主人公とその周辺人物
C4-621
AC(デフォルト名):LOADER 4
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機体構成(デフォルト) |
右腕武器 |
RF-024 TURNER |
左腕武器 |
PHI-32: BU-TT/A |
右肩武器 |
BML-G1/P20MLT-04 |
左肩武器 |
NOT EQUIPPED |
頭部 |
HC-2000 FINDER EYE |
コア |
CC-2000 ORBITER |
腕部 |
AC-2000 TOOL ARM |
脚部 |
2C-2000 CRAWLER |
ブースタ |
BST-G1/P10 |
FCS |
FCS-G1/P01 |
ジェネレータ |
AG-J-098 JOSO |
コア拡張機能 |
NOT EQUIPPED |
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- 今作の主人公である第四世代強化人間。ハンドラー・ウォルターによって見出され、彼の目的を達するべく封鎖惑星ルビコン3へ密航する。
- ルビコン到着後にACの残骸から傭兵ライセンスを取得し、以降は「独立傭兵レイヴン」の名義で活動するようになる。
- 621、レイヴン、G13、ビジター(英語ではTourist)、戦友(ちなみに英語ではBuddy)、野良犬(英語ではFreelancer)、駄犬等々、様々な呼ばれ方をする主人公である。
- 加えて「ウォルターの猟犬」「壁超えの傭兵」「ワーム殺し」
「レッドガンの悪夢」「ルビコンの害獣」等の二つ名まで持っている。
- 発売前に公開されたストーリートレーラーによれば「機能以外は死んでいる」状態らしい。また、ミッション「密航」でウォルターが621について「脳を焼かれた独立傭兵」と発言していることから、脳機能に何かしらのダメージを負った状態であることが窺える。
- 「機能以外は死んでいる」とはいえ、ミッション「アイスワーム撃破」では他の面々と一堂に会してブリーフィングに参加し、ミッション「脱出」ではそこそこの高さのある水面から顔を出し、ゆっくりと移動して自力でACに乗り込んでいる。一人称視点なので具体的にどうなっているかは分からないが、ストーリートレーラーの時とは身体機能が違う模様。
- さらにその後ジャンクACに乗り込んでいるがこのACにはタラップのようなコアまで上がれるものは付いていない。そこまで自力で上がれるという事は最低限一般人クラスの運動能力はあるのだろう。
- コーラルは爆発や燃焼といった現象を起こせるため、「脳を焼かれた」はコーラルを注入されていることを指している可能性もある。続く金に関しての部分は旧世代で仕事を取れない(稼ぐのに苦労する)という意味かもしれない。
- Chapter1最終ミッションのウォッチポイント襲撃においてヒロインのエアと出会う(交信チャンネルが合う)が、その際に「致死量に近い」コーラルを浴びている。その後も出撃し続けているので深刻な後遺症は無かったのだろう。
- 歴代AC主人公の例に漏れず終始無言だが、「頭の中で声が聞こえる」旨をウォルターに伝えていることから、全く意志を発しないわけではないようだ。後にウォルターからも「幻聴が続くようなら言え 調整する」と言われている。
- 自分から周囲の地形の確認に出るという話が不自然とも思われていないことを考えると、普段から作戦関係で自発的な行動はかなりとっている模様。その後帰りが遅いと言われるのは常識的に遅かったのか普段からすると遅いという意味なのかは不明。
- 時間的な話もあるだろうがこの時点ではルビコン内各勢力に名前が売れている上に封鎖機構との衝突が本格化していた時期の為に不意の襲撃に注意する旨の発言でもあったと思われる。
- 最初の「C」はおそらくC兵器と同じくコーラル(を利用した強化人間)を意味し、次の「4」は世代番号。続く「621」は各世代の通し番号。
- 公式に固有名詞を与えられた主人公というのはゲーム本編ではAC3の「0824-FK3203」以来の2度目。
- ゲーム本編以外では、小説版MoAで主人公の名前が設定されている。ACでも作品によっては主人公の性別が男に固定されている(前述のMoAでは24歳と年齢まで設定されている)が、AC6では性別や年齢は設定されていない。
- 初期機体名が「LOADER 4」だがこれは「荷物を積み込む人」という意味で、おそらくアナウンスメントトレーラーで荷物を背負っているACと同じフレームである。「4」はストーリートレーラーに同フレームの3機(617・619・620が搭乗)がいることから「4番目」と言った意味か。
- なお初期機体はRaD製の「探査用AC」のフレームである。ゲーム内では登場しないが、RaDの廃品回収作業でもこのフレームのACが背中の籠にジャンクパーツを積み込んでえっちらおっちら歩き回っているのだろうか。
- このトレーラーが10年ぶりのAC新作の初報だったが、案の定荷物を歩き届けるゲーム「デスストランディング」と比較されることになった。AC6には残念ながら(?)デススト要素は無い。
- 企業目線では、アーキバスが621を捕らえて再教育を施し手駒にしようと目論むほどには一目置かれているようだ。
- 脱出された際には見つけ次第撃墜(殺害)ではなくまず確保することとされたり、その後殺害もやむなしとなるほど。
- 意図されて設定されたか否かはともかく、「第四世代」というのは初代以降のアーマード・コアシリーズのナンバリングタイトルがリリースされてきたプレイステーションのハードウェア(PS1・PS2・PS3・PS4/PS5)と符合する。
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ネタバレ注意 |
- 「賽は投げられた」ルートの「ヴェスパー3排除」ブリーフィングでは、オールマインドがコーラルリリースに関する「特別な強化人間」リストを提示する。赤字が該当者(あるいは有力候補)だとすると、第1世代は1人、第2世代は該当者なし、第3世代は1人、第4世代は2人いる。文字が小さくて読みづらいがC4-621は赤字で示されていることが読み取れる。
- 同ルートのラストミッションでは、オールマインドからACシリーズの由緒ある称号「イレギュラー」を頂戴することになる。
- 旧作におけるイレギュラーの呼び名は「規格外の戦闘力を持つが故に、世界の秩序とパワーバランスを崩壊させてしまいかねない個人」を意味するが、今作のイレギュラーは「オールマインドのリリース計画をぶち壊しにしかねない存在」を意味するようだ。
- ルート及びミッションの選択次第では、ヴォルタとフラットウェルを除く27名のアリーナランカー達に加え、傭兵ライセンスの本来の持ち主である真レイヴン、さらにオペレータ枠のウォルターとエアをも直接殺害する可能性がある。
- 補足として、ヴォルタはベイラムの壁越え作戦における戦死が確定している。フラットウェルは明確な死亡描写こそないが、「レイヴンの火」ルートで星系ごと焼き払われた可能性が高い。ついでに言うと、オールマインドも「賽は投げられた」ルートでイグアスと共に機能停止する。
- 殺害人数の多寡だけなら『fA』主人公という前例もあるが、今作はウォルターとエアをはじめ、ラスティ、イグアス、カーラなど複数回の交流を持つキャラが多い。その彼らがことごとく不幸な目に遭うという意味では、まさにシリーズ屈指の死神(13の番号付き)と言えるだろう。
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参考:機体構成(発売ロンチトレーラー版) |
右腕武器 |
LR-036 CURTIS |
左腕武器 |
PHI-32: BU-TT/A |
右肩武器 |
BML-G2/P03MLT-06 |
左肩武器 |
VP-61PS |
頭部 |
HC-2000 FINDER EYE |
コア |
CC-2000 ORBITER |
腕部 |
AC-2000 TOOL ARM |
脚部 |
2C-2000 CRAWLER |
ブースタ |
FLUEGEL/21Z |
FCS |
不明 |
ジェネレータ |
不明(内燃型) |
コア拡張機能 |
不明 |
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ハンドラー・ウォルター / Handler Walter
声:坂詰貴之 / Patrick Seitz
- C4-621のハンドラーを務める男性。ある目的を達するため、621をルビコンに送り込んだ。
- ハンドラー(Handler)とは飼い主、調教師などを指す言葉。621の飼い主ということだろう。
- 紐のような物が複数絡まった腕のエンブレムは如何にも猟犬のリードを握る飼い主であることを印象付ける。
- よく見るとこの腕、指や手首の関節部分が人形か義手を彷彿とさせるような球体のようになっている。
- 621のオペレータを務める他、621を傭兵として売り込んだり、アイスワームを討伐するための算段を立てたりと、裏方として多方面で活躍する。
- ミシガンとは知己の仲らしく、様々なミッションで協力を持ちかけている。
- 2周目以降のALTミッションにて621が解放戦線に付き僚機のG4ヴォルタとG5イグアスを裏切って強襲した時は、修理費を負担すると申し出ていた。これに対してミシガンは腹立たしげな態度を見せつつも「授業料分は引いておく」と返答し、以降のストーリーでも蟠りなく接している。
- 一方、チャプター4後半のミッション「レッドガン部隊迎撃」の出撃シーンではミシガンやその部下達の殲滅に向かう621に対し「やり遂げて戻れ」とのみ告げ、あえてミシガンの事には言及しなかった。
- 今作ではミッション中、ウォルターから指示や身を案じる通信がちょくちょく入るが、本ミッションはベイラム側にとって文字通り総力戦となるが故に必然的に621にとっても死闘となるにも関わらず、途中ウォルターから入る通信は(ミッション完了時を除けば)一度だけ。ミッションの内容の割に少ない気がするのは、やはりウォルターが複雑な心境だったためだろうか。
- 当該ミッションを選択しなかった場合、同ミッションはラスティによって遂行されるが、いずれの場合においてもどこか心を痛めているような様子ではありつつもミシガンの戦死を表立って悼む様なことは口にせず、それどころか621に「ミシガンの事は気にするな」と気遣うような言葉をかける。
- 口癖の一つに「やったか」がある。やめてほしい。実際にやっていることの方が多いが
- 621のハンドラーではあるが、服従を強いることは無く、むしろ621の自由意志を尊重することの方が多い。
- 部下の自主性を重んじるマネジメントスタイルなのかもしれないが、それ以上にウォルターの価値観に依るところが大きいのかもしれない。
- 戦闘中の621に対しては戦闘に集中できるよう、雑多な情報は切り捨てるよう促したり緊急時には雇い主の通信であろうと手早く遮断するなど戦闘に集中させる為に裏方として最大限カバーしている。
- スネイルが621を駄犬と呼ぶことについて「駄犬呼ばわりはやめてもらおう。旧世代型にも尊厳はある」と強く咎める場面があることからも、人としての尊厳を重んじる価値観の持ち主であることが窺える。
- 逆に621を評価する相手にはさも当然かのように特に何も言わないが、満更でもない様子。「地底探査-深度1」の導入ムービーでは621に絶対の信頼を寄せているかのような言葉も口にする。
- 「集積コーラル到達」では、V.VIメーテルリンクを撃破すると彼女を憐れみを向けるのだが、その理由は「絶対に敵わない敵(621)を相手にして支援の一つも貰えなかったから」。621(=プレイヤー)以上に彼/彼女の実力に自信を持っている様子。同ミッションのボス戦では技研製のオーパーツ相手に互角以上に渡り合う621に声援を送ったりもする。
- 事実作中人物の中で最も621の実力を評価しており、受けた依頼の作戦内容的に役不足と判断すると素直に不満を漏らすほど。更には、敵対した際には「最大の脅威」と恐れるなどその実力には絶大な信頼を寄せている。アイビス戦で思わず漏れ出た「この仕事をやり遂げられるのはお前しかいない!」というセリフにその想いが込められている。
- 上述の「多重ダム襲撃」の他にも、金銭に関わるアレコレでは「グリッド135掃討」にて本来撃破目標に含まれていなかった所属不明機を探し出して撃破すると特別手当てをくれたりもする。
- 致死量を超えるコーラルを浴びることになった「ウォッチポイント襲撃」でも特別手当てが出る。
こちらは労災だろうか
- ウォルターが「野暮用」で不在の時に621が休息の指示に従わず無断で依頼を受けて出撃した際も、独断行動を咎めるような言葉は一切言わず、それどころかカーゴランチャーで海を越えるという判断を褒めてくれたりする。
- ちょっとした苦言は呈するが、それも「ルビコンにはきな臭い連中も多いから依頼を受ける時は注意しろよ」とやんわり窘める程度のものである。
- この時の相手はたまたまシンダー・カーラであり、周知の通りウォルターとは深い関係にあった相手でもある。このため(エアの手引きによるものだが)ウォルター視点だと偶然ながら621が自分のいずれ引き合わせるつもりの知人と「縁ができた」ことを受けて、後の621に対して自由意思を尊重する気持ちが固まっていったのかもしれない。
- もっとも依頼を鑑みると封鎖機構の施設を単独襲撃したり、コーラルの奔流に巻き込まれそうになったり、最終的には企業を出し抜こうとしたりと、エアがあなたの任務はいつも危険と隣り合わせと苦言するように命がいくつあっても足りないという意味で、作中人物たちはハンドラー・ウォルターを一端の猟犬を使うが損耗率が高い無茶なことをさせる人物として認識していたがゆえの苦言なのかもしれない(カーラはその目的を知ってるがゆえに非常に険しい道を行かされることを知っての上だろうが)。
- 発売前に公開されたストーリートレーラーでは、彼と思わしき人物の影が確認できるシーンがある。その影を見る限りでは、普段は杖を突いて歩いていると思われる。
- 半世紀前のアイビスの火時点で少年だったことを考えると年齢は60代前後か。
- 高い人物眼の持ち主であり、彼が見出した強化人間の質の高さには定評があるようだ。
- 対人スキルもかなり高く、壁越え、対アイスワーム作戦にて最初から拒否する気満々だったスネイル相手にどちらも作戦へのアサインをもぎ取っている。手管は実にスマートで、先方の懐事情を汲み取ってこちらを売り込む話術は正しく老獪。相手の突っぱねや嫌味にも感情的にならず、淡々と応じる様は経験による貫録さえ感じる。駄犬呼ばわりにだけNGを差し込み黙らせる啖呵も素直にかっこいい。
- アーキバスより打倒封鎖機構の広告塔になるよう依頼された襲撃任務では「621はマスコットではない」と苦々しげだったり、すっかり一角の傭兵として成長を遂げた621に使い走り同然の偵察任務を依頼する大豊に苛立つ様子も。
- 前者ではミッションクリア時に特務機体の襲撃も見込んでいただろうにそれを告げなかったアーキバスに憤懣やる方無い様子を覗かせ、後者では出撃前に「大豊はお前の価値を分かっていないようだ 話を付けておこう」と静かに怒気を滲ませている。
- ラスティは対ジャガーノートでの621の戦いぶりについて「流石はウォルターの猟犬」という表現で褒めている。
- また、クリーナーに敗北するとカーラが「あいつの目利きも鈍ったかね」と発言することからも、ウォルターの猟犬となった強化人間はいずれも腕利き揃いであったことが窺える。
- エアとの「交信」を得た621に対し、当初は旧世代型強化人間にありがちな幻聴と見ていた。しかし、621が自分のサポートなしで「グリッド086に侵入し、カーゴランチャーで海を越える」と発想したことを皮切りに、任務の端々で驚異的な嗅覚(エアによるサポート)を発揮することから、誰かしらの「友人」ができたのではないかと推察した。
- 621の実力に確かな信頼を寄せつつ、単にACの操縦技術に長けているだけでは説明の付かない事象を見逃さないなど、その高い洞察力がうかがえる。
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ネタバレ注意 |
- その正体は、アイビスの火の後にコーラル封じ込めを目的として結成された観測者達の結社「オーバーシアー」の一員。彼の目的は、アイビスの火で燃え残ったコーラルが再び増殖し、ルビコンの外へと広がってしまう前に、二度目の「火」を熾すことでコーラルを完全に焼き払うことである。
- コーラル探索絡みで時折「友人」という第三者の存在を仄めかすが、エアによれば彼がそのような人物とやり取りしている痕跡は無いという。後にウォルター自身とカーラによって「死んで行った友人たちの遺志」であることが明言されている。
- 本作のキャッチコピーである「火を点けろ、燃え残った全てに」という言葉は、ウォルターから621への最後の依頼という形で発せられる。
- この言葉は各ルートそれぞれ違った形で果たされることとなる。レイヴンの火においては文字通りルビコンの全てを焼き払うことになり、ルビコンの解放者ではかつて災厄を生き延びて燻っていたルビコニアン達の蜂起を焚き付ける。
- ルートによっては自ら技研AC「HAL 826」を駆って戦場に繰り出して来る。
- 彼がどうしてACを乗りこなせるのかは、可能性がいくつかあるものの、詳細は不明である。
- 「ルビコンの解放者」ルートで遭遇した場合、声自体が気力を欠いたような状態、コーラルの声が見える、企業の社員でもないのに「企業の命令」と言い出す、「稼いだ金で人生を買い戻せ」など状況と矛盾するうわ言のような言葉を呟く…と、明らかに様子がおかしい。
- スネイルの発言などから鑑みるとアーキバスの洗脳施設である再教育センター送りにされた可能性が高いが、作中で明言はされていないので推測の域を出ない。詳しくは「世界観考察」のページを参考。
- 「賽は投げられた」ルートではザイレムの制御を奪うため、カーラと共に戦っている様子が通信越しに窺える。しかし、立ちはだかるオールマインドにより621と相見えることなく果ててしまう。
- 621の生存を確信しつつ、敵に回ったことも察していたが「あいつは選択した。いまや俺たちにとって最大の脅威だ」と言うだけで、621の選択に対する非難や恨み言などは一切口にしない。どんな選択であれ、他者の自由意志は尊重するという彼の姿勢がここでも表れている。
- こちらのルートでは正気だが、やはりHALを乗機としているようだ。一瞬写る残骸は塗装を含めて解放者ルートのものと同じである。
- 独特な形状のフレームは早ければ1周目のクリア後に入手できるのだが、武装はいずれも3周目までお預け。肩武器2種と機体データに至っては3周目のクリア直前まで使用できず、何ともやきもきさせられる。
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エア / Ayre
声:ファイルーズあい / Erin Yvette
- ウォッチポイントでコーラルの逆流に飲まれた際に621が出会ったルビコニアン。
- バルテウス戦の開始直後に621の「脳波と同期」すると宣言してからサポートを始める。その後もコーラルを巡る争いを見届ける為に交信を続けさせてほしいと頼み、行動を共にする。
- その正体はCパルス変異波形と呼ばれる存在であり、彼女自身の言葉を借りると「実体を持たないルビコニアン」とのこと。コーラルという生体物質の集まりの中に発生した精神体とでも言うべき存在である。
- その割に、通信越しの「溜め息」や「感情的な発声の変化」など、明らかに肺や喉といった肉体的な構造に由来する仕草を見せることが多い。これが人間に似た精神体としての自然発生的なものなのか、コミュニケーションとしてエアが自覚的に演出しているものなのか、621がエアの「声を見る」中で脳内劇場的に生じている現象なのかは不明。
- 本作でルビコニアンという呼称は”ルビコン生まれの普通の人間”を指して先んじて使われており、エアは出会った時に「ルビコニアンです」としか言わないため、普通の人間であるかのようなミスリードを誘う形になっている。
出会い方が出会い方なので人と認識してた人がいるかどうか怪しいが- もちろん、コーラルから生まれた彼女も「ルビコン生まれ」であることには違いないため、ルビコニアンを自称することに間違いはない。
- 621と出会って以降はオペレータとして活動するようになり、コーラルの情報導体としての特性を利用してハッキング等の支援を行ってくれるようになる。
- ウォルターはエアとの交信について621から報告を受けていたが、強化人間にありがちな幻聴と判断した為、彼はエアの存在や621との交信については何も知らない。そのため621がエアのオペレートを受けてとった行動は全て、ウォルター視点では621自身の判断による行動に見えている。
- 敵からすればあらゆるセキュリティ・防衛兵器を突破して最適ルートを爆進するACが攻めてきているということでありただの恐怖でしかない。
- 上記のとおり、エアの精神は人間の精神とは根本から成り立ちが異なるものの、彼女の思考や感性はかなり近しく描写されている。特に最初のうちはAC世界では極めて珍しい一般人に近い感性をしている。
- とはいえ、知り合ってすぐにウォルターに休息を命じられていた621を勝手に任務に引っ張り出し、有人で射出された前例のないカーゴランチャーに詰め込んだりするような結構いい性格をしている。また、折に触れてルビコン解放戦線からの依頼を斡旋したり、私的な調査では報酬代わりにするために収集したデータを換金したりと、ウォルターの預かり知らぬところで色々やっている。
- ヴェスパー7撃破では対応と結末によって何とも言えない反応をしたり若干呆れたり、オーネスト・ブルートゥの言動に困惑したり、エンゲブレト坑道から脱出の際には仕事に危険が多すぎると零したり。
- 久々にウォルター抜きでミッションに出た際は、二人きりの時間を引き延ばしたいがために「ゆっくり(捜索対象を)探してください」と
恋人のようなことを言い出したり、RaDがコウモリ野郎に放ったミサイルの爆発を見て「奇麗な花火ですね」と感想を漏らしたり、唐突にオールマインドの実績更新通知を真似してみたり等、非常に人間味溢れる一面を見せることもある。
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ネタバレ注意 |
- 「観測データ:変異波形反応」の内容から、エアがコーラルリリース計画の第3条件であったことが窺える。
- 621を通して人間たちの在り様を見続けたことやオールマインドへのハッキングで得た知見から、人類に対して、わざわざ人体を模した=人体の拡張とした兵器を使って争う種族であるという認識と、
体は闘争を求める人類は闘争を経て進化していくという理解に辿り着く。その思想はやがて621と戦場で共に並び立ち、共に進化していきたいという憧憬へと変わっていき…。
- 「レイヴンの火」ルートだと、アーキバスが数か月かけて掌握できなかった衛星砲のハッキングを単独でこなして撃ってくる。
怒らすと怖い。ルビコンの解放者ルートのザイレム撃墜などもう彼女だけで良いのでは。- 戦わずともたやすく目的を達せる所を、それで終わらせず呼び出すくだりはラスボスの風格が凄まじい。互いを理解しつつも譲れないものや意思を貫く為に決着をつけるという流れはACにおいても度々あるが、完全に覚悟のキマった声音と相まってもはや宿命の対決くらいの圧がある。怖かっこいい。
- この時乗ってくるIB-07:SOL 644は技研製のアイビスシリーズの1機と思われるが、他のルートでは登場しない特殊機体。惑星のどこかに稼働状態で埋まっていたのだろうか。
- チャプター4エンド時の映像にてHAL826と共に後ろ姿が映っているので、技研都市でアーキバスに接収された物をどさくさ紛れに持ち出したとも考えられる。
- アリーナANALYSIS δ-3及び「賽は投げられた」ルートラストミッションでエアが駆るACの名前は「ECHO」、つまり「こだま」という「声」を意味している。
- ECHOの機体構成はエフェメラのフレーム一式に専用のコーラル武器やジェネ、ブースターを積んだ物。技研の保有戦力としてのエフェメラが一部赤いカラーなのに対し此方は美しい白で固められた配色となっている。レイヴン(黒い鳥)の相方ということなのか白が好きなのか?
