもかなり上の方で、摺上川ダムを水源とする水道水は10年連続で金賞(2018~20年の3回は最高金賞だった)。
※他県にも金賞の水道水はあるのだが、10連チャンは普通に凄い記録である。いいなあ福島市民。

郡山市と対立している(県庁所在地というアドバンテージがある)。
県を代表する夏祭りとして有名な「わらじ祭り」*4と郡山のうねめ祭り*5は同日開催(8月の第一金曜~土曜)になる事などライバル視しているといわれる要素はちらほら。

アニメイト福島店がある。復興支援で2013年のプロ野球オールスターゲームが福島市で開催された。
放送局はAMラジオ局・フジテレビ系・TBS系の系列局の本社がある。NHK福島がある建物には「こむこむ」という施設もある。プラネタリウムとか図書館とかあります。ちなみに福島県内には福島民報と福島民友の二大新聞があるが、本社はどちらも福島市。地方あるあるで県民のほとんどはこれらの地元紙を購読しているが、もちろん朝日・毎日・読売といった全国紙・スポーツ新聞を取る人もいる。

JR福島駅東北新幹線山形新幹線の分岐点であり、福島県の代表駅である。しかし利用者数は郡山駅のほうが多い(だってアクセスとか人口とか敵わん……(´:ω:`)ウッ)
春になると吾妻山の残雪がウサギのような形になる「雪うさぎ」が有名で、農家にとっては田植えや作付けの目安となる事から「種まきうさぎ」として親しまれてきた自然のアート。
そのため、マスコットキャラクターは雪うさぎをモチーフにした「ももりん」(あんま雪ウサギっぽくないけど)。口が省略されているためいつも無表情だが、不思議な暖かみがある。サングラスをかけた「ブラックももりん」も登場。
福島駅西口と東口にはコイツを模した水飲み場がある。西口にある個体はクリスマスになるとサンタ帽子をかぶるし、夏祭りシーズンは法被を着る。かわいい

令和初の朝ドラとなった「エール」は古関裕而(昭和時代の作曲家。故人)がモデルで、以来彼にあやかったアピールが増えた。*6

ちなみに県内で免許センターがあるのはここと郡山だけ。

  • 郡山市(中通り・県中)
福島県のど真ん中に位置する「へそ」。
それ故に周辺とのアクセスが良好で、江戸時代は二本松を拠点とする丹羽氏(丹羽長秀の末裔)が支配する宿場町だった。郡山都市圏は東北地方で第2位の経済規模をもつ。
福島市と対立している(人口も経済も福島市より上)。そのため県庁を移転したらどうかという市民運動も一部で起きたが、移転には莫大な手間と費用がかかる上、出張所のような施設も既に各地に置かれている為、そんな余裕も予定も必要性もないということでひとまずは落ち着いている。*7
何かしらのビッグイベントはここにある「ビッグパレットふくしま」で行われることが多い(コンサートなどはいわき・会津・福島市など結構バラける)。
アニメイト郡山店がある。
市内にあるうすい百貨店は県唯一の百貨店*8
放送局はFMラジオ局・日本テレビ系・テレビ朝日系の系列局の本社がある。それ故にFCT(福島中央テレビ)や福島放送のローカルで取り上げられるのは郡山中心。FTVやTUFは福島市にあり、あっちも地元が中心。

JR郡山駅は東北新幹線磐越東線磐越西線などが乗り入れるターミナル駅であり、福島県内で最も利用者数が多い駅でもある。しかし県の代表駅は福島駅である。
意外と知られていないが、日本大学(日大)工学部は実はここにある。首都圏にある理工学部や生産工学部とは別物なのだよ。
地元の小中高の各学校は全国規模の合唱コンクールで好成績を収めることが多く、「東北のウイーン“楽都”郡山」のキャッチコピーがある。それにちなみマスコットキャラクターは「がくとくん」「おんぷちゃん」がいる。

