トゥルーラブストーリー2

登録日:2023/8/30 (水曜日) 08:08:00
更新日:2025/10/26 Sun 01:26:15
所要時間:約 30 分で読めます




真実のラブストーリーを知っていますか?


トゥルーラブストーリー2』とは1999年1月21日にアスキーから発売されたプレイステーションの恋愛シミュレーションゲームである。
また、同年11月25日には前作のトゥルー・ラブストーリーと、今作のファン向けの各種コンテンツを盛り込んだファンディスクである『トゥルーラブストーリー ファンディスク』も発売された。
この項目ではそちらも紹介する。以下、シリーズを「TLS」、トゥルーラブストーリー2を「2」、ファンディスクを「F」と省略する。


●ゲームの概要

前作同様、転校を控える主人公が最後の思い出とばかりに恋人を作ろうと励むというストーリー。続編だが前作とは特に繋がってはいない。
今作のコンセプトは「せつなさ、いとおしさ*1とのこと。

主人公の育成要素がなく、ヒロインと会話したりイベントを起こすことで仲を深めていく点や、下校会話などのシステムは前作同様。
概ね前作のグレードアップ版という内容だが、前作の欠点が解消され遊びやすくなっている。

今回は「一学期」「二学期」「三学期」の3つのパートに分かれている。
一学期なら6月24日から7月24日の終業式まで。どの学期も24日から始まり、月をまたいで翌月の24日の終業式までの約一ヶ月間が期間となる。
パートが3つに減ったかわりに季節に合ったイベントが増え、よりパートごとの違いが出るようになった。

攻略可能なヒロインは学校の中でも人気のある優等生ヒロインや、主人公に密かに思いを寄せる幼なじみなど。
全学期共通ヒロインが4名、各学期限定ヒロインが一つの学期に2名ずつ6名の合計10名。
他人と関わりたがらない転校生や主人公の友人に片思いしている後輩など、前作とはまた違った個性や特徴を持ったヒロインも多く、よりヒロインの内面が描かれるようになった。

一周は前作同様2~3時間程度。
攻略必須イベントがあるヒロインがいたり、校内で出会えるかも多少のランダム性があるが、各ヒロインがいそうな場所は大体決まっている。
基本的には校内で出会ってイベントを発生させ、下校会話を盛り上げて寄り道デートや週末デートの約束をちゃんと取り付けて選択肢も常識的な内容を選んでいけばヒロインの好感度も素直に上がっていくので、全体の難易度はそれほど高くはない。


●登場キャラクター

全学期に登場するヒロイン

★森下 茜

CV:永野愛

~青葉台高校のやんちゃ姫~

2年2組、バスケットボール部所属
10月16日生まれ、A型
T:162cm B:84cm、W:59cm、H:83cm

今作のパッケージヒロインポジション*2の成績優秀なスポーツ少女。
何でもそつなくこなし、裏表のない明るい性格で誰とでも仲良くなれる青葉台高校のヒロインだが、
主人公の昼食のオカズを奪ったり後ろから突然声を掛けて驚かせたりシュートを一発で決めた時に御褒美でキスしてくれたりと割と悪戯好きでやんちゃな所も。
実質的にメインヒロインながら、主人公に求める理想のパラメーターは運動3以上のみなので、某シリーズ2作目のメインヒロイン同様、運動能力が高ければすぐに仲良くなる事が出来る。
とはいえ本作では数少ない、ハッピーエンドへの必須イベントがあるので攻略難易度は本作の中では比較的高め。

家が臨海広場の近くらしく、放課後に寄って行くと高確率で出会えたりする。
その割に海の近くで行われる七夕祭には行った事が無かったようだ。

スポーツ万能だが幼い頃に海でクラゲに刺されてしまい、それ以来海で泳ぐことに抵抗があり、
主人公にデートで海に誘われるまで、泳ぐのはプール専門だった。

小学生の頃からバスケットが好きで、男子のチームに対抗して女子のチームを結成し勝負を挑むなどしていた模様。
小さな子供が好きで、今でも休日に子供達にバスケットを教えたりしている。
星も好きで、図書室で星座の本を読んでいたりしており、夜空の星の位置等も詳しい。

親しみやすい性格と抜群の容姿もあり、前年の学園祭のミスコンで1位を取ったりと学校内でも人気で日々ファンを増やしている様子。しかし、主人公の友人曰く誰とも付き合おうともしないとか。
その為か下校会話での恋愛の話題は厳禁で、どんなにときめきゲージが上がっていてもやんわりと断られてしまう。

終盤、とあるイベントで一緒に駅前商店街に行くことになるが、その途中に救急車のサイレンが聞こえてくる。
主人子には何気ない日常の一コマでしかなかったが、ふと茜の顔を見ると先程までの楽しそうな顔からは一変、その頬には涙が伝っていた。

幼い頃に想いを寄せていた親戚の『お兄ちゃん』を交通事故で亡くし、それ以降救急車のサイレンがトラウマになっていた。
誰とも付き合おうとしなかったのは『お兄ちゃん』の事を忘れてしまいそうで怖かった為。
しかし主人公と知り合う中で徐々にトラウマと向き合っていき、最後は離れ離れになっても共に歩んで行くことなった。
今まで押さえつけていた感情が解放されたからか、付き合ってからのイチャイチャ度はヒロイン中屈指なものになる。
とはいえ付き合う前から、主人公と相性がいいと分かると結婚しても上手くいくかもと発言したり、結婚式を見かけるとお嫁さんになりたい、私を貰ってくれる?とのたまう等、その片鱗はちょいちょい見せていたが。
誰とも付き合おうとしないとは一体何だったのか・・・