- ちなみに、ECHOが積んでいるジェネレーターはIB-C03G:NGI 000…そう、コーラル内燃機関である。エアはコーラル内燃型のACでなければ動かせないとはいえ、シースパイダー戦の時など同様にコーラルを動力源とするC兵器に対して嫌悪感を示していたはずなのだが…。ちなみにレイヴンの火ルートで乗ってくるSOLも撃破時の演出から同様にコーラル内燃型ジェネレーターだと思われるが、あちらは状況が状況なので気にしていられないか。
- 実弾装甲こそ薄いものの耐弾防御と耐EN防御が高く、コーラルシールドまで持ってるという防御重視の中量二脚。加えて武装が全て防御無視のコーラル武器のため、非常に高火力で隙がない。プリセットACの中でも別格に強力。さすがは技研の遺産である。
- 更に言うと、アリーナANALYSIS終盤はエアが「勝手に」オールマインドからハッキングしてデータを持ち出した機密機体群であり、ECHOもその一機。オールマインドはハックの事実に気づいた様子も無く、チャティの防壁プログラムすら突破してしまえる彼女は、恐らく作中のキャラで電子戦及びサイバー戦最強。
- ACシリーズにおいて、初めてオペレータ・僚機・敵対の3役をこなした人物である。しかも乗機の規格が僚機時(AC)と敵対時(ラスボスの特殊兵器)で異なるという好待遇ぶり。
- 役回りの多彩さでは『LR』のエヴァンジェも中々だが、親密さにおいては断然こちらが上と言えるだろう。
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- 名前は16~17世紀のリュート伴奏による独奏歌曲のこと。「Ayre」は古い綴りであり、現代だと「Air」。音楽では「アリア(独唱曲)」を指す。
- エアは名前の由来通りおそらく声だけの存在なのだが、コーラルの同朋たちの声が「見える」という独特の表現をする。同様の表現はサム・ドルマヤンも使用している。
レッドガン / Redguns
- ベイラム社の治安部隊から発展した、私設軍隊的な組織。
- 要の参謀役こそベイラム出身だが、リーダーのミシガンからしてライバル組織からのヘッドハンティングで、とっ捕まえた詐欺師、喧嘩で返り討ちにして入隊させた不良コンビ、気合の挨拶一発で合格した苦労人の若者など、濃い採用エピソードのメンバーが並ぶ。
- 番号つきメンバーの名前の由来は地球に実在する川。五花海のみ湖。
- ナンバー頭に付く「G」は日本語では「ガンズ」と読む。英語では「ガン」と読んでいる。
- レッドガン部隊のエンブレムはベイラムのエンブレムを分解、再構成したもの。二丁の拳銃を組み合わせたような形になっている。
- 個人エンブレムは「レッドガンのマークに機体名を表す生物」という特徴がある。G13のエンブレムは例外的に生物の代わりに数字が書かれている。
- ミシガンの「いつまでその番号をしゃぶっているつもりだ!」やレッドの「上の番号も狙える」という発言から、時々でナンバリングが上下する組織なのがわかる。実績によっては先輩を追い抜くことも可能なようだ。
- 構成員の各ACはいずれもミリタリーテイストのカラーリングが施され、迷彩タイプの塗装パターンを採用するメンバーも。武装はベイラムや大豊のパーツ傾向的に実弾兵装ばかり。
G1 ミシガン / G1 Michigan
声:佐藤せつじ / DC Douglas
AC:ライガーテイル / LIGER TAIL
アリーナランク:02/S
アリーナ初回報酬:COAM 97,000 / OSTチップ 6
ベイラムグループ専属AC部隊、レッドガンの総長
ファーロン武装船団の指揮官を経てレッドガン総長となったミシガンは
徹底して容赦のない事で知られ
「歩く地獄」として敵味方両陣営から恐れられている
彼はベイラムのバウンティボードに自らを登録しており
死亡時懸賞金の半額は古巣ファーロンの同僚たちが
受け取る契約になっているのだと言う
+
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機体構成 |
右腕武器 |
DF-GA-08 HU-BEN |
左腕武器 |
DF-ET-09 TAI-YANG-SHOU |
右肩武器 |
BML-G2/P17SPL-16 |
左肩武器 |
SONGBIRDS |
頭部 |
HD-033M VERRILL |
コア |
BD-011 MELANDER |
腕部 |
AR-011 MELANDER |
脚部 |
LG-033M VERRILL |
ブースタ |
BST-G2/P04 |
FCS |
FCS-G2/P05 |
ジェネレータ |
DF-GN-08 SAN-TAI |
コア拡張機能 |
PULSE PROTECTION |
強化段階・実戦 |
5 |
強化段階・アリーナ |
5 |
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- ベイラムグループの専属AC部隊レッドガンの総長を務める男性。
- レッドガン総長となる前はファーロン武装船団の指揮官をしていたとの事。ナイルは彼を逮捕する術がなく、招聘する事で解決した。
- ベイラムに就いた後もファーロンと袂を分かった訳では無く、自らに賞金をかけ死後に報奨金の半分が古巣の同僚に届くよう手配している。
- その言動は典型的な鬼軍曹そのものであり、ブリーフィングや作戦中に放たれる強烈な名台詞の数々は必聴。「歩く地獄」という物騒な通り名まで持つ。
- 生身の腕っぷしも強いらしく、因縁を付けてきたヴォルタとイグアスを顔面を変形させる程の鉄拳制裁で撃退し、二人が入隊後も彼には敵わないばかりか、二人掛かりでも顔面に一発ぶちこむことさえままならないらしい。
- 『鬼軍曹』と言ってもその言葉は「命令を忠実に遂行する『兵士』に作り替えるために自尊心を破壊する」ものではなく、油断を厳しい言葉で諫める、落ち込んでいる者を冗談を交えて励ますなど部下を思ってのものであり、どちらかと言えば情に厚い無法者集団のボスといった風情。
- 部下に対する気配りは行き届いており、なんと部下の名前や得手不得手をきちんと記憶している様子が窺える。言葉の意図をきちんと汲めればある意味では理想の上司であり兵士達からの人望は極めて厚い。また、威勢の良い言動をしながらも敵を侮ることは一切無く、指揮官としての優秀さが垣間見える。
- 部隊を使い捨てるような真似は一切せず、頭角を現した621を相手取る作戦ではむしろ「脱出レバーはいつでも引けるようにしておけ」と伝えるほど大切にしている。
- 「遠足」と口癖のように言っているのも、「帰るまでが遠足=生きて帰還するまでがミッション」という「命あっての物種」思想の現れだろう。
- また、ダム襲撃の際は「自殺の予定が無ければ気を引き締めろ!」と生還させるために叱り、逆にレッドガン部隊迎撃の際は「自殺の予定のあるものだけついてこい!」と言うことで生還の確率が低い任務では自分についてくることを強制しないスタンスを見せたことからも、部下の命を大事にしていることがうかがえる。
- ベイラム上層部の意向(物量による制圧≒現場の損耗の軽視)との衝突が避け得ないであろう人柄であり、元々が競合他社出身の外様であることから上層部との折り合いは相当に悪いことが察せられ、結果としてレッドガンそのものが使い潰されるように消えていく。
- 現実世界の戦争においては遠距離戦闘において、数が多い側が圧倒的に生存率でも有利になることが知られている。物量戦略とは本来十分な準備をして正攻法をかけて我の損害を最小化するところに真骨頂があり、ベイラムグループがルビコン3で見せた醜態の責任がどこに帰するのかは劇中明らかになっていない。
- 普段から部下たちを「役立たずども」と呼んで叱咤激励するが、他社との混成部隊で出撃するアイスワーム掃討作戦では「命知らずども」と言い換えたりなど、情動的に見えるのはあくまで上官としての姿勢なのだろう。
- 「レッドガン部隊迎撃」でミシガン到着前のMT部隊に倒されたとき、厳格なミシガンにしては珍しい明らかに嬉しそうな声色で「役立たずどもよくやった、遠足は終わりだ!」と褒めることからもそれが疑える。
- 乗機「ライガーテイル」はガトリング、炸裂弾投射器、分裂ミサイル、2連グレネードを装備した高火力四脚。迂闊にブレードを振るとキックとグレネードで固めて炸裂弾で爆破。登場ミッションでは多数の敵に囲まれ疲弊したこちらを容赦無く追い回してくる。
- コア拡張機能には、対AC戦闘ではさほど有効でないパルスプロテクションを選択している。部隊を率いた戦闘を想定して部下を守るためか。
- かなり積極的にブーストキックを狙ってくる上、その精度も高い。加えて上記の通り接近戦に強い武装が目白押し。唯一戦闘距離が違うのは分裂ミサイルだが、これはガトリングの弾幕と併せて精神的な圧力を掛けてくる。迂闊な前方QB等でミサイルを回避したところを近接攻撃で狩られないよう注意しよう。
- 安定性能も高く、中々スタッガーを取りづらい。素の耐久にも優れる為、両手ガトリングによるゴリ押しも通用しづらい。
- 考え無しに突っ込むと空中から左腕の炸裂弾を撒いてこちらの背面側の退路を断ち、グレネードやブーストキックを重ねられたりもする。戦い方はかなりのクレバーぶり。老獪さを感じさせる強豪である。
- レッドが入隊するきっかけとなった木星戦争での彼の活躍だが、これについて直接的な言及はないものの木星戦争で苦杯を喫した経験からミサイル・中距離性能を高めたFCSを開発している辺り、近距離戦偏重の戦略でベイラム側が苦戦していた中での出来事と思われる。
- 撃破報酬は作中トップの200,000c。部隊統率能力と個人戦闘能力を考えれば妥当な金額…だが、アリーナの説明文を見たところ本来はこの2倍の金額である可能性がある。
- STVの画稿(3)では、歳を重ねてそうなのは髭2人しかいないのでこのどちらかだろう。マントを羽織って腕組みしておりいかにも偉そうな左の方がイメージに合うか。
- 名前の由来はアメリカ、コロラド州のミシガン川かあるいは五大湖の一つであるミシガン湖だと思われる。
- エンブレムに描かれた動物は尾がミサイルないし剣のようになったライガー。
- ライガーはオスのライオンとメスのトラによる交雑種。人工的に生み出されたものであり、ライオンとトラの生息地が異なることも相まって野生では今現在確認されていない。
中の人本人によるミシガン総長の耳かきASMRと薩摩藩認定音声が存在する。
G2 ナイル / G2 Nile
声:小松史法
AC:ディープダウン / DEEP DOWN
アリーナランク:07/A
アリーナ初回報酬:COAM 83,000 / OSTチップ 4
ベイラムグループ専属AC部隊「レッドガン」の副長
ナイルはレッドガンの前身となるベイラム治安維持部隊のトップであり
突出した検挙率を誇る辣腕の軍警だった
当時の彼が唯一手錠をかけられなかった相手が
競合ファーロン社の武装船団を率いていたミシガンであり
万策尽きた彼は一杯の酒で話を付けたと言う
+
|
機体構成 |
右腕武器 |
HML-G2/P19MLT-04 |
左腕武器 |
LR-037 HARRIS |
右肩武器 |
BML-G3/P05ACT-02 |
左肩武器 |
BML-G1/P07VTC-12 |
頭部 |
HD-011 MELANDER |
コア |
BD-011 MELANDER |
腕部 |
DF-AR-09 TIAN-LAO |
脚部 |
DF-LG-08 TIAN-QIANG |
ブースタ |
BST-G2/P04 |
FCS |
FCS-G2/P10SLT |
ジェネレータ |
DF-GN-08 SAN-TAI |
コア拡張機能 |
PULSE ARMOR |
強化段階・実戦 |
4 |
強化段階・アリーナ |
4 |
|
- レッドガンの副長であり、総長ミシガンの参謀を務める男性。
- レッドガンの前身組織であるベイラム治安維持部隊のトップを務めていたことがあり、その当時競合ファーロン社の武装船団を率いていたミシガンを逮捕しようとしていたが上手くいかず、結局「一杯の酒で話を付けた」とのこと。ミシガンをベイラムに引き込んだのは彼なのかもしれない。
- 2周目以降のミッション「捕虜救出」にて敵ACとして登場する。
- 1周目では全く出てこないがおそらく2周目以降と同様に解放戦線の捕虜救出作戦が行われており、その際にナイルは落命していると思われる(ただしツィイーの事を考えれば必ずしも621不在の救出作戦があったとも言えず、参謀という彼のポジションを考えれば単に裏方に徹していて出番が無かっただけとも考えられる)。
- 仮に621不在の捕虜救出作戦があったとするならばこの際に護衛として付いたのは恐らく六文銭だと思われる。解放戦線の面子は護衛には向かない機体構築であり、尚且つナイルの機体構成にとって近接型の六文銭は天敵ともいえる。
- 機体構成はメランダーと天槍のフレームを織り混ぜて組まれた重装甲支援機。各種ミサイルをばら撒きつつ、スタッガーしたところをチャージリニアライフルで狙い撃つという立ち回りが基本。
- 悪くはないコンセプトだが、いかんせん戦闘エリアが悪すぎた。広いMAPで前衛機と組んで登場してたらもっと機体を活かせただろうに。救出される捕虜が捕虜ゆえに彼が出るしかないのもあるとはいえ、同伴のMTでは彼を活かしきれない。もっとも活かされたら苦労するのは護衛対象をすぐ近くに抱えているこちらなので有難いことではある。
- 一方、アリーナではヨルゲン燃料基地が対戦マップとなる。中央はミサイルの遮蔽物がなく、一方で外縁部は回避時に足を取られる高低差や障害物が散在しているため、護衛対象を考慮しなくてよいにもかかわらずむしろミッションよりも戦いにくい。
- 左肩のミサイルは対AC戦に向いていない垂直ミサイルであり、対戦相手としてはいなしやすいところ。これを10連装ミサイルなどに乗せ換えるだけで他のパーツをいじらずとも対戦で十分通用する実用的な機体構成である。
- 撃破報酬は110,000c。組織所属で同じナンバー2ポジションのスネイルよりも高く、相当な脅威であることがうかがえる。
- STVの画稿(3)では、ミシガンに準じて高齢に見える髭2人から右の方、ファイルを片手に左の方と話し込んでいる人物が有力か。ミシガンとの関係性から共に一定以上の年齢と思われるし、絡んでいるのもリーダーと副官という立場に合っている。
- 名前の由来はエジプトのナイル川からか。
- 因みにChapter1の時点でレッドガンはNo.2とNo.4を失っている、戦力的に大丈夫なのだろうか?
- もちろん大丈夫なはずもなく……。レッドガン前身のベイラム治安維持部隊のトップであり、ミシガンは外部招聘であった事を考えると、上層部とのパイプ役はこの人が主だった可能性があり、そんな人間が消えたとあればその後の上層部の無茶な采配の理由もなんとなく察する事ができる。レッドガンの末路は序章の時点で避けられないものだったのだろう。
- AC名は「深く潜る」だけではなく「内心」「心の内」という意味もある。彼が内に秘めているモノとは一体何なのだろうか…?
- エンブレムに描かれた動物は、大小2頭の下を向いたクジラ。AC名どおり「潜航」していく姿だが、2頭いる点や、潜航が得意なことで知られるマッコウクジラではなくヒゲクジラ類であるなど、デザインの意図するところは謎。
- 中の人はACfAにおいてジェラルド・ジェンドリン役も務めている。余談ではあるが、終盤にエジプトのナイル河畔が舞台となる某作品にも主要人物として登場している。
G3 五花海 / G3 Wu Huahai
声:後藤ヒロキ / Johnny Yong Bosch
AC:鯉龍 / LI LONG
アリーナランク:22/D
アリーナ初回報酬:COAM 52,000 / OSTチップ 3
ベイラムグループ専属AC部隊レッドガンの3番手
五花海は生まれながらの詐欺師であり
他人から搾取するための努力を惜しまなかった
彼が開いた 「風水薬房」 の悪質商法はやがて
ベイラム経済圏内の市民生活を蝕む病理にまで発展し
そしてレッドガン副長ナイルに叩き潰された
+
|
機体構成 |
右腕武器 |
MG-014 LUDLOW |
左腕武器 |
HML-G3/P08SPL-06 |
右肩武器 |
BML-G2/P19SPL-12 |
左肩武器 |
SI-24: SU-Q5 |
頭部 |
DF-HD-08 TIAN-QIANG |
コア |
DF-BD-08 TIAN-QIANG |
腕部 |
AR-011 MELANDER |
脚部 |
LG-033M VERRILL |
ブースタ |
BST-G2/P04 |
FCS |
FCS-G2/P12SML |
ジェネレータ |
DF-GN-06 MING-TANG |
コア拡張機能 |
ASSAULT ARMOR |
強化段階・実戦 |
3 |
強化段階・アリーナ |
2 |
|
- 四脚ACを駆るレッドガンの3番手。元詐欺師であり、ベイラム経済圏で悪徳商法を手広くやっていたが、副長ナイルに叩き潰されたという過去を持つ。
- 「風水薬房」という名前から、恐らく風水と漢方薬を織り交ぜたものを扱っていたのだろう。或いは風水や漢方を謳いデタラメなモノやサービスを扱う詐欺を手掛けていたか。五花海本人も風水を気にしている模様。
- 単なる詐欺商法で「経済圏内の市民生活を蝕む病理」とまで形容されるとは考え辛く、マルチ商法や麻薬的なモノを扱っていたとも想像できる。
- 一見すると日和見主義的な商人気質の持ち主であり、ベイラムがコーラル争奪戦から脱落した途端アーキバスに鞍替えする。
- 621の襲撃や僚機の撃墜をも吉兆と捉え、「手柄が増える」「手柄を一人占めできる」などと平然と言い放つ。だが流石に自分が撃墜される時は「吉穴が見えぬ…」と絶望した様子で溢す。
- 621がコーラル争奪戦に絡んでいる以上、戦場に出てくればまず間違いなく狩られていた筈なので、どこへ擦り寄ろうがエアの言う通り「結果は変わらなかった」だろう。
- 「吉穴」とは風水の概念の一つで、住む者を災害から守るとされるスポットのこと。五花海にとって621と戦闘を行った場所は「凶穴」だったようだ。
まぁ彼に限らず621を敵に回した者にとっては、遭遇地点がそのまま凶穴となる訳だが……
- こんな人間だが、実は同僚のヴォルタに商売を教えている側面があり、妙な面倒見の良さも垣間見える。
- ベイラムを見限ったのは彼を始めレッドガンの仲間達が、上層部の無茶な作戦で戦死したことも要因かもしれない。特に商売を教えており弟子筋という見方もできるヴォルタが無益な運用で戦場に消えたことが、彼の心境にさざ波を起こした可能性は否定できないだろう。
- 事実、彼は「ベイラムは泥舟でした」と口にしてはいるものの、ことレッドガンについては愚痴レベルですら言及していない。アーキバスに鞍替えしたタイミングもレッドガン壊滅後。ベイラムは地底調査任務にて敗走を繰り返し明らかに旗色が悪くなっていたため、商機に敏い彼ならばもっと早く寝返っていた方が自然に見える。勿論、ミシガンが健在の内は動きづらかっただけだろうとも言えるが。
- 鞍替えの後も機体にはレッドガンのエンブレムがそのまま描かれている。あの時点では621の首を手土産にする旨の発言をしていた為、まだ正式な形でアーキバスへの寝返りが完了していなかったとも考えられるし、他にも塗装を直す暇が無かった、特に理由はなく何となくそのままだった、というケースも十分有り得るが……。
- 必要とあらば手段や仕える相手を選ばず強かに生きていく姿勢が随所から見え、元々は社会レベルで経済に影響を与えた詐欺師であり頭も回るはずの彼が、ベイラムの「泥舟」っぷりに今の今まで気付かなかったとは考えにくい。あくまで推測の域を出ないが、あれで意外とレッドガンや仲間達を気に入っていたのかもしれない。
- 来歴からしてナイルとその上官であるミシガンに頭が上がらない立場であると思われるので、その二人や弟子のヴォルタが消えてしまったら最早ベイラム側に付く義理も無いと判断しても不思議ではないだろう。
- 621を死神と称しながら最後までG13と呼び続けたG6レッドとは対照的に、621のことを「独立傭兵レイヴン」と呼ぶ。レッドガンのコールサインで呼ばなかったのも、あえて見方を変えれば“正式なメンバーではないため(レッドガン所属時代から)距離を置いていた”とも捉えられるか。
- もちろんレッドガンについても特に思うことは無く普通に裏切っただけの蝙蝠野郎と考えることもできる。全てはあなたのフロム脳次第。
- 彼の機体「鯉龍」はベイラム四脚VERRILLに天槍を乗せた重装四脚なのだが、武装がシールドとマシンガン・2か所に分裂ミサイルというそれなりに強力なものの決め手を欠くパッとしない構成。
- FCSはマルチロック重視のP12SMLを搭載しているが、そのミサイルがほぼマルチロック出来ないので全く活かせていない。
- 二脚では足が止まる武装は腕部・肩部とも装備しておらず、積載量にもだいぶ余裕があり、四脚を選択するメリットはあまりない。お試しでMELANDERの脚部に換装してみると却ってキビキビ動ける悪くないミサイラーとなるようだ。
- NPCのACとしてはペイントでパターンが設定されている数少ない機体のひとつ。パターン・各選択カラーともG6 レッドのハーミットと同一である。
- 登場ミッションではAC2機と無人兵器が入り乱れる混戦状態の中、動きづらい地上を避けて滞空しながらシールドを貼ってるので地味に硬いのだが、悲しいことにそれぐらいの印象しか残らない。
ミッションの内容としても相方と一緒に前座扱いだし……。
- 攻略本での彼の強化段階は実戦で3となっているが、実際は被ダメージ約1.6倍(アリーナとの比較)の特殊補正がかかっており、非常に脆い。
- 集積コーラル到達はかなりの密度になるミッションで、かつ2対1という状況なので意図的な設定だと思われる。
- 「地中探査 - 深度1」のブリーフィングでG5イグアス、G6レッドと共に地底へ派遣されている。
- この3人を含む先遣部隊がネペンテスをかわして2層に入った後はミシガン率いる援軍が後詰めになる予定だったのだろうが、援軍は621もしくはラスティに全滅させられてしまい、ベイラムはウォッチポイントから撤退した。自身を含めた先遣部隊も深度2の熱交換室付近で消息を絶つ結果となってしまったため、地底に取り残された五花海が生き残るにはアーキバスに鞍替えする以外の選択肢が事実上なかったのだろう。
- 彼の裏切りを知ってイグアスも脱走したのか、先にイグアスが脱走したから彼も鞍替えを選んだのかはわからない。あるいはそもそも散り散りになってしまった故の決断なのかもしれない。
- STVの画稿(3)では、消去法で坊主頭か遠目の黒髪のどちらかというのが有力だろう。
- 坊主頭の方はリーゼントに話しかけて(?)おり、手元に物を広げているような様子から、ヴォルタの「五花海から商売を学んでいる」という設定文と合致する。一方、坊主頭は頭脳派ぶった言動・イメージにそぐわないとも言える。
- 黒髪の方は右肩に長い布を掛け、カンフーのような片足立ちをしている。漂う胡散臭さや1人ぽつんとしている点が彼の役回りに合っている。
- 名前は中国、九寨溝の一つである五花海からか。
- 主人公であるG13を除いた他のレッドガン関係者の名前が川が由来と思われる中、1人だけ湖から取られているのは後の鞍替えの暗示か。
- 2文字目が「花」だからか、3文字目を「梅」と間違えられがち。
- AC名は「登り切った鯉は龍になる」という言い伝えで有名な中国の故事「登竜門」から。
G4 ヴォルタ / G4 Volta
声:江頭宏哉
AC:キャノンヘッド / CANNON HEAD
アリーナランク:17/C
アリーナ初回報酬:COAM 62,000 / OSTチップ 3
ベイラムグループ専属AC部隊「レッドガン」の4番手
総長ミシガンによる鉄拳制裁を受けたヴォルタとイグアスはその後
「青少年の健全育成」として身元を引き取られ、レッドガンで地獄の日々を送ることになる
「ミシガンの顔面に一発ぶち込んでから抜ける」という二人の目標は7年経っても達成されることなく
内心諦めた彼は今は五花海から商売を学んでいる
+
|
機体構成 |
右腕武器 |
DF-GR-07 GOU-CHEN |
左腕武器 |
SG-027 ZIMMERMAN |
右肩武器 |
BML-G2/P19SPL-12 |
左肩武器 |
SONGBIRDS |
頭部 |
DF-HD-08 TIAN-QIANG |
コア |
DF-BD-08 TIAN-QIANG |
腕部 |
DF-AR-08 TIAN-QIANG |
脚部 |
LG-022T BORNEMISSZA |
ブースタ |
NOT EQUIPPED |
FCS |
FC-008 TALBOT |
ジェネレータ |
DF-GN-06 MING-TANG |
コア拡張機能 |
NOT EQUIPPED |
強化段階・実戦 |
3 |
強化段階・アリーナ |
3 |
|
- 重量タンクACを駆るレッドガンの4番手。イグアスとはレッドガン入隊以前からの悪友で、二人共々ミシガンに叩きのめされレッドガンに引き摺り込まれた過去を持つ。
- 他のコールサイン持ちが奇抜なカラーリングを避けている中、ヴォルタはイグアスと合わせるように機体の一部を赤く塗っている。
- アリーナ紹介から、イグアスとともにレッドガンに入隊してから現在に至るまで7年が経過している。
- 621とはガリア多重ダム襲撃で共闘することになり、最初こそイグアスと同じく独立傭兵を侮る様子を見せていたが、イグアスと違い621が目覚ましい働きをみせると「やるじゃねえか」と素直に褒めてくれる。
- 同ミッションの裏切りルートで彼に撃破されて敗北すると「殺すぞ」と凄まれる。強い言葉ではあるがプレイヤーが不誠実極まりない裏切りを決めて背後から襲いかかったという背景を鑑みるとむしろ殺さずに済ませてくれるのは極めて慈悲深い対応である。
- その後はベイラムの壁越えに参加するが、壁の手前にある街区で撃墜され死亡する。
- 後述されているように彼の機体はかなりの強アセンである。チャプター2を過ぎた後からアリーナで彼に挑んで敗北を経験したプレイヤーからすると、彼が壁越えに失敗して脱出もできずに死亡したのは一見異常事態とも思える。
- ヴォルタの残骸の周囲を見ると、大量のBAWS製MTの残骸に加え四脚MTの残骸も3機ほど確認できる。恐らくベイラムの壁越えの際は街区の戦力が充実しており、スナイパー砲台と複数の四脚MTに囲まれて袋叩きにされたと考えられる。
- また、「壁越え」の621侵入ルート全体では四脚MTの残骸、もしくは同程度のサイズの残骸が数十個散らばっている。プレイヤーがゲームで体験したのとは比較にならないような激戦だったのだろう。
- ただ知っての通りベイラム上層部の作戦立案能力は疑問が残るレベルなので、単純に解放戦線の戦力評価を誤りG4ヴォルタへ無茶な作戦を提示し、結果無駄死にさせただけなのかもしれないが。
- 撃墜直前まで悪友イグアスと交信していたらしく、無茶な作戦を立てた連中への恨み節と、ミシガンへの信頼を窺わせる言葉を残していた。なお作中でどの展開でも621に手を下されずに死亡する数少ないAC乗りでもある。
- アーカイブの映像からすると軽MT3機からの攻撃で止めを刺されたようだ。ミッションでも同じ機体と思わしき3機が戦闘ログ対象となっているため、ヴォルタを倒せる軽MTはオールマインドからすればログを回収したいほどの「やり手」ということなのだろう。
- 前述のガリア多重ダム襲撃での言動と併せ、粗野でこそあるもののどことなく人柄の良さや懐の深さを滲ませる人物像が浮かび上がるだけに、早期の退場が悔やまれる。
- 乗機「キャノンヘッド」は手グレに重ショに肩2連グレに分裂ミサとAC6の新旧強武器を満載したガチタン。今作のタンクの強さもあってアリーナでの攻略難易度は高い。クイックブーストによる回避が出来ていない621に避けないと勝てない事を教え込んでくれる先生枠である。
より強力な武器を積んだガチタンでゴリ押しすれば良いとか言わない- さらにミッションでは、当然の如くリペアキットも使ってくるうえ、イグアスとの協働でこちらを確実に追い詰めてくる屈指の難敵。イグアスに手こずっている最中に彼に合流されると、そのまま一気に叩き伏せられることも珍しくない。
- 重ショと肩グレは調整によりナーフされたものの良武器の範疇、唯一残念だった分裂ミサはReg1.05で大幅な強化を受け、いよいよもって積んでいる武器が全て強いという
頭以外お手本のようなタンクに。回避や交戦距離が甘いとあっという間にAPが減っていく。
- 乗機のカラーリングは渋いモスグリーンなのだが、右腕だけが赤く塗装されている。レッドガンのエンブレムを意識したのだろうか?中々オシャレ。
- STVの画稿(3)では、イグアス共々リーゼント2人のうちいずれかというのが有力だろう。彼らほどこの風貌に合いそうな人物がいないし。
- 坊主頭=五花海とすると、近い側で直接話しているように見える黒髪リーゼントの方が「五花海から商売を学んでいる」ヴォルタというのが自然に思える。
- 一方で、右端にいる黒髪はカンフーのような片足立ちをしており、坊主頭はリュックの位置を右手で直しながら話しかけている姿勢にも見える。坊主頭=レッドとすると、近づいてきた後輩に先輩(イグアス)が面食らっており、それを隣で眺める色の薄いリーゼントがヴォルタともとれる。
- 名前の由来はガーナのヴォルタ川からか。
- 「アイスワーム撃破」にてミシガンがラスティに「ナンバーに空きがあれば勧誘しているところだ」と発言しているが、この時点でG4(とG7、ルート次第でG2も)は死亡している。ミシガンの社交辞令でなければ死亡したコールサイン持ちは永久欠番になっているのだろうか。
- エンブレムに描かれた動物は角が砲塔になっているカブトムシ。
G5 イグアス / G5 Iguazu
声:土田大 / Griffin Burns
AC:ヘッドブリンガー / HEAD BRINGER
アリーナランク:19/D
アリーナ初回報酬:COAM 58,000 / OSTチップ 3
ベイラムグループ専属AC部隊レッドガンの5番手
路地裏の博徒であったイグアスは大きな賭けに負け
そのカタとして第4世代強化手術の実験に供された
悪友ヴォルタと喧嘩に明け暮れるようになった彼は
あるとき木星戦争の英雄とされる軍人に因縁を付け
顔面が変形するほどの返り討ちに遭いそして今に至る
+
|
機体構成 |
時期 |
Chapter3まで |
Chapter4以降 |
右腕武器 |
LR-036 CURTIS |
LR-036 CURTIS |
左腕武器 |
MG-014 LUDLOW |
MG-014 LUDLOW |
右肩武器 |
BML-G1/P20MLT-04 |
BML-G1/P20MLT-04 |
左肩武器 |
SI-27: SU-R8 |
45-091 ORBT |
頭部 |
HD-012 MELANDER C3 |
HD-012 MELANDER C3 |
コア |
BD-012 MELANDER C3 |
BD-012 MELANDER C3 |
腕部 |
AR-012 MELANDER C3 |
04-101 MIND ALPHA |
脚部 |
LG-012 MELANDER C3 |
LG-012 MELANDER C3 |
ブースタ |
BST-G2/P04 |
BST-G2/P04 |
FCS |
FC-008 TALBOT |
(不明) |
ジェネレータ |
DF-GN-06 MING-TANG |
(還流型) |
コア拡張機能 |
NOT EQQUIPED |
ASSAULT ARMOR |
強化段階・実戦 |
5 |
5 |
強化段階・アリーナ |
3 |
---- |
|
- 二脚ACを駆るレッドガンの5番手。元博徒であり、大きな賭けに負けたカタとして第4世代強化人間の実験台にされた過去を持つ。
これが今度の実験体かね?- 作中で現役で活躍する第4世代強化人間は、主人公以外はイグアスしか明言されていない。ついでにレッドガンで強化人間と明言されているのは彼のみ。
- 感情に乏しいとされる第4世代とは思えない程に感情の起伏の激しい人物だが、621とは受けた手術の方式か何かが違うのか、はたまたミシガンと接しているうちに感情の起伏が戻ったのか。
- 第4世代は「感情」が乏しい、ではなく感情の「起伏」が乏しいなので、イグアスは怒りや憎悪などの感情から変化しづらい事例と考えると矛盾はない。
- ウォルターの弁である「第4世代型は不安定」という点についてはまさにそう見える。手術前はもう少し丸い人物だったりしたのだろうか?