その割に著名な音楽家を輩出していないのは言うな。

あと日本三大まんじゅうと名高い柏屋の薄皮まんじゅうはここ発祥。

  • いわき市(浜通り・いわき)
浜通りの中心都市だが位置的には南端。
江戸時代「磐城平藩」の拠点地だった街や「湯長谷藩」の拠点地だった街等が市町村合併を重ねてこの大きさに。
面積はかつて日本一だったが今は…
福島市と郡山市と対立している(人口1位というアドバンテージがある)。
唯一あった百貨店「大黒屋」は、デパートよりも高額当選を多数出している宝くじ売り場のほうが有名だった。現在は宝くじ売り場は近くのホテルの1Fに移転し、移転からしばらくは高額当選がなかなか出なかったが、現在は以前のように出しており、ローカルニュース番組で宝くじの話題が出ると必ずここの売り場が出てくる。
一方、大黒屋の破産後、その跡地は福島県内の冠婚葬祭業者に取得された。当初、周辺住民の反対を考慮して結婚式場として建設されたものの、需要の低下には抗えず、約10年後には同じ運営グループによって葬祭場へと業態転換された。また、かつてはイトーヨーカドーが植田駅・いわき駅の近くと同じ市内に2店舗あった。
前者は2006年に閉店後、地元スーパーの藤越が引き継いだが、ヨークベニマルに吸収されたためわずか2年で撤退してしまい、ビル自体も2009年に閉鎖された。後者は2021年に閉店したが、跡地には2024年にヨークベニマルを中心とした商業施設がオープンした*9。福島県内で唯一イオンモール(イオンモールいわき小名浜)がある。

アニメイトいわき店がある。海沿いなので「アクアマリンふくしま」もある。県内唯一の水族館。
そして「ドラえもん のび太の恐竜」で一躍有名になったフタバサウルス(フタバスズキリュウ)もここ出身であり、恐竜時代は浅い海だったのでアンモナイト化石などが多産する。
スパリゾートハワイアンズがある関係かフラダンスが盛んであり、マスコットキャラクターもそれにちなむ。ただし、女の子ではなく中年男性がモチーフの「フラおじさん」というかなり攻めたものになっている。
わりと平坦な上に首都圏に近いおかげでテレビ東京が映る地域がある。
大地震直後、原発事故の影響で救援物資輸送車がいわき市手前で引き返すという風評被害が発生している。

  • 会津若松市(会津)
会津地方の中心都市。言わずと知れた「会津藩」の街。
2013年の大河ドラマ「八重の桜」の新島八重はここの出身。
かつてあった会津若松駅ライブカメラは某掲示板の実況板で大人気だった。
福島市と郡山市といわき市と対立している(歴史的なプライド)。
幕末の白虎隊の悲劇が有名だが、男も女もおっさんもジジイも戦った。*10
以前は長崎屋会津若松店*11や会津サティ、会津中合*12といった大型商業施設や百貨店が存在していたものの、現在では市街地にそうした規模の施設は見られない。郊外を含めても、スーパーマーケット以外で存在している大型施設はMEGAドン・キホーテくらいで、会津地方全体を見渡しても、同様に大型商業施設はほぼMEGAドン・キホーテのみという状況になっている。

  • 須賀川市(中通り・県中南)
ひょえー!
『電波ゆんゆん』の元ネタになった高校(県立清陵情報高校、実はセンバツ甲子園出場経験あり)がある。
かの円谷英二の出身地であることから、ウルトラマンを生かした街づくり、イベントが多数行われているためアピールポイントの強さは県内有数。なんならM78星雲の光の国と友好都市であり、ウルトラファンなら聖地。
国名勝の須賀川牡丹園など花の見どころも多い。
8月下旬には福島県内では最大規模の花火大会、釈迦堂川花火大会が開催される。当日は10万人以上が訪れ臨時列車が多数設定されるなど賑わいを見せる。須賀川らしくウルトラマンの花火もあるよ!
11月には伝統的な火祭りである松明あかしが開催される。
マスコットキャラクターはその松明をモチーフにした「ボータン」。

  • 相馬市(浜通り・相双地区)
相馬港に面し、カレイや蟹、海苔などが有名な港町。
かつては相馬藩があり、相馬野馬追など文化面でも盛んである。ただし相馬野馬追のメイン会場は南相馬市。
また、福島周辺に住んでいる人なら夏祭りの盆踊りで
「は~よいよい、よ~いとなぁ!」
から始まる盆歌を聞いたことはなかろうか?
これが相馬盆歌である。