★七瀬 かすみ


~少女趣味な幼なじみ

2年4組、吹奏楽部所属
5月16日生まれ、O型
T:156cm B:85cm、W:58cm、H:83cm

主人公と同じ団地に住む幼なじみ。大人しく控えめだが芯は強い。主人公を名前+くん付で呼ぶ。
主人公に密かに想いを寄せている・・・のだが、実はセンスが高い男の子は苦手。
その為、主人公のパラメーターを何も考えずにオール5等にすると余り校内で会えなかったり中々好感度が上がらないので注意。

部活ではフルートを担当している。ぬいぐるみ集めが趣味だったり、お菓子作りが得意だったりと少女趣味なところもあるが手先が器用。
怖がりな割に怪談話などを気にしてしまう性格。

主人公にスク水姿を見られた際に余り成長していないと暴言を吐かれてしまうが、胸部装甲はヒロイン達の中では(50歩100歩だが)割と豊かな方である。
ゲーム開始直後、一人で落ち込む様子を見せていた。主人公にはいつもと変わらない様子を見せるが……?


★波多野 葵

CV:夏樹リオ

~気軽に話せる女友達~

2年1組、演劇部所属
8月10日生まれ、AB型
T:167cm B:81cm、W:60cm、H:86cm

主人公のクラスメート。主人公とかすみとは中学校時代からの友人。
少し短気な所があるもさっぱりした性格で主人公とは気さくに話せる友達という感じの仲。
その為か、下校会話でも前半のときめきゲージを上げるのは楽だが、後半は有効な話題が少なく上げ辛い等、
親しくなるのは楽だが深い仲になるのは難しいという、仲が良いからこそ友達関係からの脱却が難しい点が上手くシステムに落とし込まれている。

かすみ同様センスが高い男の子が苦手で、此方も主人公のパラメーターをオール5等にすると意外と好感度が上昇しなかったり。

ジーンズなど動きやすい服装を好む。手先が器用で趣味は日曜大工。舞台で男役を演じてから後輩女子からのラブコールが絶えないとか。
中の人も実際に女子校の演劇部出身で後輩にモテモテだったようで、バレンタインではよく後輩から貰っていたとの事。

実家は寿司屋でまぐろという名前の飼い犬とよく散歩している。
かすみと主人公の仲をからかったりするが、仲を深めると友達同士であることやかすみと主人公の仲を気にしたりと、複雑な想いを抱くようになる。


★深山 早苗


~明るく前向きなドジ後輩~

1年2組、写真部所属
11月3日生まれ、A型
T:158cm B:81cm、W:60cm、H:80cm

主人公の妹である君子の親友。ものすごくそそっかしく、主人公との出会いも階段から転落したところをぶつかったり、
落とした写真を拾うのを手伝うというパターンもあるといういかにもなドジっ娘。しかし前向きで明るい性格のため自然と周りを和ませるタイプ。
被写体は変わった形の水道管や看板、焼却炉の裏側など個性的なものが多い。

ドジっ娘メガネっ娘という前作の本田智子とはまた違った意味でベタなメガネっ娘ヒロイン。だが、そこがいい!!
なお、前作の本田智子同様に自転車通学で、これまた自転車の故障によるアクシデントに主人公が巻き込まれるという妙な共通点もある。


各学期限定ヒロイン

★沢田 璃未

CV:長沢美樹

~心を閉ざした哀愁の転校生~

2年1組、クラブ活動未所属
8月30日生まれ、AB型
T:160cm B:82cm、W:55cm、H:80cm

一学期に登場。主人公の転校が決まった数日後に主人公のクラスに入った転校生*3。転校が急で制服が用意できなかったため、前の学校の制服を着用している。
前の学校は生徒による掃除の時間が無く、掃除している暇があれば勉強しろという校風だったようで結構な進学校だったようだ。
転入以降、クラスメート達から距離を起き他人と関わる事を避けており、話し掛けた主人公に対してもそっけない態度を見せる。
昼休みなどは一人屋上で海を眺めていたり、食堂にも行かず一人で昼食を取るなどしている。

主人公のステータスが好みのタイプの場合、転入前の最初の日曜日にいち早く出会えるのだが、その時は明るく笑顔の似合う女の子の為、転入以降の余りの態度の違いに主人公共々プレイヤーは驚かされる事になる。
要求されるステータスも高ければいいという訳ではなく、一連のチェーンイベントをこなさなければ一緒に下校も出来ないので、そこに行き着くまでの難易度は少しだけ高め。
とはいえ下校会話の話題も、『進路』や『テレビ』のような全く興味の無い話題を触れなければ好印象を与える話題が広範囲で用意されているので、ある程度仲良くなれば進展は早い。
多少気が強い所があるが、本質は自然や動物を愛し笑顔の似合う心優しい女の子であり、主人公の若干お節介&鈍感な態度により徐々に変わっていく事になる。

