捕食植物ヴェルテ・アナコンダ

登録日:2021/12/31 Fri 09:40:45
更新日:2025/01/19 Sun 08:49:56
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捕食植物(プレデター・プランツ)ヴェルテ・アナコンダ》とは遊戯王OCGに存在するモンスターである。
Lモンスターであり、「捕食植物」のカテゴリに属するカードの1つ。


【概要】

「LINK VRAINS PACK3」に収録された、捕食植物カテゴリーとして初の、そして現在においても唯一のLモンスター。
ご存じの通り、このパックが発売された2019年代は新マスタールールの真っ只中。
Lモンスターの登場と共に、EXデッキからの融合・シンクロ・エクシーズの展開に大きな制限がかかっていた時期であり、
融合モンスターを切り札に据えている捕食植物もまた例外ではなかった。

そんな中登場したこのカードは捕食植物の、ひいては融合モンスターそのものを強力にサポートする、
新たな希望として生まれたモンスターと言える。

……が、嘗て同じLINK VRAINS PACKで登場したシンクロ救済枠として生まれたヤツと同じように、素材が緩々且つ効果が強力すぎ且つ範囲が広すぎたのが災いの元であった。

以下、その恐るべき効果

【カードの効果について】

リンク・効果モンスター
◤ ▲ ◥
 
リンク2/闇属性/植物族/攻 500
【リンクマーカー:左下/右下】
効果モンスター2体
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターはターン終了時まで闇属性になる。
(2):2000LPを払い、
「融合」通常・速攻魔法カードまたは「フュージョン」通常・速攻魔法カード1枚をデッキから墓地へ送って発動できる。
この効果は、その魔法カード発動時の効果と同じになる。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分はモンスターを特殊召喚できない。

L素材は効果モンスター2体。
昨今の環境では意図して導入しない限り、デッキのモンスターは9割方効果モンスターであるといっても過言ではないため、
事実上、適当なモンスター2体を場に並べれば即座にL召喚可能と考えても問題はない。

マーカーは定番の左下&右下の組み合わせ。
新マスタールール中に登場した救済目的と思われるカード群にはお馴染みであり、
このカードを立たせておけば、とりあえず場に展開可能なEXデッキモンスターの幅を2体増やすことができていた。

(1)の効果

フィールドのモンスター1体を闇属性に変更するというもの。
捕食植物融合モンスターや《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》などは
融合素材に闇属性モンスターそのものを指定しており、そのサポートとして活用できる。
また、フィールド上は自分・相手問わないため、相手モンスターを闇属性に切り替えた上で、
超融合の素材にしてしまえばより無駄が無くなる。
変わったところでは《幻影騎士団ラスティ・バルディッシュ》を無理やり出すために場のモンスターを闇属性に変えて自身とL召喚する、なんてコンボもある。

(2)の効果

《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》最大の目玉にして問題の効果。
2000のライフコストと引き換えにデッキから融合・フュージョンカードを墓地に送ることで、
発動した《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》の(2)の効果を墓地に送ったカードの効果と同じにするというもの。

率直に言えば2000ライフコストでデッキの融合・フュージョン魔法カードを効果コピーしてそのまま使えるということになる。

しかも効果をそのままコピーできるため、融合召喚そのものが絡まないといけない制約なども無く、
「融合」か「フュージョン」を名前に含んでいれば融合召喚を行うカードでなくてもいいため
(実用性は別として)融合解除や融合回収なども使えたりする。
10年以上も禁止されている《次元融合》に至っては最大5体も展開できてしまうため、もし共演していたら大惨事である。

