登録日:2015/11/24 Tue 05:31:38
更新日:2025/04/04 Fri 02:04:51
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出典:ドラゴンクエスト モンスターバトルロードビクトリー、ロケットスタジオ、界グラフィックス、
エイティング、スクウェア・エニックス、2010年7月15日発売。
© 2010 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.
© KOICHI SUGIYAMA
CV:横山智佐 (CDシアター) /
上坂すみれ (ライバルズエース)
■概要
その名の通りムーンブルク国の王女。
ムーンブルクは初代ローレシア王ことDQ1勇者が娘のために作ったとされ、そのためムーンブルクの
王族にはロトの血が流れている。
小説版ではムーンブルクは勇者がローレシアを建国する前から存在し、
勇者の娘が嫁いでロトの血がムーンブルクの王族に流れたという事になっている。
リメイク版での肩書は『魔法使い』
物語開始時に
大神官ハーゴンによってムーンブルク城は滅ぼされており、
城にいた人々の中で王女だけはなんとか生き延びたものの
犬の姿に変えられてしまった。
シリーズ初期のキャラなため、後のイベントやキャラの先駆け的な存在であり、様々な事を初体験している。
初の仲間になった女性キャラで、初めて故郷を滅ぼされた仲間キャラで、
初の姿を変えられたキャラで、初めて
ひのきのぼう(※非売品)を装備したキャラで、初めて頭巾を被ったキャラ……等。
なお頭巾を被った仲間キャラはムーンブルクの王女と
マリベル、
ベロニカしか今はいない。
もっと頭巾っ子をはべらせたいならDQ8のリリパット系一党でもスカウトしよう。
それならモンスターズでいいよとか言わない。
デフォルトネームには『ナナ』『アイリン』『プリン』『サマンサ』『あきな』『リンダ』『マリア』『まいこ』がある。
ローレシアの王子の名前によって、これらの内のどれかが選ばれる。
なおサマルにはすけさんという候補があり、ローレシアの王子にみつくにと名付けるとその名前になるが、
王女にはかくさんがない為残念ながら
水戸黄門一行のパーティは組めない。一応名前変えの技はあるが、SFC以降でないと保存されない。
『あきな』は当時堀井雄二氏が中森明菜の大ファンだったからであり、
ローレシアを『まさひこ(近藤真彦)』にすると、『あきな』となる小ネタがある。
ちなみにこの時サマルは
トンヌラになる。
スマホ版ではまいこ、あきな、ナナが削除され、代わりに『レナレナ』『ユーイ』そして、
なんと『ドラゴンクエストソード 仮面の女王と鏡の塔』のヒロイン『セティア』の名前が追加された。
小説版では『セリア』、CDシアターとエニックス版
ゲームブックでは『ナナ』、
双葉社版ゲームブックでは『マリア』、
いただきストリートと
DQ9にゲスト出演した際には『プリン』となっている。
見た目はお姫様というよりかは、魔法使いのような服と頭巾を被った美少女。
髪色は紫髪か金髪のどちらか。媒体によってよく変わる。変わりまくる。
原点となるFC版の表パッケージには紫髪のムーンブルクの王女が描かれている……が、パッケージ裏とゲーム内では金髪なのだ。
オリジナル版からこうなのだから現在まで統一していないのは仕方ないのかもしれない。
小説版では紫色だったのだがリメイク版で金髪王女が登場して以来、数々の外伝作品には金髪で登場する事が多くなっていった。
紫髪は
黒歴史になったのか……とファンの間で言われていたら、なんと
バトルロードに突如として紫髪王女がラーミアの如く復活を果たした。
そしてこれを機にDQ9、25周年記念ロト三部作のOPアニメにも紫髪王女が出演するようになった。
以降の作品は紫・金髪のどちらが出演するか非常に曖昧になっている。
因みに、現在最新の登場作である『ドラゴンクエストタクト』には金髪で出演している。