海も好きだが、今まで青葉台よりも海の近くに住んだことが無く、いつでも海まで行ける事を喜んでいた。

一人っ子であり父子家庭で父親も仕事で遅い為、夕飯もコンビニで済ませている等していた。
その為、家に妹がいる主人公を羨ましいと思っている。

小説版の一学期編で森下茜と共にメインヒロインとなるが、そちらはゲーム版以上にシリアスな内容になっている。

父親の仕事の関係で13回もの転校(小学校7回、中学4回、高校は青葉台で2度目)を繰り返してきたが、仲良くなっても転校で離れ忘れられてしまうことが辛く、いつからか誰とも親しくしないようにしていた。
本当は素直で優しく、主人公と接していくうちに明るい表情を見せるようになる。

だが父親の仕事がようやく落ち着いたようで卒業まで青葉台高校にいられる事が分かり、その事を嬉しそうに主人公に報告していた。しかし皮肉な事に主人公は……。

全くの余談だが、そっけなく無口な態度、制服の色合い、若干内跳ねの髪型と追記者の周囲では当時この人に似てる論争があった。
中の人的にはこの人なのであるが。


★丘野 陽子

CV:今井由香

~天真爛漫なおひさま娘~

2年2組、水泳部所属
5月28日生まれ、O型
T:155cm B:77cm、W:60cm、H:79cm

一学期に登場。天真爛漫なカッパ娘水泳部員。いつでも泳げるように制服の下にスクール水着を着用している。あるイベントではスカートを捲って中のスク水を見せてくれたりも。
明るく人見知りしない無邪気な性格。スカートのまま木登りしたり、水着のまま校舎内を歩いたりと羞恥心に疎く、子供っぽい面も見られる。
木地本と同じクラスだが、さしもの木地本も丘野をどう表現したらいいのか分からず、主人公から丘野の事を聞かれても困惑した様子だった。
当然の事ながら勉強はからっきしで、実力テストでは学年人数が恐らく140人前後の所135位近辺と割合壊滅的。
7人きょうだいの3番目で、親元を離れ青葉台で長男とともに生活している。普段は明るいがたまに少し寂しそうな姿を見せることも。


★香坂 麻衣子


~浮世離れした美人先輩~

3年1組、家庭部所属
11月18日生まれ、O型
T:166cm B:86cm、W:58cm、H:84cm

二学期に登場。家庭部の部長でもある三年生。穏やかで優しく母性的。うっかりしているところがあるのと、独特の感性で時に周囲の人を困らせることも。
クラブでは怪しげな色合いの健康ドリンクを始め独創的な物を作っている様子。センスが独特なだけで料理自体は得意。仲良くなると豪華なお弁当を振る舞ってもらえる。
線目だけど前作の冴子先生と違い目を開けているCGも多い。

セリフがゆっくりなため、他のキャラの1.3倍位ボイスデータのサイズが大きくなったとか。


★中里 佳織

CV:浅田葉子

~地道に頑張る文系少女~

2年1組、クラブ活動未所属
3月3日生まれ、AB型
T:149cm B:80cm、W:58cm、H:81cm

二学期に登場。主人公はクラスメートだけど顔を覚えていなかった。地味なこと背が低いことを内心気にしている。
学園祭実行委員を任されるが、大人しい性格もありクラスメートをうまくまとめられず難儀していた。几帳面でひたむきだが一人で抱え込もうとする面も。
クラブには所属しておらず図書室でよく本を読んでいる。また自分で小説を書いたりもしている。


★瑞木 あゆみ

CV:宮川香月

~シャイなマネージャー~

1年3組、陸上部所属(マネージャー)
1月29日生まれ、A型
T:154cm B:78cm、W:56cm、H:79cm

三学期に登場。陸上部のマネージャー。優しいが内気で引っ込み思案。
主人公の友人で陸上部員の木地本に恋をしている。それを知った主人公は彼女の恋を応援するが……?
プレイの仕方次第だが、主人公が転んだはずみで2回も胸を触られることに。主人公、ちょっとそこ変わってくれ!


★風間 こだち


~家庭的な熱血剣道少女~

2年3組、剣道部所属
12月31日生まれ、O型
T:163cm B:83cm、W:57cm、H:83cm

三学期に登場。女子剣道部の主将。穏やかで優しいが自分に厳しく正義感の強い性格。
校内に現れた不審者を追いかけた際に、近くにいた主人公を不審者の仲間と勘違いするという前作の武道ヒロインと同じような出会い方をすることも。
クリーニング屋の娘で、母親を亡くしているため店の手伝いや家事なども行っている。料理や裁縫も得意。
シスコン気味な弟、健太に手を焼いている。




その他のキャラ

★君子


~ラブリーな妹~

1年2組、家庭科部所属
9月24日生まれ、O型
T:154cm B:76cm、W:59cm、H:78cm

主人公の。転校するまでの一ヶ月間の間、両親の代わりに料理や洗濯などの家事を行うしっかり者。忘れ物したりどこか抜けているところも。……だが、そこがいい!
前作のみさき同様、ヒロインの恋愛感情度を教えてくれる。
みさきに比べるとお兄ちゃんっ子なところがあり、オフィシャルファンブックでは「ブラコンの気が多少あるのでは?」とネタにもなった。
でも、君子がブラコンなら、後継作品の妹たちはどうなるんだ? 超ブラコン?

