登録日:2023/06/08 Thu 08:56:00
更新日:2025/04/09 Wed 07:28:20
所要時間:約 12 分で読めます
概要
プレイアブルキャラクターの総称である
花騎士の名を冠しており、彼女達もまた植物の名前を持っている。
しかしその正体はかつて大精霊と契約し「然るべき時」まで各国に封印されていた「古代の花騎士」である。
そして彼女達全員が強大な力と深い心の傷を持っている事が特徴。
また全員が白いローブのようなものを纏っており、頭に輪っかのようなものがついている。
とはいえそれが特殊な装備
というわけではなく脱着可能で、開花絵では普通に取っている場合もある。
『FLOWER KNIGHT GIRL』の世界は不倶戴天の敵である
害虫が現れてから長い年月が経過していおり、奴らが現れてからは常にヒトとムシとの戦いの歴史である。
特に
花騎士の数が少ない昔はかなりの地獄であった。
そんな時代において活躍した彼女達の戦闘能力、ないし特殊能力は現在の花騎士が束になってやっと互角と言えるほどの強力さを持つ。
…さて先程は「大精霊と契約」と言ったが、実際の所この大精霊はかなりの曲者。
有り体に言うと封印花騎士達の心が闇に囚われた際に口先八丁で封印するという、かなりタチの悪いことをしでかしている。
その為に現在に復帰した封印花騎士たちは、大精霊の配下(アイテムである「覚醒竜プチ・センティ」の格好をしている)である者には例外なく厳しい態度を取っている。
一連の事件で大精霊の名前が「剪定」である意味が始めてわかった事に恐怖した団長もいるだろう。
というわけで復活した際は基本的に花騎士や世界に対し悪意を持っており、また一人でも強い力を持つために、花騎士達は当面の間彼女達の対処に追われることとなる。
2022年から彼女達への対応がメインストーリーのようになっていたが、2023年現在は全員が解決しストーリー上では仲間となっている。
とはいえその出自や力が特殊な為に現代の花騎士とどこか距離があるような状態が多かったが、その辺りも2023年からのイベントとそれに伴うバージョン違い実装という形で補足されている。
しかし恒常キャラではなく、不定期に行われる限定ガチャに一人ずつピックアップされる形で登場する。バージョン違いも同等の扱い。
とはいえその頻度は割りと多い為、目当ての子が来るまで石を貯めておくと良いだろう。
2023年末には5000円で一人確実に手に入れられるチャンスもあり、入手難易度は下がっている…と思いたい。
古代花騎士達
スイカズラ
「暗殺者シター」と呼ばれる花騎士。ウィンターローズ担当。
古代花騎士最初の刺客であるが殺し合いを好みその果てに自らが殺される事を望む超危険人物。
その戦闘能力は「当時、一人で国内の害虫被害を1/10以下にした」と言われる程。
イラストも可愛らしい銀髪の少女であるが目つきは非常に悪く、また常に目元が影に覆われている。
ぶっちゃけ彼女がこんな性格だからのちの騎士団は古代花騎士に厳重な警戒をすることとなった。
とはいえ誰も彼も殺すわけではなく強敵との戦いに胸を躍らせるタイプであり、普段は物騒な発言こそ多いもののコミュニケーション不可な存在というわけではない。
封印される前には親友と思わしき存在もいたらしい。
彼女がこのように「戦いの果ての死」を望むのはかつての
トラウマが原因らしいが…。
戦いの果てにそのトラウマを払拭し、なんやかんやで騎士団に所属。
以降は「切り札」として扱われており、外の世界の非常に強力な存在、おそらくは三大害虫に匹敵する存在と単体で互角に渡り合っていた。
またその際に彼女なりに周りや仲間の被害を気にしたり、敵の戦力を見極めたりと冷静かつ常識的な言動を見せている。
とは言え団長に気付かないように動き、挙げ句「(気付くまでに)私に5回は殺されていた」等と宣うアサシンジョークを繰り出す事もあるが。
…ただし彼女の一族は厄介な性質を持っており、保護された後に魔力を暴走させて多大な影響を及ぼしたらしい。
その原因としてスイカズラが狙われることとなったが、どうにも状況的に彼女が原因ではないらしい。
またそんな事があった為、ウィンターローズでは絶大な魔力を持つ人間…プレイアブル花騎士のカトレア等を危険視するようになったという。
団長との距離感は例えるなら「ふてぶてしい猫」。あらゆる人間らしい行為を「面倒くさい」と言い切り無駄と宣うが、団長に不器用ながらも愛情を伝える。
若干メスガキじみた面もあり、団長を嬉々として煽る面も見られる。
それと暗殺者ということもあり色仕掛けの方法も知っており、寝室ではそういうプレイとなる。もちろんだがメスガキ的な一面も存分に活かされる。
