サイクロプス(ドラゴンクエスト)

登録日:2012/09/05 Wed 22:41:38
更新日:2025/11/15 Sat 20:51:56
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ドラゴンクエストシリーズに登場するモンスター。
初登場はドラクエⅡで、その後に登場。

頭に短い角が一本生えた一つ目の巨人。
元ネタはギリシャ神話に登場する単眼の巨人「サイクロプス」。
鮮やかな水色の体色をしており、色違いにはギガンテスアトラスがいる。
現在までこの系統の最下位をキープしている。
因みに初登場のⅡでは棍棒を持っていないという上位種との差異もあったが、以降のⅧ・Ⅸでは持つようになった。

色違いの中では最下位ではあるものの、どの登場作品でもストーリー後半になってからでないと出現しない。
スタッフからは強力なモンスターとして見られているようだ。
ただしナンバリングによっては登場しない(最下位枠がギガンテスになる)ことも多く、ギガンテスより影が薄いと感じるプレイヤーもいるかもしれない。


■特徴

ぶっちゃけ系統共通だが、高いHPと攻撃力に加え、頻度が若干高め(に思える)の痛恨の一撃を繰り出してくる。
防御力は平凡。
似た特徴を持つトロルのステータスを上回り、あちらのように武器を舐め回したり攻撃をミスする等の無駄行動もしない。
一方で呪文に弱く、攻撃ではイオ系デイン系状態異常ではマヌーサやザキ等が効く。
巨人の癖にグループで登場することが多々ある為、一網打尽に出来てしまう。何だか哀れ。


■活躍

ドラクエⅡ

デビュー作。
極寒の地ロンダルキアに腰巻き一丁で出現する。棍棒は持ってない。

悪夢の迷宮・ロンダルキアの洞窟を抜けた王族一行を重~い一撃で歓迎してくれる。
解放感に浸って油断していると悲劇が起きかねない。
……とはいえ、ロンダルキアの大地ではこれはまだ序の口な訳だが。

双葉社版ゲームブック下巻では2匹で、スカルナイト2匹と共にリリザの入口で酒盛りをしている。
リリザに入るには彼らを倒さなければならないが、戦闘方法は酒の飲み比べであり、
勝った場合、酒豪であるムーンブルクの王女マリアが酔っぱらった王子2人を引っ張って街に入る事になる。
一度目に負けた場合は、ローレシアの王子がダメージを受けてリタイヤし、二度目に負けるとサマルトリアの王子クッキーが急性アルコール中毒で死亡し、その場を撤退して、世界樹の葉を使うか、他の街の教会で生き返らせなければならなくなる。

HD-2D版では船入手後に遭遇する可能性がある。ロンダルキアへの洞窟手前でも出現するようになっており、風の塔の下側にある部分が同じエンカウントエリアとなっているため
ご丁寧に「秘密の場所」があるため、ガイド機能を使用しているプレイヤーが引っかかるようになっている。
本作ではこちらの火力が上昇したことによりモンスターのステータスも上昇しているが、900近いHPと相変わらずの腕力で洗礼を浴びせてくる。
いやらしいことにザキに完全耐性だが、ラリホーやマヌーサに対する耐性がないことと物理一辺倒なので対処は容易。ローレシアの王子が「悪魔斬り」を覚えていたら削るための火力も問題ないだろう。
自慢の腕力も確率二回行動でほぼ同じ攻撃力かつバイキルトまで使用するバーサーカーというもっと危険な奴が同じ場所で出現するため、相対的に霞みがち(もっともバーサーカーはザキ無耐性なのでザラキで一掃できる)。

ドラクエⅤ

色違いのギガンテスとラマダが登場したもののサイクロプスは何故か呼ばれなかった。


ドラクエⅦ

リメイク版にのみ登場。
ギガンテスとともにトクベツな石板の「力じまんたちの山」に登場。
サイクロプスは雑魚として、ギガンテスはボスとして登場する。


ドラクエⅧ

ではギガンテスは出たのにこっちは出してもらえず、初登場から17年の長き時を経てようやく再登場。

出現地域が様々で、周囲を切り立った崖に囲まれた三角谷、トロル系統が犇めく迷宮に違う系統ではコイツだけちゃっかり混じって出現したりする。

スカウトモンスターとして仲間にも出来るが、能力は微妙。
因みに、他のスカウトモンスターに違う肩書きを持つギガンテスが2匹いる為、呼び出す際に同系統でパーティーを揃えることが可能である。


