登録日:2012/04/29 Sun 02:51:26
更新日:2024/11/01 Fri 15:49:00
所要時間:約 5 分で読めます
知らないのかい?
ここ(地下闘技場)の廊下は弱い方が道を譲るんだぜ…?
鎬昴昇は
バキシリーズの登場人物。
声:中田和宏(TVアニメ第一作)、
塩沢兼人(OVA)、山崎たくみ(TVアニメ第二作)
目次
人物
身長177cm、体重81kg。
鎬流空手の使い手で
『紐切り鎬』の異名を持つ。
痩せ型だが、顔立ちは整っている青年。
「X」の
YOSHIKIをモデルにしており、板垣作品には多くないビジュアル系の見た目をしている。
『滅道』と刻まれた黒い道着に
黒いロングヘアーといういでたちであるが、OVA版ではビジュアルを目立たせる為か、
赤ずくめになっている。
スーパードクターこと、
鎬紅葉は兄にあたる。
幼少期にはいつも守られていたことや文武両面においていつも優秀だったことからややコンプレックスになっているようであるが、仲が悪いわけではない。
後、兄への呼び方は全然安定しない。
登場初期は昭和の柔道劇画に登場する悪役空手家のようないかがわしいヴィジュアルや、刃牙とは対戦する敵同士ということもあり、
サディスティックで妖しげな人物に描かれていたものの、実際は兄を慕い、師を敬い、
(武術家としてはあまり好ましくないが)老齢の渋川先生との試合で敬老精神から躊躇いを見せるなど一途で誠実な常識人。
英語も日常会話程度なら難なく話せるインテリでもある。
下記の通り海外を修行で旅してた時期もあったので、その時に身につけたのだろう。
普段の生活は不明だが、小さいアパートで
一人暮らしをしている事だけは判明している。
実家は金持ちなので食うに困らないだけのお金はあるのかもしれないが、普段着もジャージだし、
ガイアと同じく必要以上の贅沢は求めないタイプなのだろう。
恐らくは神心会の時のように、修行以外は他流空手の出張指導などで生活費を賄っているのかもしれない。もしかしたら弟子も何人かいる可能性もあるし。
また、負けが多いことからファンからは引き立て役と侮られがちだが、
常に作中最新鋭の強者に生死も勝敗も問題外とばかりに挑戦する姿勢は非常にストイックで向上心に満ちている。
内面の成長性も高く、身体スペックでは全てにおいて自分の遥か上をいく紅葉に粘り勝ちを収めた時は
あの
範馬勇次郎をして
『もう紅葉では逆立ちしても勝てない』と言わしめる程である。
戦闘スタイル
流派は「鎬流空手」。子供の頃からの厳しい修行で主に手足の指が特に強く鍛え上げられている。
その刃物の如き手足から繰り出される攻撃が当たれば相手を}を「斬る」ことさえ可能であり、
ただ獣のように振るだけでも十分な効果を発揮する。
技
どうです────感じますか……?
今引っ張りだされているのは貴方の“眼”を司る神経ですよ
貴方はとても気短で危険な人のようですからコードを切っておかなくてはね
こうして!
鎬流空手の奥義。
指を皮膚の下に貫通させ、血管・リンパ節・神経などを直接断つというえげつない技。その一撃は猛牛をも屠る。
首筋に突き込めば、視力をつかさどる神経を切断して視力を奪うこともできる。
…ちなみにそんな場所に視神経はない。
が、眼球の虹彩の絞りを自動調節する副交感神経が通っているそうなので、もしかしたらほんとに見えなくなるかも。頸動脈狙えばよくね?とか禁句。
また、頚骨周辺に眼球の多くの機能に関わる交感神経も通っており、それが損傷すると眼のピント機能を含む様々な機能が停止する。
むち打ち等の首の負傷で視力障害を起こす事があるのはその為。
また、神経を直接切断するため、ダメージも大きい。
刃牙は初めて「紐切り」を右腕に喰らった際は、あまりの痛みに悶絶しかけた。
先に食らった久隅は、視界が真っ暗になった事ばかりを気にしており、そこまで大きなダメージを受けているようには見えなかった。プロレスラーだけに痛みには強かったのかもしれない。
ただし、神経をとらえる時に動きが止まることが弱点。
ちなみに、千切られた神経は、地下闘技場のドクターレベルなら完治させられる。
ただ久隅は多少影響が残ったのか、視力は取り戻したものの以後眼鏡を掛けるようになっていた。
紐切りの改良技。
紐切りに手の捻りを増すことで一瞬で引き裂けるようになった。回転する
ドリルの刃を押し当てる感じとでも言えばいいだろうか。
