AC6 > 登場人物 > 1

主人公とその周辺人物


C4-621

AC(デフォルト名):LOADER 4
+ 機体構成(デフォルト)
右腕武器 RF-024 TURNER
左腕武器 PHI-32: BU-TT/A
右肩武器 BML-G1/P20MLT-04
左肩武器 NOT EQUIPPED
頭部 HC-2000 FINDER EYE
コア CC-2000 ORBITER
腕部 AC-2000 TOOL ARM
脚部 2C-2000 CRAWLER
ブースタ BST-G1/P10
FCS FCS-G1/P01
ジェネレータ AG-J-098 JOSO
コア拡張機能 NOT EQUIPPED
  • 今作の主人公である第四世代強化人間。ハンドラー・ウォルターによって見出され、彼の目的を達するべく封鎖惑星ルビコン3へ密航する。
  • ルビコン到着後にACの残骸から傭兵ライセンスを取得し、以降は「独立傭兵レイヴン」の名義で活動するようになる。
  • 621、レイヴン、G13、ビジター(英語ではTourist)、戦友(ちなみに英語ではBuddy)、野良犬(英語ではFreelancer)、駄犬等々、様々な呼ばれ方をする主人公である。
    • 加えて「ウォルターの猟犬」「壁超えの傭兵」「ワーム殺し」「レッドガンの悪夢」「ルビコンの害獣」等の二つ名まで持っている。
  • 発売前に公開されたストーリートレーラーによれば「機能以外は死んでいる」状態らしい。また、ミッション「密航」でウォルターが621について「脳を焼かれた独立傭兵」と発言していることから、脳機能に何かしらのダメージを負った状態であることが窺える。
    • 「機能以外は死んでいる」とはいえ、ミッション「アイスワーム撃破」では他の面々と一堂に会してブリーフィングに参加し、ミッション「脱出」ではそこそこの高さのある水面から顔を出し、ゆっくりと移動して自力でACに乗り込んでいる。一人称視点なので具体的にどうなっているかは分からないが、ストーリートレーラーの時とは身体機能が違う模様。
      • さらにその後ジャンクACに乗り込んでいるがこのACにはタラップのようなコアまで上がれるものは付いていない。そこまで自力で上がれるという事は最低限一般人クラスの運動能力はあるのだろう。
    • コーラルは爆発や燃焼といった現象を起こせるため、「脳を焼かれた」はコーラルを注入されていることを指している可能性もある。続く金に関しての部分は旧世代で仕事を取れない(稼ぐのに苦労する)という意味かもしれない。
  • Chapter1最終ミッションのウォッチポイント襲撃においてヒロインのエアと出会う(交信チャンネルが合う)が、その際に「致死量に近い」コーラルを浴びている。その後も出撃し続けているので深刻な後遺症は無かったのだろう。
  • 歴代AC主人公の例に漏れず終始無言だが、「頭の中で声が聞こえる」旨をウォルターに伝えていることから、全く意志を発しないわけではないようだ。後にウォルターからも「幻聴が続くようなら言え 調整する」と言われている。
  • 自分から周囲の地形の確認に出るという話が不自然とも思われていないことを考えると、普段から作戦関係で自発的な行動はかなりとっている模様。その後帰りが遅いと言われるのは常識的に遅かったのか普段からすると遅いという意味なのかは不明。
    • 時間的な話もあるだろうがこの時点ではルビコン内各勢力に名前が売れている上に封鎖機構との衝突が本格化していた時期の為に不意の襲撃に注意する旨の発言でもあったと思われる。
  • 最初の「C」はおそらくC兵器と同じくコーラル(を利用した強化人間)を意味し、次の「4」は世代番号。続く「621」は各世代の通し番号。
    • 公式に固有名詞を与えられた主人公というのはゲーム本編ではAC3の「0824-FK3203」以来の2度目。
      • ゲーム本編以外では、小説版MoAで主人公の名前が設定されている。ACでも作品によっては主人公の性別が男に固定されている(前述のMoAでは24歳と年齢まで設定されている)が、AC6では性別や年齢は設定されていない。
  • 初期機体名が「LOADER 4」だがこれは「荷物を積み込む人」という意味で、おそらくアナウンスメントトレーラーで荷物を背負っているACと同じフレームである。「4」はストーリートレーラーに同フレームの3機(617・619・620が搭乗)がいることから「4番目」と言った意味か。
    • なお初期機体はRaD製の「探査用AC」のフレームである。ゲーム内では登場しないが、RaDの廃品回収作業でもこのフレームのACが背中の籠にジャンクパーツを積み込んでえっちらおっちら歩き回っているのだろうか。
      • このトレーラーが10年ぶりのAC新作の初報だったが、案の定荷物を歩き届けるゲーム「デスストランディング」と比較されることになった。AC6には残念ながら(?)デススト要素は無い。
  • 企業目線では、アーキバスが621を捕らえて再教育を施し手駒にしようと目論むほどには一目置かれているようだ。
    • 脱出された際には見つけ次第撃墜(殺害)ではなくまず確保することとされたり、その後殺害もやむなしとなるほど。
  • 意図されて設定されたか否かはともかく、「第四世代」というのは初代以降のアーマード・コアシリーズのナンバリングタイトルがリリースされてきたプレイステーションのハードウェア(PS1・PS2・PS3・PS4/PS5)と符合する。
+ ネタバレ注意
  • 「賽は投げられた」ルートの「ヴェスパー3排除」ブリーフィングでは、オールマインドがコーラルリリースに関する「特別な強化人間」リストを提示する。赤字が該当者(あるいは有力候補)だとすると、第1世代は1人、第2世代は該当者なし、第3世代は1人、第4世代は2人いる。文字が小さくて読みづらいがC4-621は赤字で示されていることが読み取れる。
  • 同ルートのラストミッションでは、オールマインドからACシリーズの由緒ある称号「イレギュラー」を頂戴することになる。
    • 旧作におけるイレギュラーの呼び名は「規格外の戦闘力を持つが故に、世界の秩序とパワーバランスを崩壊させてしまいかねない個人」を意味するが、今作のイレギュラーは「オールマインドのリリース計画をぶち壊しにしかねない存在」を意味するようだ。
  • ルート及びミッションの選択次第では、ヴォルタとフラットウェルを除く27名のアリーナランカー達に加え、傭兵ライセンスの本来の持ち主である真レイヴン、さらにオペレータ枠のウォルターとエアをも直接殺害する可能性がある。
    • 補足として、ヴォルタはベイラムの壁越え作戦における戦死が確定している。フラットウェルは明確な死亡描写こそないが、「レイヴンの火」ルートで星系ごと焼き払われた可能性が高い。ついでに言うと、オールマインドも「賽は投げられた」ルートでイグアスと共に機能停止する。
    • 殺害人数の多寡だけなら『fA』主人公という前例もあるが、今作はウォルターとエアをはじめ、ラスティ、イグアス、カーラなど複数回の交流を持つキャラが多い。その彼らがことごとく不幸な目に遭うという意味では、まさにシリーズ屈指の死神(13の番号付き)と言えるだろう。
+ 参考:機体構成(発売ロンチトレーラー版)
右腕武器 LR-036 CURTIS
左腕武器 PHI-32: BU-TT/A
右肩武器 BML-G2/P03MLT-06
左肩武器 VP-61PS
頭部 HC-2000 FINDER EYE
コア CC-2000 ORBITER
腕部 AC-2000 TOOL ARM
脚部 2C-2000 CRAWLER
ブースタ FLUEGEL/21Z
FCS 不明
ジェネレータ 不明(内燃型)
コア拡張機能 不明

ハンドラー・ウォルター / Handler Walter

声:坂詰貴之 / Patrick Seitz
  • C4-621のハンドラーを務める男性。ある目的を達するため、621をルビコンに送り込んだ。
    • ハンドラー(Handler)とは飼い主、調教師などを指す言葉。621の飼い主ということだろう。
  • 紐のような物が複数絡まった腕のエンブレムは如何にも猟犬のリードを握る飼い主であることを印象付ける。
    • よく見るとこの腕、指や手首の関節部分が人形か義手を彷彿とさせるような球体のようになっている。
  • 621のオペレータを務める他、621を傭兵として売り込んだり、アイスワームを討伐するための算段を立てたりと、裏方として多方面で活躍する。
  • ミシガンとは知己の仲らしく、様々なミッションで協力を持ちかけている。
    • 2周目以降のALTミッションにて621が解放戦線に付き僚機のG4ヴォルタとG5イグアスを裏切って強襲した時は、修理費を負担すると申し出ていた。これに対してミシガンは腹立たしげな態度を見せつつも「授業料分は引いておく」と返答し、以降のストーリーでも蟠りなく接している。
  • 一方、チャプター4後半のミッション「レッドガン部隊迎撃」の出撃シーンではミシガンやその部下達の殲滅に向かう621に対し「やり遂げて戻れ」とのみ告げ、あえてミシガンの事には言及しなかった。
    • 今作ではミッション中、ウォルターから指示や身を案じる通信がちょくちょく入るが、本ミッションはベイラム側にとって文字通り総力戦となるが故に必然的に621にとっても死闘となるにも関わらず、途中ウォルターから入る通信は(ミッション完了時を除けば)一度だけ。ミッションの内容の割に少ない気がするのは、やはりウォルターが複雑な心境だったためだろうか。
      • 当該ミッションを選択しなかった場合、同ミッションはラスティによって遂行されるが、いずれの場合においてもどこか心を痛めているような様子ではありつつもミシガンの戦死を表立って悼む様なことは口にせず、それどころか621に「ミシガンの事は気にするな」と気遣うような言葉をかける。
  • 口癖の一つに「やったか」がある。やめてほしい。実際にやっていることの方が多いが
  • 621のハンドラーではあるが、服従を強いることは無く、むしろ621の自由意志を尊重することの方が多い。
    • 部下の自主性を重んじるマネジメントスタイルなのかもしれないが、それ以上にウォルターの価値観に依るところが大きいのかもしれない。
      • 戦闘中の621に対しては戦闘に集中できるよう、雑多な情報は切り捨てるよう促したり緊急時には雇い主の通信であろうと手早く遮断するなど戦闘に集中させる為に裏方として最大限カバーしている。
      • スネイルが621を駄犬と呼ぶことについて「駄犬呼ばわりはやめてもらおう。旧世代型にも尊厳はある」と強く咎める場面があることからも、人としての尊厳を重んじる価値観の持ち主であることが窺える。
      • 逆に621を評価する相手にはさも当然かのように特に何も言わないが、満更でもない様子。「地底探査-深度1」の導入ムービーでは621に絶対の信頼を寄せているかのような言葉も口にする。
      • 「集積コーラル到達」では、V.VIメーテルリンクを撃破すると彼女を憐れみを向けるのだが、その理由は「絶対に敵わない敵(621)を相手にして支援の一つも貰えなかったから」。621(=プレイヤー)以上に彼/彼女の実力に自信を持っている様子。同ミッションのボス戦では技研製のオーパーツ相手に互角以上に渡り合う621に声援を送ったりもする。
      • 事実作中人物の中で最も621の実力を評価しており、受けた依頼の作戦内容的に役不足と判断すると素直に不満を漏らすほど。更には、敵対した際には「最大の脅威」と恐れるなどその実力には絶大な信頼を寄せている。アイビス戦で思わず漏れ出た「この仕事をやり遂げられるのはお前しかいない!」というセリフにその想いが込められている。
    • 上述の「多重ダム襲撃」の他にも、金銭に関わるアレコレでは「グリッド135掃討」にて本来撃破目標に含まれていなかった所属不明機を探し出して撃破すると特別手当てをくれたりもする。
      • 致死量を超えるコーラルを浴びることになった「ウォッチポイント襲撃」でも特別手当てが出る。こちらは労災だろうか
    • ウォルターが「野暮用」で不在の時に621が休息の指示に従わず無断で依頼を受けて出撃した際も、独断行動を咎めるような言葉は一切言わず、それどころかカーゴランチャーで海を越えるという判断を褒めてくれたりする。
      • ちょっとした苦言は呈するが、それも「ルビコンにはきな臭い連中も多いから依頼を受ける時は注意しろよ」とやんわり窘める程度のものである。
      • この時の相手はたまたまシンダー・カーラであり、周知の通りウォルターとは深い関係にあった相手でもある。このため(エアの手引きによるものだが)ウォルター視点だと偶然ながら621が自分のいずれ引き合わせるつもりの知人と「縁ができた」ことを受けて、後の621に対して自由意思を尊重する気持ちが固まっていったのかもしれない。
    • もっとも依頼を鑑みると封鎖機構の施設を単独襲撃したり、コーラルの奔流に巻き込まれそうになったり、最終的には企業を出し抜こうとしたりと、エアがあなたの任務はいつも危険と隣り合わせと苦言するように命がいくつあっても足りないという意味で、作中人物たちはハンドラー・ウォルターを一端の猟犬を使うが損耗率が高い無茶なことをさせる人物として認識していたがゆえの苦言なのかもしれない(カーラはその目的を知ってるがゆえに非常に険しい道を行かされることを知っての上だろうが)。
  • 発売前に公開されたストーリートレーラーでは、彼と思わしき人物の影が確認できるシーンがある。その影を見る限りでは、普段は杖を突いて歩いていると思われる。
    • 半世紀前のアイビスの火時点で少年だったことを考えると年齢は60代前後か。
  • 高い人物眼の持ち主であり、彼が見出した強化人間の質の高さには定評があるようだ。
    • 対人スキルもかなり高く、壁越え、対アイスワーム作戦にて最初から拒否する気満々だったスネイル相手にどちらも作戦へのアサインをもぎ取っている。手管は実にスマートで、先方の懐事情を汲み取ってこちらを売り込む話術は正しく老獪。相手の突っぱねや嫌味にも感情的にならず、淡々と応じる様は経験による貫録さえ感じる。駄犬呼ばわりにだけNGを差し込み黙らせる啖呵も素直にかっこいい。
      • アーキバスより打倒封鎖機構の広告塔になるよう依頼された襲撃任務では「621はマスコットではない」と苦々しげだったり、すっかり一角の傭兵として成長を遂げた621に使い走り同然の偵察任務を依頼する大豊に苛立つ様子も。
      • 前者ではミッションクリア時に特務機体の襲撃も見込んでいただろうにそれを告げなかったアーキバスに憤懣やる方無い様子を覗かせ、後者では出撃前に「大豊はお前の価値を分かっていないようだ 話を付けておこう」と静かに怒気を滲ませている。
    • ラスティは対ジャガーノートでの621の戦いぶりについて「流石はウォルターの猟犬」という表現で褒めている。
    • また、クリーナーに敗北するとカーラが「あいつの目利きも鈍ったかね」と発言することからも、ウォルターの猟犬となった強化人間はいずれも腕利き揃いであったことが窺える。
    • エアとの「交信」を得た621に対し、当初は旧世代型強化人間にありがちな幻聴と見ていた。しかし、621が自分のサポートなしで「グリッド086に侵入し、カーゴランチャーで海を越える」と発想したことを皮切りに、任務の端々で驚異的な嗅覚(エアによるサポート)を発揮することから、誰かしらの「友人」ができたのではないかと推察した。
      • 621の実力に確かな信頼を寄せつつ、単にACの操縦技術に長けているだけでは説明の付かない事象を見逃さないなど、その高い洞察力がうかがえる。
+ ネタバレ注意
  • その正体は、アイビスの火の後にコーラル封じ込めを目的として結成された観測者達の結社「オーバーシアー」の一員。彼の目的は、アイビスの火で燃え残ったコーラルが再び増殖し、ルビコンの外へと広がってしまう前に、二度目の「火」を熾すことでコーラルを完全に焼き払うことである。
    • コーラル探索絡みで時折「友人」という第三者の存在を仄めかすが、エアによれば彼がそのような人物とやり取りしている痕跡は無いという。後にウォルター自身とカーラによって「死んで行った友人たちの遺志」であることが明言されている。
  • 本作のキャッチコピーである「火を点けろ、燃え残った全てに」という言葉は、ウォルターから621への最後の依頼という形で発せられる。
    • この言葉は各ルートそれぞれ違った形で果たされることとなる。レイヴンの火においては文字通りルビコンの全てを焼き払うことになり、ルビコンの解放者ではかつて災厄を生き延びて燻っていたルビコニアン達の蜂起を焚き付ける。
  • ルートによっては自ら技研AC「HAL 826」を駆って戦場に繰り出して来る。
    • 彼がどうしてACを乗りこなせるのかは、可能性がいくつかあるものの、詳細は不明である。
    • 「ルビコンの解放者」ルートで遭遇した場合、声自体が気力を欠いたような状態、コーラルの声が見える、企業の社員でもないのに「企業の命令」と言い出す、「稼いだ金で人生を買い戻せ」など状況と矛盾するうわ言のような言葉を呟く…と、明らかに様子がおかしい。
      • スネイルの発言などから鑑みるとアーキバスの洗脳施設である再教育センター送りにされた可能性が高いが、作中で明言はされていないので推測の域を出ない。詳しくは「世界観考察」のページを参考。
    • 「賽は投げられた」ルートではザイレムの制御を奪うため、カーラと共に戦っている様子が通信越しに窺える。しかし、立ちはだかるオールマインドにより621と相見えることなく果ててしまう。
      • 621の生存を確信しつつ、敵に回ったことも察していたが「あいつは選択した。いまや俺たちにとって最大の脅威だ」と言うだけで、621の選択に対する非難や恨み言などは一切口にしない。どんな選択であれ、他者の自由意志は尊重するという彼の姿勢がここでも表れている。
      • こちらのルートでは正気だが、やはりHALを乗機としているようだ。一瞬写る残骸は塗装を含めて解放者ルートのものと同じである。
    • 独特な形状のフレームは早ければ1周目のクリア後に入手できるのだが、武装はいずれも3周目までお預け。肩武器2種と機体データに至っては3周目のクリア直前まで使用できず、何ともやきもきさせられる。

