ドラゴンテイル(遊戯王OCG)

登録日:2025/05/10 Sat 00:11:46
更新日:2025/05/11 Sun 12:03:13NEW!
所要時間:約 20 分で読めます





星辰が導くは、交わりし竜魔の煌めき。


【ドラゴンテイル】とは、『遊戯王OCG』のカテゴリ/テーマの一つである。


概要

第12期最後に発売されたデッキビルドパック「ジャスティス・ハンターズ」で登場したテーマ。
同期は【ヤミー】と【K9】。

ドラゴン族魔法使い族のモンスターが属し、召喚方法は「融合」。
昨今の融合召喚と言えば「墓地からデッキに戻す」だの「デッキから墓地に送る」だのイリーガルな手口が横行しているが、このデッキは「手札融合」を中心にしている。

融合モンスターはいずれも手札のモンスターを素材指定している特徴がある。
そして「手札融合」という消耗の大きさを補う効果が豊富に用意されていることも特徴で、手札融合らしからぬ安定性と継戦力を発揮する。

「ドラゴンテイル」という単語は、西洋占星術において「降交点」、要するに太陽の軌道が交わるポイントを指す。
星繋がりか、各モンスターは星座を由来としている。

なお前回のデッキビルドパックと同じく、構成カードの多くが高レアリティで設定されている
特にこのデッキは3枚積みしたいカードに限って高レア設定されているため、とんでもなく出費が苦しい。
モチーフが「星」なのでキラキラ光るのは確かに似合うが…。

カード一覧

効果モンスター

共通して融合素材になった場合、「ドラゴンテイル」魔法・罠カード1枚をデッキからセットする効果を持つ。
これにより融合召喚の消費を補い、更なる展開に繋げられる。

星辰槍手(ドラゴンテイル)ルキアス
効果モンスター
星4/地属性/魔法使い族/攻1800/守 700
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。
デッキから「星辰槍手ルキアス」以外の「ドラゴンテイル」モンスター1体を手札に加える。
(2):このカードが融合召喚の素材となって墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「ドラゴンテイル」魔法・罠カード1枚を自分フィールドにセットする。

「かに座」のドラゴンテイル。

(1)効果は「ドラゴンテイル」モンスターのサーチ。
最有力候補はフリーチェーンで融合召喚を行う《星辰砲手ファイメナ》。
もしそれが既に間に合っている場合は、ドラゴン族のドラゴンテイルをサーチして適切な妨害に続けたい。
ちなみに既に《星辰砲手ファイメナ》を握っている場合、この(1)効果に相手が「対象にとる」無効効果を使っても《星辰砲手ファイメナ》の効果で融合素材としてサクリファイス・エスケープすることで逃れることができる。


星辰砲手(ドラゴンテイル)ファイメナ
効果モンスター
星5/水属性/魔法使い族/攻1300/守2500
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分・相手のメインフェイズに、このカードを手札から捨てて発動できる。
自分の手札・フィールドのモンスターを融合素材とし、
ドラゴン族・魔法使い族の融合モンスター1体を融合召喚する。
(2):このカードが融合召喚の素材となって墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「ドラゴンテイル」魔法・罠カード1枚を自分フィールドにセットする。

「水瓶座」のドラゴンテイル。

(1)効果はフリーチェーンの融合召喚。
このカードを手札から捨てて発動という条件の緩さ、また「ドラゴン族・魔法使い族の融合モンスター」なので非ドラゴンテイルも融合召喚できる拡張性の高さが評価点。
またドラゴン族の「ドラゴンテイル」は融合素材になったときに、相手の場に干渉する効果を持つため、それを相手ターンで発動する手掛かりにもなる。

