樹界の守護車 アイオン・ユピテル

登録日:2023/04/25 Tue 00:40:00
更新日:2024/08/30 Fri 23:04:01
所要時間:約 6 分で読めます





シャングリラの存在しない世界。


そこでは、光文明を追われたガーディアンたちが聖域「フィオナ」を守るべく独自の進化を遂げていた。
*1


樹界の守護車 アイオン・ユピテル》とは、デュエル・マスターズに登場するクリーチャー。
DMEX-18「20周年超感謝メモリアルパック 裏の章 パラレル・マスターズ」に収録された自然文明フィオナ・ガーディアン/ソニック・コマンドである。


解説

樹界の守護車 アイオン・ユピテル C 自然文明 (2)
クリーチャー:フィオナ・ガーディアン/ソニック・コマンド 4000
マッハファイター(このクリーチャーは、出たターンの間、タップまたはアンタップしているクリーチャーを攻撃できる)
このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。

虹速 ザ・ヴェルデ》を彷彿とさせる自然文明の軽量級コマンドで、効果が簡素な代わりにコストはあちらより2マナ軽い。
相手プレイヤーへの攻撃はできないものの、4000のパワーを活かしてマッハファイターで相手の軽量級クリーチャーを狩る事が可能。
早期着地して展開を妨害してくる《とこしえの超人》も相打ちで討てるのは結構バカにならない。

しかし本命の役割は、軽量級のコマンド持ちである事を活かした侵略元としての適性にある。
ユピテルの攻撃から《獣軍隊 ランボンバー》や《超獣軍隊 ゲリランチャー》、《SSS天災 デッドダム》といった高コストかつ高性能の侵略者がわずか2ターン目から飛び出してくるのはかなり脅威的。
他にも《轟く革命 レッドギラゾーン》の革命チェンジに対応していたりと、高打点持ちを早期に着地させる上でかなり恵まれた性能となっている。

一方で、競合相手となる軽量級クリーチャーの存在は意識しておきたい。
侵略元としては上述のヴェルデが五文明に対応した効果で立ち塞がる他、効果だけ見るなら《Disガンバ》が条件次第で相手プレイヤーを攻撃可能という実質的な上位互換である。
幸いにもコスト2のコマンドという点で《有象夢造》からリアニメイトしたり、封印の解除役を低コストで担えたりするなど、差別化できる要素自体は意外と豊富。
シンプルな性能だが汎用性はなかなか高いため、役割をしっかり定めた上で採用したい。


関連カード

樹脈の守護者エバード・ゼノム C 自然文明 (3)
クリーチャー:ガーディアン 2500
バトルゾーンに自分のガーディアンが他に1体でもあれば、このクリーチャーは「ブロッカー」を得る。

不死鳥編に収録された初の光文明を持たないガーディアン
効果面については正直パッとしないが、背景ストーリーではエピソード2に至るまでの重大な伏線だったとも言われている。
同じ自然ガーディアンのユピテルとは何か関係があるようだが…?

詳しくは個別項目を参照。

「無情」の極 シャングリラ ≡V≡ 無色 (11)
進化クリーチャー:ガーディアン/ゼニス 17000
超無限進化・Ω-ガーディアンを1体以上自分の墓地、マナゾーン、またはバトルゾーンから選び、このクリーチャーをそのカードの上に重ねつつバトルゾーンに出す。
メテオバーン-このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを1枚選び墓地に置いてもよい。そうした場合、バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選ぶ。相手はそのクリーチャーを自身の山札に加えてシャッフルする。
T・ブレイカー
このクリーチャーがタップされている時、相手のクリーチャーは攻撃できない。
エターナル・Ω

エピソード2のラスボスでもある始まりのゼニス
記事冒頭のフレーバーテキストにもある通り、ユピテルはシャングリラがいない世界線で誕生したガーディアンであり、互いに決して相成れない存在として描かれているらしいが…?

