登録日:2024/12/19 Thu 15:00:00
更新日:2025/04/27 Sun 17:29:18
所要時間:約 30 分で読めます
『影牢 ~刻命館 真章~』とは、1998年7月にテクモから発売された
プレイステーション用ゲーム。
◇概要
サブタイトルにもあるように元々本作は1996年に発売されたPS用ゲームソフト
『刻命館』に連なる作品として制作され、いわば刻命館の前日譚を描く
「刻命館:エピソード0」という
スピンオフとしての意味合いを持つ。
が、館を増改築したりモンスターを使役したり罠を強化していくといったシミュレーションゲームとしての属性が強かった刻命館に比べて、
トラップでのコンボなどアクションゲームとしての要素を強化した本作は刻命館をしのぐ人気を獲得。
侵入者は善悪や老若男女を問わず殺戮していくという独特のダークな作風や陰鬱な雰囲気ながらも良曲揃いのBGM、
決してハッピーエンドではない数々の結末から人を選ぶ作品ではあるものの、一部で熱狂的なファンを得るに至り、
後の作品が『
影牢シリーズ』と銘打たれるなど、
本家より有名になったスピンオフ作品となった。
尚、このシリーズに関わったスタッフが後にPS2にて手掛けたのが『
零』シリーズだったりする。
2008年11月26日からはゲームアーカイブスでも配信されているが、2024年現在の現行機種ではプレイできないためオリジナル版を遊ぶには通販や中古ショップ等で購入する必要がある。
◇ストーリー
人間と、人間に良く似た「刻人」と呼ばれる種族が共存している世界。
その血が青い為、その肌もまた青い事を除いては、刻人の容姿は人間と変わらない。
しかし、刻人は寿命で死ぬことが無い種族であった。
この為、刻人は人間よりも高い文明を持ち、人間を支配していた。
鬱蒼とした森の中に、その館はある。
今、その館には人間を殺すという使命を受けた一人の少女がいる。
少女の名はミレニア…。
彼女は人間である。にも関わらず人間を殺すことを使命だと思っているのは、
育ての親、ヨカルの教育によるものだ。
「人間は、存在そのものが悪」ミレニアはそう信じている。
それに、人間を殺せば永遠の寿命を持つ刻人になれるのだ…。
母ヨカルに教わった人間を殺す手段はトラップだけだが、うまくやる自信はあった。
◇ゲーム内容
プレイヤーは目的は主人公である少女のミレニアを操作し、館の中へ侵入してきた人間を殺すこと。
ただし、大きな特徴としてミレニアは自分から相手を攻撃することはできず、相手からの攻撃を防御する手段も持っていないので侵入者と正面から相対したら逃げる事しかできない。
ではどうやって相手を倒すのかというと、館の中にトラップを設置し、それを起動することで攻撃を行う。
トラップは一つの部屋につき天井・壁・床の三種類を一つずつ設置可能。
ただし、設置できるのは部屋の中だけで廊下には設置できず、天井トラップと床トラップを同じ場所に配置することもできない。元から館へ設置されている仕掛けがある場所にも配置は不可。
また、トラップの設置・撤去・起動を行う際にはミレニアがその部屋の中にいる必要がある。
トラップの使用回数に制限はないが、トラップにはチャージタイムを示すゲージが存在し、設置した直後と起動後はゲージが溜まるのを待たねばならない。
このチャージタイムは威力の高いトラップほど長めに設定されているため、必ずしも威力が高いトラップ=強いトラップとは限らないのが特徴。
なお、侵入者にトラップを当てると"Ark"と呼ばれるポイントが獲得でき、これを消費してトラップを開発する事ができる。
このArkは単発でトラップを当てるよりも下記のコンボを成立させた方がより高いArkを得られ、また効率的に敵の体力を奪えるため、プレイヤーは自然とコンボを狙う事になる。
◇コンボ
一つのトラップを起動して相手が行動不能になっている間に別のトラップを当ててダメージを与える事で"コンボ"が成立する。
例えば、
床トラップで動きを止める→壁トラップで弾き飛ばす→天井トラップを落とす
これで3連コンボとなり、単発でトラップを当てた場合よりもはるかに効率よくダメージを与えられ、さらに大量のArkを獲得できる。
本作では一つのミッションで天井・壁・床の三種類のトラップを3つずつ装備できるため一度に使用できるトラップの最大数は9つとなり、
慣れたプレイヤーならばそれらのトラップを全て使った9連コンボ、さらに館の中に設置されている仕掛けを利用して10連コンボなどの大連鎖を組む事も可能。
やり方によってはそれ以上のコンボ数を稼ぐこともできるが、10連を超えるコンボは獲得できるArkがゼロになってしまうためダメージはともかくArk稼ぎにおいてあまりメリットはない。
また、同じトラップをコンボ中に二回使ってしまっても獲得Arkはゼロとなる。
◇トラップ
作中でミレニアが持っている唯一の攻撃手段。
トラップと言っても人力で仕掛けるようなものではなく、設置も撤去も一瞬で済ませるなど端から見れば魔法か何かと見紛うような特殊能力。
本編でのとあるエンディングから考察するとあまり間違ってはいない可能性も
最初は少数のトラップしか使用できないが、ゲームを進めてArkを稼ぐことで多彩なトラップを開発できる。
これらを如何に駆使して侵入者を葬っていくかが腕の見せ所。
注意点としてトラップはミレニア自身にも作用するので自滅しないように。
また、侵入者によってはトラップに対して耐性を持っている相手もいる。
天井トラップ
その名の通り天井に設置するタイプのトラップ。岩を落下させるなどの攻撃型から状態異常を与える補助型など多彩なものが揃う。
ガス系トラップ
天井からガスを噴出し、効果範囲内にいる相手に浴びせかける。
喰らった相手は咳き込んで短時間だが動きを止め、さらに状態異常に陥る。
直接的なダメージ自体は期待できないが、効果範囲が広いので使いやすいトラップ。
動きを遅くするスローガスや混乱状態になるコンフューズガス、
さらには怒り状態になるカースドガスに防御力を低下させるカースドガスの他、
特殊効果はないが熱風を浴びせて体力を奪うヒートブレスなどの多彩なガスが存在する。
ロック系トラップ
天井から大岩を落とすトラップ。
ダメージは大きいが総じてチャージ時間が長く、発動には時間がかかるのでコンボの締めなどに使われる。
また、岩は地形の影響を受けるため、傾斜に落として転がしたり、タイミングよく床や壁のトラップを使う事で軌道を変える事が可能。
基本形となるメガロックにその発展形であるトゲ付きの岩を落とすスパイクロック、
溶岩の塊を落とすフレアロックに帯電しているボルトロック、さらには鉄球を落とすアイアンボールなども存在。
この中で鉄製のアイアンボールとボルトロックは後述の磁力系トラップを使うと軌道を変化させることができる。
カビン系トラップ
その名の通り、天井からカビンを落として相手の頭に被せるトラップ。
お笑いトラップと思いきや、その実態はこのゲーム中一、二を争うほど利便性の高い極悪トラップ。
カビンを被った相手はそのままゆっくりと無防備状態で数ブロック歩いてから通常状態に復帰する。
このゆっくり歩くというのが重要であり、他のトラップのチャージ時間を稼ぐのに最適かつコンボのタイミングが取りやすい。
さらに、ダウン中の相手にヒットさせても強制的に立たせることができ、なおかつカビン系トラップは耐性を持つ相手が存在しないのでどんな相手にも安定して効果を発揮する。
さらにさらに、カビン系トラップは総じてチャージ時間が短くArk倍率が高いので大連鎖を決める際にこれ以上ないほど便利と、利点だらけの優良トラップ。
直接的なダメージこそ期待できないが他のトラップや仕掛けを使ったコンボでどうとでもなるのでなるべく早く開発してガンガン使おう。
普通の花瓶を落とすカビンに油の入ったものを落とすアブラカビンなんてものも存在。
アブラカビンはヒットさせると相手を油まみれの状態にし、動きを鈍らせるだけでなく火炎系のトラップや仕掛けのダメージを倍加させる。
アブラカビンを空打ちするとその位置に「油溜まり」が残り、これに触れると敵はすっ転んで油まみれになる。
油溜まりとアブラカビンは別個のトラップとして扱われるため、1つの枠で2コンボ稼げるという唯一の特性を持つ。
更なる発展形として溶岩の入ったヨウガンカビンがあり、こちらは直接的なダメージを与える事が可能。
被せられた相手は熱さの余り悲鳴を上げながら走って移動した後にダウンする。
前述通りカビン耐性を持つ敵は存在しないためどんな相手でもダメージを出せる最強クラスの汎用トラップ。
初心者はとりあえず床トラップで捕まえてヨウガンカビンを被せればなんとかなるぐらい便利。
タライ系トラップ
天井からタライを落とすトラップ。
元ネタは間違いなく
ザ・ドリフターズのアレであろう。
基本的に単体ではダメージを全く与えられないカビンに比べるとほんの少しだがダメージを与えられるものの、ヨウガンカビンのような発展形もないので完全なお笑いトラップ。
……に思えるかもしれないが、こちらは当たった相手を
怒り状態にするという特徴がある。
このゲームの侵入者は建物内に設置されている危険な仕掛けなどに当たらないよう回避する習性を持っているが、
怒り状態になるとミレニアに
まっすぐ向かってくるようになるので、目の前に
ギロチンがあろうが落とし穴があろうが構わず一直線に突き進んでくる。
階段や段差なども無視して直線的に近付こうとしてくるのでこれを利用しての時間稼ぎやわざと危険な仕掛けに誘導するなどの作戦を取れば効率よくダメージを奪う事が可能。
基本となる
タライの他に長時間怒らせる
オオタライなどの種類がある。
なお、前述の通りタライは微量だがダメージがあるためこれで侵入者を殺すことができるが、その場合侵入者の死因は「
タライにはじをかかされる」というワケのわからないものとなる。
「おいは恥ずかしか!生きておられんごっ!」ってこと?