なお頭巾はたいていの場合、紫髪なら赤色、金髪なら紫色、と髪に比べれば安定している。
ムーンブルクの王女の美しさは他の国に伝わっている他、
リメイク版では
ラーの鏡を王女に使うと美しい王女と表現される等、設定上でもかなりの美少女。
この設定が本編中に生かされるのは
MSX版での危ない水着を入手するイベント。
MSX版では王女に何も装備させずにラダトームの王s……もといご隠居に会うと、
「こんなに可愛いのに、着るものもないとは可哀そうじゃ」といって、『あぶないみずぎ』を譲ってくれる。
これはローレシアの王子ですら装備不可の王女専用装備。
ってか、これをローレシアが装備出来たら違う意味で危ない。
この時、危ない水着を着た王女の胸と股間を強調する一枚絵が導入されるという気合の入れっぷり。
この危ない水着は裸でいるより恥ずかしいデザインをしており、これを見た仲間達は、
ローレシア「
おおっ、ムーンブルクの王女ちゃん!」
サマルトリア「
こいつは、最高だぜ!」
ラダトーム王「
ああ、この歳まで、 生きてて良かったわい!」
と大興奮してくれる。
特に滅多に喋らないドラクエ主人公を喋らす水着と王女の色気には感嘆してしまう。
因みに危ない水着は偶にモンスターを見惚れさせる効果がある。これがなんと
破壊神シドーにも有効。
主人公だけではなく破壊神すら見惚れる王女の魅力は、もはや凶器と言える。
残念ながら(?)、この危ない水着のイベントはSFC版以降のリメイク版には引き継がれなかった。
そしてムーンブルクの王女と言えば
犬姫ネタだろう。
前述したように呪いで犬の姿にされたため、二次創作等ではよく犬耳を生やされたり
首輪を付けられたりする。
初期装備が『
ひのきのぼう』なのは、犬時代にひのきのぼうを咥えて
暇つぶしをしていたと考えたら、萌えるのではないだろうか?
余談だがSFC版では犬の姿の時、
普通にお尻の穴が見える。
肛門を堂々と見る事が出来るヒロインは後にも先にもムーンブルクの王女だけ!
また、DQⅡのスピンオフ的な『ドラゴンクエストビルダーズ2』ではモンゾーラ島にモンゾーラ犬という特別な犬がいて、重要な役を果たす。
モンゾーラ島シナリオ内ではそれだけなのだが、後々ラーの鏡を手に入れて再訪するとムーンブルクの王女のパロディネタだったことが分かる。
■本編
ある日の事、突然平和なムーンブルクに魔物の軍勢が襲い掛かって来た。
父であるムーンブルク王は王女を隠し通路に逃がすと、この事態をローレシア王に伝えるため単身魔物の軍勢に挑んでいった。
流石はロトの血を引く者、娘と同様に魔法の力で魔物と渡り合っていたが、
背後に現れた魔物によって「
ぎょえーーっっ!!」されてしまう。
王女は生き残れたものの犬に姿を変えられ、ムーンペタに飛ばされてしまう。
(25周年記念ロト三部作のOPアニメではローレシアに向かう兵士と共に城から抜け出している)
そして親戚のローレシア・
サマルトリアの王子が持つ『ラーの鏡』で本来の姿を取り戻した。
SFC版ではこの時王女に使わずローレシア城でラーの鏡を使用した場合、何故か使えて鏡が壊れてしまい
ゲームが詰んでしまうため注意。
その後、大神官と破壊神を倒し、ムーンブルク王の魂にムーンブルクを復興させる事を誓う。
■戦闘
戦士型のローレシアの王子とは正反対の所謂
魔法使いタイプ。
しかし攻撃呪文だけではなく回復呪文も使えることから、ドラクエ的には後の
賢者の先駆けとも言える。
最大レベルは35。
肉弾戦は苦手で、最大HPが低く盾を装備できないことから、他2人よりも打たれやすい。それでもみずのはごろもを装備させればそれなりの守備力は確保できる。
基本的な役割は攻撃呪文で敵を一掃したり、回復呪文やラリホー、ルカナンなどの補助呪文によるサポートなど。
前作主人公や王子たちとは打って変わって、呪文をメインに据えて利用することを前提とした性能となっている。
加入直後はレベルも装備も貧弱なことから足を引っ張りがちだが、レベル4で
バギを覚えるとアタッカーとしての素質を発揮していくようになる。
