羽沼マコト(ブルーアーカイブ)

登録日:2024/08/10 Sat 21:20:02
更新日:2024/09/06 Fri 19:50:01
所要時間:約 15 分で読めます




※当記事は性質上、ネタバレ避け部分以外でもメインストーリーVol.3「エデン条約編」のネタバレをいくらか含みます。


画像出典:『ブルーアーカイブ -Blue Archive-』羽沼マコト メモリアルロビー
©NEXON Games・Yostar

さあ!先生よ!
我々「万魔殿」と共に邁進する時だ!

羽沼(はぬま)マコトは、ゲーム『ブルーアーカイブ -Blue Archive-』の登場人物。

【人物】

学園:ゲヘナ学園(3年生)
部活:パンデモニウム・ソサエティー
年齢:18歳
誕生日:3月19日
身長:169cm
趣味:計略、悪巧み、イブキと遊ぶこと
イラスト:DoReMi
CV:浅川悠



ゲヘナ学園の生徒会「万魔殿(パンデモニウム・ソサエティー)」の議長……すなわちゲヘナの生徒会長。
ただしゲヘナの生徒は秩序のある統治に興味が無いため投票率はわずかに3.8%。その上万魔殿やマコトの存在を知らない生徒も少なくないなど、生徒からの信任を得ているとは言い難い。

「キキキッ」「キシシッ」と怪鳥のような笑い声を発し、不敵な笑みを浮かべている。
169cmとスタイルの良い体型に、地につくほどの長い銀髪、鋭い目つきと、容姿非常に整っている。
しかしその本質は清々しいまでの無能リーダー
自由と混沌を校風とするゲヘナの生徒としては異端な、権謀術数を好み示威的な行動を好む強い権力欲の持ち主。
万魔殿のチラシをバラ撒いたり、巨大な黄金のマコト像をそこら中に建てたりするほか、マコトグッズの販売や「マコトタワー」なるキヴォトスで最も高いビルの建築といったド派手な行動をしてもさほど知名度が上がっていないあたり、万魔殿外のマコトの人望の無さ、あるいはゲヘナ生が本当に統治に無関心なのが窺える。
さらに間違った認識や騙された状態のまま事を進め、取り返しのつかない、あるいは引き下がれないところまで行ってようやく事の重大さや失敗をイロハから指摘され、何ィ!?と驚愕の表情で成敗されるまでが定番オチである。
アルに次いで例のBGMが似合いそうな女

また風紀委員会やその委員長・ヒナとは激しく対立しており、何かにつけては風紀委員会やヒナ個人に対する嫌がらせを行っている。
……対立していると言ってもマコトからの一方的な敵意だけであり、ヒナや風紀委員会からは「面倒なことを押し付けてくる厄介者」程度の認識でしかないのだが。
とはいえ度を超えた嫌がらせに直面した際にはヒナ単独で万魔殿にカチコミをかけるため、立場こそ上下関係にあるが権限は実質的に同格。

とはいえ為政者としての能力も決して無いわけではなく、ヒナや風紀委員会ですら把握していない人脈を有しているなど情報収集能力は非常に高いほか、自身の不手際で商店街に迷惑をかけた際にはその非を認めて謝罪し、妥協点を探ろうとするなど、ゲヘナ自治区の住民とは良い関係を築こうとしている。
ただし風紀委員会は例外

ゲヘナのトップだけでは飽き足らず、その野望の果てはキヴォトスの征服
先生、ひいては連邦捜査部「シャーレ」に手を組むよう提案し、キヴォトスを征服した暁にはキヴォトスの半分を譲り渡すという荒唐無稽な野望が実現できると本気で信じているのである。
ただし武力的支配は基本してない模様。そんなことしたら速攻でヒナが来るしね。*1

とはいえ情報網と根回しに関しては正しく狡猾であり、『シャーレ関係者を落とせばキヴォトスを牛耳れる』という一応間違ってはいない見解の元、先生を呼び出すだけでなく、控えるエデン条約での地盤固めで議員をシャーレに派遣して懐柔を試みたりと周到に動いている。
但し送り付けた議員がサボり魔のイロハなので致命的に人選をミスっているが
ちなみにヒナがパーティーで披露したピアノ演奏も、風紀委員への当て付けの一環であった。*2

