登録日:2024/08/02 Fri 00:00:00
更新日:2025/01/23 Thu 15:27:09
所要時間:約 10 分で読めます
【概要】
戦闘面では前作のオクトパストラベラーのようなオーソドックスなコマンドRPGではなく『
FINAL FANTASY TACTICS』に近いタクティクスRPGである。難易度選択も可能で『ベリーイージー』『イージー』『ノーマル』『ハード』の4種類が存在し、難易度『ノーマル』以上だと敵もそれなりに強く歯ごたえのあるタクティクスRPGを楽しむことが可能であるため、敵が弱すぎてぬるいと言った点はほぼない。
本作ではプレイヤーの選択によって様々なルートがありルートによって仲間にできるキャラが異なる場合がある。一度仲間にしたキャラは基本的に脱退することはなく、一度最後までクリアして2周目以降に突入しても1周目で仲間にした仲間や育てたレベル、所持金、アイテムといった要素は2周目以降でも全て引き継げるがその分2周目からは敵のレベルも上がる点は注意。
基本的にストーリーパート→RPGパート→戦闘パートという流れで
ゲームが進行し、RPGパートでは次回の戦闘の舞台になることが多いマップで情報を集めたりアイテムを回収することを目的とする。
RPGパートでは仲間や町人と言った人物と会話することで主人公セレノアの信念のパラメータが変化していくことになる。信念は『Moral』『Benefit』『Freedom』の3つがあり、1周目では可視化されないが2周目以降ではパラメータとして可視化され3つ共具体的な数値が分かるようになる。この数値が一定数以上ないと仲間にならないキャラも存在したり、信念の天秤での投票前の会話で説得に失敗したりすることもあるので重要な数値である。
【ストーリー】
三つの大国が争いを続けてきた戦乱の大地『ノゼリア』。
塩と鉄の利権をめぐる戦い『塩鉄大戦』が勃発した歴史のあるこの大陸では、
塩の利権を有する『聖ハイサンド大教国』、雪と氷に覆われた鉄の国「エスフロスト公国」、
その狭間にある森の国『グリンブルク王国』の三国が均衡を保ってきた。
しかし、ある事件をきっかけに三国の均衡が大きく崩れはじめる…。
【主要人物】
以下の8人はストーリーの進行上必ず仲間になるキャラクターで、主人公のセレノアを除く7人は信念の天秤にも参加する重要人物である。
主人公。先代シモンの引退後に若くしてウォルホート家当主を務めることになった青年。若さゆえに世間知らずで経験はまだ未熟な点もあるが、誰に対しても平等に接する誠実な性格であるため周囲の信頼は厚い。主人公だけに能力も全般的にバランスよくアビリティも優秀なアビリティが揃っておりパーティの主軸として最後まで活躍できる。ストーリー進行では彼が当然必須メンバーなので、周りの仲間と比べてもレベルが高くなることが多い。
主人公セレノアの許嫁であるローゼル族の血を引く赤髪の女性。エスフロスト公国のトップである将軍グスタドルフの実妹であるが、グスタドルフの兄弟からは妾の子である事を理由に風当たりは非常に強く虐められている。戦闘面では炎属性の魔法を得意とし、魔法使い故範囲攻撃も得意で優秀な魔法アタッカーだが、弱点は非常に打たれ弱く紙耐久で肉弾戦は不得手という典型的な女性魔法使いキャラ。
グリンブルク王国の第二王子で、主人公セレノアとは無二の親友。妹のコーデリアとの関係は良好であるが、父である王のレグナや兄のフラ二とは衝突することも多く、関係があまり良くないが、ロラン自身も内心では父や兄あるいは周囲に認められたいとの思いも強い。戦闘面では槍を武器に馬に騎乗して戦う。馬に騎乗して戦うという戦闘スタイルからも、機動力は全キャラ中トップクラスで攻撃力も高い。ただ弱点としてはアンナ同様前衛ユニットとしては耐久力が高くないため、考えなしに突っ込むとあっという間に敵の餌食になってしまい、戦闘からドロップアウトしてしまう事も多い。ストーリーでは出撃が義務になっている戦闘や、彼が戦闘不能になると
ゲームオーバーになってしまうシナリオも多い点から、プレイヤーの評判も微妙である。
CV:上田燿司
シモンの代からウォルホート家に仕えている執事で眼鏡をかけている初老の男性。アンナを養子にしているが血の繋がりはない。ウォルホート家では軍師的な立場で格は非常に高く、彼の立案した作戦で行動が進むことも多い。性格は現実主義者でウォルホート家の利益を第一優先とするため、周囲からも冷徹と見られることが多い。戦闘面では直接攻撃は得意ではないが、味方にバフをかけることを得意としているサポート面が得意なキャラ。また意外と耐久力が高くエラドールと違い速度、機動力、魔法防御といったステータスもそれなりに高いので、タンク役としての適性も密かに高い。