紅葉の両目の視力を奪った…が、
試合中に手術して視神経を繋げるという奇策で破られた。
っつーか紅葉じゃなきゃ出来んわ。
「兄弟には使えぬ技」と称する技。
相手の目の部分に左手を置き、その左手の上から右拳を突き込んで、意外と固い眼球から眼底(眼球の裏の薄い骨)を通して
脳に直接衝撃を与えるというえげつない技。
相手は義眼だった為、効果は薄かったが、それでも最高級の義眼がボロボロになるほどの衝撃の強さであった。
弱点としては相手の顔に置いた自分の手にも同等以上のダメージが及ぶため、連発はできない。
ドイル戦で使用。
足の指も昂昇の手にかかれば立派な刃となる。
人体の弱点であるノドを蹴りまくり、ドイルに大ダメージを与えた。
活躍
グラップラー刃牙での活躍
幼い頃から優秀な兄と比べられて育てられた昂昇は、ある「斬撃空手」を掲げる空手道場に入門。
師匠からのマンツーマン指導を受け、「兄を超えたい」という執念の元、メキメキとその実力を上げ、丈夫なサンドバッグをズタズタに切り裂くまでに成長する。
…そんなある日、師匠が羽織袴という正装の姿で昂昇の住むアパートを尋ねる。
突然の訪問に訳も分からず応対し、お茶を出した彼に、師匠は晴々とした表情で「あるもの」をスっと差し出した。
…それは、自身の右手の人差し指と中指…利き指だった。
つまりこれは、昂昇の免許皆伝の証明だったのである。
「肩の荷が… 降りた…」
鎬流空手・鎬昂昇の誕生の瞬間であった。
師匠の流派を継ぎ、鎬流空手を立ち上げた昂昇だったが、他流試合を重ね、勝ち続けていくうちに『紐切り鎬』と恐れられ、敬遠される存在となっていく。
やがて普通の戦いに満足できず、スペインの牛追い祭りで猛牛をぶち殺して暴れていたところを徳川光成にスカウトされて
地下闘技場に赴き、
シナリオでの
範馬刃牙の地下での初の対戦相手となる。
プロレスラーの久隅の視力を奪うDQN行動や
「まるで、美女と一夜を共にする前の、純情な少年のような心境さ」などの変態的言動も目立っていた。
紐切りで刃牙の腕の神経や片目の視神経を斬るなどの強さを見せつけるも紐切りの弱点を見切られて追いつめられ、
虎王っぽく腕をとられると、最後にはダイレクトにぶん殴られて気絶させられて敗北した。
その後、刃牙と紅葉との対決では兄のセコンドとして登場した。
「鎬流に更なる磨きをかけ ”紐切り”鎬昂昇が帰ってきたァ!!!」
最大トーナメントでは一回戦で紅葉の弟を強敵と戦わせたくないという意向で対戦することに。
複雑な思いを抱きながらも激しい攻撃をしかけ両目の視力を奪うが、紅葉は試合中の手術で回復するなどダメージは皆無。
激しいビンタで追いつめられ幼児退行を起こすも、兄の影に隠れるだけの生き方を否定するために再び立ち上がる。
打震を受けながらも意地で逆に紅葉を追いつめ、「偉大な弟」として認められ勝利し武道家として一皮向ける。
二回戦では達人・
渋川剛気と対戦するが、空手の弱点を知り尽くした渋川にフルボッコされる。
眼底砕きで一矢報いるも、不運にも渋川の左目が義眼だったために効果が薄く、柔で投げ飛ばされK.O.。
もしも眼底砕きを使ったのが右目だったら、結果はまた違ったかもしれない。
また、決勝で刃牙に紐切りをパクられた時は、愕然としながらもその才能を認めた。
バキでの活躍
しばらく出番がなかったが最凶死刑囚編半ばに登場し、
愚地克巳に講師として招かれ、神心会で鎬流のレクチャーをしていた。
デモンストレーションでは四方から色んな飛び方をする
バスケットボールを「斬り」、ぶら下がる和紙を刃物で切ったように切断するなど、「斬撃技」に更なる磨きをかけていた事をアピール。
指導はノーギャラの代わりに死刑囚の居場所を要求し、上記のセリフを吐いて自信を見せる。
そして、最凶死刑囚が一人
ドイルと対決。
奇しくも「斬撃技」を得意とする者同士の、
『斬撃対決』となった。
豪語するだけあって技量では完全に上回るも、あと一歩という所でドイルの胸部に仕掛けられた指向性爆薬を正面から喰らい、大火傷を負って惜敗した。
幸い(恐らくストライダムによって)早く病院に運ばれ、処置が的確だった為、顔に少々火傷の傷跡は残ったものの、後遺症もなくしばしの入院だけで済んだ。
終盤にも紅葉とともにちょっとだけ出番をもらい、刃牙のリアルシャドーを観戦した。
範馬刃牙での活躍
ピクル編にてまさかの登場。ピクルとの闘いを望んでいた。
