マギストス(遊戯王OCG)

登録日:2023/03/31 Fri 11:54:45
更新日:2025/03/10 Mon 23:40:14
所要時間:約 7 分で読めます





それは、「始まり」の物語。


マギストスとは、遊戯王オフィシャルカードゲームのカードテーマの一つ。

概要

デッキビルドパック ジェネシス・インパクターズで登場したカード群で、かの怪盗コンビりゅう座の兵器軍団の同期。
メインデッキのモンスターたちは全てレベル4の魔法使い族で統一されているが、エクストラデッキの方は魔法使い・ドラゴン・岩石・悪魔と見事にバラバラの種族で構成されている。

さらに近年のカテゴリテーマには珍しく、漢字の当て字部分に共通の命名法則が全くない。
シンクロ関連は「絶火」、融合関連は「法典」、エクシーズ関連は「結晶」、リンク関連は「聖魔」の字が入るのが特徴。

カテゴリとしての特徴は「装備」。
エクストラデッキのモンスターを場のモンスターに装備させて有利な状況を作るという一風変わった戦術を軸にしている。
ただし、装備カードになるモンスターの方は一部カードで縛りなしになるが、装備先のモンスターは基本的にマギストスが指定されていることに注意。

そしてもう一つの特徴はバックストーリー面。
現在のところ詳細な物語は不明だが、このテーマは魔導召喚獣ウィッチクラフト、エンディミオンと言うOCGの魔法使いテーマの「過去」を描いているのである。

長らく遊戯王の展開から放置されていたテーマだが、月刊誌Vジャンプで連載されている『遊戯王OCG STORIES』にて閃刀姫編の次にマギストス編が抜擢。
カードストーリーですら語られなかった伝説の魔法使いたちの物語が描かれている。


所属カード

メインデッキのモンスター

  • 絶火の大賢者(マギストス・フレイム)ゾロア
チューナー・効果モンスター
星4/炎属性/魔法使い族/攻1500/守1500
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの「マギストス」モンスター1体を対象として発動できる。
EXデッキから「マギストス」モンスター1体を選び、装備カード扱いとして対象のモンスターに装備する。
(2):このカードが「マギストス」モンスターカードを装備した場合に発動できる。
自分の手札・墓地から「絶火の大賢者ゾロア」以外のレベル4の魔法使い族モンスター1体を選んで守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。
マギストスのリーダー格らしき炎を操る兄貴。
攻守1500、レベル4の魔法使いでチューナーというサポートの多いステータスが強み。
二つの効果は連動しており、自身の効果でマギストスを装備→後半の効果をトリガーさせて別の魔法使いを蘇生、と繋げることが可能。ただし魔法使い族を墓地に送る手段は別途に必要。
また蘇生させた魔法使いは効果が無効になるので、墓地に送った時の効果を使うか、純粋に素材を確保する目的で使うことになるか。
装備するマギストスはサーチ効果を持つアルテミスがベスト。
なお、マギストスの中でゾロアだけその後の姿が描かれておらず、現代でどうしているのかは不明。後述のシンクロ体が存在するため、地上を去った可能性もある。
『OCG STORIES』にも主要キャラとして登場。第1話から3人のマギストスと敵対するシーンから始まり、なぜそうなったかが回想する形で描かれている。
元ネタは恐らくゾロアスター教

  • 法典の大賢者(マギストス・グリモワ)クロウリー
効果モンスター
星4/闇属性/魔法使い族/攻1800/守1000
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、魔法使い族モンスター1体を墓地へ送って発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):属性を1つ宣言して発動できる。このカードはターン終了時まで宣言した属性になる。
(3):墓地のこのカードを除外し、自分フィールドの「マギストス」モンスター1体を対象として発動できる。
自分の墓地からレベル4以外の「マギストス」モンスター1体を選び、装備カード扱いとして対象のモンスターに装備する。
「召喚師アレイスター」の少年時代の姿。
魔法使いをコストとしての自己SS、属性変更、墓地から除外してのマギストスの装備の3つの効果を持つ。
マギストスデッキでももちろん有用だが、むしろ霊使いや召喚獣との混合構築の場合に真価を発揮する。属性変更により憑依装着や使い魔の進化体を呼ぶコスト、霊使いリンクの素材になれる他、召喚獣の素材としても向いている。ただしゾロアの効果で蘇生した場合は効果が使えないことに注意。
3番目のマギストスを装備させる効果は必然的にエクストラデッキの面々を装備させることになるので、このためにあらかじめ墓地に直送りしておくのも悪くない。