CV:白熊寛嗣
ベネディクトと同じく、シモンの代からウォルホート家に仕えている大ベテランの兵長。豪快で酒好きの性格の持ち主で、現実主義者のベネディクトとは考え方が異なっていて衝突することも少なからずあるが、長く苦楽を共にしてきただけに本音を語れる親友とも言える関係。戦闘面ではHPと物理防御は全キャラトップクラスで、敵を引きつけるアビリティも持っている為パーティのタンク役として優秀。一方弱点は重戦車型故スピードが非常に遅い点と、魔法防御は全キャラ最低クラスであるため魔法耐久は紙であるという事。
CV:千本木彩花
ベネディクトの右腕として活動する密偵である女性。身寄りがない孤児だったが、ウォルホート家に拾われベネディクトの養子となった。それ故ウォルホート家の忠義は非常に高くセレノアからの信頼も厚い。戦闘面では一度二回行動出来るダブルアクションや、敵の攻撃の対象にならないステルスといった汎用性の高いアビリティを持っている上、スピードも速いため序盤はパーティーのエースという活躍を見せてくれる。弱点は二回行動できる故の一発当たりの攻撃力の低さと、女性であるが故前衛キャラの割に耐久力があまり高くない所。
グリンブルク王家を守る親衛隊の一員である生真面目な性格の女性でロラン直属の部下。戦闘面では鷹弓士で愛鷹のフリューゲに騎乗し戦う。鷹に騎乗しているという戦闘スタイルの関係上、機動力は高く高低差にも非常に強い。今作は状態異常が非常に強力で敵の命中率を著しく下げる暗闇や移動を封じるといった戦闘面を有利にする行動を遠距離から取れるのも彼女のセールスポイントの一つ。一方弱点は弓使い故接近戦は不得手な事や命中があまり安定しないという点。耐久面では可もなく不可もなくという感じだが、ヒューエット自身が弓使いであるにもかかわらず相手の弓攻撃は弱点なので要注意。
フレデリカの侍女兼教育係眼鏡をかけた女性。ハイサンド出身。戦闘面では
回復魔法を得意とするヒーラー職で、今作では貴重な癖のない回復役としてストーリー終盤まで活躍できる。弱点はフレデリカ程ではないがヒーラー職ゆえの耐久力の低さや肉弾戦の不得手さ。
【その他の仲間になるキャラクター】
以下のキャラはストーリーの進め方によって仲間に加わらない場合もあれば、仲間にするにも一定の条件が必要なキャラである。仲間になる条件はキャラによって千差万別で、かなり厳しい条件をクリアしないと仲間にならないキャラも存在する。
挿話で加入する老人。
『Moral』400以上、『Benefit』500以上ある状態で第5話以降の挿話を見ることによって加入する。
元々は、聖ハイサンドの元七聖人の一人であったがローゼル族の逃亡を手伝ったことでその地位を剥奪されてしまう。その後、ウォルホート家の万事屋として働いていたが再び始まった大戦の中セレノア達の力になることを決め仲間に加わる。戦闘面では凄腕の弓使いで命中や攻撃力といった点では大ベテランの弓使いらしく高水準だが、老人であるためか耐久力や機動力、素早さといったステータスは低い。
第3話の分岐でハイサンドへ行くと仲間になる男性。元々は聖ハイサンドの医法院に所属していたが、自由な研究が出来ないことに葛藤を感じ医法院を脱退することを決め、セレノア一行に加わる。戦闘面ではフレデリカが炎属性魔法のスペシャリストなら彼は氷属性の魔法のスペシャリスト。フレデリカ同様魔法攻撃や魔法防御といったステータスは高いが魔法キャラなだけに耐久面や肉弾戦能力はからっきしである。
第3話の分岐でエスフロストに行くと仲間に出来る狩人の男性。エスフロスト公国で塩の密売に関わりセレノア一行に逮捕されてからは塩の密輸組織を調査するため逆スパイとして活躍し、その活躍が認められたことで恩赦が与えられたことでセレノア一行に加わる。ヒューエットと同じく弓使いキャラであるがステータス的にはヒューエットより機動力では劣るが攻撃力では勝る。
主要人物が主人公のセレノア入れて8人で仲間キャラは上記全22キャラであるため、全てのキャラを仲間にすると合計30キャラとなる。
【用語】
本作の舞台となる大陸。大陸北部の豪雪地帯に鉄を主な産業とするエスフロスト公国が存在し、大陸中心部に交易で栄えているグリンブルク王国、南東の砂漠地帯にノゼリア唯一の塩湖を独占している聖ハイサンド大教国が存在する。
エスフロスト公国と聖ハイサンド公国の間に位置し、大陸中心部に存在する主に交易で発展した王国でグリンブルク王家が統治している封建国家。ロランの父である王レグナは塩鉄大戦を停戦に導いたことから『賢王』と称されており民衆からの信頼も厚い。主人公セレノアが所属するウォルホート家はグリンブルク王国の御三家の一つである。
