大槻(カイジ)

登録日:2011/06/09(木) 14:07:51
更新日:2020/03/21 Sat 16:15:59
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「明日からがんばるんじゃない。今日、今日だけがんばるんだ!」

「今日をがんばった者、今日をがんばり始めた者にのみ、明日が来るんだよ!」



大槻とは、賭博破戒録カイジに登場する人物。


【概要…!】

カイジが地下強制労働施設(通称王国)にいた時に配属させられた25名の大所帯「E班」の班長。
25年前は貧乏なミュージシャン志望の若者で、その後北千住付近に住み会社員として働いていた。
原作では苗字のみしか出てこなかったが、映画版でフルネームが「大槻太郎」と設定され、アニメ版『ハンチョウ』でも同名義でクレジットされた。

アニメのCVはチョー
通称、班チョー

実写版は松尾スズキ。

班に「沼川拓也」と「石和薫」という二人の部下がおり、売店での接客や地下チンチロリンの手伝いなどを担当する。

ちなみに「班長」でググると真っ先にコイツの情報が出てくる。

【人物…!】

温和で朗らかで周囲への思いやりがあり、そして常に笑顔を絶やさない。

また部下の良きまとめ役でもあり、地下の数少ない娯楽ではあるもののトラブルの原因となりかねないギャンブルを取り仕切ることが、帝愛から許されている人物。

ここだけ聞くと好漢であり、カイジら地下で労働を強いられている者達にとっては理想の上司とも言えるだろう。




ところがどっこい

これは彼の表の顔である



裏の顔、つまり彼の本性はというと目的の為なら他人を蹴落とす事もいとわないような冷酷非情で強欲、受けた恨み辛みは必ず仕返す執念・嫉妬深い人間である。

だが上記のような演技を続けたりすることや、並外れた人心掌握術、それに加え地下チンチロリンでの必勝法とそれを盤石にするルール改正を行ったりする等、頭は悪くないようである。


【劇中での活躍…!】

帝愛グループの借金を返さなかったために、王国に強制的に送り込まれたカイジの前に登場。

カイジの初給料日、一日外出券を手に入れ外で借金返済の起死回生のチャンスを得るために50万ペリカという大金を貯蓄しなければならない彼の財布に巧みな話術と行動(缶ビール135ml1本プレゼント)で容易く風穴を開けるという鮮烈なデビューを飾った。

『初給料のお祝いさ。金は取らねぇよ…』

そして後日、誘惑に負けて売店で散財したカイジの財布からペリカの大半が消えたと同時に颯爽と現れ、またも巧みな話術で班長側必勝のイカサマが蔓延る地下チンチロ勝負にいざない、必勝戦術を用いその1夜で彼を45組に堕とす事に成功する。

『(ビシッ)あんたっ、マイナス2まぁ~んっ!!』





こうやって彼はチンチロの利益、45組からピンハネした給料、法外な値段の売店の利益を蓄え、
いつかまとまったら数日分の外出券に替えてバカンスを楽しむ予定だった。

そして数日後、班長のチンチロ必勝法に気づいたカイジは同じく45組の5人と結束し、班長殺りのため全員で45組脱却を誓っていた。

そんなカイジらを目障りに思った大槻は、カイジにいつかの日のように夕食時にビールを振る舞うのだが、この厚意は彼に断固として拒否される。(しかも顔がぬれて力が出ない状態にまで追い込まれてしまった)。

だが大槻はこの一件を「寛容な精神」で許す事にした。
その代わり、これを境に45組に対するイジメを日に日にエスカレートさせていく事にしたのだった。
きつくて危険な仕事を割り当て、病人の手当てやごみ捨てなどの時間外労働をさせ、角砂糖などカイジら45組の蓄えを汚水で水浸し、着替えの入った籠に生ゴミ投入、長靴の中に泥づめ、しまいには作業中のカイジに放水し、バランスを崩した隙にパワーショベルのショベルをカイジにぶつける*1までやってのけた。