非常に重要な役割を持っているため、《星辰槍手ルキアス》でデッキから、《星辰竜ウルグラ》《星辰爪竜アルザリオン》で墓地から手札に戻し、何度も使いまわすことになる。

一方で手札のこのカードと融合素材一式が揃っている前提の効果なので、手札要求値が高い点は注意。


星辰竜(ドラゴンテイル)ムルル
効果モンスター
星3/闇属性/ドラゴン族/攻1100/守1500
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分・相手のメインフェイズに発動できる。
自分の手札・フィールドのモンスターを融合素材とし、
「ドラゴンテイル」融合モンスター1体を融合召喚する。
このターン、自分は融合モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
(2):このカードが融合召喚の素材となって墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「ドラゴンテイル」魔法・罠カード1枚を自分フィールドにセットする。
その後、相手フィールドの表側表示モンスター1体の効果を無効にできる。

「さそり座」のドラゴンテイル。

(1)効果はフリーチェーンの「ドラゴンテイル」融合召喚。
《星辰砲手ファイメナ》と別にフィールドで発動する効果なので、奇襲気味に融合召喚はできない。
代わりに《天球の聖刻印》等でリクルートさせることで展開の起点にできる。
また《エフェクト・ヴェーラー》などで無効にされても、フィールドに残れば次のターンでもう一度発動して仕切り直しができるので誘発受けもよい。

(2)効果は「ドラゴンテイル」魔法・罠カードのセットとモンスター無効。
融合召喚した後に発動するため、《エフェクト・ヴェーラー》等と異なり「モンスターの効果発動に直接チェーンして無効」はできない。
理想としては、相手モンスターの起動効果を未然に無効にすること。または厄介な永続効果を無効にして動きやすくすること等が挙げられる。


星辰竜(ドラゴンテイル)ウルグラ
効果モンスター
星6/炎属性/ドラゴン族/攻2400/守1000
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが融合召喚の素材となって墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「ドラゴンテイル」魔法・罠カード1枚を自分フィールドにセットする。
その後、フィールドの魔法・罠カード1枚を破壊できる。
(2):このカードが墓地に存在する場合、
自分の墓地の魔法使い族の「ドラゴンテイル」モンスター1体を対象として発動できる。
このカードをデッキの一番下に戻し、対象のモンスターを手札に加える。

「獅子座」のドラゴンテイル。

(1)効果は「ドラゴンテイル」魔法・罠カードのセットと魔法・罠カード破壊。
《星辰竜ムルル》と同じ理屈により、相手の魔法・罠カードの発動に直接チェーンして発動することはできない。
特に永続魔法・フィールド魔法には「このカードの発動時の処理として~」効果が散見されるため、そこを止められないのは少々痛い。
前半の「ドラゴンテイル」魔法・罠カードのセット、および(2)効果のオマケとして、使えるときに確実に相手のカードを壊すことになるだろう。

(2)効果は《星辰竜ウルグラ》のデッキ戻しと魔法使い族ドラゴンテイルのサルベージ。
デッキリソースと手札リソースの両方を回復できる、このカードの本命効果。
最優先の回収対象は《星辰砲手ファイメナ》で、次ターンも融合召喚する手立てを確保できる。


星辰竜(ドラゴンテイル)パーン
効果モンスター
星7/風属性/ドラゴン族/攻2700/守1700
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが融合召喚の素材となって墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「ドラゴンテイル」魔法・罠カード1枚を自分フィールドにセットする。
その後、フィールドのモンスター1体を破壊できる。
(2):このカードが墓地に存在する状態で、
自分フィールドの表側表示の融合モンスターが相手の効果で破壊された場合に発動できる。
このカードをデッキの一番下に戻し、自分の墓地から融合モンスター以外の「ドラゴンテイル」モンスター1体を特殊召喚する。

「山羊座」のドラゴンテイル。

(1)効果は「ドラゴンテイル」魔法・罠カードのセットとモンスター破壊。
《星辰竜ウルグラ》と同様にカード・アドバンテージを稼ぐ効果で、相手の盤面を荒らすことができる。
特にこちらは「相手モンスターの頭数を減らす」「着地狩りを決め、【スケアクロー】【スプライト】等の展開効果を潰す」など、堅実な役目がある分妨害として機能しやすい。
モンスター破壊は任意なので、「破壊された時に発動する」地雷効果が見える場合はあえて魔法・罠セットに留めることも可能。

