トランスフォーマー ワイルドキング

登録日:2025/04/03 Thu 21:10:00
更新日:2025/04/12 Sat 01:14:37
所要時間俺の研究によると、約8分で読めるぜ!





キズナの力で、変形合体(ワイルドッキング)!!


トランスフォーマーワイルドキングとは、トランスフォーマーシリーズのWebアニメおよび玩具シリーズである。

概要

2025年3月よりWeb配信されているアニメシリーズ。惑星「エレメントロス」を舞台に、新たな戦いが繰り広げられる。

本作は2015年の『キュートランスフォーマー さらなる人気者への道』から10年ぶりとなる日本製のトランスフォーマーシリーズで、QTFが特殊な作品であることを考えると『参乗合体 トランスフォーマーGo!』以来12年ぶりとなる。
久々の和製TFが製作される運びになった経緯は明かされていないが、『トランスフォーマー アーススパーク』『トランスフォーマー/ONE』等の継続的な国内展開で日本でもTFの知名度が高まっている事に加え、『新幹線変形ロボ シンカリオン』『トミカヒーローズ ジョブレイバー』と言ったタカラトミーが既に展開している変形ロボとモチーフの被らない生物を主題に置く事で、それまでにない客層を開拓出来るとファンから考察されている。

尚、既に海外では、基地に変形する大型TFと小型TFを組み合わせた基地遊びが主題の『Transformers Cyber​​ World』が同時期に発表されているが、そちらの国内導入は不明である。
同様にワイルドキングの製品が海外に展開されるのかも不明となっている。
それぞれの国でおま国が発表されてTFファンは悶え苦しんだとか


本作では従来のトランスフォーマーは「エナジーマスター」として、エレメントロスで暮らすトランスフォーマー「エナジービースト」と「ワイルドッキング」、すなわち合体が可能となっている。

アニメは『ジョブレイバー』のノウハウを活かしてか、1話辺り5分程の本編と、2分程の玩具紹介ムービーが入るWed配信方式を取っている。
初回のみ2話更新で、以降は1か月に付き1話更新の模様。

ストーリー

新エネルギー「エレメントエナジー」を求め音信不通になったメガトロンを追い、自らも「惑星エレメントロス」に降り立ったオプティマスプライム。
現地のトランスフォーマー「エナジービースト」の一人、ライトロングと触れ合いつつも探索を進めるオプティマスだったが、突如として新たな姿となったメガトロンの攻撃を受ける。
エレメントロスの平和を保つべくメガトロンの野望を止めようとするオプティマスだったが、力の差は歴然だった。
そんな時、ライトロングの提案によってオプティマス達も「ワイルドッキング」を果す。
果して彼らの命運や如何に…?

用語

  • エレメントロス
本作の舞台となる自然豊かな惑星。未知なる力を持つと言われ、メガトロンはトランスフォーマー達をパワーアップ出来ると考え、この地へと訪れた。

余談だが、劇中の自然のCGはかなりリアル。トランスフォーマーといえばCG革命という面も偶にあるが、まさにそうした一面も体現していると言えよう。

  • エレメントエナジー
エレメントロスが生命に与えし力といわれる属性の力。
・炎の力「フレイムエナジー」
・水の力「アクアエナジー」
・雷の力「ライトニングエナジー」
・自然の力「グラスエナジー」
の4種類が判明している他、メガトロンの発言によると更に1種類「大地の力」があるらしい。

オプティマスやメガトロンは、ワイルドッキングをすることでエレメントの力を身につけることが出来る。

  • エナジービースト
エレメントロスに暮らすトランスフォーマー。皆エレメントエナジーを与えられており、動物や恐竜に変形する
過去作の『ギャラクシーフォース』の惑星アニマトロスのTFに近い、メカビーストのような姿をしているのが特徴的。

動物族と恐竜族が存在し、お互いに互いのナワバリに入らない、というルールがあったが、恐竜族がメガトロンと結託しこの星を支配しようとしている。

  • ワイルドッキング
オプティマスらエナジーマスターはエナジービーストと合体することも可能であり、それにより各エレメントの能力を得ることが出来る。
玩具では両腕、両脚、背中にエナジービーストを合体でき、メガトロンは全てのエナジーの力を授かることを目的としているが……?

ちなみに、エナジーマスターは空から舞い降りし「勇者」とも称され、勇者はこの星のものと絆が生まれた時、エレメントエナジーが授かる、とも言われている。

キャラクター

今作は舞台が地球では無いこともあり、現状人間は登場しない。

エナジーマスター

・オプティマスプライム
CV:多田啓太
お馴染みオートボットの司令官。
久しぶりの和製TFと言う事で名前が「コンボイ」に戻ると一部のファンから予想されていたが、既にオプティマスの名が完全に定着しているからか特に変更はされなかった*1

メガトロンとは和解しており、彼を追ってエレメントロスへ上陸する。しかし、そこで再びメガトロンと戦うこととなる。

変形モチーフはこれまた、お馴染みのトラック(トレーラーキャブ)だが、窓が黄色だったり、ワイルドッキングへの合体待機モードではマトリクスのような装飾が現れたりと、ややアレンジが加わっている。
武器はシリーズお馴染みのエナジーアックスだが、ライトロングをメガトロンの攻撃から庇った際に早くも紛失している。


