ティガダーク

登録日:2025/03/11 Tue 00:08:37
更新日:2025/03/15 Sat 00:35:42
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今度のティガは黒い奴


出典:ウルトラマンギンガ 5話「夢を憎むもの」より
2013年7月10日から8月14日まで第1期(全6話)、11月20日から12月18日まで第2期(全5話)がテレビ東京系列にて放送/全11話
©「ウルトラマンギンガ」製作委員会、円谷プロダクション


ティガダークとは、『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』で初登場したウルトラマンティガの過去の姿。
同作にて登場したティガトルネードティガブラストについても解説する。


概要


何を驚いているの?それが本当の貴方…。
3000万年前、私達と一緒に世界を滅ぼした、それがダイゴ、貴方の姿なのよ…。

身長:53m
体重:4万4千t
飛行速度:マッハ2.5
走行速度:マッハ0.9
水中速度:マッハ0.9
潜地速度:マッハ0.8
ジャンプ力:400m
握力:3万t
スーツアクター:長谷川恵司

かつての姿ということもあり、デザインそのものはTV本編等に登場するウルトラマンティガとほぼ同じ。
ただし、「ダーク」と名前に付いているように、ボディカラーは黒銀となっている。

ユザレが語ったところによると、ティガはかつては光の巨人であったが、
本編でマサキ・ケイゴが変身したイーヴィルティガのように闇の巨人に変じると、
他の三人の闇の巨人と組み、3000万年前に存在した超古代文明を滅ぼしたという。
その闇の三巨人のうち、紅一点である愛憎戦士 カミーラとは恋人関係にあったことがカミーラ本人から語られている他、
仲が良かったのか、剛力戦士 ダーラムからは「マイ・フレンド」と呼ばれていたその呼ばれ方だとレイブラッド星人みたいな声の格闘家ビンタされそう…が、
ユザレと関わったことで再び光の巨人に転じて他の闇の巨人たちと敵対し、3人を封印。ルルイエに平和を取り戻したという。

後の『ウルトラマンギンガ』では、ハンドスラッシュのような光線を放つシーンがあるが、
『THE FINAL ODYSSEY』では闇を否定するマドカ・ダイゴが変身したためか、闇の巨人としての力をうまく発揮できないようで、
主に肉弾戦で戦っていてゼペリオン光線のような必殺光線を使う描写がなく、ダーラム戦では劣勢に立たされた。



ティガトルネード*1


身長:53m
体重:4万4千t
飛行速度:マッハ3
走行速度:マッハ1
水中速度:マッハ1
潜地速度:マッハ0.9
ジャンプ力:450m
握力:6万t
スーツアクター:中村浩二

通常のティガでいうところのパワータイプに相当する姿。体格もがっしりとしたマッシブなものになっている。
体格以外はあまり変わっていないが、体色に赤のラインが加わっているのが特徴。
劇中ではダーラムがトドメとして放った必殺光線「ファイヤマグナム」を光のエネルギーに変換・吸収して変身した。
必殺技はパワータイプと同じく「デラシウム光流」で、ハンドスラッシュも披露しているが、パワータイプほどの力は発揮できない。



ティガブラスト*2


身長:53m
体重:4万4千t
飛行速度:マッハ7
走行速度:マッハ1.5
水中速度:マッハ1
潜地速度:マッハ1
ジャンプ力:900m
握力:2万5000t
スーツアクター:権藤俊輔

通常のティガでいうところのスカイタイプに相当する姿。マッシブだったトルネードとは異なり、スマートな体格になっている。
ティガトルネードの体色にさらにが加わり、見た目的にもティガ・マルチタイプに近付いているが、
マスク(顔)は黒銀色のままである他、プロテクターの溝が黒みを帯びているなど、闇の巨人らしさは残っている。
劇中ではティガトルネードがヒュドラのヒューガスト(必殺光線)を光のエネルギーに変換・吸収して変身した。
空中戦をする描写はなかったが、スペック的にはスカイタイプ同様にスピーディーな戦いを得意とすると思われる。
スカイタイプの必殺技「ランバルト光弾」も使用できるが、スカイタイプほどの威力はやはり発揮できない。



劇中での活躍


カミーラに見せられた幻覚で、ダイゴがブラックスパークレンスを用いて変身*3
シビトゾイガーの襲撃で負傷した母を気遣う娘(役名は赤い風船の少女)を一度は救おうと手を伸ばすが、
少女の悲鳴を聞き、闇の衝動に駆られてパンチで潰す*4衝撃的な姿を見せる。

その後、ダイゴは闇の巨人たちの企みを阻むべく、浮上した古代都市「ルルイエ」に乗り込むと、
ティガダークに変身して闇の三巨人に挑むが、心が「光」のまま変身したためにティガダークの闇の力を使い熟せず、
最初の相手を買って出たダーラム戦では劣勢となり、海中に引き込まれての格闘戦の後、海中の砂底に埋め込まれる。
そして、抵抗できない状態でダーラムが放ったファイアマグナムを受けるが、これを光の力に変換することでティガトルネードに変身。
困惑したような素振りの後、自分に向かってくるダーラムにデラシウム光流を放ち、これを撃破した。

続くヒュドラとの戦いでは特殊空間「ルマージョン」に誘い込まれ、素早い動きで翻弄するヒュドラに苦戦するが、
ダイゴたちは別行動をしていて、TPCのタカ派に同行していたイルマ隊長が起爆装置で起こした爆発がルマージョンに干渉し、脱出に成功。
ダーラムの時と同じく、ヒュドラがトドメを刺すために放ったヒューガストを光に変換・吸収してティガブラストに変身すると、
再度ヒューガストを放とうとしたヒュドラにそれ以上の速さでランバルト光弾を撃ち込み、これを撃破した。

カミーラとの最終決戦では、カミーラの用いる光の鞭「カミーラウィップ」と氷の刃「アイゾード」に苦戦を強いられるも、
自身に加勢したレナの搭乗するガッツウイング1号をカミーラウィップから庇ったことで、
カミーラの歪んだ愛とレナへの純粋な愛を光に変換して取り込み、ついにウルトラマンティガ マルチタイプの力を取り戻すことに成功する。


その後のシリーズでの活躍

ウルトラマンギンガ


ダークライブ…!ティガダーク…!