(2)効果は相手の除去に反応する蘇生効果。
条件が「破壊」に限定されている他、公開情報の墓地で発動する効果なので相手に丸わかりとなっている。
相手がこの存在を忘れていることもなくはないので、発動できるときに自分が忘れないようにしたい。


融合モンスター

融合召喚に成功した時に発動する効果と自己蘇生効果を持つ。

星辰法宮(ドラゴンテイル)グラメル
融合・効果モンスター
星7/水属性/魔法使い族/攻2800/守2300
「ドラゴンテイル」モンスター+手札のモンスター
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分が「ドラゴンテイル」カードの効果を発動した時、
相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
(2):このカードが墓地に存在する状態で、モンスターが2体以上同時に墓地へ送られた場合に発動できる。
このカードを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。

(1)効果は他の「ドラゴンテイル」効果発動に反応した破壊。
「ドラゴンテイル」であればカードの種類を問わず、相手ターンでも発動できる機会は多い。
ただしこれは「ドラゴンテイル」カードの効果発動に直接チェーンさせる必要がある
加えてこの効果は「時の任意効果」なので、自分が何らかの「ドラゴンテイル」カードを発動した際に相手が効果を発動させることでチェーンを切断し発動させないことができてしまう。

(2)効果は自己蘇生。
条件は「モンスターが2体以上同時に墓地へ送られる」とやや厳しく、一番狙いやすい方法は「融合召喚のための墓地送り」だろう。
他には全体除去のケアや、相手がモンスター2体以上を素材にしたS・L召喚などか。
蘇生後は(1)効果も普通に使用できるものの、フィールドを離れると除外されるので使いまわしがしづらい。
【ドラゴンテイル】では除外カードの回収手段が罠カードに限られている点も少々不便ではある。


星辰爪竜(ドラゴンテイル)アルザリオン
融合・効果モンスター
星8/地属性/ドラゴン族/攻3000/守2500
「ドラゴンテイル」モンスター+手札のモンスター1体以上
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが融合召喚した場合、その融合素材とした手札のモンスターの数まで、
自分・相手の、フィールド・墓地のモンスターを対象として発動できる。
そのモンスターを手札に戻す。
(2):このカードが墓地に存在する状態で、モンスターが2体以上同時に墓地へ送られた場合に発動できる。
このカードを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。

(1)効果は融合召喚に成功した時のバウンス。
お互いのフィールド・墓地からバウンス対象を選べるため選択肢は単純に広い。
勿論相手の妨害に使える点も大きいが、【ドラゴンテイル】では自分のカードを墓地から回収・再利用できる用途が大きい。
融合素材にしたカードや《星辰砲手ファイメナ》を回収して次ターン以降の融合召喚に備える、
またモンスターであれば何でも回収できるため手札誘発を戻して再発動を狙うなど、融合召喚で消耗した体制を立て直すのがベター。

リソース回収にも除去にしても、相手に無効にされると損失が重くなる点はご注意。
《星辰爪竜アルザリオン》の(1)効果をチェーン1、そして素材にしたドラゴンテイルの効果をチェーン2に組むことで、相手の効果をチェーンさせない点は覚えておくように。

(2)効果は自己蘇生。条件も制約も《星辰法宮グラメル》と全く同じ。
ただしこのカードの場合は蘇生しても(1)効果を使えず、殴り役か使いきりの素材という限られた用途になる。


魔法・罠カード

計都星辰(ケートゥ・ドラゴンテイル)
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):デッキから「ドラゴンテイル」モンスター1体を手札に加える。
相手フィールドにモンスターが存在する場合、さらに以下の効果を適用できる。
●自分の手札・フィールドのモンスターを融合素材とし、
ドラゴン族・魔法使い族の融合モンスター1体を融合召喚する。

前半は「ドラゴンテイル」モンスターのサーチ。
《星辰槍手ルキアス》をサーチすれば召喚→更にサーチすることで、「ドラゴンテイル」モンスターを場と手札に1枚づつ確保し融合召喚の素材が揃う。
手札を増やせるため、メインデッキの「ドラゴンテイル」が持つ魔法・罠セット効果の最有力択になる。