  • 天賦の魔導士(ギフト・オブ・マギストス)クロウリー
効果モンスター
星4/闇属性/魔法使い族/攻1800/守1000
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがドロー以外の方法で手札に加わった場合に発動できる。
このカードを特殊召喚する。
(2):このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。
自分の手札・フィールドのモンスターを融合素材とし、「マギストス」融合モンスターか「召喚獣」融合モンスター1体を融合召喚する。
(3):フィールドの表側表示のこのカードを融合素材とする場合、カード名を「召喚師アレイスター」として扱う事ができる。
『OCG STORIES』で主人公を務める漫画版のクロウリー。
サーチやサルベージで特殊召喚される流行りの効果を持ち、召喚・特殊召喚されるとマギストスか召喚獣を融合召喚出来る。
このカードの登場によりマギストスでは強力ながら制圧盤面に置き辛かった「アイワス」が使用可能になり、召喚獣側の強力なモンスターである「メルカバー」「カリギュラ」等を利用出来るようになった。
また新エースの融合ゾロアの同時実装により、選択肢が豊富。
当然召喚獣でもサーチ効果を持つマギストスを入れる事で使用可能なため両輪の関係になる。
純粋にサーチからの展開力も強く、サンドリヨンのパワーを1段階引き上げる性能を持つ。

  • 結晶の大賢者(マギストス・ヴェール)サンドリヨン
効果モンスター
星4/光属性/魔法使い族/攻 800/守1800
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●デッキから「マギストス」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
●除外されている自分のレベル4以下の魔法使い族モンスター1体を選んで墓地に戻す。
(2):墓地のこのカードを除外し、自分フィールドの「マギストス」モンスター1体を対象として発動できる。
自分の墓地からレベル4以外の「マギストス」モンスター1体を選び、装備カード扱いとして対象のモンスターに装備する。
物憂げな表情をした魔女。
「ウィッチクラフトマスター・ヴェール」にそっくりだが、明らかに今の姿より大人びている。彼女はヴェールの母親なのか、それとも……?
効果はマギストス系魔法カードのサーチ(対応する罠カードは現在存在しない)か、除外されている下級魔法使いの墓地戻しと、自身を墓地コストに使ってのマギストスの装備効果。
装備効果はクロウリーと同じで注意点も同じ。
サーチできるマギストスの魔法カードはいずれも事前の準備が必要なので、以前は単体で動くのは難しかった。
その後漫画の展開から追加された新規により大きく評価を上げた1枚で、(1)(2)両方とも展開に関わる重要な中軸を担う。
出張先としては初動で融合を狙いたいシャドールが有力。サーチ先の中に融合カードである「聖なる法典」があるため、ネフィリムの融合素材にできる。
『OCG STORIES』では王族に見初められた妾の娘であったが、魔力を持つ事で迫害され、母親を喪った事で自暴自棄になり世界を魔力で満たすゾロアに協力する。

  • 聖魔の大賢者(マギストス・マスター)エンディミオン
効果モンスター
星4/水属性/魔法使い族/攻1300/守1700
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの「マギストス」モンスター1体を対象として発動できる。
EXデッキから「マギストス」モンスター1体を選び、装備カード扱いとして対象のモンスターに装備する。
(2):自分フィールドの表側表示の魔法カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊し、自分はデッキから1枚ドローする。
その後、手札を1枚選んでデッキの一番下に戻す。
「神聖魔導王エンディミオン」の若き日の姿。
マギストスにエクストラデッキのマギストスを装備させる効果と、表側の魔法を破壊して手札交換を行う効果を持つ。
装備効果の方はゾロアと同じだが、あちらと異なり蘇生効果を持っていない代わりに後半の手札交換につなげることができる。アルテミスであれば装備してサーチ効果を使って仕事が終わるため、破壊対象としては最適。汎用性がそこそこ高いため、ゾロアとエクストラ連中と一緒に適当な魔法使いデッキに出張させるのも手か。
ちなみに他と違ってルール上でもエンディミオンなのでサポートを受けられるという地味な利点があるが、反面過去の姿故か魔力カウンター関連の効果を持っていないのに注意。漫画新規によりエンディミオン自身が1枚初動を担えるようになってからは「魔力統轄」も初動となった。
『OCG STORIES』では王族の身でありながらも、人々の平等を願って魔力を研究する人格者として描かれている。

  • 封印の魔導士(シール・オブ・マギストス)スプーン
効果モンスター
星4/光属性/魔法使い族/攻1000/守1000
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードを手札から捨て、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●デッキから「封印の魔道士スプーン」以外の「マギストス」モンスター1体を手札に加える。
●相手フィールドのモンスター1体の攻撃力をターン終了時まで半分にする。
(2):墓地のこのカードを除外し、自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
自分のEXデッキ・墓地から「マギストス」モンスター1体を装備魔法カード扱いで対象のモンスターに装備する。
『OCG STORIES』で登場した新キャラその2。
サーチか弱体化の二択となる起動効果、墓地の自身をコストにエクストラか墓地のマギストスを自分のモンスターに装備させる効果を持つ。
他のマギストスと異なり、装備させる先はマギストスに限られないため、エクストラ組の効果が使いやすくなる。
サーチしたマギストスにそのまま装備カードを用意できるため、初動が速くなるのが強み。だが当然各種誘発の的になるのは覚悟すべし。