そんなマコトにも弱点があり、それが同じく万魔殿所属の生徒・丹花(たんが)イブキである。
万魔殿のマスコット的存在だが、年齢11歳にして万魔殿の議員に選出された天才少女。
先輩達に迷惑をかけないようにとひたむきに努力しているため万魔殿の議員からは溺愛されており、特にマコトはイブキのためとあらば万魔殿の権力を総動員する。
イブキのプリンをイロハのものと間違えて食べてしまった時には誠心誠意の全力謝罪を敢行するほど。
これでは実質的にイブキが生徒会長である
ただしただ甘えさせるのでは無く自立するようにもちゃんと促してるのでただただ溺愛してる訳でもない。

そしてもう1つが猫。
危険なレベルの重度の猫アレルギーの持ち主なのである。
「エンペラー・ライオンマル・ジュニア3世」……ライオンマルと名付けられた猫を引き取ったのだが、同居し始めた途端に鼻水やくしゃみといったアレルギー症状をドクターストップが出るレベルで発症。
家飼いは断念したが、代わりに万魔殿の本部で飼育することになり、先生の元に定期的に写真が送られてくるなどちゃんと可愛がっているようだ。

猫のネーミングからも見て取れるようにネーミングセンスが独特。
万魔殿が所有する戦車には「超無敵鉄甲『虎丸』」と命名しており、その戦車の戦車長であるイロハは省略して「虎丸」と呼んでいる。
ついでに「虎丸」の名前から察するように保有してる戦車の元ネタはナチス・ドイツが製造しWW2最強と言われる傑作戦車「ティーガーI」アメリカやソ連からも恐れられ攻守どちらとも優れてた。
なおあまりにも重すぎて橋を渡れないと言う結構致命的な弱点もあった


愛用する武器はスナイパーライフル「唯我独尊」。
自身の権威を示すべく、ゲヘナの有名な職人に依頼して作らせた銘品。
しかしマコト自身が表に出ることはほとんどなく、後方から指示するのを好むため、使うことは滅多に無いらしい。
元ネタになったのはドイツ・ワルサー社製造のセミオートマチックライフル「WA2000」。
1972年のミュンヘンオリンピック事件*3をきっかけに開発されたが、制式採用に至ったのはアルのスナイパーライフル「ワインレッド・アドマイヤー」やハルナのスナイパーライフル「アイディール」の元ネタとなった「PSG-1」。
民間用にも発売されたが非常に高価であったため採算が全くとれず、ごく少数が生産されるに留まった。



【メインストーリーにて】

初登場はエデン条約編2章。
エデン条約締結の事前交渉の際に、ゲヘナを訪れたトリニティ・正義実現委員会のハスミツルギと間違えた上に「デカ女」と呼ぶ失言をかまし、怒ったハスミが帰ったことで交渉は決裂。

その後なんやかんやあって調印式に出席する際には、最新式の飛行船を調達しド派手に登場。
風紀委員会は乗用車での出席となったが、「対比となるように地べたを這って来い」と嫌がらせがあった模様。
+ エデン条約編第3章
アリウススクワッドによるテロ行為の瞬間、飛行船から高笑いを響かせていた。

エデン条約調印に向けて、ゲヘナ側で積極的に動いていたのはヒナだったが、マコトはエデン条約を締結する気はさらさら無かったのである。
本来の目的は、トリニティ生徒会・ティーパーティーを公の場に引きずり出し、始末することにあった。
姿を見せないティーパーティーのホスト……桐藤ナギサを、エデン条約に調印するそぶりを見せておびき出し、アリウスのテロで始末しようとしていたのである。
さらにティーパーティーでのクーデターも事前に把握していたほか、トリニティに憎悪を持つアリウスと結託。
アリウスからは強大なバックアップがあったほか、飛行船もアリウスから協力の見返りとして提供されたものだった。
さらに嬉しい誤算として、出席していたヒナも爆発に巻き込むことに成功。
敵対するトリニティ首脳部、さらに目の上のたんこぶだったヒナもまとめて始末することに成功し、政敵を一掃。目論見通りとほくそ笑む。
……しかし飛行船に同乗していたイロハから現実を突きつけられる。

マコト先輩……そのアリウスが下手したらトリニティ以上に憎んでいるのが、私たちゲヘナなんですよ。
どうして手を組むと思ったんですか?

……何ぃっ!?