1Rと同様、君子の好感度を上げることで見られるイベントも用意されている。前作のみさきルートほどでないにしろ難易度は高め。
大変残念ながら下校会話は実装されていない。ちくしょう(血涙)
前作のみさきは1Rで下校会話があるのに、という意見が相当あったようだが、2の制作は1Rよりも先だったようで、君子との下校会話をスタッフ側は全く想定していなかったとのこと。
ただ、もし入れると絶対にCD3枚に収まらなかったとの事なので、やはり難しいようだ。残念。極めて残念!

ゆかりんで妹キャラだけど魔法少女に変身したりはしない


★安藤 桃子


2年3組、テニス部所属
7月7日生まれ、B型
T:163cm B:87cm、W:56cm、H:86cm

主人公や葵と同じ中学校出身。中学時代に葵にテニスの勝負で負けたことを根に持ち、葵がテニスを辞めた後も再戦の機会をうかがっていた。
性格の違いもあり葵とは口喧嘩も絶えないが、馬が合わないだけで仲は悪くないとか。高飛車なところがあるが、容姿もよく前年のミスコンでは茜に次いで2位だった。
学力も高く、高林には一歩劣るもののそれでも実力テストでは3位前後とかなりのもの。

何故か持ち物検査で引っかかるような服を持ち込んでおり、校内に隠している。
その事を主人公にバレてしまい秘密を共有する事になるが、残念ながらその後特にイベントは発生しない。

元々攻略可能ヒロインの予定だったが容量の都合で没になり非攻略キャラとして登場になったとのこと。
美人、高飛車、努力家、ツンデレ? と属性が豊富なだけに攻略出来ないのが残念なところ。


★麻生 優子

CV:住友七絵

2年1組担任、バスケットボール部、美術部顧問
1月18日生まれ、A型
T:167cm B:88cm、W:58cm、H:86cm

主人公のクラスの担任の英語教師。26歳既婚。バスケ部と美術部の顧問を兼任している。璃未を美術部に誘おうとするが断られてしまっていた。
授業は厳しいところもあるのか、時折出題してくる英語の問題を間違うと立たされてしまう。
赤い車に乗って出勤している。ゲーム中は分からないが車種はBMW*4。結構な走り屋なのだとか。


★木地本 岳史


2年2組、陸上部所属
6月3日生まれ、AB型
T:175cm

主人公の中学時代からの友人。ルックスもよくモテるようだが常に新しい出会いを求めてナンパに明け暮れている。
前作の大須賀のように彼女を作りたい訳ではなく、声をかけて会話を楽しんでいるだけな様子。
また、大須賀とは違い爽やかでコミュ力も高くイケメンな為、ナンパ好きではあるものの特に女性陣から毛嫌いはされていない模様。
とはいえ周囲にナンパ好きな人物という認識自体はされているようで、その事を軽口レベルではあるが窘められる事もある。

陸上部に所属し優秀な短距離ランナーだがサボりがち。結構な筋肉質。
こだちに想いを寄せており、彼女と話す時は普段女の子と話す時の調子のいい態度とは裏腹に緊張した様子も見せる。

サブキャラなので基本は校内でたまに出会って話をする程度であるが、三学期の季節限定ヒロインがそれぞれ、
木地本に想いを寄せている部活のマネジャーである瑞木あゆみに、木地本が好きな風間こだちとなるので、
必然的に木地本の出番が大幅に増えている。
そして主人公がどちらかと付き合う事になっても爽やかに背中を押してくれるマジでいいやつ。

シリーズでは珍しくキャラソンの用意されている男性キャラ。

バッドエンド時は彼のCGで締めくくられる。
とは言えゲームシステム上、恋のライバルになるような事もなく、
最後まで主人公の事を応援したりお別れ会を主催してくれたりと、一貫して『いい奴』であり続けてくれる。
その為、ゲーム的にはバッドだがこれも青春という感じの展開で悪くはなく、ある種爽やかさすら感じさせてくれる。

ただ、最初は攻略に失敗し木地本エンドになったというプレイヤーもちらほらいた様子……。


★高林 勇次

CV:遠近孝一

2年4組、科学部所属
A型 T:173cm

茜の幼なじみで今もよく一緒に登下校するくらい仲が良い。彼女を茜ちゃんと呼ぶ。
人当たりもよく成績優秀だが女性に関しては奥手。
茜とは、周囲が付き合っているのかと訝しがられる程、仲良く話しているものの、
当人達には幼馴染以上の感情は無かったようだ。
かすみもしくは葵に想いを寄せており、後に告白するも断られてしまう(プレイの仕方次第で告白相手が変わる)


★風間 健太


1年2組、サッカー部所属
O型 T:160cm

三学期に登場。こだちの弟で君子のクラスメート。好みの女性のタイプは三つ編みメガネっ娘…もとい姉という中々のシスコン。
学校でも姉をストーキングし姉が他の男子と話していると物陰からじっと睨みつけている。
君子に想いを寄せているが、素直になれず苛めるような態度になっていた。