サーチ効果の方はスプーンを持って来られない以外アルテミスと範囲が全く同じであるため、アルテミスでサーチする際にスプーンを挟むことでサーチするついでに装備効果の準備が可能。
自身に装備が出来るマギストスとのコンボでコロゾを召喚したり、天賦クロウリーをサーチする事でレベル4の魔法使い族を3体並べる事が可能になる。


エクストラデッキのモンスター

融合モンスター

  • 法典の守護者(マギストス・セイント)アイワス
融合・効果モンスター
星8/風属性/悪魔族/攻2000/守2800
「マギストス」モンスター+魔法使い族モンスター
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分・相手のメインフェイズに、このカード以外のフィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
自分フィールドのこのカードを装備カード扱いとしてそのモンスターに装備する。
この効果でこのカードを相手モンスターに装備した場合には、装備モンスターの効果は発動できず、そのコントロールを得る。
(2):このカードを装備したモンスターの攻撃力・守備力は1000アップする。
マギストス融合その1。
フリーチェーンで場のモンスターに自身を装備させる効果と、装備モンスターの攻守を上げる効果を持つ。
相手モンスターに装備させた場合は効果の発動が封じられる代わりにコントロールを奪えるため、妨害手段としてはなかなか。また攻守が1000上がるため単純な強化目的で扱うことも考慮できる。
融合素材はマギストスであれば容易に準備できるが、「聖なる法典」を使えば装備状態のマギストスを素材に使える。
天賦クロウリーの登場により容易に出す事が可能で、他モンスターと並べ強力な盤面が敷けるようになった。
ちなみにマギストスの中で唯一装備先の指定がない。
元ネタはアレイスター・クロウリーに啓示を与えた天使「アイワス」だろう。「聖なる法典」のイラストを考えると、アイワスがクロウリーに啓示を与え、召喚師アレイスターとして成長させるきっかけになったのだろう。

  • 精霊(マギストス)コロゾ
融合・チューナー・効果モンスター
星4/闇属性/魔法使い族/攻1000/守2800
融合・S・X・Lモンスター+魔法使い族モンスター
このカードは融合召喚及び以下の方法でのみEXデッキから特殊召喚できる。
●自分フィールドの、融合・S・X・Lモンスターカード1枚と魔法使い族モンスターカード1枚を墓地へ送った場合にEXデッキから特殊召喚できる。
(1):1ターンに1度、自分か相手のモンスターの攻撃宣言時、そのモンスター1体を対象として発動できる。
その攻撃を無効にし、このカードの攻撃力はターン終了時まで対象のモンスターの攻撃力分アップする。
その後、対象のモンスターを手札に戻す事ができる。
マギストス融合その2。
『OCG STORIES』で登場した新キャラで、融合素材はエクストラのモンスターと魔法使い。
素材を直接墓地に送ることでも呼び出せるが、こちらは「モンスターカード」指定なので装備状態のモンスターも素材に出来る代わり、ペンデュラムモンスターは使えない。マギストスならばゾロアかエンディミオンの効果で適当なマギストスを装備すればそれだけで素材が揃う。
肝心の効果はモンスターの攻撃を無効化し、その攻撃力を吸収しつつ攻撃を止められたモンスターを任意でバウンスするという防御&自己強化。
マギストスモンスターではあるが登場当初カテゴリ内でのシナジーはそんなになく、コロゾ自身がレベル4なのでクロウリーやサンドリヨンでは装備できない。
スプーンが登場する事で容易に召喚する事が可能となり、テーマ内の展開で重要なポジションに就く。
汎用的な素材で出せる闇属性チューナーという点を生かしたいが、マギストスデッキでは普通の展開をしているだけで素材が揃ってしまうため「超融合」に注意が必要。

一部ではその名前から「コロスゾ」という物騒な渾名が付けられ、カード名が発表された際は「コロスゾ」もトレンド入りも果たした。そして漫画作画担当の三好先生もしっかり反応していた。*1

  • 竜王絶火(マギストス・ウルスラグナ)ゾロア
シンクロ・効果モンスター
星8/炎属性/魔法使い族/攻2900/守2900
「マギストス」モンスター+融合・S・X・Lモンスター
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の墓地か相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。
その効果モンスターを装備魔法カード扱いでこのカードに装備する。
(2):モンスターの効果が発動した時、自分フィールドの表側表示の「マギストス」モンスターカード1枚を墓地へ送って発動できる。
その効果を無効にする。
その後、相手フィールドのカード1枚を破壊できる。
『OCG STORIES』でヴァフラムを吸収した直後のゾロア。解放形態の魔神よりもステータスが高い。
非常に緩い条件で召喚する事が可能で、妨害を盤面崩し両方を兼ね備えている新エース。
使われる側に等しかった『超融合』を自分から使う事が可能となり、適当なマギストスや魔法使いを変換したアルテミスで強襲を仕掛ける事が可能。
妨害と破壊は別カードで良く、妨害はフィールドに限定されてない為幅広く相手の邪魔ができ非常に厄介。
墓地から拾う装備カードは効果モンスターなら何でも良い為、「ドラゴンバスターブレード」をあらかじめ落とし装備する事で魔神ゾロアを同じ芸当を行う事も。
また他にマギストスがなければ自らを墓地に送って効果無効する事も出来るととても器用。融合召喚に限定されてない為その後蘇生しても効果が使える。
魔神ゾロアを先に召喚し、その後魔神を素材に融合召喚、あちらの効果で装備カードを利用し再召喚する事で両方を並べる事も出来る。

