ユニオンリアルド/ユニオンフラッグ/ユニオンブラスト

登録日:2010/03/07(日) 01:21:58
更新日:2024/01/05 Fri 21:20:12
所要時間:約 7 分で読めます




機動戦士ガンダム00」に登場する機体。



【ユニオンリアルド】

型式番号:VMS-15
全高:17.7m
頭頂高:15.3m
本体重量:60.0t
動力機関:バッテリー
推進機関:水素プラズマジェットエンジン
所属:ユニオン→地球連邦軍・カタロンetc

武装
120mmリニアライフル
ソニックブレイド×2
ディフェンスロッド
20㎜機銃
肩部ロケットランチャー
チャフ・フレアディスペンサー

搭乗者
ホリー
ファー
ユニオン一般兵
連邦軍一般兵
カタロン一般兵
etc

ユニオンが開発した量産型MSで、MSと航空機の融合をコンセプトに開発された。
世界の警察を自負するユニオン故の、広範囲に渡る自身の領土をカバーするために、長距離飛行の後の現地での換装を前提としており、MSと飛行形態に変形が可能となっている。
最終的な理想は到着した瞬間に変形出来る機体だが、そこまでの技術に到達するには程遠く、変形後も上半身に航空機としての名残が大きく残る。

このMS形態の上半身と下半身は航行中にも分離出来、戦闘中に上半身を敵に組みつかせてコックピットのある下半身と分離し、上半身のみ爆破する、といった芸当も可能。
ガンダムであっても思わず墜落する火力を叩き出す。

後に開発されたフラッグに主力の座を譲ったが、タリビア共和国をはじめとするユニオン同盟国に多数配備された。
地球連邦樹立後は退役した機体も多かったが、連邦正規軍やカタロンなどの反連邦勢力にも幅広く使用された。


■基本武装
  • 120mmリニアライフル
電磁力によって弾丸を射出する遠距離用火器。
EカーボンのMSに有効打を与え易い火器なので登場当時は脅威的な武装だった。
飛行形態ではプラズマでマッハコーンを形成し、空力制御を行う。

  • ソニックブレイド
超高硬度Eカーボン製のアサルトナイフ。スライド式を採用するAEU陣営のそれとは異なり、刀身は折り畳み式。
刃を高周波で振動させて切断力を増大させる。

  • ディフェンスロッド
腕部に装備される二枚羽根の風車のような、棒状の防御用兵装。
飛行時の重量を重視したが故の軽量兵装で、ロッドを回転させて反射させることで相手の攻撃を弾く。
非常に扱いが難しく、一般的には高速回転状態にして相手の銃弾が二枚羽根に当たるように神に祈る狙う。
しかし、プラズマフィールドを形成出来る仕様の機体と、相手の射線を見切って的確な反射角に調整出来る熟練したパイロットが揃えば、GN-X等のビームライフルすら数発程度は弾くことが出来る。

  • 20mm機銃
主に対人兵器や牽制等の目的で使用される内蔵火器。

  • チャフ・フレアディスペンサー
撹乱・防御用のカウンターメジャー。ユニオン・AEUの機体はどれも足首の関節ブロック内に格納されている。


【バリエーション】
  • ユニオンリアルドホバータンク
下半身をホバータイプの自走ユニットに切り替えた陸戦仕様。機体上部にリニアキャノンを固定し、両腕を60㎜機関砲とロケットランチャーに換装するなど後方支援に特化している。

劇場版では砲塔を追加したダブルバレル仕様が登場。巡洋艦の船底や静止衛星軌道ステーションに砲台として配備されていた。

  • ユニオンリアルド宇宙型
リアルドのフライトユニットを宇宙用スラスターに換装、増設した宇宙仕様。
武装はリニアライフルがリニアマシンガンに、脚部にロケットランチャーが追加されている。
カタロン機はOSなどに独自のバージョンアップが施されており性能が向上している。
2ndシーズン第1話では旧式でありながらGN-XⅢ相手に善戦した。



初めましてだな、ガンダム!

何者だ!?

グラハム・エーカー……君の存在に心奪われた男だ!!