★主人公

2年1組、クラブ活動未所属

デフォルトネームは小笠原まさと。
ある日、親から父親の仕事の都合で引っ越しをする事を告げられる。
すぐにでも引っ越す予定だったがなんとか両親を説得し約一ヶ月後の学期末まで今の学校にいられるようにしてもらっていた。
親は翌日引越し先に向かったため、ゲーム中は君子と二人暮らし状態。その割には家事は妹任せだけど
前作とは反対に主人公の方から妹に周囲には転校する事を言わないでいて欲しい、とお願いしている。

いわゆる「ギャルゲー主人公」の為、その容姿が明かされる事は無いが、周囲の人間には雰囲気含めて妹の君子とそっくりだと思われている。

茜に好意を抱いている。かすみの好意に薄っすらと気づいているような様子も見られるが、本人は幼なじみとしか思っておらず、かすみが大人しい性格なのもありからかったりする姿も。主人公爆発しろ
前作の主人公は基本的に穏やかな人物であったのに対し、本作の主人公は波多野の愛犬:まぐろにマジックで悪戯描きをしたり、
暗がりに一人でいたかすみに突然声を掛けて驚かす等、少々やんちゃでお調子者な一面がある。
(ちなみにノベル版の『主人公』はもう少し穏やかな性格をしている。)
とはいえ、急な転校でも多くのクラスメイト、そして他クラスの高林までサプライズのお別れ会に参加してくれた様に人望はあったようで、
多くの人物に名残惜しまれながら、そして攻略が上手くいけば大切な人残しつつ、惜別の思いを胸に新たな地に旅立つ事になった。
そして・・・。


●ゲームの舞台


★青葉台高校

主人公たちの通う私立高校。郊外や地方の県立高校を思わせる外観。制服は女子がセーラー服、男子は学ランで、前作に比べるとシンプルかつ落ち着いたデザイン。
部活動をクラブと呼ぶが、バスケットボール部のように○○部と表記される。正直紛らわしい。
学校は街が見下ろせる高台の上にある。周囲は緑が多い。海が近くまた漁港があるようで学食では刺身定食も食べられる。
学園祭が12月と割と遅い時期に行われる。また開催日は日曜だが翌日は振替休日ではないので普通に授業が行われる。
土曜も半日とはいえ授業なので13日間休日なしという結構なハードスケジュールということに……。
主人公の代の卒業式が第15回と記載されているので、比較的新しい学校のようだ。
最寄り駅はDT20青葉台駅。

モデルになったのは茨城県にある私立の中高一貫校の「茨城高等学校*5
今作のグラフィック担当で、Sキミキスのキャラクターデザインでもある高山箕犀の母校で、高校時代の恩師に頼んで取材協力してもらったとのこと。
ゲーム向けにアレンジはされているが、時計のある広場など実際の高校に似せられた場所もちらほらある様子。


★青葉台

主人公の住む街。山と海に囲まれた地方都市という感じ。前作の舞台に比べると少し田舎っぽいが、また違ったノスタルジックな雰囲気が出ているところも。
モデルにしたのは横浜や神戸あたりだけど最終的には千葉っぽくなったとオフィシャルファンブックでは語られていた。
後継作品含めてシリーズの中でも海が近く*6、海の見える屋上で昼を食べたり、放課後浜辺を散歩したりといったシチュエーションも楽しめる。
開けた海水浴場があったり遊覧船が運行している事等から、観光客等も結構訪れているようだ。

名前から東急田園都市線の駅横浜市青葉区を彷彿したプレイヤーも少なくはない様子。ちなみに青葉区には青葉台小学校と中学校はあるが高校は無い。


●ゲームのシステムなど

大まかなシステムは前作と同様。以下、追加や変更された点など

★キーワード選択

ゲーム開始時に主人公の名前やステータスと共に設定する。星座、自然、料理など13のキーワードの中から3つを選択する事ができる。
選んだキーワードが下校会話時に話題リストの中に追加される。ゲーム開始後は変更できない。
ヒロインの好みにあったものは何かを考えて選ぶ必要があるが、一度ゲームをプレイし交流しないと分からないのがネック。


★移動ガイドシステム

行動選択画面で選択できる行き先に星マークなどのアイコンが付くようになった。アイコンの種類によってその場でイベントが起きるのかどうかを簡単に判断することができる。


分かるのは「通常会話かイベントか」くらいで「誰のイベントなのか」については分からない。また、アイコンで表示のされないイベントもある。
オフィシャルガイドブックにも「はっきり言ってあまりあてにはできません」とまで書かれてしまっていた。
一切ヒントのなかった前作よりはだいぶ改善されたがまだだいぶ荒削り。


★下校会話

前作同様、放課後終了後に校門などで出会ったヒロインを誘って一緒に下校ができる。システムも前作と概ね同じ。
会話中に時々ヒロインの方から話題を振ってくるようになった。その場合は選択肢によってときめきハートとどきどきゲージが増減する。
デートの誘いの他に寄り道デートにも誘えるようになった。


★チェーンイベント

あるイベントを見ることが発生条件になっているイベント。ヒロインの抱える悩みや課題などにまつわるストーリーがいくつものイベントに渡って展開されることも多い。

陽子、佳織、あゆみはイベントの大部分をチェーンイベントが締めている。
また、チェーンイベントのルートが2つ用意されているため序盤の出会い方などで分岐し、ルートによって全く違う展開を見せる。S以降のルート分岐に近いものがあるかもしれない。