壁トラップ
壁面に設置するトラップ。矢を放つ直接攻撃タイプの他に壁を動かして相手を弾き飛ばすものもあったりとこちらも多彩。
ウォール系トラップ
壁がせり出すトラップ。当たった相手は数ブロック強制的に動かされる事となる。
射程自体が短いので地味に思われがちだが強制的に相手を動かすという特性上、カビン系トラップや後述のフロア系トラップと組み合わせる事で非常に凶悪な連携を組む事が可能。
基本となるプレスウォールに、より激しく相手を吹っ飛ばすアタックウォール、トゲ付きの壁がせり出してダメージを与えつつ移動させるスパイクウォールなどが存在する。
アロー系トラップ
壁から矢を放って相手を攻撃するトラップ。
攻撃範囲が広いがダメージ自体は控えめなものが多く、また基本的に相手を拘束したりはできないのでコンボに使うタイミングの見極めが必要となる。
矢を一発放つ基本のアロースリット、三連射するトリプルアロー、五連射するチェインニードル、
火矢を放つファイアーアロー、貫通性能を持つ帯電した矢を発射するレーザーアロー、
アロー系の中では例外的とも言える相手を氷漬けにして拘束できるコールドアローなどが存在する。
また、これらの発展形として壁から転がる爆弾を発射するローリングボムや火の玉を飛ばすファイアーボールといった亜種もある。
さらに、回転したノコギリが飛び出して相手を反対側の壁まで運んでいくバズソーなんて変わり種も。
マグネット系トラップ
壁面の磁石で効果範囲内の相手を引き寄せるトラップ。
トラップと相手との間に攻撃判定のある仕掛けなどを挟んでおくと面白いコンボが組める。
ただし、引き寄せる速度自体は遅めなので距離が離れすぎていると上手く拘束できないことも。
また、先述のロック系トラップの一部に干渉できるため、使い方次第ではかなりトリッキーなコンボも可能。
基本となるマグネットやその強化版のパワーマグネット、磁石が帯電しており触れた相手にダメージを与えるエレキマグネットなどがある。
床トラップ
床に設置して起動するタイプのトラップ。天井トラップと同じブロックに配置することはできない。
爆弾を仕掛けるボム系やトラバサミを設置するタイプ、果ては電撃系など種類は様々。
ボム系トラップ
足下で爆発を起こして攻撃するトラップ。喰らった相手は吹き飛ばされる。
使いどころがわかりやすいが威力自体がピンキリな上に相手の吹き飛ぶ位置が予測しにくいという欠点があり、コンボに使うにはやや不向き。
直接攻撃するタイプが主流だが目くらましや地震を起こして相手の動きを止めるような亜種も開発可能。
基本となるスモールボムに強化型のブラストボム、起動後に相手が踏むことで自動発動するマイン、炎の柱とも表現される大爆発が起こるヘルファイアーが存在する。
それ以外では閃光で相手の動きを止めるフラッシュボム、地震を起こして相手の動きを止め、周辺にある攻撃判定の仕掛けを発動させるクエイクボム、
その発展形で、より大きな地震で部屋内の仕掛けを全て作動させるカタストロフボムなどがある。
ベアトラップ系トラップ
足下にトラバサミが出現し、相手を拘束するトラップ。
ダメージ自体は期待できないがチャージ時間が短く、同じく相手を拘束できるカビン系や強制的に移動させるウォール系トラップと相性が良い。
基本となるベアトラップに強化型のヘビークロー、相手を氷漬けにして長時間拘束するコールドクローなどが存在。
中でもコールドクローは同じく凍結系のコールドアローと組み合わせる事で簡単に無限コンボを組めるほどの極悪性能。
フロア系トラップ
床が跳ね上がったり飛び出すなどして相手を強制的に移動させるトラップ。
主に相手を横に吹っ飛ばすタイプと上に吹っ飛ばすタイプの二種類に大別でき、
前者に該当するスプリングフロアとスマッシュフロア、後者に該当するリフトフロアとヘブンズフロアが存在する。
前者は相手を吹っ飛ばす方向を指定できるという特徴があり、コンボの起点として必要不可欠な凶悪トラップ。
カビン系やウォール系に比べるとややチャージ時間は長いがそれを補って余りある利便性を持ち、
このトラップがあるのとないのとではゲームの難易度が一変するほどの使い勝手を誇るので何をおいても真っ先に開発しよう。
後者は相手を天井まで吹っ飛ばしてダメージを与え、さらにこの惨殺換気扇などこのトラップを使わないと起動できない仕掛けが存在する。
利便性という点に関してはスプリングフロアに及ばないが、それでも十分に強力なので開発しておいて損はない。
また、マグネット系トラップの一種で範囲内の人間を引き付けるバキュームフロアという亜種もある。
電撃系トラップ
床から帯電した柱が飛び出し、触れた相手を感電させるトラップ。
威力自体も高めな上に見た目も派手で見栄えのいいコンボに便利。
さらに、帯電しているという特性上、水路などで起動させると一帯を攻撃判定で覆う事ができるという隠し要素を持つ。
また、電撃壁などの仕掛けやボルトロックなどと組み合わせると放電して攻撃範囲を広げる事も可能。
基本となるスパークロッドや強化版のサンダーボルト、「さばきの雷」とまで表現される程の高電圧を流すジャッジメントが存在する。
隠しトラップ
特定のエンディングを迎える事で開発可能になるトラップ。
どれも通常のトラップより高性能であり、一つでもあればクリアまでの道のりがグッと楽になる。
イビルスタンプ
天井から魔神の足が降りてきて相手を踏み付ける天井系トラップ。
効果範囲が狭い上にグリグリと踏みにじる動作が入るため再発動まで時間ががかるなど性能的にはイマイチだが、
防御力無視の効果を持つためどんな相手からも安定してダメージを奪えるという長所がある。
イビルアッパー
床から魔神の手が飛び出し、相手を斜めに吹き飛ばす床トラップ。
ヘブンズフロアを強化したような性能で、こちらも防御力無視の効果を持つため、上手く使えば無類の強さを発揮する。
イビルキック
壁から魔神の足が飛び出し、当たった相手を反対側の壁まで弾き飛ばす壁トラップ。
ウォールとバズソーを組み合わせたとでも言うべきトラップで、一気に相手を運びたいときに便利。
例によって防御力無視の効果を持ち、さらに起動した後は一瞬で引っ込むのでトラップを設置し直したい時などに重宝する。
マジックバブル
床から巨大な泡が現れ、ヒットした相手を包み込む床トラップ。
ダメージは全く無いが、包まれた相手は20秒近く無防備状態となり、さらに押して動かせるという特性があるので好きな位置まで移動させて料理できる。
思い通りに動かすのは意外と難しいので少々慣れが必要だが、それを差し引いても充分強力なトラップ。
アルデバラン
呪われた男が被っていたという仮面が落ちて来て被った相手の生気を吸い上げ、長時間に渡って混乱状態にする天井トラップ。
元ネタは前作『刻命館』で主人公の前に館の主だった男である『アルデバラン』が被っていた仮面。
カビン系の強化版と呼べるトラップで、ヨウガンカビン以上の威力を持ちながらチャージ時間は普通のカビンと同じという破格の性能を持つ。
これさえあれば他のカビンはほぼ要らない子になるほどの超性能を持つ万能トラップ。ガンガン使おう。
スエゾー
異世界のモンスターの召喚して天井から落下させるトラップ。
当たった相手は弾き飛ばされる。
ご存じ
モンスターファームシリーズの看板モンスターがトラップとしてゲスト参戦。全エンディングを見る事で解禁される。
ロック系トラップとほぼ同性能だが、今作のトラップの中で
ぶっちぎりの威力を持つ壊れトラップ。
防御力無視の効果こそないが当たった相手は大概死亡し、良くても瀕死に追い込まれる。