  • 召喚獣マギストス・セリオン
シンクロ・効果モンスター
星8/闇属性/獣族/攻2800/守2000
「召喚師アレイスター」+融合・S・X・Lモンスター
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが特殊召喚した場合、
自分の墓地の融合・S・X・Lモンスター1体とフィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを除外する。
(2):融合召喚したこのカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
デッキから魔法使い族・レベル4モンスター1体を特殊召喚する。
その後、このカードを攻撃力1000アップの装備魔法カード扱いでそのモンスターに装備できる。
『OCG STORIES』マギストス編のクライマックスで登場した、クロウリーが初めて召喚した召喚獣。『召喚魔術』のイラスト違いに描かれていたモンスター。
他の召喚獣同様にアレイスターを素材に必要としており、マギストスではクロウリーから出すことが出来る。
1で相手モンスターの除外を行うことが出来、こちらを使用する場合はEXモンスターも消費してるはずなのでコストは気にならない。
2は汎用的なリクルート効果で、レベル4魔法使い族ならどれでも召喚可能。
一見受動的に見えるが、クロウリーと下記のシンクロゾロアを利用すれば召喚とセルフ破壊は楽に行えるので、展開を更に伸ばすことが出来る。
マギストスモンスターは勿論、シンクロゾロアを維持しながらレベル4魔法使いから動く他テーマに直接つながる事が出来るため非常に使いやすい。
反面クロウリーからの融合が絶対なので、上記のゾロアとは選択式になる事がほとんど。相手のデッキに合わせて使い分けたい。

シンクロモンスター

  • 絶火の竜神(マギストス・ドラゴン)ヴァフラム
シンクロ・効果モンスター
星8/炎属性/ドラゴン族/攻2500/守2900
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):S召喚したこのカードが破壊された場合に発動できる。
相手フィールドの表側表示のカードを全て破壊する。
(2):このカードを装備したモンスターは相手の魔法・罠カードの効果では破壊されない。
(3):このカードを装備したモンスターが相手モンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時に発動できる。
その相手モンスターを破壊する。
マギストスシンクロその1。
テーマの中でビジュアルが真っ先に発表されており、詳細が公開されるまでドラゴン族テーマだと考えるユーザーも多かった。
一応戦闘もこなせるステータスではあるが本領はやはり装備効果で、装備モンスターに魔法・罠による破壊耐性と、属性不問のカタストル効果を付与する戦闘サポーターが役目となる。
ただし、ヴァフラム自身は能動的に装備カードになる効果を持っていないため、ゾロアなりエンディミオンなり「大いなる魔導」なりでサポートする必要がある。
シンクロ召喚後に破壊されると相手の表側のカードを全て破壊する除去効果も持つため、場合によっては普通にシンクロ召喚を狙うのも十分あり。
元ネタはゾロアスター教における戦いの神「ウルスラグナ(ワルフラーン)」か。

  • 絶火の魔神(マギストス・ダイモーン)ゾロア
シンクロ・効果モンスター
星8/炎属性/魔法使い族/攻2900/守1500
魔法使い族チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがS召喚に成功した場合に発動できる。
EXデッキから「マギストス」モンスター1体を装備カード扱いとしてこのカードに装備する。
(2):自分の魔法&罠ゾーンの「マギストス」モンスターカードと同じ種類(融合・S・X・リンク)のモンスターの効果を相手は発動できない。
(3):自分フィールドの「マギストス」カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊し、このカードを墓地から特殊召喚する。
バースト・オブ・デスティニーで登場したマギストスシンクロその2。
「絶火の大賢者ゾロア」がヴァフラムの力を得てパワーアップした姿。
ゾロアが強化されたからと言ってもコイツではない。
シンクロ召喚成功時にエクストラのマギストスを装備する効果と、装備カードになっているマギストスと同じ種類のモンスター効果の発動を封印する妨害効果、マギストスを破壊して自己再生する効果を持つ。
マギストスデッキに不在だったエース&切り札を担当する大型で、4種類を装備すれば相手はメインデッキのモンスターの効果しか使えなくなる。言い換えればメイン側のモンスターには一切耐性が働かないため、そちらは汎用カードでフォローしたいところ。
竜王ゾロア登場後は双方を並べ弱点を補う動きも出来る。
マギストスを装備する効果はシンクロ召喚時にしか使えないため、自己再生後にもう一度装備したい場合は下級ゾロアかエンディミオンのサポートが必要。自らが装備している必要はないので、上手い事展開し効果を利用できる。
ちなみに他のマギストスの効果で魔神ゾロア自身を装備することも可能だが、ほぼ意味はない。
ゾロアの姿が確認できるのはこれが最後であり、現代でどうなったのかは今のところ不明。