- イグアスが第4世代、V.VIII ペイターが現行最新の第10世代強化人間であることを考慮すると、強化人間技術がここ数年で一気に飛躍したことが分かる。
- あるいは、イグアスが「借金のカタに受けさせられた」という経歴から、旧世代手術は施術へのコストはかからないがリスクは高く、上手く行けば強い兵士になれるが……という某鉄血ロボットアニメみたいなものなのかもしれない。
- 搭乗機「ヘッドブリンガー」はベイラム中量機をベースにパルスシールドを張りながら中距離を保つ射撃戦型。彼の粗暴な性格を考えると意外なほど素直にまとまった性能の機体である。この戦い方はミシガンに教え込まれたのか、それとも近接寄りのヴォルタとの連携を重視し、撹乱及び対軽量機体を想定しての事だろうか。
- 武装はやや攻撃力不足気味だが、フレームと内装のパーツは非常に優秀。この機体のデータをロードして武装を変えるだけで十分戦える機体が出来上がる。
- Ver1.02.1で両腕とも威力や弾速が強化、1.03.1では機動力やリニアのチャージ速度上昇など、単独でも割と侮れない火力になった。
- 戦いぶりには一定の堅実さも見て取れる。パイロットとしての才覚には恵まれていたほうなのかもしれない。
- イグアスのAIがガン盾構えの引き撃ち戦法なので火力が出ないが、実際に自分で操作するなら適切な距離でWトリガーで戦えば火力に不足もない。
- レッドガンはモスグリーンを基調としたミリタリックなカラーリングで統一されている中、イグアスの機体のみはミシガンと同じ重めの青色でカラーリングされている。彼の自己顕示の1つだろうか?
- 胸部左側から左腕にかけて赤色のデカールが使われている。カラーリングを保ったまま装備変更する小技を使ってもエンブレムと共に消えてしまう。
- 地味に彼の機体フレームMELANDER C3は、特典で入手できるG13を除くとレッドガンでは彼しか装備していない特注品。ベイラム内での扱いは決して悪いわけではなかったのだろう。
- 同フレームは各パーツの紹介文によれば「カスタムパーツ」との事。頭部パーツを除けばいずれも軽量化を施し、追加装甲により防御力の低下を最小限に留めつつ戦闘に関わる各種スペックを引き上げたものとなっている(頭部パーツのみ重量が微増しているが、調整の方向性は概ね同様)。イグアスより上位のナンバー4人はいずれも重装タイプの脚部とそれに合わせた構成の為、使い手の候補が居なかったか。或いはレッドの機体であれば、いずれイグアスの様にカスタムパーツを使う日が訪れたかも知れない。
- 「地中探査 - 深度2」にて道中に登場し襲いかかってくるが、この時のヘッドブリンガーは腕がMIND ALPHA、左肩がレーザーオービット、ジェネレータが還流型(VP-20C)に変わっており、新たにコア拡張のアサルトアーマーも追加されている。
- レッドガン部隊殲滅のミッションにて部隊を脱走したらしい事が聞けるが、脱走後にアセンブルを変更したのだろうか……?
- この時は621を倒す事で「物騒な穴蔵生活とはおさらばする」と口にしている。危険な地中探査作戦に従事する内に精神に不調を来たしたとも取れるが……詳細は下記のネタバレ注意の項目にて。
- エンブレムは羽根を広げたクワガタムシ…のように遠目からだと見えるが、実はよく見ると頭だけのクワガタを運ぶアリの図であることが分かる。強者をも食い物にしようという彼の反骨心の表れなんだろうか。
- 相方であるヴォルタの乗るキャノンヘッドのエンブレムは前述の通りカブトムシであるので、尚更見間違えやすい。
- ブリンガーは英語で運ぶ、もたらすなどを意味するのでその名の通りなエンブレムである。
- ヴォルタとはレッドガン入隊以前からの悪友で、二人共々ミシガンに叩きのめされレッドガンに引き摺り込まれた。
- イグアスが機体のコア左前面と左肩を、ヴォルタがコア背面と右腕を赤く塗装していることからも、二人の悪友ぶりが窺える。
- 非常に負けず嫌いな性格の持ち主であり、多重ダム襲撃で621と出会ったことをきっかけに、621に対して強い対抗心を持つようになる。
- 反骨精神も旺盛であり、鬼軍曹ミシガン相手に平然と憎まれ口を叩く。
- 他人に対して見下す際には木端と罵る癖がある。スネイルにも木端役人とかいうあたり、自分の知ってる気持ち捻った単語を一生懸命使ってる辺りも若いヤンキー風味。
- 多重ダム襲撃では「壁越え」への参加を自慢げに話していたが彼は出撃しなかったようである。G4の残したログに拠れば上手くサボりやがった、とのことだが…別働だったのか、或いは臆病風に吹かれたか。
- 壁越えに関しての情報を漏らしたコンプラ違反によりミシガンが作戦から外した説もある。なんせ相手は勢力問わずの独立傭兵なので当然の処置である。
- ルートによっては621との対決や共闘を通じて対抗意識をさらに強め、621に勝つことに激しく執着するようになる。
- 多重ダム襲撃以来、621を野良犬と呼び因縁を付ける。ところが当の自分自身もスネイルに狂犬と括られてしまう。その際は「まとめてんじゃねえ!」と、蔑称されたことより扱いの方にキレていた。因みに英語音声だと621を「Freelancer(フリーランサー)」と呼んでいる。
- 撃破報酬は45,000c。明細でも個人名は書かれておらず「ACの撃破」という表記のみ。
+
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ネタバレ注意 |
- 「賽は投げられた」ルートでは「集積コーラル到達(ALT)」において、スネイル共々621に撃破され死亡。しかし、その精神は何らかの方法でオールマインドに統合され、後にオールマインドからの刺客として再び621の前に立ちはだかることになる。
- オールマインドに取り込まれた強化人間達の中で彼が刺客に選ばれた理由について、直接言及されることは無いが、おそらくは621に対する並々ならぬ対抗心が理由にあると思われる。
- また度々言及する「耳鳴り」はおそらくCパルス変異波形の声であり、コーラルの感受性からオールマインドに取り込まれる「適性」があったのかもしれない。
- コーラル交信の適性はあったようなのだが、最後の最後まで変異波形の交信を耳鳴りとしか表現しておらず「声」として認識できた様子はない。
- この耳鳴りは1周目時点から本当に度々訴えており、その頻度たるや彼が敵機体として登場するミッションではその全てで同様のセリフがあるほど。
- 「地中探査 - 深度2」及び「集積コーラル到達(ALT)」でのアセンブル変更には、オールマインド製パーツ(腕・左肩)が含まれている。また「集積コーラル到達(ALT)」では621の移動先を知っていたらしく、襲撃時に「あいつらの言ったとおりだ…」と呟く。
これらの事から、地中探査作戦の最中にオールマインドから何かしらの接触があったのだと思われる。「小遣い稼ぎ」をしている内にログハント報酬として入手した可能性も無くはないが……。
- あれほどミシガンの「顔面に一発ぶち込む」ことに拘っていたのに部隊も脱走している。シナリオの進行につれて不穏な方向へと変化していく環境に決壊してしまったのかも知れない。
- C4-621の項目にも書かれているが、コーラルリリースに関する特別な強化人間リストに第4世代から2人候補が出ている。2人目がイグアスである可能性もあながち否定はできない。
- 2人目がイグアスだとすれば、彼の強化人間としてのナンバーはC4-700番台である。800番台の候補者も確認されるため、C4-621は相当に長い期間「在庫」として保管されていたようだ。
- この際に操縦しているACはマインドγ。アリーナで確認できる説明文「マインド素体パーツは旧世代型強化人間と 相性が良いことが確認されています」とのことからマインドβまでと違い、旧世代型強化人間(≒第4世代型強化人間のイグアス)が乗ることも視野に入っているACである。
- ちなみにこのマインドγの脚部は逆関節であり、中量二脚のヘッドブリンガーから脚部タイプが変更されている。こうした脚部の変更が伴うACの乗り換えを行うNPCはシリーズを通して極めて少なく、地味に彼の操縦ポテンシャルの高さが窺える。
- 第2形態前半でオールマインドが言う台詞は、過去作プロジェクトファンタズマのオマージュ。ぶっちゃけうがった見方をすると死亡フラグでしかないのだが……。
- その対抗心の強さたるや、自分を取り込んだオールマインドにさえ敵意剥き出しの悪態を吐き、しまいにはオールマインドからの干渉を意志の力だけで振り払ってしまうほど。オールマインドが思わず「取り込むべきでは…なかった… イレギュラー…」と後悔するほどである。
- 最期、彼の621に対する対抗心の根底にあった感情が「憧れ」であったことを吐露する。
- 感情の起伏に乏しいはずの第四世代でありながら激情家であったのは、オールマインドすら制御不能な程のイレギュラーな精神を持つ存在であったから、なのかもしれない。
- 自分が優位に立った時のセリフも「こんなもんじゃねえよなお前は」「知ってるぜ、お前はここからがうっとおしいんだ!」と言った言葉の中には侮蔑よりむしろそういう感情を感じられる。声優さんの味のある演技が唸る。
限界オタクじみたファンとか言うな。
- 主人公である621やV.IVラスティなど、今作の重要人物には足すと9となる数字が与えられている。彼の場合G4+G5=9となるが、壁越えで片割れを失った事で彼の運命は狂ってしまったのだろうか。
- 主人公に勝つことに執着するあまりラスボスとの一体化を果たすという展開は、ACLRの隊長ことエヴァンジェを彷彿とさせる。ルートによってはただの噛ませ犬で終わってしまう点も似通っている。
隊長みたいに格好良く最期を迎えるルートはないけど
- カラスの生態として蟻に寄生虫を取ってもらう蟻浴というものがある。621が取り込まれずに済んだのもイグアスが「悪い虫」を取ってくれたから...かもしれない。
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- STVの画稿(3)では、ヴォルタ共々リーゼント2人のうちいずれかというのが有力だろう。詳しくはヴォルタの項を参照。
- 名前の由来はブラジルのイグアス川からか。下流に存在するイグアスの滝で有名。
G6 レッド / G6 Red
声:岡井カツノリ / Robby Daymond
AC:ハーミット / HERMIT
アリーナランク:27/F
アリーナ初回報酬:COAM 40,000 / OSTチップ 2
ベイラムグループ専属AC部隊レッドガンの6番手
木星戦争における総長ミシガンの鬼神の如き勇猛は
報道映像を目にしたレッド少年に人生を変える衝撃を与えた
貧しい兄妹を養いつつ血の滲むような訓練を重ね
そして迎えた入隊試験当日
彼は直立不動で放った挨拶ひとつで合格を勝ち取ったという
+
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機体構成 |
右腕武器 |
HG-003 COQUILLETT |
左腕武器 |
DF-BA-06 XUAN-GE |
右肩武器 |
BML-G2/P03MLT-06 |
左肩武器 |
BML-G2/P16SPL-08 |
頭部 |
HD-011 MELANDER |
コア |
BD-011 MELANDER |
腕部 |
AR-011 MELANDER |
脚部 |
LG-011 MELANDER |
ブースタ |
BST-G2/P04 |
FCS |
FC-006 ABBOT |
ジェネレータ |
DF-GN-02 LING-TAI |
コア拡張機能 |
NOT EQQUIPED |
強化段階・実戦 |
5 |
強化段階・アリーナ |
1 |
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- 中量二脚ACを駆るレッドガンの6番手。少年の頃に木星戦争でのミシガンの戦いぶりを報道映像で目撃し、彼に強く憧れてレッドガンに入隊したという過去を持つ。それにしても一体どんな挨拶をしたのか非常に気になる。「男は黙ってレッドガン!」とかだろうか。
- イグアスを「先輩」と呼ぶ貴重な存在。イグアスが7年前にヴォルタと同時入隊し、レッドが年齢条件を満たしてすぐ入隊したと仮定した場合、現在のレッドは20代半ばといったところだろうか。
- ベイラムミッションのブリーフィング担当。ミシガンに影響されたのか、彼の言動は若き鬼軍曹といった趣きで印象深いが、とはいえその精神性はあくまで憧れからなる張子の虎。まだまだ発展途上らしく、アリーナランクは下から3番目と中々切ない事情が見える。
- とはいえチュートリアルミッションでのレイヴンはFランクでも順位圏外、さらにはモンキー・ゴードはランク外のため、上位30位に食い込めるだけである程度の実力があるという証明になるのかもしれない。
- 乗機「ハーミット」は他のレッドガン隊員と異なり、混ぜ物無しの全身MELANDERで統一されている。良くも悪くもザ・量産型と言った趣き。
- よくある企業ACと言えばそれまでなのだが、実はフレーム及びブースターはACテストのトレーナーと同じ構成である。
- それ以外の武器や内装はまるで異なるが、オールマインドが新兵プログラムの教習相手として採用する程度には優秀な構成とも言える。実際MELANDERは個々の性能もバランスが良く使いやすい。
- ミサイルとハンドガンで固めつつ、スタッガーしたらバズーカでぶち抜くと言う構成。
- FCSはABBOTを搭載している。ベイラム製なら後継機のTALBOTがあるだろう!と言いたいところだが、9530もの積載余剰に対してEN出力余剰はたった41しかなく、TALBOTを載せるには5足りないのである。さらにEN容量も心許ないので、まずはジェネレータから弄るといいだろう。ちなみにトレーナーACはしっかりTALBOT搭載。
- 単装8分裂ミサイルの取り回し向上やFCS全体のバランス調整を経たReg1.07.1現在は、ABBOTのままでも不足なく戦える。ジェネレータのLING-TAIは替えるべきだが。
- 正規軍パイロットだけあって、全体的にパンチ力不足ながらしっかりと遠近両方に対応できる武装が4つ付いており、同じFランク帯の二人や初AC戦の訓練生とは比べ物にならない性能。壁越え程度なら難なくこなせる。
- 度重なるアップデートでも全身の性能が堅調に底上げされている点で、割と恵まれた機体である。
- NPCのACとしてはペイントでパターンが設定されている数少ない機体のひとつ。パターン・各選択カラーともG3 五花海の鯉龍と同一である。レッドガン隊員ではふたり揃ってアリーナランク下位であり、その辺りからも若干のザ・量産型感が醸し出されてしまっている。
- ルートによってはG13(621)に対して「お前は独立傭兵にしておくには惜しい」「正式に入隊すればもっと上のナンバーを目指せる」「そのナンバーは縁起が悪い」と、こちらを心配する素振りを見せつつ正式に仲間になることを勧めるような通信を聞ける。
- 先に自己紹介を兼ねて寄越したメッセージでも言っていた「これからも使い倒してやるから覚悟をしておけ」という締めくくりをこの通信でも口にしているのだが、こちらは幾分か語気が柔らかい。
- 人によっては、仲間になることを勧めたところで聞き入れはしないだろう事を悟っているが故、僅かながら寂しさも滲ませているようにも聞こえるだろう。
- G7ハークラーは既に永久欠番扱いになっていると思われるため、もし正式に入隊すればG8以降のナンバーになっていたはず。G13は彼にとって新たに出来た後輩と言っても過言ではなく、面倒見がいいのも頷ける。
- ただしG13自体は過去にも何人かいたこともうかがえる。その殆どはまさしく使い捨てられたとして、生き残っていた場合は同じように勧誘していたのだろうか?
