野田ゲー

登録日:2023/12/20 Wed 18:35:50
更新日:2025/03/30 Sun 14:45:55
所要時間:約 8 分で読めます




よーし!すごい違法な方法で『もも鉄』をタダでダウンロードできたから早速やってみるか!

いやー俺、『もも鉄』好きなんだよなー!めっちゃ久しぶりに『もも鉄』やるなー!やっぱ『もも鉄』面白いよな……

お前これ!オマコレッ……

『もも鉄』は『もも鉄』でも、お前これ……

『太ももが鉄のように硬い男 てつじ』じゃねーかお前!

【概要】

野田ゲーとはお笑いコンビ、マヂカルラブリーのボケ担当、野田クリスタルが自作したゲームの総称である。
元々野田クリスタルは大のゲーム好きであり、芸名の「クリスタル」はファイナルファンタジーが由来だったり、東方Projectのファンを公言していたり、ストリートファイターシリーズをやり込んでいたりする。
野田クリスタルが20代の頃、お笑いライブにおいてネタ以外のものを披露するコーナーがあり、少年時代に「RPGツクール」にてゲーム製作に没頭した経験から「ゲームを作ったら盛り上がるんじゃないか」と思い、プログラミングを独学で学び出したのが野田ゲーの始まり。
使用しているプログラミング言語はHSP(Hot Soup Processor)。

【代表作】

◆ブロックくずして

「ブロックくずし」ならぬ「ブロックくずし」。
ブロックくずしの世界に紛れ込んだデッカチャンを操作して、ブロックくずしのボールに当たらないようにひたすら避け続けるゲーム
全てのブロックがくずし終わるまで避け続けることができればゲームクリアとなる。
ボールがデッカチャンにぶつかってしまうと、「デッカチャンだよ♪」のボイスと共に、デッカチャンが大きくなる。
ゲーム開始時には残りデッカが3つあり、4回当たるとゲームオーバーとなるのだが、被弾するたびにデッカチャンが大きくなるという仕様上、大きくなるほどボールが避けづらくなり、3回被弾してしまうと ボールを避けることが絶対にできなくなる。

野田ゲーの中でも初期の作品で、後述する『スーパー野田ゲーPARTY』『スーパー野田ゲーWORLD』『VR野田ゲーランド』にもアレンジを加えて収録されている。

◆太ももが鉄のように硬い男 てつじ

通称「もも鉄」。R-1の決勝で披露された。
太ももが鉄となっており、鉄の部分で敵の弾を弾き返しながら進んでいくアクションゲーム。
一応ライフバーらしきものもあるのだが、一回でも被弾すると即ゲームオーバーになる。

『スーパー野田ゲーPARTY』にて「知らない人モード」が追加されて収録されている。

◆モンモンとするぜ!!ストッキング姉さん

通称「モンスト」。
ハサミを引っ張って飛ばして、ストッキング姉さんのストッキングを破いていくゲーム
R-1の決勝で披露されたこのゲームだが、ストッキングをハサミで破くという表現が性暴力を連想させるとしてプチ炎上した。
そのため、後に「モンクなしだわ ストーブの距離」という名前で作り直された。

2020年3月18日にはモンスト(本物)にてビリー・ザ・キッドの獣神化の発表に当ゲームが用いられた。

◆あつまってくるファンにモルックを投げつけるさらば森田

通称「あつ森」。
棒に棒を当てるスポーツ「モルック」の日本代表として出場したこともある、お笑いコンビ「さらば青春の光」の森田を操作するゲーム
ゲーム内容は、劇場に遅刻しそうな森田に集まってくるファンをモルックで蹴散らしながら会場へ向かうアクションゲーム。

ちなみに『スーパー野田ゲーWORLD』にも「競技人口1万人のスポーツゲーム」という本作らしき作品が収録予定だったのだが、とある協会との揉め事で白紙になったとのこと。