UNION FLAG


【ユニオンフラッグ】

型式番号:SVMS-01
開発番号:YMS-01A
頭頂高:17.9m
本体重量:67.1t
動力機関:バッテリー
推進機関:水素プラズマジェットエンジン
所属:ユニオン→地球連邦平和維持軍・カタロンetc

武装
120mmリニアライフル
ソニックブレイド/プラズマソード×2
ディフェンスロッド
20mm機銃
ミサイル
チャフ・フレアディスペンサー

搭乗者
グラハム・エーカー
ハワード・メイスン
ダリル・ダッジ
ジョシュア・エドワーズ
ランディ
ステュアート
ローレル
ユニオン一般兵
地球連邦軍一般兵
カタロン一般兵
etc

アイリス社が開発したMSで、リアルドの後継機。
SVMSシリーズ採用コンペティションでブラストに勝利し、次期主力量産機の座に就いた。
稀代の天才科学者レイフ・エイフマン教授に協力を要請し、彼主導で弟子のビリー・カタギリと共に開発した結果、当時としてはかなり画期的な高い性能を誇る。

この機体は、燃料である水素をエンジンのフレーム内部に浸透させる技術改良を施しており、それによる軽量化によって大幅な性能向上に成功した。
また型式番号のSVMS(ソルレシーブド・ヴァリアブル・モビルスーツ)の名の通り、軌道エレベーターの太陽光発電システムから電力をマイクロウェーブで受信することによってバッテリーのチャージができ、受信環境下では稼働時間が大幅に延長される。
後発のAEUイナクトはフラッグの各技術を模様した猿真似機体として知られてしまったが、実際は似たような機体を開発しようと時間をかけていたら、エイフマン教授に軽く追い抜かれたというのが正しい。
ただ、ユニオン領内のマイクロ波送信施設の整備が進んでおらず、マイクロ波受信機能は実際に利用されることはほとんど無かったとされる。

ユニオンの機体共通の理念として高い飛行能力を持つ事を前提としてはいるが、このフラッグは飛行専用機ではなく各地形に対応出来る汎用機として開発している。その為、武装等を換装すれば陸地や宇宙空間でも運用可能で、非常に多くのバリエーションがある。

フライトユニットのアタッチメント化や脚部にミサイルが搭載できるように改良されたため、換装なしで飛行形態への変形を実現。遠距離航行の末、現地に到着次第即変形、という最終目標にかなり近づいた機体。
しかし、空力制御や関節への負荷等の問題が解消し切れず、飛行中に無理に変形すればバランスを崩す。特に大気圏内での空中変形は失速による墜落の恐れから、運用思想の想定外(初の実践者から、これは高等技術「グラハム・マニューバ」と呼ばれるようになった)。
当然、関節に難のあるフラッグでこの空中変形をやると、一回やっただけでもオーバーホールが必要になる。
が、誰かさんはそんな整備士泣かせの真似を平然と繰り返す。

リアルド同様上半身と下半身を分離可能。腰部フロントアーマー内にサブコックピットがある。

最新鋭機である為、エースパイロットに優先的に配備され、彼らは「フラッグファイター」と呼ばれる。


地球連邦樹立後は疑似太陽炉の普及もあって旧式化したが、正規軍やカタロン等で現役として活躍した。

1stシーズン第2話の、火花を散らせてのスムーズな空中変形→ガンダムエクシアに斬り掛かるシーンに心奪われた人は少なくないはず。
因みに本機体は宇宙空間での運用はできないはずだが、1stの第1OPではガンダムキュリオスと宇宙空間で戦闘している。


■基本武装
汎用機として場合によって大口径火器等や消費型の投擲装備等も採用するが、大体は下記を常備している。
  • 120mmリニアライフル
電磁力によって弾丸を射出する遠距離用火器。
電圧を調節して、破壊力重視の単射モードと、高速戦闘に対応した連射モードとの切り替えが可能。

  • ソニックブレイド/プラズマソード
超高硬度Eカーボン製のアサルトナイフ。
リアルドの物と同様だが、柄からプラズマを発生させて収束させる事により、プラズマソードとしても使用可能。
最大出力ならビームサーベルと似た感覚で使えるが、限界時間は最大でも数分程度。
これはビームサーベル開発の過程で失敗作として誕生した技術を用いている。

  • ディフェンスロッド
リアルドに採用されているものと同様の防御用兵装。
機体の運用次第では大型の物にも換装可能で、陸戦型の大型ディフェンスロッドであれば、エクシアのGNソードの斬撃すら一度くらいなら受け流す耐久力がある。
上記のように、MSもパイロット自身の体感や所作の癖が反映され易いので利き腕以外に装着されるが、エースに重点的に配備されるこのフラッグでは特によく見られる。


