トランスフォーマー ワイルドキング

登録日:2025/04/03 Thu 21:10:00
更新日:2025/07/04 Fri 23:14:16
所要時間俺の研究によると、約8分で読めるぜ!





キズナの力で、変形合体(ワイルドッキング)!!


トランスフォーマーワイルドキングとは、トランスフォーマーシリーズのWebアニメおよび玩具シリーズである。

目次

概要

2025年3月よりWeb配信されているアニメシリーズ。惑星「エレメントロス」を舞台に、新たな戦いが繰り広げられる。

本作は2015年の『キュートランスフォーマー さらなる人気者への道』から10年ぶりとなる日本製のトランスフォーマーシリーズで、QTFが特殊な作品であることを考えると『参乗合体 トランスフォーマーGo!』以来12年ぶりとなる。
久々の和製TFが製作される運びになった経緯は明かされていないが、『トランスフォーマー アーススパーク』『トランスフォーマー/ONE』等の継続的な国内展開で日本でもTFの知名度が高まっている事に加え、『新幹線変形ロボ シンカリオン』『トミカヒーローズ ジョブレイバー』と言ったタカラトミーが既に展開している変形ロボとモチーフの被らない生物を主題に置く事で、それまでにない客層を開拓出来るとファンから考察されている。

尚、既に海外では、基地に変形する大型TFと小型TFを組み合わせた基地遊びが主題の『Transformers Cyber​​ World』が同時期に発表されているが、そちらの国内導入は不明である。
同様にワイルドキングの製品が海外に展開されるのかも不明となっている。
それぞれの国でおま国が発表されてTFファンは悶え苦しんだとか


本作では従来のトランスフォーマーは「エナジーマスター」として、エレメントロスで暮らすトランスフォーマー「エナジービースト」と「ワイルドッキング」、すなわち合体が可能となっている。

アニメは『ジョブレイバー』のノウハウを活かしてか、1話辺り5分程の本編と、2分程の玩具紹介ムービーが入るWed配信方式を取っている。
初回のみ2話更新で、以降も1か月に付き2話更新の模様。
OPのフルバージョンでも「ブレイバーに続け」と歌っている

ストーリー

新エネルギー「エレメントエナジー」を求め音信不通になったメガトロンを追い、自らも「惑星エレメントロス」に降り立ったオプティマスプライム。
現地のトランスフォーマー「エナジービースト」の一人、ライトロングと触れ合いつつも探索を進めるオプティマスだったが、突如として新たな姿となったメガトロンの攻撃を受ける。
エレメントロスの平和を保つべくメガトロンの野望を止めようとするオプティマスだったが、力の差は歴然だった。
そんな時、ライトロングの提案によってオプティマス達も「ワイルドッキング」を果す。
果して彼らの命運や如何に…?

用語

  • エレメントロス
本作の舞台となる自然豊かな惑星。未知なる力を持つと言われ、メガトロンはトランスフォーマー達をパワーアップ出来ると考え、この地へと訪れた。

余談だが、劇中の自然のCGはかなりリアル。トランスフォーマーといえばCG革命という面も偶にあるが、まさにそうした一面も体現していると言えよう。

  • エレメントエナジー
エレメントロスが生命に与えし力といわれる属性の力。
・炎の力「フレイムエナジー」
・水の力「アクアエナジー」
・雷の力「ライトニングエナジー」
・自然の力「グラスエナジー」
・大地の力「グランドエナジー」
の5種類が存在する。

オプティマスやメガトロンは、ワイルドッキングをすることでエレメントの力を身につけることが出来る。
また、属性相性が存在し、宿しているエレメントエナジーの種類によっては不利になる事もある。

  • エナジービースト
エレメントロスに暮らすトランスフォーマー。皆エレメントエナジーを与えられており、動物や恐竜に変形する
過去作の『ギャラクシーフォース』の惑星アニマトロスのTFに近い、メカビーストのような姿をしているのが特徴的。

動物族と恐竜族が存在し、お互いに互いのナワバリに入らない、というルールがあったが、恐竜族がメガトロンと結託しこの星を支配しようとしている。

  • ワイルドッキング
オプティマスらエナジーマスターはエナジービーストと合体することも可能であり、それにより各エレメントの能力を得ることが出来る。
玩具では両腕、両脚、背中にエナジービーストを合体でき、メガトロンは全てのエナジーの力を授かることを目的としているが……?