後半はドラゴン族・魔法使い族の融合召喚。
条件は「相手フィールドにモンスターが存在する場合」であり、後攻0ターン目にモンスターを出すデッキも無くは無いが、やはり基本は後攻時を意識した効果である。
その場合は除去・無効効果を持ったドラゴン族「ドラゴンテイル」をサーチすることで、盤面崩しができれば理想的。

羅睺星辰(ラーフ・ドラゴンテイル)
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分の手札・デッキ・フィールドのモンスターを融合素材とし、
「ドラゴンテイル」融合モンスター1体を融合召喚する。
このカードの発動後、ターン終了時まで自分は融合モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。

「ドラゴンテイル」モンスターの融合召喚。
デッキのモンスターも素材にできるが、現状「ドラゴンテイル」融合モンスターは手札のモンスターが必須。
なのでデッキから送れるモンスターも精々1枚で、見た目ほどの消費軽減は無い。
どちらかというと、ドラゴン族「ドラゴンテイル」を状況に応じてデッキから墓地に送り、その後を見据える為のものにある。

またこの効果は《計都星辰》と異なり、「ドラゴンテイル」モンスターしか融合召喚できないことは気を付けたい。


星辰の裂角(ドラゴンテイル・ホーン)
通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):フィールドの攻撃表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札・EXデッキに戻す。
その後、以下の効果を適用できる。
●「星辰の裂角」以外の自分の墓地・除外状態の「ドラゴンテイル」カード1枚をデッキの一番下に戻す。
その後、自分は1枚ドローする。

フィールドのモンスターをバウンス。
その後墓地・除外状態の「ドラゴンテイル」カードをデッキに戻して1枚ドローを行う。

相手の妨害とデッキ&手札リソースの回復を一度に行える上、ドラゴンテイルカードの共通効果でデッキからもセットできる。
デッキを枯渇させずにサーチ・セット効果を継続させることで、継戦能力の向上にも貢献している。

ただし重大な欠点があり、「ドローする」「墓地のカードをデッキに戻す」効果を含んでいるため灰流うらら》《屋敷わらし》でバウンス効果も含めて無効にされてしまう
なまじ多くの処理を1つの効果に詰め込んだ分、無効効果に引っ掛かりやすくなってしまった。
そのためカードの信頼性は見た目より低く、後述の《星辰の吼炎》と合わせて精々1枚づつの採用がベター。

星辰の吼炎(ドラゴンテイル・フレイム)
通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):フィールドの表側表示の魔法カード1枚を対象として発動できる。
そのカードの効果をターン終了時まで無効にする。
その後、以下の効果を適用できる。
●「星辰の吼炎」以外の自分の墓地・除外状態の「ドラゴンテイル」カード1枚をデッキの一番下に戻す。
その後、自分は1枚ドローする。

効果はおおむね《星辰の裂角》と同じで、こちらは妨害部分が「魔法カードの効果無効」になる。
《星辰砲手ファイメナ》を初め手札誘発の使用機会が多く、《墓穴の指名者》を無効にできるのは評価点。
それだけに《灰流うらら》《屋敷わらし》で止められる脆弱性が惜しい。


デッキ運用

各種ドラゴンテイルモンスターの効果でリソースを補給しつつ、融合モンスターを並べて盤面を整えるデッキ。
相手ターンでも融合召喚できる特性も相まって1ターンの展開はかなり少量に収まっている。
特に意識をしなくても《原始生命態ニビル》ケアが勝手にできていたなんてこともザラ。

お互いのターンに融合召喚と2~3妨害を成立し続ける、じっくりと戦う型のデッキになる。
そのため展開の際は、相手への妨害と共に「次ターン用のリソースを確保し、融合召喚を途絶えさせない」ことを念頭におく必要がある。

【ドラゴンテイル】内のカードは、妨害方法が「除去」に偏っており、効果無効などが不足している。
テーマギミックによりドラゴン族・魔法使い族の融合モンスターを登用できるので、それを含めた他の制圧カードで如何に隙を補うかの問題となる。