バギはこれまたシリーズ初めての味方が扱える範囲攻撃でもあり、ムーンペタ周辺に出現するタホドラキーの群れを一掃したり、序盤の難敵であるマンドリルやリザードフライに大ダメージを与えたりと、今まで対処に苦労を要していた敵も倒しやすくなる。
素早さが高いため先手を取りやすく、
イオナズンを覚えたなら強力な呪文アタッカーとしても通用する。
ただし攻撃呪文はバギとイオナズンのみのため、イオナズンを覚えるまでの中盤は火力不足に悩まされる。
加えてFC版では終盤の敵が攻撃呪文に対して軒並み強耐性を持っているため、折角のイオナズンが通りにくいという悩みも抱えている。
リメイク版ではこれらの敵の攻撃呪文耐性が引き下げられたり、イオナズン自体の威力も上がっていることから、終盤の強敵に対する強力なダメージ源になりうる。
サマルトリアの王子と違い
ベホマを覚え、リメイク版以降はザオリクを扱えるようになるなど回復役としても優秀。
総じて範囲攻撃できる呪文やベホマ(とザオリク)の存在から、決して外せない存在となっている。
加入後は徐々にサマルトリアの株を奪っていくようになるが、リメイク版ではベギラマの超強化や装備できる武器の増加などのサマルトリアの王子の強化も大きく、決してサマルトリアが完全に食われたわけではない。
特に中盤においてはサマルトリアのベギラマの打ち漏らしをバギやいかずちのつえで処理するのが主な仕事となる。
ちなみにFC版ではムーンブルクの王女もトラマナを習得できたが、リメイク版ではこれと引き換えにザオリクを習得するようになっているため、リメイク版におけるトラマナはサマルトリアの王子専用呪文となっている。
■その他
前述したように紫髪王女が参戦。
止めの一撃の『ミナデイン』『魔力覚醒』等に登場する。
ローレシアの王子・サマルトリアの王子と協力してミナデインを放つ。
本作はDQ2の数百年後が舞台なため、本人は登場しないが伝承が後世に伝わっている。
どうやら王女は父親との約束通りムーンブルクの再建に尽力し、奇跡の復興を成し遂げる。
そして王女はどこかに嫁いだらしい。
王女が女王となって国を治めなかったので国を治める者がいなくなったからか、
王女のカリスマで復興させたためか、その後ムーンブルクは滅んでしまったらしい。えぇ…
そして王女と他の2人はどこかに旅立ってしまったそうだ。
本作での名前は『プリン』。
『リッカの宿屋』にスペシャルゲストとして登場。前述した通り紫髪王女。
王女から貰えるコスプレ装備をコンプリートすると『ムーンブルク王女』の称号が貰える。
サンディは王女の頭巾が超キュートで憧れているらしい。
なお本人曰くこれら一式はムーンブルク王家に伝わる伝統装備だそうだ。
デウズ・ユーディキウム・ペルフェクティ・プラキドゥム・ドヌームン・『マホトーン』
本作での名前は『ルーナ』。金髪王女。
バズズの猛攻で死んでしまったロランを助けに、サトリと共に異世界へ颯爽と駆け付けた。
感情が高まると犬時代の癖が出るようだ。
ロランが生き返った際に王女に「君が?」と尋ねていたため、リメイク版王女の様だ。
また修行したらしく、
詠唱が長いマホトーンを使えるようになっていた。
正直他二人と比べ見せ場やオリジナル設定がないため影が薄い……。
上記のマホトーンやバズズの足止めしたりと堅実に仕事をしてはいたのだが……。
とりあえず吉崎先生の描く王女は凄く可愛い。
本作での名前は『プリン』。SPECIAL・DS・Wiiに登場。
Cランクとあまり強くない(SPECIALではプレイヤーキャラとしても使えるので強い姿を見る事もできる)。
経緯上仕方がない点はあるが
竜王はまだともかく
スライムにすら敵意を示すなどややとげとげしい面がある。なお
ホイミンを連れている
ライアンにはノータッチ。
またそれ以上にいきなり言動が犬化(死の火山で熱がって舌を出すなど)する点が目立っている。
本作での名前は前述の通り『セリア』。
誕生日に故郷を滅ぼされた。
シドーを降臨させる邪神の像を入手できる唯一の人物として狙われる。