他方他の花騎士とは馴れ合いはしない…が全く無視しているわけではなく、スイカズラなりに仲間や弱者を守る為に動くこともある。
協調性はあるほうではないが「協調しようとする」辺り、彼女の素の人格が見え隠れしている。
特に後述の理由でスキラは(一方的にだが)お気に入りのようだ。
他にもウィンターローズの世界花の化身である「ウィン」の事も気遣っており、実のところコミュニケーション能力は他の古代花騎士に比べて割りと高め。
その事もあって相変わらず「強敵との戦いの果ての死」を望みつつも、自分から命を捨てるような言動は少なくなっている。
命を掛けない勝負事も好きらしいが、その際はフェアな戦いを望む。…まとめるなら意外と律儀な性格と言ったところか。
ただしあくまで「抑える事」が出来るだけであり、戦場や殺意のある場所では妙に嬉しそうにし今か今かと戦いたがる悪癖がある。
戦い以外にさしたる趣味はなかったが、現在においてはギャンブルというもう一つの趣味を見つけたようだ。…が周りからは不健全だとも言われているとか。
平和な現代に生まれていたとしてもスケボーといった危険と隣り合わせの趣味にはまる事が描写されているなど、命のせめぎあいが好きな性格は徹底されている。
そんな物騒なイメージと異なり割りと博識で、こと戦闘関係での頭は切れる。
自分の持つ絶対的な戦闘力に自信を持ちながらも、撤退の判断をしたり仲間との連携を取ることにも躊躇しない。
更にいうと「殺す事」と「勝つ事」の違いも明確にわかっており
ナイドホグルとの戦いでは強敵に胸躍らせながらも、仲間や団長、そして『遠征の目的』を優先していた。
尤も「(手段を選ばなければ)殺すことは可能」としれっと恐ろしいことを言っていたが…。
またメンタル面に関しても他の古代花騎士に比べてかなり強めといえる。
さてその性能であるが…一言でいうと
とにかく自分の強化に終始した性能。
単純なステータスでも攻撃力は実装当時から全花騎士トップ。その上に確定クリティカルだの確定
2回行動だのが乗って暴れまわる。必然的にアタッカーとなるだろう。
地味ながら特殊回避、スキル使用時にHP回復も持ち、割と場持ちも良い。
とにかく戦闘に関してはプロフェッショナルであり頑張れば10億ダメージなんてものを生み出すことも可能。
特に打属性強化のエキスパートであるタッカ・シャントリエリとのコンビは破壊力抜群と言えるだろう。
更に言うなら実はこれでも「素の攻撃力バフを持たない」という弱点を持っており、それらを他の花騎士で補強すればもはや手をつけられないだろう。
なおもう一つの弱点としては高すぎる移動力。
820は全花騎士でも最高なのだが、そのせいで調整が難しくなっている。
ちなみに移動力800越えはスイカズラと全能力が800というミストトレインガールズコラボのパディントン(非戦闘キャラ)のみなので、もしスイカズラ未所持の場合は花騎士最速の座が奪われてしまう。
それは敵の際も同じでありとにかく硬い上にスキル発動時のHP回復のせいで生半可な花騎士では突破できない。
そのせいで川西ゆうこ氏が生放送で挑戦した際、使用しているPCにかなりの負荷を掛けて1回目はクラッシュ、2回目もやたら重くしたという逸話を持つ。
更に実装当初は「なぜか迎撃されたら勝った」「特殊回避を2回することもあれば全くしないこともある」と変な挙動が多く、ついたあだ名が「PCの暗殺者」であった。
ただし「初めての古代花騎士戦」ということで、難易度自体は言葉は悪いが以後の「特殊な能力を持つ限定花騎士所有が前提」ではない。
また戦闘マップは一本道の為全部隊をぶつけることが可能で、工夫すれば突破可能。
特に同時期に実装されたアーティチョークはレアリティ昇華したら打属性のエキスパートとあり、このスイカズラクエストのメタのような性能をしている。クリアできないのであれば彼女の導入を試してみるのも悪くない。
ただしスキルに吸収が乗っているので生半可なパーティでは逆に回復させてしまうのでやはり注意は必要である。
派生として「イースター」も登場。
こちらは無印に比べて自己バフは控えめだが、防御関係と相手をデバフするアビリティを持っている。
この際は「ギャンブル」というヘタこいたら一瞬で破滅する事に「命のやり取りに似た興奮」を感じ、一点狙いで破滅するスキラに興味を持つ等、コミカルな一面も見られた。
そのイラストだが相変わらず目つきが悪い為、恥ずかしい格好をさせられてキレているように見えると評判。
2024年末には正月バージョンも登場。
