アノマロカリモン

登録日:2023/05/02 Tue 15:21:22
更新日:2023/07/18 Tue 10:07:14
所要時間:約 9 分で読めます





頭の触手で敵を捕らえしっぽのブレードでとどめっ!!


『アノマロカリモン』とは、『デジタルモンスター』に登場するキャラクター。


【基本データ】

世代 完全体
タイプ 古代甲殻類型
属性 データ種
必殺技 スティンガーサプライズ
左右の前肢をクロスさせ、衝撃波を放つ技。
得意技 テイルブレード
尾の先端にあるブレードによる攻撃。

【概要】

バージェス動物群の中でも一際有名なアノマロカリスがモチーフのデジモン。

古代生物の調査や発掘を行っている研究所のデータバンクにコンピュータウィルスが感染し、古代生物のデータを取り込み進化したと言われている。
全体のシルエットは現実のアノマロカリスそっくりだが、全身に硬質な金属製のブレードを持つに至っている。
また、尻尾の先にも鋭利なナイフのようなブレードが生えている。
頭部からは、現実のエビのような目が突き出て生えているが、実はそれはレーダーアイで、通常の目はその下に付いている。

件のアノマロカリス同様、旺盛な食欲と、高い捕食能力を身につけている。
頭部から生えた触手を器用に使って敵を捕まえ、尻尾から生えた鋭いブレードで仕留める戦法を得意としている。
また、戦況が不利になると、触手で海底の土を巻上げて身を隠すが、上述のレーダーアイが暗視装置のように敵を捕捉するため、身を隠しながら逆転の機会を狙うという。

初登場は『デジモンペンデュラムVer.2 ディープセイバーズ』。
なお、甲殻類モチーフの成熟期であるエビドラモン*1はVer.2.5でシ―ラモンと交代する形で参戦したが、逆にアノマロカリモンはハンギョモンに差し変わったため、この時点では繋がらなかった。

ちなみに、英語名は“Scorpiomon(スコピオモン)”。
なお、日本語名がスコピオモンのデジモンの英語名は“SkullScorpiomon(スカルスコピオモン)”。
確かに尾の形状は何となく似ているし、ドット絵だとサソリにも見えなくないが、何か釈然としないものを感じる*2
また、通常種→スカルで世代が上がることの多い中で、世代が同じという珍しいパターン。

関連種は特にはおらず、進化ルートもこれと言っては決まっていない。
水棲で硬い甲殻を持つエビドラモンやシェルモン、シ―ラモンなどが進化元としては有力であろうか。
また、その虫っぽい見た目から、サンドヤンマモンやスナイモンが進化元に設定されたこともあったりした(旧カードゲーム Bo-234)。


【派生種】

◆アノマロカリモン(X抗体)

貪欲なる殺意を秘めた帯刀の甲獣
世代 完全体
タイプ 古代甲殻類型
属性 データ種
必殺技 スティンガーサプライズ
通常種と同じ。
ゴーストサプライズ
海中のあらゆる成分を甲殻に取り込むことで身に着けた、光学迷彩とでも言うべきカモフラージュ能力。
得意技 テイルブレード
通常種と同じ。
アノマロカリモンがX抗体を得た姿。
初登場は2003年発売の『デジタルモンスターカードゲーム ブースター21~X殲滅部隊の猛威~』。
しかし、ペンデュラムXには登場できなかった。

外見は背部のブレードが大鎌のように巨大化したりと、通常種よりも攻撃的なシルエットになっている。
だが、一番の特徴はカラーリングがサイケデリックなまでのになってること、である。
とはいえ、これは実は光学迷彩のようなカモフラージュ能力を備えるためである。
恐らく、イラスト通りのカラーリングという訳ではなく、状況に応じて体色を千差万別に変えられるのであろう。
さすがに陸上ではその能力は発揮できないらしいが、水中では視認は容易ではなく、他のデジモンにとっては“見えないものに襲われる”という恐怖を抱かせる存在になっている。


【関連作品でのアノマロカリモン】

アニメ『デジモンアドベンチャー

CV:櫻井孝宏
第41話「荒ぶる海の王!メタルシードラモン」において、ディープセイバーズ暗黒軍団の一画として登場。
海の家をエサに選ばれし子供達とパートナーをおびき寄せ、そこに砂中から襲撃をかける。

「アノマロカリモ~ン!!」

そして「砂シャワー」なる技で、子供達の力を奪うことに成功する。
が、丈とミミらが不足している*3ことには当初気付いておらず、メタルシードラモンの指摘で彼らの追跡に当たる。