エア / Ayre

声:ファイルーズあい / Erin Yvette
  • ウォッチポイントでコーラルの逆流に飲まれた際に621が出会ったルビコニアン。
    • バルテウス戦の開始直後に621の「脳波と同期」すると宣言してからサポートを始める。その後もコーラルを巡る争いを見届ける為に交信を続けさせてほしいと頼み、行動を共にする。
  • その正体はCパルス変異波形と呼ばれる存在であり、彼女自身の言葉を借りると「実体を持たないルビコニアン」とのこと。コーラルという生体物質の集まりの中に発生した精神体とでも言うべき存在である。
    • その割に、通信越しの「溜め息」や「感情的な発声の変化」など、明らかに肺や喉といった肉体的な構造に由来する仕草を見せることが多い。これが人間に似た精神体としての自然発生的なものなのか、コミュニケーションとしてエアが自覚的に演出しているものなのか、621がエアの「声を見る」中で脳内劇場的に生じている現象なのかは不明。
    • 本作でルビコニアンという呼称は”ルビコン生まれの普通の人間”を指して先んじて使われており、エアは出会った時に「ルビコニアンです」としか言わないため、普通の人間であるかのようなミスリードを誘う形になっている。出会い方が出会い方なので人と認識してた人がいるかどうか怪しいが
      • もちろん、コーラルから生まれた彼女も「ルビコン生まれ」であることには違いないため、ルビコニアンを自称することに間違いはない。
  • 621と出会って以降はオペレータとして活動するようになり、コーラルの情報導体としての特性を利用してハッキング等の支援を行ってくれるようになる。
    • ウォルターはエアとの交信について621から報告を受けていたが、強化人間にありがちな幻聴と判断した為、彼はエアの存在や621との交信については何も知らない。そのため621がエアのオペレートを受けてとった行動は全て、ウォルター視点では621自身の判断による行動に見えている。
    • 敵からすればあらゆるセキュリティ・防衛兵器を突破して最適ルートを爆進するACが攻めてきているということでありただの恐怖でしかない。
  • 上記のとおり、エアの精神は人間の精神とは根本から成り立ちが異なるものの、彼女の思考や感性はかなり近しく描写されている。特に最初のうちはAC世界では極めて珍しい一般人に近い感性をしている。
    • とはいえ、知り合ってすぐにウォルターに休息を命じられていた621を勝手に任務に引っ張り出し、有人で射出された前例のないカーゴランチャーに詰め込んだりするような結構いい性格をしている。また、折に触れてルビコン解放戦線からの依頼を斡旋したり、私的な調査では報酬代わりにするために収集したデータを換金したりと、ウォルターの預かり知らぬところで色々やっている。
    • ヴェスパー7撃破では対応と結末によって何とも言えない反応をしたり若干呆れたり、オーネスト・ブルートゥの言動に困惑したり、エンゲブレト坑道から脱出の際には仕事に危険が多すぎると零したり。
    • 久々にウォルター抜きでミッションに出た際は、二人きりの時間を引き延ばしたいがために「ゆっくり(捜索対象を)探してください」と恋人のようなことを言い出したり、RaDがコウモリ野郎に放ったミサイルの爆発を見て「奇麗な花火ですね」と感想を漏らしたり、唐突にオールマインドの実績更新通知を真似してみたり等、非常に人間味溢れる一面を見せることもある。
+ ネタバレ注意
  • 「観測データ:変異波形反応」の内容から、エアがコーラルリリース計画の第3条件であったことが窺える。
  • 621を通して人間たちの在り様を見続けたことやオールマインドへのハッキングで得た知見から、人類に対して、わざわざ人体を模した=人体の拡張とした兵器を使って争う種族であるという認識と、体は闘争を求める人類は闘争を経て進化していくという理解に辿り着く。その思想はやがて621と戦場で共に並び立ち、共に進化していきたいという憧憬へと変わっていき…。
  • 「レイヴンの火」ルートだと、アーキバスが数か月かけて掌握できなかった衛星砲のハッキングを単独でこなして撃ってくる。怒らすと怖い。ルビコンの解放者ルートのザイレム撃墜などもう彼女だけで良いのでは。
    • 戦わずともたやすく目的を達せる所を、それで終わらせず呼び出すくだりはラスボスの風格が凄まじい。互いを理解しつつも譲れないものや意思を貫く為に決着をつけるという流れはACにおいても度々あるが、完全に覚悟のキマった声音と相まってもはや宿命の対決くらいの圧がある。怖かっこいい。
    • この時乗ってくるIB-07:SOL 644は技研製のアイビスシリーズの1機と思われるが、他のルートでは登場しない特殊機体。惑星のどこかに稼働状態で埋まっていたのだろうか。
    • チャプター4エンド時の映像にてHAL826と共に後ろ姿が映っているので、技研都市でアーキバスに接収された物をどさくさ紛れに持ち出したとも考えられる。
  • アリーナANALYSIS δ-3及び「賽は投げられた」ルートラストミッションでエアが駆るACの名前は「ECHO」、つまり「こだま」という「声」を意味している。
    • ECHOの機体構成はエフェメラのフレーム一式に専用のコーラル武器やジェネ、ブースターを積んだ物。技研の保有戦力としてのエフェメラが一部赤いカラーなのに対し此方は美しい白で固められた配色となっている。レイヴン(黒い鳥)の相方ということなのか白が好きなのか?
    • ちなみに、ECHOが積んでいるジェネレーターはIB-C03G:NGI 000…そう、コーラル内燃機関である。エアはコーラル内燃型のACでなければ動かせないとはいえ、シースパイダー戦の時など同様にコーラルを動力源とするC兵器に対して嫌悪感を示していたはずなのだが…。ちなみにレイヴンの火ルートで乗ってくるSOLも撃破時の演出から同様にコーラル内燃型ジェネレーターだと思われるが、あちらは状況が状況なので気にしていられないか。
    • 実弾装甲こそ薄いものの耐弾防御と耐EN防御が高く、コーラルシールドまで持ってるという防御重視の中量二脚。加えて武装が全て防御無視のコーラル武器のため、非常に高火力で隙がない。プリセットACの中でも別格に強力。さすがは技研の遺産である。
    • 更に言うと、アリーナANALYSIS終盤はエアが「勝手に」オールマインドからハッキングしてデータを持ち出した機密機体群であり、ECHOもその一機。オールマインドはハックの事実に気づいた様子も無く、チャティの防壁プログラムすら突破してしまえる彼女は、恐らく作中のキャラで電子戦及びサイバー戦最強。
  • ACシリーズにおいて、初めてオペレータ・僚機・敵対の3役をこなした人物である。しかも乗機の規格が僚機時(AC)と敵対時(ラスボスの特殊兵器)で異なるという好待遇ぶり。
    • 役回りの多彩さでは『LR』のエヴァンジェも中々だが、親密さにおいては断然こちらが上と言えるだろう。
  • 名前は16~17世紀のリュート伴奏による独奏歌曲のこと。「Ayre」は古い綴りであり、現代だと「Air」。音楽では「アリア(独唱曲)」を指す。
    • エアは名前の由来通りおそらく声だけの存在なのだが、コーラルの同朋たちの声が「見える」という独特の表現をする。同様の表現はサム・ドルマヤンも使用している。

レッドガン / Redguns

  • ベイラム社の治安部隊から発展した、私設軍隊的な組織。
  • 要の参謀役こそベイラム出身だが、リーダーのミシガンからしてライバル組織からのヘッドハンティングで、とっ捕まえた詐欺師、喧嘩で返り討ちにして入隊させた不良コンビ、気合の挨拶一発で合格した苦労人の若者など、濃い採用エピソードのメンバーが並ぶ。
  • 番号つきメンバーの名前の由来は地球に実在する川。五花海のみ湖。
  • ナンバー頭に付く「G」は日本語では「ガンズ」と読む。英語では「ガン」と読んでいる。
  • レッドガン部隊のエンブレムはベイラムのエンブレムを分解、再構成したもの。二丁の拳銃を組み合わせたような形になっている。
  • 個人エンブレムは「レッドガンのマークに機体名を表す生物」という特徴がある。G13のエンブレムは例外的に生物の代わりに数字が書かれている。
  • ミシガンの「いつまでその番号をしゃぶっているつもりだ!」やレッドの「上の番号も狙える」という発言から、時々でナンバリングが上下する組織なのがわかる。実績によっては先輩を追い抜くことも可能なようだ。
  • 構成員の各ACはいずれもミリタリーテイストのカラーリングが施され、迷彩タイプの塗装パターンを採用するメンバーも。武装はベイラムや大豊のパーツ傾向的に実弾兵装ばかり。


G1 ミシガン / G1 Michigan

声:佐藤せつじ / DC Douglas

AC:ライガーテイル / LIGER TAIL
アリーナランク:02/S
アリーナ初回報酬:COAM 97,000 / OSTチップ 6

ベイラムグループ専属AC部隊、レッドガンの総長

ファーロン武装船団の指揮官を経てレッドガン総長となったミシガンは
徹底して容赦のない事で知られ
「歩く地獄」として敵味方両陣営から恐れられている

彼はベイラムのバウンティボードに自らを登録しており
死亡時懸賞金の半額は古巣ファーロンの同僚たちが
受け取る契約になっているのだと言う
+ 機体構成
右腕武器 DF-GA-08 HU-BEN
左腕武器 DF-ET-09 TAI-YANG-SHOU
右肩武器 BML-G2/P17SPL-16
左肩武器 SONGBIRDS
頭部 HD-033M VERRILL
コア BD-011 MELANDER
腕部 AR-011 MELANDER
脚部 LG-033M VERRILL
ブースタ BST-G2/P04
FCS FCS-G2/P05
ジェネレータ DF-GN-08 SAN-TAI
コア拡張機能 PULSE PROTECTION
強化段階・実戦 5
強化段階・アリーナ 5
  • ベイラムグループの専属AC部隊レッドガンの総長を務める男性。
    • レッドガン総長となる前はファーロン武装船団の指揮官をしていたとの事。ナイルは彼を逮捕する術がなく、招聘する事で解決した。
      • ベイラムに就いた後もファーロンと袂を分かった訳では無く、自らに賞金をかけ死後に報奨金の半分が古巣の同僚に届くよう手配している。
  • その言動は典型的な鬼軍曹そのものであり、ブリーフィングや作戦中に放たれる強烈な名台詞の数々は必聴。「歩く地獄」という物騒な通り名まで持つ。
    • 生身の腕っぷしも強いらしく、因縁を付けてきたヴォルタとイグアスを顔面を変形させる程の鉄拳制裁で撃退し、二人が入隊後も彼には敵わないばかりか、二人掛かりでも顔面に一発ぶちこむことさえままならないらしい。
    • 『鬼軍曹』と言ってもその言葉は「命令を忠実に遂行する『兵士』に作り替えるために自尊心を破壊する」ものではなく、油断を厳しい言葉で諫める、落ち込んでいる者を冗談を交えて励ますなど部下を思ってのものであり、どちらかと言えば情に厚い無法者集団のボスといった風情。
    • 部下に対する気配りは行き届いており、なんと部下の名前や得手不得手をきちんと記憶している様子が窺える。言葉の意図をきちんと汲めればある意味では理想の上司であり兵士達からの人望は極めて厚い。また、威勢の良い言動をしながらも敵を侮ることは一切無く、指揮官としての優秀さが垣間見える。
    • 部隊を使い捨てるような真似は一切せず、頭角を現した621を相手取る作戦ではむしろ「脱出レバーはいつでも引けるようにしておけ」と伝えるほど大切にしている。
      • 「遠足」と口癖のように言っているのも、「帰るまでが遠足=生きて帰還するまでがミッション」という「命あっての物種」思想の現れだろう。
      • また、ダム襲撃の際は「自殺の予定が無ければ気を引き締めろ!」と生還させるために叱り、逆にレッドガン部隊迎撃の際は「自殺の予定のあるものだけついてこい!」と言うことで生還の確率が低い任務では自分についてくることを強制しないスタンスを見せたことからも、部下の命を大事にしていることがうかがえる。
    • ベイラム上層部の意向(物量による制圧≒現場の損耗の軽視)との衝突が避け得ないであろう人柄であり、元々が競合他社出身の外様であることから上層部との折り合いは相当に悪いことが察せられ、結果としてレッドガンそのものが使い潰されるように消えていく。
      • 現実世界の戦争においては遠距離戦闘において、数が多い側が圧倒的に生存率でも有利になることが知られている。物量戦略とは本来十分な準備をして正攻法をかけて我の損害を最小化するところに真骨頂があり、ベイラムグループがルビコン3で見せた醜態の責任がどこに帰するのかは劇中明らかになっていない。
    • 普段から部下たちを「役立たずども」と呼んで叱咤激励するが、他社との混成部隊で出撃するアイスワーム掃討作戦では「命知らずども」と言い換えたりなど、情動的に見えるのはあくまで上官としての姿勢なのだろう。
      • 「レッドガン部隊迎撃」でミシガン到着前のMT部隊に倒されたとき、厳格なミシガンにしては珍しい明らかに嬉しそうな声色で「役立たずどもよくやった、遠足は終わりだ!」と褒めることからもそれが疑える。
  • 乗機「ライガーテイル」はガトリング、炸裂弾投射器、分裂ミサイル、2連グレネードを装備した高火力四脚。迂闊にブレードを振るとキックとグレネードで固めて炸裂弾で爆破。登場ミッションでは多数の敵に囲まれ疲弊したこちらを容赦無く追い回してくる。
    • コア拡張機能には、対AC戦闘ではさほど有効でないパルスプロテクションを選択している。部隊を率いた戦闘を想定して部下を守るためか。
    • かなり積極的にブーストキックを狙ってくる上、その精度も高い。加えて上記の通り接近戦に強い武装が目白押し。唯一戦闘距離が違うのは分裂ミサイルだが、これはガトリングの弾幕と併せて精神的な圧力を掛けてくる。迂闊な前方QB等でミサイルを回避したところを近接攻撃で狩られないよう注意しよう。
    • 安定性能も高く、中々スタッガーを取りづらい。素の耐久にも優れる為、両手ガトリングによるゴリ押しも通用しづらい。
    • 考え無しに突っ込むと空中から左腕の炸裂弾を撒いてこちらの背面側の退路を断ち、グレネードやブーストキックを重ねられたりもする。戦い方はかなりのクレバーぶり。老獪さを感じさせる強豪である。
  • レッドが入隊するきっかけとなった木星戦争での彼の活躍だが、これについて直接的な言及はないものの木星戦争で苦杯を喫した経験からミサイル・中距離性能を高めたFCSを開発している辺り、近距離戦偏重の戦略でベイラム側が苦戦していた中での出来事と思われる。
  • 撃破報酬は作中トップの200,000c。部隊統率能力と個人戦闘能力を考えれば妥当な金額…だが、アリーナの説明文を見たところ本来はこの2倍の金額である可能性がある。
  • STVの画稿(3)では、歳を重ねてそうなのは髭2人しかいないのでこのどちらかだろう。マントを羽織って腕組みしておりいかにも偉そうな左の方がイメージに合うか。
  • 名前の由来はアメリカ、コロラド州のミシガン川かあるいは五大湖の一つであるミシガン湖だと思われる。
  • エンブレムに描かれた動物は尾がミサイルないし剣のようになったライガー。
    • ライガーはオスのライオンとメスのトラによる交雑種。人工的に生み出されたものであり、ライオンとトラの生息地が異なることも相まって野生では今現在確認されていない。
  • 中の人本人によるミシガン総長の耳かきASMR薩摩藩認定音声が存在する。


G2 ナイル / G2 Nile

声:小松史法

AC:ディープダウン / DEEP DOWN
アリーナランク:07/A
アリーナ初回報酬:COAM 83,000 / OSTチップ 4

ベイラムグループ専属AC部隊「レッドガン」の副長

ナイルはレッドガンの前身となるベイラム治安維持部隊のトップであり
突出した検挙率を誇る辣腕の軍警だった

当時の彼が唯一手錠をかけられなかった相手が
競合ファーロン社の武装船団を率いていたミシガンであり
万策尽きた彼は一杯の酒で話を付けたと言う
+ 機体構成
右腕武器 HML-G2/P19MLT-04
左腕武器 LR-037 HARRIS
右肩武器 BML-G3/P05ACT-02
左肩武器 BML-G1/P07VTC-12
頭部 HD-011 MELANDER
コア BD-011 MELANDER
腕部 DF-AR-09 TIAN-LAO
脚部 DF-LG-08 TIAN-QIANG
ブースタ BST-G2/P04
FCS FCS-G2/P10SLT
ジェネレータ DF-GN-08 SAN-TAI
コア拡張機能 PULSE ARMOR
強化段階・実戦 4
強化段階・アリーナ 4
  • レッドガンの副長であり、総長ミシガンの参謀を務める男性。
    • レッドガンの前身組織であるベイラム治安維持部隊のトップを務めていたことがあり、その当時競合ファーロン社の武装船団を率いていたミシガンを逮捕しようとしていたが上手くいかず、結局「一杯の酒で話を付けた」とのこと。ミシガンをベイラムに引き込んだのは彼なのかもしれない。
  • 2周目以降のミッション「捕虜救出」にて敵ACとして登場する。
    • 1周目では全く出てこないがおそらく2周目以降と同様に解放戦線の捕虜救出作戦が行われており、その際にナイルは落命していると思われる(ただしツィイーの事を考えれば必ずしも621不在の救出作戦があったとも言えず、参謀という彼のポジションを考えれば単に裏方に徹していて出番が無かっただけとも考えられる)。
      • 仮に621不在の捕虜救出作戦があったとするならばこの際に護衛として付いたのは恐らく六文銭だと思われる。解放戦線の面子は護衛には向かない機体構築であり、尚且つナイルの機体構成にとって近接型の六文銭は天敵ともいえる。
  • 機体構成はメランダーと天槍のフレームを織り混ぜて組まれた重装甲支援機。各種ミサイルをばら撒きつつ、スタッガーしたところをチャージリニアライフルで狙い撃つという立ち回りが基本。
    • 悪くはないコンセプトだが、いかんせん戦闘エリアが悪すぎた。広いMAPで前衛機と組んで登場してたらもっと機体を活かせただろうに。救出される捕虜が捕虜ゆえに彼が出るしかないのもあるとはいえ、同伴のMTでは彼を活かしきれない。もっとも活かされたら苦労するのは護衛対象をすぐ近くに抱えているこちらなので有難いことではある。
    • 一方、アリーナではヨルゲン燃料基地が対戦マップとなる。中央はミサイルの遮蔽物がなく、一方で外縁部は回避時に足を取られる高低差や障害物が散在しているため、護衛対象を考慮しなくてよいにもかかわらずむしろミッションよりも戦いにくい。
    • 左肩のミサイルは対AC戦に向いていない垂直ミサイルであり、対戦相手としてはいなしやすいところ。これを10連装ミサイルなどに乗せ換えるだけで他のパーツをいじらずとも対戦で十分通用する実用的な機体構成である。
  • 撃破報酬は110,000c。組織所属で同じナンバー2ポジションのスネイルよりも高く、相当な脅威であることがうかがえる。
  • STVの画稿(3)では、ミシガンに準じて高齢に見える髭2人から右の方、ファイルを片手に左の方と話し込んでいる人物が有力か。ミシガンとの関係性から共に一定以上の年齢と思われるし、絡んでいるのもリーダーと副官という立場に合っている。
  • 名前の由来はエジプトのナイル川からか。
  • 因みにChapter1の時点でレッドガンはNo.2とNo.4を失っている、戦力的に大丈夫なのだろうか?
    • もちろん大丈夫なはずもなく……。レッドガン前身のベイラム治安維持部隊のトップであり、ミシガンは外部招聘であった事を考えると、上層部とのパイプ役はこの人が主だった可能性があり、そんな人間が消えたとあればその後の上層部の無茶な采配の理由もなんとなく察する事ができる。レッドガンの末路は序章の時点で避けられないものだったのだろう。
  • AC名は「深く潜る」だけではなく「内心」「心の内」という意味もある。彼が内に秘めているモノとは一体何なのだろうか…?
    • エンブレムに描かれた動物は、大小2頭の下を向いたクジラ。AC名どおり「潜航」していく姿だが、2頭いる点や、潜航が得意なことで知られるマッコウクジラではなくヒゲクジラ類であるなど、デザインの意図するところは謎。
  • 中の人はACfAにおいてジェラルド・ジェンドリン役も務めている。余談ではあるが、終盤にエジプトのナイル河畔が舞台となる某作品にも主要人物として登場している。