こちらも恒常であるが相変わらずの自己強化っぷり。確定クリティカルが熱すぎる。
「迎撃」も持っており、相変わらず1人で全部片付ける勢い…かと思いきや、クリティカルダメージだけは自力では上げられない。
というわけでそれらを上げられる花騎士でサポートするようなパーティを作れば作中さながらの大暴れを見せてくれるだろう。
なお態度の方も軟化しており、相変わらず初詣等のイベントは嫌がるものの「団長の頼みなら」と着物まで着てくれる。
その着物に対しては「動きにくい」と文句は言うが、団長だけでなく他の花騎士に頼まれたら着てしまう辺り、頼まれると断れない律儀な性格が出ている。
団長と一緒にいる時によりにもよってエノテラとエンカウント、互いに似た気質を感じたのか、神社までの道中で戦ったらしいが決着はつかなかったとか。
その見た目であるが元々の身長が低くポーズもぎこちない為、どことなく「七五三」「着られている」感が凄い。
一方で開花後は大きな筆を持ち勢いよく書き初めを行っているというもので、通常時と違って勢いがあり、本来の彼女らしさが垣間見える。
他にも時期は前後するが「パラレル学園」という公式学パロにも登場。
流石に舞台が平和な現代となっているので命のやり取りはしないものの、学校には余り来ず、スケボー等の危ない遊び「エクストリームスポーツ」にハマるなど、こちらも危険と隣り合わせの刹那的な快楽を楽しむ生活となっている。
授業態度もそれほど良くはないが、「先生」(要するにプレイヤー)がクビになると困るということで彼の授業だけは真面目に受ける。
また厳しい親の元に育っているらしく成績が落ちた場合はスケボーを辞めるように言われている。
つまり逆に言うと厳格な親に認めさせるほど成績優秀ということでもあり、その勉強法は独学である様子。
通常のゲームも得意…だが、挙げたのがアナログなゲームばかりであり、いわゆる「ゲームと言えば電源ゲーム」を想定していたステラを困惑させた。この辺りの雁字搦めな理由は「封印されていた」という設定を現代に持ってきたからだろうか。
なお目元の影はこちらでも健在。
これは配布キャラ。勿論最高レアリティの配布であり、プレイヤーはほぼ確実にパーティの火力担当を得る事となる。
ただし流石に無印に比べて使い勝手は微妙に落ちる。まぁ無印そのままが配布されたら暴動モンだが。
ジュズダマ
記憶喪失の状態で目覚めた古代花騎士。リリィウッド担当。
上のスイカズラさんが余りにも余りだった為警戒されまくっていたが、話してみると慈愛に満ち溢れた心優しい花騎士であり、それとして害虫には果敢に立ち向かうという非の打ち所がない花騎士。
彼女自身も誰か、特に子供たちの世話を焼くことを好み、団長たちに「今回は戦う必要は無さそうだ」と安心させる。
ただし時たま「楽園」という言葉を発するが、それの意味することは…。
その正体はかつて世界中から信者を集めた新興宗教団体の教祖。
元を正せば彼女はかつて
大害虫に生贄に捧げられた子供たちの一人である。
その害虫フラスベルグの落雷が彼女達を襲い、命果てるかと思いきや…。
ジュズダマにはなんと「超回復能力」という異常な治癒能力が備わっており、更にそれで自分だけでなく相手も癒せるのである。
本人はそれをフラスベルグの齎した力だと思っていた。
こうして自分だけでなく仲間の子供たちを守った彼女は、生贄から一点『奇跡の子』『カミナリ様』と崇められる。
本人は生贄にされた時から他の子供達を守る程の心優しい性格だった事と、当時はまだ花騎士の数が多くなかった時代で生きていくこと自体難しかったこともあり、あれよあれよと新興宗教の形へと相まった。
……
害虫(フラスベルク)崇拝集団『楽園』へと。
(ジュズダマは自身の能力をフラスベルクによるものと思っているため、そこから子供たちへの保護活動とフラスベルクが救ってくれるという信仰を説いた結果、自然と宗教の形になった。)
流石にそんなのが国から認められるわけがなく、更にジュズダマ自身もフラスベルクに会いに行きたいと思っていたこともあり、当時における国家の中心都市並みに人口が膨らんでいた楽園の人々(子供中心)は
逃げるように大移動を開始する。
しかし自身の経験とフラスベルクを絶対的に信仰するあまりに旅を始めた当初のジュズダマが把握していなかったこととして、
そんな大人たちにとっても無謀で危険極まりない旅に、いくらジュズダマが文字通り死ぬほど頑張っても子供たちがついていけるはずもなく、リリィウッドを抜ける前にほとんど「脱落」。
ジュズダマ本人もその事実に絶望するが、その回復能力は自死すら許されない強烈なものであり、彼女は望んで大精霊に封印された。
