品川駅

登録日:2020/08/08 Sat 13:24:07
更新日:2025/05/03 Sat 00:06:35
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品川駅(しながわえき)は、東京都にある鉄道の駅である。
JR東日本の在来線各線、JR東海東海道新幹線京浜急行電鉄本線が乗り入れる。

概要

東京23区の山手線の駅としては東京駅、上野駅、池袋駅、新宿駅、渋谷駅と並ぶ重要なターミナル駅と認知されており、東京の南の玄関口の役割を果たす。

駅の歴史は1872年6月12日、同年10月14日の新橋〜横浜間の鉄道開業に先行した品川〜横浜間の鉄道仮開業にまで遡る。同時に仮開業した初代横浜駅と並ぶ日本最古の鉄道駅のひとつであり、初代横浜駅は1915年8月15日に桜木町駅に改名したことを考えると開業当時から名前が変わっていない駅の歴史では文句なしに最古である。

新幹線駅は2003年10月のダイヤ改正で開業。今では全列車が停車するようになり、周囲に企業本社が移転や高層マンションが建設される等再開発が大きく進むこととなった。
また、将来的にはリニア中央新幹線の始発駅になることが内定している。

山手線の主要6駅の中では唯一、地下鉄は乗り入れていない。これは品川駅が埋め立て地の上に建設されているからである。
なお、京急線は隣の泉岳寺から都営地下鉄浅草線に乗り入れているほか、東京メトロ南北線の白金高輪から分岐線の延伸も決定した。

ちなみにこんな駅名だが品川区にある駅ではなく、所在地は港区高輪である。品川駅なのに品川にねーじゃん!!
京急下り線の次の駅が「北品川」なのはこのせい。
こっちはリアル北品川にある。余談だが山手線の目黒駅も目黒区ではなく品川区に存在する。


駅構造

JR東日本

島式ホーム6面12線、単式ホーム2面2線の計8面14線で構成された大規模な駅である。橋上駅舎である。
路線数こそ多いが各ホームは一列に並んでおり、ホームと直結した南北各一本の改札内コンコースも直線と構造はシンプルなため、コンコースを行き来すればそれぞれのホームにたどり着ける。そのため東京駅や上野駅、新宿駅などのようなダンジョン感はほとんどなく使いやすい。
いわゆる駅ナカである「エキュート品川」は新幹線停車駅という事もあり、かなり本格的な作りになっている。

実は鉄道が最初に動き出した場所*1であるため、構内に0kmポストが設置されている。

  • 1番線
山手線内回り(浜松町新橋、上野、池袋方面)のホーム。
  • 3番線
山手線外回り(大崎、渋谷、新宿、池袋方面)のホーム。
ホーム拡幅前は反対側で客扱いが行われていた。
品川駅は再開発工事に伴い「山手線内回り」「山手線外回り・京浜東北線北行」「京浜東北線南行・東海道線上り」でホームが分かれる構造になった。
そのため、田端~品川間で移動する際、「早く着く方に乗りたい」と思っても効率よく乗れなかった(´・ω・`)という人も多いのでは。
  • 4番線
京浜東北線北行(東京、上野、赤羽、南浦和、大宮方面)のホーム。
  • 5番線
京浜東北線南行(蒲田、横浜、磯子、大船方面)のホーム。
  • 6・7番線
  • 8番線
臨時ホーム。かつては多数あった臨時ホームも今ではこの1線だけとなった。
  • 9番線
上野東京ライン・常磐線(土浦、水戸、勝田、日立、いわき、仙台方面)のホーム。
特急「ときわ」「ひたち」もこちらに入線する。
  • 10・11番線
上野東京ライン・常磐線快速(上野、松戸、柏、取手、土浦方面)が使用するホーム。
  • 12番線
東海道線下り(横浜、大船、平塚、小田原、熱海方面)のホーム。
特急「踊り子」「湘南」もこちらに入線する。
  • 13・14番線
横須賀線総武快速線上り(東京、船橋、千葉、成田空港方面)のホーム。
特急「成田エクスプレス」もこちらに入線する。
14番線は横須賀線上り列車のうち、当駅始発列車が使用する。
  • 15番線
横須賀線下り(大船、鎌倉、逗子、久里浜方面)のホーム。
ただし、一部列車は14番線や常磐線と共用の10番線を使用する。


JR東海

東海道新幹線は2面4線の島式ホームで、橋上駅舎となっている。
品川駅に新幹線のホームが新設された理由は、東京駅の混雑を緩和するためとも、羽田空港との競合のためとも言われている。
初期は一部の「のぞみ」や「ひかり」に通過列車が存在したが、2008年以降は全列車が停車する。

  • 21・22番線
上り方面のホーム。といっても次は終点の東京なので、ここから乗る人は余程の変わり者でもない限りほぼいない。
渋谷、新宿方面に向かう場合は、東京駅まで乗らずにここで降りて山手線に乗り換えたほうが楽。
  • 23・24番線
下り(名古屋京都新大阪山陽新幹線方面)のホーム。
早朝に1本だけ、当駅始発の「のぞみ」が設定されている。

京浜急行電鉄

京急本線の品川駅はJRと違って高架駅である。単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線を有する。
現在、京急電鉄による新馬場駅までの連続立体交差事業が行われており、山手線の留置線だった場所に地平ホームを建設し八ツ山橋踏切を廃止する工事が行われている。工事完了後は島式ホーム2面4線になる予定。
JRとの乗り換え口が1番線に用意されている。

  • 1番線
下り(羽田空港、横浜、浦賀、久里浜、三崎口方面)のホーム。
  • 2番線
上り(泉岳寺・都営浅草線方面)のホーム。優等列車のほとんどは京成線・北総線(押上、高砂、佐倉、成田空港、印旛日本医大方面)にも直通する。普通列車の当駅止まりもこのホームで乗客を降車させ、泉岳寺寄りの引上線まで回送される。
  • 3番線
下りのうち、朝の普通列車とイブニング・ウイング号が使用するホーム。行き止まり線のため泉岳寺方面には直通不可。
イベント列車の始発や車両展示に使われることも。


駅周辺

高輪口
京急よりの出口。
ウイング高輪や品川プリンスホテルなどが近く、買い物客の利用が多い。
港南口
新幹線よりの出口。
まっすぐ広く長い通路で見栄えが良いためかよくテレビカメラが構えている。
デッキ直結のNTTビルを始めとしたオフィスが多く、通勤客が非常に多い。

駅バスターミナルもこちらのほうが広い。



追記、修正は品川駅と北品川駅の違いを理解してからお願いします。


   
最終更新:2025年05月03日 00:06

*1 新橋~横浜で始まったとされているが、本格開業前に品川~横浜で暫定開業した。