ただし、なぜか全キャラが耐性を持っているので真上から落下させるとそのまま投げ返されてしまう。
子供だろうが年寄りだろうが巨大なコイツをポンポン放り投げる光景はかなりシュール
なので坂を転がして当てるなど使い方を考える必要がある。
なお、どういうわけか磁力系トラップで干渉できるため、バキュームフロアなどで引き寄せるとかなりカオスな状況になる。
さらに、摩擦の影響を受けないので一度転がると誰かにヒットするか時間経過で消滅するまで延々と転がり続ける。
うっかり自滅しないように気を付けよう。
◇仕掛け
館の中にはミレニアが設置したものとは別に元から仕掛けてあった罠が存在する。
すっごく生活しにくそうとか言ってはいけない
これらは侵入者にヒットさせることでダメージを与える事ができ、コンボにも組み込めるので活用できるようになると一気に攻略が楽になる。
暖炉の炎
現実でも暖房器具として使われているもの。侵入者をここに叩き込むことでダメージを与えられる。
油まみれの状態だとダメージが増加し、しかも相手の防御力を無視するという特性があるので使いこなすとかなり便利。
電気椅子
木製の電気椅子で拷問部屋などに設置されている。座らせる必要はなく触っただけでダメージが発生する。
電撃属性のトラップを起動すると放電もできる。
ただし、あまり丈夫ではないので何度か使用すると壊れてしまう他、一部トラップに巻き込まれても破壊される。
ペンデュラム
天井から吊り下げられた巨大な振り子刃。"ブォン"という大きな風切り音が特徴なので設置されている部屋に来るとすぐにわかる。
大きさに反して攻撃判定の出ている範囲はそれほどでもないがかなり威力が高く、防御力無視の特性もあるため使いこなせばとても強力。
西の森の館に仕掛けられているフックは見た目こそ若干違うがほぼペンデュラムと同系統の仕掛け。
回転ノコギリ
人間ほどの大きさを持ち、常に回転している丸型の電動ノコギリ。触った相手にダメージを与えて吹き飛ばす。
設置されている場所から動かない上に何度でも使えるのでコンボに組み込める。
さらにこの仕掛けにはバグがあり、ノコギリの傍で立っていると侵入者が勝手にノコギリに突っ込んできてダメージを受ける。
これを利用すればラスボスでも完封してしまえるほど。ただし、立つ場所によっては普通に避けてくることもあるので位置取りにはご注意を。
倒れる柱
一部の柱はトラップを当てる事で倒すことができ、敵を巻き込むとダメージを与えられる。
ただし、一度使用してしまうとそのステージでは復活しないので使いどころが肝心。
火薬箱
人間大の大きさを持つ木製の箱で、攻撃を与えると大爆発する。
相手が油まみれだとダメージが増加。
攻撃範囲が思いのほか大きいので巻き込まれないように注意しよう。
ギロチン
天井から釣り下がっている処刑器具。
真下を通ると勝手に起動して相手を処刑する。
非常にダメージが大きく、なおかつ範囲内なら相手が空中にいても問題なくヒットため見た目以上に便利。
槍
壁や床から定期的に飛び出す槍。"カシーン"という音が特徴。
デモシーンでもずっと聞こえるため耳に残る
範囲内の相手を串刺しにするが壁に設置されているものはダウン中の相手にはヒットしないので使い勝手はイマイチ。
床に設置されているものは空中判定の相手にもヒットするため使いこなせばコンボのお供にできる。
電撃壁
常に帯電している壁。壁に密着した状態だとダメージを受ける。
電撃系のトラップを起動させることで放電も可能。
読んで字の如く落とし穴。設置された場所を踏むと落下していく。
穴が剝き出しになっているタイプと蓋がされているタイプがあり、後者は相手をトラップで吹き飛ばす等して蓋を開けないと起動しない。
斬殺換気扇
天井に設置されている大型の換気扇。羽が刃になっており、巻き込まれた相手を切り刻む。
設置場所の特性上、発動にはリフトフロアが不可欠。
ぶっ飛んだネーミングが特徴でダメージも中々だが、ヒット数の多さが災いして補正がかかってしまいArkが稼ぎにくいという欠点がある。
濃硫酸
地下遺跡の部屋にある溜池。読んで字の如く濃硫酸であり、中に入っている間は少しずつ体力が削られていく。
ダメージ自体は微量だが、その分敵の防御力に左右されないという特徴があり、無敵状態になった将軍などに有効。
また、ゲーム内においてはダメージのあるだけの水と同じ判定なので普通にトラップを仕掛ける事が可能。
そのため、浸かっている相手を凍結系トラップ等で拘束すると動けない状態でジワジワ体力を奪うという中々エグい攻めができる
灼熱の溶岩
地下遺跡に存在する地形ダメージ地帯。濃硫酸同様に立っていると体力が削られるが、数秒間そのままでいると全身に着火してダメージを受ける。
巨大岩石
天井から吊るされているロック系トラップをはるかに上回る巨岩。
地震系トラップを特定の場所で起動すると上から落下してくる。
設置場所の関係上、必ず転がってくる上にあまりにも大きいためロック系トラップに耐性を持つ侵入者でも防ぐことは不可能。
油のタル
中に油が満載された巨大なタル。ウォール系トラップなどで衝撃を与えると転がっていき、当たった相手を押し潰す。また、破壊されると周辺に油をまき散らす。
爆発系トラップなどで着火すると周辺を巻き込む大爆発を起こし、巻き込んだ相手を吹き飛ばしながらダメージを与える。
現実にも存在したとされる処刑器具。
接触することで自動で扉が閉まりダメージを与える。威力は高いが正面から接触させなければならないので少々コツがいる。
吊り天井
地下遺跡内の小部屋に存在する仕掛け。部屋の中央部分の床にスイッチがあり、そこを踏むと小部屋の中にいるものを押し潰す。
効果は部屋全体に及ぶため、巻き込まれないよう注意。
◇ステージ
本作で戦いの場となるステージは三つ。
ストーリーの進行状況に応じて変化し、建物の広さや仕掛けなども変化するのでそれを上手く利用するのが攻略のコツとなる。
西の森の館
ストーリー序盤におけるステージ。部屋の数は四つと最も少なく、それぞれの部屋自体も狭いのできちんと逃げ回らないと侵入者に追い詰められるため注意が必要。
仕掛けの数も少ないが必要最低限は揃っているので上手く使えば連鎖を組む事も可能。
ストーリー分岐によっては最終ステージの場にもなる。
王宮
ストーリー中盤におけるステージ。国王からの命令を受けてここを守護する事になる。
序盤の館に比べると一気に部屋数が増加し、部屋の大きさも広くなるが敵の強さも増していくので油断は禁物。
また、ストーリーが進むと一番奥にある祭壇に女神像型の爆弾が仕掛けられ、この部屋を侵入者一人きりにすると爆弾が起爆して問答無用でゲームオーバー。
そのため、如何にして侵入者を祭壇まで侵入させないか、あるいは侵入してきた敵を始末するかを考えなくてはならない。
地下遺跡
ストーリー終盤におけるステージ。通称『刻人の聖地』と呼ばれ、刻人の祖先たる始祖が眠る場所。
最奥の部屋には刻人誕生の秘話が記された碑文が刻まれている。
王宮同様にかなり広いステージだが、部屋と部屋とを繋ぐ廊下が長いのが特徴。
仕掛けも豊富だが、終盤だけあって敵もかなり手強くなるので心してかかる必要があり、油断はできない。
ストーリー分岐によってはここが最終ステージになる他、最奥の部屋に宮殿同様の爆弾が仕掛けられる場合もある。
こちらも当然起爆されるとゲームオーバーになるので注意しよう
◇侵入者
本作における"敵"となる存在で、ミレニアが守護する館に迷い込んできた人間たち。
来訪の目的や年齢・性別・職業は様々だがミレニアはそれらを一切区別することなく平等に殺戮していく事となる。