しかしそのトラウマは現在の花騎士達に救われることとなる。
ちなみにジュズダマの築き上げた教団の後始末(再発防止)のためにフォレステマ神殿の前身が誕生したとのこと。
特に「ヒサカキ」は、優秀過ぎる姉のサカキに匹敵する力を渇望し 碧き楽園の協力者となるのだが、その後も意外と抜けている一面があるジュズダマの世話役のような状態となっている。
『楽園』は既に解散しているもののフラスベルグ信仰は個人的に続けており、敵として花騎士と戦う際はフラスベルグの眷属のようなものを引き連れている。
またそのフラスベルグと仲の悪いナイドホグルと邂逅したときは互いにどう接していいかわからない状態に陥っていた。
一方、ミズウォルムの眷属から「貴方がその能力を得たのは別にフラスベルグは関係無い」と言われて多少はショックを受けるもすぐに受け入れた事から、ある程度の折り合いはついているのだと思われる。
…しかし彼女の恐ろしさは味方状態で発揮される。
先程「超回復能力で他人も癒せる」と説明したが、それは花騎士にも有効であり、まず戦闘開始時にパーティの花騎士のHPを
5倍にする。
更にスキルを発動させる度に硬くなるバフやら、誰かがピンチになったら
ベホマズン全員のHPを最大まで回復やら、それでもジュズダマが戦闘不能になったならクエスト中1回だけ味方全員復活+全回復やら…。
彼女をパーティに入れるだけでそのパーティはほぼ不死身と化し安定性は段違いに上がる。
おまけに
おまけとは思えない程割りと強い味方のバフも持っており、基本強力な古代花騎士の中でも特段抜けている性能と言える。
そのため割と冗談抜きで「困ったらジュズダマ入れとけ」と言われている状況でもあり、高難易度攻略パーティのテンプレとなったりと一種のジョーカー扱いされているレベル。後述のヒャクニチソウと組み合わせた対ボス用編成「ジュズヒャク」が特に強力。
そのあまりの強さから同じキャラは一人しか育てないよって人があっさり宗旨替えして、高難易度戦闘対策に平然と二人とか四人とか手に入れるまでガチャ回して育てるほどである。
他の作品で例えるなら「
ア○コンダ+
フュー○ス+デス○ェニ出張セット」「
メガ○ルーラ」「
オ○ロンか
ダブルコ○」「
真○斬もしくはデス○レッツァ」「
ヨ○ツネの八艘飛び」の様なモノと思えばわかりやすいだろうか。
作中に置いても彼女のお陰で花騎士達は割りと無茶な行軍が可能となっている。
後に
バレンタイン版も登場した。
こちらは彼女の「死にかけても何度でも再生する」という設定を別の形で表現したような性能になっており、なんと戦闘開始時に
強制的に自分のHPを1にする。しかも回復したとしても
HPが20%以上になった瞬間、即座にHP1に戻る。
その代わりに味方全員へ自身のHPが低ければ低いほど倍率が上がるスキルダメージバフと防壁を付与し、さらにHPが一定値を切る度に味方へ攻撃バフまたは防御バフを配布。
加えて自分もスキル確定発動化とガッツ獲得になるので攻撃面にも優れている。
新春バージョンも登場。
味方へのバフ盛り度は相変わらずで恒常とは思えない程。
特に今までのジュズダマと違い回避付与は大きく、パーティの事故率を更に下げてくれる。
なお、団長のもとに来てからはプルメリア等に続く新たな「ママ」として団長諸兄を盛大にオギャらせている。
元々人の面倒を見るのが好きなのと、彼女からすれば「ありとあらゆる人間が救う対象」なので、疲れた団長を労り存分に甘えさせてくる。
季節ボイスは口から砂糖が出そうなレベルの甘々な仕上がり。
ヒャクニチソウ
武器開発の
天才と呼ばれる花騎士。バナナオーシャン担当。
封印されていたのは事実だがしかし戦闘能力は皆無であり、本人も心優しく清楚な性格。
世界に対する恨みもそれほど無く、今度こそ何の戦いもなく仲間に出来ると思われていた。
…なのだが実は彼女は戦死した親友である「英雄ジニア」の人格を持っており、マグナムを撃つとそちらの人格となる。また目の色も青から赤へと変化し、口もギザギザ歯になる。
トップ画面でもヒャクニチソウが出てきた場合、
たまにジニアになる。
ジニアはイケイケで強気な性格をしており何事にも積極的で、そして何よりかなりの腕利きであった。
また戦闘能力も非常に高かったのだが、あくまで「通常の花騎士の範疇で強い」だけだったので激戦のうちに戦死したという。
そして彼女との戦いではそんなこんなで具現化したジニア達との戦いとなる。
仲間になった際、増殖したジニアは全て消えたが、元々ヒャクニチソウの中にいたジニアだけはそのまま残る。
以降も戦闘中はジニアとなり、古代花騎士としての力を振るうこととなる。
