暗黒神羅凰ゼロ・フェニックス/羅月デス・フェニックス

登録日:2024/09/05 Thu 21:20:52
更新日:2025/03/05 Wed 16:16:31
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世界が破壊されうる限り、破壊のイデアは何度でも再生する。





暗黒神羅凰ゼロ・フェニックス》および《羅月デス・フェニックス》とは、TCGデュエル・マスターズ」のスマホアプリゲームであるDCGデュエル・マスターズ プレイス」に登場するゲームオリジナルカード。
DMPX-01「PLAY'S CHRONICLE PACK」に収録されたクリーチャーである。レアリティはスーパーレア。

デュエプレに実装されているほかの究極進化クリーチャーの例にもれず、進化クリーチャーの《羅月デス・フェニックス》として召喚することもできるルナティック進化の能力も持っている。
他にも、後述する固有の能力によってほかのデスフェニ・ゼロフェニ系列のクリーチャーと比べても取り回しが容易なカードとなっている。


解説

《羅月デス・フェニックス》





一度は滅びかけた暗黒の鳳凰は、ラムーンの意志によって新たな生を迎えようとしていた。


羅月デス・フェニックス SR 闇/火文明 (4)
進化クリーチャー:フェニックス/ルナティック 5000
進化:闇または火のクリーチャー
ルナティック進化[闇/火(6)]:このクリーチャーを《暗黒神羅凰ゼロ・フェニックス》に究極進化させる。
バトルゾーンに出た時、相手のパワー3000以下のクリーチャー1体を破壊する。
相手のターン中にバトルゾーンを離れた時、相手のマナゾーンからランダムなカード1枚を墓地に置く。

先述したルナティック進化の能力で、進化クリーチャーとして召喚した場合の姿。

場に出たときにパワー3000以下のクリーチャーまたを破壊する火力効果と、相手ターン中に除去されて場を離れた場合相手のマナを1枚墓地に送るランデス効果、そしてこのクリーチャーが場にいるときに6マナを追加で支払うことで《暗黒神羅凰ゼロ・フェニックス》に究極進化できる能力を持つ。

能力の方を総括すると悪くない性能ではあるが、このカードが登場した当時のデュエプレの環境は《轟く侵略 レッドゾーン》をはじめとした革命編相当のカードパワーを持ったカードがごった返す魔境であり、進化元が必要なのに3000パワー程度の火力効果と受動的なランデス効果しか持たないのはいささかパワー不足であると言わざるを得ない…、

というのが主な事前評価だったが、登場してからしばらくたって見た目以上に使いやすいクリーチャーであるという評価をされるようになった。

まず物足りなそうな印象の出たときの3000パワー火力であるが、《歌唱愛機サリア》や《ヒメギャ・ルピア》、《一撃奪取 トップギア》などの低パワーながら強力なサポート効果を持つシステムクリーチャーや、《制御の翼 オリオティス》や《禁術のカルマ カレイコ》などの序盤から中盤の動きを縛ってくるメタクリーチャーなどを除去することができる。
最悪、効果を使い終わった《青銅の面 ナム=ダエッド》等を除去するだけでも《邪帝斧 ボアロアックス》の龍解条件を遅らせられる可能性があるなど、字面の地味さに反してなかなか有用な能力である。

次に相手ターンの除去に誘発して発動するランデス効果だが、こちらもなかなか侮れない。
放っておけば後述する《暗黒神羅凰ゼロ・フェニックス》に進化しかねないため、それを防ぐためにもさっさと除去しておきたい本カードであるが、単純に除去するにはS・トリガーでも踏ませない限り自分のターンに処理するくらいしかないため、相手にとっては除去=1ランデスをほぼ確定で食らうというなかなかにいやらしい効果である。