◆やせちゃうよーげーむ

野田の相方、村上にご飯を食べさせるゲーム
特筆すべきは制作時間の短さであり、その時間は驚異の 50分
というのも、このゲームは「1時間以内にどこまでゲームが作れるか」という配信企画で作られたため。
当然まともに遊べたものではなく、ゲーム開始時にランダムで配置されるご飯が最初から村上の口元に集まり、即ゲームクリアとなるなどバグだらけ。

『スーパー野田ゲーWORLD』にて「やせちゃうよ」のタイトルでリメイク収録されている。
こちらは開発会社に任せて作ったおかげで、ちゃんと遊べるどころか収録作品の中でも上位の面白さを誇っている。

◆野田ウォーク

『ポケモンGO』や『ドラクエウォーク』のような位置情報アプリゲーム。
マップ上を野田クリスタルが歩き回るのだが、初期装備のため、 素っ裸 で歩き回る。
ファミコンのラーメンマンと同じように、奥に行くほどキャラが小さくなるようになっている。そして奥に行きすぎるとバグで逆さまになって戻ってくる。
歩きスマホ対策として歩かなくてもキャラが動くシステムを採用している。それって普通のゲームと変わらないのでは……

2024年3月12日放送の「イワクラと吉住の番組」で野田がゲスト出演した際に、 堀井雄二がこのゲームの動画を見たことが判明している。

◆パクパクマン

テレビ番組『ウチのガヤがすみません!』に出演者を登場させたゲームを作って欲しいと頼まれて作られたゲーム
タイトルとゲームシステムは「パックマン」のパロディであり、敵である出演者たちにぶつからないように、通路に置かれた点々を食べていくゲーム。ちなみに、一個だけバグって取れない点々がある。
ただし、異常なまでの難易度の高さで、残念ながら没となってしまった。その難易度の高さは制作者である野田本人ですらクリアに苦労するほど。
具体的には、プレイヤーキャラよりも遥かに高速で移動する 2体のIKKO がプレイヤーを殺しにかかってくる他、一定時間経過すると右エリアへの通路を封鎖してくる 尼神インターの渚 、壁を無視して移動する 脳みそ夫 などが、プレイヤーを苦しめる。

◆めしパズル

食べ物を題材にした落ち物パズルゲーム
色んな食べ物が上から降ってきて、相性の良い食べ物が並ぶと消えて、相性の悪い食べ物が並ぶと腐ってしまう。
例えば白飯と梅干しは隣に並ぶと消えるが、梅干しとうなぎは横に並ぶと腐ってしまう。腐った食べ物は消すことはできない。
相性の悪い食べ物が並んだ際には画面右側に豆知識として、相性の悪い理由が表示される (ただしネット情報)
柿やカニなど、 どの食べ物とも相性が良くない(=絶対に消すことができない) 食べ物も振ってくるなど、やや理不尽な要素も。これには野田ですら「(柿は)何にも合わない」「柿は柿で食った方がいい」と言うほど。お前が作ったんだろ。

野田曰く「あのタモリ俱楽部で大絶賛だった」とのこと。

◆将棋Ⅱ

1000年の時を経て登場した将棋Ⅰの続編。『スーパー野田ゲーPARTY』に収録。
基本的なルールは『Ⅰ』と変わらないものの、王将が一局ごとにランダムで変わる。

◆信〜NOBU〜

千鳥のノブを主人公にした異世界アクションゲーム。『スーパー野田ゲーWORLD』に収録。
野田ゲーで初の3Dグラフィックを使用しており、このためにノブのモデリングを作成している。またゲーム内の鎧と大剣を装備したノブの絵面はインパクト抜群なので必見。
ぱっと見ダークソウルのような硬派な雰囲気だが、グラフィックに反してシステムが横スクロール2D、ノブがダメージを受けると鎧が脱げるなど、実際のところは魔界村に似ている。
なお、魔界村に似ていることは、権利元のカプコンの元へ向かい許諾を得たとのこと。