G3 五花海(ウーフアハイ) / G3 Wu Huahai

声:後藤ヒロキ / Johnny Yong Bosch

AC:鯉龍(リーロン) / LI LONG
アリーナランク:22/D
アリーナ初回報酬:COAM 52,000 / OSTチップ 3

ベイラムグループ専属AC部隊レッドガンの3番手

五花海は生まれながらの詐欺師であり
他人から搾取するための努力を惜しまなかった

彼が開いた 「風水薬房」 の悪質商法はやがて
ベイラム経済圏内の市民生活を蝕む病理にまで発展し

そしてレッドガン副長ナイルに叩き潰された
+ 機体構成
右腕武器 MG-014 LUDLOW
左腕武器 HML-G3/P08SPL-06
右肩武器 BML-G2/P19SPL-12
左肩武器 SI-24: SU-Q5
頭部 DF-HD-08 TIAN-QIANG
コア DF-BD-08 TIAN-QIANG
腕部 AR-011 MELANDER
脚部 LG-033M VERRILL
ブースタ BST-G2/P04
FCS FCS-G2/P12SML
ジェネレータ DF-GN-06 MING-TANG
コア拡張機能 ASSAULT ARMOR
強化段階・実戦 3
強化段階・アリーナ 2
  • 四脚ACを駆るレッドガンの3番手。元詐欺師であり、ベイラム経済圏で悪徳商法を手広くやっていたが、副長ナイルに叩き潰されたという過去を持つ。
    • 「風水薬房」という名前から、恐らく風水と漢方薬を織り交ぜたものを扱っていたのだろう。或いは風水や漢方を謳いデタラメなモノやサービスを扱う詐欺を手掛けていたか。五花海本人も風水を気にしている模様。
    • 単なる詐欺商法で「経済圏内の市民生活を蝕む病理」とまで形容されるとは考え辛く、マルチ商法や麻薬的なモノを扱っていたとも想像できる。
  • 一見すると日和見主義的な商人気質の持ち主であり、ベイラムがコーラル争奪戦から脱落した途端アーキバスに鞍替えする。
  • 621の襲撃や僚機の撃墜をも吉兆と捉え、「手柄が増える」「手柄を一人占めできる」などと平然と言い放つ。だが流石に自分が撃墜される時は「吉穴が見えぬ…」と絶望した様子で溢す。
    • 621がコーラル争奪戦に絡んでいる以上、戦場に出てくればまず間違いなく狩られていた筈なので、どこへ擦り寄ろうがエアの言う通り「結果は変わらなかった」だろう。
    • 「吉穴」とは風水の概念の一つで、住む者を災害から守るとされるスポットのこと。五花海にとって621と戦闘を行った場所は「凶穴」だったようだ。まぁ彼に限らず621を敵に回した者にとっては、遭遇地点がそのまま凶穴となる訳だが……
  • こんな人間だが、実は同僚のヴォルタに商売を教えている側面があり、妙な面倒見の良さも垣間見える。
    • ベイラムを見限ったのは彼を始めレッドガンの仲間達が、上層部の無茶な作戦で戦死したことも要因かもしれない。特に商売を教えており弟子筋という見方もできるヴォルタが無益な運用で戦場に消えたことが、彼の心境にさざ波を起こした可能性は否定できないだろう。
    • 事実、彼は「ベイラムは泥舟でした」と口にしてはいるものの、ことレッドガンについては愚痴レベルですら言及していない。アーキバスに鞍替えしたタイミングもレッドガン壊滅後。ベイラムは地底調査任務にて敗走を繰り返し明らかに旗色が悪くなっていたため、商機に敏い彼ならばもっと早く寝返っていた方が自然に見える。勿論、ミシガンが健在の内は動きづらかっただけだろうとも言えるが。
      • 鞍替えの後も機体にはレッドガンのエンブレムがそのまま描かれている。あの時点では621の首を手土産にする旨の発言をしていた為、まだ正式な形でアーキバスへの寝返りが完了していなかったとも考えられるし、他にも塗装を直す暇が無かった、特に理由はなく何となくそのままだった、というケースも十分有り得るが……。
    • 必要とあらば手段や仕える相手を選ばず強かに生きていく姿勢が随所から見え、元々は社会レベルで経済に影響を与えた詐欺師であり頭も回るはずの彼が、ベイラムの「泥舟」っぷりに今の今まで気付かなかったとは考えにくい。あくまで推測の域を出ないが、あれで意外とレッドガンや仲間達を気に入っていたのかもしれない。
      • 来歴からしてナイルとその上官であるミシガンに頭が上がらない立場であると思われるので、その二人や弟子のヴォルタが消えてしまったら最早ベイラム側に付く義理も無いと判断しても不思議ではないだろう。
      • 621を死神と称しながら最後までG13と呼び続けたG6レッドとは対照的に、621のことを「独立傭兵レイヴン」と呼ぶ。レッドガンのコールサインで呼ばなかったのも、あえて見方を変えれば“正式なメンバーではないため(レッドガン所属時代から)距離を置いていた”とも捉えられるか。
      • もちろんレッドガンについても特に思うことは無く普通に裏切っただけの蝙蝠野郎と考えることもできる。全てはあなたのフロム脳次第。
  • 彼の機体「鯉龍」はベイラム四脚VERRILLに天槍を乗せた重装四脚なのだが、武装がシールドとマシンガン・2か所に分裂ミサイルというそれなりに強力なものの決め手を欠くパッとしない構成。
    • FCSはマルチロック重視のP12SMLを搭載しているが、そのミサイルがほぼマルチロック出来ないので全く活かせていない。
    • 二脚では足が止まる武装は腕部・肩部とも装備しておらず、積載量にもだいぶ余裕があり、四脚を選択するメリットはあまりない。お試しでMELANDERの脚部に換装してみると却ってキビキビ動ける悪くないミサイラーとなるようだ。
    • NPCのACとしてはペイントでパターンが設定されている数少ない機体のひとつ。パターン・各選択カラーともG6 レッドのハーミットと同一である。
    • 登場ミッションではAC2機と無人兵器が入り乱れる混戦状態の中、動きづらい地上を避けて滞空しながらシールドを貼ってるので地味に硬いのだが、悲しいことにそれぐらいの印象しか残らない。ミッションの内容としても相方と一緒に前座扱いだし……。
    • 攻略本での彼の強化段階は実戦で3となっているが、実際は被ダメージ約1.6倍(アリーナとの比較)の特殊補正がかかっており、非常に脆い。
      • 集積コーラル到達はかなりの密度になるミッションで、かつ2対1という状況なので意図的な設定だと思われる。
  • 「地中探査 - 深度1」のブリーフィングでG5イグアス、G6レッドと共に地底へ派遣されている。
    • この3人を含む先遣部隊がネペンテスをかわして2層に入った後はミシガン率いる援軍が後詰めになる予定だったのだろうが、援軍は621もしくはラスティに全滅させられてしまい、ベイラムはウォッチポイントから撤退した。自身を含めた先遣部隊も深度2の熱交換室付近で消息を絶つ結果となってしまったため、地底に取り残された五花海が生き残るにはアーキバスに鞍替えする以外の選択肢が事実上なかったのだろう。
      • 彼の裏切りを知ってイグアスも脱走したのか、先にイグアスが脱走したから彼も鞍替えを選んだのかはわからない。あるいはそもそも散り散りになってしまった故の決断なのかもしれない。
  • STVの画稿(3)では、消去法で坊主頭か遠目の黒髪のどちらかというのが有力だろう。
    • 坊主頭の方はリーゼントに話しかけて(?)おり、手元に物を広げているような様子から、ヴォルタの「五花海から商売を学んでいる」という設定文と合致する。一方、坊主頭は頭脳派ぶった言動・イメージにそぐわないとも言える。
    • 黒髪の方は右肩に長い布を掛け、カンフーのような片足立ちをしている。漂う胡散臭さや1人ぽつんとしている点が彼の役回りに合っている。
  • 名前は中国、九寨溝の一つである五花海からか。
    • 主人公であるG13を除いた他のレッドガン関係者の名前が川が由来と思われる中、1人だけ湖から取られているのは後の鞍替えの暗示か。
    • 2文字目が「花」だからか、3文字目を「梅」と間違えられがち。
  • AC名は「登り切った鯉は龍になる」という言い伝えで有名な中国の故事「登竜門」から。
    • 龍門は中国・黄河中流にある急流地帯のこと。


G4 ヴォルタ / G4 Volta

声:江頭宏哉

AC:キャノンヘッド / CANNON HEAD
アリーナランク:17/C
アリーナ初回報酬:COAM 62,000 / OSTチップ 3

ベイラムグループ専属AC部隊「レッドガン」の4番手
総長ミシガンによる鉄拳制裁を受けたヴォルタとイグアスはその後
「青少年の健全育成」として身元を引き取られ、レッドガンで地獄の日々を送ることになる

「ミシガンの顔面に一発ぶち込んでから抜ける」という二人の目標は7年経っても達成されることなく
内心諦めた彼は今は五花海から商売を学んでいる
+ 機体構成
右腕武器 DF-GR-07 GOU-CHEN
左腕武器 SG-027 ZIMMERMAN
右肩武器 BML-G2/P19SPL-12
左肩武器 SONGBIRDS
頭部 DF-HD-08 TIAN-QIANG
コア DF-BD-08 TIAN-QIANG
腕部 DF-AR-08 TIAN-QIANG
脚部 LG-022T BORNEMISSZA
ブースタ NOT EQUIPPED
FCS FC-008 TALBOT
ジェネレータ DF-GN-06 MING-TANG
コア拡張機能 NOT EQUIPPED
強化段階・実戦 3
強化段階・アリーナ 3
  • 重量タンクACを駆るレッドガンの4番手。イグアスとはレッドガン入隊以前からの悪友で、二人共々ミシガンに叩きのめされレッドガンに引き摺り込まれた過去を持つ。
    • 他のコールサイン持ちが奇抜なカラーリングを避けている中、ヴォルタはイグアスと合わせるように機体の一部を赤く塗っている。
    • アリーナ紹介から、イグアスとともにレッドガンに入隊してから現在に至るまで7年が経過している。
  • 621とはガリア多重ダム襲撃で共闘することになり、最初こそイグアスと同じく独立傭兵を侮る様子を見せていたが、イグアスと違い621が目覚ましい働きをみせると「やるじゃねえか」と素直に褒めてくれる。
    • 同ミッションの裏切りルートで彼に撃破されて敗北すると「殺すぞ」と凄まれる。強い言葉ではあるがプレイヤーが不誠実極まりない裏切りを決めて背後から襲いかかったという背景を鑑みるとむしろ殺さずに済ませてくれるのは極めて慈悲深い対応である。
  • その後はベイラムの壁越えに参加するが、壁の手前にある街区で撃墜され死亡する。
    • 後述されているように彼の機体はかなりの強アセンである。チャプター2を過ぎた後からアリーナで彼に挑んで敗北を経験したプレイヤーからすると、彼が壁越えに失敗して脱出もできずに死亡したのは一見異常事態とも思える。
      • ヴォルタの残骸の周囲を見ると、大量のBAWS製MTの残骸に加え四脚MTの残骸も3機ほど確認できる。恐らくベイラムの壁越えの際は街区の戦力が充実しており、スナイパー砲台と複数の四脚MTに囲まれて袋叩きにされたと考えられる。
      • また、「壁越え」の621侵入ルート全体では四脚MTの残骸、もしくは同程度のサイズの残骸が数十個散らばっている。プレイヤーがゲームで体験したのとは比較にならないような激戦だったのだろう。
      • ただ知っての通りベイラム上層部の作戦立案能力は疑問が残るレベルなので、単純に解放戦線の戦力評価を誤りG4ヴォルタへ無茶な作戦を提示し、結果無駄死にさせただけなのかもしれないが。
    • 撃墜直前まで悪友イグアスと交信していたらしく、無茶な作戦を立てた連中への恨み節と、ミシガンへの信頼を窺わせる言葉を残していた。なお作中でどの展開でも621に手を下されずに死亡する数少ないAC乗りでもある。
      • アーカイブの映像からすると軽MT3機からの攻撃で止めを刺されたようだ。ミッションでも同じ機体と思わしき3機が戦闘ログ対象となっているため、ヴォルタを倒せる軽MTはオールマインドからすればログを回収したいほどの「やり手」ということなのだろう。
    • 前述のガリア多重ダム襲撃での言動と併せ、粗野でこそあるもののどことなく人柄の良さや懐の深さを滲ませる人物像が浮かび上がるだけに、早期の退場が悔やまれる。
  • 乗機「キャノンヘッド」は手グレに重ショに肩2連グレに分裂ミサとAC6の新旧強武器を満載したガチタン。今作のタンクの強さもあってアリーナでの攻略難易度は高い。クイックブーストによる回避が出来ていない621に避けないと勝てない事を教え込んでくれる先生枠である。より強力な武器を積んだガチタンでゴリ押しすれば良いとか言わない
    • さらにミッションでは、当然の如くリペアキットも使ってくるうえ、イグアスとの協働でこちらを確実に追い詰めてくる屈指の難敵。イグアスに手こずっている最中に彼に合流されると、そのまま一気に叩き伏せられることも珍しくない。
    • 重ショと肩グレは調整によりナーフされたものの良武器の範疇、唯一残念だった分裂ミサはReg1.05で大幅な強化を受け、いよいよもって積んでいる武器が全て強いという頭以外お手本のようなタンクに。回避や交戦距離が甘いとあっという間にAPが減っていく。
  • 乗機のカラーリングは渋いモスグリーンなのだが、右腕だけが赤く塗装されている。レッドガンのエンブレムを意識したのだろうか?中々オシャレ。
  • STVの画稿(3)では、イグアス共々リーゼント2人のうちいずれかというのが有力だろう。彼らほどこの風貌に合いそうな人物がいないし。
    • 坊主頭=五花海とすると、近い側で直接話しているように見える黒髪リーゼントの方が「五花海から商売を学んでいる」ヴォルタというのが自然に思える。
    • 一方で、右端にいる黒髪はカンフーのような片足立ちをしており、坊主頭はリュックの位置を右手で直しながら話しかけている姿勢にも見える。坊主頭=レッドとすると、近づいてきた後輩に先輩(イグアス)が面食らっており、それを隣で眺める色の薄いリーゼントがヴォルタともとれる。
  • 名前の由来はガーナのヴォルタ川からか。
  • 「アイスワーム撃破」にてミシガンがラスティに「ナンバーに空きがあれば勧誘しているところだ」と発言しているが、この時点でG4(とG7、ルート次第でG2も)は死亡している。ミシガンの社交辞令でなければ死亡したコールサイン持ちは永久欠番になっているのだろうか。
  • エンブレムに描かれた動物は角が砲塔になっているカブトムシ。