更に恐ろしいのが「墓地へ送った魔法カードの効果を『コピーする効果を発動』する」という裁定のため、
  • 「特殊召喚を含む効果の発動」と見なされないため、《神の警告》で止められない
  • 「デッキからカードを墓地へ送る効果」が含まれていても、《灰流うらら》で止められない*1
  • 「墓地からカードを除外する効果」が含まれていても、《屋敷わらし》で止められない
こんな風にメジャーなカウンター罠・手札誘発の効果に悉く引っかからないのである。
「発動するのはあくまでコピーする能力」という一点で、各々の妨害カードの対象範囲"そのもの"とはまた別、という扱いなのがまたややこしいというか……。
ちなみに、効果使用後の特殊召喚制限は言わずもがなコピー後の効果の解決後に適用されるもの。
なので「コピーはしても結局何も融合できない」という訳のわからない効果ではないのでご安心(?)を。

とまあ、これだけでも十分に強力そうに見えるが、それら抜きにしてもやはり恐ろしいのがその対象範囲の広さ。
融合・フュージョンのどちらかに属しているカード効果なら何でもコピーして発動可能なのである。

カードプールがまだ広くない時期だったのなら、例え融合効果をコピーして使ったとしても、
肝心の素材となるモンスターは手札に握っているか、フィールドに出しておくか、
もしくは予め墓地を肥やしておくか等々、ある程度の下準備が必要だったといえる。

しかし、この《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》が登場した時点で、各カテゴリの融合・フュージョン魔法カードには、
素材をデッキから直接叩き落して融合召喚を行うデッキ融合の概念がいくつも登場していた。


遊戯王(というかカードゲームの)大前提として、基本的にどんなに強力なカードであろうと、デッキに眠ったままではその力を全く発揮できない。
融合召喚を行うための融合素材となるモンスターも例外ではなく、
基本的には手札・フィールド・墓地のいずれかに必要なカードを揃えるという下準備が必要であった。
その前提を吹っ飛ばし、デッキに眠ったまま素材として使えるデッキ融合魔法カードが如何に強力であるか。

ただ、もちろんそれだけの強力な効果を持つ故、基本的にはある特定のカテゴリーでしか使えないものばかりであるし、
もちろん、上記の前提はデッキ融合魔法カードを使う場合でも例外でなく、そのカード自体を手札に呼び込む必要はある。
特定サポートもない元祖デッキ融合カード出張性が高いデッキ融合テーマでも大暴れした事例があった気もするが、それはおいとこう。

しかし、《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》はそういった「カテゴリーが限定されているから強力」という枷をいとも簡単に取り払ってしまうのである。
しかも、上記の通り自身は効果モンスター2体で召喚可能&コストは2000のライフ&そのターン中の他の特殊召喚不可という緩さで。
挙げ句、対象となるデッキ融合魔法カードすら、デッキから直接叩き落して効果をコピーして発動できてしまうのである。

数少ない弱点として、手札に来てしまった魔法カードをコピーはできない。
勿論その場合は普通に発動するのだが、《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》の効果では回避できた各種誘発効果が刺さる為隙が生まれてしまうのである。


【出張要員、そして制限へ…】

これらの強みから《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》というカードは、捕食植物やその他融合モンスターをメインとしたカテゴリーのみならず、
あらゆるデッキにその他カードと共に投入される汎用性の広すぎる出張要員としての地位を確立した。

  • 効果が超強力だが素材の縛りが厳しい他カテゴリー所属の融合モンスター
  • その融合モンスターを召喚できるデッキ融合効果を持った融合orフュージョン魔法カード
  • そのデッキ融合魔法カードの対象となる素材モンスター

これらの条件が合致していれば、殆どのデッキに無理なく出張できるようになっていたのである。
《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》自身と融合モンスターはEXデッキに入れておけばいいため、
最低限、素材2枚とデッキ融合魔法カード1枚の計3枚あればいいという、デッキのメインギミックを殆ど圧迫しないお手軽さ。

相手が展開を阻止する妨害カードを握っていなければ事実上、
適当な効果モンスター2体を場に揃えた時点で、超強力な効果を持った大型融合モンスターを呼び出せてしまうも同然なのである。