最大で八人まで同時に侵入してくるが、プレステの処理能力の都合で一度に出現する敵の数は二人まで。
侵入者はそれぞれ体力・攻撃力・防御力などが異なり、侵入者の職業によって攻撃手段も様々。
また、職業によっては特定のトラップを無効化するなどの耐性を備えている場合もある。
その名の通り、ただの村人。ミレニアが接近すると突き飛ばしてダメージを与えてくるものの、基本的に戦闘能力は無いに等しく脚も遅い。
トラップに対する耐性も皆無なので好きなように料理してやろう。
作中では成人男性の村人の他に女性、老人、少年、少女と言ったタイプが登場する。
軽装の鎧に片手武器を携えた男性。攻撃力は控えめでトラップ耐性もないので落ち着いて戦えばあまり脅威ではない。
ただし、軽装ゆえか移動速度はやや速め。
両手持ちの巨大なハンマーを武器にする屈強な男性。
移動速度は遅いが体力と攻撃力が高く、ハンマーで地面を叩いて地震を起こし、こちらを転倒させたりする厄介な敵。
また、その怪力ゆえに天井から落ちてくるロック系トラップを受け止めて投げ返す事が可能で、ウォール系トラップも力づくで耐えて無効化する。
ただし、慣れたプレイヤーにはその体力の多さを逆手に取られてArk稼ぎのいいカモにされる存在でもある
なお、余談ながらこの職業のみ、怒り状態になると攻撃力が三倍近くまで跳ね上がるという特性を持つ。
ブーメランを使った遠距離攻撃を駆使する職業。作中では女性のみ登場する。
移動速度はやや速いが攻撃力・防御力共に低く、トラップ耐性もない。
ブーメランも動き回っていればほぼ当たらないので戦いやすい相手と言える。
全身に甲冑を着込んだ戦士の強化版とも言える存在。その甲冑ゆえに弓矢・爆弾・ベアトラップを無効化するため、慣れないと少々苦戦しやすい。
加えて一定の距離まで近づくと大きく跳躍してのジャンプ斬りを仕掛けてくる。
その反面移動速度は遅く、ジャンプ斬りも動いていればまず当たらないので落ち着いて対処すれば勝機が見えてくるはず。
腕にボウガンを装備した女性。弓での遠距離攻撃はダメージの他に毒などの状態異常を付与してくる。
移動速度も速めだが体力は低いので先手必勝を心掛けるとかなりあっさり倒せることも。
蹴り技をメインとした肉弾戦を挑んでくる職業。作中では女性のみ登場。
リーチは短いが移動速度は速く、時折大ジャンプしてこちらの背後を取ろうとしてくる。
また、一気に間合いを詰める飛び蹴りを放つことも。
トラップ耐性はなく体力も低いなど防御面に穴があるのが弱点。
頭巾を被って杖を携えた男性。光弾を飛ばす遠距離攻撃を行う他、自分以外の侵入者の体力を回復させることが可能。
このため、常に仲間と行動を共にしようとする傾向がある。ただし、
自分自身を回復させることは不可能。
また、固有の能力としてガス系トラップを無効化してしまう。
全身をフードで覆ったいかにも怪しげな男性。
僧侶と同じく光弾による遠距離攻撃を仕掛けてくるが、ホーミング性能があるため攻撃を回避しにくい。
また、体力が減ると発光しながら徐々に自分の体力を回復させる。
そのため、慣れないと戦闘が長期戦になりがちな初心者の壁。
逆に言えばコイツに苦戦しなくなればこのゲームに慣れてきた証拠。
移動速度は遅く、トラップ耐性もないなど実は防御面に関しては穴だらけ。
忍び装束で全身を固めた忍者。
移動速度が速い上にマップから突然姿を消したり、扉からではなく特定の位置から部屋に侵入してきたりと変幻自在な動きを見せる。
身軽さゆえに強制移動させるフロア系トラップを無効化し、閃光系トラップなども効かない。
遠距離攻撃として
スリケン手裏剣攻撃を行う。
弱点は
体力が低く、かなりあっさり死ぬこと。
派手な衣装を身に纏った肥満体型の中年男性。
手にナイフを持っているが攻撃力も移動速度も低く、戦闘能力も村人とほぼ大差ない。
ミレニアが近づくと距離を取ろうとするので逃がさないようにしよう。
片手にナイフを持った長身の男性。
忍者とほぼ同等の移動速度にマップから姿を消すなどの特殊能力を持つが、戦いに関しては消極的で逃げ回ろうとする傾向がある。
そのため戦闘面では苦戦しにくいが、王宮に登場するタイプは爆弾の設置されている祭壇を積極的に目指そうとするので違った意味で厄介な敵。
むせるっぽい対爆スーツで全身を覆った兵士。
手榴弾やガス弾を転がしての遠距離攻撃を仕掛けてくる他、着込んだスーツの効果で爆弾を含む火炎属性を持つトラップや仕掛け、閃光、ガスを無効化するなど優秀な防御能力を持つ。
移動速度自体は遅く、体力も低いがその特性のおかげで少々面倒な敵。
さらに宮殿や地下遺跡に爆弾を仕掛けたりとストーリー上においても重要な役割を担う。
また、瀕死状態でミレニアが近くにいると道連れに自爆しようとする。
杖を携えた若い女性。
僧侶の女版とも呼べるような存在だが、味方のサポートに特化した僧侶と比べるとこちらはクセの強いアタッカーといった攻撃重視の性能。
さらにダウン時に一定確率で自分の体力を回復させたり、分身して光弾を放つなどわりと多彩。
また、光弾がヒットするとミレニアを麻痺させ、その間に大ジャンプで背後に回り込んできたりとトリッキーな面も持つ。
体力自体は低く、トラップ耐性もないので一気に仕留めると楽。
両手に鉤爪上の武器を装備した屈強な半裸の男性。
ちょっと変態っぽい
スピードが速く、見た目通りひたすらに接近して攻撃しようとする他、大ジャンプしての飛び込み斬りを仕掛けてくる。
……が、あまりにも高く飛びすぎるので場所によっては斬殺換気扇に巻き込まれて自滅することも。
炎に特化した魔術師で、ローブ姿に杖を持った壮年の男性。
その名の通り火球を放つ遠距離攻撃を使ってくる。
また、自分が得意とするだけあって爆発物などを含む火炎系のトラップや仕掛けを無効化する事が可能。
火球攻撃は攻撃範囲が広いので慣れないと少々回避が難しく、加えて先述の通り防御面も意外と優秀な隠れた強キャラ。
が、なぜかヨウガンカビンを被せると普通にダメージを受ける。なんでだよ。
ローブを着用した壮年男性。
忍者や盗賊と同様に突然マップから消える他に、攻撃を受けた瞬間に別の部屋へワープする能力を持つ。
が、大層な名前とは裏腹にそれ以外のステータスは軒並み低く、さらにミレニアとは距離を取ろうとする習性がある。
そのため、部屋などで待ち構えていると入り口付近を行ったり来たりしていることもしばしば。
一応カードを投げ付ける遠距離攻撃を行えるが、攻撃力・頻度共に低め。
全身タイツのようなピッチリとした衣装を着たショートカットの若い女性。両手に鉤爪を装備している。
女版忍者とも呼べる性能を持ち、壁抜けやマップからの消失能力を持つ。
足も速く、フロア系トラップへの耐性や背後を取ろうとする大ジャンプも行ってくるが、忍者に輪をかけて体力が低いのでコンボを食らわせるとあっさり死ぬ。
フェドーラ帽のような帽子を被った若い男性。
ダウンした際に確率で自分の体力を回復させる他、薬瓶を投げ付ける遠距離攻撃を行い、喰らうと確率で混乱状態にされる。
特筆すべき能力としてトラップが起動可能な状態でミレニアがトラップの攻撃範囲内にいると勝手にトラップを起動させて自滅させようとしてくる。
また、回避能力が高く、ロック系トラップなどの発動からヒットまで若干タイムラグのあるトラップは横っ飛びで避けてしまう。
幸いトラップへの耐性そのものはないので、隙の少ないトラップをコンボの始動にして逃がさないようにしよう。
アラブ系を思わせる風貌の中年男性。乗馬用の鞭らしきものを携えている。
常に護衛役のガーディアンと行動を共にし、先導するかの如く先を歩いてくる。