ドラクエⅨ

後半になってから出現するのは相変わらず。
ストーリーでは竜のしっぽ地方、竜のつばさ地方に出現するが、ここにはキャラが被るゴーレムも出現し正直こっちの方が手強いのであまり脅威は感じない。

因みに、今作には喋るサイクロプスがおり、ギガンテス討伐の依頼を出してくる。性格は大人しく、人間の子供と仲良くしたりしている。


ドラクエⅩ

やはり森や草原といった緑の多い地域に登場する。
能力的には痛恨の一撃以外にそう怖い要素はなく、レアドロップの妖精の首飾り目当てに乱獲される。


ドラクエⅪ

序盤のナプガーナ密林でいきなり姿が見えるのでびびるが、実際に戦えるのはかなり先。
船を手に入れた後から戦闘ができるが、高いステータスに加えて痛恨の一撃や全体ダメージ+ランダムの転倒するランドインパクトを使う強敵。
万全の体勢で挑みたい。

後に能力が強化された「邪」verが登場し、能力が高い上に出現地域のせいで力の種狩りの邪魔者扱いされることも。
また、さらに強大な力を宿した個体が裏ボスの1体として登場する。


□ナンバリング外タイトル

◇ドラクエモンスターズ

「DQMJ3」、「DQMJ3P」で悪魔系のランクCとして参戦。
通常攻撃しかして来ないが、見た目通り攻撃力が高い。

◇トルネコシリーズ

ギガンテスやアトラスはトルネコの大冒険シリーズに登場したが、サイクロプスは未登場。
少年ヤンガス」で、やっと登場できた。
盗賊王の迷宮などに出現し、周囲の敵に比べてHPとちからが頭1つ分高く、「つきとばし」で攻撃してくる。

◇ドラゴンクエストソード

魔王の城にザコ敵として登場。棍棒を振り回して攻撃してくる。目が弱点。

◇ドラクエビルダーズ

『DQB2』で登場。敵としては少年シドーが投獄された直後のバトルで登場する。
また、ロンダルキアには敵ではないNPCが存在する。

◇DQタクト

「ドラゴンクエストⅡイベント」にて、悪魔系Bランク、こうげきタイプで登場。


■サイクロプス系統のモンスター

ギガンテス

緑の体色をしたサイクロプスの色違い。
ただ、体色はやや安定せず濃い水色ハッキリした緑まで様々。
初登場のⅡから棍棒を所持している。
出現エリアもロンダルキアの大地であるが、ギガンテスは祠以降に出現するようになる。
サイクロプス同様、パワータイプのモンスターとして扱われ、しばしば痛恨の一撃を放つ。

Ⅴでは痛恨を出さなくなった代わりに足で踏みつけたり「みなごろし」を使用する。
仲間にもなり、何故かこちらは「みなごろし」を忘れており一切特技を使えないが代わりに素のステータスがかなり優秀。
レベルカンストは苦行だが、別にしなくても十分活躍できる。

Ⅷでは暗黒神ラプソーンの怒りが実体化して誕生したという設定を持つ。
暗黒魔城都市の回廊エリアの終盤でよく出るが、ラプソーンが第二形態に覚醒し、暗黒魔城都市が崩壊した後の世界ではあまり出現しなくなる。
図鑑を埋めたいプレイヤーは要注意。