その割には後輩がいないので621が特別だっただけかもしれないが。
- 貧しい環境で弟や妹の面倒を見てきた事もあり、下位ナンバーのG13をレッドガン全体の弟分or妹分のように思って放っておけなくなったのかも知れない。
でもベイラムグループは621の価値を分かってないからなぁ……
+
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ネタバレ注意 |
- ブリーフィング担当から一転、ストーリー後半はベイラムから依頼が来なくなるためそのままフェードアウトするのだが、三周目「賽は投げられた」ルートのミッション「失踪」にて、横道に逸れた先で戦闘ログ持ちの隠しキャラのような形でようやく出会える。満を持して最後に戦える通常ACが彼なのだが、低火力とリペア無しが重なってアリーナランク相応でしかないため、今更感は拭えない。しかし彼もまた、戦闘面とは異なるアプローチで強烈な傷痕を残していくこととなる。
- アーキバスMT部隊に包囲され絶体絶命の状況に陥っていたところ、偶然にもG13と遭遇。G13へ援護を要請し共に敵を殲滅したのも束の間、凄惨極まる戦場のストレスによって錯乱状態に陥り。幾度となく依頼を遂行し、今まさに助けてくれたG13に対して「貴様は信用できない」と襲いかかってくる。
- ベイラム調査隊の先鋒として先行したものの味方MT部隊は壊滅し、同時に突入したG3とG5も理由はともかく離れてしまったため自身は孤立。周囲は惑星封鎖機構の鹵獲機体を始めとしたアーキバス部隊に占領されており、山狩りよろしく見つかったら蜂の巣にされる極限状況。更には謎の無人兵器もアーキバス相手に暴れ始め戦場は混沌に包まれており、仕方なしに隠れて脱出の機会を窺っていたが遂に見つかってしまう。ミシガンまでも既に死んでおり救援は絶望的な中で、そこにタイミング良く現れたのはこの地獄でいまだ健在の、独立傭兵でもあるG13……と言うのが彼の状況である。幸か不幸かG13の偽装死は知らなかったようだが、これでは発狂するのも無理はない。
- そんな地獄のような状況だから仕方ないが、戦闘時の台詞は感情を剥き出しにしており、ブリーフィングの時とまるで印象が異なる。普段は頑張ってキャラを作っていたのだろう。敵の殲滅直後は比較的落ち着いており、いつもの体裁を保っているだけに、まさに発狂と言っていい変貌ぶり。
- レッドガン部隊はどのルートで進行してもチャプター4終盤のタイミングで壊滅する為、自然に考えればレッドガンの主要メンバーの生き残りは事実上あの時点でまだ存命だった彼一人となっていてもおかしくはない。脱走したイグアスの生死については知りようも無かったはずだが、実際621の手で
スネイルのついでに始末されていたので、彼の予感は正しく的中していた。
- それ以外のモブキャラ隊員についても、レッドと共に深度調査に赴いていたMT部隊は壊滅しており、レッドガン迎撃の方でも壊滅させられているため、何人か生き残っていれば御の字と言ったところだろう。ミシガンの指示通り彼らが脱出レバーを引けていたとして、コールサイン持ちが全滅した上でまだ戦意が残っている者は非戦闘員含めて何人いるかもわからない。彼は正真正銘レッドガン最後の一人だった可能性すらあり、そもそもベイラム自体がコーラル争奪戦から撤退したことを考えると、例えG13を撃破し運良く地上に戻れたとしても、彼の行く末は……。
- 英雄たるミシガンの姿に憧れを見た若き戦士にしては余りにも惨い末路。とは言え、ベイラムのコーラル争奪戦脱落を決定付けた地底探査ミッションは、名目上は探査や調査であったものの、ネペンテスが健在の中で突撃させられたG6・G5・G3、そして最後はG1すら使い潰される決死隊同然と言うのが実態であった。そう考えれば性急に送り込まれた挙句、心身ともに極限まで追い込まれた彼が精神崩壊したのもやむ無しといったところか……。
- G3およびG5同様、「地中探査 - 深度1」のブリーフィングで突入させられているのが確認できるが、G3が裏切りG5が脱走したのもあり、その後「失踪」までの長い期間ずっと、彼は地下に取り残されたまま孤軍奮闘していたことになる。恐らく最初はミシガン達が救援に来てくれるのを信じていたのだろうが、彼は既にミシガンの死を知っていた。上層部から死刑宣告に等しい通信が入ったか、アーキバス側が話しているのを聞いてしまったか……地下にいた彼がどのように知ったかは定かではない。
- ミシガン死亡=ベイラム撤退であり、前者を知りながら後者を知らないとも思えない。コールサイン持ちとも逸れてしまい絶望的な状況の中、憧れであり心の支えだったミシガンを失い、救援すら望めなくなった彼の心情については察するに余りある。しかしそれでもなお、最後には限界を迎えたとは言え、長い間たった一人で諦めなかった彼の精神力は称賛に値するだろう。
- イグアス先輩の死は彼の予想に過ぎなかったが、「先輩たちも死んでしまった」と言う発言から、五花海の末路はしっかり知っていた可能性がある。しかしそれぞれの脱走や裏切りについて触れることはないため、彼がどこからどこまで知っていたのかは不明。散り散りになった仲間を案じていただけなのだとしたらあまりにも哀しい。
- 負けることはまずないだろうが、あえてここで彼に勝ちを譲ると、自らの手で撃破したばかりの「死神」に、レッドガンとしてコールサインの復唱を求めてくる……。
- 信用出来ないと断じようとも、完全に割り切ることは最後まで出来なかったのだと思われる。先述の勧誘台詞のこともあり、ミシガン同様に仲間思いな一面を強く感じられる。少なくとも、絶体絶命の状況で現れた独立傭兵を「アーキバス側の増援」とは思わず、自分に手を貸してくれると信じたのだ。
- 共闘中にG13が落とされた場合の台詞もちゃんとあり、仲間として見てくれていたのは間違いないのが感じられる。敵はレッドを優先的に狙うので、付近の炎で瀕死になってから穴に飛び込み、彼がやられてしまう前に炎で自滅するとよい。
- 尚、窮地に立たされた彼を援護せずに見殺しにする事も出来る。その際は「G13……何故助けない……」と悲痛な言葉を残して死亡する。仲間だと思っていたG13に手を差し伸べてもらえなかったのを見た彼の心境やいかに……。作中でも屈指の凄惨な最期と言える。
- 例え手を差し伸べたとしても、もし敵を殲滅する前にレッドが撃破されてしまった場合でも同様の台詞となる。とは言え世界観的にもプレイヤーの腕前的にも、ここまで戦い抜いてきたG13が雑魚に後れを取ることはまずないだろうし、彼の視点からは助けるフリをして意図的に手を抜いているように見えていたかもしれない。
- ただし運が悪ければ到着直後「手を貸せ!」とすら言われる前に集中砲火を浴びて瞬殺されてしまい、行き場のない恨みを吐かれることもある。
- この時、
見捨てようとして穴から戻ろうとしても、レッドを倒すまではエリアオーバーとなるため、彼との戦闘は避けられない。- 四脚でギリギリに滞空して大グレの爆風で消し飛ばすなどで、穴を降りずに敵を全て撃破することも可能。しかしその後、彼を迎えに行くと……?(参照動画。2:10辺り)いずれにせよ、彼の生存に希望は見出せそうにない。
あるとすれば三体まで倒して放置し、残りの一体をタイマンで倒してもらうぐらいか。月光は修正されたため動画のようには出来なくなった。
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- 名前の由来はアメリカ、テキサスとオクラホマの州境を流れるレッド川からか。
- ミネソタとノースダコタの州境にもある。こちらは「北のレッド川」と呼ばれ区別されており、日本でも有名なアメリカ民謡『Red River Valley(赤い河の谷間)』の歌詞の舞台ともなっている。
- エンブレムはヘルメットに棲み付いたヤドカリ。大砲が突き出ており、他のレッドガンメンバーよりもコミカルな画風なのが印象的。
- ヤドカリは英語で「ハーミットクラブ」と呼ばれる。
- 機体名のハーミットは「隠者」の意味。上記の通りヤドカリの英名に関わりがある。
- STVの画稿(3)では、消去法で坊主頭か遠目の黒髪のどちらかが有力だろう。
- 黒髪の方はカンフーめいた怪しいポーズを取っており、家族想いの若き鬼軍曹というイメージに合わない。レッドガンの末席という弟分的な立場からすると、坊主頭の方がしっくり来るか。
G7 ハークラー / G7 Hakra
- 登録番号Rb29、元ランク22/D、重量2脚ACを駆るレッドガンの7番手だったパイロット。汚染市街に残されたACの残骸から抜き取ったライセンス情報によって存在が確認できる。
- その後のストーリーで一切言及がないことから、被撃墜時に脱出できず死亡したものと思われる。
- 残骸およびライセンス情報から確認できる範囲では、頭部とコアがMELANDER、腕と脚部はTIAN-QIANG、右腕にバズーカXUAN-GEの構成。他の武器は不明だが積載量には余裕があるので、内装も含めて割と自由に乗せられる。
- 機体カラーは他のレッドガン隊員同様モスグリーンを基調としているが、左腕だけ赤く塗装されている。G4ヴォルタの機体キャノンヘッドを左右反転するだけで割とそれっぽくなるので、そこから細かく弄るといいかもしれない。
- バズーカの色はヴォルタとイグアス以外の隊員で共通している赤黒ベース。G6レッドの機体ハーミットのバズーカから迷彩パターンを外すと同じものになる。
- なおエンブレムらしきものはついていない。もらう前だったのだろうか?
正式入隊していないG13ですらあるのに。
- 現在のランク22/DはG3 五花海。
- 意外にランクが高く、死亡前はG3よりもランクが上だった可能性が高い(五花海が21/D以上から22/Dに落ちた可能性もある)。
- 名前の由来はインドとパキスタンを流れるガッガル・ハークラー川からか。
- かつては大河だったが今は涸れており、特定の時期にしか流れないとのこと。本編前に退場したことまで踏まえたネーミングか。
- 余談だが、【ウォッチポイント襲撃】でアーカイブ「通信記録:独立傭兵の情報共有」を持つ残骸が同じアセンをしている。単なる使い回しと思われるが…。
ベイラム MT部隊 隊員 / Balam MT Squad Member
- 「レッドガン部隊迎撃」には名前ありの人物が登場する。名前が明らかな隊員を紹介。
- ケネベック / Kennebec
- アーキバス(というより621)を舐めている人。G1 ミシガンに叱責される。
- 名前の由来はアメリカ、メイン州のケネベック川からか。
- オールバニー / Albany
- G5 イグアスを「負けが込んで逃げ出した」と評した女性隊員。G1 ミシガンに叱責される。
- 名前の由来はカナダ、オンタリオ州のオールバニー川からか。
- ポトマック / Potomak
- おそらくG1 ミシガンの愛機ライガーテイルの整備員。
- 名前の由来はアメリカ、バージニア州のポトマック川からか。
- オオサワ / Osawa
- G1 ミシガンがオールバニーの無駄口に対し「イグアスは貴様らの100倍は強い、G13はその20倍も強い、貴様らの何倍か計算してみろ(意訳)」と叱責した際、これを真に受けて「2000倍です! 総長!」とマジレスしてしまい、後に「数学が得意なオオサワ」とミシガンに揶揄される。
- 上記の天然回答に対する「答えていないで手を動かせ!」という当然のツッコミに戸惑っていたため、自分が天然ボケであることに気づいていない様子。
- 2000倍の実力差で撃墜されたものの脱出したらしく、戦闘終了まで隠れるよう促すミシガンに悔し泣きしながら応答。声だけで「お前は数学の得意なオオサワか!」と認知され、「かけ算以外もできるように近接射撃訓練を2割増やせ(意訳)」とアドバイス(?)を送られる。
- この時のミシガンの声が優し気である事、それを続ければ半年後にはできるようになっていると言うように自分で教導を叩き込むわけではないニュアンスから、おそらく621を前に自分の死期を悟って言い遺しているのであろう事が窺える。
- 名前は日本の大沢川からか。同名の川は多数存在する。また、沢自体が水源に近い谷川の意味がある。
- 余談だが、なんばマルイで開かれたポップアップストアではオオサワの電卓が完売一番乗りという意味不明な事態が発生した。テロップに名前すら表示されないモブなのにどういうことなの…(なおオオサワの名前は買って裏面を見ることで初めて分かるニクいデザインとなっている)。
- なおミッション失敗時にG1 ミシガンが救護班を呼んで負傷者を収容しろと言うため、ミッション成功時でもおそらく彼らの多くは戦死せずに救護されたものと思われる。
- 今作はシリーズでは珍しく「機体が撃墜されても必ずしもパイロットが戦死するわけではない」ことが強調されており、ミッション中に大破したはずなのに後で普通に生きていたという場合も多い。
- ただし、このミッションに限ってはミシガンが「いつでも脱出できるようにしておけ」とMT部隊に命令していたため、特別生存者が多かっただけの可能性もある。
大豊 パイロット訓練生 / Dafeng Student Pilot
- レッドガンのために外部アーキテクトが調整した「テスターAC」、その輸送任務を受けた訓練生。
- ミッション「テスターAC撃破」にて621の襲撃を受け、奮闘も虚しく撃破される。
- 死亡時の「ああ… 俺も… コールサインが 欲しかったなあ…」が切ない。初めて倒した時には罪悪感を抱いたレイヴンも少なくないだろう。
- しかし、初のAC戦ゆえかタイマン・弱い・リペア使わないの三拍子揃っており、序盤の稼ぎ場として狩られまくる羽目になった。哀れ。
- 2周目以降のアリーナにて同機体と対戦できるが、残念ながら彼自身の情報は記載されていない。
頭部以外は優秀な大豊製フレームで統一されており耐久力に優れる。しかし武装・内装は、反動制御が高く近接適性低めの重量腕にブレードと低反動のバーストAR、高誘導ミサイルのロック時間を悪化させるFCS、積載の多い重二に軽量ジェネ、右肩を空けて軽く纏めてあるのに重量射撃機用のブースタと、まるで噛み合っていない。- ブリーフィングによると「アセンブル最適化が施されており、熟練のパイロットに渡れば無視できない脅威となる」らしいが、とてもそうは思えない機体である。
- 実際の所はアーキバスからベイラムへの「威力偵察」や「妨害工作」に類する依頼だったのではなかろうか。
- 「テスターAC撃破」での対決時はARとミサイルで中距離から削り、近寄る相手には迎撃気味にブレードで切りかかってくる。この機体で出来る事はやっており訓練生としては悪くない動きではあるのだが…現実は非情である。
- 特に新米傭兵に限って言えば、序盤に戦う練習台としては妥当な強さなのだが、残念ながら彼を襲うのはルビコプターの洗礼を超えてきた者達である。
- たまに地形をいい感じに使ってきて長引くことがある。とは言え
逆にハマることもあるしこちらの動き次第でどうとでもなるので、そういう意味でも練習になるだろう。
- 前述の通り武装・内装の噛み合わせが酷く、右肩に武器を積んだ程度ではだいぶ厳しいのが現実。むしろよくあんなに動けるなと感心するレベルであり、彼がどれほど血の滲む訓練をしていたかが垣間見える。
もっとも、こんな機体ではコールサインを貰っても長生きできなかっただろうが……。- テスターACのプリセットが手に入る頃には新人プレイヤーも上達し、各種パラメータへの理解も進んでいることだろう。その上で改めて彼の機体を見て、そのトンチキ具合を理解出来たなら君も一人前……かもしれない。
- ある程度攻撃を受けていると、何段階かに分けて結構喋る。彼の台詞はロボアニメの主人公のように中々熱い展開を見せてくれる。……あくまで彼の視点では、だが。
- 作中においてはインビンシブル・ラミーやインデックス・ダナムさえアリーナ圏内であることを考えると、彼がアリーナ圏外なのは少し不自然に思える。訓練生ゆえに単に未登録だったのだろうか。
G13
AC:テンダーフット / TENDERFOOT
+
|
機体構成(予約特典デフォルト) |
右腕武器 |
RF-024 TURNER |
左腕武器 |
PHI-32: BU-TT/A |
右肩武器 |
BML-G1/P20MLT-04 |
左肩武器 |
NOT EQUIPPED |
頭部 |
HD-012 MELANDER C3 |
コア |
BD-012 MELANDER C3 |
腕部 |
AR-012 MELANDER C3 |
脚部 |
LG-012 MELANDER C3 |
ブースタ |
BST-G1/P10 |
FCS |
FCS-G1/P01 |
ジェネレータ |
AG-J-098 JOSO |
コア拡張機能 |
NOT EQUIPPED |
|
- ミッション「多重ダム襲撃」の際にC4-621がG1ミシガンから賜ったコールサイン。ミシガンによると「一昨日空きができた」とのこと。
- 621がG13になるため、G6 レッドからは「G13 レイヴン」と呼称される。レッドガンは川や湖から名称がとられるため、レイヴンという名前は不自然ではないか?と思うかもしれないが、実はアメリカやカナダ、中国にはそのままずばりレイヴン川が存在したりしている。
- ダム襲撃の少し前、レッドガンに届けられるはずだったテスターAC及びパイロットの訓練生が何者かに撃破されている。
まあ襲ったのは621なんだが。このことから本来G13はこの訓練生のために用意されていたのでは、との見方がある。
- 上述の通りダム襲撃にあたって貸与されたものだが、作戦終了後も回収される事はなくG13と呼ばれ続ける。
裏切ろうがレッドガン部隊迎撃に参加しようがG13。このあたりはミシガンのスタンスなのかもしれない。
- レッドからは「縁起が悪い」と言われている。遥か未来でも13番を縁起が悪いとする考えは未だに残っているようである。最も縁起の悪い数字が割り振られるのは「SF作品の軍隊」でも珍しくは無いのだが。
- 有名所だけでも『第13独立部隊(機動戦士ガンダム)』や『第13艦隊(銀河英雄伝説)』と言った例がある。
- ミッション「レッドガン部隊迎撃」でのミシガンによる「G13のコールサインを貰って未だに生きてる」という話や「捕虜救出」でのナイルによる「G13はまた欠番になったか」との発言から、以前から空席になりやすい、曰く付きのコールサインであることが窺える。
- G6 レッドに「そのナンバーは縁起が悪い」「正式に入隊すればもっと上のナンバーを目指せる」と言われている点やG8以降のレッドガン隊員が居なかった事を考えると、外部傭兵や臨時拝命者用のナンバーだと思われる。正規所属のレッドガンでもガンガン使い潰されてる事を見れば、そう言ったナンバー拝命者の寿命が短いのも当然であろう。
- 対称に1周目でもG4 ヴォルタとG7 ハークラーは戦死が確認できるものの、「アイスワーム撃破」においてミシガンがラスティを褒める際に「ナンバーが空いていれば勧誘した」と語る辺り、G1〜7はすぐには空席にならない方針と取れる。
- 予約特典のTENDERFOOTのACデータ名が「G13 Raven」となっているため、この機体はG13任命後の主人公の機体だと思われる。
- なお、「Tenderfoot」の意味は「初心者」や「新参者」。特にボーイスカウトやアウトドアにおける新人を指すこともあり、ミシガンが言う「遠足」とも掛けてあると思われる。
- 本来は終盤近くで解禁されるフレームを、予約特典として最序盤から使う形となる。武器・内装は初期機体と同じだが、それらを変えれば最後まで戦うことも十分可能。
- なお中盤までのイグアスの機体ヘッドブリンガーとは、フレーム構成が全く同じである。
同じは嫌だったのか終盤以降はフレームを腕部パーツのみより射撃に特化したものに換装するが。
- 尚、ナンバー13が不吉だと言うのは西洋圏に措ける〈忌数〉だからなのだが、その理由は『最後の晩餐で十三番目の席に座って居た使徒ユダ』に由来するとされる。
- またそれに準えてアーサー王伝説の円卓にも「呪われた13番目の席」が存在し長らく空席だったが、騎士ガラハッドは十三番目の席に座り呪いに打ち勝ったとされる。
- Gナンバー13となった621はルート次第ではあるがレッドガンを壊滅させる『ユダ』とも取れるが、聖杯探索を成し遂げたガラハッドに準えた存在とも取れるかもしれない。
ヴェスパー / Vespers
- アーキバスの擁するAC部隊。メンバーはナンバリングに合わせて「第◯隊長」とも呼ばれている。
- ACでの荒事を担当する戦闘部隊なのかと思いきや、各隊長が作戦立案や補給や経理なども兼任している忙しい人達。強化人間は事務方面でも有能なのか、後方部門を設けてもらえないほど扱いが悪いのかは謎。
- ヴェスパー部隊のエンブレムはアーキバスのロゴの「Λ」部分を水面に映したものを「V」に見立てている。
- 個人エンブレムは「丸みを帯びた逆三角形の中に人体の一部とナンバーを描いたもの」という特徴があり、強化人間手術を暗に示唆して
気持ち悪いものとなっている。ラスティは例外で人体の一部が描かれていない。
- 「Vesper」はラテン語で「夕方」「宵の明星」を意味する。ヴェスパーは英語読みで、ラテン語読みだとウェスペルになる。
- ヴェスパー部隊エンブレムのモチーフが鐸の様なので「晩鐘(Vesper Bell)」という意味かもしれない。
- V.Iフロイトと、自己申告で真偽不明のV.IVラスティを除き、第7世代以降の強化手術を受けている事を明言されている。
- なおヴェスパー部隊のエンブレムは「ストーリーミッションの」ヴェスパー7排除にて六文銭を撃破することで入手できる(V.VII スウィンバーン撃破の場合はルビコン解放戦線のエンブレム)。リプレイミッションで取得不能な収集要素はこのエンブレム2択のみのため忘れ去られがち。
- コールサインは字幕でも「V.I」のように略して書かれるが、日本語音声ではきちんと「ヴェスパー・ワン」と発音している。一方、英語音声だと「ブイワン」「ブイツー」と言った具合に字幕通りとなっている。
- メンバーの名前の由来は歴史上の著名人物だと思われるが、一般名であり候補が多すぎるため詳細不明。
- 構成員のACは一部を除き、程度の差はあれど金属光沢がハッキリと分かるカラーリングでレッドガンとは対照的。「戦闘ログ回収」で入手できるアーカイブ曰く“実弾兵装は通常運用されない”との事だが、それらを扱うメンバーもチラホラ。
V.I フロイト / V.I Freud
声:沖野晃司
AC:ロックスミス / LOCKSMITH
アリーナランク:01/S
アリーナ初回報酬:COAM 100,000 / OSTチップ 6 / 左肩武器 Vvc-700LD
アーキバスグループ強化人間部隊「ヴェスパー」の首席隊長
フロイトはアイランド・フォーの動乱において作戦成功率94.7%を記録した
稀代のエースパイロットであり
「スネイル同様の調整を重ねているに違いない」と周囲から見なされている
しかし実際のフロイトはACを駆る事を愉しみ
日々の小さな上達を積み上げ続けた、ただの人間である
+
|
機体構成 |
右腕武器 |
RF-024 TURNER |
左腕武器 |
Vvc-770LB |
右肩武器 |
SB-033M MORLEY |
左肩武器 |
Vvc-700LD |
頭部 |
HD-011 MELANDER |
コア |
VP-40S |
腕部 |
VP-46S |
脚部 |
LG-011 MELANDER |
ブースタ |
FLUEGEL/21Z |
FCS |
FC-006 ABBOT |
ジェネレータ |
VE-20A |
コア拡張機能 |
PULSE ARMOR |
強化段階・実戦 |
3 |
強化段階・アリーナ |
5 |
|
- アーキバスグループ強化人間部隊ヴェスパーの首席隊長を務める男性。
- アイランド・フォーの動乱における作戦成功率94.7%とは、19回中18回の割合で成功させたということ。完成された傭兵と称されるキングが89.6%であることからも、その圧倒的な戦績がうかがえる。
- ACを駆ることを楽しみ、小さな上達をコツコツと積み重ねることで頂点に達した努力の人。だがおそらく本人に努力しているという意識はなく、ひたすら自分の楽しみを追求した結果なのだろう。
- フロイトを除いて、アリーナでのヴェスパー部隊メンバーの説明には漏れなく受けた強化手術に関連する記載がある。明言こそされていないが上記のフレーバーも加味すると、フロイトは強化手術を一切受けていない普通の人間の可能性がある。他人を犠牲にしてまで強化の調整を受け続けている第2隊長スネイルと対象的であり、両者の間にある隔絶した差が窺い知れる。
- 首席隊長という立場ではあるが、彼自身は自分の立場に関心が無く、AC戦闘技術を磨き強敵と戦うことにしか興味を持っていないらしい。
- そのためかヴェスパー部隊の指揮は実質的に次席隊長であるスネイルが担っており、フロイトはスネイルが立案した作戦に従って戦うだけという、立場が逆転したような状態になっている。今作のアリーナトップランカーであるが、ミッションでの登場も1度のみ。
- しかしフロイトの方も唯々諾々と従っているわけではなく、ザイレムで621と交戦した際は自分の興味関心を優先し、「駄犬(621)は無視しろ」というスネイルの指示を無視して621との交戦を続行している。
- その「自由人な振る舞い」「ACの操縦・上達にしか興味がない」「強化未施術(疑惑)」などの要素からプレイヤーのメタファーになっているとも解釈出来るキャラクターである。
- 自身が撃破された際には死の間際まで戦いを続けるためにロックスミスの再起動を試み脱出しようとする素振りすらなく、621を撃破した際には勝利したにも関わらず不機嫌そうに勝負の継続を迫っている。求めているものは強敵との戦いの時間そのものであり、任務の成否や己の生死、勝敗にすら興味が薄いのかもしれない。
- 意外と声は若々しい。
- ミッションにて高空を飛ぶザイレムの上で交戦することになるが、その際はチャティを「無人機らしい動き」、621には「お前の戦い方はまさしく猟犬」「この高度で鳥じゃないのが面白い」とそれぞれ評した。
- 戦闘中劣勢に陥っても「そういう動きもあるのか」とまるでゲームでもしているかのような感覚で戦っている節がある。いくらACの操縦を愉しむと言えど、命のやり取りをしている雰囲気を全く感じさせないのは、恐らく元からどこか浮世離れした性格なのだろう。上述の通り、勝っても負けても生死に対する意識や執着は希薄な様子。
- 撃破報酬は180,000c。トップクラスの金額だがミシガンには劣る。組織運営や部隊指揮をとっている様子がなく、個人戦闘技能特化だからだろうか。
もしくはクライアントの懐事情か。
- 名前の由来は心理学者「ジークムント・フロイト」、もしくはヴェスパー部隊員のメンバーの由来の多くが芸術家と結び付けられることから、ジークムントの孫である画家ルシアン・フロイドからか。
- サルバドール・ダリの彫刻で「カタツムリと天使(Snail and the Angel)」という作品が存在する。これは懇意にしていたフロイトを訪問した際に見たカタツムリに着想を得て製作されたものと言われている。
- この作品で掘られているカタツムリの渦巻きは人間の頭部、特にフロイトの頭部に関連付けられているとされ、このあたりをフロイトに代わりヴェスパー部隊を指揮するスネイル(=フロイトの頭脳となるカタツムリ)という関係性に落とし込んだネーミングとする説もある。
- 乗機「ロックスミス」は万能型ブースタを載せた中量二脚。アーキバス製とベイラム製を半々にミキシングしたフレームは隙が無く、ドローンとライフルで削り肩の散バズやレザブレでスタッガー時を狙う形のシンプルな構成。攻めるばかりでなくパルスアーマーも備えており、スタッガー対策にも用いてくる。
- 機体の防御バランスやAIは優秀なのだが、如何せんジェネレータが貧弱。EN武器適性重視で他性能の低いVE-20Aを積んでいるせいで機動力が犠牲になっている。
- レーザードローンもブレードもEN武器適性の影響を受けない。軽さを重視したのかもしれないが、EN武器適性を落としてそれ以外を底上げしたVP-20Sが余裕で載せられる。
- 「レギュレーション更新の度に強くなる」という妙なジンクスがある。採用されているパーツが基本的なものないしマイナー路線な傾向から、毎回何かしらのパーツに強化調整が入っている。
「ACを駆る事を愉しみ 日々の小さな上達を積み上げ続けた」のではなく機体性能を積み上げ続けてますよねこれ…。- 断続的にアサルトライフルの強化を受けたことに加え、Reg1.04.1にて拡散バズーカ、レーザーブレード、腕部パーツが強化された点は大きい。
- 全体的に機体負荷が軽くなったことで機動力が向上し、腕の近接武器適性が大幅に上がったことでブレードがかなり痛くなった。地味な強化に思えるが、拡散バズーカでACS負荷を蓄積、ライフルでその回復を阻害、ドローンで回避を誘発からのブレードというコンセプトは洗練されたと言え、相応の爆発力を発揮するようになった。
とはいえ自分から距離を詰めることは稀なのでまだまだ噛み合いが悪い。
- さらにReg1.06でブースタの近接攻撃推力が一気にトップクラスになり、レーザーブレードの踏み込みに磨きがかかった。
- Reg1.07にてついにジェネレータにも手が入った。せっかくのEN武器適性を無駄にしている事は変わらないが、基本性能の向上でEN管理に余裕が出たため、動かしていてカツカツ感は緩和された。
- Reg1.07では他パーツも多数強化されており、もはや1.01準拠のパーツはレーザードローンとパルスアーマーのみという状態。特にレーザーブレードの強化と腕の近接武器適性上昇が大きく、接近戦では油断のならない敵に。
- 総じてReg1.07現在のロックスミスは「実力次第で多様な選択肢を臨機応変に選べるポテンシャルを持っている」という、ランク1の名に違わぬ機体構成になったと言える。
それでもジェネレータは変えた方がいいのだが…。
- カーラ曰く「レーザードローンを扱える人間はそうはいない」らしい。設定上の彼の強さを窺い知れる。
- プレイヤーが使う分にはゲーム的処理で自動攻撃してくれるが、本来は何か特殊な空間認識能力を要する武器種なのかもしれない。
- 説明文通り、フレーム・内装・武器の全てのカテゴリで敵対企業であるベイラムのものを採用した混成機体となっている。
- AC4のトップランカーポジションであるベルリオーズが「自身の高い戦果をもって認めさせる」形で敵対企業のパーツを用いていることのオマージュだろうか?