そして場にいるときに6マナを支払うことで、羅月の死鳳は究極の進化を遂げる…


《暗黒神羅凰ゼロ・フェニックス》





暗黒の鳳凰が復活するとき、世界は再び光を失うだろう。


暗黒神羅凰ゼロ・フェニックス SR 闇/火文明 (6)
進化クリーチャー:フェニックス/ルナティック・エンペラー 11000
究極進化:進化クリーチャー
W・ブレイカー
バトルゾーンに出た時またはバトルゾーンを離れた時、相手のクリーチャー1体を破壊する。
このクリーチャーがシールドをブレイクする時、相手はそのシールドを手札に加えるかわりに墓地に置く。
自分の闇のクリーチャーと火のクリーチャーがあれば、このクリーチャーを自分の墓地から召喚してもよい。
(このカードは、《羅月デス・フェニックス》として召喚してもよい)


羅月デス・フェニックス》が究極進化した暗黒の神羅凰
元となったクリーチャーであるデス・フェニックス、ゼロ・フェニックスを由来としたシールド焼却効果に加え、出たときと離れた時に相手のクリーチャーを破壊する効果、自分の場に火文明闇文明を持つクリーチャーがそろっている場合、墓地から召喚できるという自前の墓地召喚効果に加え、ルナティック進化持ちの究極進化クリーチャーの例にもれず、進化前の姿である《羅月デス・フェニックス》として召喚できる効果を持つ。

一つ一つの効果を見ると優秀だが、進化クリーチャーからさらに進化するという究極進化クリーチャーの手間を鑑みると「召喚=即、勝利」につながるような派手な効果ではない。
また、場を離れた時の効果が元ネタとなる《暗黒王デス・フェニックス》の全ハンデスおよび《暗黒凰ゼロ・フェニックス》の2ハンデス&2ランデスと比べてクリーチャー1体の除去という控えめなものであり、鳴り物入りで発表された割にはハッキリ言って肩透かし…
というのが主な事前評価であり、進化前の《羅月デス・フェニックス》と合わせて事前の評価は低めだったが、登場して実際に使われだすと評価は一変。
一つ一つの効果が絶妙に嚙み合わさったパワーカードの一つとして環境で頭角を現すようになる。

まずメインとなるシールド焼却効果についてはこれまでのデュエマ、デュエプレの歴史にもれず、逆転の芽を容赦なく刈り取っていく強力な能力である。
とりわけ《閃光の守護者ホーリー》、《終末の時計 ザ・クロック》など強力な防御S・トリガーや、現在の5色デッキの強力なカウンター手段である《界王類邪龍目 ザ=デッドブラッキオ》のS・バックの芽を完全につぶせるのは大きい。
相手からしてみれば一刻も早く除去しなければじりじりと逆転の芽をつぶされて敗北は必至となる危険性を持つクリーチャーだが、生半可な除去を牽制するのが出た時と場を離れた時のクリーチャー破壊効果である。
まず出された時点で自分のクリーチャー1体を取られるため、ブロッカーが1体以下であればほぼ確実に2枚の盾焼却を食らうこととなり、仮にブロッカーが残っていたとしても防御してクリーチャーをさらに減らすか、素通りさせて盾焼却を受け入れるかの強制二択を強いられることとなる。

この時点でまるで《ボルメテウス・リターンズ》で召喚した《ボルメテウス・ブラック・ドラゴン》のような動きができる本カードであるが、このクリーチャーの破壊効果は場を離れた時にも発動する。
仮に残ったブロッカーが《暗黒神羅凰ゼロ・フェニックス》よりパワーが高く、ブロックしてバトルで破壊したとしても破壊効果が誘発して実質的なスレイヤー効果のような効果となり、また返しのターンにこれ以上の盾焼却を嫌って除去を放ったとしても、それをトリガーに相手は自軍のクリーチャーをさらに失う結果となる。

そして仮に除去されたとしても、墓地にいるのであれば火文明闇文明を持つクリーチャーがそろっている条件を満たす限り何度でもよみがえることができる。
ちなみに火文明闇文明を持つクリーチャーがそろっている場合」という条件は、火と闇を含む多色クリーチャーが一体いるだけでも条件の達成が可能。
相手からしてみれば、せっかく苦労して除去した厄介な盾焼却クリーチャーをあっさり復活させられてしまうということに加え、再び出た時離れた時の除去効果を食らわざるを得ないということであり、厄介この上ないだろう。