G5 イグアス / G5 Iguazu

声:土田大 / Griffin Burns

AC:ヘッドブリンガー / HEAD BRINGER
アリーナランク:19/D
アリーナ初回報酬:COAM 58,000 / OSTチップ 3

ベイラムグループ専属AC部隊レッドガンの5番手

路地裏の博徒であったイグアスは大きな賭けに負け
そのカタとして第4世代強化手術の実験に供された

悪友ヴォルタと喧嘩に明け暮れるようになった彼は
あるとき木星戦争の英雄とされる軍人に因縁を付け

顔面が変形するほどの返り討ちに遭いそして今に至る
+ 機体構成
時期 Chapter3まで Chapter4以降
右腕武器 LR-036 CURTIS LR-036 CURTIS
左腕武器 MG-014 LUDLOW MG-014 LUDLOW
右肩武器 BML-G1/P20MLT-04 BML-G1/P20MLT-04
左肩武器 SI-27: SU-R8 45-091 ORBT
頭部 HD-012 MELANDER C3 HD-012 MELANDER C3
コア BD-012 MELANDER C3 BD-012 MELANDER C3
腕部 AR-012 MELANDER C3 04-101 MIND ALPHA
脚部 LG-012 MELANDER C3 LG-012 MELANDER C3
ブースタ BST-G2/P04 BST-G2/P04
FCS FC-008 TALBOT (不明)
ジェネレータ DF-GN-06 MING-TANG (還流型)
コア拡張機能 NOT EQQUIPED ASSAULT ARMOR
強化段階・実戦 5 5
強化段階・アリーナ 3 ----
  • 二脚ACを駆るレッドガンの5番手。元博徒であり、大きな賭けに負けたカタとして第4世代強化人間の実験台にされた過去を持つ。これが今度の実験体かね?
    • 作中で現役で活躍する第4世代強化人間は、主人公以外はイグアスしか明言されていない。ついでにレッドガンで強化人間と明言されているのは彼のみ。
      • 感情に乏しいとされる第4世代とは思えない程に感情の起伏の激しい人物だが、621とは受けた手術の方式か何かが違うのか、はたまたミシガンと接しているうちに感情の起伏が戻ったのか。
      • 第4世代は「感情」が乏しい、ではなく感情の「起伏」が乏しいなので、イグアスは怒りや憎悪などの感情から変化しづらい事例と考えると矛盾はない。
      • ウォルターの弁である「第4世代型は不安定」という点についてはまさにそう見える。手術前はもう少し丸い人物だったりしたのだろうか?
    • イグアスが第4世代、V.VIII ペイターが現行最新の第10世代強化人間であることを考慮すると、強化人間技術がここ数年で一気に飛躍したことが分かる。
      • あるいは、イグアスが「借金のカタに受けさせられた」という経歴から、旧世代手術は施術へのコストはかからないがリスクは高く、上手く行けば強い兵士になれるが……という某鉄血ロボットアニメみたいなものなのかもしれない。
  • 搭乗機「ヘッドブリンガー」はベイラム中量機をベースにパルスシールドを張りながら中距離を保つ射撃戦型。彼の粗暴な性格を考えると意外なほど素直にまとまった性能の機体である。この戦い方はミシガンに教え込まれたのか、それとも近接寄りのヴォルタとの連携を重視し、撹乱及び対軽量機体を想定しての事だろうか。
    • 武装はやや攻撃力不足気味だが、フレームと内装のパーツは非常に優秀。この機体のデータをロードして武装を変えるだけで十分戦える機体が出来上がる。
    • Ver1.02.1で両腕とも威力や弾速が強化、1.03.1では機動力やリニアのチャージ速度上昇など、単独でも割と侮れない火力になった。
    • 戦いぶりには一定の堅実さも見て取れる。パイロットとしての才覚には恵まれていたほうなのかもしれない。
    • イグアスのAIがガン盾構えの引き撃ち戦法なので火力が出ないが、実際に自分で操作するなら適切な距離でWトリガーで戦えば火力に不足もない。
    • レッドガンはモスグリーンを基調としたミリタリックなカラーリングで統一されている中、イグアスの機体のみはミシガンと同じ重めの青色でカラーリングされている。彼の自己顕示の1つだろうか?
      • 胸部左側から左腕にかけて赤色のデカールが使われている。カラーリングを保ったまま装備変更する小技を使ってもエンブレムと共に消えてしまう。
    • 地味に彼の機体フレームMELANDER C3は、特典で入手できるG13を除くとレッドガンでは彼しか装備していない特注品。ベイラム内での扱いは決して悪いわけではなかったのだろう。
      • 同フレームは各パーツの紹介文によれば「カスタムパーツ」との事。頭部パーツを除けばいずれも軽量化を施し、追加装甲により防御力の低下を最小限に留めつつ戦闘に関わる各種スペックを引き上げたものとなっている(頭部パーツのみ重量が微増しているが、調整の方向性は概ね同様)。イグアスより上位のナンバー4人はいずれも重装タイプの脚部とそれに合わせた構成の為、使い手の候補が居なかったか。或いはレッドの機体であれば、いずれイグアスの様にカスタムパーツを使う日が訪れたかも知れない。
    • 「地中探査 - 深度2」にて道中に登場し襲いかかってくるが、この時のヘッドブリンガーは腕がMIND ALPHA、左肩がレーザーオービット、ジェネレータが還流型(VP-20C)に変わっており、新たにコア拡張のアサルトアーマーも追加されている。
      • レッドガン部隊殲滅のミッションにて部隊を脱走したらしい事が聞けるが、脱走後にアセンブルを変更したのだろうか……?
      • この時は621を倒す事で「物騒な穴蔵生活とはおさらばする」と口にしている。危険な地中探査作戦に従事する内に精神に不調を来たしたとも取れるが……詳細は下記のネタバレ注意の項目にて。
    • エンブレムは羽根を広げたクワガタムシ…のように遠目からだと見えるが、実はよく見ると頭だけのクワガタを運ぶアリの図であることが分かる。強者をも食い物にしようという彼の反骨心の表れなんだろうか。
      • 相方であるヴォルタの乗るキャノンヘッドのエンブレムは前述の通りカブトムシであるので、尚更見間違えやすい。
      • ブリンガーは英語で運ぶ、もたらすなどを意味するのでその名の通りなエンブレムである。
  • ヴォルタとはレッドガン入隊以前からの悪友で、二人共々ミシガンに叩きのめされレッドガンに引き摺り込まれた。
    • イグアスが機体のコア左前面と左肩を、ヴォルタがコア背面と右腕を赤く塗装していることからも、二人の悪友ぶりが窺える。
  • 非常に負けず嫌いな性格の持ち主であり、多重ダム襲撃で621と出会ったことをきっかけに、621に対して強い対抗心を持つようになる。
    • 反骨精神も旺盛であり、鬼軍曹ミシガン相手に平然と憎まれ口を叩く。
    • 他人に対して見下す際には木端と罵る癖がある。スネイルにも木端役人とかいうあたり、自分の知ってる気持ち捻った単語を一生懸命使ってる辺りも若いヤンキー風味。
  • 多重ダム襲撃では「壁越え」への参加を自慢げに話していたが彼は出撃しなかったようである。G4の残したログに拠れば上手くサボりやがった、とのことだが…別働だったのか、或いは臆病風に吹かれたか。
    • 壁越えに関しての情報を漏らしたコンプラ違反によりミシガンが作戦から外した説もある。なんせ相手は勢力問わずの独立傭兵なので当然の処置である。
  • ルートによっては621との対決や共闘を通じて対抗意識をさらに強め、621に勝つことに激しく執着するようになる。
    • 多重ダム襲撃以来、621を野良犬と呼び因縁を付ける。ところが当の自分自身もスネイルに狂犬と括られてしまう。その際は「まとめてんじゃねえ!」と、蔑称されたことより扱いの方にキレていた。因みに英語音声だと621を「Freelancer(フリーランサー)」と呼んでいる。
  • 撃破報酬は45,000c。明細でも個人名は書かれておらず「ACの撃破」という表記のみ。
+ ネタバレ注意
  • 「賽は投げられた」ルートでは「集積コーラル到達(ALT)」において、スネイル共々621に撃破され死亡。しかし、その精神は何らかの方法でオールマインドに統合され、後にオールマインドからの刺客として再び621の前に立ちはだかることになる。
    • オールマインドに取り込まれた強化人間達の中で彼が刺客に選ばれた理由について、直接言及されることは無いが、おそらくは621に対する並々ならぬ対抗心が理由にあると思われる。
    • また度々言及する「耳鳴り」はおそらくCパルス変異波形の声であり、コーラルの感受性からオールマインドに取り込まれる「適性」があったのかもしれない。
      • コーラル交信の適性はあったようなのだが、最後の最後まで変異波形の交信を耳鳴りとしか表現しておらず「声」として認識できた様子はない。
    • この耳鳴りは1周目時点から本当に度々訴えており、その頻度たるや彼が敵機体として登場するミッションではその全てで同様のセリフがあるほど。
    • 「地中探査 - 深度2」及び「集積コーラル到達(ALT)」でのアセンブル変更*1には、オールマインド製パーツ(腕・左肩)が含まれている。また「集積コーラル到達(ALT)」では621の移動先を知っていたらしく、襲撃時に「あいつらの言ったとおりだ…」と呟く。
      これらの事から、地中探査作戦の最中にオールマインドから何かしらの接触があったのだと思われる。「小遣い稼ぎ」をしている内にログハント報酬として入手した可能性も無くはないが……。
    • あれほどミシガンの「顔面に一発ぶち込む」ことに拘っていたのに部隊も脱走している。シナリオの進行につれて不穏な方向へと変化していく環境に決壊してしまったのかも知れない。
    • C4-621の項目にも書かれているが、コーラルリリースに関する特別な強化人間リストに第4世代から2人候補が出ている。2人目がイグアスである可能性もあながち否定はできない。
      • 2人目がイグアスだとすれば、彼の強化人間としてのナンバーはC4-700番台である。800番台の候補者も確認されるため、C4-621は相当に長い期間「在庫」として保管されていたようだ。
  • この際に操縦しているACはマインドγ。アリーナで確認できる説明文「マインド素体パーツは旧世代型強化人間と 相性が良いことが確認されています」とのことからマインドβまでと違い、旧世代型強化人間(≒第4世代型強化人間のイグアス)が乗ることも視野に入っているACである。
  • ちなみにこのマインドγの脚部は逆関節であり、中量二脚のヘッドブリンガーから脚部タイプが変更されている。こうした脚部の変更が伴うACの乗り換えを行うNPCはシリーズを通して極めて少なく、地味に彼の操縦ポテンシャルの高さが窺える。
  • 第2形態前半でオールマインドが言う台詞は、過去作プロジェクトファンタズマのオマージュ。ぶっちゃけうがった見方をすると死亡フラグでしかないのだが……。
    • その対抗心の強さたるや、自分を取り込んだオールマインドにさえ敵意剥き出しの悪態を吐き、しまいにはオールマインドからの干渉を意志の力だけで振り払ってしまうほど。オールマインドが思わず「取り込むべきでは…なかった… イレギュラー…」と後悔するほどである。
      • 最期、彼の621に対する対抗心の根底にあった感情が「憧れ」であったことを吐露する。
      • 感情の起伏に乏しいはずの第四世代でありながら激情家であったのは、オールマインドすら制御不能な程のイレギュラーな精神を持つ存在であったから、なのかもしれない。
      • 自分が優位に立った時のセリフも「こんなもんじゃねえよなお前は」「知ってるぜ、お前はここからがうっとおしいんだ!」と言った言葉の中には侮蔑よりむしろそういう感情を感じられる。声優さんの味のある演技が唸る。限界オタクじみたファンとか言うな。
    • 主人公である621やV.IVラスティなど、今作の重要人物には足すと9となる数字が与えられている。彼の場合G4+G5=9となるが、壁越えで片割れを失った事で彼の運命は狂ってしまったのだろうか。
  • 主人公に勝つことに執着するあまりラスボスとの一体化を果たすという展開は、ACLRの隊長ことエヴァンジェを彷彿とさせる。ルートによってはただの噛ませ犬で終わってしまう点も似通っている。隊長みたいに格好良く最期を迎えるルートはないけど
  • カラスの生態として蟻に寄生虫を取ってもらう蟻浴というものがある。621が取り込まれずに済んだのもイグアスが「悪い虫」を取ってくれたから...かもしれない。
  • STVの画稿(3)では、ヴォルタ共々リーゼント2人のうちいずれかというのが有力だろう。詳しくはヴォルタの項を参照。
  • 名前の由来はブラジルのイグアス川からか。下流に存在するイグアスの滝で有名。


G6 レッド / G6 Red

声:岡井カツノリ / Robby Daymond

AC:ハーミット / HERMIT
アリーナランク:27/F
アリーナ初回報酬:COAM 40,000 / OSTチップ 2

ベイラムグループ専属AC部隊レッドガンの6番手

木星戦争における総長ミシガンの鬼神の如き勇猛は
報道映像を目にしたレッド少年に人生を変える衝撃を与えた

貧しい兄妹を養いつつ血の滲むような訓練を重ね
そして迎えた入隊試験当日
彼は直立不動で放った挨拶ひとつで合格を勝ち取ったという
+ 機体構成
右腕武器 HG-003 COQUILLETT
左腕武器 DF-BA-06 XUAN-GE
右肩武器 BML-G2/P03MLT-06
左肩武器 BML-G2/P16SPL-08
頭部 HD-011 MELANDER
コア BD-011 MELANDER
腕部 AR-011 MELANDER
脚部 LG-011 MELANDER
ブースタ BST-G2/P04
FCS FC-006 ABBOT
ジェネレータ DF-GN-02 LING-TAI
コア拡張機能 NOT EQQUIPED
強化段階・実戦 5
強化段階・アリーナ 1
  • 中量二脚ACを駆るレッドガンの6番手。少年の頃に木星戦争でのミシガンの戦いぶりを報道映像で目撃し、彼に強く憧れてレッドガンに入隊したという過去を持つ。それにしても一体どんな挨拶をしたのか非常に気になる。「男は黙ってレッドガン!」とかだろうか。
  • イグアスを「先輩」と呼ぶ貴重な存在。イグアスが7年前にヴォルタと同時入隊し、レッドが年齢条件を満たしてすぐ入隊したと仮定した場合、現在のレッドは20代半ばといったところだろうか。
  • ベイラムミッションのブリーフィング担当。ミシガンに影響されたのか、彼の言動は若き鬼軍曹といった趣きで印象深いが、とはいえその精神性はあくまで憧れからなる張子の虎。まだまだ発展途上らしく、アリーナランクは下から3番目と中々切ない事情が見える。
    • とはいえチュートリアルミッションでのレイヴンはFランクでも順位圏外、さらにはモンキー・ゴードはランク外のため、上位30位に食い込めるだけである程度の実力があるという証明になるのかもしれない。
  • 乗機「ハーミット」は他のレッドガン隊員と異なり、混ぜ物無しの全身MELANDERで統一されている。良くも悪くもザ・量産型と言った趣き。
    • よくある企業ACと言えばそれまでなのだが、実はフレーム及びブースターはACテストのトレーナーと同じ構成である。
    • それ以外の武器や内装はまるで異なるが、オールマインドが新兵プログラムの教習相手として採用する程度には優秀な構成とも言える。実際MELANDERは個々の性能もバランスが良く使いやすい。
    • ミサイルとハンドガンで固めつつ、スタッガーしたらバズーカでぶち抜くと言う構成。
    • FCSはABBOTを搭載している。ベイラム製なら後継機のTALBOTがあるだろう!と言いたいところだが、9530もの積載余剰に対してEN出力余剰はたった41しかなく、TALBOTを載せるには5足りないのである。さらにEN容量も心許ないので、まずはジェネレータから弄るといいだろう。ちなみにトレーナーACはしっかりTALBOT搭載。
      • 単装8分裂ミサイルの取り回し向上やFCS全体のバランス調整を経たReg1.07.1現在は、ABBOTのままでも不足なく戦える。ジェネレータのLING-TAIは替えるべきだが。
    • 正規軍パイロットだけあって、全体的にパンチ力不足ながらしっかりと遠近両方に対応できる武装が4つ付いており、同じFランク帯の二人や初AC戦の訓練生とは比べ物にならない性能。壁越え程度なら難なくこなせる。
    • 度重なるアップデートでも全身の性能が堅調に底上げされている点で、割と恵まれた機体である。
    • NPCのACとしてはペイントでパターンが設定されている数少ない機体のひとつ。パターン・各選択カラーともG3 五花海の鯉龍と同一である。レッドガン隊員ではふたり揃ってアリーナランク下位であり、その辺りからも若干のザ・量産型感が醸し出されてしまっている。
  • ルートによってはG13(621)に対して「お前は独立傭兵にしておくには惜しい」「正式に入隊すればもっと上のナンバーを目指せる」「そのナンバーは縁起が悪い」と、こちらを心配する素振りを見せつつ正式に仲間になることを勧めるような通信を聞ける。
    • 先に自己紹介を兼ねて寄越したメッセージでも言っていた「これからも使い倒してやるから覚悟をしておけ」という締めくくりをこの通信でも口にしているのだが、こちらは幾分か語気が柔らかい。
    • 人によっては、仲間になることを勧めたところで聞き入れはしないだろう事を悟っているが故、僅かながら寂しさも滲ませているようにも聞こえるだろう。
    • G7ハークラーは既に永久欠番扱いになっていると思われるため、もし正式に入隊すればG8以降のナンバーになっていたはず。G13は彼にとって新たに出来た後輩と言っても過言ではなく、面倒見がいいのも頷ける。
    • ただしG13自体は過去にも何人かいたこともうかがえる。その殆どはまさしく使い捨てられたとして、生き残っていた場合は同じように勧誘していたのだろうか?その割には後輩がいないので621が特別だっただけかもしれないが。
    • 貧しい環境で弟や妹の面倒を見てきた事もあり、下位ナンバーのG13をレッドガン全体の弟分or妹分のように思って放っておけなくなったのかも知れない。でもベイラムグループは621の価値を分かってないからなぁ……
+ ネタバレ注意
  • ブリーフィング担当から一転、ストーリー後半はベイラムから依頼が来なくなるためそのままフェードアウトするのだが、三周目「賽は投げられた」ルートのミッション「失踪」にて、横道に逸れた先で戦闘ログ持ちの隠しキャラのような形でようやく出会える。満を持して最後に戦える通常ACが彼なのだが、低火力とリペア無しが重なってアリーナランク相応でしかないため、今更感は拭えない。しかし彼もまた、戦闘面とは異なるアプローチで強烈な傷痕を残していくこととなる。
    • アーキバスMT部隊に包囲され絶体絶命の状況に陥っていたところ、偶然にもG13と遭遇。G13へ援護を要請し共に敵を殲滅したのも束の間、凄惨極まる戦場のストレスによって錯乱状態に陥り。幾度となく依頼を遂行し、今まさに助けてくれたG13に対して「貴様は信用できない」と襲いかかってくる。
    • ベイラム調査隊の先鋒として先行したものの味方MT部隊は壊滅し、同時に突入したG3とG5も理由はともかく離れてしまったため自身は孤立。周囲は惑星封鎖機構の鹵獲機体を始めとしたアーキバス部隊に占領されており、山狩りよろしく見つかったら蜂の巣にされる極限状況。更には謎の無人兵器もアーキバス相手に暴れ始め戦場は混沌に包まれており、仕方なしに隠れて脱出の機会を窺っていたが遂に見つかってしまう。ミシガンまでも既に死んでおり救援は絶望的な中で、そこにタイミング良く現れたのはこの地獄でいまだ健在の、独立傭兵でもあるG13……と言うのが彼の状況である。幸か不幸かG13の偽装死は知らなかったようだが、これでは発狂するのも無理はない。
      • そんな地獄のような状況だから仕方ないが、戦闘時の台詞は感情を剥き出しにしており、ブリーフィングの時とまるで印象が異なる。普段は頑張ってキャラを作っていたのだろう。敵の殲滅直後は比較的落ち着いており、いつもの体裁を保っているだけに、まさに発狂と言っていい変貌ぶり。
      • レッドガン部隊はどのルートで進行してもチャプター4終盤のタイミングで壊滅する為、自然に考えればレッドガンの主要メンバーの生き残りは事実上あの時点でまだ存命だった彼一人となっていてもおかしくはない。脱走したイグアスの生死については知りようも無かったはずだが、実際621の手でスネイルのついでに始末されていたので、彼の予感は正しく的中していた。
      • それ以外のモブキャラ隊員についても、レッドと共に深度調査に赴いていたMT部隊は壊滅しており、レッドガン迎撃の方でも壊滅させられているため、何人か生き残っていれば御の字と言ったところだろう。ミシガンの指示通り彼らが脱出レバーを引けていたとして、コールサイン持ちが全滅した上でまだ戦意が残っている者は非戦闘員含めて何人いるかもわからない。彼は正真正銘レッドガン最後の一人だった可能性すらあり、そもそもベイラム自体がコーラル争奪戦から撤退したことを考えると、例えG13を撃破し運良く地上に戻れたとしても、彼の行く末は……。
      • 英雄たるミシガンの姿に憧れを見た若き戦士にしては余りにも惨い末路。とは言え、ベイラムのコーラル争奪戦脱落を決定付けた地底探査ミッションは、名目上は探査や調査であったものの、ネペンテスが健在の中で突撃させられたG6・G5・G3、そして最後はG1すら使い潰される決死隊同然と言うのが実態であった。そう考えれば性急に送り込まれた挙句、心身ともに極限まで追い込まれた彼が精神崩壊したのもやむ無しといったところか……。
    • G3およびG5同様、「地中探査 - 深度1」のブリーフィングで突入させられているのが確認できるが、G3が裏切りG5が脱走したのもあり、その後「失踪」までの長い期間ずっと、彼は地下に取り残されたまま孤軍奮闘していたことになる。恐らく最初はミシガン達が救援に来てくれるのを信じていたのだろうが、彼は既にミシガンの死を知っていた。上層部から死刑宣告に等しい通信が入ったか、アーキバス側が話しているのを聞いてしまったか……地下にいた彼がどのように知ったかは定かではない。
      • ミシガン死亡=ベイラム撤退であり、前者を知りながら後者を知らないとも思えない。コールサイン持ちとも逸れてしまい絶望的な状況の中、憧れであり心の支えだったミシガンを失い、救援すら望めなくなった彼の心情については察するに余りある。しかしそれでもなお、最後には限界を迎えたとは言え、長い間たった一人で諦めなかった彼の精神力は称賛に値するだろう。
      • イグアス先輩の死は彼の予想に過ぎなかったが、「先輩たちも死んでしまった」と言う発言から、五花海の末路はしっかり知っていた可能性がある。しかしそれぞれの脱走や裏切りについて触れることはないため、彼がどこからどこまで知っていたのかは不明。散り散りになった仲間を案じていただけなのだとしたらあまりにも哀しい。
    • 負けることはまずないだろうが、あえてここで彼に勝ちを譲ると、自らの手で撃破したばかりの「死神」に、レッドガンとしてコールサインの復唱を求めてくる……。
      • 信用出来ないと断じようとも、完全に割り切ることは最後まで出来なかったのだと思われる。先述の勧誘台詞のこともあり、ミシガン同様に仲間思いな一面を強く感じられる。少なくとも、絶体絶命の状況で現れた独立傭兵を「アーキバス側の増援」とは思わず、自分に手を貸してくれると信じたのだ。
      • 共闘中にG13が落とされた場合の台詞もちゃんとあり、仲間として見てくれていたのは間違いないのが感じられる。敵はレッドを優先的に狙うので、付近の炎で瀕死になってから穴に飛び込み、彼がやられてしまう前に炎で自滅するとよい。
    • 尚、窮地に立たされた彼を援護せずに見殺しにする事も出来る。その際は「G13……何故助けない……」と悲痛な言葉を残して死亡する。仲間だと思っていたG13に手を差し伸べてもらえなかったのを見た彼の心境やいかに……。作中でも屈指の凄惨な最期と言える。
      • 例え手を差し伸べたとしても、もし敵を殲滅する前にレッドが撃破されてしまった場合でも同様の台詞となる。とは言え世界観的にもプレイヤーの腕前的にも、ここまで戦い抜いてきたG13が雑魚に後れを取ることはまずないだろうし、彼の視点からは助けるフリをして意図的に手を抜いているように見えていたかもしれない。
      • ただし運が悪ければ到着直後「手を貸せ!」とすら言われる前に集中砲火を浴びて瞬殺されてしまい、行き場のない恨みを吐かれることもある。
    • この時、見捨てようとして穴から戻ろうとしても、レッドを倒すまではエリアオーバーとなるため、彼との戦闘は避けられない。
      • 四脚でギリギリに滞空して大グレの爆風で消し飛ばすなどで、穴を降りずに敵を全て撃破することも可能。しかしその後、彼を迎えに行くと……?(参照動画。2:10辺り)いずれにせよ、彼の生存に希望は見出せそうにない。あるとすれば三体まで倒して放置し、残りの一体をタイマンで倒してもらうぐらいか。月光は修正されたため動画のようには出来なくなった。
  • 名前の由来はアメリカ、テキサスとオクラホマの州境を流れるレッド川からか。
    • ミネソタとノースダコタの州境にもある。こちらは「北のレッド川」と呼ばれ区別されており、日本でも有名なアメリカ民謡『Red River Valley(赤い河の谷間)』の歌詞の舞台ともなっている。
  • エンブレムはヘルメットに棲み付いたヤドカリ。大砲が突き出ており、他のレッドガンメンバーよりもコミカルな画風なのが印象的。
    • ヤドカリは英語で「ハーミットクラブ」と呼ばれる。
    • 機体名のハーミットは「隠者」の意味。上記の通りヤドカリの英名に関わりがある。
  • STVの画稿(3)では、消去法で坊主頭か遠目の黒髪のどちらかが有力だろう。
    • 黒髪の方はカンフーめいた怪しいポーズを取っており、家族想いの若き鬼軍曹というイメージに合わない。レッドガンの末席という弟分的な立場からすると、坊主頭の方がしっくり来るか。