●ゲーム中の特徴的なイベントなど


★寄り道デート

下校会話時に誘うことができる。ヒロインと一緒に寄り道してどこかに立ち寄る事ができる。場所はヒロインごとに固定。一部はCGもあり。
最大で3回まで行うことができるが、行うごとに誘うための条件が厳しくなっていく。3回目の寄り道デートに誘うのは日曜日のデートに誘うのよりも難しい。


★木地本とナンパ

各学期の4日日曜日(11日目)に発生。街で出会った木地本に誘われ特定の場所に出かける。行くかどうかは任意。
出かけた先で違う学期限定ヒロインと、その学期限定ヒロインがそれぞれ1人ずつ登場する。
(一学期なら前半は二、三学期限定ヒロイン4人のうちの1人が、後半は璃未か陽子のどちらか)
訪れる場所は一学期が商店街、二学期が温水プール、三学期がファミレス(三学期のみヒロインたちはバイトしているという形)
CGはないが、ヒロインたちの水着やウェイトレス姿も見られる。そのためもあり、学期限定ヒロインたちも立ち絵の服装の差分が豊富。


★カレンダーエピソード

各学期の11日日曜日(18日目)に発生。学期ごとに異なる行事が用意されており、その行事にヒロインと一緒に参加することができる。
どの行事も前半と後半の二部構成でそれぞれCGが用意されている。
ヒロインと一緒に参加する場合は、デート同様前もって下校会話で誘っておく必要がある。

各学期のカレンダーエピソード

◆一学期 七夕まつり

前半は神社で行われるお祭り、後半は浜辺で花火大会。ヒロインを誘った場合は両方通して一緒に回る。夏祭りらしくヒロインの浴衣姿も楽しめる。

◆二学期 学園祭

青葉台高校の学園祭。ヒロインを誘った場合は前半はそのヒロインのクラスやクラブの出し物を見に行くことに。後半はヒロインと一緒に学園祭を見て回る。
かすみや葵は普段見る機会のない演奏や劇に真摯に取り組む姿を見られる。また、佳織は学園祭がストーリーに大きく関わっている。

◆三学期 球技大会

同じく球技大会。前半は昼食。ヒロインを誘った場合は体操服にブルマ姿のヒロインと一緒に食事ができる。一部ヒロインはお手製の弁当を持ってきてくれる。
後半は誘ったかどうかに関わらず、特定のヒロインの試合の応援に行くことになる。出会えるかどうかはそのヒロインの好感度が影響している。
また、あゆみは球技大会がストーリーに大きく関わっている。ルートによっては……。

ヒロインを誘えなかった場合は木地本、あるいは君子と一緒に回る展開になる。君子と回った場合は君子のCGが見られる場合も。
木地本と回った場合はナンパについて行くことになるが、七夕まつりなら香坂センパイやこだちなどその学期に登場しない学期限定ヒロインに出会えることもある。
CGはないが浴衣などそのイベント用の立ち絵が用意されている。


★デート

各学期の18日日曜日(25日目)に発生。下校会話で誘っていればその日にヒロインとデートに行くことができる。
訪れる場所は全学期登場ヒロインが各学期ごとに異なる場所1種類ずつと、全学期で選択可能な場所1つ。学期限定ヒロインは2種類用意されており、どのヒロインも2種類から選ぶ形となっている。
前作よりもパートは減ったが、日曜のデートの他に、寄り道デート、カレンダーイベントの存在もあり、デートイベント自体は増えている。
デートの最中も何度か選択肢があり、好印象ならデートの後もいいことがあるかも?


★いたずらな風

おなじみカミカゼなイベント。やっぱり今作も健在。今作で見られるのは茜、かすみ、早苗、璃未の4人。相変わらず低確率なのと、それぞれ発生場所が異なるのが厄介。
桃子もヒロインだった場合実装予定だったとか。なぜ没になってしまったんだ……
ちなみに各ヒロインのベストエンディングでは、そのヒロインのイベントCGが順に表示されるという感慨深い内容になっているが、このいたずらな風のCGもしっかり表示される。
むしろエンディングでこのイベントのことを知り、CG見たさに再プレイをしたプレイヤーも少なくはない……はず。


●ゲームの魅力、気になる点など


  • 攻略可能なヒロインが10人+隠しキャラ1人後継作含めシリーズ内でもトップとなる人数。1ヒロインあたりのイベントも前作よりも増えていたりとボリュームが増している。

  • 前作よりもよりヒロインの個性が描かれるようになった。初めて出会った時の印象とはまた違う内面の見られるキャラも多い。
    チェーンイベントの採用で一部ヒロインは一緒に悩みや課題に向き合うことになり、それだけに仲良くなれた時の達成感も大きい。

    また、前作よりもヒロインやサブキャラクター同士の関わり合いが増えより賑やかに。特に君子はほとんどのヒロインと何かしらの関わりが用意されている。
    一部ヒロインは三角、四角関係のようになったりと人間関係に深みも出ている。