そして「このカードは、《羅月デス・フェニックス》として召喚してもよい」というルナティック進化特有の進化と究極進化の使い分け効果。
これは他のルナティック進化同様、究極進化のネックであった取り回しの悪さを軽減する有用な効果だが、このカードの場合は先述した火文明闇文明を持つクリーチャーがそろっている場合墓地から召喚できる」効果と併用することができるため、墓地に存在しているときに条件を満たせば《羅月デス・フェニックス》としても召喚することができる
このコンボはほかのルナティック進化持ちのカードと比しても頭一つ以上抜けた取り回しの良さを実現しており、序盤の墓地肥やしで落ちたこのクリーチャーをひとまず《羅月デス・フェニックス》として出し、相手のメタクリーチャーやシステムクリーチャーを除去したうえで次のターン生き残っていれば6マナを支払って《暗黒神羅凰ゼロ・フェニックス》として攻勢に出たり、前のターンやそのターン中に出した《死神術士デスマーチ》や《復讐 ブラックサイコ》などの進化クリーチャーをタネに究極進化して奇襲気味に仕掛けたりなど、幅広い動きが可能となる。
後述する《ノワー・ルピア》や《神滅翔天ポッポ・ジュヴィラ》などのサポートカードも駆使すればさらに効果的な取り回しを実現することができる。


総じて、進化クリーチャーと究極進化クリーチャーという2つの選択肢が絶妙にマッチしており、特に墓地召喚という進化、究極進化の取り回しを大幅に軽減できる効果によってテキスト以上の柔軟性を発揮できる優秀なクリーチャーであるといえる。


相性のいいカード

ノワー・ルピア C 闇/火文明 (2)
クリーチャー:ファイアー・バード 2000
自分のターン終了時、自分の山札の上から1枚目を墓地に置く。
自分のフェニックスの召喚コストを1少なくする。それがコスト6以上なら、さらに1少なくする。ただし1より少なくならず、かつそのクリーチャーの持つ文明の数より少なくならない。

同時期に登場したデュエプレオリジナルのファイアー・バード
自身のフェニックスの登場コストを下げる効果を持ち、当然《暗黒神羅凰ゼロ・フェニックス》及び《羅月デス・フェニックス》もその恩恵にあずかることができる。
具体的に言うと、このクリーチャーと適当な火か闇の文明を持つクリーチャーがいれば、合計7コストを支払うことで《羅月デス・フェニックス》から一気に《暗黒神羅凰ゼロ・フェニックス》に進化することができる。
毎ターンの墓地肥やし効果も相性がよく、運よく《暗黒神羅凰ゼロ・フェニックス》が墓地に落ちれば自身が火、闇文明を持つこともあり、即座に墓地召喚の条件が整う。
とはいえ、このクリーチャーを進化素材にしてしまってはせっかくのコスト軽減効果が実質使いきりになってしまうため、進化元は別に用意するのが吉だろう。


神滅翔天ポッポ・ジュヴィラ P 闇/火文明 (4)
クリーチャー:ファイアー・バード/ドラゴン・ゾンビ 4000
このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から3枚を墓地に置いてもよい。
自分の進化フェニックスを召喚する時、バトルゾーンにあるクリーチャーのかわりに自分の墓地にあるクリーチャーの上に置いてもよい。