という風に武器作り、戦闘能力共に天才的で(条件はあるが)多方面に才能を発揮する一方、他の古代花騎士のような圧倒的な特殊能力はない。
双方が超一流になるほどまで昇華出来たという努力は彼女の特異な能力と言えるかも知れないが。
彼女とジニアは基本的には自他ともに別人扱いされているが、別に
死したジニアの意志が憑依しているとかそういうモノではなく、本質的にはヒャクニチソウが演じているだけである。
つまり武器開発能力とジニア状態での圧倒的な戦闘力も元々はヒャクニチソウが持っていたということとなる。
性格に関しても「ヒャクニチソウが思うジニア」なだけであり、実際のジニアが本当にそうだったかは不明。(似たような性格なのは間違い無さそうだが)。
…しかしヒャクニチソウ人格は自己肯定力が低い事もあり「ジニア人格でヒャクニチソウを褒めようとする」と
人格が壊れかける。
なぜならヒャクニチソウにとってジニアは憧れの存在であり、
その存在が自分を上に見るなど決して無いのだから。
という風に精神的にはかなり危なく、少しのことで折れてしまいそうな状態である。
2人の意識が同時に現れることはなく、どちらかが出ている時はどちらかが眠っている状態。
眠っている間の記憶は無いのでコミュニケーションは「日記」で取っているようだ。
他にも人格によって味覚も変わるらしいが「互いに互いの体を使っている」事は認識しており、ジニア人格が体が重いと感じたら「ヒャクニチソウになにかあったのか」と感じる程である。
花騎士図鑑の
プロフィールもわざわざ2人分用意されている。
そういう意味では創作が非常に難しいキャラクターと言えよう。
ただし自分への自信の無さは親友を亡くした事に対する自責の念でもある為、他の花騎士達とのコミュニケーション不全に陥る程酷くはない。
むしろ彼女は現在に生きる科学者ガンライコウと交流を持ったり、積極的に騎士団に関わろうとしたりとコミュ力自体は高い。
さてその性能だが、簡単に言うとスキルを発動させる度に味方にヤケクソ気味にバフを付加するというもの。
イメージ的にはその場で武器を作り花騎士達を強化する「武器作り」という後方支援に特化した能力をうまく戦闘に落とし込んだと言えよう。
全力を出すには5回のスキル発動が必要だが、4回目くらいから明らかに味方の火力が増え始める。
逆に言うと全力を出すのに時間がかかるわけだが、ずっと耐えきれば爆発的なダメージが発生し相手を
消し炭に変えてしまう。
とはいえその「耐えさせる」方が問題であり、高難易度では相手の超攻撃力に強化が済む前に蹴散らされる事もある。
上記のジュズダマでその辺りが解決してしまうわけだが。
彼女に関しては初登場のストーリーで「力の使い方」「他の花騎士とのコミュニケーション」というものがほぼ解決してしまった事と、
多重人格の扱いの難しさのせいかバージョン違い実装が遅れていたが、2023年11月に
クリスマスバージョンが追加された。
その性能はパーティメンバーの
誰かがスキルを発動するたびに
パーティ全員に攻撃力、防御力が10%与ダメージが6%上昇、更にガッツとスキル発動率1.05倍を与えるというもの。
つまり無印の自分が持っていたスキルを全員に与えるわけである。
一応全てのバフに最大20回という上限があるが、一回発動するだけで下手な花騎士の持つ強化を優に超える。文面だけで強いとわかるアビリティである。特に
確定ガッツ付与が強力。
またそれ以外にもタイプに応じたバフする能力を付与するアビリティまで持っており、まさしく強化の鬼。
なので
無印の自分と組むとぐんぐんパーティが強くなっていく。
どれくらい強いかと言うと公式から最大難易度のエンドコンテンツと言われたフラスベルグ最終決戦をヒャクニチソウコンビ、無印ジュズダマ、リコの
4人だけで突破できる程。
なおイベントでは遂に二人の「会話」が実現した。
予告でも普通にヒャクニチソウとジニアが会話をしていたがそれはそれ。
その2ヶ月後の2024年に、人気投票上位を記念した生命樹の祝福版も実装された。ある程度わかってたとは言えそれでもクリスマスVerで石を吸われた団長達が早すぎると絶叫した。
また古代花騎士では初の恒常キャラクターである。
その能力は3ターン目まで高い性能で敵を殴り、それ以降はソーラードライブの威力がかなり上がるという形となっている。
自身の3ターンバフは非常に強力である…が今までのヒャクニチソウお得意だった「スキルを打つと味方のバフ」は「ソーラードライブを打つとバフ」に変わっている。
2024年11月には水着版も登場。寒くなってきた時期に水着とか
このゲームかな?