最大の6体合体はアルティメットワイルドッキングと呼ばれ、通常のワイルドッキングとは比較にならない程強い。

ちなみに、エナジーマスターは空から舞い降りし「勇者」とも称され、勇者はこの星のものと絆が生まれた時、エレメントエナジーが授かる、とも言われている。

  • エレメントシールド
遥か昔からエレメントロスに存在するという壁。
超えた先には更なる力を得る為の何かがあると言われているが、スピリチュアンは何か邪悪な物を感じ取っている模様。

キャラクター

今作は舞台が地球では無いこともあり、現状人間は登場しない。

エナジーマスター

・オプティマスプライム
CV:多田啓太
お馴染みオートボットの司令官。
久しぶりの和製TFと言う事で名前が「コンボイ」に戻ると一部のファンから予想されていたが、既にオプティマスの名が完全に定着しているからか特に変更はされなかった*1

メガトロンとは和解しており、彼を追ってエレメントロスへ上陸する。しかし、そこで再びメガトロンと戦うこととなる。

変形モチーフはこれまた、お馴染みのトラック(トレーラーキャブ)だが、窓が黄色だったり、ワイルドッキングへの合体待機モードではマトリクスのような装飾が現れたりと、ややアレンジが加わっている。
武器はシリーズお馴染みのエナジーアックスだが、ライトロングをメガトロンの攻撃から庇った際に早くも紛失している。


・メガトロン
CV:田所陽向
お馴染みディセプティコンの破壊大帝。今作ではオプティマスから友と呼ばれていた。
故郷である惑星サイバトロンを守るために力を蓄えようとしており、エレメントエナジーに目を付けエレメントロスへと向かう。
しかし、オプティマスと再会した時には恐竜族を率いて、全てのエナジーの力を得るため再び悪事を働く。

変形モチーフはこれまたシリーズお馴染みの戦車
ワイルドッキングへの合体待機モードでは『アニメイテッド』『キングダム』のように鎖でトランスフォームコグを胸に縛り付けているような意匠がある。

エナジービースト

動物族

・ライトロング
CV:上西哲平
保有エレメントエナジー:雷

オプティマスが最初に出会ったキリンのエナジービースト。雷の力「ライトニングエナジー」を宿している。
始めはオプティマスに警戒し攻撃していたが、止められるとヘコヘコ謝罪する調子のいい面もある。
「ライライライ!」が口癖の元気な性格な一方、研究熱心な面もあり、「俺の研究によると」と自身の考察を口にすることも多い。

同じキリンのトランスフォーマーであるロングラックとは、名前の「ロング」やロボットモードでのキリンの頭の位置など、共通点も目立ち、オマージュと思われる。

余談だが、オプティマスとの合体形態がPVだと「サンダーオプティマス」、アニメ本編及び玩具だと「ライトニングオプティマスプライム」と微妙に異なる。
演じる上西氏はタカラトミーのアニメでは他にも『デュエル・マスターズ WIN』にて最上川イッサを演じている。


・ハイドロファント
CV:善養寺恭平
保有エレメントエナジー:水

ゾウに変形する動物族のエナジービースト。水の力「アクアエナジー」を有する。
心優しいがとても臆病で、自分に自信が無い。
力自慢でもあり、自らが潜んでいた洞窟を崩しそうになるほどのパワーを秘めている。
オプティマスとイグナイトレオ達の戦いを通じて、大切な物を守る為に戦う勇気に目覚めた。

・イグナイトレオ
CV:陣谷遥
保有エレメントエナジー:炎

ライオンに変形する動物族のエナジービースト。炎の力「フレイムエナジー」を宿す。
旧友のスピリチュアンに「伝説の勇者」の存在を聞き、ライトロングと同行していたオプティマスと戦い、彼が本当に勇者なのか確かめる為彼らに襲い掛かる。
スピリチュアンと共に戦う事で、属性相性を活かし有利に立ち回ったが、ハイドロファントがワイルドッキングし戦いに加わる事で逆転負けを喫した。
戦いの後はオプティマスを勇者だと認め、エレメントシールドの事を伝え、オプティマス達と行動を共にする。

・ドリルノホーン
CV:堀総士郎
保有エレメントエナジー:大地
サイのエナジービースト。大地の力「グランドエナジー」を保有する。
パワフルで修行好きな性格。
オプティマス達が戦力増強の為、ライトロングの案内で彼のいる場所に案内されたが、直後にサンダービークに攻撃されている所に出くわす。

恐竜族

・キャプテンヴォルカ
CV:馬場惇平
保有エレメントエナジー:炎

ティラノサウルスのエナジービーストだが5話時点ではメガトロンとのワイルドッキング形態のみ登場、6話でようやくビーストモードでの姿を明かした。
炎の力「フレイムエナジー」を宿している。
何よりも強さを求める性格で、メガトロンの圧倒的な力を前に彼こそが「伝説の勇者」であると忠誠を誓う。
公式サイトによると、恐竜族に伝わるある言い伝えを確かめようとしているらしいが……?