このように背景ストーリー的には両立し得ない2体なのだが、実際のカード性能ではユピテルがガーディアンでもある事からシャングリラの進化元に出来るため、光文明抜きのデッキでシャングリラを活かせたり意外にも相性が良い。
実際に公認大会の『DMGP2023-1st』では、《「祝」の頂 ウェディング》《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》と共にシャングリラもデドダムの色でお馴染みのアナカラーデッキに投入され、予選突破という華々しい成績を残して会場を沸かせたりした。
コスト10以上として《流星のガイアッシュ・カイザー》でコスト軽減できたりと色の良さに支えられた形ではあるが、それまでコマンドばかりが取り沙汰されてきただけにガーディアンとしてのユピテルの活躍は決闘者の記憶に残る事となった。

詳しくは個別項目を参照。


背景ストーリー

ガーディアンの思念より生まれた始まりのゼニス「無情」の極 シャングリラ》。
そのシャングリラが存在しなかったパラレルの世界では、EP世界転生編にあたる事件の後、光文明を追われたガーディアン達はフィオナの森へと移住し、森を守るべく「フィオナ・ガーディアン」へと進化していったようだ。
その内の1体《樹界の守護車 アイオン・ユピテル》は、シャングリラの存在しない世界…DS世界における《樹脈の守護者エバード・ゼノム》と同一の存在であることが判明している。

フレーバーテキストから推測できる情報から察するに、DS世界では「光文明からガーディアンが追放される」出来事はあったようだが、ガーディアンは新世界(東方血土)のアーク・セラフィムの支配地域ではなく、フィオナの森に居場所を移している。
不死鳥編ではフィオナの森は消滅して跡地が僅かにしか残っていなかったことを考えると、DS世界では転生編に相当する騒動(「DS世界版終末魔導大戦」とでも表現すべきか)が起きても、終末魔導大戦よりも戦火の規模が小さかったのかフィオナの森が消滅するまでには至らなかったと考えられる。
また、アイオン・ユピテルはソニック・コマンドを所持しているが、従来の超獣世界にはソニック・コマンドは存在していない(はず)。

逆にフィオナの森が消滅してしまい、アーク・セラフィム勢力に取り込まれたガーディアンは自然文明ガーディアンにこそ出現してもフィオナ・ガーディアンへの発展は不可能だった可能性が高い。
フィオナの森が復活した極神編では光文明やシルヴァー・グローリーも復活していることからガーディアンも光文明に回帰したようなので、結局フィオナ・ガーディアンへの系譜は生まれなかったと見られる。

つまり、DS世界はガーディアンが自然文明に出現してもフィオナの森を守るという大きな目標が持てたことで自己矛盾を起こすこともなく、シャングリラの出現条件を達成出来なかったのかもしれない
従来のガーディアンも「樹脈石防衛」という新たな任務はあったのだが、こちらは極神編の出来事でなくなってしまったし…。
ただし、エバード・ゼノムとアイオン・ユピテルの関係性から考えるにガーディアンが自己矛盾を起こさなかったDS世界でもシャングリラと似たような行動を起こす存在は歴史上に出現しなければいけないため、その結果が光文明のゼニスだったのだろう。

ちなみに、DMBD-06「クロニクル・レガシー・デッキ2018 至高のゼニス頂神殿」の収録内容を背景ストーリーに反映した場合、ゼニス頂神殿からシャングリラと同じゼニスのガーディアンである《「破滅」の頂 ユートピア・エヴァー》はDS世界にも出現した可能性がある。
詳細は不明だが、ユートピア・エヴァーの場合はフィオナ・ガーディアンが発生してもシャングリラとは違って出現の条件は満たせるのかもしれない。

さらに、このフィオナ・ガーディアンが革命ファイナルにおけるダママ団のルーツである事も判明している。*2



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最終更新:2024年08月30日 23:04

*1 画像出典:Twitter イラストレーター市丸きすけ氏 @kisuke_ichi 2022年2月19日掲載より https://twitter.com/kisuke_ichi/status/1494999462627790849?s=20 ©Wizards of the Coast/Shogakukan/Mitsui-Kids

*2 YouTuberとのコラボで解禁された『パラレル・マスターズ』新カードの情報を紹介する企画より