  • 転校をテーマにしたせつない雰囲気は今作も健在。終盤~終業式の日には前作にはなかった転校をテーマにした物語のラストを盛り上げる展開を堪能できる。

  • 移動ガイドシステムの存在もあり、重要なイベントを逃す可能性はだいぶ減った反面、ガイドマーカーを追いかけるだけの作業感と、攻略の自由度の低下を感じる人も少なくはない様子*7
    前作の攻略法に慣れていると、フラグとなるイベントを見ないと攻略できないとは知らずに、重要なイベントを見逃し最初は木地本エンドになったというプレイヤーも……。

    ただ、エンディングに特別な条件が必要なヒロインは一部なのと、条件あるヒロインもベストなエンディングを迎えるには好感度を最大まで上げる必要があるため、
    チェーンイベントを追いかけるだけでなく、きちんとコミュニケーションを積み重ねて好感度を上げていく必要がある。そのため基本的な攻略の方向性は前作とそれほど大きくは変わっていない。


●テーマソング

今日も明日も いつもの道で きっと あなたを想うの
まるで生まれたての 勇気のような 気持ち

なぜ 転校してくことを 内緒にしてたの
↑だって、言っちゃたらゲームにならないし……

オープニングには「今日も明日もいつもの道で」、エンディングには「スカートのポケット」が採用されている。歌はどちらも前作の桂木綾音役の菊池志穂。

「今日も明日もいつもの道で」はふとしたことで知り合った男の子のことがだんだんと気になっていく女の子の揺れ動く気持ちを歌っている。
転校とは無関係だけどどこかノスタルジックな作風にあった爽やかで甘酸っぱい雰囲気が現れている。
オープニングムービのアニメが(流用も多いとはいえ)学期ごとに異なるというこだわりも。そのためどのヒロインもムービー中に登場している。
三学期のムービーのラストに他学期のヒロインを含め多くのヒロインのイベントCGを写した写真が並べられる演出も思い出という感じで印象的。ある意味フォトカノ

「スカートのポケット」は転校していった好きな男の子に抱いた複雑な想いを歌っており、転校がテーマのゲームの最後にふさわしい歌となっている。
エンディングの後の演出が歌詞と合っているのも印象的。

スカートのポケットは1990年に発売された歌手の円谷優子*8のセカンドアルバム「ナインティーン・トゥエンティー」に収録された同名の曲のカバーソングにあたる。
歌詞は円谷優子版とゲームの菊池志穂版とで異なる。別れた後の女の子の想いを歌っているのは同じだが、円谷優子版は「留学」がテーマになっている。
そのため、せつない中にも再会の望みが感じられる菊池志穂版に対し、「もう会えないのかもしれない……」とよりせつない印象が強いものとなっている。
どちらがいいかは好みが分かれるが、どちらも別れた後の女の子の気持ちが表れた良曲かと。聴き比べてみるのも面白いかもしれない。
……ただ、円谷優子版はこのセカンドアルバムにしか収録されておらず、ゲームでフルバージョンの聴ける菊池志穂版に比べると現在では視聴が困難。



●トゥルーラブストーリーファンディスクについて


みさき&君子「おまたせ、お兄ちゃん!!

TLS1(R含む)とTLS2のファン向けのファンディスク。みさきor君子との会話モードなどを中心に、いくつかのコンテンツが収録されている。
「集める」ことがコンセプトのようでゲーム内の収集要素が多い。みさきor君子の会話モードをこなしていくことで集めていく。
みさきはRでは下校会話の難易度が高め、君子は下校会話が無かったので妹と思いっきり会話がしたいという妹キャラスキーなお兄ちゃんプレイヤーにおすすめのゲームかも知れない。

以下、各コンテンツなど

★みさきor君子との会話

今作のメインモード。TLS1、TLS2の後日談で、転校後の主人公と妹のエピソードとなっている。妹の部屋を訪れクイズにチャレンジしたり、妹と会話ができる。
会話は下校会話同様、話題リストから話題を選び会話する。会話を通じて転校後の生活についてや、転校前の高校のことなどを知ることもできる。

妹には興味度があり、興味を引く話題を選択できればだんだんと身を乗り出して会話に乗ってくるようになる。君子の上目遣いにやられたお兄ちゃんも少なくはない……はず。
興味度を高めればデートに誘うことができる。一定回数デートに誘うとエピローグになるが、終わりはなくその後もゲームは続く*9。そのため何十日、何百日経とうが妹はドテラorキャミソール姿だったりする。


★クイズ

TLS1、TLS2の各ヒロインや妹、友人、先生を含むキャラクターに関する問題や、BGMのイントロクイズがプレイできる。
どの問題も1ジャンル10問構成。全問正解すると各ヒロインのSDキャラ絵などのコレクション要素が入手できる。
イベントCGを見返せば分かる問題から、下校会話で特定の話題を選んだ時にちらっと聞ける話にちなんだ問題など、内容は様々だが難易度は高め。幸い問題の内容は固定。



★ポケットステーションコレクション

ポケットステーションに時計やミニゲームなどのコンテンツをダウンロードできる。全部で37個。
時計は1と2の全ヒロイン分用意されている。会話モードの中で特定の話題を選択することで入手ができる。

目玉はポケットステーションでトゥルーラブストーリーを再現した『ポケットTLS』『ポケットTLS2』。
転校までの一ヶ月の間に、毎日ヒロインたちと会ったりミニゲームをこなすことで仲を深めていく。もちろん下校会話モードも健在。
32ドット四方のモノクロの画面ながらもヒロインたちのグラフィックもよく再現されている。
その分ポケットステーションの必要ブロック数も大きく、容量の2/3に当たる10ブロック必要。