エクシーズモンスター

  • 結晶の魔女(マギストス・ウィッチ)サンドリヨン
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/光属性/魔法使い族/攻1000/守2800
属性が異なる魔法使い族レベル4モンスター×2
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
デッキから「マギストス」モンスター1体を特殊召喚する。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は「マギストス」モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
(2):このカードが装備されている場合、相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
マギストスエクシーズその1。
初の「属性違いを素材に指定するエクシーズモンスター」。
効果はマギストスのリクルートと、装備カードになっている時のモンスター効果無効化
リクルート先は蘇生効果を持つゾロアか、サーチ効果を持つサンドリヨンが候補。これを使うとエクストラからはマギストスしか呼べなくなる。
漫画新規追加後は天賦クロウリーを召喚する事で竜王ゾロア/アイワスを容易に召喚可能になり、評価が上昇。魔神ゾロアもコロゾを利用し召喚出来る為マギストス展開の終着点として申し分ない性能となる。
装備効果は相手のモンスター1体の効果無効。対象を取る上に起動効果であり、さらにヴァフラム同様能動的に装備カードになれないので、狙えたら狙うくらいの認識で構わない。
まっとうにエクシーズした方が活躍できるので、ゾロア等を引っ張ってくるために使うのもいいだろう。
ゾロア同様本人がパワーアップした姿だが、こちらはどちらかと言うと衣装替えに近く、より豪奢で煌びやかなドレスを纏っている。趣味に合っているのか下級モンスターの時とは一変してドヤ顔であり、恐らくこの趣味が高じてさらに変身したのがヴェールなのだろう。

  • 結晶の女神(マギストス・ゴッデス)ニンアルル
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/地属性/岩石族/攻1800/守2400
魔法使い族レベル4モンスター×2
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードのX素材を1つ取り除き、自分の墓地のレベル4以上の魔法使い族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。
(2):このカードを装備したモンスターは1度のバトルフェイズ中に2回までモンスターに攻撃できる。
(3):このカードが装備されている場合、自分の魔法&罠ゾーンの「マギストス」カード1枚と相手フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
マギストスエクシーズその2。
水晶で作られた女神の彫像で、恐らく「ウィッチクラフトゴーレム・アルル」のモデル。
効果は墓地の魔法使いのサルベージと、装備効果2つ。サルベージ先はレベル4以上に限られるが、下級マギストスは全て範囲内。
装備効果はモンスター限定の2回攻撃付与と、魔法・罠ゾーンのマギストスと相手の魔法・罠カード1枚ずつの破壊。
全体的に攻撃力不足のマギストスにとっては非常にありがたい効果であり、アイワスと一緒に装備させれば耐性持ちの大型を強引に突破することも狙える。
ヴァフラムやサンドリヨン同様能動的に装備カードになれないので、サルベージ効果を使うか装備効果を使うかを状況に応じて判断する必要がある。


リンクモンスター

  • 聖魔の乙女(マギストス・メイデン)アルテミス
リンク・効果モンスター
リンク1/光属性/魔法使い族/攻 800
【リンクマーカー:上】
レベル4以下の魔法使い族モンスター1体
自分は「聖魔の乙女アルテミス」を1ターンに1度しか特殊召喚できず、その(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが既にモンスターゾーンに存在する状態で、他の「マギストス」モンスターが召喚・特殊召喚された場合、そのモンスター1体を対象として発動できる。
自分フィールドのこのカードを装備カード扱いとしてそのモンスターに装備する。
(2):このカードが装備されている場合に発動できる。
デッキから「マギストス」モンスター1体を手札に加える。
マギストスのリンクモンスター。
エンディミオンの妻「神聖魔皇后セレーネ」の少女時代の姿。
マギストスの出現をトリガーに装備カードになる効果、装備カードになっている時にマギストスモンスターをサーチする効果を持つ。
このテーマにおける初動サポート役で、ゾロアやエンディミオンの効果で装備カードになってから必要なカードをサーチし、その後は墓地を経由して各種素材になるのがメインの動きとなる。
スプーンが登場した事によりスプーン→アルテミス→マギストスモンスター、アルテミス→スプーン→マギストスモンスターの連動が可能となり、大きく展開を行う事が可能になった。
出張させる場合、効果は無視してリンク素材の軽さを生かすことになる。特に「黒き森のウィッチ」との相性が抜群であり、霊使いとの混合であれば下級の使い魔をサーチすることでそのまま特殊召喚→承久の使い魔を出す、あるいはリンク素材にするなどの動きが狙える。
また召喚獣であればメルカバーの素材になれるのも利点。