  • 南相馬市(浜通り・相双地区)
その名の通り相馬市の南に位置する市。
南と付いて相馬のおまけ感を醸し出しているが、人口面積を除き、面積、総人口はこちらが勝っている。
それもそのはず、2006年に原町市と小高町および鹿島町(現、原町区、小高区、鹿島区)が合併してできた姿なのだから。
こう言っては失礼ながら合併時点で原町市単独にほぼ負けていたりする。
相馬野馬追のメインイベント、お行列・甲冑競馬・神旗争奪戦はこちらで行われる。
初代(映画)戦国自衛隊が撮影された場所の一つ。
なお震災時小高区は福島第一原発の20kmの範囲にほぼ入ってしまった。(2016年にほぼ解除)

  • 白河市(中通り・県南部)
かつて「白河の関」が置かれ、「甲子園における『白河越え』」の語源になった歴史の街。
江戸時代は現在の須賀川部分等も治める「白河藩」の拠点地だった(藩主の家は丹羽家や松平家などちょいちょい変わったが)。
「白河藩」の拠点地の白河小峰城址や南湖公園など観光名所も多数。
マスコットキャラクターはヒーロー系の「ダルライザー」、萌え系の「小峰シロ」、そしてゆるキャラ系の犬「しらかわん」とバリエーション豊富。
福島の市町村は59あるが、ご当地ヒーローや萌えキャラがいるのはここくらいで*13、そもそもどっちも居ない市町村の方が多い(南相馬市や新地町など、公式キャラクター自体を設定しない自治体もある)。


  • 西郷村(中通り・県南部)
村である。
が、隣の白河市のベッドタウンとして発展している。人口は2万人もおり、これは福島県の町の人口最多の会津美里町よりも多い*14
東北新幹線新白河駅はこの村にある。ちなみに日本で唯一の、村にとまる新幹線の駅として有名。
マスコットキャラクターは妖精の女の子「ニシゴーヌ」。村内に新幹線の駅があるため新幹線のカチューシャを着けている。


相双地区は東北地方太平洋沖地震による津波被害に加え、原発事故で甚大な被害に見舞われた。
福島第一原発の廃炉問題、日本国民の多くからの東日本大震災への関心の風化、県民と被災者の県民同市の対立、被災者同士の対立、避難した被災者と避難できなかった被災者の対立、中央政府閣僚の無神経な発言や政策など、ずっと長く続く課題が残されている。
そしてこれらは福島県だけの問題ではなく、日本全体の問題であるといっても過言ではない。


ちなみに対立してると散々言ったが、昔はそんなこともあったそうだが今は別にそこまで意識しあってるわけでもない。
あってもきのこたけのこ戦争的なネタである。
みんな違ってみんないい。

◎メディア事情

AMラジオ単営のラジオ福島があるためラテ兼営局が存在しない*15。そのためラジオ局を含めた民放局が6局あり、東北では最も多い。ちなみに宮城・岩手・山形は5局、秋田・青森は4局。

毎日系列の福島民報と読売系列の福島民友の各新聞*16と、福島・郡山との対立があるため、初の民放テレビ局・福島テレビの開局が1963年と県域のVHF波の民放第一局としては東北のみならず全国で最も遅かった*17。その分テレ東を除いた4局化は比較的早く、1983年に東北で2番目に達成された*18

一方、FMラジオ局・ふくしまFMの開局は福島テレビと同様の経緯で東北では最も遅く、一部のTOKYO FMの制作番組はラジオ福島で放送されていた。
開局は1995年(平7。国体が開かれた年)にやっと他の東北地方のFM局はすべて1980年代の開局だったことを考えると相当遅い。
また、民報・民友と福島・郡山との対立の事情からか、福島市にはラジオ福島・福島テレビ(フジテレビ系*19)・テレビユー福島(TBS系)の本社があり、郡山市には2005年に福島市から移転したふくしまFM本社が移転された・福島中央テレビ(日本テレビ系*20)・福島放送(テレビ朝日系)の本社がある。これは福島中央テレビ開局前に郡山市で起こった民放テレビ局開局運動に朝日新聞が深く関わったため。

その関係で局によって話題が本社所在地寄りになりやすく、他57の市町村は同じ福島県なのに蚊帳の外。
また、県南のごく一部(いわき・白河の一部)では民放キー局を受信することが可能。逆に県北の一部では宮城・山形のローカルが受信できたりする。福島のローカル紙なのに番組表では近隣県のローカルとキー局の番組表まで載ってるのはその為である。