- しかしベルリオーズはフレームを自社製の純正品にしているので最後のラインは保っている。フロイトはそれすら守らず、まるで独立傭兵のような立ち振る舞いである。
- 企業間の争いには興味を示さず、単純に強者との手合わせを求める孤高の求道者という立ち位置は、後述の通りPS2シリーズのトップランカーらを彷彿とさせる。彼らの多くと違い実際にミッションで戦える所は、旧作ファンからすれば中々嬉しい所ではなかろうか。
- 本作において強化人間であることのメリットは「多様なアセンブルに即対応できること」とされている。努力によってのみACを操縦している純粋な人間である彼はミッションに応じてアセンブルを変更して対処する、ということが出来ないのであろう。ベイラム製のフレームを使用していたり、汎用性を重視した装備構成だったりするのは「それしか使えない」からという可能性もあるだろう。
- フレームはいずれも説明文にて「量産品」と明記されたものである。他にも手持ち武器は初期ライフルとレーザーブレード、FCSは近距離特化の旧式モデル……といった具合に、ジェネレータやドローン等を除いては基礎的なパーツを愛用していることがわかる。まさに弘法筆を選ばずといった佇まいに痺れたプレイヤーも少なくないだろう
- エンブレムは膜を突き破り天を突く腕、あるいは黒い何かに絡め取られた腕。ちょうどハンドラー・ウォルターの意匠と対になっているのが意味深だが、少なくとも作中ではウォルターとの繋がりは触れられていない。
- いくつもの強化人間を造り、ルートによっては自身も強化人間になった(された)と思われるウォルターと違い、最後まで素のままの人間であったフロイトは真逆の存在ではあるか。
- もしくはただ単純にヴェスパーのエンブレム共通のデザインである人体の一部にかつてヨーロッパに存在した呪術道具である栄光の手を組み合わせただけかもしれない。
- ヴェスパーらのエンブレムが各々の強化手術にまつわるものだろうというのは上述される通りだが、(恐らくは)そのような手術を受けていないフロイトのそれは、単なる修練によって「腕」を磨いてきたことを示しているとも読み取れる。素敵だ…
- 機体名ロックスミスは「鍵職人」の意味。
- 呪術道具としての栄光の手は見たものを動けなくする効果・あらゆる鍵を開く効果などを備えているとされ、盗賊が用いることもあったという。「鍵職人」の命名もそこから来ているのだろう。彼がエースパイロットであること・今作の企業が押し込み強盗同然にコーラルを略奪する立場にあることを踏まえると、ランク1らしい不敵で洒落たネーミングであると言えるのではないだろうか。
- また、かのマリー・アントワネットの夫として有名なフランス王ルイ16世は、錠前づくりと狩猟に明け暮れていたという。組織のトップでありながら趣味に明け暮れ、時代の変革に対して積極的に動かなかったことによって組織の壊滅を止められなかった(止める気もなかった)、というのは似通った部分を感じられる。
- STVの画稿(4)では、右端にいる人物が彼だろうか。
- 右手に持っているヘルメットは任務から帰投したばかり、あるいはいつでも出撃できるようにというイメージ。
V.II スネイル / V.II Snail
声:手塚ヒロミチ / Jon Lipow
AC:オープンフェイス / OPEN FAITH
アリーナランク:06/A
アリーナ初回報酬:COAM 85,000 / OSTチップ 4
アーキバスグループ強化人間部隊「ヴェスパー」の次席隊長
スネイルは第8世代手術を受けて強化人間となった後
新しい術式が普及する度にその長所を取り入れるべく再手術を繰り返している
彼が受ける「調整」の安全性を保証するため、多くの強化人間が死んでいった
+
|
機体構成 |
時期 |
敵として登場時 |
アイスワーム撃破 |
右腕武器 |
VP-66EG |
VE-66LRA |
左腕武器 |
VE-67LLA |
VE-67LLA |
右肩武器 |
VE-60SNA |
VP-60LCD |
左肩武器 |
Vvc-70VPM |
Vvc-70VPM |
頭部 |
VE-44A |
VE-44A |
コア |
VE-40A |
VE-40A |
腕部 |
VE-46A |
VE-46A |
脚部 |
VE-42A |
VE-42A |
ブースタ |
BUERZEL/21D |
BUERZEL/21D |
FCS |
VE-21B |
不明 |
ジェネレータ |
VE-20C |
不明(還流型) |
コア拡張機能 |
ASSAULT ARMOR |
不明 |
強化段階・実戦 |
5 |
---- |
強化段階・アリーナ |
0 (5?) |
---- |
|
- 重量二脚ACを駆るヴェスパー部隊の次席隊長。第8世代強化人間であるが、新しい術式が普及する度に再手術を繰り返しているらしい。
- なお真っ先に自分に施すのではなく、まず他人で試し安全を確認してから行っている模様。少なからず犠牲者も出ているらしく、腹黒さに拍車がかかる。
- エンブレムが顔を何回も開いているものなのは何度も手術を受けていることを意味しているのだろうか。
- 「顔(面)が割れる」という言葉には、ややネガティブなニュアンスではあるものの「その人が誰であるか広く知られる」という意味もある。後述の通り、機体名のフェイスは顔を意味する「FACE」ではなく、信頼を意味する「FAITH」であることを踏まえれば、ヴェスパーである事等諸々踏まえて自身こそがアーキバス(の看板)であるかのような自負があったのかも知れない。「私こそが企業だ!」というかの強烈なセリフも、そうだとすると納得がいく。
信用の拡大だ!
- 性格は尊大かつ傲慢で、自分以外の人間を一人残らず見下していることを隠そうともしない。その対象は自分より上の立場にあるアーキバス上層部の面々も例外ではない。
- 「ルビコンの解放者」ルートにおいては裏切り者のV.IVや無能な上層部、そして自分の生命を狙った(もしくはないものとして扱った)621など、己を取り巻く環境への怒りが頂点に達し、621を「駆除」するため、アーキバス・バルテウスに搭乗し襲い掛かってくる。その狂態、戦いの果ての断末魔は必聴。
- 上にもある「私こそが企業だ!」という
迷名言はこの時に聞ける。英語版だと「I AM ARQUEBUS!(私こそがアーキバスだ!)」となっている。- なお、アイスワーム戦をダラダラやっていると「…そう簡単には落ちませんよ 私はヴェスパー アーキバスです」という似たセリフが聞ける。
この頃から割とギリギリだったらしい
- 尊大なセリフではあるが組織間の駆け引きや交渉に策謀、無能な上層部との折衝、隊長らしい事をしないフロイトに代わり作戦立案に前線指揮に直接戦闘など、やる事はやっている…程度では済まない仕事ぶりである。ここまで来ると「私が企業だ!」と言いたくもなる気持ちも分からなくもない話ではある。
- この時のスネイルの状態を考えると第4隊長は裏切り、第6、7隊長は死亡または再教育センター送り、第5隊長は状況によっては死亡、第1隊長は元から制御不能と実働できる部隊員が半分以下になってしまっている。抜けた人員分の仕事のフォローだけでも大変な所に621の声明で解放戦線の大攻勢ときたら怒りが頂点を超えて錯乱してもむべなるかな……
- 戦闘中の台詞を聞いてみると、プレイヤーサイドから見れば只管に嫌な奴だったスネイルも、ステレオタイプな中間管理職の悲哀に苦しんでいたことが見えてくる。超兵器を駆って襲い掛かってはくるものの、口にする怨嗟の言葉はまるで居酒屋での愚痴のよう。
- 「レイヴンの火」ルートでは直接対決することはなく、「企業勢力迎撃」でのフロイトとの通信が最後の出番となる。
- 同ミッションで地上で指揮を執っている旨の発言をしていることから、レイヴンの火に巻き込まれ死亡している可能性が高いが、「カーマンライン突破」にてアーキバスにとっての最重要エリアにも関わらずそこへ対する一切の指示などの通信が無いことや、「ルビコンの解放者」ルートでザイレムを用いて何をするかの見当がついているような発言があること等を考えると、フロイトが撃破されザイレムの制圧に失敗した時点で見切りをつけ、ルビコンを脱出したのではないかとする意見も。そんなことしたら文字通り全てを失うかファクトリー送りにされそうな話だが。
- 「賽は投げられた」ルートでは、オールマインドの密告により不意打ちする相手の621から逆に不意打ちされ、驚きながら応戦するもあっけなく敗北。(皮肉にも隠れながら友軍を見殺しにしていたせいで)誰にも助けて貰えないまま廃都市の薄暗い下水の中で散るという、そのエリートぶりには似つかわしくない惨めな末路を迎えた。
- その際に「…まあいい 身体に聞くことにしましょう」とfAのジェラルド・ジェンドリンのような台詞を言うことが一部でネタにされている。
- ホーキンス曰く、頻繁に緊急招集をかけ、偉そうに遅れて来るのがいつものことらしい。
- 上にもある通り首席隊長であるフロイトに代わり、ヴェスパー部隊の指揮および作戦立案を担っている。
- その作戦能力は非常に高く、壁越えを果たし封鎖機構の戦力を多数鹵獲し技研都市到達も先行して成し遂げ更には621すら捕獲して見せたのは流石と言うしかない。あそこで対人警備がもう少し厳重なら621はジャンクACにたどり着けずにアーキバスの一人勝ちで終わった可能性も高い。
- 「旧宇宙港襲撃」のブリーフィングではラスティから作戦の穴を指摘されたりしているが、これに関してはワザと危険な旧宇宙港へ621を回し、「壁越え」しかりあわよくば封鎖機構の増援で始末しようと目論んでいた可能性が高い。
- こういった立場で嫌味な性格のキャラとしては珍しくバリバリ前線に立って戦っている。アイスワーム戦でも自ら出動するほど。案外、自分の本分はAC乗りという意識が強いのかもしれない。
- イグアスからは「木端役人」と言われているが、ラスティは「伊達にヴェスパー上位じゃない」と評している。最先端の強化手術や先進開発局のパーツに裏付けされている部分はあるにせよ、第2隊長に相応しい戦闘能力はあるようだ。
- 因みにアイスワーム戦で意外と粘るのは単にイベントバリアが厚めだから。逆にイグアス君が簡単に溶けるのはイベントバリアが薄いからである。
- AC名「オープンフェイス」。名称は「FACE(顔)」ではなく「FAITH(信頼、信仰)」。
- 先進開発局製を中心にアーキバス系列製で統一された重量二脚。動きは鈍いが二脚AC屈指の堅牢さを誇る。
- 武装はスタンガンとレーザーランス、ブースタもAB推力特化型という近距離突撃戦志向なのだが、近距離アシスト適性が非常に低いFCSを採用している上にジェネレータのEN射撃武器適性が完全に腐っているなど、武装と内装がどうにも噛み合っていない。企業戦士の悲哀は機体にも顕れている。
- とはいえ、武装自体はシステムから愛された強パーツで固められており、ゲーム的に重量機自体が強いこともあって侮ってかかれる相手ではない。スタンガンと垂直プラズマミサイルで衝撃・放電を溜め、そこにワーム砲とランスを刺すというスタイルは、嵌ると一気に追い詰められる。
- ゲーム進行上、初めて機体を見ることになるアイスワーム撃破ミッションではワーム砲とスタンガンを持ってきておらず、代わりに拡散レーザーキャノンとレーザーライフルVE-66LRAを装備している。ワーム砲の一号機は621に貸与されたため、その後に増産された物に換装したのだろう。
- アイスワーム戦の物が本来のアセンブルだとすれば、アサルトブーストで一気に接近し、重装甲と高安定を武器に接近戦で削り勝つというコンセプトだったと思われる。ジェネレータの相性もこれなら納得できる。
- 換装されたワーム砲が初めて披露される場面では、とあるボス戦で疲弊した621の無力化に大活躍することに。
- なお、FCSの近距離アシスト適性を改善するだけでも使い勝手はかなり改善される。自機として使い、かつアーキバスマンとしてこだわり続ける場合は、アップデートのたびに近距離適性が強化されているVE-21Aに換装しよう。
- ドム脚・ワーム砲・スタンガン・垂直プラミサ・バーゼルなど強パーツを多数搭載しているが、アプデでナーフが繰り返され弱体化している。アプデで強化が繰り返されたフロイトとは対照的。
- ヴェスパー所属のACは多少の差はあれどどの機体も金属光沢が強めに出るギラギラしたカラーリングをしており、マットでミリタリーテイストが感じられるレッドガンのAC達と比較するとスポーツカーのようなイメージなのだが、本機は光沢の無いカラーリングをしている。
- ヴェスパー内で金属反射が殆ど感じられないカラーリングは他にラスティが該当するが、あちらは出自や正体からして生粋のヴェスパーではなかった。
- つや消しの塗装は汚れが目立ちやすい代わりに外観の変化が少ない為、長期的に見ると美観を保ちやすいという特徴がある。機体名に「信用」の名を選んだり、自分こそがヴェスパー、企業であると主張するあたり、アーキバスを体現する自らの機体は不朽であり他のメンバーのような看板頼りのメッキは必要無いという自信を表現している……のかも知れない。
- 上記の様々な記述から分かる通り彼は「アーキバスの上層部」には属していない(少なくとも彼自身は彼の立場を上層部とは捉えていない)。戦闘部門の長という立場はアーキバスにおいてそこまで高い地位を与えられていないのであろう。
- (アーキバスには彼をマネジメントできるとんでもない有能なマネージャーがいることが分かる)
- 撃破報酬は「シンダー・カーラ排除」および「集積コーラル到達 ALT」の両方共80,000c。ナイル以下、ノーザーク2人分である。
- ヴェスパー事実上のトップにしては安すぎでは?と思うかもしれないが、これは「シンダー・カーラ排除」では撃破ではなく撤退、「集積コーラル到達 ALT」では公的には死亡確認がなされていない状態故に正規の報酬金が支払われなかった事が原因だと思われる。裏を返せばこの安さこそが、ルビコンにおけるアーキバスの快進撃の真相を語っているとも言える。
- 攻略本ではアリーナでの強化段階が0と記載されているが、ミッション同様に被ダメージ0.85倍(ACS 動的防弾制御調整 15%)となっているため、実際は強化段階5と思われる。
- STVの画稿(4)では「一番偉そうな人」がスネイルだと思われるものの、ヴェスパー部隊は各々を見分ける決定打に乏しい。
- インタビューを断りつつ先頭を歩きそうなイメージと、どっしりとしたフォルムの重二を駆ることから、中央にいる大男が彼だろうか。うなじ周りや側頭部が機械化されている(頻繁な再手術の証?)ようにも見える。
- 結構な人が幻視する「神経質メガネ」な雰囲気や、自身を常にトップと考える言動を鑑みると、右端のヘルメットを持った男かもしれない。隣の男に話しかけられているが、顔を向けようともしないスタイルも彼っぽい。
V.III オキーフ / V.III O’Keeffe
声:山田浩貴
AC:バレンフラワー / BARREN FLOWER
アリーナランク:12/B
アリーナ初回報酬:COAM 72,000 / OSTチップ 4
アーキバスグループ強化人間部隊「ヴェスパー」の第3隊長
オキーフは厳密には旧世代型強化人間であり
アイランド・フォーの動乱における諜報活動を担ったエージェントの一人だった
その後アーキバス情報部門に招聘された彼は
脳内コーラルの焼き付きを中和するという第9世代手術の提供を条件に承諾したという
+
|
機体構成 |
右腕武器 |
MA-J-200 RANSETSU-RF |
左腕武器 |
Vvc-760PR |
右肩武器 |
BML-G1/P29CNT |
左肩武器 |
Vvc-70VPM |
頭部 |
20-081 MIND ALPHA |
コア |
NACHTREIHER/40E |
腕部 |
VE-46A |
脚部 |
VP-424 |
ブースタ |
FLUEGEL/21Z |
FCS |
FCS-G1/P01 |
ジェネレータ |
VE-20C |
コア拡張機能 |
PULSE ARMOR |
強化段階・実戦 |
5 |
強化段階・アリーナ |
3 |
|
- 四脚ACを駆るヴェスパー部隊の第3隊長。元々は第2世代強化人間だったが、アーキバスに招聘された際に第9世代の手術を受けたらしい。
- 「賽は投げられた」ルートにおいてはアーキバスに所属しつつオールマインドのコーラルリリース計画に協力していたが、計画の実情を知った為かオールマインドから離反する動きを見せたため、差し向けられた621によって撃墜される。
- 声色は非常に気怠げであり、621が向かう以前にもオールマインドから何度も刺客を送られては返り討ちにしていたようだ。
- 散り際には「先に行くぞ…ラスティ…」と呟く。ラスティの素性も知っていて繋がりがあったのだろうか?
- 諜報活動に長け、アーキバスの情報部門所属な為に彼の裁量でラスティの素性を隠蔽・ヴェスパーへの推薦をしていたのかもしれない。そう考えるとラスティ同様別組織から最初に潜り込んだ間者なのだろう。
よりによって間諜の窓口にスパイが居座っているとは…
- ルビコンの現状に不満を持ちつつも、彼なりに今の生活に愛着を持っていたようで、コーラルリリースによる変革よりも現状維持を選んだようだ。
- AC乗りとしても頗る優秀で空中戦の名手。オールマインドの刺客を悉く退けているなど、ヴェスパーでも屈指の実力者である。621に遭遇しないルートではその力量を如何なく発揮できたため、彼の暗躍がリリース計画を阻害していたものと思われる。
- 「ヴェスパー3排除」のブリーフィングで元々第2世代強化人間であることが明らかになるが、このときオールマインドが表示したコーラスリリースに関する「特別な強化人間」リストの赤字候補者に第2世代は含まれていない。適性が無いというのも排除の原因だったのだろう。
- あるいは、企業所属に際し非コーラル技術である第9世代強化人間手術を受けたことで、計画の対象外となりオールマインドと決別したとも取れる。
- 同ミッションで「泥水のようなフィーカをすする」と発言していることからアーカイブ「STVの画稿(4)」でフィーカをおごったのは彼と思われる。同時にクソみたいなレーションともいっているので星間航行もできる遙か未来の食事情は惨憺たるもののようだ。
- フィーカ(Fika)とはスウェーデンにおいてコーヒーを飲むことないしコーヒーそのものを指す。
- このセリフ、英語版では「coffee-flavored sludge」、直訳すると「コーヒー風味の泥」と言っていることからどんなものかはお察しである。
- チャプター5「失踪」中に遭遇するペイターからは「オキーフ長官」と呼ばれている。
- 搭乗機「バレンフラワー」は様々な重量クラスのパーツを混成した四脚機体。ホバリング状態を維持し、両腕のライフルと両肩のミサイルで空中から攻めてくる。ジェネレータがEN射撃武器適性の高いVE-20Cということもあり、プラズマライフルの直撃を喰らうとなかなか痛い。
- ミッションで戦うことになる場所が足場が悪い高所ということもあり、空中戦が苦手だとやや辛い戦闘となる。
実は下に落ちても大丈夫な上そのまま待っていれば降りてきてくれるが
- ヴェスパー部隊の中で最も先進開発局製FCSに向いているであろう戦闘スタイルだが、何故か積んでいるのはファーロン製、しかもよりによって初期FCS。
- 初期レギュのナハトコアのジェネレータ出力補正の低さを考慮してもEN出力には余裕があり、先進開発局製はギリギリかもしれないがファーロン製でももう少しいいものが載せられるはず。わざわざ初期FCSを選択しているのは難易度調整のためだろうか。あるいはマニュアルエイム使いか。
- 前傾姿勢のナハトコアに肩部の大きいVE-46A、そして自社製四脚とNPC機体の中でも一際異形感あふれる見た目。機体名に合わせたのか緑の差し色も目を引く。
- 頭部がオールマインド製、右腕のライフルはラスティと同じBAWS製のRANSETSU-RFと、よくよく見ると様々な方面との関係を匂わせるような装備構成。
- 機体名の意味は「徒花」。結実することなく咲いて散る花、彼の台詞に漂う諦観と寂寥感に似合いの名前である…
- エンブレムもそれに因んで大輪の花だが、ヴェスパー特有の人体モチーフなのか受精卵または眼球に見えるようにも描かれている。
- 完全に余談だが、旧作であるAC4の最終ミッション名は英語版だと「SEED A BARREN EARTH(不毛の大地に種を撒く)」である。同作のストーリーを含め、どことなくV.IIIのそれと重なって見える
- 名前の由来は花をモチーフとした絵を多く残した画家の「ジョージア・オキーフ」からと思われる。
- STVにフィーカを奢る気さくな性格やラスティとのつながりを考えると、STVの画稿(4)の左から3番目にいる人物が彼だろうか。
V.IV ラスティ / V.IV Rusty
声:加瀬康之 / Chris Hackney
AC:スティールヘイズ / STEEL HAZE
アリーナランク:09/B
アリーナ初回報酬:COAM 78,000 / OSTチップ 4
アーキバスグループ強化人間部隊「ヴェスパー」の第4隊長
ラスティはグループ傘下であるシュナイダー社の人材公募プログラムで見出され
半年に満たない短期でヴェスパー上位に抜擢された類を見ない経緯の持ち主である
彼は入隊以前に強化手術を受けており、詳細は不明だが
本人の申告によると第8世代であるという
+
|
機体構成 |
右腕武器 |
MA-E-211 SAMPU |
左腕武器 |
Vvc-774LS |
右肩武器 |
Vvc-703PM |
左肩武器 |
MA-J-200 RANSETSU-RF |
頭部 |
NACHTREIHER/44E |
コア |
NACHTREIHER/40E |
腕部 |
NACHTREIHER/46E |
脚部 |
NACHTREIHER/42E |
ブースタ |
ALULA/21E |
FCS |
FCS-G2/P05 |
ジェネレータ |
AG-T-005 HOKUSHI |
コア拡張機能 |
ASSAULT ARMOR |
強化段階・実戦 |
5+ |
強化段階・アリーナ |
5+ |
|
- ヴェスパー部隊の第4隊長。今作のアリーナランク9でもある。
- 621と同じく「V+IV=IX」となり、こちらでもACを象徴する数字「9」が含意されているのではというメタ的な考察もある。
- アーキバスによる壁越え作戦で621と共闘し、以来621のことを「戦友」と呼ぶようになる。
- 壁越えでアーキバスが621を捨て駒にしようとしていたことをこっそり教えてくれたり、旧宇宙港襲撃では自身の任務が終わった後に621をフォローしに来てくれたりと、初対面から一貫して親切かつ友好的に接してくれる好人物。
- 壁越えの時点で「流石はウォルターの猟犬」と評価するなど、ハンドラー・ウォルターや621についてある程度の情報を有しているそぶりを見せ、ウォルターを警戒させる。
- 物語も序盤であり具体的に何を知っていたのかは不明瞭。621が本物のレイヴンではない、あるいは本物のレイヴンを知っている、といったところだろうか?