【バリエーション】

  • フラッグ コンペティション用試作型
正式採用されたフラッグの原型機。この時点で既に空中変形に対応している。

通称「カスタムフラッグ」。
ガンダムに対抗するべくグラハムの要請により強化されたフラッグ。性能は向上したもののパイロットの負荷を無視したピーキーな機体となった。

カスタムフラッグを参考に強化されたフラッグ。対ガンダム部隊「オーバーフラッグス」に配備された。
この機体に搭乗したパイロットは次々と殉職した為、ファンからは『オーバー死亡フラッグ』と呼ばれる事もあるとかないとか。

通称「オービットフラッグ」。
フラッグのフライトユニットを宇宙用スラスターに換装、増設した宇宙仕様。
リニアライフルにはサブバッテリーが追加されている。
アストロワーク仕様やコロニーガード仕様等のバリエーションもある。

  • ユニオンフラッグ陸戦重装甲型
通称「シェルフラッグ」。
フラッグに武装と装甲を追加した陸戦仕様。MS形態のみで運用される。
リニアライフルがロケットランチャーに変更され、右腹部側面に200㎜リニアキャノンを装備しディフェンスロッドを大型化している。
一部装備を簡略化した軽装型も存在する。

  • ユニオンフラッグ空戦偵察哨戒型
通称「エアロフラッグ」。
他国への情報収集の為、飛行能力を特化させたフラッグ。
飛行形態での運用を前提とし、機首部のリニアライフルをエアロカウルに、両手を60㎜リニアガントレットに換装している。

通称「GNフラッグ」。
ユニオンに齎されたGN-Xの疑似太陽炉をカスタムフラッグに搭載した機体。
無理矢理な改修により機体バランスはガタガタに崩れており、変形は不可能。G対策も解消されず姿勢制御の為ディフェンスロッドを増やしたりと不安定な代物。主武装はガンダムスローネアインから奪取したGNビームサーベル。

劇場版に登場した、コロニーガードフラッグに武装を追加した機体。
秘密裏に活動していたソレスタルビーイングが、ガンダムによる武力介入で世界に活動が露見する事態を防ぐ為に使用していた。
マイスター毎に装備が用意されているようで、劇中では刹那・F・セイエイが搭乗した「S仕様」のみ登場。
GN粒子への対応は出来ておらず、無理矢理実体剣を装備可能にした以外は通常のコロニーガード仕様とほぼ変わらない。
GNソードⅡ改や粒子撹乱ミサイル等を装備している。
なお、漫画版では未登場。



だったら見せ付けてやる!格の違いというものをな……。





UNION BLAST


【ユニオンブラスト】

開発番号:YMS-02
頭頂高:unknown
本体重量:unknown
動力機関:バッテリー
推進機関:水素プラズマジェットエンジン
所属:ユニオン

武装
  • リニアライフル
  • ソニックブレイド×2
  • ディフェンスロッド
  • 20㎜機銃



リアルドの後継機としてベル・ファクトリー社が開発した機体。
SVMSシリーズ採用コンペティションに敗れ、次期主力機の座をフラッグに譲った。

飛行形態はリアルドを更に突き詰め、より航空機然としたフォルムをしており、主翼の大型前進翼は高い空戦能力を齎す。
しかし、フラッグに勝る点はこれだけであり、他の性能はリアルドの延長程度。
テストパイロットのスレーチャーですら「リアルドのパワーアップバージョンといった感じだ…」と評している。

無論、空中変形にも対応しておらず、変形には換装を要する。

コンペティションでの模擬戦では、スレーチャーの高い技量もあってフラッグと互角の勝負を展開していたが、突如体当たりを仕掛け、変形したフラッグに主翼を切り裂かれて墜落・大破した。



◆余談
ユニオン・フラッグとは英国国旗の事でもある。

ユニオンフラッグの頭部の設定画にはバイザーの発光パターンが描かれていて、中々カッコいい。

バンダイのスタッフがフラッグのデザインを見た際に「これちゃんと立てる?」と福地さんに確認した所、「立てるよ!機構試作のモックアップも作ったよ!」と自らスクラッチしたモックアップを見せて開発スタッフを納得させた。

グラハムを始め量産機の中に左利きの機体がたまにいるが、これは福地仁氏が「左利きのパイロットとか出してもいいよね?」と水島精二監督に尋ねた所、「出してもいいけど、出すからには間違えないようにちゃんと原画チェックしてね」と言われて採用されたとか。




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最終更新:2024年01月05日 21:20