こちらは味方がスキルを発動するたびに相手にデバフを与えるというもの。
時間が掛かるが時間さえあれば相手の防御力を下限以上まで下げられるので優秀なデバッファーとして活躍してくれるだろう。
…しかしこのヒャクニチソウ、何故か
ダメージ床を踏むとバフを与えるという謎の効果を持っている。
確かに上がる数値は非常に高いが、問題はそのダメージ床は今のイベントでは
皆無。昔のイベントやメインシナリオでちょくちょく見られる程度だが、その時の敵は弱すぎる…というわけで時代錯誤なアビリティとして少し話題となった。
タケ
和風の佇まいの古代花騎士。ベルガモットバレー担当。
かぐや姫をモチーフとしているが、彼女は月に帰らず王家に仕えることとなった。
当時の姫とは義妹で非常に仲が良かったのだが、彼女が王家の策略(現在もシュウメイギクが使っている遠見の魔法の鏡は元々タケが開発して義妹と使っていたもので、罪を被せて強奪した)により犠牲になった事で、その王家に恨みを持ち、当時の国を滅ぼしかけたらしい。
ちなみにタケの起こした戦争とこの鏡の出自は歴史から抹消されており、それから500年後の女王であるシュウメイギクは何も知らなかった
それでも恨みは晴れず、現在に復活した彼女は謎の亡霊武者を使役しながらも本人は姿を表さないという言動を見せる。
…全ては復讐のために。
弓道の天才であり、彼女に関しては大精霊の配下がいなければ即刻勝負が終わっていた。現女王シュウメイギクの射殺という形で。
ただ流石にそれでは不誠実という事で大精霊が止め、結果的にタケが王家を全力で叩き潰す事を宣言して、改めて全力で決着をつけることに。
そんな彼女のもう一つの能力は亡霊武者を使役することが可能であること。このおかげで単体で隊として動くことが可能である。
ただその亡霊武者もまた曲者であり、配下でありながらタケの命を狙うこともある。
全員全身鎧で高い身長をし、武士らしい言葉で話すことからわかりにくいが実は女性もいる。少なくとも水着スキンに出てきたのは女性である。
一方で「男子厨房に入るべからず」と追い出された亡霊武者もおり、どうにもタケには区別が付いている様子。
基本的にナデシコ達が会得している「愛染流」の素晴らしさを伝えるために暴れまわる困った奴らであるが、意外にも話はわかる。
また結構ノリのいい性格でもある、正直な話タケよりもとっつきやすい。
亡霊武者たちもタケの事は気遣っているようだ。
有事の際には勇猛果敢かつ不死の軍勢になる為、花騎士達をほぼ不死身にするジュズダマと共に現状では騎士団の切り札と化している。
ただし彼女の恨みは半ば亡霊武者によって引き出されていたものらしく、戦いが終わった後は穏やかな一面を見せている。
とはいえ国を滅ぼした自責の念を持っており、また現在は「姫が本当に犠牲になったかは『見ていない』為、もしかしたら逃げおおせてる可能性があり、その子孫を探す」という目標を持っている。
またそれはそれとして既に元凶がいなくなっているから割り切ってあまり表に出さないだけで、当時の王家の狼藉は当然根に持っていてそちらは肯定しておらず許したわけでもない。
以上の事から他の古代花騎士のように積極的に関わろうとはしてこない。
団長の所属となってからは割りと「いい性格」をしている事が判明している。
無表情でなにか考えている様なのでそれについて聞いたら「今日の夕食について考えていました」と口にしたり、満面の営業スマイルで桃源郷の客引きをしていたが知人と出会うと瞬時に無表情に戻ったり等。
…というより「復讐」が失敗して以降燃え尽き症候群のような状態になっており、ともかく何らかの楽しみを編み出そうとしているようである。
他、団長や花騎士がお人好しということもあってか敢えて厳しい目線を向ける役目を務めている節もある。
外の世界で出会った謎の女性リコに関しては
スコップちゃんと共に警戒を怠らなかった。
さてその能力はとにかく味方の防御力を上げることに特化したもの。
また亡霊武者を召喚し攻撃サポートも可能と、彼らを操る姿は古代花騎士らしくとても豪快。
……であるが、防御関係についてはジュズダマという化け物がおり、攻撃サポートもヒャクニチソウが優秀。
アタッカーではスイカズラ、コルベットが強すぎることもあり、現状では高い水準ではあるが器用貧乏感が否めない。
またそんな化け物達を置いといても防御力バフを得るには亡霊武者召喚が前提の為にタイムラグがあるのも問題だった。