タイミングを同じくして、イブキが「取扱注意」「可燃性」と書かれた箱を発見。

まぁ、つまりは……またマコト先輩が騙された、と。

飛行船は爆発炎上し墜落。
墜落の様子を、スクワッドのリーダー・サオリは悪い笑みを浮かべながら見ていた。



マコトの悪運が強かったのか、飛行船は近くの湖に墜落。
搭乗していた万魔殿の議員らも負傷こそしたが無事に引き揚げられたなかで、マコトはというとアフロヘア―になる程度で済んだ
その後トリニティに対し美容院代を請求したが、訳の分からない要求と一蹴された模様。
要はギャグ補正
上記の行動は批判されがちではあるがそもそもエデン条約を結んだところで実質ゲヘナ以上に統率が取れてないトリニティサイドが守る保証も無いため*4やり方はどうあれマコトの考えはある意味で1つの正解だったりもする。


+ 最終編
第1章では、連邦生徒会が召集した緊急会議に出席。
しかし会議の中心人物となるはずだった先生がとある理由で行方不明となってしまい会議に出席できなかったことや、トリニティの内輪揉めを見せられたことでやる気を失い、会議をボイコット。

第2章「虚妄のサンクトゥム攻略戦」においては、ゲヘナ自治区の防衛……には参加しなかった。
ただあくまでマコトが直接防衛に加勢したり指揮を執ったりしなかっただけで、万魔殿の議員らが市民の避難誘導を行っていたことがセナから明かされている。

そして当のマコトはとある情報を得て、百鬼夜行連合学院自治区にある「大雪原」に向かっていた。
この時、先生は大預言者クズノハの手がかりを追うよう陰陽部を介して忍術研究部に調査を依頼しており、その行く手に現れた無名の守護者やユスティナ信徒に取り囲まれるピンチの場面で上空から虎丸を投下し加勢、忍術研究部を支援した。

なお支援に向かったきっかけはイブキ。
イベントストーリー「不忍ノ心」で、忍術研究部とイロハで攫われたイブキを助けた縁があったため、「忍術研究部を助けにいきたい」とイブキに頼まれたことで方針転換しキヴォトスの防衛に貢献した。


+ 対策委員会編第3章
直接の出番は無かったが、ストーリ中で言及されたりエピローグで登場。
かつてキヴォトスを混乱に陥れたゲヘナの暴君「雷帝」が発明し、今もなおキヴォトス各地に遺されているという「雷帝の遺産」の行方を、ヒナと共に追いかけていたことが明かされる。*5

これで良いでしょうか?

……いや、まだだ。
徹底的にやれ!

エピローグではヒナと共にアビドスを訪れ、アビドス砂漠で発見された遺産の一つ「列車砲シェマタ」と、生徒会の谷にあった軍事要塞を対策委員会立ち合いのもと徹底的に破壊。
一方的に目の敵にしているとはいえ、「雷帝の遺産を破壊すること」に関してはヒナと協力する姿勢を見せたほか、圧倒的な軍事力を持つ遺産を自分のものにするという選択肢を排して破壊を指示するなど、道化じみた普段とは打って変わってガチトーンで対応に当たっている。
アヤネからも、「お二方は犬猿の仲だと聞いていましたが、そんな様子は微塵も感じませんでしたね」と評されているあたり、雷帝の遺産がいかにとんでもないシロモノなのかが窺える。
この事からただの犬猿の仲という訳ではなくもっと複雑な関係だと思われる。




【性能】


遂に降臨してやったぞ!キキキッ、万魔殿の羽沼マコト様が直々に足を運んでやったのだ、手厚く歓待するが良い。

レアリティ:★3
戦術的な役割:SPECIAL
ポジション:BACK
クラス:アタッカー
武器種:SR
攻撃タイプ:貫通
防御タイプ:特殊装甲
市街地:D 屋外:B 屋内:S→SS(固有武器3)

EXスキル:ま、間違えたあ! COST:6
円形範囲内にダメージ。円形範囲内にいる敵の数によってダメージが変動

ノーマルスキル:聞くが良い!
55秒毎に、円形範囲内の敵の防御力を割合で減少(35秒間)