……が、本人にはトラップ耐性や特殊な能力は何一つないため、大概ガーディアンより先に始末されるハメに。
身を守るための護衛なんだから前に立たせればよくね?とは誰もがツッコむところ。実際ムービーだとガーディアンに先を歩かせてるし
一応体力自体は比較的高め。
奴隷商人の配下である逞しい大男。顔全体を覆うマスクが特徴的。
常に主人である奴隷商人の後を歩いているが、ミレニアが近づくと猛スピードでのタックルや大ジャンプしながらのフライングボディプレスで距離を詰めてくる。
さらに見た目通りの怪力を持ち、ロック系やウォール系のトラップを防ぐことが可能。
また、奴隷商人が死ぬと自発的に行動するようになる。
体力が非常に高いのも特徴で、上手くコンボが組めないプレイヤーだと長期戦は必至。
逆に慣れたプレイヤーからするとクラッシャー同様に体力の多さを逆手に取られてArk稼ぎのカモにされる存在だったり
女版バーサーカーとでも言うべき露出度の高い女戦士。
ただし性能はかなり異なり、接近戦しかしてこないバーサーカーに対してこちらは斧を投げ付けての遠距離攻撃が可能。ヒットすると確率で毒状態にされる。
さらにフロア系トラップに対して耐性を持ち、体力・攻撃力・防御力でもバーサーカーを上回る等、実質ほぼ上位互換。
これじゃバーサーカーの立場が……
刻人を守護するために刻人の祖先とも呼べる始祖から作られたクローン兵士。
それだけにゲーム中においてもかなりの強敵で、手から放つ光弾は弾速が早く遮蔽物がない場所では回避が難しい。
加えてヒットすると錐もみ状態で吹っ飛ばされる上に復帰まで時間がかかるため、運が悪いとそのままハメ殺されることも。
また、常に浮遊しているせいで地震や落とし穴なども効果がなく、磁力系トラップも無効化する。
さらにダウンすると一定確率でワープしてミレニアの背後に回ってくるためコンボが組みにくい等、とにかく一筋縄ではいかない相手。
幸いにも体力自体はそれほど高くなく、回復などもしないので小刻みにダメージを与えるなどの戦法を取れば倒しやすい。
なお、ダウンさせなければワープはしないので凍結系のトラップがあれば一方的にハメ殺せる。
刻の衛兵と同じく、刻人守護のために作られたクローン兵士。
見た目もほぼ衛兵と同じだが、防御寄りの能力を持っている衛兵と比べるとこちらは攻撃に特化した存在。
光弾を放った後の隙が衛兵よりも小さく、さらにミレニアを引き寄せる磁力球を放つという固有の攻撃手段を持つ。
トラップに対する耐性も衛兵と同様だが、あちらに比べるとダウンした後にワープする確率が低めなのでいくらかコンボを成立させやすい。
アサシンに酷似した外見を持つ若い女性。
鉤爪での攻撃などはアサシンと同様だがそれ以外の性能は大幅に異なり、普段は他の侵入者の影と同化している。
しかし、ミレニアが侵入者に接近する、あるいは同化した影の持ち主が攻撃を受けるとミレニアの傍にワープして出現するという変わった特性を持つ。
自分以外の侵入者が全滅するまで、影に潜む→出現して攻撃→また影に潜む、というヒット&アウェイ戦法を取り続けるためかなりうっとおしい。
動きも速い上にフロア系トラップへの耐性まで持っているが、攻撃力と体力自体は低いのでトラップを当てさえすればサクッと倒すことも可能。
ローブを纏った壮年の刻人。
ぶっちゃけ幻術師の色違い
性能的にはほぼ幻術師と同等で、ミレニアから距離を取ろうとする所も同一。
そのため苦戦することはそうそうないが、攻撃がヒットすると確率でミレニアの体力を吸収して回復するという特性がある。
正面切って戦うタイプではないので知らない人も多そうだが
クグツ師が作り上げた人形。
甲冑のような装甲で全身を包んだ異形の兵士。
弓矢・爆弾・ベアトラップ・ガスをすべて無効化し、体力や防御力も高いという鉄壁の守りを誇る。
また、放ってくる光弾は弾速が速い上にホーミング性能が非常に高く、遮蔽物がない場所で避けるのは困難で威力も高い、と攻撃面でも隙がない強敵。
幸いにも移動速度は遅い上、戦いの場所となる地下遺跡では高威力の仕掛けが多数あるため、それらを上手く活用するのが撃破への近道。
クグツ師が作り上げたクグツ兵の強化版。
見た目はクグツ兵の色違いでステータス上の数値もほぼ同じだが、その実クグツ兵をはるかに上回る攻撃性能の持ち主。
攻撃手段は目から発射するレーザーで威力も高く、なんと一度発射態勢に入られると必中という無茶苦茶な性能であり、遮蔽物に隠れようが隣の部屋に逃げようが必ず当たる。
おまけに防御性能もクグツ兵と同等であるなどかなりの難敵。
とにかく接近されると危険なのでひたすら距離を取って戦うのが攻略のカギ。
大剣を装備し、ヘビーアーマーを着込んだ戦士。
騎士の強化版とも呼べる存在で、弓矢・爆弾・ベアトラップに加えてロック系とウォール系にも耐性を持つ極めて高い防御性能の持ち主。
代わりに重装備の代償として移動速度が遅くなっている。
なんだ、それなら十分付け入るスキがあるじゃないか、と思うなかれ。一定の距離まで近付くと固有技であるホバー移動しながらのダッシュ斬りを仕掛けてくる。
かなりの遠距離からでも猛スピードで接近してくるので初見では呆気に取られる事必至。
また、移動速度を除いたステータスは非常に高く、攻撃力に至ってはクラッシャーなどのパワー系キャラの約二倍という目を疑う数値を誇る。
おまけにダウンすると確率で身体を発光させてほとんどのダメージを軽減する無敵状態になる等、攻守に渡って隙がない。
ただし、ダッシュ斬りは横への攻撃判定が意外に狭く、斜め前方に走り抜ければ楽に避けられるなど初見殺しの要素が強めなので、そこに気付くと多少楽に戦える。
細身の片手剣を装備した長髪の青年。
クラッシャーやガーディアンなどのパワー系キャラに並ぶ攻撃力と忍者やアサシンと言ったスピード系キャラに匹敵する素早さを併せ持つ難敵。
ミレニアの背後に回り込む大ジャンプの他に剣を振るって衝撃波を飛ばす遠距離攻撃も使用する。これは威力が高くモーションが速い上に当たるとダウンしてしまうのでかなり厄介。
反面、単純な防御能力そのものは将軍と比べるとやや劣り、弓矢や爆弾系への耐性を持つに留まっている。
防御力の数値も騎士などと同レベルなのでダメージは通りやすい部類に入る。遠距離から一気に片付けよう。
巨大な杖を携えた老齢の男性。
炎に特化した炎獄師に対してこちらは雷に特化している。
そのため電撃系のトラップや仕掛け、さらには磁力を無効化し、浮遊しているため落とし穴や地形からのダメージも受け付けない。
また、遠距離攻撃である落雷は発動されると回避不可能など、攻撃性能も高い。
体力自体はそこまで多くはないが、ダウン時に確率で体力を回復するため上手くコンボを決められないと思わぬ長期戦になってしまう事も。
攻撃の機会を与えると厄介なので殺られる前に殺ってしまおう。
赤い衣服を着た刻人。
錬金術師と同様にトラップに対する回避能力が高く、勝手にトラップを起動させてミレニアの自滅を狙う点も共通。
それに加えて体力が減ると発光しながら徐々に回復していく。
遠距離攻撃は回避不可能の落雷。魔導士に比べると威力は低いが、代わりにモーションが速い。
ちなみに近付くとビンタを見舞ってくる。ダメージは意外と高め。
移動速度が速いのでトラップ起動のタイミングを誤らないようにしよう。
国王の腹心である禿げ上がった中年の刻人。
体力の回復能力や遠距離攻撃の落雷など、基本的にはほぼ神官と同じ特性を持つ。
落雷の威力は神官よりさらに低い代わりに発生が非常に速くなっており、モーションに入ってしまうと中断させるのは困難。
