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ファン・ディアス(キャプテン翼)

登録日:2026/06/20 Sat 14:51:25
更新日:2026/06/21 Sun 21:12:12
所要時間:約 10 分で読めます




おれが世界一 おれが天才 ファン・ディアスだ!!


ファン・ディアスは『キャプテン翼』に登場するキャラクター。

概要

国籍:アルゼンチン
誕生日:1月25日(過去の設定では1月1日だった)
身長:167cm
ポジション:MF
利き足:右
所属:アルヘンティノス→ボカ・ジュニアーズ→ナポリ(NEXT DREAM)

担当声優は以下の通り。
  • 大山尚雄(劇場版)
  • 草尾毅(OVA)
  • 大畑伸太郎(TVアニメ第3作)
  • 宮野真守(たたかえドリームチーム)
  • 松岡禎丞(RONC/WF、TVアニメ第4作)

典型的な貧民の8人兄弟の末っ子として生まれ、本物のサッカーボールもろくに手に入らない貧困の中、幼馴染のアラン・パスカルと共にサッカー少年として育ち、プロのクラブにその才能を見出される。
自他ともに認めるサッカーの天才。陽気でプライドが高い俺様気質だが、かと言って仲間のことは見下したり軽んじることはせず、良くも悪くもエースとしての自負があり、カラッとした人柄の憎めない人物。

典型的な10番のテクニシャンで、体操選手ばりのアクロバットなプレーやそれを活かすドリブルを特に得意としている。
反面、プロ編時点でも167cmとかなり小柄で、パワーはやや劣る。キャプ翼のエース級選手は総じて当たり前のようにテクニックとパワーを併せ持っているため、欠点を強調される珍しいプロフィール。
一方、あまり取り沙汰されないが、ジュニアユース編の時点で100m11秒台の俊足(新田相当)を誇っているスピード自慢でもある。

「ファン」でどこの国の人なんだ?みたいに感じた人もいるかもしれないが、公式のスペルは「Juan Diaz」。
当時の陽一先生がどのくらいちゃんと考えて決めたのかは定かではないが、Juanなら普通は「フアン」である点だけ脇に置いておけばスペイン語圏のありふれた姓名である。

来生天パ・低身長・アルゼンチンの10番といった露骨な要素が揃っており、ディエゴ・マラドーナをオマージュしているキャラである。
ディアスはちょっと俺様なだけで、問題行動は意外と全然していないが。

何気に肌の色が媒体によってバラバラで、
  • 原作シリーズ:白い(肌にトーンがかかっておらず、表紙のカラーでも白い)
  • 劇場版・OVA:浅黒い
  • テクモ版:作品による(FC時代は日本人と異なるピンクっぽい色、3では日本人と同じような色、4以降は浅黒い)
  • RONC/WF:白い(アジア系と区別されており白人と同じ)
  • アニメ第4作:浅黒い
といった感じで、連載当時から現在に至るまで、原作と当時のアニメやゲーム、RONCとアニメ第4作といった同時期の作品ですら統一されていない。
アルゼンチンは白人の移民が多かったため現代でもブラジルなどと異なり肌の白い人が多いのだが、マラドーナがイタリア系ながら先住民寄りの浅黒い肌であるため、そっちに影響を受けたり受けなかったりしているのだろうか。
ちなみにパスカルもディアスに準じてコロコロ変わる。

略歴

ジュニアユース編で登場。絶対的な実力からアルゼンチンジュニアユースのキャプテンを務める。
母国のクラブ・アルヘンティノスのトップチームへの来季の昇格が内定しており、この後サンパウロに旅立ってユースからキャリアを始めることになるより先を行っていた。
「ブラジル流の10番・翼」に対する「アルゼンチンの10番」という、対になる要素を持って登場したキャラクター。

予選リーグ1戦目(3チーム総当たりの各2戦で1位のみが勝ち上がる)ではイタリアと対戦するが、ヘルナンデスが最初の日本戦で負傷して欠場となってしまったため、ディアスはこの試合5ゴールでイタリアを蹂躙し、2戦目で1勝同士*1の日本と雌雄を決する。
側転バク転バク宙シュート、前転シュート、そして翼のお株を奪うドライブシュートにより、開始10分で若島津から瞬く間に3点を奪う。
一方で翼のゴールチャンスは悉くディアスに抑えられ、なんと翼はこの試合通して1ゴールも奪うことができない。まあ代わりに全得点アシストするのだが。
結局3点のリードは取り返されてしまうも、神業「8人抜きゴール」で再度突き放す。
しかし、「10番(翼)じゃなけりゃ楽勝だ」と下に見ていた松山のキープからボールを奪い切れなかったのが仇となり同点、そして今大会初出場となる三杉のゴールによって逆転。
だがまだ終わらず、パスカルに無理やり翼のマークを剥がしてもらい最後のチャンスを獲得。
DF陣を出し抜くバナナシュートを放ち、逆を突かれた若島津の三角跳びもガルバンがポスト揺らしで阻止される――が、まさかの次藤石崎のスクランブル顔面ブロックにかき出されて万事休す。