「そんな都合の良いカードが易々とあったりするの?」と、思う方もいるかもしれないが、
下記のカードたちを見てもらいたい。


ネオス・フュージョン
通常魔法
(1):自分の手札・デッキ・フィールドから、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、
E・HERO ネオス」を含むモンスター2体のみを素材とする
その融合モンスター1体を召喚条件を無視してEXデッキから特殊召喚する。
このカードの発動後、ターン終了時まで自分はモンスターを特殊召喚できない。
(2):「E・HERO ネオス」を融合素材とする自分フィールドの融合モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、
または自身の効果でEXデッキに戻る場合、代わりに墓地のこのカードを除外できる。

レインボー・ネオス
融合・効果モンスター
星10/光属性/戦士族/攻4500/守3000
「E・HERO ネオス」+「究極宝玉神」モンスター
このカードは上記のカードを融合素材にした融合召喚でのみ特殊召喚できる。
(1):1ターンに1度、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分フィールドのモンスター1体を墓地へ送って発動できる。
相手フィールドのモンスターを全て持ち主のデッキに戻す。
●自分フィールドの魔法・罠カード1枚を墓地へ送って発動できる。
相手フィールドの魔法・罠カードを全て持ち主のデッキに戻す。
●デッキの一番上のカードを墓地へ送って発動できる。
相手の墓地のカードを全てデッキに戻す。


真紅眼融合
効果モンスター
魔法カード
「真紅眼融合」は1ターンに1枚しか発動できず、
このカードを発動するターン、自分はこのカードの効果以外ではモンスターを召喚・特殊召喚できない。
(1):自分の手札・デッキ・フィールドから、融合モンスターカードによって決められている融合素材モンスターを墓地へ送り、
「レッドアイズ」モンスターを融合素材とするその融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターのカード名は「真紅眼の黒竜」として扱う。

超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ
融合・効果モンスター
レベル8/闇属性/魔法使い族/攻3000/守2500
ブラック・マジシャン」+真紅眼の黒竜またはドラゴン族の効果モンスター
(1):このカードは効果の対象にならず、効果では破壊されない。
(2):自分メインフェイズに発動できる。
相手フィールドのモンスター1体を選んで破壊し、その元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。
この効果は1ターン中に、このカードの融合素材とした通常モンスターの数まで使用できる。
(3):1ターンに1度、魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、手札を1枚捨てて発動できる。
その発動を無効にして破壊し、このカードの攻撃力を1000アップする。


フュージョン・デステニー
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分の手札・デッキから、融合モンスターによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、D-HERO」を融合素材とするその融合モンスターをEXデッキから融合召喚する。
この効果で特殊召喚されたモンスターは次のターンのエンドフェイズに破壊される。
このカードの発動後、ターン終了時まで自分は闇属性の「HERO」モンスターしか特殊召喚できない。

D-HERO デストロイフェニックスガイ
融合・効果モンスター
星8/闇属性/戦士族/攻2500/守2100
レベル6以上の「HERO」モンスター+「D-HERO」モンスター
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手フィールドのモンスターの攻撃力は、
自分の墓地の「HERO」カードの数×200ダウンする。
(2):自分・相手ターンに発動できる。
自分フィールドのカード1枚とフィールドのカード1枚を選んで破壊する。
(3):このカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
次のターンのスタンバイフェイズに、自分の墓地から「D-HERO」モンスター1体を選んで特殊召喚する。


おわかりだろうか?