G7 ハークラー / G7 Hakra

  • 登録番号Rb29、元ランク22/D、重量2脚ACを駆るレッドガンの7番手だったパイロット。汚染市街に残されたACの残骸から抜き取ったライセンス情報によって存在が確認できる。
  • その後のストーリーで一切言及がないことから、被撃墜時に脱出できず死亡したものと思われる。
  • 残骸およびライセンス情報から確認できる範囲では、頭部とコアがMELANDER、腕と脚部はTIAN-QIANG、右腕にバズーカXUAN-GEの構成。他の武器は不明だが積載量には余裕があるので、内装も含めて割と自由に乗せられる。
    • 機体カラーは他のレッドガン隊員同様モスグリーンを基調としているが、左腕だけ赤く塗装されている。G4ヴォルタの機体キャノンヘッドを左右反転するだけで割とそれっぽくなるので、そこから細かく弄るといいかもしれない。
      • バズーカの色はヴォルタとイグアス以外の隊員で共通している赤黒ベース。G6レッドの機体ハーミットのバズーカから迷彩パターンを外すと同じものになる。
    • なおエンブレムらしきものはついていない。もらう前だったのだろうか?正式入隊していないG13ですらあるのに。
  • 現在のランク22/DはG3 五花海。
    • 意外にランクが高く、死亡前はG3よりもランクが上だった可能性が高い(五花海が21/D以上から22/Dに落ちた可能性もある)。
  • 名前の由来はインドとパキスタンを流れるガッガル・ハークラー川からか。
    • かつては大河だったが今は涸れており、特定の時期にしか流れないとのこと。本編前に退場したことまで踏まえたネーミングか。
  • 余談だが、【ウォッチポイント襲撃】でアーカイブ「通信記録:独立傭兵の情報共有」を持つ残骸が同じアセンをしている。単なる使い回しと思われるが…。


ベイラム MT部隊 隊員 / Balam MT Squad Member

  • 「レッドガン部隊迎撃」には名前ありの人物が登場する。名前が明らかな隊員を紹介。
    • ケネベック / Kennebec
      • アーキバス(というより621)を舐めている人。G1 ミシガンに叱責される。
      • 名前の由来はアメリカ、メイン州のケネベック川からか。
    • オールバニー / Albany
      • G5 イグアスを「負けが込んで逃げ出した」と評した女性隊員。G1 ミシガンに叱責される。
      • 名前の由来はカナダ、オンタリオ州のオールバニー川からか。
    • ポトマック / Potomak
      • おそらくG1 ミシガンの愛機ライガーテイルの整備員。
      • 名前の由来はアメリカ、バージニア州のポトマック川からか。
    • オオサワ / Osawa
      • G1 ミシガンがオールバニーの無駄口に対し「イグアスは貴様らの100倍は強い、G13はその20倍も強い、貴様らの何倍か計算してみろ(意訳)」と叱責した際、これを真に受けて「2000倍です! 総長!」とマジレスしてしまい、後に「数学が得意なオオサワ」とミシガンに揶揄される。
      • 上記の天然回答に対する「答えていないで手を動かせ!」という当然のツッコミに戸惑っていたため、自分が天然ボケであることに気づいていない様子。
      • 2000倍の実力差で撃墜されたものの脱出したらしく、戦闘終了まで隠れるよう促すミシガンに悔し泣きしながら応答。声だけで「お前は数学の得意なオオサワか!」と認知され、「かけ算以外もできるように近接射撃訓練を2割増やせ(意訳)」とアドバイス(?)を送られる。
      • この時のミシガンの声が優し気である事、それを続ければ半年後にはできるようになっていると言うように自分で教導を叩き込むわけではないニュアンスから、おそらく621を前に自分の死期を悟って言い遺しているのであろう事が窺える。
      • 名前は日本の大沢川からか。同名の川は多数存在する。また、沢自体が水源に近い谷川の意味がある。
      • 余談だが、なんばマルイで開かれたポップアップストアではオオサワの電卓が完売一番乗りという意味不明な事態が発生した。テロップに名前すら表示されないモブなのにどういうことなの…(なおオオサワの名前は買って裏面を見ることで初めて分かるニクいデザインとなっている)。
  • なおミッション失敗時にG1 ミシガンが救護班を呼んで負傷者を収容しろと言うため、ミッション成功時でもおそらく彼らの多くは戦死せずに救護されたものと思われる。
    • 今作はシリーズでは珍しく「機体が撃墜されても必ずしもパイロットが戦死するわけではない」ことが強調されており、ミッション中に大破したはずなのに後で普通に生きていたという場合も多い。
      • ただし、このミッションに限ってはミシガンが「いつでも脱出できるようにしておけ」とMT部隊に命令していたため、特別生存者が多かっただけの可能性もある。


大豊 パイロット訓練生 / Dafeng Student Pilot

  • レッドガンのために外部アーキテクトが調整した「テスターAC」、その輸送任務を受けた訓練生。
  • ミッション「テスターAC撃破」にて621の襲撃を受け、奮闘も虚しく撃破される。
  • 死亡時の「ああ… 俺も… コールサインが 欲しかったなあ…」が切ない。初めて倒した時には罪悪感を抱いたレイヴンも少なくないだろう。
    • しかし、初のAC戦ゆえかタイマン・弱い・リペア使わないの三拍子揃っており、序盤の稼ぎ場として狩られまくる羽目になった。哀れ。
  • 2周目以降のアリーナにて同機体と対戦できるが、残念ながら彼自身の情報は記載されていない。
  • 頭部以外は優秀な大豊製フレームで統一されており耐久力に優れる。しかし武装・内装は、反動制御が高く近接適性低めの重量腕にブレードと低反動のバーストAR、高誘導ミサイルのロック時間を悪化させるFCS、積載の多い重二に軽量ジェネ、右肩を空けて軽く纏めてあるのに重量射撃機用のブースタと、まるで噛み合っていない。
    • ブリーフィングによると「アセンブル最適化が施されており、熟練のパイロットに渡れば無視できない脅威となる」らしいが、とてもそうは思えない機体である。
      • 実際の所はアーキバスからベイラムへの「威力偵察」や「妨害工作」に類する依頼だったのではなかろうか。
  • 「テスターAC撃破」での対決時はARとミサイルで中距離から削り、近寄る相手には迎撃気味にブレードで切りかかってくる。この機体で出来る事はやっており訓練生としては悪くない動きではあるのだが…現実は非情である。
    • 特に新米傭兵に限って言えば、序盤に戦う練習台としては妥当な強さなのだが、残念ながら彼を襲うのはルビコプターの洗礼を超えてきた者達である。
      • たまに地形をいい感じに使ってきて長引くことがある。とは言え逆にハマることもあるしこちらの動き次第でどうとでもなるので、そういう意味でも練習になるだろう。
    • 前述の通り武装・内装の噛み合わせが酷く、右肩に武器を積んだ程度ではだいぶ厳しいのが現実。むしろよくあんなに動けるなと感心するレベルであり、彼がどれほど血の滲む訓練をしていたかが垣間見える。もっとも、こんな機体ではコールサインを貰っても長生きできなかっただろうが……。
      • テスターACのプリセットが手に入る頃には新人プレイヤーも上達し、各種パラメータへの理解も進んでいることだろう。その上で改めて彼の機体を見て、そのトンチキ具合を理解出来たなら君も一人前……かもしれない。
  • ある程度攻撃を受けていると、何段階かに分けて結構喋る。彼の台詞はロボアニメの主人公のように中々熱い展開を見せてくれる。……あくまで彼の視点では、だが。
  • 作中においてはインビンシブル・ラミーやインデックス・ダナムさえアリーナ圏内であることを考えると、彼がアリーナ圏外なのは少し不自然に思える。訓練生ゆえに単に未登録だったのだろうか。


G13

AC:テンダーフット / TENDERFOOT
+ 機体構成(予約特典デフォルト)
右腕武器 RF-024 TURNER
左腕武器 PHI-32: BU-TT/A
右肩武器 BML-G1/P20MLT-04
左肩武器 NOT EQUIPPED
頭部 HD-012 MELANDER C3
コア BD-012 MELANDER C3
腕部 AR-012 MELANDER C3
脚部 LG-012 MELANDER C3
ブースタ BST-G1/P10
FCS FCS-G1/P01
ジェネレータ AG-J-098 JOSO
コア拡張機能 NOT EQUIPPED
  • ミッション「多重ダム襲撃」の際にC4-621がG1ミシガンから賜ったコールサイン。ミシガンによると「一昨日空きができた」とのこと。
    • 621がG13になるため、G6 レッドからは「G13 レイヴン」と呼称される。レッドガンは川や湖から名称がとられるため、レイヴンという名前は不自然ではないか?と思うかもしれないが、実はアメリカやカナダ、中国にはそのままずばりレイヴン川が存在したりしている。
    • ダム襲撃の少し前、レッドガンに届けられるはずだったテスターAC及びパイロットの訓練生が何者かに撃破されている。まあ襲ったのは621なんだが。このことから本来G13はこの訓練生のために用意されていたのでは、との見方がある。
    • 上述の通りダム襲撃にあたって貸与されたものだが、作戦終了後も回収される事はなくG13と呼ばれ続ける。裏切ろうがレッドガン部隊迎撃に参加しようがG13。このあたりはミシガンのスタンスなのかもしれない。
  • レッドからは「縁起が悪い」と言われている。遥か未来でも13番を縁起が悪いとする考えは未だに残っているようである。最も縁起の悪い数字が割り振られるのは「SF作品の軍隊」でも珍しくは無いのだが。
    • 有名所だけでも『第13独立部隊(機動戦士ガンダム)』や『第13艦隊(銀河英雄伝説)』と言った例がある。
  • ミッション「レッドガン部隊迎撃」でのミシガンによる「G13のコールサインを貰って未だに生きてる」という話や「捕虜救出」でのナイルによる「G13はまた欠番になったか」との発言から、以前から空席になりやすい、曰く付きのコールサインであることが窺える。
  • G6 レッドに「そのナンバーは縁起が悪い」「正式に入隊すればもっと上のナンバーを目指せる」と言われている点やG8以降のレッドガン隊員が居なかった事を考えると、外部傭兵や臨時拝命者用のナンバーだと思われる。正規所属のレッドガンでもガンガン使い潰されてる事を見れば、そう言ったナンバー拝命者の寿命が短いのも当然であろう。
    • 対称に1周目でもG4 ヴォルタとG7 ハークラーは戦死が確認できるものの、「アイスワーム撃破」においてミシガンがラスティを褒める際に「ナンバーが空いていれば勧誘した」と語る辺り、G1〜7はすぐには空席にならない方針と取れる。
  • 予約特典のTENDERFOOTのACデータ名が「G13 Raven」となっているため、この機体はG13任命後の主人公の機体だと思われる。
    • なお、「Tenderfoot」の意味は「初心者」や「新参者」。特にボーイスカウトやアウトドアにおける新人を指すこともあり、ミシガンが言う「遠足」とも掛けてあると思われる。
      • 本来は終盤近くで解禁されるフレームを、予約特典として最序盤から使う形となる。武器・内装は初期機体と同じだが、それらを変えれば最後まで戦うことも十分可能。
      • なお中盤までのイグアスの機体ヘッドブリンガーとは、フレーム構成が全く同じである。同じは嫌だったのか終盤以降はフレームを腕部パーツのみより射撃に特化したものに換装するが。
  • 尚、ナンバー13が不吉だと言うのは西洋圏に措ける〈忌数〉だからなのだが、その理由は『最後の晩餐で十三番目の席に座って居た使徒ユダ』に由来するとされる。
    • またそれに準えてアーサー王伝説の円卓にも「呪われた13番目の席」が存在し長らく空席だったが、騎士ガラハッドは十三番目の席に座り呪いに打ち勝ったとされる。
      • Gナンバー13となった621はルート次第ではあるがレッドガンを壊滅させる『ユダ』とも取れるが、聖杯探索を成し遂げたガラハッドに準えた存在とも取れるかもしれない。


ヴェスパー / Vespers

  • アーキバスの擁するAC部隊。メンバーはナンバリングに合わせて「第◯隊長」とも呼ばれている。
  • ACでの荒事を担当する戦闘部隊なのかと思いきや、各隊長が作戦立案や補給や経理なども兼任している忙しい人達。強化人間は事務方面でも有能なのか、後方部門を設けてもらえないほど扱いが悪いのかは謎。
  • ヴェスパー部隊のエンブレムはアーキバスのロゴの「Λ」部分を水面に映したものを「V」に見立てている。
  • 個人エンブレムは「丸みを帯びた逆三角形の中に人体の一部とナンバーを描いたもの」という特徴があり、強化人間手術を暗に示唆して気持ち悪いものとなっている。ラスティは例外で人体の一部が描かれていない。
  • 「Vesper」はラテン語で「夕方」「宵の明星」を意味する。ヴェスパーは英語読みで、ラテン語読みだとウェスペルになる。
  • ヴェスパー部隊エンブレムのモチーフが鐸の様なので「晩鐘(Vesper Bell)」という意味かもしれない。
  • V.Iフロイトと、自己申告で真偽不明のV.IVラスティを除き、第7世代以降の強化手術を受けている事を明言されている。
  • なおヴェスパー部隊のエンブレムは「ストーリーミッションの」ヴェスパー7排除にて六文銭を撃破することで入手できる(V.VII スウィンバーン撃破の場合はルビコン解放戦線のエンブレム)。リプレイミッションで取得不能な収集要素はこのエンブレム2択のみのため忘れ去られがち。
  • コールサインは字幕でも「V.I」のように略して書かれるが、日本語音声ではきちんと「ヴェスパー・ワン」と発音している。一方、英語音声だと「ブイワン」「ブイツー」と言った具合に字幕通りとなっている。
  • メンバーの名前の由来は歴史上の著名人物だと思われるが、一般名であり候補が多すぎるため詳細不明。
  • 構成員のACは一部を除き、程度の差はあれど金属光沢がハッキリと分かるカラーリングでレッドガンとは対照的。「戦闘ログ回収」で入手できるアーカイブ曰く“実弾兵装は通常運用されない”との事だが、それらを扱うメンバーもチラホラ。


V.I フロイト / V.I Freud

声:沖野晃司

AC:ロックスミス / LOCKSMITH
アリーナランク:01/S
アリーナ初回報酬:COAM 100,000 / OSTチップ 6 / 左肩武器 Vvc-700LD

アーキバスグループ強化人間部隊「ヴェスパー」の首席隊長

フロイトはアイランド・フォーの動乱において作戦成功率94.7%を記録した
稀代のエースパイロットであり
「スネイル同様の調整を重ねているに違いない」と周囲から見なされている