【商品化】

◆すごい事になりそうだ!!組体操合戦

組体操を作って消していく落ち物パズルゲーム
テレビ番組「勇者ああああ」で披露したところ、株式会社ChronoJuvenileが商品化してくれた。媒体はiOS/Android
原作からシステムがテコ入れがされており、ホールド機能が搭載されていたり、原作では一生消すことができなかったやる気なしくんを、ヤンキーくんで消すことができるようになったりしている。

◆りんたろー。とワニの村

お笑いコンビEXITのりんたろー。を主人公にしたアドベンチャーゲーム。
吉本興業からiOS/Androidで配信された。
内容はアマゾンの奥地でロケをしていたEXITがワニの村へと迷いこんでしまい、ワニに囚われた兼近をりんたろー。が救い出すというもの。
選択肢を間違えると即ゲームオーバーになるくせに、 セーブ機能が全くない というとんでもない代物。

◆スーパー野田ゲーPARTY

R-1優勝後に面白法人カヤックの後藤裕之と野田クリスタルが発起人となって開発されたNintendo Switch用ソフト。
クラウドファンディングで開発資金を募り、リターン品としてゲーム内に出演できたり、イラストや効果音を採用してもらったりと、大勢の人物が関わっている。
本ソフトはミニゲーム集となっており、収録ゲーム数は合計18本。

◆スーパー野田ゲーWORLD

新たにオンライン対戦に対応した『スーパー野田ゲーPARTY』の続編。
PARTYと同じくクラウドファンディングで資金を集めたのだが、今回は直談判という名のかつあげを複数人に行い、千鳥のノブやバイク川崎バイク、Cygamesなどからクラウドファンディングの出資をしてもらっている。
その他、16連射で有名な高橋名人もゲスト出演していたり、一部のゲームには数多の経営シミュレーションゲームを手掛けたカイロソフト制作のドットが登場したりと、非常に豪華かつカオスなゲームとなっている。
収録ゲーム数は合計20本。

◆スーパー野田ゲーGiGO

『スーパー野田ゲーWORLD』のアーケード移植版。収録ゲームは「みんなのつり革」「大乱闘 ブロックくずして」「ナガイアス」「The 連射」の4作品。
100円を1枚入れるごとに、5分間好きなゲームを何度でも遊べるという仕様となっている。
東京・池袋のゲームセンターGiGO総本店の3階にて、2024年7月2日~2024年7月31日までの間、3台だけ設置されていた。
開発元によると、芸人がプロデュースした初のアーケードゲームらしい。

◆スーパー野田ゲーMAKER

Nintendo Switchで展開されたSwitch野田ゲーの第3弾。
今回はミニゲーム集ではなく、自分で野田ゲーを作れるゲーム制作ソフトとなっている。
「野田AI」というAIが搭載されており、野田AIの質問に答えるだけで、自動でゲームを作ってくれる。

【その他】

◆VR野田ゲーランド in バーチャルやぶ

兵庫県養父市とコラボしたVR作品。VRChat内にワールドの一つとして作られた。
養父市とのコラボということもあり、ワールド内の各所に養父市に関する情報が書かれている。
ゲームは「つり革」「ブロックくずして」「まぁまぁあぶないじゃん」「アテンド速すぎくん」の4作品を遊ぶことができる。

◆NOBU ~信~: Battle a True Hero

ゲーミングプラットフォームRoblox(ロブロックス)に作られた『スーパー野田ゲーWORLD』に収録されていた『信〜NOBU〜』の続編。ファンからの愛称は 「ノブロックス」
前作のNOBUが、ノブを主人公とした死にゲーアクションだったのに対し、本作では巨大化したノブを、他のプレイヤーたちと協力して倒すというものとなっている。
野田曰く、FF14などようなMMORPGから着想を得たと語っており、近接武器で戦うウォーリアーと、魔法を使い遠距離で戦うソーサラーの二つのジョブが選べる。
ちなみに野田ゲー初の海外企業との共同開発作品となっている。

追記・修正は野田ゲーを遊んでからお願いします。

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最終更新:2025年03月30日 14:45