  • 聖月の魔導士(クレセント・オブ・マギストス)エンディミオン
リンク・効果モンスター
リンク2/光属性/魔法使い族/攻 1850
【リンクマーカー:左/右下】
魔法使い族・レベル4モンスターを含むモンスター2体
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードがL召喚した場合、自分フィールドの「マギストス」モンスター1体を対象として発動できる。
自分の墓地・除外状態の魔法使い族モンスター1体を装備魔法カード扱いで対象のモンスターに装備する。
(2):自分・相手のメインフェイズに、
自分の魔法&罠ゾーンの装備魔法カード扱いの魔法使い族モンスターカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に戻す。
Vジャンプ付録でマギストス待望のリンク2モンスター。若きエンディミオンとアルテミスが並ぶ夫婦リンク。こいつらリンクしたんだ!
墓地から魔法使い族を装備し、手札に戻す2つの効果を持つが、いずれか1つしか使用できない為、自分のターンだけでは連動出来ない。
墓地から拾う、または相手ターンに手札に戻す事で意味を成すコンボが必要となる。
マギストスでは魔女サンドリヨンの縛り下で出せるリンクモンスターな為、展開を更に伸ばす事が可能。
自ターンに融合した天賦クロウリーを装備し、相手ターンに手札に戻す事で効果が発動するので再召喚すると、エンディミオンを素材に竜王ゾロア/アイワス/メルカバーの内2体を並べられる。
また、マギストスと相性の良いヴァレルロード・S・ドラゴンに装備させられるので、ニビルの発動前にヴァレルカウンターが2つ乗ったサベージを召喚出来る利点も大きい。
アルテミスから聖月エンディミオンリンク召喚の流れが決まると墓地から装備したアルテミスでサーチが可能なため、そのまま召喚されたクロウリーを素材に未来の姿であるセレーネの召喚も可能となる。

魔法カード

  • 絶火の示現(ヴリトラ・マギストス)
通常魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の墓地のレベル4以下の「マギストス」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
(2):自分の魔法&罠ゾーンの「マギストス」カードが相手の効果で破壊される場合、代わりに墓地のこのカードを除外できる。
下級マギストス専用の「死者蘇生」。
墓地にあれば装備状態のマギストスを破壊から守ることができる。
シンプルゆえに汎用性も高く、サンドリヨンの効果でサーチできるため取り回しもよい。
イラストでは大賢者のゾロアがヴァフラムと対峙している。この後力を授けられるなり倒して取り込んだなりでパワーアップしたのが魔神の方と思われる。

  • 聖なる法典(マギストス・インヴォケーション)
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分の手札・フィールドから、融合モンスターカードによって決められた魔法使い族モンスターを含む融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
「マギストス」融合モンスターを融合召喚する場合、「マギストス」モンスターが装備している自分の魔法&罠ゾーンの装備カード扱いの融合素材モンスターも融合素材に使用できる。
マギストスの融合魔法。
普通に使えば魔法使いを素材に要求する「融合」だが、アイワスを融合する場合はマギストスが装備しているモンスターを素材に使うことができる。
基本的にはアルテミスを装備してサーチ効果を使った後、その両者でアイワスを融合することになるだろう。
一応普通に融合することもできるので、サンドリヨンでサーチしたあとシャドールやメルカバーあたりの融合に使うのもあり。
イラストではアイワスがクロウリーに一冊の本を授けている。この後彼がこれをもとに執筆したのが「法の聖典」なのだろう。

  • 大いなる魔導(テウロギア・マギストス)
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドの「マギストス」モンスター1体を対象として発動できる。
自分のEXデッキ・フィールド・墓地からレベル4以外の「マギストス」モンスター1体を選び、装備カード扱いとして対象のモンスターに装備する。
自分の墓地に「マギストス」融合・S・X・リンクモンスターがそれぞれ1体以上存在する場合、この効果で装備するモンスターを、「マギストス」モンスター以外のEXデッキの融合・S・X・リンクモンスターから選ぶ事もできる。
マギストスにマギストスを装備させる速攻魔法。
装備カードにするのはエクストラの面々に限られるが、墓地に融合からリンクまで揃っていればマギストス以外を装備させることも可能。
ただしこちらは適用が難しいため、基本的には速攻魔法である点と、フィールドからも装備カードを選べる点を生かし、ヴァフラム辺りで殴った後別のマギストスに装備させて追撃をフォローするのがいいか。
漫画新規登場以降は装備による展開が強みを増し、サンドリヨンのサーチからアルテミスを装備させ展開を大きく伸ばす事が出来る。
イラストではゾロア、クロウリー、サンドリヨン、エンディミオンが力を合わせて強力な魔術を使おうとしている。エクストラ側の誰か(恐らくヴァフラム)を呼び出そうとしているのだろう。