しかし実際のフロイトはACを駆る事を愉しみ
日々の小さな上達を積み上げ続けた、ただの人間である
+ 機体構成
右腕武器 RF-024 TURNER
左腕武器 Vvc-770LB
右肩武器 SB-033M MORLEY
左肩武器 Vvc-700LD
頭部 HD-011 MELANDER
コア VP-40S
腕部 VP-46S
脚部 LG-011 MELANDER
ブースタ FLUEGEL/21Z
FCS FC-006 ABBOT
ジェネレータ VE-20A
コア拡張機能 PULSE ARMOR
強化段階・実戦 3
強化段階・アリーナ 5
  • アーキバスグループ強化人間部隊ヴェスパーの首席隊長を務める男性。
    • アイランド・フォーの動乱における作戦成功率94.7%とは、19回中18回の割合で成功させたということ。完成された傭兵と称されるキングが89.6%であることからも、その圧倒的な戦績がうかがえる。
  • ACを駆ることを楽しみ、小さな上達をコツコツと積み重ねることで頂点に達した努力の人。だがおそらく本人に努力しているという意識はなく、ひたすら自分の楽しみを追求した結果なのだろう。
    • フロイトを除いて、アリーナでのヴェスパー部隊メンバーの説明には漏れなく受けた強化手術に関連する記載がある。明言こそされていないが上記のフレーバーも加味すると、フロイトは強化手術を一切受けていない普通の人間の可能性がある。他人を犠牲にしてまで強化の調整を受け続けている第2隊長スネイルと対象的であり、両者の間にある隔絶した差が窺い知れる。
  • 首席隊長という立場ではあるが、彼自身は自分の立場に関心が無く、AC戦闘技術を磨き強敵と戦うことにしか興味を持っていないらしい。
    • そのためかヴェスパー部隊の指揮は実質的に次席隊長であるスネイルが担っており、フロイトはスネイルが立案した作戦に従って戦うだけという、立場が逆転したような状態になっている。今作のアリーナトップランカーであるが、ミッションでの登場も1度のみ。
    • しかしフロイトの方も唯々諾々と従っているわけではなく、ザイレムで621と交戦した際は自分の興味関心を優先し、「駄犬(621)は無視しろ」というスネイルの指示を無視して621との交戦を続行している。
    • その「自由人な振る舞い」「ACの操縦・上達にしか興味がない」「強化未施術(疑惑)」などの要素からプレイヤーのメタファーになっているとも解釈出来るキャラクターである。
    • 自身が撃破された際には死の間際まで戦いを続けるためにロックスミスの再起動を試み脱出しようとする素振りすらなく、621を撃破した際には勝利したにも関わらず不機嫌そうに勝負の継続を迫っている。求めているものは強敵との戦いの時間そのものであり、任務の成否や己の生死、勝敗にすら興味が薄いのかもしれない。
  • 意外と声は若々しい。
    • ミッションにて高空を飛ぶザイレムの上で交戦することになるが、その際はチャティを「無人機らしい動き」、621には「お前の戦い方はまさしく猟犬」「この高度で鳥じゃないのが面白い」とそれぞれ評した。
    • 戦闘中劣勢に陥っても「そういう動きもあるのか」とまるでゲームでもしているかのような感覚で戦っている節がある。いくらACの操縦を愉しむと言えど、命のやり取りをしている雰囲気を全く感じさせないのは、恐らく元からどこか浮世離れした性格なのだろう。上述の通り、勝っても負けても生死に対する意識や執着は希薄な様子。
  • 撃破報酬は180,000c。トップクラスの金額だがミシガンには劣る。組織運営や部隊指揮をとっている様子がなく、個人戦闘技能特化だからだろうか。もしくはクライアントの懐事情か。
  • 名前の由来は心理学者「ジークムント・フロイト」、もしくはヴェスパー部隊員のメンバーの由来の多くが芸術家と結び付けられることから、ジークムントの孫である画家ルシアン・フロイドからか。
    • サルバドール・ダリの彫刻で「カタツムリと天使(Snail and the Angel)」という作品が存在する。これは懇意にしていたフロイトを訪問した際に見たカタツムリに着想を得て製作されたものと言われている。
      • この作品で掘られているカタツムリの渦巻きは人間の頭部、特にフロイトの頭部に関連付けられているとされ、このあたりをフロイトに代わりヴェスパー部隊を指揮するスネイル(=フロイトの頭脳となるカタツムリ)という関係性に落とし込んだネーミングとする説もある。
  • 乗機「ロックスミス」は万能型ブースタを載せた中量二脚。アーキバス製とベイラム製を半々にミキシングしたフレームは隙が無く、ドローンとライフルで削り肩の散バズやレザブレでスタッガー時を狙う形のシンプルな構成。攻めるばかりでなくパルスアーマーも備えており、スタッガー対策にも用いてくる。
    • 機体の防御バランスやAIは優秀なのだが、如何せんジェネレータが貧弱。EN武器適性重視で他性能の低いVE-20Aを積んでいるせいで機動力が犠牲になっている。
      • レーザードローンもブレードもEN武器適性の影響を受けない。軽さを重視したのかもしれないが、EN武器適性を落としてそれ以外を底上げしたVP-20Sが余裕で載せられる。
    • 「レギュレーション更新の度に強くなる」という妙なジンクスがある。採用されているパーツが基本的なものないしマイナー路線な傾向から、毎回何かしらのパーツに強化調整が入っている。「ACを駆る事を愉しみ 日々の小さな上達を積み上げ続けた」のではなく機体性能を積み上げ続けてますよねこれ…。
      • 断続的にアサルトライフルの強化を受けたことに加え、Reg1.04.1にて拡散バズーカ、レーザーブレード、腕部パーツが強化された点は大きい。
        • 全体的に機体負荷が軽くなったことで機動力が向上し、腕の近接武器適性が大幅に上がったことでブレードがかなり痛くなった。地味な強化に思えるが、拡散バズーカでACS負荷を蓄積、ライフルでその回復を阻害、ドローンで回避を誘発からのブレードというコンセプトは洗練されたと言え、相応の爆発力を発揮するようになった。とはいえ自分から距離を詰めることは稀なのでまだまだ噛み合いが悪い。
        • さらにReg1.06でブースタの近接攻撃推力が一気にトップクラスになり、レーザーブレードの踏み込みに磨きがかかった。
        • Reg1.07にてついにジェネレータにも手が入った。せっかくのEN武器適性を無駄にしている事は変わらないが、基本性能の向上でEN管理に余裕が出たため、動かしていてカツカツ感は緩和された。
          • Reg1.07では他パーツも多数強化されており、もはや1.01準拠のパーツはレーザードローンとパルスアーマーのみという状態。特にレーザーブレードの強化と腕の近接武器適性上昇が大きく、接近戦では油断のならない敵に。
        • 総じてReg1.07現在のロックスミスは「実力次第で多様な選択肢を臨機応変に選べるポテンシャルを持っている」という、ランク1の名に違わぬ機体構成になったと言える。それでもジェネレータは変えた方がいいのだが…。
    • カーラ曰く「レーザードローンを扱える人間はそうはいない」らしい。設定上の彼の強さを窺い知れる。
      • プレイヤーが使う分にはゲーム的処理で自動攻撃してくれるが、本来は何か特殊な空間認識能力を要する武器種なのかもしれない。
  • 説明文通り、フレーム・内装・武器の全てのカテゴリで敵対企業であるベイラムのものを採用した混成機体となっている。
    • AC4のトップランカーポジションであるベルリオーズが「自身の高い戦果をもって認めさせる」形で敵対企業のパーツを用いていることのオマージュだろうか?
    • しかしベルリオーズはフレームを自社製の純正品にしているので最後のラインは保っている。フロイトはそれすら守らず、まるで独立傭兵のような立ち振る舞いである。
    • 企業間の争いには興味を示さず、単純に強者との手合わせを求める孤高の求道者という立ち位置は、後述の通りPS2シリーズのトップランカーらを彷彿とさせる。彼らの多くと違い実際にミッションで戦える所は、旧作ファンからすれば中々嬉しい所ではなかろうか。
    • 本作において強化人間であることのメリットは「多様なアセンブルに即対応できること」とされている。努力によってのみACを操縦している純粋な人間である彼はミッションに応じてアセンブルを変更して対処する、ということが出来ないのであろう。ベイラム製のフレームを使用していたり、汎用性を重視した装備構成だったりするのは「それしか使えない」からという可能性もあるだろう。
    • フレームはいずれも説明文にて「量産品」と明記されたものである。他にも手持ち武器は初期ライフルとレーザーブレード、FCSは近距離特化の旧式モデル……といった具合に、ジェネレータやドローン等を除いては基礎的なパーツを愛用していることがわかる。まさに弘法筆を選ばずといった佇まいに痺れたプレイヤーも少なくないだろう
  • エンブレムは膜を突き破り天を突く腕、あるいは黒い何かに絡め取られた腕。ちょうどハンドラー・ウォルターの意匠と対になっているのが意味深だが、少なくとも作中ではウォルターとの繋がりは触れられていない。
    • いくつもの強化人間を造り、ルートによっては自身も強化人間になった(された)と思われるウォルターと違い、最後まで素のままの人間であったフロイトは真逆の存在ではあるか。
    • もしくはただ単純にヴェスパーのエンブレム共通のデザインである人体の一部にかつてヨーロッパに存在した呪術道具である栄光の手を組み合わせただけかもしれない。
    • ヴェスパーらのエンブレムが各々の強化手術にまつわるものだろうというのは上述される通りだが、(恐らくは)そのような手術を受けていないフロイトのそれは、単なる修練によって「腕」を磨いてきたことを示しているとも読み取れる。素敵だ…
  • 機体名ロックスミスは「鍵職人」の意味。
    • 呪術道具としての栄光の手は見たものを動けなくする効果・あらゆる鍵を開く効果などを備えているとされ、盗賊が用いることもあったという。「鍵職人」の命名もそこから来ているのだろう。彼がエースパイロットであること・今作の企業が押し込み強盗同然にコーラルを略奪する立場にあることを踏まえると、ランク1らしい不敵で洒落たネーミングであると言えるのではないだろうか。
    • また、かのマリー・アントワネットの夫として有名なフランス王ルイ16世は、錠前づくりと狩猟に明け暮れていたという。組織のトップでありながら趣味に明け暮れ、時代の変革に対して積極的に動かなかったことによって組織の壊滅を止められなかった(止める気もなかった)、というのは似通った部分を感じられる。
  • STVの画稿(4)では、右端にいる人物が彼だろうか。
    • 右手に持っているヘルメットは任務から帰投したばかり、あるいはいつでも出撃できるようにというイメージ。


V.II スネイル / V.II Snail

声:手塚ヒロミチ / Jon Lipow

AC:オープンフェイス / OPEN FAITH
アリーナランク:06/A
アリーナ初回報酬:COAM 85,000 / OSTチップ 4

アーキバスグループ強化人間部隊「ヴェスパー」の次席隊長

スネイルは第8世代手術を受けて強化人間となった後
新しい術式が普及する度にその長所を取り入れるべく再手術を繰り返している

彼が受ける「調整」の安全性を保証するため、多くの強化人間が死んでいった
+ 機体構成
時期 敵として登場時 アイスワーム撃破
右腕武器 VP-66EG VE-66LRA
左腕武器 VE-67LLA VE-67LLA
右肩武器 VE-60SNA VP-60LCD
左肩武器 Vvc-70VPM Vvc-70VPM
頭部 VE-44A VE-44A
コア VE-40A VE-40A
腕部 VE-46A VE-46A
脚部 VE-42A VE-42A
ブースタ BUERZEL/21D BUERZEL/21D
FCS VE-21B 不明
ジェネレータ VE-20C 不明(還流型)
コア拡張機能 ASSAULT ARMOR 不明
強化段階・実戦 5 ----
強化段階・アリーナ 0 (5?) ----
  • 重量二脚ACを駆るヴェスパー部隊の次席隊長。第8世代強化人間であるが、新しい術式が普及する度に再手術を繰り返しているらしい。
    • なお真っ先に自分に施すのではなく、まず他人で試し安全を確認してから行っている模様。少なからず犠牲者も出ているらしく、腹黒さに拍車がかかる。
    • エンブレムが顔を何回も開いているものなのは何度も手術を受けていることを意味しているのだろうか。
    • 「顔(面)が割れる」という言葉には、ややネガティブなニュアンスではあるものの「その人が誰であるか広く知られる」という意味もある。後述の通り、機体名のフェイスは顔を意味する「FACE」ではなく、信頼を意味する「FAITH」であることを踏まえれば、ヴェスパーである事等諸々踏まえて自身こそがアーキバス(の看板)であるかのような自負があったのかも知れない。「私こそが企業だ!」というかの強烈なセリフも、そうだとすると納得がいく。信用の拡大だ!
  • 性格は尊大かつ傲慢で、自分以外の人間を一人残らず見下していることを隠そうともしない。その対象は自分より上の立場にあるアーキバス上層部の面々も例外ではない。
  • 「ルビコンの解放者」ルートにおいては裏切り者のV.IVや無能な上層部、そして自分の生命を狙った(もしくはないものとして扱った)621など、己を取り巻く環境への怒りが頂点に達し、621を「駆除」するため、アーキバス・バルテウスに搭乗し襲い掛かってくる。その狂態、戦いの果ての断末魔は必聴。
    • 上にもある「私こそが企業だ!」という名言はこの時に聞ける。英語版だと「I AM ARQUEBUS!(私こそがアーキバスだ!)」となっている。
      • なお、アイスワーム戦をダラダラやっていると「…そう簡単には落ちませんよ 私はヴェスパー アーキバスです」という似たセリフが聞ける。この頃から割とギリギリだったらしい
      • 尊大なセリフではあるが組織間の駆け引きや交渉に策謀、無能な上層部との折衝、隊長らしい事をしないフロイトに代わり作戦立案に前線指揮に直接戦闘など、やる事はやっている…程度では済まない仕事ぶりである。ここまで来ると「私が企業だ!」と言いたくもなる気持ちも分からなくもない話ではある。
      • この時のスネイルの状態を考えると第4隊長は裏切り、第6、7隊長は死亡または再教育センター送り、第5隊長は状況によっては死亡、第1隊長は元から制御不能と実働できる部隊員が半分以下になってしまっている。抜けた人員分の仕事のフォローだけでも大変な所に621の声明で解放戦線の大攻勢ときたら怒りが頂点を超えて錯乱してもむべなるかな……
      • 戦闘中の台詞を聞いてみると、プレイヤーサイドから見れば只管に嫌な奴だったスネイルも、ステレオタイプな中間管理職の悲哀に苦しんでいたことが見えてくる。超兵器を駆って襲い掛かってはくるものの、口にする怨嗟の言葉はまるで居酒屋での愚痴のよう。
  • 「レイヴンの火」ルートでは直接対決することはなく、「企業勢力迎撃」でのフロイトとの通信が最後の出番となる。
    • 同ミッションで地上で指揮を執っている旨の発言をしていることから、レイヴンの火に巻き込まれ死亡している可能性が高いが、「カーマンライン突破」にてアーキバスにとっての最重要エリアにも関わらずそこへ対する一切の指示などの通信が無いことや、「ルビコンの解放者」ルートでザイレムを用いて何をするかの見当がついているような発言があること等を考えると、フロイトが撃破されザイレムの制圧に失敗した時点で見切りをつけ、ルビコンを脱出したのではないかとする意見も。そんなことしたら文字通り全てを失うかファクトリー送りにされそうな話だが。
  • 「賽は投げられた」ルートでは、オールマインドの密告により不意打ちする相手の621から逆に不意打ちされ、驚きながら応戦するもあっけなく敗北。(皮肉にも隠れながら友軍を見殺しにしていたせいで)誰にも助けて貰えないまま廃都市の薄暗い下水の中で散るという、そのエリートぶりには似つかわしくない惨めな末路を迎えた。
    • その際に「…まあいい 身体に聞くことにしましょう」とfAのジェラルド・ジェンドリンのような台詞を言うことが一部でネタにされている。
  • ホーキンス曰く、頻繁に緊急招集をかけ、偉そうに遅れて来るのがいつものことらしい。
  • 上にもある通り首席隊長であるフロイトに代わり、ヴェスパー部隊の指揮および作戦立案を担っている。
    • その作戦能力は非常に高く、壁越えを果たし封鎖機構の戦力を多数鹵獲し技研都市到達も先行して成し遂げ更には621すら捕獲して見せたのは流石と言うしかない。あそこで対人警備がもう少し厳重なら621はジャンクACにたどり着けずにアーキバスの一人勝ちで終わった可能性も高い。
      • 「旧宇宙港襲撃」のブリーフィングではラスティから作戦の穴を指摘されたりしているが、これに関してはワザと危険な旧宇宙港へ621を回し、「壁越え」しかりあわよくば封鎖機構の増援で始末しようと目論んでいた可能性が高い。
  • こういった立場で嫌味な性格のキャラとしては珍しくバリバリ前線に立って戦っている。アイスワーム戦でも自ら出動するほど。案外、自分の本分はAC乗りという意識が強いのかもしれない。*2
    • イグアスからは「木端役人」と言われているが、ラスティは「伊達にヴェスパー上位じゃない」と評している。最先端の強化手術や先進開発局のパーツに裏付けされている部分はあるにせよ、第2隊長に相応しい戦闘能力はあるようだ。
      • 因みにアイスワーム戦で意外と粘るのは単にイベントバリアが厚めだから。逆にイグアス君が簡単に溶けるのはイベントバリアが薄いからである。
  • AC名「オープンフェイス」。名称は「FACE(顔)」ではなく「FAITH(信頼、信仰)」。
    • 先進開発局製を中心にアーキバス系列製で統一された重量二脚。動きは鈍いが二脚AC屈指の堅牢さを誇る。
    • 武装はスタンガンとレーザーランス、ブースタもAB推力特化型という近距離突撃戦志向なのだが、近距離アシスト適性が非常に低いFCSを採用している上にジェネレータのEN射撃武器適性が完全に腐っているなど、武装と内装がどうにも噛み合っていない。企業戦士の悲哀は機体にも顕れている。
    • とはいえ、武装自体はシステムから愛された強パーツで固められており、ゲーム的に重量機自体が強いこともあって侮ってかかれる相手ではない。スタンガンと垂直プラズマミサイルで衝撃・放電を溜め、そこにワーム砲とランスを刺すというスタイルは、嵌ると一気に追い詰められる。
    • ゲーム進行上、初めて機体を見ることになるアイスワーム撃破ミッションではワーム砲とスタンガンを持ってきておらず、代わりに拡散レーザーキャノンとレーザーライフルVE-66LRAを装備している。ワーム砲の一号機は621に貸与されたため、その後に増産された物に換装したのだろう。
      • アイスワーム戦の物が本来のアセンブルだとすれば、アサルトブーストで一気に接近し、重装甲と高安定を武器に接近戦で削り勝つというコンセプトだったと思われる。ジェネレータの相性もこれなら納得できる。
      • 換装されたワーム砲が初めて披露される場面では、とあるボス戦で疲弊した621の無力化に大活躍することに。
    • なお、FCSの近距離アシスト適性を改善するだけでも使い勝手はかなり改善される。自機として使い、かつアーキバスマンとしてこだわり続ける場合は、アップデートのたびに近距離適性が強化されているVE-21Aに換装しよう。
    • ドム脚・ワーム砲・スタンガン・垂直プラミサ・バーゼルなど強パーツを多数搭載しているが、アプデでナーフが繰り返され弱体化している。アプデで強化が繰り返されたフロイトとは対照的。
  • ヴェスパー所属のACは多少の差はあれどどの機体も金属光沢が強めに出るギラギラしたカラーリングをしており、マットでミリタリーテイストが感じられるレッドガンのAC達と比較するとスポーツカーのようなイメージなのだが、本機は光沢の無いカラーリングをしている。
    • ヴェスパー内で金属反射が殆ど感じられないカラーリングは他にラスティが該当するが、あちらは出自や正体からして生粋のヴェスパーではなかった。
    • つや消しの塗装は汚れが目立ちやすい代わりに外観の変化が少ない為、長期的に見ると美観を保ちやすいという特徴がある。機体名に「信用」の名を選んだり、自分こそがヴェスパー、企業であると主張するあたり、アーキバスを体現する自らの機体は不朽であり他のメンバーのような看板頼りのメッキは必要無いという自信を表現している……のかも知れない。
  • 上記の様々な記述から分かる通り彼は「アーキバスの上層部」には属していない(少なくとも彼自身は彼の立場を上層部とは捉えていない)。戦闘部門の長という立場はアーキバスにおいてそこまで高い地位を与えられていないのであろう。
    • (アーキバスには彼をマネジメントできるとんでもない有能なマネージャーがいることが分かる)
  • 撃破報酬は「シンダー・カーラ排除」および「集積コーラル到達 ALT」の両方共80,000c。ナイル以下、ノーザーク2人分である。
    • ヴェスパー事実上のトップにしては安すぎでは?と思うかもしれないが、これは「シンダー・カーラ排除」では撃破ではなく撤退、「集積コーラル到達 ALT」では公的には死亡確認がなされていない状態故に正規の報酬金が支払われなかった事が原因だと思われる。裏を返せばこの安さこそが、ルビコンにおけるアーキバスの快進撃の真相を語っているとも言える。
  • 攻略本ではアリーナでの強化段階が0と記載されているが、ミッション同様に被ダメージ0.85倍(ACS 動的防弾制御調整 15%)となっているため、実際は強化段階5と思われる。
  • STVの画稿(4)では「一番偉そうな人」がスネイルだと思われるものの、ヴェスパー部隊は各々を見分ける決定打に乏しい。
    • インタビューを断りつつ先頭を歩きそうなイメージと、どっしりとしたフォルムの重二を駆ることから、中央にいる大男が彼だろうか。うなじ周りや側頭部が機械化されている(頻繁な再手術の証?)ようにも見える。
    • 結構な人が幻視する「神経質メガネ」な雰囲気や、自身を常にトップと考える言動を鑑みると、右端のヘルメットを持った男かもしれない。隣の男に話しかけられているが、顔を向けようともしないスタイルも彼っぽい。