体力では神官を上回るが移動速度では後れを取っているため、あちらに比べるとトラップをヒットさせやすいので回復させないよう一気に倒すと楽。
作中の舞台となる国を治める刻人の王。片手に大剣を携えて襲い掛かってくる。
特筆すべきはステータスの高さで、攻撃力の数値が体力を上回る唯一の人物。
具体的に言うと平均的な騎士の攻撃力の軽く三倍程度。
将軍と同じモーションのホバー移動しながらのダッシュ斬りの他に遠距離攻撃として魔力を溜めてから光弾を放ってくる。
特にこの光弾は隙が大きいが弾速が速い上に威力がとてつもなく高く、ミレニアの体力が満タンでも三発喰らうと死亡してしまうほど。
防御力も高いのでダメージが通りにくく、移動速度も並の戦士より速め。おまけに神官や大臣らと同様の体力回復能力まで持つ。
さらにダメ押しとばかりに将軍と同じくウォール系・ロック系・爆弾・弓矢・ベアトラップ系のトラップを無効化するなど、その実力は圧倒的。
まさしく最強の敵と呼ぶにふさわしい相手なので仕掛けやコンボをフル活用して立ち向かおう。
でもカビンは勘弁な!
◇用語
人間
本作において人口の大半を占めている種族。
元々は文明らしい文明を持たず、生きるためにひたすら争いを繰り返す獣同然の存在だったが刻人によって知恵を分け与えられ、豊かな暮らしと平和な社会を手に入れた。
それ故に大半の人間たちは刻人に対して畏敬の念を抱いており、「
刻人様」と呼んで尊敬すると共に彼らに支配される生活を甘んじて受け入れている。
作中の描写からすると文明レベルは概ね中世ヨーロッパ程度と見られ、魔法やモンスターなどが実在するなどいわゆる
国産RPGのような世界観である模様。
また、支配と言っても登場人物たちの口からは「
この国は平和」と度々語られていることから、
刻人による統治自体は真っ当かつ良好なもので、人間たちを奴隷の如く扱うような非道なものではない事が伺える。
この世界の人間たちの間では『神隠し』と呼ばれる現象が存在する。
これは文字通り肉親や知人がある日忽然と行方不明になるというもので、登場人物の口からも「この国では珍しいことではない」と言われる程ありふれた出来事であるらしく、
そのため人間たちは原因や犯人を探ることもなく、そういうものであるとごく自然に受け入れていたが……?
刻人
作中の舞台となる国において人間を支配し、事実上文明の頂点に立つ種族。
青い肌と
青い血をしていること以外は人間と何ら変わらないが、
不老であり寿命によって死ぬ事がないという決定的な違いがある。
病気に罹患することもないらしく、事故や殺人といった外的な要因がない限り、永遠に生き続けられる存在。
それ故に高度な知識と技術を持ち、その力で以て人間を支配している。
自分たちが永遠の寿命を持つことから基本的には人間を下等な生き物としか見ていない。
なお、国王の発言によれば刻人は自ら子孫を増やしたりすることはできない模様。
実は刻人は生まれながらに永遠の命を持っているわけではなく、その正体はとある秘法によって転生した結果誕生した存在。
つまり元々は人間である。
そして、刻人が永遠の命を維持するためには人間の魂が必要であり、つまり国で頻発する神隠しの正体は刻人が自分らの命を維持するため秘密裏に人間を殺害していることに他ならなかった。
この事実は刻人たちにとって厳重に秘匿せねばならない秘密であると共に、人間たちを惹き付ける餌ともなっているようで、
人間社会で大きな力を持つ人物たちは「国王に忠誠を誓い、貢献をし続ければ刻人になれる」という約束をちらつかされることで服従を強いられ、
さらに作中で王宮の祭壇に爆弾が仕掛けられるといつの間にか「祭壇には刻人の永遠の命の秘密が眠っている」と曲介された噂が広まり、
王宮への侵入者が相次ぐという事態を招いている。
ルート分岐によってはゲリラ組織レッドブラッドの手で国中にこの秘密が暴露され、その結果永遠の命を求める人間たちが暴動を起こすにまで至っている。
マリオネットプロジェクト
神官のヨカルによって発案された兵士育成プロジェクト。
普通の人間の兵士では有事の際に裏切る恐れがある事から「絶対に裏切らない忠実で信頼できる兵士」を作るべく、
幼い人間を誘拐して長期に渡って洗脳・教育を施し、さらに攻撃手段をトラップのみとすることで万が一反逆されても容易に処分できる存在にするというもの。
作中では主人公のミレニアがその第一号として運用されている。
プロジェクトの真の目的は刻人が永遠の寿命を維持するために必要な魂を集める『人間狩り』を刻人に代わって行うための存在を育成すること。
刻人が自ら人間を殺すのはリスクが大きく、その事実が露見してしまうと人間たちからの信頼が損なわれてしまう恐れがある。
そこで兵士として育成した人間に人間狩りをさせることで自分たちの手を汚すことなく魂を集め、
それでいて事態が発覚したとしても容易に切り捨てられる対象を作り上げるのがプロジェクトの真意であった。
が、実験体として試験運用されたミレニアが余りにも強過ぎたことで全ての歯車が狂っていき……
レッドブラッド
『刻人を絶滅させ、人間を刻人の支配から解放する』ことを目的とするゲリラ組織。
ただ、その理念は刻人を尊敬している大多数の人間たちからすると理解できないものである模様。
メンバーは元軍人やゴロツキ、格闘家など出自や職業は様々だがリーダーであるキースの人徳に惹かれて集まってきた者が多い。
暗殺部隊や突撃部隊などを有し、いずれも実力者揃い。
作中では権力者であるデッドムーンと手を結んで刻人暗殺など様々な活動を繰り返してきたが、西の森の館でメンバーがミレニアに殺された事が切っ掛けとなり、
幾度も交戦するものの全て返り討ちに遭い、最終的に全滅。
なお、ストーリー分岐によってはリーダーのキースやごく一部のメンバーのみ生存する。
◇登場人物
●ミレニア
本作の主人公である人間の少女。年齢は19歳。
幼い頃に神隠しに遭い、その後は刻人のヨカルによって育てられた。
神隠し以前のことは覚えておらず、興味もない。
育ての親であるヨカルから「人間は滅ぼすべき悪である」と教育されており、人間を殺害することに何の躊躇いも持たない。
ヨカルから教わったトラップを操る能力を使い、淡々と迷い込んできた人間を殺していく……。
侵入者を一人も逃すことなく殺害(パーフェクトジェノサイド)を達成したエンディングでは、育ての親や肉親といった者が相手でも一切容赦なく殺害する非情さを認められ、
魔神によって永遠の命を授かり、新たな刻人として転生。
その後、魔神の使い魔として人間の世界を滅ぼすべく活動していくことが語られる。
つまり、前作『刻命館』に登場する使い魔のアスタルテこそかつてミレニアと呼ばれた少女の成れの果てであることが示唆されるという結末になっている。
無口だったミレニアと比べてあっちはめっちゃ饒舌だけど
なお、このエンディングを迎えたクリアデータをロードして隠しコマンドを入れながらミッションを開始すると青い肌と青い血を持つ刻人ミレニアの姿でプレイできるという隠し要素がある。
いわゆる
喋らない主人公であり、作中では人形のように無表情で感情表現に乏しく、ほぼセリフを発しない。
が、登場人物からの問いかけに対して「
人間を殺すのが使命だから」と答える等しており、自我や言語能力を失ったりしているわけではない模様。
ゲームの仕様上、プレイヤーはミレニアの背面を見る機会が多いことを意識してか、背中が大きく開いた煽情的な衣装を身に纏う。
このミレニアの後ろ姿はパッケージにも採用される等、本作を象徴する印象的なヴィジュアルとなっている。
ただし、海外版のパッケージでは侵入者と対峙するミレニアの姿を正面から描いたものに差し替えられており、