紙版からデュエプレに来た、進化フェニックスにとっての強力なサポートクリーチャー。
このクリーチャーが場にいればフェニックスを進化する際の進化元を墓地から調達することができる。
このクリーチャー1枚だけで《暗黒神羅凰ゼロ・フェニックス》の墓地進化条件を満たせるだけでなく、墓地からの素材調達効果により実質手札、場の消費なしに召喚することができる。
しかも墓地に進化クリーチャーがいれば、それをタネに一足飛びで究極進化できるため、《暗黒神羅凰ゼロ・フェニックス》の奇襲性、安定性がグッと上昇する。
要求値はいささか高いものの、先述した《ノワー・ルピア》と並べることができればコスト軽減と墓地からの素材調達効果の合わせ技によりさらに取り回しの良さを上げることが可能。
さらに光文明が増えるものの、《究極銀河ユニバース》と併用させることでエクストラウィンによる即死的な勝利を相手に叩き込むこともできるなど、ポテンシャルの高さは侮れない。

死神術士デスマーチ R 闇文明 (1)
進化クリーチャー:デスパペット 1000
ブロッカー
墓地進化-自分の墓地の闇のクリーチャー1枚
バトルする時、そのバトル中、その相手クリーチャーのパワーは-4000される。

紙版では墓地退化で一世を風靡した、1コストの墓地進化クリーチャー。
1コストで出せる進化クリーチャーという点がとにかく重要であり、7マナある状態で手札にこのカードと《暗黒神羅凰ゼロ・フェニックス》があれば即座に究極進化につないで奇襲をかけることができる。
上述したサポートクリーチャー等よって《暗黒神羅凰ゼロ・フェニックス》の墓地蘇生の条件を満たしていれば、手札の消費を抑えつつ攻勢に出ることが可能。
ブロッカーを持っているという点も見逃せず、速攻相手にとってはS・トリガー以外の貴重な防御手段になりうる。
また低コストで出せる即攻撃可能な進化クリーチャーという点を活かして詰めの一手に使うこともできるなど、なかなか幅広い役割を持てるポテンシャルを持つ。

復讐 ブラックサイコ VR 闇文明 (5)
進化クリーチャー:デーモン・コマンド/侵略者 7000
進化:闇のクリーチャー
侵略:闇のコマンド
W・ブレイカー
このクリーチャーを進化でないクリーチャーの上に置いた時、相手の手札をランダムに2枚捨てさせる。

おなじみ、生きた《スケルトン・バイス》。
紙版のデュエマでは多重侵略からの大量ハンデスで猛威を振るったが、デュエプレで実装されるにあたって進化クリーチャーから進化した場合ハンデス効果が発動しないように弱体化。
とはいえハンデスおよび侵略効果自体は健在であり、相変わらず強力なハンデス効果持ちクリーチャーとして一定の活躍をしている。
侵略によるタダ出しが強力な戦術のクリーチャーではあるが、《暗黒神羅凰ゼロ・フェニックス》と併用する場合は侵略効果をアテにされることは少なく、むしろ素出しされることが多い。
これはこのデッキにおける《復讐 ブラックサイコ》の立ち位置が、《暗黒神羅凰ゼロ・フェニックス》の究極進化元となる役割を持つことが理由であり、ハンデスを叩き込んで相手の動きを鈍らせた次のターンに究極進化をすることにより、ハンデスと除去、盾焼却で相手の逆転の芽をつぶしつつデュエルを優位に進めることができるのである。
強力なハンデス効果ではあるが、マッドネスを誘発してしまうことには注意が必要。
特に同時期に出て環境で絶賛活躍中の《剛撃霊樹 タイタニス》には注意。
相手の場に強力なクリーチャーを出してしまうばかりか、マナ加速とマナ回収で逆に相手のテンポを上げてしまう。
相手のマナ等の動きをよく見るなどして、どのタイミングでハンデス効果を発揮するべきかしっかりと判断をつけたい。


背景ストーリー

かつて幾度となくクリーチャー世界に破滅をもたらし、幾度となく激闘の末に打ち倒され、そして蘇ってきた《暗黒王デス・フェニックス》および《暗黒凰ゼロ・フェニックス》。
今度は超獣世界を照らす進化の根源《惑星生命体ラムーン》の力を受け、究極進化の力を得て転生した姿がこの姿とされている。



アニヲタwikiが全消しされうる限り、クソ項目は何度でも追記、修正される。

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最終更新:2025年03月05日 16:16