- 壁越え作戦では裏手から侵攻し、ジャガーノート1体を含む敵勢力を容易く突破。それから主人公とともに2体目のジャガーノートを相手取り、戦闘半ばで増援の殲滅へと転進している。
- ジャガーノート1体目のパイロットがとある事情で動揺していたとは言え、初見の621達が苦戦するであろうボスキャラ+αを単機で倒し、その後も大きな戦果を上げたことから、部隊内でも屈指の実力が窺える。
- 作戦考案中のスネイルは「あれ(ラスティ)も調子に乗っているようだ」と悪態をついたが、当の本人に実力を鼻に掛けるような態度は見られない。ただ単に若輩者の躍進が気に入らないのだろう。
- 乗機はシュナイダー製のパーツで固めた高機動軽量2脚AC「スティールヘイズ」。同社の瞬発力特化型ブースターで非常によく動く。
- アリーナではアサルトアーマーを使ってくるので安直な近接戦は危険。
- 武装が火力不足気味でタイマンだとAC6の仕様上意外とそこまで強くないが、僚機として登場するミッションではその機動力で敵を攪乱し非常に頼れる。
一体どうやってミシガン率いるベイラム部隊を殲滅したのやら。
- 強化段階は最上位の5+。特例的強化としてAPが1.25倍、与ダメージ(NPC専用補正)が約1.11倍されている。
- アイスワーム撃破作戦ではレールガンの狙撃手として参加。
乗ってる機体は近距離型の癖に得意と言うだけあって狙撃の腕前は高く、変則的に動くアイスワームの頭部を一度も外さずに狙い撃ってみせる。- ラスティの狙撃タイミングは、一貫してアイスワームが地中から頭部を出した直後となっている。作成領域の遥か遠方にいるラスティの視点からだと、アイスワームの出現位置は土煙の動きから読む他ないように思われるが、そのような状況で3回連続でヘッドショットを決める腕前は見事と言う他ない。
- プリセットをダウンロードして「レッドガン部隊迎撃」に挑むと分かるが、正直クリアはかなり厳しいアセン。蹴りで敵を倒すのを基本としなければ弾が持たず、構成上かなり柔らかいので回避の腕もかなり要求される。これをきっちりクリアするラスティはやはり凄腕なのだと分かる。
- 中距離特化のFCSを積んでいて射撃面が終わってるので、蹴りとブレードでしか戦えない。コアのおかげで小回りだけはとても良いのが幸いか…。
- 装備しているFCSはファーロン製のFCS-G2/P05で、非ベイラムグループかつ非技研製という条件下では最も近距離アシストが高い。
- Ver.1.02.1アップデートで左肩のMA-J-200 RANSETSU-RFが、Ver.1.03.1ではさらに右手のMA-E-211 SAMPUが上方修正された。特にSAMPUの弾数がほぼ倍化したのが大きく、ミサイルやライフルを主体に無駄弾を減らす立ち回りができればSランククリアも十分狙える。もともとレーザースライサー以外は連射の利く武装なので、弾数問題が解決された現在はむしろ殲滅戦には比較的適性のある機体となっている。レーザースライサーは四脚やライガーテイルのスタッガーに合わせてうまく叩き込もう。その他、アップデートを経てコアの出力補正と姿勢安定、腕部の反動制御とEN負荷、プラズマミサイルの重量とEN負荷、ジェネレーターの容量などに強化が入っており、スティールヘイズの性能は初期と比較してかなり優良になっている。かつてほど困難なチャレンジではなくなったといえるだろう。
- スティールヘイズのカラーリングはやや特徴的。ムービー等のイメージからくすんだ青っぽい色をした機体のように見えるのだが、頭部とコアはメインカラーが青、サブカラーがライトグレー、両腕と脚部はこの配色がそのまま逆になっている。
+
|
ネタバレ注意 |
- アーキバス所属だが、ルビコン解放戦線の帥叔ミドル・フラットウェルとも繋がりを持つ。
- 彼の正体は、かつてのミドル・フラットウェルと同じく、星外企業に潜伏した解放戦線の密偵であると思われる。シュナイダー社の人材公募プログラムで見出され、ヴェスパー上位にスピード出世できたのも、同社人事部門に太いパイプを持つというミドル・フラットウェルの口利きがあったためと考えられる。
- もっとも彼ほどの実力者ならば、口利きが無くともいずれ人事部の目に留まってヴェスパー部隊に抜擢されたであろうことは想像に難くない。フラットウェルの口利きがあったとすれば、ラスティの出世を早めることで彼が密偵の仕事をやりやすくするのが目的だと思われる。
- いくら戦士として優れた実力を持っていても、彼の場合は出身がリスクである。最悪ルビコニアンの工作員である疑いがかかれば、ヴェスパー隊員でさえ再教育センター送りの可能性はある。アーキバスにとって信頼のできる身元保証人を得る意味でも、シュナイダーお墨付きというルートが必要だったのかもしれない。
- アーキバス所属にもかかわらず、右腕武器と左肩武器、ジェネレーターはルビコン解放戦線と縁の深いBAWS製。そしてアーキバス系列のシュナイダーのフレームは使用しているが、アーキバス製はゼロ。この辺りにも彼の立場が現れているのかもしれない。
- 余談ながら、レッドガンも含めた企業部隊の所属者はほぼ全員が自社もしくは系列企業製のジェネレータを使用しているのだが、彼だけがその法則から外れている。
- ウォッチポイント・アルファを巡る攻防では、アーキバスの「不穏分子(ラスティ)と突出した個人(621)を潰し合わせる」という思惑にあえて乗り、戦友の意志を見定めるために交戦。自身の機体中破により撤退する結果となった。その際、アーキバスには戦死したとの偽情報が流された模様。
- その後、ルートによっては新型機「スティールヘイズ・オルトゥス」への乗り換え=解放戦線側であることを鮮明にし、621と共闘ないし敵対することになる。
- 敵対する立場になった時でも「戦友」と呼ぶことを止めず、621にも背負うものがあって戦っていることに理解を示すなど、「戦友」に対して常に誠実に向き合おうとしていることが窺える。
- 「動力ブロック破壊」では621とともにスマートクリーナーを撃破した後、増援のアーキバス要撃艦隊を殲滅すべく転進。おそらくは「カーマンライン突破」における621と同様、大量の戦艦を撃墜して回ったのだろう。
- ラスティの場合はEN有限状態(カーマンライン到達前)に加え、ザイレムの制御がブロックされているため援護射撃も望めない状況である。いくら新型機とはいえ単独でこれだけのハンデを覆すとは、やはり只者ではない。
- エンブレムの意匠は「口輪をつけられた狼」となっており、アーキバスにおける彼の立場を皮肉っぽく(あるいは自虐的に)表現している。ヴェスパーのエンブレムは強化人間手術をモチーフにしている
気持ち悪いものが多いため、まともなデザインの彼が異端であることを推測することができる。- 後に乗機を変えて登場した際は旗色を鮮明にした為か、エンブレムが口輪を外された狼に変わっている。
- 変更後のエンブレムの背景が縦長の長方形であることと、エンブレムエディットでの配置場所を見たら分かる通り、ルビコン解放戦線に鞍替えしている。
- 終盤の乗機名に添えられたオルトゥス(Ortus)とは「上昇」を意味するラテン語。"Ortus Solis"で「日の出、夜明け」である。真レイヴンの"Nightfall"がルビコンに泥沼の争いの夜をもたらしたものであるなら、ルビコンに未来をもたらす光として解放戦線の希望を背負っていたのかもしれない。
- CV加瀬康之も相まって今作の目玉キャラの1人といえるが、直接対決が待っている「レイヴンの火」ルートはもちろん、「ルビコンの解放者」ルートではウォルターの不意打ちにより断末魔をあげることもなく通信越しに機体反応消失、「賽は投げられた」ルートにおいては未踏領域探査以降出番もなく生死不明となっており、生存が確認されたエンディングが一つも無い。
- 間違いなく今作の主要人物のひとりである彼だが、コーラルの真相や新しい生命の可能性といった部分にはノータッチである。彼の戦いとは飽くまで解放戦線の勝利を目指したルビコン独立戦争であり、コーラルへのスタンスもドルマヤンとは異なり世俗的、かつ現実的なものであっただろう。621と敵対したのもルビコンの未来のために資源としてのコーラルを失うわけにはいかなかったからである。
|
- 「Steel Haze」というテーマ曲が用意されている。さらに終盤のミッションでは、エクステンド版かつコーラス付きの「Steel Haze (Rusted Pride)」が流れる。
- ラスティのエンブレムはオオカミだが、自然界においてオオカミはカラス(レイヴン)と共同で狩りを行うなど共生関係にあることが知られている。
- ゲーム発売前、彼の名前が判明するまでは「壁越え兄貴」「壁越えおじさん」といった通称で呼ばれていた。
- STVの画稿(4)では、左から2番目にいる人物が彼だろうか。
- 何かしらのつながりのあるオキーフに絡まれつつ、互いに気さくな性格ゆえ仲の良いイメージ。
V.V ホーキンス / V.V Hawkins
声:飛田展男
AC:リコンフィグ / RECONFIG
アリーナランク:20/D
アリーナ初回報酬:COAM 56,000 / OSTチップ 3
アーキバスグループ強化人間部隊 ヴェスパーの第5隊長
ホーキンスはスウィンバーンと同じく第7世代であり
技術革新に至る過程で多くの同僚や部下を失ってきた
しかしそれでもコーラル技術世代で見られた非人道性や
狭間の世代で起きた凄惨な事故を思えば
何倍もまともな時代になったと彼は自身を納得させている
+
|
機体構成 |
右腕武器 |
Vvc-760PR |
左腕武器 |
Vvc-770LB |
右肩武器 |
VP-60LCS |
左肩武器 |
Vvc-706PM |
頭部 |
VP-44S |
コア |
VE-40A |
腕部 |
VP-46S |
脚部 |
VP-424 |
ブースタ |
BUERZEL/21D |
FCS |
VE-21A |
ジェネレータ |
VP-20D |
コア拡張機能 |
PULSE ARMOR |
強化段階・実戦 |
5 |
強化段階・アリーナ |
5 |
|
- ヴェスパー第5隊長を務める第7世代強化人間。
- ルビコン解放戦線の依頼を受けた621とミドル・フラットウェルの襲撃を受け、ペイターと共に応戦するも撃墜され死亡する。
- 出番は少ないながら、CVはまさかの大ベテラン飛田展男。外様のラスティや若き補佐官ペイターを穏やかに「君」付けで呼び、柔らかく余裕のある態度を崩さない。ペイターが先に撃墜された時は彼を悼む様子を見せ、最期には本気か冗談か621をヴェスパーに勧誘するなど、温厚な人柄が印象的な人物。
「そんな大人、修正してやる!」とか「よろしい、ならば戦争だ」なんて逆立ちしても言いそうにない。- 自社の依頼を受ければその全てを成功させ、立ちはだかれば必ずアーキバスやヴェスパーを退けて見せた621の事は既知であったはずだが、同時に独立傭兵である事も重々承知していたはず。冗談半分、本気半分といったところであろうが、紹介文の通り意図的に達観している人物でもある為……。
- 本作では乗機を撃破しても脱出して生きていた、という描写が多いが、彼は上記の通り死亡する。CVもそうだがキャラクター自体も印象的であったため、もっとホーキンスの活躍が見たかったというプレイヤーも多いかもしれない。
- アーキバス進駐部隊の輜重部門責任者を兼任する。「輜重」とはすなわち「軍事物資の補給」を意味し、兵站の一端を担う非常に重要なポジションを任されていたことになる。封鎖された惑星における彼の任務は大変だったことだろう。
歪みきった丸尾くんみたいな連中が集まるヴェスパー隊であるが、当の本人役キャラが一番マトモな性格というのはなんとも皮肉である。
- ペイターやラスティのことをくん付けする一方で、スネイルのことは呼び捨てにする。彼の温厚そうな人柄からすると嫌味というより付き合いの長さからくるものだろうか。もっともスネイルの所業を鑑みれば、プロフィールから分かるように強化人間についてポジティブな印象を抱いていない彼とスネイルは本質的な所では決して相容れないだろうが...
- そんな彼の最期はスネイルの呼び出しを偽っての奇襲による騙し討ち。そんな如何にも怪しい騙して悪いがな呼び出しに何故付いてきたかというと、「スネイルならよくある事」だかららしい。勝手知ったる仲だったのだろう、文句も言わずに素直に従った結果落命することとなった。スネイルに殺されたようなものである。ペイターは訝しんでいただけに居た堪れない。
- しかし奇襲せず様子見を続けると、ペイターより早く異常を察知し、プレイヤーの位置を看破し攻撃に転じる。戦士として歴戦を経てきた人物像が垣間見られる。
貴様、やはりニュータイプか
- 乗機「リコンフィグ」は、空中からレーザーキャノンとプラズマライフル、プラズマミサイルをばら撒いてくる四脚。遠距離FCSなので近づくと戦いやすいが、刀身の長いレーザーブレードも積極的に振るうので、迂闊な接近は許してくれない。
- 四脚にEN兵器満載でいくらなんでもEN消費が多すぎ、それを補うための重ジェネに巡航ブースタで機動力が鈍い。タイマンの場合はブレードを上下に避ける意識をしておけば戦いやすい。
- 機体名リコンフィグの意味は「再設定」。エンブレムは「強化人間の図解、あるいは解剖図」といった感じで、強化人間に絡む血みどろの歴史への諦観と皮肉が込められている。
- 名前の由来は画家の「ルイ・ヴェルデン・ホーキンス」から?
またとある世界的有名海賊漫画からバジル・ホーキンスとも言われたりする
- STVの画稿(4)では、右から3番目にいる小型スコープ&顎髭の人物が彼だろうか。
- 部下想いでペイターに慕われ、尊大なスネイルに物怖じせず、強化人間の技術革新に対する思慮深さもあるなど、落ち着きのある中年といったイメージ。
V.VI メーテルリンク / V.VI Maeterlinck
声:Lynn / Kate Higgins
AC:インフェクション / INFECTION
アリーナランク:25/E
アリーナ初回報酬:COAM 45,000 / OSTチップ 2
アーキバスグループ強化人間部隊 ヴェスパーの第6隊長
第8世代であるメーテルリンクは
旧世代型強化人間を完全に無価値化したと評される
「ニューエイジ」 のひとりである
彼女は社命に対しても忠実であり
慎重な性格も手伝って安定した戦績を残しつづけている
+
|
機体構成 |
右腕武器 |
HI-16: GU-Q1 |
左腕武器 |
HI-16: GU-Q1 |
右肩武器 |
FASAN/60E |
左肩武器 |
VP-61PS |
頭部 |
NACHTREIHER/44E |
コア |
VP-40S |
腕部 |
NACHTREIHER/46E |
脚部 |
VP-422 |
ブースタ |
ALULA/21E |
FCS |
FCS-G2/P05 |
ジェネレータ |
VE-20C |
コア拡張機能 |
NOT EQQUIPED |
強化段階・実戦 |
3 |
強化段階・アリーナ |
1 |
|
- ヴェスパー第6隊長を務める第8世代強化人間の女性。
- ルビコン技研都市でG3五花海と共に任務に当たっていたところを621に襲撃される。戦況が芳しくないことを悟りスネイルに援軍を請うものの黙殺され、必死の要請も虚しく621に撃墜される。
- ミッションの展開上、どのルートにおいても見捨てられる運命にある。不憫。
- ちなみにあまりに速く撃破し過ぎるとスネイルに増援要請を無視されるくだりが省略され、彼への恨み言だけ残して果てる。言われた当人はさぞ困惑したことだろう。
- ランクが25/Eで下から5番目と、ヴェスパーの部隊長にしてはやたら低い。もっとも「ランカー」であるだけでAC乗りとしては優秀という解釈の方が正しいか。
- だとすればFランクのインビンシブル・ラミーとインデックス・ダナムの評価が辛辣なのとやや矛盾するが……。
- V.VIII ペイターの発言から、ヴェスパー部隊長は単純に数字が若いほど役職が上であることが分かる。そもそもアリーナで表示されるランクはあくまでも「アリーナランク」であり、「対AC戦闘能力」で決定されている可能性がある。ヴェスパー部隊長の選任においてアリーナランクはあくまでも評価材料の一部でしかなく、通常戦闘能力や事務能力等を含めて総合的に判断しているのだろう。
- ただ第8世代が全ての強化人間を無価値化したという記述を考えるとやはりランクには疑問が残る。
- あるいは彼女が入隊直後でありそこまで依頼をこなしていない故にオールマインドからの評価が低いかもしれない。
- 乗機「インフェクション」は両手にパルスガン、肩にプラズマキャノンとシールドを載せた中量ニ脚。推力特化ブースタによって軽量機に迫る機動力で動き回り、EN武器適性の高いジェネレータで強化されたパルスガンとプラズマキャノンでじわじわこちらのAPを削ってくる。
- 馬鹿正直にインファイトに付き合うとこちらの攻撃はNPC特有の超反応QBで躱され、パルスガンの最適射程を維持されながら一方的に嬲られること請け合い。操作に慣れない新人レイヴンはここで苦戦することが多い。
- ただし肝心のパルスが速射型で、見た目はびっくりするが物凄くばらけるため、150~200mほど距離を取れば集弾性の悪さによって一気に脅威度が下がる。また距離を離すとシールドを展開したりアサルトブーストで近づいてくるクセがあるため、アリーナだと戦う場所が開けた場所なのもあって一定の距離を保ってリニアライフルやランセツRF等で引き撃ちすることで楽に倒せる。
- 右肩に搭載されたプラズマキャノンもまた脅威。元々高い火力にジェネの補正が上乗せされて凄まじい威力を発揮し、さらにチャージして撃ってくることまであり、回避に失敗するとAPを一気に持っていかれやすい。
- フレームと内装の組み合わせが優秀なため、機体データをEN武器を用いたアセンのたたき台として活用できる。例えば武装をレーザーハンドガンやレーザーライフルに変えるだけでもかなり強くなる。
- 機体名は「感染」の意味。エンブレムは頭部が注射器となった蚊。蚊は血液感染の媒介者として知られる。
- 登場ミッションでは地形との相性の良さや僚機の存在もあって、着実な削りとシールドによる粘りでこちらに負荷を与えてくる厄介な相手。
- …なのだが、こちらが近づくまでは僚機共々何故か封鎖MT相手に真正面から歩いて撃ち合いをしている上、接敵して交戦中でもMTに撃たれてACS負荷を溜めていることが多い。また高い機動力が災いしてビルとビルの間など地形に引っかかっていることが多い。スタッガーなど隙を見逃さずさっさと片付けたいところ。
- 攻略本での彼女の強化段階は実戦で3となっているが、実際は被ダメージ約1.55倍(アリーナとの比較)の特殊補正がかかっており、非常に脆い。
- 集積コーラル到達はかなりの密度になるミッションで、かつ2対1という状況なので意図的な設定だと思われる。
- 名前の由来はベルギーの詩人「モーリス・メーテルリンク」と思われる。ノーベル文学賞受賞者で『青い鳥』の作者として有名。
- STVの画稿(4)にて彼女と思しき人物の風貌が確認できる。体のラインが出たパイロットスーツのようなものを着たショートカットの黒髪の女性で、大きなバイザーを装着している。他のヴェスパー隊長がこの人物という可能性はさすがに考え難いのでほぼ確実だろう。
- 彼女のスーツの構造を見る限り、強化人間は腰部の接続端子から機体と神経接続を行っているようである。
- 英語版の声を演じている人はAC4のP.ダムやメノ・ルーを演じている。
V.VII スウィンバーン / V.VII Swinburne
声:越後屋コースケ
AC:ガイダンス / GUIDANCE
アリーナランク:23/E
アリーナ初回報酬:COAM 50,000 / OSTチップ 2
アーキバスグループ強化人間部隊 ヴェスパーの第7隊長
第7世代であるスウィンバーンはコーラル代替技術による
強化実験を受けた初めての世代だった
結果として彼は後遺症なくパイロット適性を得たが
成否の見えない手術に対する恐怖はやがて彼の精神を支配し
猜疑心に満ちた矮小な人格が完成した
+
|
機体構成 |
右腕武器 |
HML-G2/P19MLT-04 |
左腕武器 |
VP-67EB |
右肩武器 |
EARSHOT |
左肩武器 |
VP-61PS |
頭部 |
VP-44D |
コア |
VP-40S |
腕部 |
VP-46S |
脚部 |
VP-424 |
ブースタ |
FLUEGEL/21Z |
FCS |
FCS-G2/P10SLT |
ジェネレータ |
VP-20C |
コア拡張機能 |
PULSE ARMOR |
強化段階・実戦 |
1 |
強化段階・アリーナ |
1 |
|
- ヴェスパー第7隊長を務める第7世代強化人間の男性。ヴェスパー部隊の会計担当でもあるらしい。
- そもそも何で会計担当者にACに乗って戦うための強化手術受けさせてるんだアーキバス。
- 会計から諜報・物資輸送まで一定規模以上の軍事行動に必要な部門が一通り組織されているあたり、ヴェスパーという集団の戦略的な機動性・即応力がうかがえる描写と言えなくもない。手術で強化された反射・知覚能力が数理的な処理にも生かされるならば、案外一番の適任だったのかもしれない。
- ルビコン解放戦線の依頼を受けた621によって不意打ちされ、追いつめられると「金をやるから見逃してくれ(意訳)」と頼み込んでくる。取引に応じるか否かは621の判断次第である。
- 見逃した場合はルビコン解放戦線から刺客が送り込まれ、当然報酬ももらえないが、スウィンバーンからは約束通りに金が振り込まれる。意外と律儀な性格なのかもしれない。
- しかしその後、ペイターからの通信で部隊の品位を落とした罪で解任されたあげく、再教育センターに送られたことが判明する。コワイ!