しかし同じく「召喚時」に能力バフの乗る
ケペラやシルキトが登場。
彼女らは本人も召喚能力をもつが、実はタケの亡霊武者でもしっかりとバフが乗る。
そしてタケの召喚条件は実はかなり優しく、未召喚状態が1ターンは挟まるものの生存している限り何度でも大抵その次のターンで召喚する。(現状召喚出来るのはタケ以外は召喚に手間が掛かる)
つまり今後ケペラ達のように「召喚時能力」を持つ花騎士が実装された場合は必然的にタケの出番となる可能性が高い。
ビオラの召喚は単なるスキル扱いなので乗らない。ふにー。
また、あくまでもジュズダマがぶっちぎっているだけで充分に硬い花騎士(と防御特化キャラとしては攻撃力もそれなりにある)なので編成次第ではジュズダマに頼らずとも頼れる盾&バッファーとなる。
水着バージョンはそんな防御性能を更に高めたものとなり、なんと昔懐かしの反撃クリティカルに特化した性能となっている。
…というよりパーティ全員を無理矢理反撃クリパにするような尖った性能である。
またこちらでは防御力をかなり上げるという事でジュズダマとはまた違った安定性を発揮させることが可能。
特にハロウィンハナモモの「討伐終了までメンバーが敵を戦闘不能にするたびメンバーの防御力が50%アップ」との相性は非常に良く、更に反撃で敵を倒すと反撃した回数だけ防御力上昇の判定が発生するというバグじみた事で死ぬ程固くなる。
他方個性であった「亡霊武者」召喚はしなくなり、プチキャラとして一緒に戦う形となった。
なお武者さんはアロハシャツにグラサン麦わら帽とタケ本人よりもノリノリである。
タケさんは余りにも露出の高い現在水着に少し引いている。
コルベット
非常に高い戦闘能力と安定した精神性を持つ、最後の古代花騎士。ブロッサムヒル担当。
全ての武器を扱える天才であり、女王直属護衛部隊の『隊長』を務める家系の娘で跡継ぎ候補。
戦闘中でも様々な武器を切り替えて戦う。
観察力も優れており人格にも非の打ち所がない優秀な人物であるが…その余りにも強すぎる力は人間の体では制御不能だったのか、ある日魔力の暴走を起こす。
以降はかなりの虚弱体質となってしまうがそれも努力で克服。
日常生活くらいは送れるようになるが、しかし一度イカれた体はそうはならず、魔力を命を蝕む程まで使役することが可能となってしまう。要するに常に
リミッター解除状態というわけだ。
それは悪い方向に向かってしまい、ある日突如現れた強力な害虫に対抗するために魔力を解き放つ。
一命は取り留めたが、余りにも人間離れしたその姿に、最愛の家族ですら「化け物」と呼び街から追い出してしまう。
更にその暴走はコルベットの命すらも蝕んでいたが、それでも「ヒトとして生きたい」と願い、精霊と契約した。
現在に復活した際はその事もあって最初は傍観するだけだったが、現代の花騎士はそんな彼女ですら受け入れるための度量と力があった。
かつて信じていたもの全てに裏切られたコルベットはようやく「仲間」に出会えたのだ。
ただし彼女の虚弱体質に関しては現在でもどうにもならず、その事もあって余り前線には出てこない。
消化器系がズタズタなので庭園モーションでお粥を食べていたり、季節ボイスでは餅や酒も無理であることを口にするほど。
加えて生きているのが不思議なレベルと明言されている状態でもあり、おそらく彼女の寿命は長くない。
一部では「2000年代の泣きゲーのヒロインっぽい」「鍵ならそろそろ謎の死病の発作で死別エンドになる」なんて言われてたりも……。
また戦闘の経験はほぼ無いのか、魔力がなければウメとの模擬戦で負けてしまう程の戦闘力のようである。
なお本名は「カナダオダマキ」ではないかと推測されている。
団長のもとに来てからは仕えるべき主人として忠実に従う、文字通りの騎士ともいえる状態に。
その一方で素朴で温和な性格から団長諸兄を和ませるどこか小動物の様な雰囲気も漂わせる。
性能はスキル回数をトリガーにして性能がガラっと変わる変則アタッカー。
スキルを3回発動する事でモードチェンジし、「食む棘槍イラ」か「癒えぬ血斧ラス」状態に変化。
「食む棘槍イラ」は敵が複数体存在する場合に発動し、2ターンの間属性に突属性が追加された上で、敵のステータスを大幅に低下させる。
「癒えぬ血斧ラス」は逆に敵が1体のみの場合で発動し、こちらは打属性追加の上で自身の攻撃系ステータスを大幅上昇する決戦仕様へと変化。