アトラス

同じくⅡで初登場した、悪霊の神々の一角。
ハーゴンの神殿のボス戦の先発を務め、高い攻撃力に物を言わせて攻撃してくる。

HD-2D版では紋章集めを担当しており、ルビスのほこらでも対決する。
フィールドのドット絵では巨体のベリアルをも上回る大柄で、ムーンブルクの王女も驚くほど。
見た目に反して喋り方は意外に理知的。だがイベントシーンでの出番は他の悪霊の神々(及びミリエラ)に比べると少なめで、やや影が薄い。
肝心の仕事はマトモにこなしており、少なくとも水の紋章と星の紋章は彼の部下が王子たちより先に獲得していた。
が、他の神々との連携が上手くとれておらず(これは教団全体の問題だが*1)、バズズ配下が人間を利用して紋章を集めようとしたら、よりによってその水の紋章を盗み出したり、
星の紋章は部下が結界で保護していたが、大灯台に王子たちがやってきたときに紋章の在処を聞き出すエサとしてその部下が利用しようとして、結果として看破され奪われた。
挙げ句、ミリエラは命の紋章を手にしていたのにそれを渡さずペンダントにしてぶら下げていたばかりか、最初の対決で命と引き換えに捨てて逃げるという失態まで演じたりする始末。
部下に反旗を翻されたり恐怖に怯えられたり見捨てられたりすることはなく、モンスター図鑑では彼に憧れて鍛えていると記載される魔物もいる辺り、人望(魔物望?)は他の面々に比べるとあるようだが、部下と同僚に恵まれない男である。
戦闘ではこれまで同様の物理攻撃スタイルで、踏みつける全体攻撃や力をためてからの攻撃など直撃すれば痛手の技が多い。
ルビスのほこらでは聖なる力で少し弱っているとのことで、ハーゴンの神殿ではたたきつけるや超ちからためが追加される。
いずれにせよ、こいつと戦えるようになるころは終盤戦。回復も補助も豊富だし、単純な物理しかないので属性や呪文・ブレス防御を考える必要もない。悪霊の神々の中では対策が容易な部類である。
スクルトを6回掛け(表示されないが守備力アップは6段階まで上昇する)、ついでにマヌーサも効くのでかけておくとほぼ完封できてしまう。
この頃にはローレシアの王子もバイキルトとおうえんからのあくま斬りや渾身斬りで4桁ダメージを平然と叩き出せるレベルになっているので、言われた通りに力の差を見せてやろう。
搦手が豊富なバズズや多彩な呪文・ブレスも扱うベリアルと比べたら対処が容易なため、ある意味では一番手に相応しい強さ。

Ⅸでは宝の地図の洞窟のボス兼、創造神グランゼニスの一部として登場。
相変わらず高い攻撃力を持ち、痛恨の一撃を繰り出したりランドインパクトを放って全体攻撃してくる。
ちなみに同僚のバズズ・ベリアルは後の作品で雑魚モンスターに降格した経験を持つが、アトラスは未だにボスモンスターの立場を保っている。

ラマダ

Ⅴで登場したボス級モンスター。
イブールの配下で、主人公の母・マーサに化けていた。
こんな見た目でも大僧正の立場にあるらしい。
主人公に対して質問を投げかけ、揺さぶろうとするが失敗。正体を明かして襲いかかる。
なお、リメイク版以降は棍棒にトゲが付くようになり、他の種との差異化が行われた。

戦闘では単に殴るのに加え、激しい炎を吐く他、ベギラゴンとマヒャドを唱えて攻撃してくる。
呪文も駆使する辺り、さすがは大僧正というべきか。
……と思いきや、判断力は低いのでマホカンタがあっても呪文を唱える。
やはり脳筋であったか。

ゴールデンタイタス

Ⅺで初登場した、名前通りの黄金ボディが特徴の色違い種。
痛恨の一撃に加え、大地の怒りを使用。守備力が高いが、ドルマ系呪文をはじめとした闇属性が苦手。



■余談

前述したようにⅧでは仲間にすることが出来る。仲間になった時の肩書きは「青鬼サイップ」。

彼(?)のシンボルは三角谷の東付近にあり、その付近を飛行アイテムである神鳥のたましいを使って降りると、シンボルに丁度近い場所に着く。

尚、この際にその場でメニューを開いたまま放置しておくと……
















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GAME OVER





……と、某ブルーベリーの巨人に頭を喰われた赤髪の人のような末路を辿る……訳でもなく、
実際にはメニューを閉じた瞬間にいきなり戦闘に入る現象が起こる。

これはスカウトモンスターはこちらを見つけると追いかけてくる為であり、
サイップの場合は位置的に非常に見つかりやすい為に、こちらが何もしなくても見つけて追いかけてくる。

尚、サイップはこのような現象が最も起こりやすいモンスターとして若干知名度がある。


※パーティーのLVが相当高い場合は、サイップがこちらから逃げるようになる為、上記の現象が起こらなくなります。



追記・修正は青鬼から逃げ切ってからお願いします。

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最終更新:2025年11月15日 20:51

*1 幹部4人の内、ハーゴンに心から忠誠を誓っているのはミリエラだけ。悪霊の神々の3名は異界から呼び出されて強制的に使役されている身分であり、基本的に己の利益しか考えていないばかりかベリアルは自由を得るために王子たちと組んでのクーデターまで考える始末である。こんなので連携がとれるはずがない。