●余談など

  • あゆみのとあるイベントで、左右を三つ編みにしておでこが出ている少し気の強そうな後輩という感じの一般女子生徒が登場するが、
    桃子と同様に開発段階で没になった「小笠原 麻里」というヒロインの立ち絵を流用したキャラとのこと。オフィシャルファンブックには開発段階の彼女の簡単なプロフィールも掲載されていた。
※以下、オフィシャルファンブックより(部分抜粋)
【小笠原 麻里】

6月6日生まれ、AB型
T:153cm B:78cm、W:61cm、H:80cm
  • 思い込みの激しい生意気な後輩
  • 独り言が多く「子供扱いしないでっ!」などが口癖
  • 木地本に恋をするがフラレてしまう(この設定はあゆみに生かされることに)

3に登場する後輩キャラの小野寺まどかは容姿や子供っぽい性格などが似ている。ついでに攻略が出来ないという点も。
2の小笠原麻里をもう一度出そう、というのがコンセプトだったとか(トゥルーラブストーリー3 公式ガイドブックより)


  • オフィシャルファンブックでは各ヒロインの視力も紹介されていた。メガネを掛けたヒロインは今作は早苗のみだが、あゆみとこだちはコンタクトレンズを付けているとのこと。
    ただ作中触れられないので正直読むまで気づかないが。健太の中の人的にはメガネっ娘好きなのに、こだちのメガネを掛けた姿は無い。なぜなんだ……。
    オフィシャルファンブックのボツ原画集ではメガネを掛けたこだちのイベントの原画も掲載されている。こだちファン必見かもw

  • オープニングムービーでは靴箱に入った手紙が映るシーンがあるが、ゲーム中靴箱に入った手紙に関するイベントがあるのは主人公ではなく葵だったりする。
    しかも、男子からではなく女子からのファンレターだったというオチ。
    TLS3ではラブレターを送る隠しヒロインが登場するが、こちらは主人公に向けてのものとなっている。

  • 『1』に対する感想でボリュームが少ないというのが多かったようで、スタッフが色々と詰め込んだ結果、容量にして『1』の2.5~3倍、CD3枚組という大ボリュームになった。
    シナリオも当然膨大で、10セット程コピーした際には総務に紙代が勿体ないと相当怒られたようだ。
    特に背景画が膨大で、スタッフからは(当時)ゲーム史上最大だったのではないかと語られている。
    その枚数にして凡そ1800枚、背景CGの紙資料を重ねると電話帳サイズ、発注した時の背景画プロダクション(スタジオ美峰)が嫌な顔をしたなど逸話に事欠かない。
    その為、エンドロールに記載されている美術背景のスタッフの名前が総勢21名と、中々壮観な事になっている。

  • 転校」をテーマにした作品はこれが最後だが、続編や後継作品では今作の璃未のような転校してきたヒロインや、
    反対に仲良くなった後に転校や別れることが示唆されるヒロインがちょくちょく登場する。
    後者は前作や今作のヒロイン側のの気持ちを体験できるところも。
    中には外国へ旅立つことが示唆されるヒロインもおり、形は違うけど留学がテーマの円谷優子版スカートのポケットの逆パターンとも言えるかもしれない。

    ある作品には転校がテーマのヒロインが登場するが、今作のプロデューサーでもある杉山イチロウが
    "長く「転校」をテーマに恋を描いてきた僕の集大成のようなヒロイン"(部分抜粋)
    ……とその作品の関連書籍のインタビューで語られていた。
    転校を主たるテーマにしたゲームこそ今作が最後なものの、転校という題材自体は杉山イチロウを始めスタッフにとっても思い入れがあることもうかがえる。
    ちなみに、杉山イチロウは過去に転校の経験があるとのこと(ファンディスクのTIPSより)
    トゥルーラブストーリーシリーズを始めとした作品のストーリーにも自身の体験が活きているのかもしれない。


追記修正は成績優秀だけどいたずら好きな学園のアイドルに想いを寄せつつ、控えめで一途な幼なじみから想いを寄せられ、お兄ちゃん子な妹と二人暮らしをしている人がお願いします

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最終更新:2025年10月26日 01:26

*1 トゥルー・ラブストーリー ~リメンバーマイ・ハート~ 公式ガイドブックより

*2 パッケージには描かれていないが2代表ヒロインとして扱われることが多い。なおシリーズ後継作品も含めパッケージにヒロインが描かれていないのは2のみ

*3 主人公が転校する為その埋め合わせもあるのかもしれない

*4 プロデューサーの杉山イチロウと同じ車とのこと

*5 カミーユ役などでおなじみの飛田展男の母校でもあるとか

*6 舞台となる学園にプライベートビーチのあるレコラブもあるが

*7 前作は「これを見ないと攻略不可」というイベントは(ごく一部を除き)存在せず、イベントを見落としてもきちんと好感度させあげていれば問題なくクリア出来た

*8 特撮の神様円谷英二の孫娘。また、宇宙刑事シャイダーの沢村大役の円谷浩は従兄にあたるとか

*9 前述のように会話モードを通じて収集要素を集める形のため