《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》及び《D-HERO デストロイフェニックスガイ》は《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》よりも後に登場したカードであるが、
いずれもデッキ融合に対応した素材を持ち且つ強力な効果を内蔵した融合モンスターだったのである。
寧ろ、絶対わかっててやっただろと言いたくなる。

《レインボー・ネオス》含め、いずれも2体のモンスターで融合可能とはいえ、どれもがカテゴリー限定の素材の縛りがキツイモンスター。
……だった筈なのに、《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》登場以降は、とりあえず適当に素材とデッキ融合魔法カードを投入しておけば、
お手軽に特殊召喚可能なモンスターと化してしまったのだからたまったものではない。

それぞれのカード&《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》自身の制約があるとはいえ、ライフコスト2000と適当なモンスター2体で、
  • 自分のカード1枚をコストに相手モンスターや魔法・罠、墓地のカードをそれぞれ吹っ飛ばすリセットヒーロー。
  • 対象耐性&破壊耐性持ちで、相手モンスター破壊&バーンや相手の魔法・罠・モンスター効果を無効にする制圧竜騎士
  • 立ってるだけで相手モンスター弱体化、毎ターンのお手軽破壊、倒されても何度も蘇る不死鳥破壊男
こういった強力効果を多数内蔵した大型融合モンスターを簡単に呼び出せ、しかも後者2枚は素材指定の緩さから、事実上の《おろかな埋葬》ついでに大型制圧モンスター降臨、という、
相手からすれば悪夢でしかない光景が繰り広げられることになったのである。
特に《真紅眼融合》&《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》の出張は当時のガチ環境においても非常に有名であり、【ドラグーンビート】というデッキが猛威を振るっていた。

勿論、こんな状況を公式が素通しにするわけもなく、《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》《真紅眼融合》《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》が2020年4月の制限改訂により揃って制限カードに。
純粋なレッドアイズデッキ使いには大打撃となる、とんだとばっちりとなってしまったのである。
(因みに《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》登場から僅か3ヶ月後の話。)

それでも制限化しても依然猛威をふるい続けていたため、後の2020年10月の改訂で《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》が禁止カード化。
入れ替わりで《真紅眼融合》は制限解除となり、レッドアイズデッキ使いはほっと胸を撫で下ろした。

とはいえ、《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》が無くとも、上記のように強力なシナジーのあるカードはいくつも存在していたため、
《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》は制限のままであった。

そんな矢先で登場したのが《D-HERO デストロイフェニックスガイ》であり、現在では嘗ての《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》のように、
各デッキに出張して猛威を振るって……いた。

その結果なのか2022年1月の制限改訂により、なんと《フュージョン・デステニー》が無制限から一気に禁止カード化。
《フュージョン・デステニー》は《真紅眼融合》と違い、《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》でコピーした時よりも手札から普通に発動した時のデメリットの方が軽いので、制限指定されたとしても減った枠をサーチカードに入れ替えれば、厳しくはあるが問題なく出張出来てしまうと言う事情があったとは言え、
【レッドアイズ】以上のとばっちりを今度は【D-HERO】使いが被ることになるというあんまりな現実が突き付けられることに…
D-HEROの恒例のとばっちり規制。

《真紅眼融合》《フュージョン・デステニー》と立て続けに規制が行われるせいで、《ネオス・フュージョン》含めたデッキ融合魔法カードを要する各カテゴリーのデッキ使いたちは、
次は自分たちの番ではないかと戦々恐々としていたが……


【その末路】



やっぱり許されませんでした


2022年4月のリミットレギュレーションを以て《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》、禁止カード入り
遂に本人が御用と相成ってしまった。
デッキ融合の方を規制したことから《水晶機巧-ハリファイバー》のようなインフラ枠として落ち着くかと思われていたのだが、さすがに見逃せなかったようだ。他にも、今後の融合デッキの強化において常にこいつの存在を念頭に置かなければならない事態になりかねず、開発の妨げになるのをKONAMIが嫌ったという考察も存在する。
多数の巻き添えを出して悪さをしまくっていたために多くの決闘者から禁止化を喜ばれたが、一方で【プランキッズ】【シャドール】【サンダー・ドラゴン】など、このカードをアテにしていた一部の融合デッキ使いからは、禁止に納得しながらも惜しむ声も上がった。
中には「効果は使わないけど、適当な種族のモンスターを植物族のLモンスターに変換出来る」と言う目的で採用していた【サンアバロン】からも惜しまれた。*2