そしてアニメ事情だが……首都圏に隣接しているのに深夜アニメはあまり放送されないアニメ僻地。
というかテレ東系列が無いために割と泣きを見ている部分があり、ちびっ子アニメにもあまり恵まれていない。
その分は福島テレビ(フジ系)が担うことが多く、実際「デジモンクロスウォーズ」やアニポケ、銀魂などはこの局が放送している(た)。
しかし「デジモンアドベンチャー」&逃走中グレートミッション東日本で唯一放送されず、その枠はアニポケ(新無印)の再放送&本放送で繋いでいる。あと「ダイの大冒険(令和版)」、「おはスタ」などもやってない(こっちは元々テレ東系なので、福島以外でも見れない県は多い)。
そして子供向けなのにアンパンマンや妖怪ウォッチ、ウルトラシリーズ等はやたら朝早い時間(5時半~6時台)にやってたり、そのウルトラシリーズも最近深夜にお引っ越し。録画しろってか?

ちなみにテレ東系列が無いのでアニポケは福島テレビ(フジ系)がやっており、基本的に日曜の朝9時から放送というタイムテーブル。宣伝ポスターや「てれびくん」等子供雑誌に「テレ東系列で木曜夜7時」とか書いてあって驚いたちびっ子もいるのでは?
ああいうのはキー局前提なので、地方ではアテにならないってのもあるある。

そして2017年から「スーパーヒーロータイム」がニチゴゼになったために「アドベンチャー・サンデー*21」がガッツリ裏番組として食い合うようになり、SPHT→プリキュア→アニポケという流れに終止符が打たれることになった。*22
同様にキー局なら平日のゴールデンタイムに放送される「なんでも鑑定団」「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!」も日曜昼の風物詩。
「鑑定団」は年によっては土曜にやったり、BSテレ東なら本来の時間でやってたりする。

ちなみに、東北で唯一県内のどの民放テレビ局も緊急時を除き終夜放送は行っておらず、必ず一旦放送を終了させる。夜中の1~2時過ぎになると大抵テレビ通販で間を持たせたり、局や曜日によっては1時くらいには早々にクロージングに入って例のカラフルな画面になったりする(KFBこと福島放送は土曜日の深夜のみほぼ通夜放送だが、それでも3時台の10分くらい例の画面になる。平日は他の局よりかなり早く終わる事が多い)。
放送終了後は機材のメンテナンスなどを行うため決して無駄な時間ではないのだが、周辺のローカル局の番組表を見ると、同じ系列キー局製作の番組にも拘らず福島では放送してない番組も多い。「デジモン」やアニメ版「逃走中」を放送してなかったことといい、クロージングが早めなことといい、キー局からアニメや何かしらの番組を融通してもらえる予算がないのかと邪推してしまうところだ。

TVerやTELASA、Huluといった見逃し配信のサービスも充実したこのご時世とはいえ、ネット弱者でそうした利器に頼れない人(特にちびっ子)にはなかなかもどかしい。しかしやる方もビジネスなのでお金や利権等もあるわけで……

◎鉄道網

中通りを走る東北本線東北新幹線、浜通りを走る常磐線、郡山駅から分岐する磐越西線の喜多方駅までの区間、
東北本線福島駅から分岐する山形新幹線奥羽本線と阿武隈急行は いずれも交流電化されていて、電車が走っている。
なお、奥羽本線は山形線の愛称がついており、普通列車は殆どが庭坂駅で折り返しする。ついでにミニ新幹線の影響で改軌されている。
磐越西線電化区間にはかつて専用の電気機関車ED77が存在していた。これは東北本線と比較して線路規格が低かった磐越西線用に作られていたものである。
これらは線路規格改良の結果、ED75に置き換えられる形で廃車された。また、山形新幹線工事前には奥羽本線の板谷峠越え専用機関車としてEF71、ED78も存在した。
東北本線福島駅から飯坂温泉まで走る私鉄・福島交通も存在。こちらは直流電化。
東北本線の安積永盛から分岐する水郡線(列車は皆、隣の郡山駅まで行く)、常磐線いわきから東北本線郡山駅を結ぶ磐越東線、越西線会津若松駅から分岐する只見線、只見線西若松駅から分岐する会津鉄道(旧国鉄会津線)*23は非電化でディーゼルカーが走っている。
常磐線泉駅から小名浜駅まで貨物専業の福島臨海鉄道も走っている。
かつては東北本線松川駅から岩代川俣まで走る川俣線、水郡線磐城棚倉と東北本線白河を結ぶ白棚線、
磐越西線喜多方から熱塩に日中線(漫才で「日中に来ない日中線」とネタにまでされた)、
磐越西線川桁駅から沼尻に磐梯急行電鉄、福島市内を福島交通市内線が走っていた。また、現在は貨物専業の福島臨海鉄道も旅客営業を行っていた。
そして東日本大震災による福島第一原発事故の影響で、長らく常磐線広野駅~原ノ町駅は運休状態であったが、2020年3月に9年ぶりに運行が再開された。