試合前はアジアのサッカーのレベルを完全に見下しており、意識していた翼の名前すら覚えてなかったディアスだったが、試合後に名前も聞いてライバルとして認め、雪辱を誓う。

が、ワールドユース編では本大会準々決勝において、負傷したシュナイダーとミューラーを欠いた、ベストメンバーではないドイツを相手に3-2であっさり敗退。
そのドイツも準決勝で(打ち切りの影響が甚大だが)ブラジルを相手に5-0で惨敗というのだから噛ませの噛ませであり、設定的にも作劇的にも何の見せ場もなかった。

この件については、ライジングサンにて「アルゼンチンリーグの激しい当たりに耐えられずに腰を負傷しており、本調子ではなかった」と後付でフォローされている。
また大会後にも腰の剥離骨折で手術を受け、回復に半年を費やしたとのこと。

ROAD TO 2002でも特に絡んでこなかったが、ライジングサンにて「この年はアルヘンティノスからボカ・ジュニアーズに国内移籍し、リベルタドーレス杯*2で優勝した」と触れられている。
翼はこの前年にサンパウロをリベルタドーレス杯優勝に導いて移籍したため、ちょうど1年遅れのキャリアを辿っていた。
ライジングサン時点で、来季のセリエA・ナポリへの移籍が内定している。アルヘンティノス→ボカ(→バルセロナ)→ナポリというのはまんまマラドーナのキャリアである。

この時期のディアスの冷遇要素は、出番がないこともそうだがサンターナとナトゥレーザという「翼のライバルとなるファンタジスタ」がディアスを差し置いて2人も登場してしまったことだろう。
続編が作られるという時点でブラジルとの対決を描くこと、そこに大ボスになるキャラが置かれるのは既定路線ではあったのだが……。
特にナトゥレーザはROAD TO 2002で明確に「翼と対になる存在」に位置付けられ、サンターナですら半端な立ち位置になってるというのに今更ディアスの割って入る隙が無くなってしまっていた。

ライジングサンではマドリッド五輪本戦のグループリーグ2戦目で日本と対戦。
思えば原作では初登場時以来2回目のマトモな出番がディアスに巡ってきた。
ジュニアユース編と同様、ストーリー的にはこの後ドイツやスペイン、そしてブラジルが待ち受けているというあからさまな前座の役回りではあるものの、天才未だ健在と思わせるだけの見せ場は与えてもらえている。
パスカルやガルバン、オーバーエイジ枠のベテランにサポートされながら攻撃の大半を担い、何より万全の若林から2ゴール奪う活躍を見せた。
1点目の100m独走弾はともかく2点目は「神の手」のペテンではあるものの、若林から単独で1試合2ゴールは日向(小学生編)、シュナイダー(JY編、RT2002)、肖(WY編)に次ぐ4人目。「万全の若林」という括りであれば肖はもちろん日向も微妙*3なのでシュナイダーに次ぐ殊勲とも言えるだろう。

ゲーム

ツバサ! おまえにできて このオレにできないことはない!

原作に先んじてテクモ版でもカルロスとコインブラというブラジル産ライバルが登場したのもあり、原作準拠の1はともかく2・3でも至って普通の扱いだった。
必殺シュートを持ち、固有の特殊能力「天才の証明」による敵としてのインパクトはあったが……。
しかし、4にてかつて翼が現代に蘇らせた最強シュート・サイクロンを習得して現れるという役割を与えられ、そして激しい開発競争を行う。
全日本海外遠征ルート以外の3ルートの最終パートに登場し、3ルート中2ルートで準決勝の相手を務める。

5では本編のワールドトーナメント準決勝とサンターナの章のラスボスとして登場。

原作でこの後訪れる冷遇期に比べれば格段に良い扱いとなっているが、一度も本編のラスボスまでは務められず準決勝止まりというあたりは原作同様に立場の限界か。

RONCではアルゼンチンが決勝トーナメント初戦の相手に変更されているが、ざっくり原作通りの扱い。
WFではトレーラーで翼との対決シーンが公開されており、原作と異なりちゃんとした出番を貰える模様。


必殺技

  • 前転シュート
浮き球に前転で飛びつき、その勢いで踵落としによるシュートを行う。
ディアスは踵で強いカーブまでかけるという離れ業を平気でやってのける。
RONCでは「フリップシュート」という名前。