なお、とばっちり同然で禁止カードに放り込まれていた《フュージョン・デステニー》は同時に釈放されたが概ねデスフェニのせいで制限止まりに。
ドラグーン?あれは元がおかしいから

《水晶機巧-ハリファイバー》「ですが笑えますねぇ、あなたはドラグーンや《フュージョン・デステニー》と暴れた挙句遂に禁止カード、
一方私はまだまだ制限カードのインフラ枠、随分と差がつきましたぁ。悔しいでしょうねぇ」
《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》「てめぇ……」
まあ、《水晶機巧-ハリファイバー》もこの3か月後に禁止カード行きになるんだけどね!

ちなみにコイツ、カード名が示す通り捕食植物の一角なのだが、肝心のあちらは融合召喚を連打するデッキであるため、効果の使用後に展開制限がかかる《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》とは相性があんまりよろしくない。
自身のカテゴリとミスマッチを起こすところまで《水晶機巧-ハリファイバー》に似るとは……。


遊戯王マスターデュエルではまだ現役かつ2022年5月に《D-HERO デストロイフェニックスガイ》が来てしまった為そっちで大暴れしてい
だが、2022年8月の改定による《D-HERO デストロイフェニックスガイ》その他諸々の身代わりの為に《D-HEROディバインガイ》の禁止もあって《D-HERO デストロイフェニックスガイ》が失速、
2022年9月に追加された烙印融合は《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》との相性は良いものの出張性能は《D-HERO デストロイフェニックスガイ》程ではない為
意外とまともなインフラ枠として落ち着いていたりする
なお、《水晶機巧-ハリファイバー》は2022年9月末改定で見事に禁止にぶち込まれましたとさ
とは言え全く悪さをしてないと言う訳でもなく、OCGでは実現しなかった《真炎竜アルビオン》との組み合わせで相手の展開を制限するモンスターを蘇生させる使い方が横行し、中でも昇霊術師 ジョウゲン》を蘇生させて特殊召喚全てをロックする極悪コンボが顕著。
OCGでも【烙印】がたまに使っていたが環境トップから退いていたため目立った成績を残していなかったが、《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》が健在でのマスターデュエルではほぼ全てのデッキが出張採用可能。
特に【粛声】は《粛声なる結界》で《昇霊術師 ジョウゲン》を戦闘や対象に取る除去・無効化から守れ、対象を取らない除去・無効化は《粛声なる守護者ローガーディアン》で無効、低攻撃力で攻撃に参加できなかった《粛声の祈り手ロー》に守備表示で押し付けた《アルバスの落胤》を戦闘破壊する役目を任せられるなど非常に良い噛み合いを見せていた。
このコンボは《昇霊術師 ジョウゲン》の禁止カード指定で消滅し、《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》も規制を逃れた。
とは言え、以前ほどお手軽かつ強固ではないものの《真炎竜アルビオン》がいる限りは似た様なロックをかけられるため予断は許さないと言う状態ではある。



【余談】

名前の前半部分であるヴェルテは、フランス語のverte=緑色のという意味を持つ修飾語とされている。
アナコンダの方はご存知ボア科アナコンダ属の大型ヘビのこと。

また、ヘビをモチーフにしてることから、ベンケイソウ科クラッスラ属の多肉植物「緑蛇」にもかけているのでは? と、されている。






追記・修正は融合・フュージョン魔法カードを墓地に送ってからお願いします。

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最終更新:2025年01月19日 08:49

*1 このカードの(2)の効果自体に灰流うららを使えそうに見えるが、「融合」か「フュージョン」を墓地に送るのは効果ではなくコストなので、いずれにしても灰流うららで止める事はできない。

*2 当時の植物族Lモンスターのほとんどが植物族を素材指定しているため、それ以外の種族のモンスターを植物族に変換する場合はアナコンダに頼る必要がある。