皆口裕子

登録日:2010/08/27 Fri 02:26:43
更新日:2025/04/17 Thu 15:10:30
所要時間:私に約 3 分で読めるでしょうか…?




青二プロダクションに所属する女性声優


1966年6月26日生。血液型A型。
東京都文京区出身。



皆口ボイスと呼ばれる、落ち着いた優しい声にハキハキしたストレートな声を絶妙なバランスで織り交ぜた独特の癒やし声が特徴。

中学時代に後に劇団こまどりに子役として入団。
1985年にOVA「GREED」のキィ・ミ役でデビュー。

20歳の時に青二プロダクションに移籍し本格的な声優活動を始めるも、本人曰く実力が伴わず不愛想な性格からしばらくは役にも恵まれず、事務所も皆口のことを持て余していたという。

早々に業界から引退することも真剣に考えていたが、そんなある日とんねるずの冠番組、ねるとん紅鯨団の初代ナレーションとして抜擢。これに選ばれたきっかけは、すれていない若者の視聴者参加番組という番組コンセプトの元、ナレーションもそれに合わせて素人臭さを重視したいという番組の演出家であるテリー伊藤の方針によるものであった。
そしてテリーが彼女が所属する青二プロのマネージャーに「とにかくお宅で一番素人っぽい女の子を連れてきてくれ」と伝えたことによりオーディションに参加させられ、そして一番下手=一番素人臭さがあった彼女が抜擢された。
なお皆口曰く、この番組のナレーションに選ばれたことがきっかけで様々なバラエティ番組のナレーションに若い女性が呼ばれるようになったそうである。
ちなみにこのねるとんのナレーションの語り口は後年彼女がセルフパロとして、レギュラー出演していたジュエルペット サンシャインにて数話披露したことがある。

その後「YAWARA!」のヒロイン、猪熊柔を演じたことで注目を浴びるようになる。
この柔役はオーディションに参加して自力で勝ち取ったものだが、原作者の浦沢直樹は「柔の声は『ねるとん』のナレーションのような人が良い*1」とも言っており、期せずして原作者の意図通りのキャスティングになった。

こうしてこの2つの人気作に選ばれたことにより彼女の人気も高まり、引退を考えるほどの上記の悩みも解消しそのまま声優業を続けていくこととなる。


当初は元気な少女や勇ましい少女の役が多かったが、やがて至高の年上声であることが着目されるようになり、
現在では年上の女性キャラの比率が多く、姉キャラ声優や母親キャラ声優談義では必ず名前が挙げられるほどになる。
また近年では「ラブプラス」のヒットであまり知らない若い世代にも大きく知名度を上げた。
またナレーターとしても古くから活躍している。

わりと真面目でぶっ壊れることの少ないキャラを演じるイメージが多いが、時にはぶっ飛んだギャグキャラを演じることもある。



自他共に認めるかなりの酒豪であり、ブログの飲み会の話題からもそのことがうかがえる。
「そっかそっか」が口癖でKanonラジオ「水瀬さんち」では何度も発言し、ブログでもたまに見られる。
聞きたい人はラブプラス+のぱずるだまの連鎖ボイスに使われているのでそちらでどうぞ。

伊藤美紀とは同じ作品で一緒にデビューしたため、皆口の方が年下だが「美紀ちゃん」と呼ぶほど仲が良い。

女優の兎本有紀とコンビを組んだ演劇ユニット「ラーニング・ラパン」のHPでは手作りのオリジナルグッズを発売してたりする。

本名が知子なので、声優仲間からは「モコ」の愛称で呼ばれている。


2012年秋から休業してアメリカに留学していた。
ただし劇場版ドラゴンボールなどどうしても外せないオファーがあった際は一時帰国して収録しており、完全に休業状態というわけではなかった。
大御所永井一郎の葬儀の日には、アメリカへ留学の最中であったため、永井氏の棺の中には本人の手紙が納められていた。 
2014年春に留学を終え帰国。


【主な演じた役】





追記・修正はねるとん紅鯨団世代よろしくお願いします。

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最終更新:2025年04月17日 15:10

*1 曰く、柔は普通の女の子なので「このキャラクターの声をやっている人」といったイメージがまだ付いていない人が良い、という意図で皆口を例に挙げたという