  • 側転バク転バク宙シュート/ミラクルオーバーヘッド
目の前の相手を側転でかわし、そのままバク転→バク宙で勢いをつけてオーバーヘッドキックする超アクロバティック技。無駄のない無駄な動き
元々は名前が付けられておらず、そのため見たままで呼ばれていたが、ライジングサンで「ミラクルオーバーヘッド」と呼ばれるようになった。
たたかえドリームチームでは両方の名称が使われており、デフォルトでは自分でボールを運ぶものが「側転バク転バク宙シュート」、浮き球に反応するのが「ミラクルオーバーヘッド」で分かれている。
RONCではライジングサン同様に「ミラクルオーバーヘッド」を採用したうえで、ミラクルドライブシュートのようにイレギュラーバウンドでゴールを襲う隠しバージョンがある。

  • ドライブシュート
翼のそれと同じ技。
そもそもキャプ翼世界のドライブシュートは南米で使われている一般的なシュートの一つだとされており、翼が「中学生ではまだ無理」と言われていたのも乗り越えて習得したドライブシュートも、アルゼンチンが誇る天才であれば習得していて当たり前なのだ。
ディアスの必殺技はほとんどアクロバット・トリック系で、原作では単純な必殺シュートとしては未だにこれ以上のものを使っていない。

  • バナナシュート
ジュニアユース編で最後に同点ゴールを狙った普通のカーブシュート。
テクモ版では技が減った5で埋め合わせとしてなのか追加された。

  • サイクロン
テクモ版。翼が前転シュートから着想を得て開発した「ネオサイクロン」も習得する。まあ、サイクロン習得済みかつ前転シュートの本家なのだから当然の帰結である。
そして、自身の得意技と組み合わせた独自の「バクちゅうサイクロン」まで生み出す。
5では派生サイクロンが削除されてしまい、翼は改良したヒールリフト版がデフォルトになるが、なぜかディアスも当たり前のようにヒールリフト版を使っている。
原作で後にサンターナやナトゥレーザ、ミカエルとの間で見られる翼とのコピー合戦を先取りした展開とも言えよう。

  • スノーボードドリブル
ライジングサンで披露。空中でボールを挟んで勢いをつけ、そのまま地面に叩きつけたボールに乗って芝を滑る。
やっていることはミカエルのセグウェイドリブルと酷似しているが、見るからに異常な画のセグウェイドリブルとは違い「勢いをつけて滑る」という真っ当な理屈がある分だけまだなんとなく納得感はある気がする。
元々は子供の頃の他愛ない思いつきであり、結局は単に真っ直ぐ進むだけの魅せ技……と見せかけて、力を込めて乗っているボールをバウンドさせることでジャンプ回避したりできる。

  • 神の手
ライジングサンで若林から奪った2点目のゴール。
自分のシュートのこぼれ球をヘディングで押し込もうとした際、わずかに届かないと判断したディアスは咄嗟に拳を頭の前に差し出して押し込んだ。
明らかなハンドの反則であり、若林やディフェンス陣はハッキリ見ており抗議したものの、主審からは見えておらず*4、副審からも若林とディアスが重なって確認できなかったためゴールは認められた。
話タイトルで「神の手」としており、言うまでもなくマラドーナのオマージュだが、映像で見ればもう明白に手を伸ばしているマラドーナに比べると巧妙にやっており、VARがあったとしても*5映像次第では証拠不足で取り消されない可能性も考えられるくらいの塩梅。
たたかえドリームチームでは技として実装されている。

  • 天才の証明
テクモ版の2~4で発動する特殊能力。元になっているのはJY編の「8人抜き」。
ドリブル中にランダムで発動し、発動後はドリブル能力が大幅強化されたうえに倍速でドリブルする
発動されたら基本的に失点不可避。

  • ツインシュート
RONCではパスカルとのツインシュートが存在するのだが、意外にも原作でもテクモ版でもやっていない。
また、その流れでなのかニューヒーローもディアスとのツインシュートを習得可能。



追記・修正は前転かバク宙してからお願いします。

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最終更新:2026年06月21日 21:12

*1 イタリア戦で得失点差がついたため、引き分けならアルゼンチン勝ち抜けの状況。

*2 欧州で言うチャンピオンズリーグにあたる、南米クラブの最強を競う大会。

*3 当該試合は怪我が完治していない状態。ただし怪我の影響が出てくる前に2ゴール奪っている。

*4 その後のシーンでの位置関係からしてディアスの真後ろに居たと思われるため、確かに見えなくても仕方ない。

*5 ちなみにこのエピソードの連載当時はちょうどVARが試験導入され始めた頃。