◎福島県が舞台の作品

  • あだたら卓球場決闘ラブソング
  • 黒塚-kurozuka-
  • 宙のまにまに(合宿地が猪苗代湖畔)
  • 緑山高校
  • フラガール(常磐炭鉱とスパリゾートハワイアンズ)
  • フラ・フラダンス(いわき市とスパリゾートハワイアンズ)
  • 未確認で進行形(郡山市)

◎本県出身の有名人


○アニメ関係
ガンダムのリュウ・ホセイやドラゴンボールのナッパなど数多い
  • ブリドカット セーラ 恵美(いわき市)
艦これの鈴谷やFGOサロメの中の人
ネギま!の明石祐奈の中の人。
  • 長澤美樹(郡山市)
エヴァの伊吹マヤやナデシコのマキ・イズミの中の人。
ガンダムSEED、キラ・ヤマトやスクライド、カズマの中の人
  • 本泉莉奈
HUGっと!プリキュア、薬師寺さあや / キュアアンジュの中の人
  • 笹川ひろし(会津若松市)
タイムボカン」シリーズの総監督
アニメーター、アニメ監督。A KITEやウィザード・バリスターズ 弁魔士セシルを手掛けた。
魔法少女まどか⭐︎マギカ、物語シリーズ監督
ゴジラ、ウルトラマンの生みの親。毎年須賀川では大規模なウルトラマンショーが行われている。
  • 日丸屋秀和(郡山市)
ヘタリア」の作者。
  • 茶太

○芸能人
  • 加藤茶(ドリフターズ・福島市)
"加トちゃんぺ"、"ちょっとだけよ"でお馴染み。
君のハートにレボ☆リューション☆
  • 佐藤B作(福島市)
名脇役。
  • 三瓶(本宮市)
さぁんぺいです。
現在は地元番組のMCを担当するローカルタレントとして活躍。
  • 西田敏行(郡山市)
大河ドラマのコピペや釣りバカ日誌や宝くじのCMと言えばこの人。
みんなでカルタやっぺ、ない!!
  • ディーンフジオカ(須賀川市)
  • 伊東美咲(いわき市)
ドラマ版電車男のエルメス役
  • 斎藤暁(郡山市)
はげちらかした名脇役。踊る大捜査シリーズスリーアミーゴスの秋山晴海役。『電磁戦隊メガレンジャー』で博士役だったりした。
  • あばれる君(東白川郡矢祭町)
  • 箭内夢菜(いわき市)
実写版ゆるキャン△の犬山あおい役。『世界の果てまでイッテQ!』でおなじみの通称「ゆめっぺ」。各地で行われる福島県のイベントに登場する機会が多い。
  • 武田玲奈(いわき市)
実写版の監獄学園の栗原千代役や実写版の咲-Saki- 池田華菜役など漫画ドラマ化の作品に出演多数
  • 松井愛莉(いわき市)
実写版あの花の安城鳴子
  • 富田望生(いわき市)
ソロモンの偽証にて浅井松子役デビュー。フラ・フラダンス、滝川蘭子役
  • 皆川猿時(いわき市)
俳優。宮藤官九郎作品の常連である
  • 佐久間宣行(いわき市)
TVプロデューサー、ゴッドタンやあちこちオードリーを手掛けた

○音楽関係
  • 遠藤ミチロウ
元スターリン。観客にフ〇ラさせてた人。
  • 音速ライン
NHK教育テレビで放送されてたテレパシー少女蘭のエンディングテーマを歌った
  • GReeeeN(出身大学)
出身の奥羽大学は県民から見たら歯学部(笑)という扱い。
  • THE BACK HORN(vo以外)
機動戦士ガンダム00』でおなじみ。
売れるのが嫌になったらしい。
  • 大友良英
あまちゃん」の劇伴などでおなじみの人だが、結成バンド数が半端ない。