・リーフバック
CV:齋藤峻
保有エレメントエナジー:自然
トリケラトプスのエナジービースト。自然の力「グラスエナジー」を宿している。
曲がったことが大嫌いで、トリケラトプスらしく突進力はかなり高く、ドリルノホーンと並び立つ程らしい。
キャプテンヴォルカを信頼しており、メガトロンと行動するのも彼に誘われたため。その割に彼に命令された際には「お前の指図は受けたくない」と言っているのだが

角の本数が多いほど頭がいいと思い込んでいるらしい。
ワイルドッキングしていない時のメガトロンの角は0本だがいいのだろうか

・スピリチュアン
CV:土田玲央
保有エレメントエナジー:大地
スピノサウルスのエナジービースト。大地の力「グランドエナジー」を保有する。
中二病なのかたどたどしく、かつ芝居がかった口調で喋る。
ミステリアスな性格でオプティマスに「君には不吉な影が見える」と忠告した他、何故か動物族のイグナイトレオと共に行動していたが、彼とは種族を超えた友人である。
メガトロン達がエレメントシールドを解放しようとしている事を聞きつけ、旧友であるイグナイトレオと共にオプティマスの力を試すも敗北、彼らを認めエレメントシールドについて説明するが、その直後謎の思念波に捉えられ、メガトロン達の元に転送されると共に洗脳されてしまう。

・サンダービーク
CV:石井未紗
保有エレメントエナジー:雷
プテラノドンのエナジービースト。
正確に言えばプテラノドンは恐竜ではなく翼竜の一種なのだがそこは子供向けコンテンツのお約束である
雷の力「ライトニングエナジー」を保有する。

中性的な声で、芝居がかった口調で話す。
メガトロンにグランドエナジーを献上するべく、ドリルノホーンを襲っていたが、彼を仲間に加えようとしたオプティマスと戦闘になる。
自ら避雷針代わりとなる事で雷攻撃を引き寄せたライトロングとの協力で、オプティマスとワイルドッキングしたハイドロファントに倒されるが…?

余談だがTFシリーズの人間以外のキャラクターでは珍しい、女性声優が演じている男性キャラである。

・アビスレイン
CV:祐仙勇
保有エレメントエナジー:水

ステゴサウルスのエナジービースト。水の力「アクアエナジー」を有する。
5話から画面に映りこんでおり、6話時点では商品情報のみ公開、7話でようやく本格的に登場した。

忍者のような風貌と性格で、メガトロン一味の参謀役を務める。
オプティマスに倒されたサンダービークの元に一味総出で現れ、アルティメットワイルドッキング形態のワイルドキングメガトロンとなり、ワイルドッキングしたオプティマスを一蹴、谷底へ突き落した。

主題歌

「ワイルドキング」
作詞・作曲・編曲:おがたたくま、皆川太一、TOSHIKI NAGASAWA
歌:安納なお
明るくノリのいい曲調。
『ジョブレイバー』と違い、5話更新と同時にフル版が公開されている。


玩具

エナジーマスター、エナジービーストに加え、マスターとビースト1体がセットになった「ワイルドッキングセット」で展開、いずれも2025年4月26日から発売。
アニメ内のCGが玩具のデータを元にしているのか、再現度は歴代でも非常に高く、まさに劇中から飛び出したかのよう。
余談だが本編のCGはご丁寧に繋ぎ目まで再現されているものの、会話する際は両目を光らせている。表情は固定されているため、超ロボット生命体であるトランスフォーマーとしてはやや物足りないが、玩具をモチーフにした人形劇と見ればさほど気にはならないであろう。

エナジーマスターは合体遊びを主軸に置いているからか、腿のロール可動といった要素は無いものの十分にアクションは取れる仕様。
サイズはボイジャークラス相当。
体中に5mmジョイントが空いている事から組み換え遊びもしやすい。
また、両手両足だけでなく背中にもエナジービーストを合体させるジョイントがあるとのことであり、更なる合体も期待できる。

エナジービーストのサイズはコアクラスとデラックスクラスの中間程で、手ごろなサイズで遊びやすい。
これまた合体の都合か、頭部が固定だったり、共通パーツの胴体に頭部や腕を付ける組み換え変形に近い仕様な物の、1台の変形パターンを覚えてしまえば他のラインナップも簡単に変形できる。

玩具でも勿論ワイルドッキングは再現されており、エナジービーストを両腕、両脚、背中に取り付け可能。
また、至るところに5mmジョイントが備えてあり、過去に発売されたウェポナイザーやアームズマイクロンなどとも相性が良さそうだ。



追記、修正はエナジービーストと絆を結んでからお願いします。

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最終更新:2025年07月04日 23:14

*1 参考までに、初めて日本語吹き替えで「オプティマスプライム」の名が使われた『トランスフォーマー(実写版)』が2007年の公開である