相性の良いカード

ドラゴン族・魔法使い族の融合モンスター

《星辰砲手ファイメナ》《計都星辰》の効果で融合召喚ができる。
逆に《星辰竜ムルル》《羅睺星辰》では融合召喚できないため注意。

融合素材:《ブラック・マジシャン》+《真紅眼の黒竜》またはドラゴン族の効果モンスター
耐性とカウンター効果を兼ね備えるモンスター。
「ドラゴンテイル」カードでは不足している「発動無効」の妨害を用意できるため、有力な選択肢となる。
融合方法は後述する融合素材代用効果の《沼地の魔神王》と、適当なドラゴン族の「ドラゴンテイル」を揃えるため、他の融合と比較すると少し要求値が高い。
加えて手札の質を重要視する本デッキでは、無効効果の手札コストが重くのしかかる点は注意。
発動した効果の無効についても替えが効くため、そこを踏まえて採用を考えるする事。

融合素材:《サクリファイス》+効果モンスター
相手フィールド・墓地のモンスターを装備することで、その同名カードの効果を永続的に無効にする効果を持つ。
フィールドか墓地で効果を発動しても、それに直接装備効果をチェーンすることで効果を無効にできるので、制圧役としては合格点。
特に《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》と異なり手札コストが不要なのも相まって、優先して融合召喚したいカードとなる。
また融合素材も「《沼地の魔神王》&効果モンスター」と《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》よりも緩く、余った手札誘発や効果を使い追えた適当なモンスターを無駄なく使用することもできる。

  • ミュステリオンの竜冠
融合素材:魔法使い族モンスター+ドラゴン族モンスター
少々ややこしい条件を持っているが、種族統一デッキに対して大量除外を嗾ける効果を持っており、同期の【ヤミー】等のデッキには強力なメタカードとして機能する。

融合召喚サポート

  • 沼地の魔神王
融合素材を名指しする融合モンスターの代わりに素材になる効果、手札から捨てて《融合》をサーチする効果を持つ。
前半の融合素材代用効果は、「ドラゴン族・魔法使い族の融合モンスター」欄で紹介したモンスターの素材にすることで、デッキ構成に無理を来さずに運用ができる。

既にそれらの融合召喚が間に合っている場合は、もう片方の《融合》サーチを狙う。
その場合、《融合》に意味を持たせることもあって《ガーディアン・キマイラ》を融合するとよいだろう。

封印の魔導士(シール・オブ・マギストス)スプーン
効果モンスター
星4/光属性/魔法使い族/攻1000/守1000
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードを手札から捨て、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●デッキから「封印の魔道士スプーン」以外の「マギストス」モンスター1体を手札に加える。
●相手フィールドのモンスター1体の攻撃力をターン終了時まで半分にする。
(2):墓地のこのカードを除外し、自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
自分のEXデッキ・墓地から「マギストス」モンスター1体を装備魔法カード扱いで対象のモンスターに装備する。

融合召喚効果を持った一部のマギストスカードを出張させることで、手数と盤面強度の上昇が期待できる。
以下は展開の一例。
  1. 《封印の魔導士スプーン》を手札から捨てて(1)効果発動、デッキから《天賦の魔導士クロウリー》をサーチ。
  2. 《天賦の魔導士クロウリー》の(1)効果発動、自身を特殊召喚。
  3. 《天賦の魔導士クロウリー》の(2)効果発動、《天賦の魔導士クロウリー》と適当なモンスターを素材に融合召喚。
  4. 融合召喚後に《封印の魔導士スプーン》の(2)効果を発動、任意のモンスターに任意のマギストスを装備。

この「手順:3」で狙い目となる融合モンスターのラインナップは以下の通り。
  • 魔法使い族ドラゴンテイル:《法典の守護者アイワス》(フリーチェーンで永続コントロール奪取効果)
  • ドラゴン族ドラゴンテイル:各属性に応じた「召喚獣」融合モンスター
  • EXデッキのモンスター:《竜王絶火ゾロア》(使い追えたマギストスを装備することでモンスター効果に対するカウンター効果)