  • 三賢者の書(トリス・マギストス)
永続魔法
このカード名の(2)(3)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、装備カードを装備した「マギストス」モンスターはそれぞれ1ターンに1度だけ戦闘では破壊されない。
(2):自分メインフェイズに発動できる。
手札からレベル4の魔法使い族モンスター1体を特殊召喚する。
(3):魔法&罠ゾーンの表側表示のこのカードを墓地へ送って発動できる。
手札から「マギストス」モンスターを任意の数だけ特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。
展開サポート用の永続魔法。
装備カードを装備しているマギストスに戦闘破壊耐性を付与する効果もある。
1ターンに1度のみであり、ヴァフラムと合わせてもメイン側のモンスターによる除去は防げないが、魔神ゾロア以外は全体的に攻撃力が低いのであると結構違う。
本命は択一の展開効果で、手札からレベル4の魔法使い1体か、このカードをコストに手札のマギストスを一斉展開するかを選ぶことになる。
サンドリヨンでサーチして発動→別のマギストスを呼んで効果を使用、と繋げるのがスムーズか。
イラストは「大いなる魔導」の手順についての説明と思われる。イラストからはゾロアの姿が無く、伝承されてる記録から抹消されているようだ。

  • 結晶魔術(ヴェール・マジック) 光の(ラクリマ)
速攻魔法
このカード名はルール上「マギストス」カード、「ウィッチクラフト」カードとしても扱う。
(1):以下の効果から1つを選択して発動できる
(このカード名の以下の効果はそれぞれ1ターンに1度しか選択できない)。
●自分フィールドに「マギストス」モンスターか「ウィッチクラフト」モンスターが存在する場合に発動できる。
デッキから魔法使い族モンスター1体か魔法カード1枚を墓地へ送る。
●相手が効果を発動した時に発動できる。
手札・デッキから「マギストス」モンスターか「ウィッチクラフト」モンスター1体を特殊召喚する。
『OCG STORIES』でサンドリヨンが使用した魔術。
マギストス魔法でありながら、ウィッチクラフト魔法としても扱える。やはりヴェールなのでは?
2テーマ限定の墓地肥やし効果と、相手の効果に反応してリクルートする効果を持つ。
使用条件で範囲が狭そうに見えるが、出張性能の高いアルテミスを召喚すれば割とどこでも利用が可能。
効果はそれぞれ1回ずつ使える為、墓地肥やし効果に反応した手札誘発に被せて重ね引きしたもう1枚でリクルートしたり、
このカードでリクルートしたサンドリヨンからまたこのカードをサーチして墓地肥やし効果を使う等、昨今の遊戯王ではあまり見られない連続魔法が行える。
召喚レベルに制限はない為、メインがレベル4で統一されてるマギストスはともかく、ウィッチクラフトは高レベルのハイネやヴェールが直接召喚可能。バイスマスターの弾になる上に2回発動を狙える為、利用価値が高い。
また速攻魔法の特性を活かし相手ターンに天賦クロウリーをリクルートする事でハイネと融合しカリギュラ、ヴェールと融合しメルカバーを出したり、マギストスはアイワスや竜王ゾロアの召喚を狙える。
通常召喚に頼るマギストス/ウィッチクラフト両方にとっても有難い妨害貫通札であり、どちらでも無理なく採用出来る。
発売後の裁定により「ウィッチクラフト・ジェニー」の墓地効果を使えば条件を無視して効果が使用可能な事が発覚。
上の効果でジェニーを墓地に落とし下をコピーしてリクルートというコンボが1枚で成立、これをサーチ出来るサンドリヨンが強力な初動となった。
また代償と言う程でもないが、ウィッチクラフト魔法共通のサルベージ効果は削除されている。

  • 聖魔(マギア・マジック)  裁きの雷(トールハンマー)
通常魔法
このカード名はルール上「マギストス」カード、「エンディミオン」カードとしても扱う。
(1):自分フィールドの、他の表側表示の「マギストス」カード1枚を墓地へ送るか、
魔力カウンターを2つ取り除き、以下の効果から1つを選択して発動できる
(このカード名の以下の効果はそれぞれ1ターンに1度しか選択できない)。
●自分の手札・EXデッキ(表側)・墓地から魔法使い族モンスター1体を特殊召喚する。
●フィールドの他のカード1枚を除外する。
『OCG STORIES』でエンディミオンが使用した魔術。
エンディミオン魔法としても扱える事が可能で、「魔力統轄」からサーチ出来る魔法では初の通常魔法である。
マギストスカードか、魔力カウンターを消費して蘇生か対象に取らない除外を行える。
どちらも強力だがコストを捻出する必要があり、マギストスでは1枚がそれなりに重く、逆にエンディミオンでは軽いがこのカードが利用出来る時点でかなり展開が回っている可能性が高く、展開札としては利用が難しい。
それを加味しても魔力統轄からサーチ出来る点は魅力的であり、昨今は墓地にすら送りたくないカードが多いので利用できる局面は多い。
また、絶火の示現と違い特殊召喚出来る魔法使いに制限が無い為、墓地に送られた竜王ゾロア等の再利用が可能となっている。