V.III オキーフ / V.III O’Keeffe

声:山田浩貴

AC:バレンフラワー / BARREN FLOWER
アリーナランク:12/B
アリーナ初回報酬:COAM 72,000 / OSTチップ 4

アーキバスグループ強化人間部隊「ヴェスパー」の第3隊長

オキーフは厳密には旧世代型強化人間であり
アイランド・フォーの動乱における諜報活動を担ったエージェントの一人だった

その後アーキバス情報部門に招聘された彼は
脳内コーラルの焼き付きを中和するという第9世代手術の提供を条件に承諾したという
+ 機体構成
右腕武器 MA-J-200 RANSETSU-RF
左腕武器 Vvc-760PR
右肩武器 BML-G1/P29CNT
左肩武器 Vvc-70VPM
頭部 20-081 MIND ALPHA
コア NACHTREIHER/40E
腕部 VE-46A
脚部 VP-424
ブースタ FLUEGEL/21Z
FCS FCS-G1/P01
ジェネレータ VE-20C
コア拡張機能 PULSE ARMOR
強化段階・実戦 5
強化段階・アリーナ 3
  • 四脚ACを駆るヴェスパー部隊の第3隊長。元々は第2世代強化人間だったが、アーキバスに招聘された際に第9世代の手術を受けたらしい。
  • 「賽は投げられた」ルートにおいてはアーキバスに所属しつつオールマインドのコーラルリリース計画に協力していたが、計画の実情を知った為かオールマインドから離反する動きを見せたため、差し向けられた621によって撃墜される。
    • 声色は非常に気怠げであり、621が向かう以前にもオールマインドから何度も刺客を送られては返り討ちにしていたようだ。
    • 散り際には「先に行くぞ…ラスティ…」と呟く。ラスティの素性も知っていて繋がりがあったのだろうか?
    • 諜報活動に長け、アーキバスの情報部門所属な為に彼の裁量でラスティの素性を隠蔽・ヴェスパーへの推薦をしていたのかもしれない。そう考えるとラスティ同様別組織から最初に潜り込んだ間者なのだろう。よりによって間諜の窓口にスパイが居座っているとは…
  • ルビコンの現状に不満を持ちつつも、彼なりに今の生活に愛着を持っていたようで、コーラルリリースによる変革よりも現状維持を選んだようだ。
  • AC乗りとしても頗る優秀で空中戦の名手。オールマインドの刺客を悉く退けているなど、ヴェスパーでも屈指の実力者である。621に遭遇しないルートではその力量を如何なく発揮できたため、彼の暗躍がリリース計画を阻害していたものと思われる。
  • 「ヴェスパー3排除」のブリーフィングで元々第2世代強化人間であることが明らかになるが、このときオールマインドが表示したコーラスリリースに関する「特別な強化人間」リストの赤字候補者に第2世代は含まれていない。適性が無いというのも排除の原因だったのだろう。
    • あるいは、企業所属に際し非コーラル技術である第9世代強化人間手術を受けたことで、計画の対象外となりオールマインドと決別したとも取れる。
    • 同ミッションで「泥水のようなフィーカをすする」と発言していることからアーカイブ「STVの画稿(4)」でフィーカをおごったのは彼と思われる。同時にクソみたいなレーションともいっているので星間航行もできる遙か未来の食事情は惨憺たるもののようだ。
      • フィーカ(Fika)とはスウェーデンにおいてコーヒーを飲むことないしコーヒーそのものを指す。
      • このセリフ、英語版では「coffee-flavored sludge」、直訳すると「コーヒー風味の泥」と言っていることからどんなものかはお察しである。
  • チャプター5「失踪」中に遭遇するペイターからは「オキーフ長官」と呼ばれている。
  • 搭乗機「バレンフラワー」は様々な重量クラスのパーツを混成した四脚機体。ホバリング状態を維持し、両腕のライフルと両肩のミサイルで空中から攻めてくる。ジェネレータがEN射撃武器適性の高いVE-20Cということもあり、プラズマライフルの直撃を喰らうとなかなか痛い。
    • ミッションで戦うことになる場所が足場が悪い高所ということもあり、空中戦が苦手だとやや辛い戦闘となる。実は下に落ちても大丈夫な上そのまま待っていれば降りてきてくれるが
    • ヴェスパー部隊の中で最も先進開発局製FCSに向いているであろう戦闘スタイルだが、何故か積んでいるのはファーロン製、しかもよりによって初期FCS。
      • 初期レギュのナハトコアのジェネレータ出力補正の低さを考慮してもEN出力には余裕があり、先進開発局製はギリギリかもしれないがファーロン製でももう少しいいものが載せられるはず。わざわざ初期FCSを選択しているのは難易度調整のためだろうか。あるいはマニュアルエイム使いか。
    • 前傾姿勢のナハトコアに肩部の大きいVE-46A、そして自社製四脚とNPC機体の中でも一際異形感あふれる見た目。機体名に合わせたのか緑の差し色も目を引く。
      • 頭部がオールマインド製、右腕のライフルはラスティと同じBAWS製のRANSETSU-RFと、よくよく見ると様々な方面との関係を匂わせるような装備構成。
    • 機体名の意味は「徒花」。結実することなく咲いて散る花、彼の台詞に漂う諦観と寂寥感に似合いの名前である…
      • エンブレムもそれに因んで大輪の花だが、ヴェスパー特有の人体モチーフなのか受精卵または眼球に見えるようにも描かれている。
      • 完全に余談だが、旧作であるAC4の最終ミッション名は英語版だと「SEED A BARREN EARTH(不毛の大地に種を撒く)」である。同作のストーリーを含め、どことなくV.IIIのそれと重なって見える
  • 名前の由来は花をモチーフとした絵を多く残した画家の「ジョージア・オキーフ」からと思われる。
  • STVにフィーカを奢る気さくな性格やラスティとのつながりを考えると、STVの画稿(4)の左から3番目にいる人物が彼だろうか。


V.IV ラスティ / V.IV Rusty

声:加瀬康之 / Chris Hackney

AC:スティールヘイズ / STEEL HAZE
アリーナランク:09/B
アリーナ初回報酬:COAM 78,000 / OSTチップ 4

アーキバスグループ強化人間部隊「ヴェスパー」の第4隊長

ラスティはグループ傘下であるシュナイダー社の人材公募プログラムで見出され
半年に満たない短期でヴェスパー上位に抜擢された類を見ない経緯の持ち主である

彼は入隊以前に強化手術を受けており、詳細は不明だが
本人の申告によると第8世代であるという
+ 機体構成
右腕武器 MA-E-211 SAMPU
左腕武器 Vvc-774LS
右肩武器 Vvc-703PM
左肩武器 MA-J-200 RANSETSU-RF
頭部 NACHTREIHER/44E
コア NACHTREIHER/40E
腕部 NACHTREIHER/46E
脚部 NACHTREIHER/42E
ブースタ ALULA/21E
FCS FCS-G2/P05
ジェネレータ AG-T-005 HOKUSHI
コア拡張機能 ASSAULT ARMOR
強化段階・実戦 5+
強化段階・アリーナ 5+
  • ヴェスパー部隊の第4隊長。今作のアリーナランク9でもある。
    • 621と同じく「V+IV=IX」となり、こちらでもACを象徴する数字「9」が含意されているのではというメタ的な考察もある。
  • アーキバスによる壁越え作戦で621と共闘し、以来621のことを「戦友」と呼ぶようになる。
    • 壁越えでアーキバスが621を捨て駒にしようとしていたことをこっそり教えてくれたり、旧宇宙港襲撃では自身の任務が終わった後に621をフォローしに来てくれたりと、初対面から一貫して親切かつ友好的に接してくれる好人物。
    • 壁越えの時点で「流石はウォルターの猟犬」と評価するなど、ハンドラー・ウォルターや621についてある程度の情報を有しているそぶりを見せ、ウォルターを警戒させる。
      • 物語も序盤であり具体的に何を知っていたのかは不明瞭。621が本物のレイヴンではない、あるいは本物のレイヴンを知っている、といったところだろうか?
  • 壁越え作戦では裏手から侵攻し、ジャガーノート1体を含む敵勢力を容易く突破。それから主人公とともに2体目のジャガーノートを相手取り、戦闘半ばで増援の殲滅へと転進している。
    • ジャガーノート1体目のパイロットがとある事情で動揺していたとは言え、初見の621達が苦戦するであろうボスキャラ+αを単機で倒し、その後も大きな戦果を上げたことから、部隊内でも屈指の実力が窺える。
    • 作戦考案中のスネイルは「あれ(ラスティ)も調子に乗っているようだ」と悪態をついたが、当の本人に実力を鼻に掛けるような態度は見られない。ただ単に若輩者の躍進が気に入らないのだろう。
  • 乗機はシュナイダー製のパーツで固めた高機動軽量2脚AC「スティールヘイズ」。同社の瞬発力特化型ブースターで非常によく動く。
    • アリーナではアサルトアーマーを使ってくるので安直な近接戦は危険。
    • 武装が火力不足気味でタイマンだとAC6の仕様上意外とそこまで強くないが、僚機として登場するミッションではその機動力で敵を攪乱し非常に頼れる。一体どうやってミシガン率いるベイラム部隊を殲滅したのやら。
    • 強化段階は最上位の5+。特例的強化としてAPが1.25倍、与ダメージ(NPC専用補正)が約1.11倍されている。
  • アイスワーム撃破作戦ではレールガンの狙撃手として参加。乗ってる機体は近距離型の癖に得意と言うだけあって狙撃の腕前は高く、変則的に動くアイスワームの頭部を一度も外さずに狙い撃ってみせる。
    • ラスティの狙撃タイミングは、一貫してアイスワームが地中から頭部を出した直後となっている。作成領域の遥か遠方にいるラスティの視点からだと、アイスワームの出現位置は土煙の動きから読む他ないように思われるが、そのような状況で3回連続でヘッドショットを決める腕前は見事と言う他ない。
  • プリセットをダウンロードして「レッドガン部隊迎撃」に挑むと分かるが、正直クリアはかなり厳しいアセン。蹴りで敵を倒すのを基本としなければ弾が持たず、構成上かなり柔らかいので回避の腕もかなり要求される。これをきっちりクリアするラスティはやはり凄腕なのだと分かる。
    • 中距離特化のFCSを積んでいて射撃面が終わってるので、蹴りとブレードでしか戦えない。コアのおかげで小回りだけはとても良いのが幸いか…。
      • 装備しているFCSはファーロン製のFCS-G2/P05で、非ベイラムグループかつ非技研製という条件下では最も近距離アシストが高い。
    • Ver.1.02.1アップデートで左肩のMA-J-200 RANSETSU-RFが、Ver.1.03.1ではさらに右手のMA-E-211 SAMPUが上方修正された。特にSAMPUの弾数がほぼ倍化したのが大きく、ミサイルやライフルを主体に無駄弾を減らす立ち回りができればSランククリアも十分狙える。もともとレーザースライサー以外は連射の利く武装なので、弾数問題が解決された現在はむしろ殲滅戦には比較的適性のある機体となっている。レーザースライサーは四脚やライガーテイルのスタッガーに合わせてうまく叩き込もう。その他、アップデートを経てコアの出力補正と姿勢安定、腕部の反動制御とEN負荷、プラズマミサイルの重量とEN負荷、ジェネレーターの容量などに強化が入っており、スティールヘイズの性能は初期と比較してかなり優良になっている。かつてほど困難なチャレンジではなくなったといえるだろう。
  • スティールヘイズのカラーリングはやや特徴的。ムービー等のイメージからくすんだ青っぽい色をした機体のように見えるのだが、頭部とコアはメインカラーが青、サブカラーがライトグレー、両腕と脚部はこの配色がそのまま逆になっている。
+ ネタバレ注意
  • アーキバス所属だが、ルビコン解放戦線の帥叔ミドル・フラットウェルとも繋がりを持つ。
  • 彼の正体は、かつてのミドル・フラットウェルと同じく、星外企業に潜伏した解放戦線の密偵であると思われる。シュナイダー社の人材公募プログラムで見出され、ヴェスパー上位にスピード出世できたのも、同社人事部門に太いパイプを持つというミドル・フラットウェルの口利きがあったためと考えられる。
    • もっとも彼ほどの実力者ならば、口利きが無くともいずれ人事部の目に留まってヴェスパー部隊に抜擢されたであろうことは想像に難くない。フラットウェルの口利きがあったとすれば、ラスティの出世を早めることで彼が密偵の仕事をやりやすくするのが目的だと思われる。
    • いくら戦士として優れた実力を持っていても、彼の場合は出身がリスクである。最悪ルビコニアンの工作員である疑いがかかれば、ヴェスパー隊員でさえ再教育センター送りの可能性はある。アーキバスにとって信頼のできる身元保証人を得る意味でも、シュナイダーお墨付きというルートが必要だったのかもしれない。
  • アーキバス所属にもかかわらず、右腕武器と左肩武器、ジェネレーターはルビコン解放戦線と縁の深いBAWS製。そしてアーキバス系列のシュナイダーのフレームは使用しているが、アーキバス製はゼロ。この辺りにも彼の立場が現れているのかもしれない。
    • 余談ながら、レッドガンも含めた企業部隊の所属者はほぼ全員が自社もしくは系列企業製のジェネレータを使用しているのだが、彼だけがその法則から外れている。
  • ウォッチポイント・アルファを巡る攻防では、アーキバスの「不穏分子(ラスティ)と突出した個人(621)を潰し合わせる」という思惑にあえて乗り、戦友の意志を見定めるために交戦。自身の機体中破により撤退する結果となった。その際、アーキバスには戦死したとの偽情報が流された模様。
    • その後、ルートによっては新型機「スティールヘイズ・オルトゥス」への乗り換え=解放戦線側であることを鮮明にし、621と共闘ないし敵対することになる。
    • 敵対する立場になった時でも「戦友」と呼ぶことを止めず、621にも背負うものがあって戦っていることに理解を示すなど、「戦友」に対して常に誠実に向き合おうとしていることが窺える。
    • 「動力ブロック破壊」では621とともにスマートクリーナーを撃破した後、増援のアーキバス要撃艦隊を殲滅すべく転進。おそらくは「カーマンライン突破」における621と同様、大量の戦艦を撃墜して回ったのだろう。
      • ラスティの場合はEN有限状態(カーマンライン到達前)に加え、ザイレムの制御がブロックされているため援護射撃も望めない状況である。いくら新型機とはいえ単独でこれだけのハンデを覆すとは、やはり只者ではない。
  • エンブレムの意匠は「口輪をつけられた狼」となっており、アーキバスにおける彼の立場を皮肉っぽく(あるいは自虐的に)表現している。ヴェスパーのエンブレムは強化人間手術をモチーフにしている気持ち悪いものが多いため、まともなデザインの彼が異端であることを推測することができる。
    • 後に乗機を変えて登場した際は旗色を鮮明にした為か、エンブレムが口輪を外された狼に変わっている。
    • 変更後のエンブレムの背景が縦長の長方形であることと、エンブレムエディットでの配置場所を見たら分かる通り、ルビコン解放戦線に鞍替えしている。
  • 終盤の乗機名に添えられたオルトゥス(Ortus)とは「上昇」を意味するラテン語。"Ortus Solis"で「日の出、夜明け」である。真レイヴンの"Nightfall"がルビコンに泥沼の争いの夜をもたらしたものであるなら、ルビコンに未来をもたらす光として解放戦線の希望を背負っていたのかもしれない。
  • CV加瀬康之も相まって今作の目玉キャラの1人といえるが、直接対決が待っている「レイヴンの火」ルートはもちろん、「ルビコンの解放者」ルートではウォルターの不意打ちにより断末魔をあげることもなく通信越しに機体反応消失、「賽は投げられた」ルートにおいては未踏領域探査以降出番もなく生死不明となっており、生存が確認されたエンディングが一つも無い。
    • 間違いなく今作の主要人物のひとりである彼だが、コーラルの真相や新しい生命の可能性といった部分にはノータッチである。彼の戦いとは飽くまで解放戦線の勝利を目指したルビコン独立戦争であり、コーラルへのスタンスもドルマヤンとは異なり世俗的、かつ現実的なものであっただろう。621と敵対したのもルビコンの未来のために資源としてのコーラルを失うわけにはいかなかったからである。
  • 「Steel Haze」というテーマ曲が用意されている。さらに終盤のミッションでは、エクステンド版かつコーラス付きの「Steel Haze (Rusted Pride)」が流れる。
  • ラスティのエンブレムはオオカミだが、自然界においてオオカミはカラス(レイヴン)と共同で狩りを行うなど共生関係にあることが知られている。
    • オオカミ関連では、海外にて「Rusty, Number 617」という狼が描かれた絵画との関連が指摘されている。
  • ゲーム発売前、彼の名前が判明するまでは「壁越え兄貴」「壁越えおじさん」といった通称で呼ばれていた。
  • STVの画稿(4)では、左から2番目にいる人物が彼だろうか。
    • 何かしらのつながりのあるオキーフに絡まれつつ、互いに気さくな性格ゆえ仲の良いイメージ。


V.V ホーキンス / V.V Hawkins

声:飛田展男

AC:リコンフィグ / RECONFIG
アリーナランク:20/D
アリーナ初回報酬:COAM 56,000 / OSTチップ 3

アーキバスグループ強化人間部隊 ヴェスパーの第5隊長

ホーキンスはスウィンバーンと同じく第7世代であり
技術革新に至る過程で多くの同僚や部下を失ってきた

しかしそれでもコーラル技術世代で見られた非人道性や
狭間の世代で起きた凄惨な事故を思えば
何倍もまともな時代になったと彼は自身を納得させている
+ 機体構成
右腕武器 Vvc-760PR
左腕武器 Vvc-770LB
右肩武器 VP-60LCS
左肩武器 Vvc-706PM
頭部 VP-44S
コア VE-40A
腕部 VP-46S
脚部 VP-424
ブースタ BUERZEL/21D
FCS VE-21A
ジェネレータ VP-20D
コア拡張機能 PULSE ARMOR
強化段階・実戦 5
強化段階・アリーナ 5
  • ヴェスパー第5隊長を務める第7世代強化人間。
  • ルビコン解放戦線の依頼を受けた621とミドル・フラットウェルの襲撃を受け、ペイターと共に応戦するも撃墜され死亡する。
  • 出番は少ないながら、CVはまさかの大ベテラン飛田展男。外様のラスティや若き補佐官ペイターを穏やかに「君」付けで呼び、柔らかく余裕のある態度を崩さない。ペイターが先に撃墜された時は彼を悼む様子を見せ、最期には本気か冗談か621をヴェスパーに勧誘するなど、温厚な人柄が印象的な人物。「そんな大人、修正してやる!」とか「よろしい、ならば戦争だ」なんて逆立ちしても言いそうにない。
    • 自社の依頼を受ければその全てを成功させ、立ちはだかれば必ずアーキバスやヴェスパーを退けて見せた621の事は既知であったはずだが、同時に独立傭兵である事も重々承知していたはず。冗談半分、本気半分といったところであろうが、紹介文の通り意図的に達観している人物でもある為……。
    • 本作では乗機を撃破しても脱出して生きていた、という描写が多いが、彼は上記の通り死亡する。CVもそうだがキャラクター自体も印象的であったため、もっとホーキンスの活躍が見たかったというプレイヤーも多いかもしれない。
    • アーキバス進駐部隊の輜重部門責任者を兼任する。「輜重(しちょう)」とはすなわち「軍事物資の補給」を意味し、兵站の一端を担う非常に重要なポジションを任されていたことになる。封鎖された惑星における彼の任務は大変だったことだろう。
    • 歪みきった丸尾くんみたいな連中が集まるヴェスパー隊であるが、当の本人役キャラが一番マトモな性格というのはなんとも皮肉である。
  • ペイターやラスティのことをくん付けする一方で、スネイルのことは呼び捨てにする。彼の温厚そうな人柄からすると嫌味というより付き合いの長さからくるものだろうか。もっともスネイルの所業を鑑みれば、プロフィールから分かるように強化人間についてポジティブな印象を抱いていない彼とスネイルは本質的な所では決して相容れないだろうが...
    • そんな彼の最期はスネイルの呼び出しを偽っての奇襲による騙し討ち。そんな如何にも怪しい騙して悪いがな呼び出しに何故付いてきたかというと、「スネイルならよくある事」だかららしい。勝手知ったる仲だったのだろう、文句も言わずに素直に従った結果落命することとなった。スネイルに殺されたようなものである。ペイターは訝しんでいただけに居た堪れない。
    • しかし奇襲せず様子見を続けると、ペイターより早く異常を察知し、プレイヤーの位置を看破し攻撃に転じる。戦士として歴戦を経てきた人物像が垣間見られる。貴様、やはりニュータイプか
  • 乗機「リコンフィグ」は、空中からレーザーキャノンとプラズマライフル、プラズマミサイルをばら撒いてくる四脚。遠距離FCSなので近づくと戦いやすいが、刀身の長いレーザーブレードも積極的に振るうので、迂闊な接近は許してくれない。
    • 四脚にEN兵器満載でいくらなんでもEN消費が多すぎ、それを補うための重ジェネに巡航ブースタで機動力が鈍い。タイマンの場合はブレードを上下に避ける意識をしておけば戦いやすい。
  • 機体名リコンフィグの意味は「再設定」。エンブレムは「強化人間の図解、あるいは解剖図」といった感じで、強化人間に絡む血みどろの歴史への諦観と皮肉が込められている。
  • 名前の由来は画家の「ルイ・ヴェルデン・ホーキンス」から? またとある世界的有名海賊漫画からバジル・ホーキンスとも言われたりする
  • STVの画稿(4)では、右から3番目にいる小型スコープ&顎髭の人物が彼だろうか。
    • 部下想いでペイターに慕われ、尊大なスネイルに物怖じせず、強化人間の技術革新に対する思慮深さもあるなど、落ち着きのある中年といったイメージ。