○学者
  • 野口英世(猪苗代町)
千円札の方です。浪費癖があって留学費用を飲みで使い果たした話はナイショ。


○スポーツ
  • 今井正人(原町高校卒)
箱根駅伝の5区山登りで圧倒的な強さを誇った初代山の神。
  • 柏原竜二(いわき)
1年生にして今井の区間記録を50秒近く更新、以降4年間5区区間賞を独占した新・山の神。アニスパゲスト出演。
  • 藤田敦史(東村(現白河市))
マラソンの元日本記録保持者。彼の持つ箱根駅伝の4区間記録は距離が変わったこともあり不滅の記録。
同じく福島出身の大八木弘明監督から引き継ぎ、2023年度から駒沢大学駅伝部の監督に就任した。
  • 鈴木尚広(相馬高校卒)
巨人軍所属の足のスペシャリスト。地味に最古参の生え抜き選手である。
引退後は巨人の走塁コーチに就任。
  • 中畑清(安積商業(現:帝京安積)卒)
巨人在籍時は強打者兼宴会部長として活躍。
今シーズンから新生・横浜DeNAベイスターズの監督に就任。
現役時代と同じく、ベイスターズを「絶好調!」に出来るか?
  • 二代目玉乃島(元関脇。泉崎村)
東洋大学を2年で中退して角界入り。2011年九州場所で現役引退し、年寄「西岩」を襲名した。
  • 初代栃東(元関脇。相馬市)
技巧派力士として、70年代の角界を支えた。引退後は玉ノ井部屋を発足させ、息子(二代目栃東)を大関に育て上げた。
  • 大野均(郡山市)
ラグビー日本代表史上最多98キャップを誇る日本ラグビー界のレジェンド。
意外にもラグビーを始めたのは日大工学部入学後でありそこから瞬く間に日本のトップ選手へと上り詰めたが、清陵情報高校時代は野球部に所属していた(補欠であり、バットに当たれば飛ぶがなかなか当たらなかったとのこと)。


○キャラクター
「会津若松のお花ちゃ~ん!」
ドロンボー一味のエンジニア。
公式設定で福島県の会津若松出身で、蕎麦職人を目指して上京した。(ちなみに会津若松が蕎麦の名産地であるのは本当)
ちなみに、お花ちゃんというのは故郷に残してきた幼馴染。
会津若松市では、ボヤッキーを名誉市民登録を目指す運動もあったりもしたそうだ。



追記・修正がある方はお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 都道府県
  • 東北地方
  • 福島県
  • 島ではない
  • うつくしま
  • ほんとうの空がある
  • 海もある
  • 山もある
  • 人はいない
  • イッツア ビューティフル ワールド
  • フクシマ
  • がんばっぺ
  • 福島ユナイテッドFC
  • 郡山市
  • 放射能汚染
  • いわきFC
  • アンダーアーマー
  • Jヴィレッジ
  • ラッキー
最終更新:2024年12月24日 23:55

*1 スニーカーを履いているのはその名残。

*2 うつくしま未来博の開催を機に設定された。家族構成は「キビタン」、妻の「キビママ」、息子の「キビマル」、娘の「キビイ」

*3 たとえば、「政府側によって遺体の埋葬を禁じられたため、何ヵ月も野晒しにされた(埋葬禁止令)」という非道な仕打ちが恨みの理由のひとつだったりするが、近年「ある程度は政府側も埋葬していた」ことがわかった。というかそこかしこに遺体が野晒しになってたら腐敗して悪臭が凄まじい上に感染症なども蔓延する危険性が高く、土葬した方がまだ衛生的である。

*4 12mもある大わらじを大勢の野郎共が担ぎ、信夫山という低山を登って奉納する。わらじなので健脚のご利益があるらしい。

*5 うねめ通りという大通りを花笠かぶって躍りながら練り歩く

*6 福島「県」単位なら出身者も多いが、他の主要な市町村と違って福島「市」出身となると途端に少ないという事情もある(少ないだけで、俳優の佐藤B作や「加トちゃん」こと加藤茶といった大物、大相撲の「大浪三兄弟」などがいる)。ただし古関は元々「地元の偉人」として市民に親しまれており、「エール」で話題になったのを切っ掛けに、功績を伝えるためプッシュされているといった側面も大きい。

*7 そもそも明治時代初頭は福島市の方が栄えていたので県庁が置かれた。その後郡山が追い抜いたので移転を求める声が上がったが、対する福島市(の一部の連中)は政府のえらい人に賄賂を送り、彼らの権限でもみ消してもらうという力業に出た。それだけ県庁所在地というアイデンティティを失う事を恐れていたのだろう。