5話「夢を憎むもの」〜6話「夢を懸けた戦い」においてティガ(マルチタイプ)のスパークドールズ異形の手のモノにダークライブされて登場。
劇場版公開から13年ぶりの出番となっただけでなく、初めて純粋な闇の戦士として登場した。

実体化すると同時に礼堂ヒカルジャンキラーから降機した一条寺友也を襲撃するものの、タロウの活躍により2人を逃す。

その後ジャンキラーと一騎討ちを繰り広げた末にダークダミースパークを破壊したカラータイマーが赤のウルトラマンギンガの前に出現。
更にバルキー星人を眼光で巨大化させて2VS1でギンガを攻撃するも、改心した一条寺友也の手元にガンパッドが出現し、ジャンナインが加勢。
最後はジャンナインのジャンスターダストで撃破され、ギンガに撃破されたバルキー星人共々スパークドールズへと戻った。

なお、スパークドールズはヒカルに回収され、劇場スペシャルではタイラントと戦闘し、
10話「闇と光」では渡会健太がギンガライトスパークでライブし、同じく久野千草がライブしたウルトラマン、石動誠一郎がライブしたウルトラセブンと共にスーパーグランドキングに挑んだ。


余談

  • ソフビを筆頭とした商品展開では既存のティガ3タイプの色変えで発売されることが多い。

  • 2011年にはULTRA-ACTが発売された。
    マルチタイプのリデコ商品だが、原作では披露しなかった「ゼペリオン光線再現パーツ」「ハンドスラッシュ再現パーツ」が付属する。
    • また、2003年に発売されたHGシリーズ「放て!必殺のウルトラ光線編」ではゼペリオン光線を放つティガダーク*5がラインナップされているものの、
      ブックレットにおける能力紹介*6では必殺技が「?」と表記されている。

  • ティガの要素を受け継いだ『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』では闇黒勇士 トリガーダークが登場。
    ウルトラマントリガーのかつての姿であり、『トリガー』に登場する闇の3巨人とは仲間関係にあった。
    11話ではカルミラの呪術でマナカ・ケンゴと分離したトリガーがトリガーダークの姿へと転じ、闇の巨人と共に町を破壊したが、
    呪術によって分離され、3000万年前に飛ばされたケンゴが「トリガーダークはかつての自分であった」ことを知り、過去のトリガーダークと和解した後に現代に戻ってくると、
    そのケンゴが変身したトリガーと戦った後、「エタニティ・コア」の力でグリッタートリガーエタニティとなったトリガーに倒され、闇の粒子となって消滅した。
    その後、紆余曲折あってリシュリア星人イグニスがトリガーダークの新たな変身者となるが、強すぎる闇の力を制御できず、当初は暴走状態にあった。
    しかし、事情を知ったGUTS-SELECTのヒジリ・アキトがトリガーダークへの変身用のガッツハイパーキーを改良したことで理性を保ったまま戦えるようになり、
    仲間として認め合ったケンゴたちや、そのケンゴが変身するトリガーとも共闘するようになった*7

  • 平成3部作の作品において後年の作品における出番がなかったウルトラマンガイア(V1)・ウルトラマンアグル(V1)と異なり、ティガトルネードとティガブラストのスーツは現存しないようで、
    新撮カットの写真も掲載された「ウルトラマンティガ・ダイナ・ガイア パーフェクトガイド」では2形態のみ新撮が存在しない。

  • 劇場用ポスターや映像ソフトパッケージにも使用されている『TFO』のキービジュアルは、マルチタイプ・ティガダーク・グリッターティガの三形態が並んでいるデザインになっているが、
    実はこのキービジュアルに映っているティガダークは、ティガトルネードのスチール写真の目の部分以外をモノクロに加工したもの。
    逆にグリッターティガの方はティガダークのスチール写真を黄金色に加工したものが使用されている。



今度のアニヲタは追記・修正する奴

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最終更新:2025年03月15日 00:35
添付ファイル

*1 マルチタイプの技である「ティガトルネード」とは特に関係はない。

*2 ヒューガストの「gust」は自然現象の「突風」。爆風のような瞬間的な風は「blast」

*3 この時、一瞬だけマルチタイプを経由している。

*4 直接描写はなく、示唆に留まっている

*5 同弾に収録されたマルチタイプと金型共通

*6 カタログスペックに加えて、例えばウルトラマンなら必殺技がスペシウム光線、ウルトラマンタロウなら必殺技がストリウム光線と紹介されていることが多い

*7 イグニスが変身するトリガーダークもダイゴが変身するティガダークと同様にブラックスパークレンスで変身するのだが、玩具ではブラックスパークレンス(トリガーダークVer.)という名義で商品化されている。