鍵はどこから手に入れたのだろうか。
刃牙道での活躍
「謎の気配」を悟り、兄共々猛トレーニング中。
サンドバッグを直ぐにオシャカにしてしまう為、修理代&新品を買う代もバカにならないらしい。
『拳抜斬流会』という道場で主に稽古をしているが、元々の師匠の流派の道場なのか、昂昇自身が正式に立ち上げた道場なのかは現段階では不明。
後者なのだとしたら、兄・紅葉が出資してくれたのかもしれない。
刃牙らへんでの活躍
光成に
ジャック・ハンマーとの対戦を希望し、その後
愚地独歩や花田純一との試合を行う。そして兄の指導の元、吊り輪等のトレーニングを行い対戦に備える。
そして遂にジャックと対戦。
開始から即行でジャックに空中から嵐の様に斬撃拳を浴びせて体中を切り裂き、身軽さを活かして攻撃を悉く回避しながら急所を穿ち翻弄した。
しかし、ジャックに腕を捕らえ、紐切りで片目の視力を奪うも左肩を食い千切られてしまい、怯んだところを胴締めバックチョークで締め上げられてしまう。
そのまま落されてしまうかと思いきや、チョークを解放して首筋を食い千切られて大流血、致命的な負傷を負ってしまった。
そのまま強烈なコンボを食らってダウンし、息絶え絶えに這い蹲っているところに、ダメ押しとばかりに飛び上がって首に全体重をかけた踏み付けを受けて頚骨を負傷する。
勝負あったとジャックに降参を勧められるが、瀕死を装って残った片目の視力も紐切りで奪うが、それでも尚冷静なジャックに腕を掴まれ上腕の血管を食い千切られて遂に失血にて倒れ、勝負ありとなった。
担架で運ばれながらもジャックの耳を噛んで驚かせ一矢報いつつ、ジャックの嚙道を最高の武術と称賛した。
その後病院で治療を受けるが、身体の柔らかさが幸いしたのか首の負傷は特別重くなく、翌日には元気に演武を披露していた。
余談
紐切りによる失明に関して、作中で正当な使い手である昂昇は「眼を司る神経」としか言っておらず、ラーニングした刃牙が「視神経をプツッとね」と発言している。
この一件で読者の多くが『視神経を切っている』と勘違いすることとなってしまった。
刃牙は思い込みや勘違いが多い為、本家の言葉を信じよう。 「ちゃんと教えられたことなかったし」
追記・修正は紐(コード)を切ってからお願いします
- 鎬兄弟は結構好きだったんだが、バキからはあんま出番なくなったんだよな~。 -- 名無しさん (2014-01-08 16:43:22)
- ブレストファイヤーされなければ勝ってたんだからそんなにボロクソ書く必要ないと思うんだが -- 名無しさん (2014-03-09 21:50:39)
- あの眼底砕きを逆の目に対して行えば渋川先生に勝てたんだろうか -- 名無しさん (2014-03-19 17:55:37)
- ↑どうだろうね。ジジイがどんな技か見てみたくてわざと食らった可能性も否めないし -- 名無しさん (2014-03-19 18:00:51)
- ↑3 バキでそういう発想しちゃだめ。闘士なんだから。 -- 名無しさん (2014-03-19 18:47:54)
- 眼球で脳底を砕くなら義眼でも可能じゃないかな。 -- 茶沢山 (2014-04-13 10:40:13)
- 固さというか衝撃の伝わりやすさが眼球>義眼なんだろう。義眼の方は衝撃が伝わり切る前に壊れて十分なダメージを与えられないとかそんな感じで -- 名無しさん (2014-04-13 10:46:14)
- 成る程。有り難う。多分、義眼の方を狙われたからあえて避けなかったんだろうね。 -- 茶沢山 (2014-04-13 12:27:14)
- そこそこ出てくるわりに、ドイル以降戦闘の機会に恵まれないよな -- 名無しさん (2014-06-25 22:32:43)
- ↑なんというかね、彼は空手家という立場が愚地館長と被るからね、どうしても目立たなくなるんだよ。あのお方は人気・実力・作者愛・ネタ度いずれも最高クラスだから。独歩とは異なる空手家像を演出するたびに、色物化が進むという悪循環ww 斬撃空手を駆使して、真剣を持つ宮本武蔵の噛ませ犬にッッ!…なれるといいなぁ(遠い目)。 -- 名無しさん (2014-07-23 00:48:58)
- OVA版は声が声だけにまるっきり南斗の人みたいだったな -- 名無しさん (2014-07-25 22:36:25)
