地下牢の徊神(遊戯王OCG)

登録日:2025/02/06 Thu 21:59:24
更新日:2025/05/18 Sun 09:14:07
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地下牢(タルタロス)徊神(かいじん)
効果モンスター
星9/地属性/アンデット族/攻2600/守0
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードがデッキから墓地へ送られた場合に発動する(この効果の発動に対してお互いはモンスターの効果を発動できない)。
自分フィールドのカードを全て墓地へ送り、このカードを特殊召喚する。
その後、この効果で墓地へ送ったカードの数まで相手フィールドのカードを墓地へ送る。
(2):このカードがデッキ以外から墓地へ送られた場合、手札を1枚墓地へ送って発動できる。
フィールドのカード1枚を墓地へ送る。

地下牢の徊神とは、遊戯王OCGに存在するモンスターカードの一枚。
RAGE OF THE ABYSSにて登場した、地属性・アンデット族の最上級モンスター。

対象に取らず破壊も解さない除去効果を持っている。

効果の解説


(1)の効果について


特に目を引く豪快な除去効果。
簡易版のアーゼウスとも言える強力な除去効果であり、相応のコストを払うものの相手の盤面に大打撃を与えられる。またモンスター効果のチェーンも封じるので止められにくい。
ただし墓穴の指名者は採用率の高い汎用魔法カードなので大敵である。逆に言えば汎用カードではこれくらいしか対抗策が無いという事だが……。

トリガーは「デッキからの墓地送り」と独特なものであるが、アンデット族はデッキからの墓地送り手段が豊富にあるので発動機会は多い。
バトルフェイズのみの話だがアドヴェンデット・セイヴァーは貴重な「コストとしてアンデット族をデッキから墓地に送るカード」なので覚えておこう。なおこの場合は墓地に落ちた時点で発動するのでセイヴァーの攻撃前に効果処理がされる。

注意点としては、効果を無効化せずに墓地から離れた場合、コストを払ったタイミングで処理が止まる事。
どういうことかというと相手の場のカードを墓地に送る処理は特殊召喚の後に後に行われるので、ただこちらのフィールドが更地になるだけという最悪の状況になる。
幸い手札から使用可能なD.D.クロウはチェーンできないので安心……だが、フリーチェーンなので間に何かしらの魔法・罠を噛ませれば無理矢理通せるので油断は大敵。

強制効果なので条件を満たせばチェーン1で強制的に発動する。これはメリットにもデメリットにもなる。
例えば隣の芝刈り真血公等で「同じタイミングでの誘発効果を持つモンスター」と同時に送られた場合、それらのモンスター効果は発動できない。例えばティアラメンツの場合は融合できず墓地に送られたままの状態になる。

運任せであり戦術に組み込めるものではないが、相手の作戦を崩す事ができるので覚えておこう。もちろんこちらにも全く同じことが言えるので注意。

(2)の効果について


こちらはどこからでもいいので墓地に送られた際に発動できる墓地送り効果。

手札コストは要るが、こちらも対象に取らず破壊も解さない除去なので通りやすい。リンク召喚等の素材にしてもいいので、展開のついでに除去ができる。

任意効果なので使いたくない場合でも安心。ただしチェーン封じ効果もないので止められる可能性もある。
(1)と(2)は「いずれか一つしか発動できない」制限があるのも覚えておきたい。


相性のいいカード・テーマ

牛頭鬼

デッキからアンデットを墓地に送る起動効果と、墓地に送られた際に墓地のカードを除外コストに手札のアンデットを特殊召喚する誘発効果を持つ下級アンデット族。

地下牢の徊神の効果で牛頭鬼の効果につなぎ、手札でだぶついたアンデットを特殊召喚できる。
この際にシノビネクロやチャンシーを除外コストに使う事で更に展開を伸ばせる。

墓地に牛頭鬼以外のアンデット族が要るものの、アンデットは墓地以外からの特殊召喚方法が乏しく召喚権がカツカツになりがちなので有用。

誘いのΔ

SUPREME DARKNESSで登場した、アンデットワールド以来久しぶりに登場したアンデット族サポートの強力なフィールド魔法。

発動時の処理として上級アンデット族をデッキから墓地に送ることができ、このカードの分で最低一枚の除去が可能。
自己リクルート効果があるのでコストにする負担も比較的軽い。

永遠の淑女 ベアトリーチェ

フリーチェーンでデッキからカードを墓地に送ることができるランク6の汎用モンスター。

相手ターンに墓地に送る事で除去を放つことができ、さながら本家アーゼウスかニビルのような存在になる。
勿論相手ターンでの話なので止められる可能性が跳ね上がるが、最大の問題点はすでに禁止カードとなっており、当面の間解放される事は恐らくない事だろう。
遊戯王マスターデュエルではデモンスミスが実装されても規制されていないが……どうなるかは未知数。

ティアラメンツ

先程はティアラメンツの融合を封じられると書いたが、これは同時に墓地に落ちた場合の話。
ティアラメンツの効果で墓地に送られた場合と、地下牢の徊神の効果でティアラメンツが墓地に送られた場合、これらの双方がお互いのトリガーとなり、場を更地にしながらティアラメンツ展開をするという、最近引退した人が聞くと眩暈がするようなコンボを行える。

例として、ティアラメンツ・メイルゥの効果でデッキトップから墓地に落ちた場合。この際、地下牢の徊神の効果でメイルゥが墓地に送られる事でメイルゥの融合効果を発動できる。今はほぼ全員規制されており、デッキトップの当たりクジを増やせるので狙ってみよう。
またティアラメンツの魔法・罠カードも墓地に落ちた場合の効果を狙える。

またある程度の工夫は要るが地下牢の徊神をティアラメンツの融合に巻き込む事でデッキに戻し、複数回の除去を打つこともできる。
アンデット・ストラグル等の「アンデット」魔法・罠の墓地効果を使った方が手っ取り早いのだが、覚えておいて損はないだろう。

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最終更新:2025年05月18日 09:14