- ペイター曰く、この時に振り込まれる金は、六文銭撃破に対するアーキバスからの報奨金とのこと。スウィンバーンが振り込んだ金に理由を後付けしたのか、はたまたスウィンバーンは約束を果たさなかった(果たせなかった)が今回の件の口止めを兼ねてアーキバスから金が出たのか。
- 2周目以降の多重ダム襲撃で取引に応じた場合のウォルターやミシガンの様子を見るに、作戦行動中の傭兵の買収は信義にはもとるがビジネスとして成立するようではある。
- 取引に応じると見せかけて、彼が離脱する前に攻撃を加えることであっさり撃墜してしまうことも可能。騙して悪いが仕事なんでな。
- 何かにつけて騙されてばかりなACにおいて、プレイヤーが明確に他者を騙し討ちして葬ることができる、ある意味貴重なシーンである。歴戦のレイヴンは過去から散々騙されてきた恨みをぶつけてみるのもいいかもしれない。
- 不意打ちの有無・タイミング、取引の選択肢とその後のアクションによって台詞が色々と用意されているので、是非とも確かめてみてほしい。
- 「おあーっ!?」という悲鳴が印象的だが、同じ字幕でも「不意打ちされた時」「取引について最後まで聞いてもらえなかった時」「取引に応じてもらえず撃破された時」「騙して悪いがされた時」、計4種のボイスが存在する。
- ちなみにAPを半分近くまで減らした状態からのスタッガーパイルバンカーなら弁明する余地すら与えず一撃で撃破することもできる。
- 「猜疑心に満ちた矮小な人格」というテキストにその言動からなんとも小物感溢れる人物だが、彼の提言によってVE-44Bが設計されてたりするので、隊長であり会計担当という点も含めてそれなり程度には有能でもあったのかもしれない。
- ベイラムとアーキバス、解放戦線が激しい争奪戦を繰り広げていた重要拠点「壁」の指揮官も任せられており彼が死亡もしくは再教育センター送りになった直後に(それがどれほどの影響があったかはさておき)「壁」は陥落してしまった。重要拠点の指揮と部隊の金の管理、捕まえた捕虜の再教育を一人でこなしつつ新型パーツの提案まで行っていたのだからそれなりどころではなく有能な人物である。
その割にはあっさりと再教育センター送りにされるけど
- わざと見つかると部下と勘違いされるのだが、持ち場に戻るよう静かに諭される。曲者揃いのヴェスパーとしては柔和な態度とも言えるし、そもそも部下に夜警を任せて単騎で襲撃者に応戦している。
- 騙し討ちで倒した際には行動ではなく教育に文句をつけるなど、なんとなく人の良さが滲み出ているような気がしないでもない。
- 敵対する相手をやたら「不法者」と罵るが、自分も封鎖惑星に不法侵入したアーキバスの一員であることは棚に上げている。「次から次へと不法者」と呆れているため、不法なルビコン入りを命じた自社上層部への不満も込めてなのかもしれない。
- 後ろからいきなり自分を殺そうと襲い掛かってきた見ず知らずの傭兵を返り討ちにしても命まではとらず再教育で許してくれるのだから基本殺るか殺られるかのACシリーズの世界では稀有なレベルのお人好しではなかろうか。(その再教育も後にスネイルが兼任することになっていたが、台詞からすると前任者はスウィンバーンでこの時の再教育はまだ穏当だったのかもしれない)
- それにこの依頼で歩哨としてカメラを持たされて哨戒している兵たちは文句もサボりもせず真面目に仕事をしている。キャプチャ成功した後も処理は私がやっておくと部下に丸投げしていない。意外と人望があるのか、会計担当であるから金払いのいい上司ゆえなのか、はたまた指導が怖いからかはわからない。
- ガイダンスの使用するVP-44Dに彼が提唱したVE-44Bはどちらもスキャン性能が高い。彼が監視部隊を抱えてるというの点から見ても、索敵やスキャンに重点を置いていると思われる。その割に621の不意打ちに引っかかったりする辺り、なんとも残念な詰めの甘さを感じてならない。
- ヴェスパー部隊の中では珍しく、スネイルのことをスネイル閣下と敬称で呼ぶ。
- 機体名の「ガイダンス」は指導という意味。そのため彼のセリフ「指導だ、指導!」は自分の機体名を連呼しているとも取ることができ……あれ、なんかそんな人が過去作にもいたような。
ノーカウントだ、ノーカウント!- ちなみに「指導だ、指導!」の部分は英語版だと「You need to be disciplined!(お仕置きが必要だな!)」となっている。
- 遠距離ではシールドを構えながらハンミサと大グレで爆撃、接近すると一心不乱にスタンバトンを振り回してくる。ミッション、アリーナ共に初めて強制放電に触れることになるであろう敵でもある。
- 上記の取引を持ち掛ける際には投降の意思を見せるためか両腕の武器をパージする。その後戦闘を続行すると残ったグレネードとシールドはもちろんパンチまで使って必死に応戦してくる。
- エンブレムは「ロボトミー手術」。脳の一部を切除、あるいは穿孔する事により人間の精神を制御できるとされ、凶悪犯や精神病患者に行われてきた歴史がある。しかし、脳の一部を意図的に損傷させることが良いはずなんてなく、手術を受けた人々の狂暴化や廃人化が続出しついには禁止となった禁忌の手術。
- 成功するか否かがほぼ賭けとも言える強化手術への恐怖からあの性格が構成されたようなので、そう考えるとこのエンブレムも何というか皮肉である。
- 名前の由来は詩人の「アルジャーノン・チャールズ・スウィンバーン」からか。
- エンブレムが脳手術なのは小説「アルジャーノンに花束を」にもかけている可能性がある。作中ではある代償と引き換えに知能を向上させる脳改造手術が存在し、上記の詩人を由来とするネズミ「アルジャーノン」がその手術を受けている。
- STVの画稿(4)では、右から4番目にいる小柄な人物が彼だろうか。
- 上司のスネイル閣下(中央の大男)に付いて回るも、話半分であまり相手にされていないイメージ。
V.VIII ペイター / V.VIII Pater
声:下川凉
AC:デュアルネイチャー / DUAL NATURE
アリーナランク:16/C
アリーナ初回報酬:COAM 64,000 / OSTチップ 3
アーキバスグループ強化人間部隊「ヴェスパー」の第8隊長
第10世代であるペイターは現行最新の強化人間であり
コーラル代替技術の成熟によって極めて人格が安定している
彼が時折見せる無自覚な無遠慮や共感性の希薄さは恐らく強化手術とは一切関係なく
本人の生まれ持った性質と見なせるだろう
+
|
機体構成 |
右腕武器 |
HI-16: GU-Q1 |
左腕武器 |
HI-32: BU-TT/A |
右肩武器 |
KRANICH/60Z |
左肩武器 |
VP-61PB |
頭部 |
VE-44B |
コア |
NACHTREIHER/40E |
腕部 |
VP-46D |
脚部 |
KASUAR/42Z |
ブースタ |
ALULA/21E |
FCS |
FCS-G2/P05 |
ジェネレータ |
VP-20D |
コア拡張機能 |
TERMINAL ARMOR |
強化段階・実戦 |
5 |
強化段階・アリーナ |
5 |
|
- ヴェスパー第8隊長を務める第10世代強化人間の男性。傭兵の雇用も彼の担当らしい。
- エンブレムは「背中合わせの胎児二人」。ヴェスパーのエンブレムは人体の一部を組み込んだものが多いことと、胎盤と臍の緒まで描かれていることから「双子を宿した子宮」かもしれない。
- オキーフを慕っていたらしく、彼を撃墜したルートでは621に対し報復心を向けてくる。
- オキーフの死を嘆く様子は本心に見えるが、その後すぐにオキーフの死により空席となったヴェスパー第3隊長に就任できたことを泣いて喜ぶ様子を見せ、さらには安否不明となっているスネイルの立場を狙っているかのような発言もしている。
- 「オキーフさん」と呼んだり、恩情に報いようとその仇である主人公に向ける敵意は演技とは思えないほど真に迫っている。しかし、出世を喜ぶ様も嘘とは思えない。背中合わせの胎児二人というエンブレムの通り、まるで二重人格者のようだが、アリーナの説明を見る限り、これが彼の素のようだ。
- ホーキンスに同伴しているところを621に襲撃されるルートでも同様に、先にホーキンスが討たれた際には最初こそ悲しむ素振りを見せるも、すぐに第5隊長に昇格できることを喜ぶ。
- ちなみにこの時点ではV.VIメーテルリンクは健在であり、順繰りに昇進するのであれば彼は第6隊長になるはず。ホーキンスの補佐官という立場なので、上司が殉職した時は後任としてV.Vを引き継ぐことが予め決められていたのかもしれない。
- 実は「ヴェスパー部隊伏撃」遂行の有無、つまりホーキンスの生死で「脱出」におけるペイターの地位が変化し、それによって台詞も変わるという
地味な細かい分岐がある。- ホーキンス生存時はメーテルリンクの欠番を引き継ぎ「V.VI ペイター」を名乗る。一方、ホーキンス死亡時は「V.V ペイター」を名乗り、621殺害を容認するという追加指示も「スネイル閣下」から「中位隊長である自分」によるものへと変わる。
- 「賽は投げられた」ルートではV.III名義かつLC機体に乗り換えて敵対する。
- 621の奇襲により安否不明となったスネイルを呼び捨てにしている。通信ではスウィンバーンも呼び捨てにしているが、これは社外の人間とのやり取りなので社会人としては当たり前。
- スネイルに言及した局面でオキーフへの敬意も同時に語っていたことや、スネイルの日頃の態度を揶揄するホーキンスに「(本人に)聞かれでもしたら面倒ですよ」と返すことから、オキーフやホーキンスに対して抱いていた敬意や感謝はスネイルには向けられてなかった様子。
- 最初は「オキーフさん」「第5隊長殿」と呼び敬語で話していたのが、彼らが死亡しその座を受け継いだ後に主人公を撃破した際には呼び捨てになり二人に対する口調もため口になっている。
- この態度は強化手術のせいではなく素の性格と書かれているが、621を前にした戦闘の只中に出世を喜びだす、自分の死に際を他人事のようにぼんやり不思議がるなど、腹黒いというよりは、そもそも眼前の状況を上手く認識していないような描写が多い。
- 621にラスティからのメッセージを伝えるためにわざわざモノマネしてくれる。
- ちなみにこのシーン、演者の下川涼氏によれば収録時に突然お願いされたのに対し、苦し紛れに出したものが一発採用されたそうな(参照)。「ブースの人たちみんな爆笑してた。似てる似てないは置いておいて、まあネタにはなるかなと思って」とは、加瀬氏の実況配信にゲスト出演した下川氏の言。そんなモノマネはそっくりすぎて加瀬氏が困惑したほどの再現度となった。「え?今の俺か?」
- そんな声担当の下川氏はいつかAC作品でかっこいいセリフが言う野望が目覚めたり苦戦中のV.Ⅳを横目に出世を目論んだりと野心的なところがあったりなかったり。
ペイター君よりだいぶ明け透け
- 一方で「旧宇宙港襲撃」クリア後の通信ではラスティとスネイルの伝言を仄めかしつつ、「そんなことよりあの化け物(アイスワーム)です」と話題を切り替えた。
気になるからやめろ
- 乗機「デュアルネイチャー」は全身を軽量パーツで組まれた逆脚機体。パルスマシンガンパルスブレードパルスキャノンパルスシールドの全身パルスAC。
- Wパルスでトップアタックを仕掛けてくる。ブレードの扱いが上手く、総じて接近戦に強い機体。パーツの揃った終盤近くで登場するとはいえ、やや狭い場所で戦うので注意。
- 全敵AC中ワーストクラスの低耐久をシールドとターミナルアーマー&リペアキットで補い、比較的軽めのEN武器で固めて重ジェネで容量も出力も確保と、ピーキーながら結構考えられた機体。
- APは驚異の9000切りで、一度スタッガーからのコンボが決まると一瞬で吹っ飛ぶ。総じて隙を埋めてくれる僚機との連携で真価を発揮する機体で、1VS2の状況になるとなかなか手が付けられない。
- 機体名デュアルネイチャーの意味は「二面性」。上司を失い悲しみながら出世を喜ぶ彼にはぴったりである。
- 名前の由来は文人「ウォルター・ホレイシオ・ペイター」からか。
- 同じフロム・ソフトウェア社の「ダークソウル2」に登場する「親切なペイト」との関連を疑うプレイヤーもいる。
二面性の方向が真逆だけど
- 傭兵起用を担当していることから、STVの画稿(4)の左端で端末を見ている人物が彼だろうか。
ルビコン解放戦線 / Rubicon Liberation Front
- メンバーの名前の由来は親指から小指までを英語で表したもの。独立傭兵として加担する六文銭は指ではないが「6番目」という意味合いか。
- 中国語版ではRaDのメンバー同様名前の前半を「○指」と括弧で書かれているので、ファーストネームというわけではなく称号のようなものなのだろう。
- エンブレムは「縦長の長方形」という特徴がある。
- サム・ドルマヤンとミドル・フラットウェルの尊称について、「師父」(しふ)「師叔」(ししゅく)という尊称は実在するが「帥父」(すいふ)「帥叔」(すいしゅく)については実在が確認出来ない。
- 英語版では帥父はFather、帥叔はUncleと訳されている。
- 「師匠」「恩師」のように、横棒がある方の師は学問や技術の指導者を指す。軍隊の最高司令官を「元帥」と言うように、横棒が無い方の帥は軍事指導者を意味する。
- 「師父」「師叔」はそれぞれ自身の師匠とその弟弟子に対する尊称。ルビコン解放戦線はドルマヤンの思想を軸とした組織であるため、構成員がその薫陶を受けた弟子であると見做し、軍事的・思想的な指導者をそれぞれ表す「帥」と「師」を掛けた造語が「帥父」であると考えられる。
- AC乗りのメンバー達のエンブレムは縦長の長方形の中に各員の機体を表すイメージが描かれた物。
サム・ドルマヤン / Thumb Dolmayan
声:ふくまつ進紗 / JB
AC:アストヒク / ASTGHIK
アリーナランク:04/A
アリーナ初回報酬:COAM 90,000 / OSTチップ 4
ルビコン解放戦線の帥父と称される
歴戦の軍事指導者にしてコーラル神秘主義思想家
青年期を流浪のドーザーとして過ごしたドルマヤンは
アイビスの火を生き残った後 コーラルとの共生を
強く志向するようになる
彼の思想はやがて解放戦線の支柱となり
多くの戦士がそれに殉じた
+
|
機体構成 |
右腕武器 |
MA-J-200 RANSETSU-RF |
左腕武器 |
HI-32: BU-TT/A |
右肩武器 |
MA-T-222 KYORAI |
左肩武器 |
HML-G2/P19MLT-04 |
頭部 |
AH-J-124 BASHO |
コア |
AC-J-120 BASHO |
腕部 |
AA-J-123 BASHO |
脚部 |
AL-J-121 BASHO |
ブースタ |
AB-J-137 KIKAKU |
FCS |
FCS-G2/P05 |
ジェネレータ |
IA-C01G: AORTA |
コア拡張機能 |
ASSAULT ARMOR |
強化段階・実戦 |
5+ |
強化段階・アリーナ |
5+ |
|
- ルビコン解放戦線の軍事指導者であり、メンバーから帥父と崇められている。
- 現在は指導者としての役割をミドル・フラットウェルに任せているようだが、今なお解放戦線の精神的支柱として存在感を保ち続けている。
- 若い頃はドーザーとして活動しており、アイビスの火を生き残ったのち、コーラルとの共生を志向するようになったらしい。
- 解放戦線のメンバーが口にする「コーラルよ ルビコンと共にあれ」という言葉は、彼の発した警句が元になっている。
- 2周目以降ミッション「捕虜救出」でベイラムに囚われていたところを救出され、救出ヘリを護衛していた621と接点を持つ。
- 1周目の「執行部隊殲滅」ミッション時点で621を「ウォルターの猟犬」と認識しているだけでなく、ルビコンの脅威とみなし側近を刺客として送り込んでくる。チャプター1でストライダーを吹っ飛ばしたほか解放戦線をボコりすぎたせいだろうか。
- 1周目では基本的に名前だけ登場する上に、随想録がかなり昔の物である事や、彼の動向を把握出来るキャラは意図的に探さないと見つけられないくらいの隠しキャラ同然。肝心のストーリーにおいて本人は一切関わらないため、過去の宗教家で既に他界していると勘違いしたり、アリーナで戦うことに驚いた初見プレイヤーもいるらしい。
- アリーナランクは解放戦線メンバーではぶっちぎりトップのAランク。これより上は他企業のトップメンバーばかり。ランクに劣らず実力もかなりの物。
- 機体「アストヒク」はBASHOフレームだが、ルビコン解放戦線のインデックス・ダナムとリトル・ツィイーの機体も帥父に影響を受けたのか同じBASHOフレームである。(ただしBASHOフレームの性能を活かせる近接戦闘向けのアセンなのはドルマヤン機のみである)
- BASHO自体はルビコニアン企業であるBAWSが開発した最初期のACフレームである。いつ開発されたのかは明確にされていないが、ドルマヤンの愛機に使用されていることから、アイビスの火以前に開発された本当の意味での「旧式」である可能性もある。
- 何気に初期ブレ持ち。直撃補正が高く、近接武器適性が最高のBASHO腕と組み合わされていることもあり、迂闊にスタッガーしようものなら2連撃を叩き込まれてそのまま斬り捨てられかねない。平常時であってもかなり痛い。
- 基本戦法はナパーム弾をばら撒き辺りを火の海にしつつ、ランセツRFとハンドミサイルで着実にACS負荷を蓄積させようというもの。特にタンクや重二ではナパーム弾の燃焼範囲から素早く逃れるのは難しく、ACS異常を起こそうものなら優秀な手武器二種からあっという間にスタッガーを取られて初期ブレの一太刀が飛んでくる。
- コア拡張装備に積まれているアサルトアーマーもコーラルジェネレーターの恩恵で防御力無視のコーラル爆発になっているので、まともに浴びれば非常に痛い。迂闊に近接を振りに来た所へカウンターで合わせたりと使い方も巧み。また、ネタバレ防止の為か、アリーナではアサルトアーマーを使わない。
- 強化段階5+による特例強化措置としてAPが約1.21倍されている。元々中量級の中でも頭一つ抜けたAP量がウリのBASHOフレームだが、これにより実質重量級レベルのAPとなっている為スタッガーを取ってBASHO腕パイルやチェーンソーのチャージ攻撃をクリーンヒットさせてもギリギリだが生き延びたりする事も。
- アリーナでは遮蔽物がないトレーニングルームでの戦闘、かつ彼自身の動きも上記の通り近距離主体中量級の見本とも言えるほど優秀なので、新しく組んだ機体のテスト用の相手として使える。テスト先生では物足りないあなたに。
- 全ACの中でミサイル回避が一番上手く、下手なミサイル垂れ流しでは捌き切られてしまう。特化機体などで対人戦も想定した練習がしたいなら彼が最適だろう。他はコールドコールが次点だが地形の問題で練習に向かない。フロイト、ラスティやボス機体でも適当なミサイルカーニバルで簡単に落とせるので、性能を確認しながら他武器との連携を本気で学ぶなら帥父にお付き合いいただこう。
+
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ネタバレ注意 |
- 「賽は投げられた」ルートでは、621を「ルビコンの脅威」と見定め、無人洋上都市を調査していたところを自ら襲撃してくる。
- 「コーラルを解き放ってはならん。そこを越えれば人間世界の悲惨が待つ」と語ることから、彼はコーラルリリース計画のことを知っており、それを止めるために動いていることが窺える。
- 撃破時のセリフは「セリア…臆病な私を…許してくれ…」というもの。
- なお登場演出として、封鎖機構の巨大ヘリにコーラル属性のアサルトアーマーをぶちかまし、瞬く間に墜としている。
同じ事をプレイヤーが試してもヘリはピンピンしている、解せぬ。
- ミッションでの台詞と随想録の内容から、彼もまたCパルス変異波形「セリア」との交信を行っていたことが判明する。
- コーラルリリースについてはセリアから教えてもらったようだが、オールマインドが(621とエアを使って)リリース計画を実行に移そうとしていることを何処から知ったのかは不明。
- ドルマヤンは一時、コーラルリリースが果たされた後の「向こう側」に関心を持ったらしい。だが結局は、コーラルを解き放つべきではないという結論に至ったようだ。
- おそらくはナガイ教授と同じく、コーラルの増殖と蔓延が人類の破綻に繋がることを恐れたと思われる。「臆病な私」とは、人類を破綻に追いやってしまうことを恐れ、セリアの望みであるコーラルリリースを拒絶したことを意味しているのだろう。
- 坑道で発見された旧式ACから随想録が回収されるが、この旧式ACがアイビスの火の前のものだとすれば(セリアとの接触を経て)随想録が書かれたのはアイビスの火よりも前だと推測される。
- これを踏まえると、かなり早い段階でコーラルリリースを断念したはず(恐らくアイビスの火が決定打)なので、オールマインドと交流が続いているとは思えない(セリア≠オールマインドを仮定として)。それよりは何らかの方法でC型変異波形と交信できる者を危険視し、組織を使い捜索・監視していたと考える方が彼の思想的には腑に落ちるか。
- 「賽は投げられた」ルート以外では「交信」が可能な彼がリリースのトリガー候補だったのかもしれない。彼の意思が固くリリースを断念されたために、3周目ではオールマインドに切り捨てられ621に処理させたのかもしれない。
- そうなると、オールマインドから逃れる為に自ら企業の虜囚となっていた可能性もある。どちらにしろ彼が候補だったため、虎の子のスッラも全ルートで処理される故にオーバーシアーを止められず、1~2周目ではオールマインドの計画は進まなかったとも考えられる。
- ストーリー・アリーナ共に彼の機体を撃破すると、その無骨な見た目に似つかわしくないコーラル爆発のエフェクトが入る。アリーナ対戦時から何かひっかかったプレイヤーも多いでのはないだろうか。
- この演出はIA-C01G:AORTA等のコーラル内燃型ジェネレーターを使っているACに起こる物。コーラルの犠牲に心を痛め共生を標榜する彼が、よりによってそのコーラルを燃やしてエネルギーとするACに乗っているというのは、なんともグロテスクな話である。
- プリセットを見るに、採用しているジェネレータはAORTAの方。BAWSの旧型ACに技研ジェネを搭載したとんでも魔改造AC。どこで入手したのかは謎だが、アイビスの火以前の坑道の廃ACから彼の随想録が見つかることを考えると、あのような地上付近に残ったアイビス以前の施設で発見したのだろう。
- ドルマヤンの警句「コーラルよ ルビコンと共にあれ」には続きがあり、全文は「コーラルよ ルビコンと共にあれ コーラルよ ルビコンの内にあれ その賽は 投げるべからず」となっている。
- これを本来の意味で「警句」として認識しているルビコニアンは皆無であり、ドルマヤンの真意を理解しているものは組織内にも極々僅か。大半の者は活動する同志で交わし合う敬訓的な意味でしか見ておらず、ラスティに至っては「灰に塗れた警句をいくら唱えたところで、そこにはルビコンを変える力などない」とまで言い切っている。
- ルビコニアンはコーラルによるエネルギー利用をルビコンの恵みとして享受しており、その利権を脅かす星外企業や惑星封鎖機構への排外運動のスローガンとして唱えられてきたのが前半の警句。ドルマヤン自身は変異波形「セリア」との交信を経てコーラルに情が移ってしまい、コーラルを生活インフラとして消費する事自体に否定的な立場にある。しかし、コーラルの爆発的増殖という性質の危険性も理解しており、これらはルビコンに封じ込めるべきという意味で唱えたのが後半となる。
- オーバーシアーとはコーラルの管理という点で活動が似通っている為、ある程度存在を把握しているようであるが、最終目的が保護と根絶で決定的な相反がある。かたや食料供給源(ミールワーム育成)やエネルギー資源としてコーラル利用を継続する気で、かたや宇宙規模の破滅的事象を防ぐためコーラルごと星を焼くことも辞さないので折り合いのつけようがない。
- コーラルリリースを成し遂げた際のエンディング名が「賽は投げられた」となっていることから、「賽を投げる」とはコーラルをルビコンの外に解き放つことを意味していると思われる。警句の意味を要約すると「コーラルをルビコンの外に出してはならない」といったところだろうか。
- 「賽は投げられた」という言葉は、現実の史実でユリウス・カエサルがルビコン川を渡る際に放った言葉として知られており、「引き返せないところまで来てしまったのだから、最後まで突き進むしかない」という意味で使われる。
- また、ルビコン川は上記カエサルの故事から「一度超えたら引き返せない一線」を意味する故事成語にもなっている。
- 撃破報酬は150,000c。組織の精神的指導者なだけに相当なお値段。
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- 「サム」はサムズアップでお馴染みの親指。帥父にはぴったりのネーミング。