カイジ『許そうじゃないかっ…、寛容な精神でっ…!』

そして運命の日まで話は進み、大槻の奮闘(?)虚しくカイジらの45組脱却を許してしまっていた*2
この時ばかりは、大槻も彼らを皮肉まじりにも賞賛した。

その夜のチンチロ、親・大槻の番にカイジらは45組全額の50万7千ペリカMAX張り勝負を仕掛けてくる。
この瞬間、大槻は彼らがイカサマ必勝法のタネを嗅ぎつけて来た事を濃く感じていた。
カイジの出方を見るためでもあり、仮にイカサマを使えば負けてしまう恐れがあるために、慎重な大槻はチンチロの第1投、2投を勝算なしの無策で投げる事にしたのだ。
だがその2投でのカイジらに何ら不思議な動きが無いために、

「カイジらはイカサマの真相には気づいていない、そう考えるのが自然」

と思い込み、3投目に禁断のイカサマ必勝法を使わされてしまう事になった。

もちろんカイジがその動きを見逃す訳もなく、ついにイカサマの現場を押さえられてしまう。
なんとか言いくるめて立場を盛り返したかった大槻だったが、彼の言動はヒートアップした空気に燃料を投下するだけであり効果は薄い所か、逆効果であった。

『この勝負は未確定ー! 成立していないっ!! だからイカサマもクソもないっ!! 不成立っ!!ノーカウントッ!ノーカウントッ!!ノーカウントなんだぁ!!』

カイジがサイコロの目が出る前にサイコロを掴んだことをあげ、ノーカンを主張するが、その悪あがきが通じた(?)のかカイジからとんでもない条件が提示された。

  • そのイカサマの最低値4に対して勝負。
  • カイジもあらかじめ用意した特殊賽を使う。
  • それを45組全員にも適用させる。

この瞬間、大槻は内心ほくそ笑んでいた。
普通イカサマがばれたなら50万ペリカの2~3倍の100~150万ペリカ支払いが相場の所を、一番高く付いても120万前後で許してもらえると考えたからだ。

だが、大槻の試算の斜め上を行く事態が目の前に広がっていた…
詳細は後述。


結果大槻はその夜だけで莫大な支払いを余儀なくされ、後にその金はカイジらの地上生還を賭けた勝負の種銭に成り代わってしまった。

その後は地下で地道に働かざるを得なくなり、兵藤の計らいで、沼に挑むカイジがテレビ中継された時は、彼の負けを心の底から願っていた。
成就しなかったけど。


【実写映画版…!】

もちろん登場するが、例の大敗の場面はないので、印象は薄い。
……と思ったら映画カイジ2の地下チンチロで再び登場。
しかし、実写では地下帝国の部分は冒頭で終わった為、彼のノーカンコールは聞けず仕舞いに終わった。


【前述の「斜め上の事態」の詳細……!】

カイジが用意していたイカサマサイコロは全ての面が1(つまり常に最高の役『ピンゾロ』が出る状態)。
このサイコロは大槻らが食していたフルコースディナー(洋食)のTボーンステーキの骨をトイレで少しずつサイコロ状に削ったもので、ピンの朱の塗料はカイジの血液。

特殊賽を使うとは言ったが、456賽を使うとは一言も言っていない。

カイジ達が更に上のイカサマサイコロを使うとは予想してなかった為、大槻は勝負無効にしようとするが、何度も念押しされたうえで上述の条件を呑んだという言質をC班の班長「小田切」を始めとする他の班員にも取られているので聞き入れられず。

後続の45組もそのピンゾロサイコロを使ったため、5倍付けになり、総出費が253万5千に。
次番は最初の掛け金も加え、304万2千ペリカ全額を張られる。

体調が悪いから休ませてもらうと言って逃げようとするも、まだ親番が残っていた。

トドメにその様子を見ていた帝愛No.2の「黒崎義裕」が登場。
「保険としてカイジと同様のピンゾロサイコロを用意しなかったお前が迂闊なのだ」とカイジの「理」を全面的に支持し、審判役になったため逃げ場が完全に無くなった。
本来であれば六の目以上であればその場で親の勝ちになるのだが大槻はイカサマを露見させない為に改訂した親がどんな目でも子も振れるというルールを逆手に取られ、456賽だとピンゾロに勝てないため、普通のサイコロで勝負せざるを得なくなる。
ピンゾロが出ることを願い、投げ入れるが、1/216の確率で出る目が簡単に出るはずもなく、出目は3。
45組6連続ピンゾロを決められ、合計1774万5千ペリカの出費を強要されることに。
当然隠し金庫のペリカが吹き飛び、残ったペリカはたった1800ペリカ。
これにより大槻は地下チンチロ史上最大かつ歴史的大敗を喫することに。