ミレニアの顔がやたらめったらに濃く描かれているのも手伝って良くも悪くもまるっきり異なった印象を与えるものになっているのである意味必見。
●ヨカル
国王に仕える刻人の神官であり、ミレニアの育ての親である女性。
その美貌は感情がないせいと噂される。
また、はるか昔に国王と愛し合っていた時期があるとの事。
忠実な兵士を育成するマリオネットプロジェクトの発案者でミレニアにトラップの使い方や知識を授けた人物。
穏やかな口調の人格者だが、800年近い歳月を生きているせいかどこか無感情な印象を受ける。
他の刻人同様、人間に関しては下等な生き物と見下している模様。
ただし、長年一緒に過ごしたミレニアに関しては我が子のような思いを持っているようで……。
ちなみにゲーム中最初のミッションではヨカルが館の一室に立っているが、この状態でも当たり判定があるため、普通にトラップを当ててArkを稼ぐことができる。
初期のトラップは性能が低いのでコンボを繋げるのはなかなか難しいものの、慣れれば大ダメージのコンボを組む事も可能。
コンボが途切れると会話の後で怒ってその場からいなくなってしまうが、体力の上限を超えたダメージを与えるとその場から消滅する。
実は15年前に幼いミレニアを誘拐し、その両親を殺害した張本人。
とあるエンディングでは最終ボスとしてミレニアと対峙し、戦いの末に敗れる。
死の直前に自分が両親の仇である事実を伝え、道具として扱うつもりのミレニアと暮らしているうちにかつて置き去りにした感情を取り戻した事、
さらにミレニアが限られた寿命しか持たない人間である以上、
やがては歳を取り死んでいくのを見送る事になるのが今の自分には耐えられなくなっていると告白し、
戦いから離れて生きるように言い残して息を引き取る。
なお、どのストーリー分岐においても最終的に死亡するが、上記のエンディング以外だとこれといった会話もないままあっさり葬られる。ひでぇ
●キース
刻人絶滅を掲げるゲリラ組織『レッドブラッド』のリーダーである青年。
まだ年若いが類稀な行動力とカリスマを併せ持ち、メンバーからも強い信頼を寄せられている。
権力者のデッドムーンとの交渉でも一歩も引かない胆力を見せるなど強固な信念の持ち主。
刻人を絶滅させるべくあらゆる手段を用いて活動するが、その根底には幼少期の出来事が関係しており……。
実はミレニアとは血の繋がった兄妹。
幼い頃に妹のミレニアが刻人と一緒にいる場面を目撃し、その直後に神隠しに遭って妹を失う。
さらに、探しに行った両親も刻人の家に行ったまま帰ってこなかったことで刻人が人間を殺していると直感的に悟り、
各地を回って調べた結果、神隠しには刻人が関係していることを突き止め、自身の考えが誤りでは無かったと確信して仇討ちを誓う。
それ以降はレッドブラッドを組織し、自らがリーダーとなって刻人の絶滅を目指し行動していた。
つまり、『人間を刻人の支配から解放するため』というレッドブラッドの結成理由は建前に過ぎず、本当の理由は両親と妹を奪った刻人への復讐という個人的な動機でしかなかった。
だが、死んだと思っていたミレニアが生きており、あろう事か刻人の操り人形となって仲間や人間たちを殺していることを知ってしまい、
組織のリーダーとして仲間の仇を討たねばならない立場と、妹を救いたい兄としての狭間で苦悩する。
最終的には敵同士として対峙せざるを得ない状況まで追い込まれ、ミレニアと戦うが敗北。己の運命を呪いながら絶命する。
が、ストーリー分岐によっては組織のリーダーとしての立場や死んでいった仲間たちの思いを全て捨て去り、ミレニアと二人で国を出ていくという結末を迎える。
その後二人がどうなったかは詳しく語られないものの、子供を抱いているミレニアらしき女性のイラストが映ることから
子供を儲けたことが示唆される。
CERO:Cェ……
●エクリプス
800年の長きに渡って物語の舞台となる国を治めている国王。
思慮深く、王らしい威厳と穏やかな物腰を持つが、内心ではここ数百年における人間の増長を快く思っていない。
また、実はその立場ゆえに命を狙われ続けているらしく、それに対抗するべく鍛錬を続けた結果、強大な戦闘力を持つに至っている。
当初はミレニアの働きぶりに満足していたものの、あまりにも強過ぎるミレニアに対して徐々に危機感を抱き始め、
やがて人間狩りが終わったことで用済みとなったミレニアを始末しようと様々な策略を用いるが全て失敗。
ならばと育ての親であるヨカルまでをも刺客として駆り出すが逆に殺されるという結果に終わる。
最終的には業を煮やして自ら親衛隊を率いて討伐に乗り出し、自身も戦いに参加するが返り討ちにあって敗死する。
ストーリー分岐によってはレッドブラッドに刻人の碑文を持ち出されたことでミレニアを裏切り者と認定して処分しようとするが、やはり逆に殺されるという末路を迎える。
とあるエンディングでは死の間際にミレニアと会話を交わし、
「限られた寿命しかない人間は懸命に生きる余り欲望に対し性急になり過ぎて争いが起こり、永遠の寿命を持つ刻人がそれを抑えていたからこそ平和が保たれていた」と語り、
人間が限られた人生を必死に生きることは認めつつも、自身という導く者がいなくなった人間たちは滅びの道を歩むだろうと言い置いて息絶える。
そしてその言葉通り、国王の死によって人間たちの権力争いが始まり、国が乱れていったことが語られる。
●ダスク
国王の腹心である大臣。禿げ上がった中年の刻人。
自身では国王に信頼されていると思っているが、実際の所は国王が優越感に浸るための存在でしかない。
性格は小心者で国王の命令には逆らえないイエスマン。
序盤から登場するが、どのストーリー分岐においても最終的には国王が手勢を引き連れてミレニア討伐に乗り出した際に自身も戦闘に参加するよう強要され、そのままミレニアに殺害される。
●デッドムーン
人間社会において大きな権力を持つ闇司祭。影武者や自らの私設軍を有している。
表向きは国王に忠実に仕えているが、腹の底では国王から権力を奪って自身がその後釜に座り、さらに永遠の命を得るという野望を持つ。
そのためにキース率いるレッドブラッドによる刻人暗殺の支援や王宮に爆弾を仕掛けるなどして暗躍する。
刻人暗殺という事態を受けて国王が王宮から避難したことで権力を握るために表立って動き出すが、ミレニアによって部下共々皆殺しにされ、怨みの言葉を残して死亡する。
●ジェラルド
レッドブラッドの主要メンバーである騎士。
騎士らしく西洋風の剣を武器としている。
元々は軍に所属していたようだが、作戦に賛同することが出来ず、軍を離脱。その後キースと知り合いレッドブラッドに加入したという経歴を持つ。
それ故に、レッドブラッドの信念を強く信じ込んでいて、作戦を共にする傭兵のマクロードから刻人を本当に殺すのかと聞かれた時には、『自分たちは刻人を尊敬などしていない』と言い切るほど。
なお、部下である弓使いのレインには好意を持たれているが、彼はそのことに気づいていない。
マクロードが作戦に反発して単身ミレニアに挑んだ末に死亡した際、断末魔の叫びを聞いたことでレインと共に館に侵入する。
館でミレニアと対面した際には「君がマクロードを殺したのか?」と問いかけてくる。
これに「殺した」と返す(または攻撃を行うと)と「刻人に洗脳されているようだな」と見做して攻撃してくるが、
逆に「仕方がなかった」と答えると自分たちの落ち度を認めてレインと共に撤退する。
一応見逃すことも可能だが、実は彼とレインの生死はエンディングやシナリオ展開に大きく分技するためよく考えること。
なお、撤退後はジュリアと異なり、一切登場しない。