相性のいいカード

召喚僧サモンプリースト
ご存じ展開モンスター。メイン側のマギストスは全てレベル4なので、魔法カードさえあればリクルート可能。

・使い魔の進化系
「憑依覚醒」と名のつく霊使いの使い魔たち。クロウリーを絡めることで4種類全てをリクルートできる。また主軸となるゾロアが守備力1500なので、霊使いサポートの一部を共有できるのも大きい。

・神聖魔皇后セレーネ
魔法使いテーマなので相性は〇。マギストスは魔法カードをそこまで多用しないが、蘇生効果を使うためにも3枚は用意したい。

・ヴァレルロード・S・ドラゴン
現代の汎用シンクロ枠の一つ。ゾロアでアルテミスを装備しつつ魔法使いを蘇生→シンクロと繋げれば、墓地にアルテミスが行くので先攻であっても妨害効果を使う用意が出来る。

・死魂融合
墓地リソースのみでアイワスの融合が可能。十分に魔法使い族が溜まっているなら「クインテット・マジシャン」辺りで薙ぎ払ってしまうのも面白い。

相性のいいテーマ

元々は自テーマ内で動かすのが精一杯だったが、『OCG STORIES』の追加カード以降は展開を楽に行える上、関連する他魔法使い族テーマと結び付きが強く設計されており、魔法使い族テーマを中心に組み合わせやすくなっている。

センチュリオン
魔法使いチューナーを軸に互いの展開に寄与できるシンクロ特化テーマ。装備魔法化・永続罠化したモンスターを互いの展開や妨害に利用出来るので好相性。

・白き森/アザミナ
互いに魔法使いを軸に融合・シンクロを駆使するテーマ。ルシエラのサーチを使い分け互いの展開を伸ばすことが可能。

ウィッチクラフト
「光の涙」を共有出来る融合テーマ。バイスマスターの召喚難易度はかなり下がるので出張の形で混ざるのもあり。パトローナスでマギストスが苦手なリソース回復も行える。

魅惑の女王
装備効果を互いに共有できる魔法使い族テーマ。魔法使い族を並べれば展開に入れるため非常に相性が良い。

・ドラゴンテイル
魔法使い族の融合効果を利用してドラゴン族を召喚するテーマ。魔法使い族も召喚出来る上にリソース回復能力が高いため互いの苦手な部分を補える。

ストーリー面での考察

召喚獣、ウィッチクラフト、エンディミオンの3テーマの過去に当たるマギストスだが、元はゾロアと共に魔術を探求していただろう彼らがいかにして道を分かったのかは定かではない。
しかし、仮説としてはいくつか考えられる。

「大いなる魔導」においてヴァフラムを招来し、その力を取り込んだゾロアは魔神となったが、その後何らかの理由で姿を消してしまい、リーダーを失ったマギストスは解散。
クロウリーはアイワスから授かった「聖なる法典」を読み解いて「法の聖典」を執筆、恐らく「大いなる魔導」を元にして高位存在を呼び出し制御する研究を行っていたと思われるが、その最中に実験、恐らく「絶火の魔神ゾロア」の再現失敗で「召喚獣カリギュラ」と化す。
その後、「魔導原典 クロウリー」として「魔導書院ラメイソン」に囚われ(もしくは保護され?)て、施設中枢にて動力源にされてしまった。

一方サンドリヨンはニンアルルをヒントに、魔法を用いた工芸を考案しウィッチクラフトを創設。
サンドリヨンの仮の姿(もしくは彼女の血縁者)であるヴェールはウィッチクラフトのリーダーとしてニンアルルを人工的に再現すべく研究を続け、ウィッチクラフト内でも特に優秀な宝石魔術師のエーデルと裁縫魔術師のハイネと共に巨大な魔法人形「ウイッチクラフトゴーレム・アルル」を製造した。
そしてある時ハイネにウイッチクラフトの新たなマスターを任せて失踪し、行方知れずとなる。

エンディミオンはアルテミスと共に「魔法都市エンディミオン」を立ち上げ、クロウリーの失敗を教訓に魔法の知識の管理を掲げていたが、クロウリーがラメイソンに幽閉されていることを知ってかつての友を救い出すべく戦争を吹っ掛けた……という流れが見える。
しかしイラストを考えると、そこに立ちふさがるのはラメイソンを完全に乗っ取ったクロウリーが覚醒させた「召喚獣アウゴエイデス」になるわけで……。

また、ドライな考察をすればエンディミオンが友情ではなく私欲で戦争を仕掛けた可能性も否めない。クロウリーが作り上げた召喚術やその後継となる魔導書の技術を自らの手中に納めるべく、ラメイソンへ襲撃したとも取れる。
その場合ならクロウリーがアウゴエイデスとなって自分の作り上げた技術、または後継者たる魔導の学院生達を守るべく立ちはだかるというのも考えられる。

まだまだ多くが語られていないテーマであるが故に、考察のしがいがあるテーマとも言えよう。



追記・修正はモンスターを装備してからお願いします。

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最終更新:2025年03月10日 23:40