ノゼリア北部に位置する豪雪地帯にある国。厳しい自然環境に位置しながらも多くの鉄鉱山や優れた鉄加工技術を持っており鉄の国として有名。軍備増強にも力を入れており代々軍を統括する総帥が国のトップである。現在の総帥は主要人物の一人フレデリカの兄(異母兄)であるグスタドルフが国のトップとして君臨している。グスタドルフは『自由』を重視し身分や出自などで差別されることはないが、代わりに個人の実力によって貧富の差が生ずることになる『資本主義』を原則としている国。主要人物の一人フレデリカの出身国。
ノゼリア南東の砂漠地帯に位置し国民は塩の女神を崇拝することを義務づけられている宗教国家で、塩の女神の教えに背く者は迫害を受けることが多い。教皇を始めとする七聖人と呼ばれる要人が実権を握っており、塩の女神の教えから過去に大罪を犯した罪深い一族としてローゼル族は定義されているため、その報いとしてノゼリアで唯一塩を産する塩湖ではローゼル族が強制労働を余儀なくされている。ローゼル族以外の国民は比較的平等な暮らしが出来、貧富の差も起こりにくいが個人の自由は大きく制限されているなどエスフロスト公国とは対照的な『社会主義』を原則としている国。主要人物の一人・ジーラの出身国。
本編の約30年前に起こった大規模な戦争。エスフロスト公国が聖ハイサンド大教国による塩の支配体制を崩すため、グリンブルク王国と手を組みノゼリア全土を巻き込む程の激戦となった。最終的に痛み分けに終わりグリンブルク王であるレグナとセレノアの父シモンの取りなしにより講和条約が結ばれることとなり、国境線の維持や不可侵、塩と鉄の流通の制限が可決され、中立な立場で塩と鉄の取引を取り仕切るノゼリア商会が設立されることになる。
薄い赤髪が特徴的な種族で、ハイサンドの塩の女神教の定義では過去に大罪を犯した罪深い一族とされているためハイサンドでは差別されており、ハイサンドの塩湖では現在でもその報いとして過酷な強制労働を余儀なくされている。主要人物の一人であるフレデリカの母はこの種族出身であることからフレデリカも赤髪。主人公セレノアの父であるシモンは脱走した一部のローゼル族を保護しハイサンドに不可侵を約束させたためウォルホート領で暮らすローゼル族はシモンやウォルホート家に強い恩義を感じている。しかし当然ハイサンド側からこの件について快く思われていない。
ウォルホート家に存在する天秤で今後の行動を決める際に用い、主人公を除く主要人物7人が投票し多数決で決めた方へと行動が進む。
追記・修正、あなたはどっちを選択する?
- グスタドルフは許さない。主にコーデリア関連。 -- 名無しさん (2024-08-02 07:57:21)
- 宿敵のアヴローラはトゥルールートで正式加入するのに対して、師匠のマクスウェルはほぼかませ犬な上に加入イベントが完全におまけレベルという残念な扱いだった。 -- 名無しさん (2024-08-02 08:32:51)
- ↑ ストーリー上活躍があるだけまだマシと思うかどうか、かなあ。実際のユニット性能ははっきり言って弟子のロランを追いやるレベルだし… -- 名無しさん (2024-08-02 20:50:01)
- というかロランが何やるにしてもステがどうにも足らんという。微妙に能力足りてないのがまるで本編の反映のようだ -- 名無しさん (2024-08-02 21:04:20)
- 合議制なんか捨てて独裁したかった。 -- 名無しさん (2024-08-02 21:17:04)
- シナリオ内の描写もあって「選択」の重さを感じられるいのが凄く良かったな。それだけにどっち選んでも先に進めてしまう部分がわりと多いことに気づくその重さが薄れちゃうのがもったいなかったわ -- 名無しさん (2024-08-03 20:30:33)
- セレノア様の人格者ぶりは必見、凄く良い主人公なんだわ -- 名無しさん (2024-08-03 22:56:59)
- ロランルート入った時の憎悪は中々… 画面越しにこの売国奴めって吐き捨てたし。 -- 名無しさん (2024-08-04 19:45:25)
- ロランルートのロランは初プレイ時まじで衝撃凄かったな ああなってしまう過程が描写されてるとはいえ胸糞 -- 名無しさん (2024-08-11 18:15:55)
- ロランはよくある理想主義のカリスマ扱いかと思ったら普通にヘタレの甘ちゃんでガッカリした思い出。 -- 名無しさん (2024-10-12 06:34:05)
最終更新:2025年01月23日 15:27