こうして、金や、それを巻き上げる為の手段も、周りからの信頼も、何もかも一挙に失った大槻は、その後、帝愛からも見放されたのか、カイジが自身から巻き上げた金を元手に自身と45組の地下脱出を賭けてパチンコ「沼」に挑戦した時には、班長としての地位をも剥奪されたらしく(その証拠に班長の証である腕章がなくなっていた)、テレビで「沼」に挑戦するカイジに対して逆恨みを抱き、「失敗しろ」と呪詛の言葉を呟いていた。

【スピンオフ…!】

公式スピンオフの『中間管理録トネガワ』では番外編として大槻班長の一日外出の様子が描かれている。
内容は一言で言うと「班長のグルメ」。
幾度もの1日外出券の利用により、限られた時間の中でも余裕をもって自由を楽しめるようになっており、その様は彼の一時解放に立ち会った黒服たちも感心するほど。
以前の1日外出時に目をつけていた小料理屋に来店。突き出しの「ほうれん草と蒸し鶏」と、注文した「なめろう」「シトウの焼き浸し」「ボウ揚げ」「焼酎のック」に舌鼓を打つ。

そして現在ヤングマガジン本誌で、彼を主人公としたスピンオフ作品『1日外出録ハンチョウ』が隔週連載中。
これによると、どうやら彼は敵もしくは搾取対象といった利害関係にある人間以外ではさほど悪辣な人間ではないことが分かる。
公園で暢気に8時間寝入っている間に、子供たちに葉っぱを大量に乗せられる悪戯をされても怒る気配すら見せていない。
誰だお前。
尤も見張り役である真面目な黒服の宮本を一気に堕落に引きずり落したので、そういう意味では悪魔的ではあるが。またイカサマギャンブルで地獄を見た参加者を回想し嘲笑うサディスティックな一面も見せた。
また、部下である沼川や石和とも金や特権的な繋がりではなく普通に慕われているらしい。
沼川の旧友が地下落ちした時は最初は45組に落とそうと提案したものの、沼川に落とさないよう懇願されると渋々ながらも諦めた。
また実は幕末ファンであり時たま名言をつぶやく、レバニラ炒めが好物、食べ歩きが高じて料理も趣味という一面も見せている。

一方で遊んでばかりいるわけではなく、カイジを引きずり下ろした例の地下売店の仕入れ(実は一日外出券を使ってドンキで買い込んでいることが発覚)に奔走したり、他所のC班が始めたホッピーセットの販売や映画上映に客を取られたりしている。

挙句、豪遊が過ぎてペリカが底をついたという斜め上の理由で休載している。

【コラボ…!】

セガのアーケードゲーム「三国志大戦」にて、カイジシリーズとのコラボを果たし、大槻も武将として参戦した。
ちなみにCVは子安武人氏。別の武将の声にチョー氏が出ているのに、外されてしまった…。*3
大槻が演じる武将は満寵。利根川扮する荀彧、兵藤扮する曹操と共にカイジコラボは全部魏軍所属。
何のことはない、ただのマンチョウとハンチョウを組み合わせた名前ネタである。
ちなみにスペックはというと1コストで武力3知力6征圧0の伏兵持ち騎馬。
将器は征圧力上昇持ちとカードイラストのネタ度に反して実はかなりの高スペック。
計略「一日外出録満寵」もクセがあるが1コストの持つ計略にしては強力で、カイジコラボの中では実は一番使いやすい。
スピンオフ仲間の利根川とはそこそこ相性が良かったりする。



『追記・修正を頑張った者にのみ、明日はやってくるんだよ…』

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