*8 かつては福島市にはさくら野百貨店が、福島市と会津若松市には中合が、いわき市には大黒屋があったが、いずれも閉店。さくら野百貨店は「ダイユーエイトMAX」として複合型の商業ビルになり、かつての「ワーナーマイカル・シネマズ」もイオンシネマとして存続している。大黒屋の顛末はいわき市の項目にて

*9 ちなみに2024年には郡山と福島市のヨーカドーも撤退し、県内からヨーカドーが消滅してしまった。郡山のヨーカドー跡地はいわき市同様にヨークベニマルが引き継ぐ予定で、早々に再開される見込みだが、福島市は先に閉店・解体された中合跡地共々目処が立ってない。アクセスや経済力の差だろうか…

*10 少年→白虎隊、青年→朱雀、中年世代→青龍、50代以上のじい様たちが玄武と呼ばれるチームになっていた。

*11 建物自体は現存しているものの、現在は会津若松市に本社を置くスーパーマーケットチェーン「リオン・ドール」の本社が入居している。1階にはダイソーやドトールがテナントとして営業しているが、それ以外のフロアはカルチャーセンターや学習塾が利用しており、スーパーマーケットとしての機能は失われている。ちなみに、この近くにはかつて「リオン・ドール神明通り店」という本店格の店舗があった。しかし、建物の老朽化に伴い一旦閉店。その後、立て替えを計画したものの調整が難航し、再出店は断念された。その結果、現在も更地のままとなっている。

*12 どちらの跡地も後継テナントが決まらないまま駐車場になっている。

*13 居ても「温泉むすめ」や「鉄道むすめ」、「福島ラーメン組」などタイアップ系が多く、小峰シロのように完全な地元のPRキャラとして置かれているところはほぼない。

*14 町より村の方が人口が多いケースは沖縄県ぐらいしかない

*15 ラテ兼営局になるためにテレビの予備免許も取得していたが、条件を満たせず半年で失効してしまった為。なお関東・東海・近畿以外では佐賀県にも存在しない。

*16 一県に新聞社が複数あるのは珍しくないが、他の東北5県ではその県での発行部数1位の新聞(東奥日報・岩手日報・秋田魁新報・河北新報・山形新聞)の1強となっている。ただし福島県の場合は1位の民報が約23万部、2位の民友が約16万部と差が小さく、県内でシェアを二分している。大都市圏を除けば地方新聞でシェアを二分している県は沖縄県ぐらいしかない

*17 あまりにもgdgd過ぎたため、実質県の主導で開局させた。そのため現在に至るまで福島県が半分株を持っている第三セクター方式になっている。ちなみにこの時点で隣の宮城県では既に2局目の仙台放送が開局していた

*18 福島中央テレビは郡山市の商工会議所が中心となって設立。福島放送は中テレでの読売新聞との関係が強化され、相対的に朝日新聞の発言力が低下したために設立。テレビユー福島は当時のTBS系だった福島テレビがTBSの株をほんの僅かしか持っていなかった事がわかったため、TBSの主導により設立

*19 1983年3月まではTBS系・フジテレビ系のクロスネット。福島中央テレビ開局前は日本テレビ系・TBS系を中心としたオープンネット

*20 1981年9月までは日本テレビ系・テレビ朝日系のクロスネット。但し開局当初はフジテレビ系・NET(テレビ朝日)系のクロスネットだった。ちなみに当初は日本テレビ系・フジテレビ系・NET(テレビ朝日)系のトリプルネットで開局する予定だった

*21 フジ系版のスーパーヒーロータイム。感想スレではアイキャッチのスクショにこれのロゴが載ってたりするが、福島県では見れない。

*22ドラゴンボール超」が後期に深夜枠からニチゴゼ枠に移行、続く「鬼太郎」6期放映中は8時30分に前倒しされたが、この終了後はなぜかデジモンを差し置いて元の9時開始に戻り、アニメ版「逃走中」の開始後も変わらず居座って放映なし。また「ワンピース」もドレスローザ編終盤くらいまでは土曜日の午前10時30分から放送だったが、ゾウ編以降はキー局に合わせたのか日曜の9時30分に移行したため思い切りかち合っている。

*23 会津田島駅以北。会津田島以南(及び直通運転する野岩鉄道)は直流電化。