特に「癒えぬ血斧ラス」状態の火力は一度ハマるとすさまじいダメージを叩き出し、仲間に超耐久を与えるジュズダマとターン経過で強化されるヒャクニチソウを組み合わせた通称「ジュズヒャク」と噛み合うのがポイントで、「ジュズヒャクコルベ」なる対ボス編成が高難易度のテンプレの一つとなっている。
後にハロウィンバージョンも追加された。
少し遅れて開始されたサブストーリーは、人に「怪物」と拒絶されたことから「人混み」にどこか抵抗感を覚える彼女がどう克服するかの物語となっている。
関連キャラ
ネムノキ
実質的にロータスレイクの封印花騎士だと本編でも指摘されている。
とはいえ彼女は大精霊絡みではなく、世界に恨みを持っているわけではないので、あくまで「実質的」である。
彼女のキャラとして詳細は
花騎士を参照してください。
大精霊
古代花騎士を封印した張本人。
レベルキャップ解放アイテム「覚醒竜センティ」の姿をした今回の黒幕。
しかしその封印の仕方は前述の通り当該花騎士がどうしようも無くなった時に甘い言葉を掛けて封印したのがほとんどである。
更に言うなら現在の花騎士達の事も信頼しておらず、せっかく絆を深めた古代花騎士達を再封印しようとした。
一応封印中はその花騎士達にとって都合の良い甘い夢を見せていたが、逆にそれが彼女達を奮起させることとなる。
(しかしその甘い夢から醒める際には彼女達の大事な人がそれを止めようとする往生際の悪さも見せていた、快く送り出したのはシターの親友とジニアくらい)
とはいえ最終的には花騎士たちを認め、一度は手を引いてくれたが、多分諦めてない。
一連の古代花騎士クエストの
ラスボスも務めており、その際に今までの鬱憤を晴らすかのようにボコボコに出来る。
…と言いたいが最高難易度ではさすが大精霊と言わんがばかりの強さを誇る。心してかかろう。
それと割りと天然ボケというか変な弁明をすることもあり、案外俗っぽい性格とも言える。
プチ大精霊
そんな大精霊の使いっ走り。前述の通り、「覚醒竜プチ・センティ」の姿をしている。
ドラゴンを極限までデフォルメしたような姿をしており、性格も見た目通り子供っぽい。
大精霊にはかなりこき使われており古代花騎士達にも雑に扱われている等、軽い口調ながら苦労人っぽい言動を見せる。
…なのだがその実態は古代花騎士達のトラウマを抉ったり煽るような言動が多く同情の価値はない。
同じアイテムのマニュやアンプルゥは良い役が、ブルムは良い声貰えてるのに。
こちらもクエストでボコボコに出来るが、やられてもふざけた態度は変わらなかった。
追記・修正は世界に恨みを持ったまま封印されてからお願いします。
- ああセンティってそういう…… -- 名無しさん (2023-06-08 20:10:35)
- 害虫が現れて1000年じゃないっけ……? -- 名無しさん (2023-06-08 20:55:30)
- コルベットちゃんはまるで虚刀流の異端児だね。しかし優秀なアタッカーとして助かってます -- 名無しさん (2023-06-08 21:14:12)
- 病弱設定でもミルトニアに比べればどうとでもなりそう -- 名無しさん (2023-06-09 02:13:06)
- ゲーム的には冗談抜きで「現代の花騎士いる?」になってるのがなんとも -- 名無しさん (2023-06-11 11:46:14)
- アタッカーひとりを他4人が支援するパーティが基本だから必要ではある -- 名無しさん (2023-06-13 23:33:49)
- 現代の花騎士でしか抜けない -- 名無しさん (2023-08-15 01:14:35)
- 水着タケの「現代の水着スケベすぎでしょ」発言で初めて古代花騎士の昔の人っぽい描写見たかも・・・というか他が現代適応力高すぎる -- 名無しさん (2023-08-15 08:38:00)
- 水着タケが使いにくいってエアプもいいとこでしょ。無限城200Fも世界花Ex破級もさくっとクリアできるぶっ壊れキャラなのに -- 名無しさん (2023-09-06 18:07:49)
- はえー水着タケさん強かったんか(ベースキャラ持ってないと派生キャラ育てたがらない悪癖持 -- 名無しさん (2023-10-11 14:10:13)
最終更新:2025年04月09日 07:28