V.VI メーテルリンク / V.VI Maeterlinck

声:Lynn / Kate Higgins

AC:インフェクション / INFECTION
アリーナランク:25/E
アリーナ初回報酬:COAM 45,000 / OSTチップ 2

アーキバスグループ強化人間部隊 ヴェスパーの第6隊長

第8世代であるメーテルリンクは
旧世代型強化人間を完全に無価値化したと評される
「ニューエイジ」 のひとりである

彼女は社命に対しても忠実であり
慎重な性格も手伝って安定した戦績を残しつづけている
+ 機体構成
右腕武器 HI-16: GU-Q1
左腕武器 HI-16: GU-Q1
右肩武器 FASAN/60E
左肩武器 VP-61PS
頭部 NACHTREIHER/44E
コア VP-40S
腕部 NACHTREIHER/46E
脚部 VP-422
ブースタ ALULA/21E
FCS FCS-G2/P05
ジェネレータ VE-20C
コア拡張機能 NOT EQQUIPED
強化段階・実戦 3
強化段階・アリーナ 1
  • ヴェスパー第6隊長を務める第8世代強化人間の女性。
  • ルビコン技研都市でG3五花海と共に任務に当たっていたところを621に襲撃される。戦況が芳しくないことを悟りスネイルに援軍を請うものの黙殺され、必死の要請も虚しく621に撃墜される。
    • ミッションの展開上、どのルートにおいても見捨てられる運命にある。不憫。
    • ちなみにあまりに速く撃破し過ぎるとスネイルに増援要請を無視されるくだりが省略され、彼への恨み言だけ残して果てる。言われた当人はさぞ困惑したことだろう。
  • ランクが25/Eで下から5番目と、ヴェスパーの部隊長にしてはやたら低い。もっとも「ランカー」であるだけでAC乗りとしては優秀という解釈の方が正しいか。
    • だとすればFランクのインビンシブル・ラミーとインデックス・ダナムの評価が辛辣なのとやや矛盾するが……。
    • V.VIII ペイターの発言から、ヴェスパー部隊長は単純に数字が若いほど役職が上であることが分かる。そもそもアリーナで表示されるランクはあくまでも「アリーナランク」であり、「対AC戦闘能力」で決定されている可能性がある。ヴェスパー部隊長の選任においてアリーナランクはあくまでも評価材料の一部でしかなく、通常戦闘能力や事務能力等を含めて総合的に判断しているのだろう。
    • ただ第8世代が全ての強化人間を無価値化したという記述を考えるとやはりランクには疑問が残る。
    • あるいは彼女が入隊直後でありそこまで依頼をこなしていない故にオールマインドからの評価が低いかもしれない。
  • 乗機「インフェクション」は両手にパルスガン、肩にプラズマキャノンとシールドを載せた中量ニ脚。推力特化ブースタによって軽量機に迫る機動力で動き回り、EN武器適性の高いジェネレータで強化されたパルスガンとプラズマキャノンでじわじわこちらのAPを削ってくる。
    • 馬鹿正直にインファイトに付き合うとこちらの攻撃はNPC特有の超反応QBで躱され、パルスガンの最適射程を維持されながら一方的に嬲られること請け合い。操作に慣れない新人レイヴンはここで苦戦することが多い。
      • ただし肝心のパルスが速射型で、見た目はびっくりするが物凄くばらけるため、150~200mほど距離を取れば集弾性の悪さによって一気に脅威度が下がる。また距離を離すとシールドを展開したりアサルトブーストで近づいてくるクセがあるため、アリーナだと戦う場所が開けた場所なのもあって一定の距離を保ってリニアライフルやランセツRF等で引き撃ちすることで楽に倒せる。
    • 右肩に搭載されたプラズマキャノンもまた脅威。元々高い火力にジェネの補正が上乗せされて凄まじい威力を発揮し、さらにチャージして撃ってくることまであり、回避に失敗するとAPを一気に持っていかれやすい。
    • フレームと内装の組み合わせが優秀なため、機体データをEN武器を用いたアセンのたたき台として活用できる。例えば武装をレーザーハンドガンやレーザーライフルに変えるだけでもかなり強くなる。
    • 機体名は「感染」の意味。エンブレムは頭部が注射器となった蚊。蚊は血液感染の媒介者として知られる。
  • 登場ミッションでは地形との相性の良さや僚機の存在もあって、着実な削りとシールドによる粘りでこちらに負荷を与えてくる厄介な相手。
    • …なのだが、こちらが近づくまでは僚機共々何故か封鎖MT相手に真正面から歩いて撃ち合いをしている上、接敵して交戦中でもMTに撃たれてACS負荷を溜めていることが多い。また高い機動力が災いしてビルとビルの間など地形に引っかかっていることが多い。スタッガーなど隙を見逃さずさっさと片付けたいところ。
    • 攻略本での彼女の強化段階は実戦で3となっているが、実際は被ダメージ約1.55倍(アリーナとの比較)の特殊補正がかかっており、非常に脆い。
      • 集積コーラル到達はかなりの密度になるミッションで、かつ2対1という状況なので意図的な設定だと思われる。
  • 名前の由来はベルギーの詩人「モーリス・メーテルリンク」と思われる。ノーベル文学賞受賞者で『青い鳥』の作者として有名。
  • STVの画稿(4)にて彼女と思しき人物の風貌が確認できる。体のラインが出たパイロットスーツのようなものを着たショートカットの黒髪の女性で、大きなバイザーを装着している。他のヴェスパー隊長がこの人物という可能性はさすがに考え難いのでほぼ確実だろう。
    • 彼女のスーツの構造を見る限り、強化人間は腰部の接続端子から機体と神経接続を行っているようである。
  • 英語版の声を演じている人はAC4のP.ダムやメノ・ルーを演じている。


V.VII スウィンバーン / V.VII Swinburne

声:越後屋コースケ

AC:ガイダンス / GUIDANCE
アリーナランク:23/E
アリーナ初回報酬:COAM 50,000 / OSTチップ 2

アーキバスグループ強化人間部隊 ヴェスパーの第7隊長

第7世代であるスウィンバーンはコーラル代替技術による
強化実験を受けた初めての世代だった

結果として彼は後遺症なくパイロット適性を得たが
成否の見えない手術に対する恐怖はやがて彼の精神を支配し
猜疑心に満ちた矮小な人格が完成した
+ 機体構成
右腕武器 HML-G2/P19MLT-04
左腕武器 VP-67EB
右肩武器 EARSHOT
左肩武器 VP-61PS
頭部 VP-44D
コア VP-40S
腕部 VP-46S
脚部 VP-424
ブースタ FLUEGEL/21Z
FCS FCS-G2/P10SLT
ジェネレータ VP-20C
コア拡張機能 PULSE ARMOR
強化段階・実戦 1
強化段階・アリーナ 1
  • ヴェスパー第7隊長を務める第7世代強化人間の男性。ヴェスパー部隊の会計担当でもあるらしい。
    • そもそも何で会計担当者にACに乗って戦うための強化手術受けさせてるんだアーキバス。
    • 会計から諜報・物資輸送まで一定規模以上の軍事行動に必要な部門が一通り組織されているあたり、ヴェスパーという集団の戦略的な機動性・即応力がうかがえる描写と言えなくもない。手術で強化された反射・知覚能力が数理的な処理にも生かされるならば、案外一番の適任だったのかもしれない。
  • ルビコン解放戦線の依頼を受けた621によって不意打ちされ、追いつめられると「金をやるから見逃してくれ(意訳)」と頼み込んでくる。取引に応じるか否かは621の判断次第である。
    • 見逃した場合はルビコン解放戦線から刺客が送り込まれ、当然報酬ももらえないが、スウィンバーンからは約束通りに金が振り込まれる。意外と律儀な性格なのかもしれない。
      • しかしその後、ペイターからの通信で部隊の品位を落とした罪で解任されたあげく、再教育センターに送られたことが判明する。コワイ!
      • ペイター曰く、この時に振り込まれる金は、六文銭撃破に対するアーキバスからの報奨金とのこと。スウィンバーンが振り込んだ金に理由を後付けしたのか、はたまたスウィンバーンは約束を果たさなかった(果たせなかった)が今回の件の口止めを兼ねてアーキバスから金が出たのか。
      • 2周目以降の多重ダム襲撃で取引に応じた場合のウォルターやミシガンの様子を見るに、作戦行動中の傭兵の買収は信義にはもとるがビジネスとして成立するようではある。
    • 取引に応じると見せかけて、彼が離脱する前に攻撃を加えることであっさり撃墜してしまうことも可能。騙して悪いが仕事なんでな。
      • 何かにつけて騙されてばかりなACにおいて、プレイヤーが明確に他者を騙し討ちして葬ることができる、ある意味貴重なシーンである。歴戦のレイヴンは過去から散々騙されてきた恨みをぶつけてみるのもいいかもしれない。
    • 不意打ちの有無・タイミング、取引の選択肢とその後のアクションによって台詞が色々と用意されているので、是非とも確かめてみてほしい。
      • 「おあーっ!?」という悲鳴が印象的だが、同じ字幕でも「不意打ちされた時」「取引について最後まで聞いてもらえなかった時」「取引に応じてもらえず撃破された時」「騙して悪いがされた時」、計4種のボイスが存在する。
      • ちなみにAPを半分近くまで減らした状態からのスタッガーパイルバンカーなら弁明する余地すら与えず一撃で撃破することもできる。
  • 「猜疑心に満ちた矮小な人格」というテキストにその言動からなんとも小物感溢れる人物だが、彼の提言によってVE-44Bが設計されてたりするので、隊長であり会計担当という点も含めてそれなり程度には有能でもあったのかもしれない。
    • ベイラムとアーキバス、解放戦線が激しい争奪戦を繰り広げていた重要拠点「壁」の指揮官も任せられており彼が死亡もしくは再教育センター送りになった直後に(それがどれほどの影響があったかはさておき)「壁」は陥落してしまった。重要拠点の指揮と部隊の金の管理、捕まえた捕虜の再教育を一人でこなしつつ新型パーツの提案まで行っていたのだからそれなりどころではなく有能な人物である。その割にはあっさりと再教育センター送りにされるけど
    • わざと見つかると部下と勘違いされるのだが、持ち場に戻るよう静かに諭される。曲者揃いのヴェスパーとしては柔和な態度とも言えるし、そもそも部下に夜警を任せて単騎で襲撃者に応戦している。
    • 騙し討ちで倒した際には行動ではなく教育に文句をつけるなど、なんとなく人の良さが滲み出ているような気がしないでもない。
    • 敵対する相手をやたら「不法者」と罵るが、自分も封鎖惑星に不法侵入したアーキバスの一員であることは棚に上げている。「次から次へと不法者」と呆れているため、不法なルビコン入りを命じた自社上層部への不満も込めてなのかもしれない。
    • 後ろからいきなり自分を殺そうと襲い掛かってきた見ず知らずの傭兵を返り討ちにしても命まではとらず再教育で許してくれるのだから基本殺るか殺られるかのACシリーズの世界では稀有なレベルのお人好しではなかろうか。(その再教育も後にスネイルが兼任することになっていたが、台詞からすると前任者はスウィンバーンでこの時の再教育はまだ穏当だったのかもしれない)
    • それにこの依頼で歩哨としてカメラを持たされて哨戒している兵たちは文句もサボりもせず真面目に仕事をしている。キャプチャ成功した後も処理は私がやっておくと部下に丸投げしていない。意外と人望があるのか、会計担当であるから金払いのいい上司ゆえなのか、はたまた指導が怖いからかはわからない。
    • ガイダンスの使用するVP-44Dに彼が提唱したVE-44Bはどちらもスキャン性能が高い。彼が監視部隊を抱えてるというの点から見ても、索敵やスキャンに重点を置いていると思われる。その割に621の不意打ちに引っかかったりする辺り、なんとも残念な詰めの甘さを感じてならない。
  • ヴェスパー部隊の中では珍しく、スネイルのことをスネイル閣下と敬称で呼ぶ。
  • 機体名の「ガイダンス」は指導という意味。そのため彼のセリフ「指導だ、指導!」は自分の機体名を連呼しているとも取ることができ……あれ、なんかそんな人が過去作にもいたような。ノーカウントだ、ノーカウント!
    • ちなみに「指導だ、指導!」の部分は英語版だと「You need to be disciplined!(お仕置きが必要だな!)」となっている。
    • 遠距離ではシールドを構えながらハンミサと大グレで爆撃、接近すると一心不乱にスタンバトンを振り回してくる。ミッション、アリーナ共に初めて強制放電に触れることになるであろう敵でもある。
    • 上記の取引を持ち掛ける際には投降の意思を見せるためか両腕の武器をパージする。その後戦闘を続行すると残ったグレネードとシールドはもちろんパンチまで使って必死に応戦してくる。
  • エンブレムは「ロボトミー手術」。脳の一部を切除、あるいは穿孔する事により人間の精神を制御できるとされ、凶悪犯や精神病患者に行われてきた歴史がある。しかし、脳の一部を意図的に損傷させることが良いはずなんてなく、手術を受けた人々の狂暴化や廃人化が続出しついには禁止となった禁忌の手術。
    • 成功するか否かがほぼ賭けとも言える強化手術への恐怖からあの性格が構成されたようなので、そう考えるとこのエンブレムも何というか皮肉である。
  • 名前の由来は詩人の「アルジャーノン・チャールズ・スウィンバーン」からか。 
    • エンブレムが脳手術なのは小説「アルジャーノンに花束を」にもかけている可能性がある。作中ではある代償と引き換えに知能を向上させる脳改造手術が存在し、上記の詩人を由来とするネズミ「アルジャーノン」がその手術を受けている。
  • STVの画稿(4)では、右から4番目にいる小柄な人物が彼だろうか。
    • 上司のスネイル閣下(中央の大男)に付いて回るも、話半分であまり相手にされていないイメージ。


V.VIII ペイター / V.VIII Pater

声:下川凉

AC:デュアルネイチャー / DUAL NATURE
アリーナランク:16/C
アリーナ初回報酬:COAM 64,000 / OSTチップ 3

アーキバスグループ強化人間部隊「ヴェスパー」の第8隊長

第10世代であるペイターは現行最新の強化人間であり
コーラル代替技術の成熟によって極めて人格が安定している

彼が時折見せる無自覚な無遠慮や共感性の希薄さは恐らく強化手術とは一切関係なく
本人の生まれ持った性質と見なせるだろう
+ 機体構成
右腕武器 HI-16: GU-Q1
左腕武器 HI-32: BU-TT/A
右肩武器 KRANICH/60Z
左肩武器 VP-61PB
頭部 VE-44B
コア NACHTREIHER/40E
腕部 VP-46D
脚部 KASUAR/42Z
ブースタ ALULA/21E
FCS FCS-G2/P05
ジェネレータ VP-20D
コア拡張機能 TERMINAL ARMOR
強化段階・実戦 5
強化段階・アリーナ 5
  • ヴェスパー第8隊長を務める第10世代強化人間の男性。傭兵の雇用も彼の担当らしい。
  • エンブレムは「背中合わせの胎児二人」。ヴェスパーのエンブレムは人体の一部を組み込んだものが多いことと、胎盤と臍の緒まで描かれていることから「双子を宿した子宮」かもしれない。
  • オキーフを慕っていたらしく、彼を撃墜したルートでは621に対し報復心を向けてくる。
    • オキーフの死を嘆く様子は本心に見えるが、その後すぐにオキーフの死により空席となったヴェスパー第3隊長に就任できたことを泣いて喜ぶ様子を見せ、さらには安否不明となっているスネイルの立場を狙っているかのような発言もしている。
    • 「オキーフさん」と呼んだり、恩情に報いようとその仇である主人公に向ける敵意は演技とは思えないほど真に迫っている。しかし、出世を喜ぶ様も嘘とは思えない。背中合わせの胎児二人というエンブレムの通り、まるで二重人格者のようだが、アリーナの説明を見る限り、これが彼の素のようだ。
  • ホーキンスに同伴しているところを621に襲撃されるルートでも同様に、先にホーキンスが討たれた際には最初こそ悲しむ素振りを見せるも、すぐに第5隊長に昇格できることを喜ぶ。
    • ちなみにこの時点ではV.VIメーテルリンクは健在であり、順繰りに昇進するのであれば彼は第6隊長になるはず。ホーキンスの補佐官という立場なので、上司が殉職した時は後任としてV.Vを引き継ぐことが予め決められていたのかもしれない。
    • 実は「ヴェスパー部隊伏撃」遂行の有無、つまりホーキンスの生死で「脱出」におけるペイターの地位が変化し、それによって台詞も変わるという地味な細かい分岐がある。
      • ホーキンス生存時はメーテルリンクの欠番を引き継ぎ「V.VI ペイター」を名乗る。一方、ホーキンス死亡時は「V.V ペイター」を名乗り、621殺害を容認するという追加指示も「スネイル閣下」から「中位隊長である自分」によるものへと変わる。
  • 「賽は投げられた」ルートではV.III名義かつLC機体に乗り換えて敵対する。
  • 621の奇襲により安否不明となったスネイルを呼び捨てにしている。通信ではスウィンバーンも呼び捨てにしているが、これは社外の人間とのやり取りなので社会人としては当たり前。
    • スネイルに言及した局面でオキーフへの敬意も同時に語っていたことや、スネイルの日頃の態度を揶揄するホーキンスに「(本人に)聞かれでもしたら面倒ですよ」と返すことから、オキーフやホーキンスに対して抱いていた敬意や感謝はスネイルには向けられてなかった様子。
    • 最初は「オキーフさん」「第5隊長殿」と呼び敬語で話していたのが、彼らが死亡しその座を受け継いだ後に主人公を撃破した際には呼び捨てになり二人に対する口調もため口になっている。
  • この態度は強化手術のせいではなく素の性格と書かれているが、621を前にした戦闘の只中に出世を喜びだす、自分の死に際を他人事のようにぼんやり不思議がるなど、腹黒いというよりは、そもそも眼前の状況を上手く認識していないような描写が多い。
  • 621にラスティからのメッセージを伝えるためにわざわざモノマネしてくれる。
    • ちなみにこのシーン、演者の下川涼氏によれば収録時に突然お願いされたのに対し、苦し紛れに出したものが一発採用されたそうな(参照)。「ブースの人たちみんな爆笑してた。似てる似てないは置いておいて、まあネタにはなるかなと思って」とは、加瀬氏の実況配信にゲスト出演した下川氏の言。そんなモノマネはそっくりすぎて加瀬氏が困惑したほどの再現度となった。「え?今の俺か?」
    • そんな声担当の下川氏はいつかAC作品でかっこいいセリフが言う野望が目覚めたり苦戦中のV.Ⅳを横目に出世を目論んだりと野心的なところがあったりなかったり。ペイター君よりだいぶ明け透け
    • 一方で「旧宇宙港襲撃」クリア後の通信ではラスティとスネイルの伝言を仄めかしつつ、「そんなことよりあの化け物(アイスワーム)です」と話題を切り替えた。気になるからやめろ
  • 乗機「デュアルネイチャー」は全身を軽量パーツで組まれた逆脚機体。パルスマシンガンパルスブレードパルスキャノンパルスシールドの全身パルスAC。
    • Wパルスでトップアタックを仕掛けてくる。ブレードの扱いが上手く、総じて接近戦に強い機体。パーツの揃った終盤近くで登場するとはいえ、やや狭い場所で戦うので注意。
    • 全敵AC中ワーストクラスの低耐久をシールドとターミナルアーマー&リペアキットで補い、比較的軽めのEN武器で固めて重ジェネで容量も出力も確保と、ピーキーながら結構考えられた機体。
    • APは驚異の9000切りで、一度スタッガーからのコンボが決まると一瞬で吹っ飛ぶ。総じて隙を埋めてくれる僚機との連携で真価を発揮する機体で、1VS2の状況になるとなかなか手が付けられない。
    • 機体名デュアルネイチャーの意味は「二面性」。上司を失い悲しみながら出世を喜ぶ彼にはぴったりである。
  • 名前の由来は文人「ウォルター・ホレイシオ・ペイター」からか。
    • 同じフロム・ソフトウェア社の「ダークソウル2」に登場する「親切なペイト」との関連を疑うプレイヤーもいる。二面性の方向が真逆だけど
  • 傭兵起用を担当していることから、STVの画稿(4)の左端で端末を見ている人物が彼だろうか。
最終更新:2025年04月10日 17:36

*1 ちなみに「地中探査 - 深度1」のブリーフィングでは、アセンブル変更前の画像が小さく映る

*2 或いは単に他人を信用出来ないから自分で何でもかんでもやろうとするタイプなだけなのかもしれないが