パッシブスキル:万魔殿の偉大な議長 → 万魔殿の偉大な議長+(固有武器2)
攻撃力を割合で増加 → 攻撃力に固定値を加算し、さらに攻撃力を割合で増加

サブスキル:天下無敵!ゲヘナの真のリーダー!
味方の貫通特攻を割合で加算



期間限定ピックアップガチャでアコ(ドレス)と同時に実装。ピックアップタイトルは「我等がために(そら)は鳴る!」。

トリニティのトップであるナギサと似たようなSPECIALの範囲アタッカー。
特筆すべきはEXスキルの攻撃範囲で、チェリノほどではないもののステージの大部分をカバーできる超広範囲攻撃。
「4体以下」「5~9体」「10体以上」でダメージが変動。最高効率を出すには範囲内に10体以上敵がいる必要があり、数が少ないとコストの割に火力が出ないという弱点がある。
さらに攻撃1発ごとに範囲内の敵の数を参照するため、ダメージが最も多い最後の1発が飛んでくる頃には火力がガタ落ちしていることもあるなど、使いどころを選ぶスキル。
高い殲滅力とサブスキルの貫通特攻付与による与ダメージ上昇、さらに攻撃の持続時間の長さもあり、他の貫通範囲アタッカーとは一線を画した強さを有しており、
さらに味方の火力アップにも貢献してくれるなど、まさしくゲヘナのトップに相応しい強さを有している。
攻撃前には万魔殿のロゴが浮かび上がり、ゲヘナらしい無秩序な砲撃の雨を降らせてくる。そして最後の1発はマコトにも落ち、アフロヘアー差分もちゃんと見せてくれる。

総力戦では、雑魚敵が次から次に大量に出現するケセド戦のほか、雑魚敵が退場しない*6グレゴリオ(大決戦)で出番がある。
特にケセドに関しては発表時点で特攻キャラクターになると目されていたが、実際その通りの性能を有していた。
というのも、Insane以上からは機械兵を倒すとスイーパーが出現するようになるのだが、多段ヒット+長い持続時間によって機械兵をスイーパーごと消し飛ばすことができるようになる。
最高難易度Tormentであっても、マコトが十分に鍛えられた状態かつ猛攻に耐えられるタンクがいれば、疑似的にマコト単騎で前半の機械兵WAVEを突破することも可能。

その他、スイーパーがわんさか出現する特別依頼・拠点防衛でも大活躍する。

マコトとヒナを同時に編成した状態でマコトのノーマルスキルが発動すると、ヒナが嫌な顔をする演出がある。
通常版とドレス版の2つ差分があるが、水着版では演出がない。


【余談】

ブルアカではマコトのほか、ワカモ・カヨコの3名しかいない18歳の生徒。

元ネタになったと思われる悪魔は……と言うかほぼ確定で七つの大罪「憤怒」の悪魔に数えられ万魔殿の長である「サタン」自らの手より権謀術数を好むと言う共通点もある他
詳細はかなり長くなるため省くがヒナの元ネタであるバアル
とも深い関係の悪魔でもありその関係性も作中にも明確に落とし込まれている。

エデン条約編で搭乗していたり、EXスキルで映っていた飛行船の元ネタは、1936年に登場したドイツの硬式飛行船であるヒンデンブルク級飛行船と見られている。
特に1号船「LZ129 ヒンデンブルク」号は、1937年にアメリカの飛行場で突如爆発炎上し墜落、地上にいた作業員を含む36名が死亡する大事故で喪失してしまい、飛行船の安全性に疑問符がつくきっかけとなった。





追記・修正はマコトの美容院代を払った先生がお願いします。

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最終更新:2024年09月06日 19:50

*1 ただしこの辺ストーリーの描写見る限り雷帝の影響もある模様

*2 ヒナが演奏をしくじって醜態を晒してもよし、よしんば上手く行ってもヒナに花を持たせると同時に『万魔殿主催』のパーティーに箔が付くと、どう転んでもマコト側の利益となる。

*3 イスラエルのオリンピック選手11名がパレスチナの武装組織に襲撃され殺害された事件。作戦失敗の原因の1つとして挙げられたのが、使用していた狙撃銃が精度の悪い警察用アサルトライフルであり、作戦遂行に必要な性能を有していなかったとする見方であった

*4 トリニティの治安維持サイドの人間をよく思ってないモブ生徒も多く事実上層の指示を無視してゲヘナ生徒に攻撃を仕掛けようとしたりと内部崩壊を起こしかけている。

*5 この事からマコトも元々ヒナと同じ情報部だったと思われる

*6 HPが0になっても、攻撃不可になるだけでその場に残り続ける