なお、好物は二枚貝(ホタテ?)であるようで、子供達を捕らえた褒美にメタルシードラモンから与えられて貪り食っていた。
…が、殻の捨て先は気にしないようで上司であるメタルシードラモンの頭にぶつけてしまったりしていた。(そのこと自体の叱責はされなかったが)

一度は見失うが、エネルギー補給のためにゴマモンが食べていた貝の殻で居場所に気付き、再度襲撃をかける。
が、今度は体力を回復していたこともあり、イッカクモン&トゲモンに進化。
とはいえ、腐っても完全体。成熟期2体を相手に有利に戦いを運ぶが、「砂シャワー」の衝撃で砂浜から貝を掘り出してしまう。
それに気を取られている間に、二体は完全体へと超進化。
「スティンガーサプライズ」もズドモンの甲殻には効かず、頭部に「フラウカノン」と「ハンマースパーク」の連撃を受けて気を失ってしまう。

なお、気を失ったアノマロカリモンは、救出された子供達と交換する形で海の家に放置され、メタルシードラモンが海の家を燃やすために放った炎でコンガリ…。

「6人の選ばれし子供達と、そのデジモン達の命もこれまで。ハ~ッハッハッハハ!!」
「ぎゃぁぁぁぁ!!」
「ハッ……アァ…?」
「熱い!!熱~い!!ア~ノマロカリモ~ン!!」
「な…なに?!いない……」

こうして、何度も失態を重ねたアノマロカリモンは、メタルシードラモンによって上空高く運ばれ、砂浜に叩き落されるという形で粛清されたのであった。
…が、完全体の必殺技2連撃を受けても、炎に炙られても死ななかったアノマロカリモンのこと、恐らく死んではいないと思われる。
落とすだけで済ませる、ダークマスターズで一番部下に優しいメタルシードラモン様


アニメ『デジモンアドベンチャー02

第41話「サンゴとベルサイユ大乱戦!」において、オーストラリアのグレートバリアリーフに現れた迷いデジモンの一体として登場。

「アノマロカリモ~ン!!」

なお、無印とは異なり、本作では女性が声を当てていた(CVは不明)。

サンゴ礁を守るため、海の深い所へズドモンの手で引き込まれ、シ―ラモンが囮になったところへ「ハンマースパーク」とサブマリモンの「オキシジェンホーミング」を受けて気絶させられた。

余談だが、グレートバリアリーフは最も短い部分でも沿岸から20kmはサンゴ礁が広がっているらしい。
そんな沖合までよく誘導できたものである。


劇場アニメ『デジモンテイマーズ 冒険者たちの戦い』

メフィスモン配下のデジモンの一体として登場。
美波を奪還するためにカイの家を襲撃する。

ギルモンの爪も簡単に弾く甲殻と、見た目にそぐわぬ敏捷さで翻弄する。
しかし、「エアロウイング」をスラッシュしたギルモンの体当たりを受けて、敗北。消滅した。

なお、この個体は腹部の甲殻の隙間から機関銃のようなものを生やし、そこから弾を打ち出す能力を備えていた。
更に余談だが、特にセリフや鳴き声は出してくれなかった。


アニメ『デジモンアドベンチャー:

第34話「ヒカリとテイルモン」に登場。

黒い雷の影響で凶暴化し、マリンエンジェモンが護る水中都市を、マンタレイモンを率いて襲撃する。

「アノマロカリモン!」

都の動力にもなっていたダイペンモンを気絶させるなどさせるが、ヒカリと真に心を通わせることに成功したテイルモンの「ネコパンチ」で甲殻にヒビを入れられる。
そこに、メタルグレイモン、バードラモン、ペガスモンらの攻撃を受け、敗北した。


育成ギア『バイタルブレス

多くのDimカードが存在し、多くのデジモンが育成可能になっている中にアノマロカリモンも存在する。

…それだけなら特筆には値しないのだが、アノマロカリモンが収録されているのは、まさかのアグモンDim」なのである。

他に集録されている完全体はメタルグレイモンは当然として、メタルティラノモンマメモンアンドロモンネオデビモンといった、初代を彷彿とさせる面子。
そんな中にアノマロカリモン。
なお、進化元はグレイモンorシ―ラモン。進化先はウォーグレイモンorブリッツグレイモン。
そんな中にアノマロカリモン(とシ―ラモン)。

……デジモンの可能性は無限大である。



追記・修正お願いしマロカリモ~ン!!

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最終更新:2023年07月18日 10:07

*1 エビドラモン自体は「水棲型」

*2 なお、現実のサソリは無脊椎動物で節足動物ではあるが、甲殻類ではなくクモと近縁。

*3 丈たちは海の家に向かう途中で転んだため、ミミたちは転んだ丈を心配して引き返したため難を逃れた。