- OVAは声はレイ、顔はユダ、技はシン -- 名無しさん (2015-01-04 12:58:39)
- ↑ユダに似てる顔はどっちかと言うと紅葉じゃね? -- 名無しさん (2015-01-31 22:50:25)
- できるかはともかく、「烈にも勝てる~」発言の意気は買ってたよ、精神的にも強くなったんだと思ったけど・・・出番もなくなったな -- 名無しさん (2015-09-24 20:31:53)
- 常識人というか良い人度では作中トップクラスのまともな人なんだよな、まあそれ故に武術家としては一流になりきれないんだろうけど -- 名無しさん (2015-10-03 20:09:22)
- ピクルの時の鍵は見張りから手に入れたんじゃね?前のコマで倒れた見張りの側にしゃがんでるし -- 名無しさん (2016-02-20 04:46:47)
- 最近、武装少女マキャベリズムって漫画に手刀で人間と熊を斬り倒す女が出てきたが、コイツも熊くらいなら手刀で斬り倒せるかな? -- 名無しさん (2016-02-27 13:25:39)
- パチスロ版では子安だった -- 名無しさん (2016-03-05 22:20:22)
- こいつの空手の師匠って昴昇と紅葉の祖父とかなのかな? -- 名無しさん (2016-05-12 23:41:41)
- 他人だと思うぞ。お祖父さんとか特にそんな描写無かったし -- 名無しさん (2017-08-09 21:56:25)
- 今のアニメではドイルが子安、こうしょうが山崎たくみさんなんだな -- 名無しさん (2018-10-13 23:53:57)
- 山崎さん、OVAの塩沢さんをかなり意識している感じだったな -- 名無しさん (2018-10-14 00:20:41)
- なんか項目の節々でディスってて嫌な感じなんだが… -- 名無しさん (2018-10-17 23:31:25)
- あの台詞がなければここまでネタ扱いされずに済んだのになあ…まぁそうなるとほぼ話題にならない初期空気キャラ化してしまうからある意味良かったのだろうか?兄貴は解説者できるしスーパードクターだから出番もあるし、本部なんかは作者のお気に入りなせいで厚遇されてるのに比べると、死刑囚編での扱いは加藤以下で悲しい -- 名無しさん (2018-10-20 22:32:15)
- こいつと猪狩は最トーの成績からしてもう少し活躍してもいいと思うの -- 名無しさん (2018-10-20 23:20:12)
- 本部も活躍したことだしそろそろ鎬兄弟の活躍来ていい頃じゃない?板垣先生? -- 名無しさん (2019-10-30 00:35:47)
- こいつの一番恐ろしいのは首に視神経を発生させる能力 -- 名無しさん (2020-05-15 13:21:50)
- 刃牙道以降全く出番ないよなあ、あんまり人気がないんだろうか -- 名無しさん (2023-04-01 14:55:31)
- 残念だけど、現在の作者の画風(太くなった)的にも、展開的にも合わなくなってしまったのは確かなんだよね。実際問題、ブ厚い脂肪の鎧に覆われた力士なんて、鎬流空手からしたら相性最悪(脂肪に阻まれて血管や神経まで届かない)だし… -- 名無しさん (2023-04-01 15:11:25)
- かわいそうだが、現在の異世界にいる烈にはどう足掻いても勝てそうにないんだよなぁ… -- 名無しさん (2023-07-05 13:56:29)
- 数十年振りに闘うみたいだが、対戦相手が対戦相手なので、もしかしてラストバトル・・・? -- 名無しさん (2023-08-31 22:26:55)
- 突きの乱打で牽制が「締め」でトドメが「投げ」でグラップルしてる -- 名無しさん (2023-11-17 11:05:45)
- とりあえず五体満足で済んだが、これが最後の闘いなんだろうか・・・・・? -- 名無しさん (2024-03-01 01:07:41)
- レギュラーメンバークラスならもう徒手で相手の体切り裂くなんて朝飯前だろうから、これ以上昂昇パワーアップさせると斬撃飛ばせるとかにしないと活躍無理そう -- 名無しさん (2024-06-17 16:10:21)
- 首に視神経があるって設定まだ生きてんのかね -- 名無しさん (2024-10-21 17:37:54)
最終更新:2024年11月01日 15:49