彼女を犬にしたのはハーゴンではなくムーンブルクの宮廷魔道士で、王女の身を隠すためという設定。
ローレシアの王子アレンとは恋仲だが、大灯台でガルド(オリジナルキャラ)にされわれて1年間監禁生活を送る。
本作での名前は前述の通り『ナナ』。
彼女を犬にしたのは悪魔神官サイヴァで、本来は殺害する予定だったが、王女が亡き妹に似ていた事から躊躇したという設定。
本作での名前は前述の通り『ナナ』。
彼女を犬にしたのは乳母であるエルフであり、小説同様に王女の身を隠すためという設定。
ラーの鏡で元に戻った際は全裸であり、挿絵まで存在する。
紫髪であるが、赤の頭巾ではなくベレー帽を着用している。
気が強くてやきもち焼き。
本作での名前は前述の通り『マリア』。
犬ではなく猛獣に変えられており、風の塔にいる。
また心まで猛獣化しているため、ラーの鏡を持たずに彼女に会うと、塔から落とされて
ゲームオーバーになる。
ゲームとは違い、ギラ、ベギラマ、ザラキが使える。
また本作のみ、なぜか赤頭巾に金髪という組み合わせになっている。
王子2人が酔い潰れるほどの酒を20杯飲んでも平然としている酒豪である。
追記・修正は呪いで犬にされた方がお願いします。
- せっかく復興させたのに、自分がいなくなると滅亡って…どんな気持ちだったろうな…。 -- 名無しさん (2015-11-24 06:05:50)
- 着ているだけで常時ぱふぱふとはまさに禁断 -- 名無しさん (2015-11-24 08:04:10)
- 愚息がお世話になりました -- 名無しさん (2015-11-24 12:34:57)
- もう一つのひらがなネーム「まいこ」はいとうまいこから? -- 名無しさん (2015-11-24 16:12:38)
- 薄い本では酷い目に遭いすぎててねww -- 名無しさん (2015-11-24 16:41:17)
- DQM+での第一声がね・・・ -- 名無しさん (2015-11-24 16:59:55)
- 小説版では邪神の像の封印を破ることができる唯一の存在(ロトの血を引く牛の月の牛の日生まれの乙女)で身柄を狙われて国が滅亡だったね -- 名無しさん (2015-11-24 20:20:07)
- 立て乙、これでDQⅡは三人とも揃ったかな? -- 名無しさん (2015-11-24 22:31:36)
- 頭巾を被ってるが、装備出来る兜は不思議な帽子のみ(サマルトリア王子も同様)。兜が三つしかないからって、これはあんまりじゃないかと思う -- 名無しさん (2015-11-25 02:06:06)
- エニックス版ゲームブックでは、犬から戻った時は裸(しかも挿絵つき)。あと結構気が強くて、カイン(サマルトリアの王子)とよくケンカする。 -- 名無しさん (2015-12-11 16:54:27)
- この時代髪の色が安定しないキャラって彼女以外にもいるけど真っ先に思い浮かぶ -- 名無しさん (2016-04-14 13:53:31)
- 件の「ゆうていみやおう~」でもょもとを召喚すると「アイリン」。サマルが「すけさん」になる事を考えるとすごい浮きっぷり・・・(名前が) -- 名無しさん (2016-05-13 12:21:06)
- リメイク版でサマルをベラヌールに放置してローレと2人きりで宿屋に泊まらせてあのセリフを期待したのは俺だけではないはず -- 名無しさん (2018-12-16 19:54:45)
- 犬に変えるだけで殺さないのは不自然すぎるのか、書籍では理由が色々変わってるのね -- 名無しさん (2018-12-16 21:27:50)
- 最近は金髪だと凛々しい王女然としたキャラになって、紫髪だと可愛い少女系のキャラになってる気がする。 -- 名無しさん (2021-09-07 12:07:31)
- 頭の中を犬にされたすけべボディの王女っていう同人ネタもありましたね -- 名無しさん (2022-07-24 15:38:27)
最終更新:2025年04月04日 02:04