そして「手順:4」で狙い目となるマギストスモンスターのラインナップは以下の通り。
  • 《聖魔の乙女アルテミス》:任意の「マギストス」モンスターをサーチし、手札融合の素材を確保
  • 《結晶の魔女サンドリヨン》:相手フィールドのモンスター効果無効
  • 《結晶の女神ニンアルル》:魔法罠破壊、もしくは攻撃回数増加
他にも魔法・罠ゾーンのモンスターカードをコストに《蛇眼の原罪龍》を特殊召喚する手立てにもできる。

またこの展開の後も《絶火の大賢者ゾロア》で《封印の魔導士スプーン》を蘇生させることで星8シンクロを追加で出すことも可能。
その筆頭は《ヴァレルロード・S・ドラゴン》で、優秀なカウンター効果を遺憾なく発揮させる。


種族サポート

(2)の効果で《星辰竜ムルル》をリクルートできる点が強く、《天球の聖刻印》も含め2度の妨害になる。
召喚条件は「ドラゴン族モンスター2体」であり、召喚権を使わない方法として《蛇眼の原罪龍》《青き眼の精霊》が素材候補になる。
つまり装備効果を持つ前述の「マギストス」との併用が前提となる。

その他

相手の行動を妨害するカード群。
当然通常の用途通り妨害することも大事な役目だが、本デッキでは「融合素材」というもう一つの役割が与えられる。
「ドラゴンテイル」融合モンスターの素材は「手札のモンスターであれば何でも可」なので、たとえ余った場合も有効活用しやすい。
素材にしたor一度効果を使った後も《星辰爪竜アルザリオン》で再利用できる点も嬉しい。
特に手札にうるさいこのデッキにとって増殖するG》を何度も使いまわせるというのは大事な意味を持っている。
逆に《無限泡影》や「ドミナス」等手札から発動可能な罠カードは、この役割を果たせないため採用を控える事例が多い。

  • クロシープ
本デッキは融合テーマなので、《クロシープ》のリンク先に融合モンスターを特殊召喚し「墓地の星4以下のモンスター蘇生」を狙う。
効果は有効な状態なので、《星辰槍手ルキアス》のサーチ効果や《星辰竜ムルル》の融合召喚効果も使用できる。
使用後は素材指定の緩い《ミレニアム・アイズ・サクリファイス》《竜王絶火ゾロア》等の融合素材として消費しよう。

弱点

墓地メタ

最も嬉しくないメタ効果。
「ドラゴンテイル」モンスター達は「融合素材として墓地へ送られた場合」「このカードが墓地に存在する場合」に発動する効果を持つ。
加えてリソース回復効果を持つ《星辰竜ウルグラ》《星辰爪竜アルザリオン》も、墓地から手札に戻す効果である。
そのため《ディメンション・アトラクター》等の墓地メタを食らった場合、融合召喚してもその後の行動に繋げることができず即座に息切れしてしまう。

また融合召喚の性質上、《計都星辰》《羅睺星辰》にチェーンして《応戦するG》を発動されると大惨事となる。
予め《竜王絶火ゾロア》《ヴァレルロード・S・ドラゴン》等の発動無効を用意すれば安全。

特殊召喚メタ

EXデッキから戦力を用意する型のデッキなので、《次元障壁》を始めとした特殊召喚メタは苦手。

なおこのデッキは他の融合召喚デッキと少々勝手が異なり、「融合召喚してから動く」とも言うべきムーヴを駆使している。
なので「融合召喚前の露払い」などができず、融合召喚を阻止する永続カードも「融合召喚できないから除去できない」デッドロックが発生する。

手札管理

手札融合をテーマにした時点で避けられない事だが、手札の管理にシビアになる。
具体的な話は「手札コストを要する効果を使用しづらくなる」「手札事故と隣り合わせで、場合によっては素材が揃わず融合召喚できない(=そのターン何もできない)」という悩みが付き纏う。
また手札を増やす効果が重要という事は、《灰流うらら》を貰いやすいということでもある。
現にドラゴンテイル魔法・罠カードは全て《灰流うらら》で無効にできてしまうため、リソース回復効果を止められ窮地に陥るなんてことも往々にある。

なおこれに付随して、ハンデス効果に弱いという欠点にも連鎖する。



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