・メガトロン
CV:田所陽向
お馴染みディセプティコンの破壊大帝。今作ではオプティマスから友と呼ばれていた。
故郷である惑星サイバトロンを守るために力を蓄えようとしており、エレメントエナジーに目を付けエレメントロスへと向かう。
しかし、オプティマスと再会した時には恐竜族を率いて、全てのエナジーの力を得るため再び悪事を働く。

変形モチーフはこれまたシリーズお馴染みの戦車。
ワイルドッキングへの合体待機モードでは『アニメイテッド』『キングダム』のように鎖でトランスフォームコグを胸に縛り付けているような意匠がある。

エナジービースト

動物族

・ライトロング
CV:上西哲平
保有エレメントエナジー:雷

オプティマスが最初に出会ったキリンのエナジービースト。雷の力「ライトニングエナジー」を宿している。
始めはオプティマスに警戒し攻撃していたが、止められるとヘコヘコ謝罪する調子のいい面もある。
「ライライライ!」が口癖の元気な性格な一方、研究熱心な面もあり、「俺の研究によると」と自身の考察を口にすることも多い。

同じキリンのトランスフォーマーであるロングラックとは、名前の「ロング」やロボットモードでのキリンの頭の位置など、共通点も目立ち、オマージュと思われる。

余談だが、オプティマスとの合体形態がPVだと「サンダーオプティマス」、アニメ本編及び玩具だと「ライトニングオプティマスプライム」と微妙に異なる。
演じる上西氏はタカラトミーのアニメでは他にも『デュエル・マスターズ WIN』にて最上川イッサを演じている。


・ハイドロファント
保有エレメントエナジー:水
ゾウに変形する動物族のエナジービースト。

心優しいがとても臆病で、自分に自信がないらしいが2話時点では劇中未登場。

その他、シルエットのみだがライオン型、サイ型の動物族エナジービーストも確認できる。

恐竜族

・キャプテンヴォルカ
CV:馬場惇平
保有エレメントエナジー:炎

ティラノサウルスのエナジービーストだが2話時点ではメガトロンとのワイルドッキング形態のみ登場。炎の力「フレイムエナジー」を宿している。
何よりも強さを求める性格で、メガトロンの圧倒的な力を前に彼こそが「伝説の勇者」であると忠誠を誓う。
公式サイトによると、恐竜族に伝わるある言い伝えを確かめようとしているらしいが……?

・リーフバック
CV:齋藤峻
保有エレメントエナジー:自然
トリケラトプスのエナジービースト。自然の力「グラスエナジー」を宿している。
曲がったことが大嫌いで、トリケラトプスらしく突進力はかなり高く、「ドリルノホーン」なる人物と並び立つ程らしい。
キャプテンヴォルカを信頼しており、メガトロンと行動するのも彼に誘われたため。その割に彼に命令された際には「お前の指図は受けたくない」と言っているのだが

角の本数が多いほど頭がいいと思い込んでいるらしい。
ワイルドッキングしていない時のメガトロンの角は0本だがいいのだろうか

その他、シルエットのみだがスピノザウルス型、ステゴザウルス型のエナジービーストも確認できる。

主題歌

「ワイルドキング」
作詞・作曲・編曲:おがたたくま、皆川太一、TOSHIKI NAGASAWA
歌:安納なお
明るくノリのいい曲調。
『ジョブレイバー』と同様にフルは公開されていない。


玩具

エナジーマスター、エナジービーストに加え、マスターとビースト1体がセットになった「ワイルドッキングセット」で展開、いずれも2025年4月26日から発売予定。
アニメ内のCGが玩具のデータを元にしているのか、再現度は歴代でも非常に高く、まさに劇中から飛び出したかのよう。
余談だが本編のCGはご丁寧に繋ぎ目まで再現されているものの、会話する際は両目を光らせている。表情は固定されているため、超ロボット生命体であるトランスフォーマーとしてはやや物足りないが、玩具をモチーフにした人形劇と見ればさほど気にはならないであろう。

エナジーマスターは合体遊びを主軸に置いているからか、腿のロール可動といった要素は無いものの十分にアクションは取れる仕様。
サイズはボイジャークラス相当。
体中に5mmジョイントが空いている事から組み換え遊びもしやすい。
また、両手両足だけでなく背中にもエナジービーストを合体させるジョイントがあるとのことであり、更なる合体も期待できる。

エナジービーストのサイズはコアクラスとデラックスクラスの中間程で、手ごろなサイズで遊びやすい。
これまた合体の都合か、頭部が固定だったり、共通パーツの胴体に頭部や腕を付ける組み換え変形に近い仕様な物の、1台の変形パターンを覚えてしまえば他のラインナップも簡単に変形できる。

玩具でも勿論ワイルドッキングは再現されており、エナジービーストを両腕、両脚、背中に取り付け可能。
また、至るところに5mmジョイントが備えてあり、過去に発売されたウェポナイザーやアームズマイクロンなどとも相性が良さそうだ。



追記、修正はエナジービーストと絆を結んでからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/


+ タグ編集
  • タグ:
  • アニメ
  • Webアニメ
  • トランスフォーマー
  • TF
  • TF合体戦士
  • 合体
  • 合体ロボ
  • ワイルドキング
  • 動物
  • ビースト戦士
  • 和製TF
  • フルCG
  • スパロボ参戦希望
最終更新:2025年04月12日 01:14

*1 参考までに、初めて日本語吹き替えで「オプティマスプライム」の名が使われた『トランスフォーマー(実写版)』が2007年の公開である