●ジュリア
レッドブラッドの切り込み隊長とも言うべき女ハンター。
コントロールに優れたブーメランを武器とする。
ストーリー分岐によっては任務から帰ってこないジェラルドたちを捜索するべく西の森の館を訪れ、ミレニアと対決する。
実はキースとは幼馴染であり、その妹であるミレニアとも面識がある。そのため館でミレニアと対面した際には「ミレニアなの?」と問いかけてくる。
これに対して「はい」と答えると驚愕した後にミレニアが生きている事をキースへ伝えるべく戦闘を中断して逃走を開始する。
そのまま追いかけて倒すことも可能だが、ゲームに慣れていない状態だと少々難しいので自信がないなら「いいえ」と答えるのがベター。
生還した場合はその後のデモにも登場するが、ミレニアが生きていると知ってもレッドブラッドのリーダーとしてしか振る舞わないキースと口論になり、以後登場しなくなる。
●ヴォーグス
国王の部下である刻人のクグツ師。
人間を信用できない生き物として毛嫌いしているらしく、
ヨカルが発案するマリオネットプロジェクトへの疑念と対抗心から自力で研究を重ねて刻の人形を完成させ、
自身の研究成果が優れている事を証明するべくミレニアと戦うも破れて死亡する。
ストーリー分岐によってはミレニアに向かって両親の死の真相を暴露し、ヨカルへの恨み言を残して事切れる。
ヴォーグスの作りだしたクグツ兵や刻の人形はプロフィールだと『人形』と銘打たれているものの、
- 倒すと赤い血を流しながら機能停止する
- 「お母さん」「自由になれた」という死亡セリフを残す
などからおそらく
生きている人間を素体とした兵器だった可能性が非常に高い。
要するに人間を信用できない生き物と見なしながら結局は
自身の創造物も人間なしでは完成できなかったという皮肉な結果になっている。
●ダール
ゲームにおける一番最初の侵入者となる村人。
プロフィールに『
ごく最近リリアという可愛い奥さんと結ばれたばかりで幸せの絶頂にいる』といういかにもな
死亡フラグを立てている哀れな男。
村人ということからもわかる通り戦闘力は皆無で、要するにトラップの使い方などを学ぶためのチュートリアル的な役割を持つキャラ。
初登場のミッションでは逃がすことも可能だが次のミッションで後述のスラッシュと共に再び館を訪れるため、どうあがいても必ず死亡する。
プロフィールでも触れられているリリアはデモシーンに登場するものの、このゲームの登場人物の中では非常に珍しく死亡しない。
本作ではデモシーンに登場する人物はほぼ全て殺害する事が可能なのだが、その唯一の例外がこのリリアなのだ。
ゲーム誌などで紹介されていた開発段階の画像だと当初はこのリリアも侵入者として倒すことができたようだが製品版では不可能になっている。
一説によるとリリアはダールとの子を身籠っているという設定だったため、妊婦を殺害するのはさすがに問題ありと判断されて侵入者としての登場が見送られたという話もある
●スラッシュ
村の戦士。
ぶっきらぼうな性格で酔うと短気になって暴れるなど血の気の多い面もあるが、情に厚いため親友のガストーンや弟分のホークなど多くの人から慕われている。
夫が刻人の館へ行ったきり帰ってこないことを心配したダールの妻であるリリアに雇われ、ダールを捜索するために館を訪れてミレニアと戦闘になる。
ダールが生存している場合は刻人の名を騙って人を呼び寄せるミレニアをこらしめるべく、ダールと共に館へ乗り込んでくる。
戦闘力のない村人であるダールと違って武装しているため、敵として戦う相手として最初の人物。
とはいえ、序盤に登場するとあって能力自体は低いので落ち着いて戦えばそれほど苦戦するような強さではない。
スラッシュまでもが犠牲になったことで、西の森の館は入った者が二度と出てこない館と噂されるようになり、さらなる侵入者を呼び込むことに……。
ちなみに、体験版でもエネミーとして登場している。
◇余談
- 会社繋がりでテクモのゲームソフト『モンスターファーム2』において『トキビト』というモンスターがゲスト参戦している。
ちなみにナーガ種であり、見た目はミレニアを彷彿とさせる。
- 後継作である『影牢Ⅱ-Dark illusion-』ではサイドストーリーの敵としてミレニアが登場。
こちらのトラップを勝手に起動するなどの特殊能力を持つが、武器を持っておらず攻撃手段はなんとビンタ。ヨカルに教わったのだろうか
ステータスが非常に高いのでダメージは大きいがリーチが短く、一定の距離に立つと当たらないビンタを繰り返すのでこうなるとコンボの的。
さらに条件を満たせばミレニアのコスチュームが開発可能になり、着用すると主人公アリシアの姿をミレニアに変更できる。
- 2014年の『影牢 〜もう1人のプリンセス〜』では
『刻命館』を除いたシリーズの歴代主人公がゲスト参戦しており、ミレニアも当然登場。
職業は『刻人の姫』となっている。
こちらでも敵として戦えるだけでなく、条件を満たせばプレイヤーキャラとして使用できる。ポロリもあるよ!
性能はトラップを一度に三つまでしか設置できず、アビリティも使用できない代わりに移動速度が速くトラップのチャージ時間が短い、と原作を意識したシンプルさが特徴。
なお、原作では悲鳴以外にボイスが存在しないが本作ではボイス付きで普通に喋る。声の担当はMiKA女史。
- 『無双☆スターズ』においてもまさかの参戦を果たし、トラップで大軍をなぎ倒すミレニアの姿を見る事ができる。
また、BGMも本作の『暗黒の翼』のアレンジが使われているという心憎い演出も。
こちらでの声の担当は皆川純子女史。
さらに本作では風呂場イベントというシステムがあるため、なんと入浴シーンを見ることが可能。ヨカルさん、キースさんこっちです
- 先述の通り本作のBGMはダークな作風にマッチした名曲揃い。さらにサントラには水野あおい女史の歌うイメージソング『Frozen Dark Night』が収録されている。
が、多くのPS作品のサントラ同様すでに絶版となっており、中古サイトなどでは値段が高騰している。
追記・修正はヨカルに10連コンボを決めながらお願いします。
- 立て乙。なぜか実写CMラストの「嵌る奴が悪いんだ……」と向こう側に去るミレニアの背中がかなりエロかった -- 名無しさん (2024-12-19 15:13:36)
- 今作が面白すぎるせいなんだが、前作刻命館も面白いんだよ!今作のトラップコンボの面白さが半端じゃないのと前作は詰みの可能性あるから今作のほうがハマるけど。 -- 名無しさん (2024-12-19 15:25:10)
- 確か三角木馬あったような・・・続編だっけ?今のコエテクの技術で作ったらとんでもないエログロ作品になりかねんなw -- 名無しさん (2024-12-19 16:10:51)
- ストーリー構成はお世辞にも良いとは言えないが、ヨカルがラスボスのエンディングは今でも記憶に残っているほど好き。 -- 名無しさん (2024-12-19 16:38:02)
- エンディングで思い出したけど皆殺しルート最終話タイトルの「救済」の意味が未だに分からん。他の最終話の分かるんだが… -- 名無しさん (2024-12-19 16:57:29)
- 子供とかはわざと見逃せるんだっけか。 -- 名無しさん (2024-12-19 21:23:29)
- やたら足の速い兄妹 -- 名無しさん (2024-12-19 21:49:07)
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最終更新:2025年04月27日 17:29