- 名前やAC名からアルメニア系と思われる。アストヒクはアルメニア語で「星」である。
- 同時にアストヒクはアルメニア神話における愛と豊穣の女神の名でもある。コーラルの恵みを豊穣としたか、それとも交信した声を女神に見立てたか。
- 彼のエンブレムは傾きつつある天秤に暗黒と星々の煌めきを赤が区切るという暗示的な構成になっている。
- アーカイブを集めるとエンブレムが黒い宇宙と赤い「彼女」、それを量る天秤という意味が分かる。…未だ苦悶しているのだろう。
- 「座っているお爺さんが一番凄そう」と記載されているSTVの画稿(1)の、右側の良い椅子に座っている人物が彼だろう。ただ、その表情はぼやけていて窺い知り難い。
ミドル・フラットウェル / Middle Flatwell
声:藤井隼
AC:ツバサ / TSUBASA
アリーナランク:13/C
アリーナ初回報酬:COAM 70,000 / OSTチップ 3
ルビコン解放戦線の実質的戦争指導者
帥父ドルマヤンに次ぐ重鎮であり、内部では帥叔の尊称を以て支持されている
彼には密偵として星外企業に潜伏していた時期があり
中でもシュナイダー社の人事部門には太いパイプを持つという
+
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機体構成 |
右腕武器 |
MA-E-210 ETSUJIN |
左腕武器 |
MA-J-200 RANSETSU-RF |
右肩武器 |
LITTLE GEM |
左肩武器 |
BML-G1/P20MLT-04 |
頭部 |
EL-TH-10 FIRMEZA |
コア |
EL-TC-10 FIRMEZA |
腕部 |
EL-TA-10 FIRMEZA |
脚部 |
EL-TL-10 FIRMEZA |
ブースタ |
BC-0200 GRIDWALKER |
FCS |
FCS-G2/P05 |
ジェネレータ |
AG-E-013 YABA |
コア拡張機能 |
PULSE PROTECTION |
強化段階・実戦 |
5 |
強化段階・アリーナ |
5 |
|
- ルビコン解放戦線の実質的戦争指導者となっている男性。メンバーからは帥叔の尊称で支持されている。
- 密偵として星外企業に潜伏していたことがあるらしい。その頃に築いた人脈により、企業側にいくつかの伝手を持っており、特にシュナイダー社の人事部門に太いパイプを有しているとのこと。
- (時系列的な)初登場は意外にもダム襲撃ミッション(ALT)。声のみで登場する。ここまで面識がないせいかフラットウェルの名前表記はないが、独特の台詞回しなので彼だと容易に判別できるだろう。
- 解放戦線を襲撃中の621に相手側の2倍の報酬を提示し、その場で寝返りレッドガン2名を排除してほしいという、非常に大胆な依頼をしてくる。独立傭兵相手に小手先の交渉は通用しないと判断してか、一切の小細工抜きでの買収を切り出すという、フラットウェルが交渉力に長ける人物であろうことを示す一幕である。
- ミッション「ヴェスパー部隊伏撃」では彼が健在だと621に対して「いつか戦友になってくれることを願う(要訳)」と告げる。「戦友」と言う表現についてはラスティとの繋がりを匂わせるが、共闘の機会はこの一度きりであり、彼ほどには心理的距離は縮まらなかった様子。
ラスティの距離感が最初からバグってるということもあるが。- 直接の共闘では無いが「ルビコンの解放者」ルートではそれらしい人物がAC部隊を率いて地上で決起したことを窺わせる。
- あくまで現地ルビコニアンとして企業に対する反動勢力の指揮官的立ち位置であり、コーラルは純粋に資源として見ている様子。サム・ドルマヤンとどのようなやり取りや意見の相違があったかは劇中では不明で、コーラルリリースについては関連性は無く本人も明確には言及しない。
- 「新型機体鹵獲阻止」での「ルビコンの灼けた空を超え まだ見ぬ自由を選べるかもしれん」という彼の言葉はなぜかエアの琴線に触れたようで、彼女はこの言葉の真意について深く考え込む。「ルビコンの解放者」ルートに進んだ場合、やがてそれは「動力ブロック破壊」にて、エアがレイヴン名義「灼けた空の上で レイヴンが戦っている」という声明を発するまでに至っていく。
- AC名の「ツバサ」もこの言葉を意識しているように感じる。しかし六文銭やBAWSのパーツ名といい、ルビコニアンの間には日本系の文化がそれなりに根付いているのだろうか。
- 特に彼は「勝勢」「力戦」「受けなし」といった将棋用語と思われる単語を好んで使う。将棋が好きなのだろうか。ちなみに意味はそれぞれ「極めて有利な局面」「純粋な力量が試される戦い」「相手の攻めを防げない状況」。
- 「その名に違わぬ羽ばたくような戦いぶり」など、本家の「レイヴン」という存在について何か知ってるような素振りを見せる。
- 指導者としてだけでなく戦士としても叩き上げらしく、敵の身内の性質を利用した虚情報による闇討ちを敢行するなどかなりクレバー(騙されたホーキンスが「いかにもありそうな嘘」と評価するくらい)。
- 戦闘に対する考え方もシビアで、621がミッション「ヴェスパー部隊伏撃」開始後真っ先に飛び出して敵に見つかると「自分から見つかりに行く伏兵があるか!(意訳)」と兵法的真っ当な観点から怒られる。
- リプレイミッションでのSランククリア狙いの場合は隔壁の前で出待ちして開くと同時に敵機を瞬殺するのが定番。彼の視点では暴挙を叱ったと思ったら、その叱った相手が一瞬でターゲットを一人仕留めていることもあり、中々にシュール。
- 更に言えば621が先制攻撃をかけるまで自分は一切行動しない。
- 乗機「ツバサ」はFIRMEZA一式で固めた軽量二脚。
- Reg1.07.1現在、全プリセット機体の中でトップの軽さを誇る。当然ながらAP9000未満、耐EN・耐爆1000未満とトップクラスに脆い。
- ETSUJINにRANSETSU-RFという優秀な実弾武器を両手に持つが、右ハンガーの軽バズは足が止まるため紙装甲にカウンターを食らう隙を晒してしまう。残る左肩にも牽制向きの初期ミサイルを装備し、高めの近接武器適性が腐っているなど、いまいち追撃時の決め手に欠ける。
- 内装についてはそれなりによいパーツを使っているが、ブースタはなぜか空中戦向きのGRIDWALKER。QB性能が低いため、地上での引き撃ちに向いた機体構成に噛み合っていない。
- コア拡張もパルスプロテクションを装備しており、明らかに一対一の戦いには向いておらず僚機のサポートに徹した機体構成である。
- ミッション「ヴェスパー部隊伏撃」でも奇襲に有効な一撃が重い武装をほとんど持っていない上、このミッションでは何故かパルスプロテクションを使用してくれないため、僚機としては弾除け程度の役にしか立たない。
- 621と共闘・対決する双方の機会で被撃墜時に通信を入れる余裕をもって脱出を果たしていることからも、彼が実戦で戦い慣れしていることがうかがえる。
- 撃破報酬は100,000c。殺害ではなく撤退されてこの値段は上々か。
+
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ネタバレ注意 |
- ラスティはシュナイダー社人材公募プログラムで見出されヴェスパー上位に抜擢されたという経緯を持つ。おそらくはミドル・フラットウェルの口利きによるものと思われる。
- 「ルビコンの解放者」ルートの動向を考えると、シュナイダー自体がアーキバスに対する伏兵としてグループ傘下に収まっている可能性がある。少なくとも劇中での展開を見ると、シュナイダーは解放戦線と表記以上に密接な関係でBAWSとは別ベクトルの関連企業なのは間違いなく、そのキーマンがフラットウェルであると思われる。
- 621に仕事を依頼したり僚機として一緒にミッションに参加する中で、621に「可能性」を見出す。「未踏領域調査(ALT)」でラスティとの戦闘に乱入する際の発言からそれが窺えるが、已むを得ぬとして621の撃破という手段を取る。コネもフル動員してアーキバスに潜り込ませた虎の子のスパイなだけあって、ラスティにはより一層の希望を見出しているという事だろう。
- ちなみに、ラスティの援軍として現れたフラットウェルは何故かAPが半分減っている上にリペアも使用しない。途中で後詰のアーキバス部隊あたりと戦闘し、その足で駆け付けたのだろうか。
ミールワームの群れに引っかかって散々じゃれつかれた可能性もあるが
- 彼のエンブレムはリチャード・バックの小説「かもめのジョナサン」が由来ではないかという説も存在する。同作の主人公ジョナサンは飛ぶこと自体に価値を見出したカモメという変わり者だったりする。
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- ミドルフィンガーは中指。帥父(親指)に次ぐ指導者としてのイメージが窺える。
- ちなみにBASHO腕は中指と薬指が一体型となっているのに対し、リング・フレディ共々装備しているFIRMEZA腕は五指揃っている。
- STVの画稿(1)では、立って話し合っている二人の男性のうち画面奥側の細身の人物(眼鏡をかけている?)が彼ではないかと思われる。
インデックス・ダナム / Index Dunham
声:後藤光祐
AC:バーンピカクス / BURN PICKAXE
アリーナランク:28/F
アリーナ初回報酬:COAM 37,000 / OSTチップ 2
ルビコン解放戦線のゲリラ指導者のひとり
彼はグリッドの建造に携わる職工であったが
コーラルとの共生および惑星封鎖の打破を掲げる
帥父ドルマヤンの思想に共鳴し解放戦線に加わった
ダナムは清廉で士気も高く見敵必殺を誓う烈士だが
パイロット適性には恵まれなかった
+
|
機体構成 |
右腕武器 |
MA-E-210 ETSUJIN |
左腕武器 |
LITTLE GEM |
右肩武器 |
BML-G1/P01VTC-04 |
左肩武器 |
NOT EQQUIPED |
頭部 |
AH-J-124 BASHO |
コア |
AC-J-120 BASHO |
腕部 |
AA-J-123 BASHO |
脚部 |
AL-J-121 BASHO |
ブースタ |
AB-J-137 KIKAKU |
FCS |
FCS-G1/P01 |
ジェネレータ |
AG-J-098 JOSO |
コア拡張機能 |
NOT EQQUIPED |
強化段階・実戦 |
0 |
強化段階・アリーナ |
0 |
|
- ルビコン解放戦線のゲリラ指導者のひとり。組織内では高い地位にあり人望もあるようなのだが、いかんせんAC乗りとしての適正には恵まれなかった。
- STVの画稿(1)で、立って話し合っている二人の男性のうちタンクトップで体格の良い方(グリッド建造を担当する職工=ムキムキの肉体労働者という連想)が彼ではないかと思われる。
- 序盤の金策ミッションとして名高いダムミッションのボスキャラなので、馴染み深いレイヴンも多いと思われる。
- 「鉄の棺桶で送り返してやる」と勇ましい限りだが、左肩武器とコア拡張は何も積んでおらず内装は貧弱、リペアキットも使ってこない。まさに序盤の中ボスと言った感じで、ヴォルタからも「MTと大差ねえ」とバカにされてしまう。但し2周目以降の選択肢でレッドガン排除を選んだ場合は何故か出撃してこない。
- 1対1でもそうそう苦戦する相手ではないが、それに加えてG4・G5を交えた3対1かつリペア無しというシチュエーションであるため非常に弱い。一応アップデートでバズーカが強化されたこともあり、舐めてかかると痛い目を見かねないが。
- 攻略本上の実戦での強化段階は0と表記されているが、実際は被ダメージ約0.6倍(アリーナとの比較)の特殊補正がかかっており、作中トップの堅牢さを誇る。それでも弱いが。
- インデックスフィンガーは人差し指。ファーストフィンガーの呼び方もあり、彼はゲーム中で最初に出てくる解放戦線のAC乗りでもある。
- AC名は直訳して「燃えるつるはし」。エンブレムもその名の通りなデザイン。
- 安価で頑丈なフレームと最低限の内装、フルオートで扱い易いマシンガンと機動力の低い敵を倒すバズーカ、物陰からの攻撃が可能で対集団相手にも使える垂直ミサイル。「ACを動かすのに慣れていなくてもMT戦をこなせるアセン」といった風情で、初心者AC乗りだった頃を思い出して懐かしさを感じる古きレイヴンもいるかもしれない。
- 内装の非売品率が高いこともあるが、作中で図面を入手できる機体の中ではパーツの総費用が2番目に安い。解放戦線の懐事情が垣間見える。
- 或いは思想面で傾倒しているドルマヤンのフレームに倣ったのかもしれない。
- 腐ってもBASHO一式なのでジェネレータを変えて近接武器を積むだけでも驚くほど使い易くなる。
- 映像記録:ルビコニアンの糾弾では演説をしていると思わしき彼のACが手前側に映っている(足がBASHOで左手にLITTLE GEMを持っているのが確認でき、バーンピカクスのアセンと合致する)。
リトル・ツィイー / Little Ziyi
声:泊明日菜 / Stephanie Sheh
AC:ユエユー / YUE YU
アリーナランク:24/E
アリーナ初回報酬:COAM 47,000 / OSTチップ 2
ルビコン解放戦線に参加する戦士のひとり
ツィイーの両親はコーラル採掘による富貴を求め
まだ乳児だった彼女を抱いてルビコンへの密航を試みた
墜落現場にて奇跡的に一命を取り留め
解放戦線の帥叔フラットウェルに保護された彼女は
ACのコアを揺りかごに育ち長じて戦士となった
+
|
機体構成 |
右腕武器 |
IRIDIUM |
左腕武器 |
IRIDIUM |
右肩武器 |
NOT EQQUIPED |
左肩武器 |
SI-29: SU-TT/C |
頭部 |
AH-J-124 BASHO |
コア |
AC-J-120 BASHO |
腕部 |
AA-J-123 BASHO |
脚部 |
AL-J-121 BASHO |
ブースタ |
AB-J-137 KIKAKU |
FCS |
FCS-G1/P01 |
ジェネレータ |
AG-E-013 YABA |
コア拡張機能 |
NOT EQQUIPED |
強化段階・実戦 |
0 |
強化段階・アリーナ |
0 |
|
- 両親が一攫千金を求めルビコンへ密航したものの、乗っていた宇宙船(あるいは飛行機?)が墜落。奇跡的に生き残った彼女はフラットウェルに保護され、そのままルビコン解放戦線に参加することになる。
- 「ACのコアを揺りかごに育ち」と紹介されているため根っからの戦士気質なのだが、アーカイブ「同志との会話」で分かる通り周囲にとっては「みんなの妹分」であり、女の子として平和に生きてほしいと思われている。
- 周囲の扱いや「私だってコーラルの戦士だ!」と言う台詞から背伸びしてる女の子のようにも見えるが、その実ヴェスパーやレッドガンの末席よりも上位のアリーナランク。機体構成が明らかに旧式パーツである事を踏まえると、かなりの才能を持つ戦士である。
- よりによってそのアーカイブを確認できるチャプター1「戦闘ログ回収」で敵として登場するのがACらしいというか。621に仲間を殺されたことへの怨嗟を浴びせつつ交戦するも、力及ばずアーシルへの謝罪を口にしながら死亡する(ミッション完了に必須ではないので殺さないことも可能だが、その後は登場せず)。
- 2周目以降の「捕虜救出」ミッションで最初の救助対象でもある。こちらの場合もその後の登場はない。
- 餓死寸前だった六文銭に食料を提供し命を救った。略奪者を憎む戦士気質なれど心優しい少女であることも窺える。
- STVの画稿(1)では、強面の男の横に座っている少女の姿があるため、これが彼女ということになるだろう。他に該当しうる人物がいない。
- ちなみに、隣の強面の男は服装やツィイーとの関係からほぼ確実に六文銭だとされている。
- リトルフィンガーは小指。若さをイメージさせるが、組織内で(文字通り)五指に入る実力である。
- 搭乗機「ユエユー」はBASHO腕の二脚にもかかわらず両手ハングレとシールドのみという漢機体であり、総弾数は驚異の64発(1.03.1アプデ前は40発)。こんな弾数で一体どうやって戦ってきたのだろうか。
- もしかするとACとのまともな撃ち合いは想定していない火力支援型の機体だったのかもしれない。MT部隊や他のACに前衛を勤めさせ、後衛として爆撃でサポートするのであればこの尖りきった構成にも納得が行く。シールドは自分が狙われた時の一時しのぎ用だろう。
- G6レッドやV.VIメーテルリンクといった面々よりもランクが上。ゲーム上の脅威度という観点では同勢力で28位のインデックス・ダナム以下。
- AC名は中国語表記で「月魚」。エンブレムにも魚があしらわれている。
- なお月魚は「アカマンボウ」を指すらしい。ただしエンブレムの魚はどう見ても鮭である。
リング・フレディ / Ring Freddie
声:綿貫竜之介
AC:キャンドルリング / CANDLE RING
アリーナランク:21/D
アリーナ初回報酬:COAM 54,000 / OSTチップ 3
ルビコン解放戦線に参加する戦士のひとり
フレディは帥父ドルマヤンに近侍する男娼であり
他の同志たちとは一定の距離を置いている
彼はドルマヤンの精神世界を敬愛し
その孤独に寄り添うべく戦場に身を投じた
+
|
機体構成 |
右腕武器 |
HML-G2/P19MLT-04 |
左腕武器 |
HML-G2/P19MLT-04 |
右肩武器 |
SONGBIRDS |
左肩武器 |
SONGBIRDS |
頭部 |
EL-TH-10 FIRMEZA |
コア |
EL-TC-10 FIRMEZA |
腕部 |
EL-TA-10 FIRMEZA |
脚部 |
EL-TL-11 FORTALEZA |
ブースタ |
NOT EQUIPED |
FCS |
FCS-G2/P10SLT |
ジェネレータ |
AG-E-013 YABA |
コア拡張機能 |
PULSE ARMOR |
強化段階・実戦 |
1 |
強化段階・アリーナ |
0 |
|
- ミッション「執行部隊殲滅」で621を監視・追跡しており、スタート地点から引き返してあるアーカイブを入手すると奇襲を仕掛けてくる。
- アーカイブを「餌」に釣ったということだろうが、機体の残骸が餌になることがあるのだろうか? アーカイブのある右方向ではなく岩場のある左方向に行って、何故かそこにいるACを「奇襲」してしまったプレイヤーも多いだろう。
- 「男娼」という今の時代だとドキッとする設定がある。
- 「脳内のコーラルが女性の声で語りかけてくるんだ……」などという、一般人からすればルビコンの恵みを生でイって頭パチパチ幸せだぜな妄言、真面目に取り合ってくれたのが男娼のフレディだけだったのかもしれない。ドルマヤンの精神世界を敬愛し、孤独に寄り添うために戦いを選んだというフレディのアリーナ説明ともマッチする。
- 戦闘中も忠実な懐刀と言った趣で、結びつきの強い師弟関係を思わせるシリアスなセリフが主。あくまで男娼というのは職業的な話なのかもしれない。設定を知らなければ普通によくある師匠と弟子にしか思えないほどで、言葉尻からは敬意以上の感情的要素は感じられない。
まあ下手に匂わせられても困るが。
- ノーザークと六文銭と同じくある種の隠しキャラ扱いではあるが、その2人と違いリング・フレディのミッション中の台詞は極めてまとも。
むしろ621の奇行に振り回される
- 交戦後にスタート地点に引き返すと「封鎖機構まで相手にはできん…」と追跡を諦める。
- 戻って戦闘を再開すると困惑しながらも応戦する。さらに繰り返すと621が何を考えているか理解できず狼狽えてしまう。
- リング・フレディに見つかった場合、彼は帥父ドルマヤンの命により621を抹殺しようとする。1周目から選択可能なミッションでありコーラルリリースとは無関係に進められるため、この場合何故ドルマヤンが621の排除を命じたのか不明。3周目以降に既にドルマヤンを撃破している場合は敵討ちを挑んでくる。
- リリース計画に関与していない場合でも、ウォッチポイント襲撃を経た621が「コーラル変異波形と交信を行った」ことが問題なのかもしれない。ただしその事実をドルマヤンがどうやって知ったのかは謎である。
- リングフィンガーは薬指。薬指という呼び方の由来として「最も使う頻度が少ないので清潔であるとされ、薬を用いるときに使ったから」という説があり、彼もまた五指の幹部では最も登場頻度が少ない。
- 全身エルカノフレームなのはミドル・フラットウェルと同じだが、フレディは通称「車椅子」のタンク脚部をつけた軽量級という一見ちぐはぐな構成。しかし軽量かつ扱いやすいハンドミサイルと、タンクゆえに動きながら撃てる小型連装グレネードをそれぞれ両手両肩に積んでいるため、初期の敵としてはかなり強力。
というかNPC屈指のガチアセン- 車椅子自体が防御性能・積載と引き換えに走行性能を引き上げたタンクらしからぬパーツであり、ちぐはぐどころかそもそも機動性志向の機体であると分かる。タンクならば速度で圧倒できる、と見くびった中級者は敢えなくその引き撃ちの餌食になる。
- 一方でグレネードは「有効射程が長く、頭上から撃ち下ろして爆風に巻き込むのが効果的」というタイプなので、実は空中戦が苦手なこの脚部とはやや噛み合っていない。無理に距離を詰めようとせず、アラートを聞き逃さないようにすればグレネードを避けるのはそう難しくない。あとはハンドミサイルの衝撃値に気を付けつつ、ダメージレースを制したい。
- STVの画稿(1)では、ドルマヤンらしき老人の世話役のような細身の人物がおり、近侍という立場からこれが彼だと思われる。
- この人物をよく見ると、立っているとしては頭の位置が不自然に低く、下半身が毛布らしき物で覆われている。彼のACの脚部――通称『車椅子』――のパーツ説明には「両足を失ってなお戦場に焦がれた兵士たちに歓迎された」とあり、彼自身も車椅子生活なのかもしれない。
アーシル / Arshile
声:浜田洋平
- ミッション仲介人として621と度々コンタクトを取る人物。
- 解放戦線のブリーフィング担当として声を聞く機会は多いが、ストーリー中自ら名乗ることはなく、また他の人物からもブリーフィングの人物=アーシルと明言されることはないため、名前だけ見ても誰か分からない人もいるかもしれない。
- ストーリー中彼の名前が出るのは戦闘ログ回収でリトル・ツィイーを撃破した際の台詞だけ。「ごめんよ…アーシル…」「約束…守れなかった…」
- 同じくブリーフィング担当のG6レッドやV.VIIIペイターはストーリーを進めると自己紹介があり、そこから字幕の表示名も企業名から個人名に切り替わるが、アーシルはそれがないため字幕の表示名も最後まで「ルビコン解放戦線」のままである。
- 捕虜救出ミッションでは救助ヘリに乗って自ら前線に出る。ミッション終了後には、621に対し私的にリトル・ツィイー救出の礼を述べる等、ツィイーを特に気に掛けていた様子が窺える。
- ドルマヤンの現状については言葉を濁すなど、既に組織の象徴としてしか見ていない様子。翻ってコーラル関係についてはあまり深いところまで踏み込んでおらず、あくまでも現地の一ルビコニアンとして解放戦線に参加している。
- ルートによっては解放戦線に多大な貢献をしたとはいえ、インデックス・ダナム、リング・フレディや精神的支柱と言えるサム・ドルマヤンも殺した張本人である621に対し、依頼をしてくる面の皮の厚さを見せる。現実主義なのか、彼らは解放戦線では既に浮いた存在なのか…。
- この辺はミドル・フラットウェルも同様、ドルマヤンを倒していても後のミッションで「彼には希望がある」と言ってラスティとの戦いを諌めようとする。ドルマヤンに関しては流石に組織としては無反応で済ませられる問題ではないと思うのでオールマインドの隠蔽が完璧におこなわれているのかもしれない。
- 武装採掘艦護衛クリア後のメッセージでは当初の説明と違う勢力が襲撃してきたことに関して「貴方を欺いたような形になってしまった」と謝罪してくる。組織として今後の621との関係を悪化させたくないということもあるだろうが、彼の誠実さが垣間見える。
- 一方多重ダム防衛では上位ランカー2人+本物のレイヴンという地獄みたいな編成の敵を破った621に対して報酬だけ渡して何も言わずフェードアウトする。流石に不可抗力とはいえ2回も「騙して悪いが」してしまった為に面と向かって会えなかったのだろうか。
- 比較的に大した武装もないヘリで捕虜救出のために単騎突入を敢行するなど無謀とも取れるゲリラ屋らしい行動を起こすが、一方で621のような独立傭兵の力を借りずに自分たちで結果を勝ち取れるようにならなければならないと組織としての在り方を忘れないなど前向きな性格でもある。
- かと言って621の事を軽んじているわけでもなく「あなたなら企業勢力や封鎖機構を打ち破れるかも」と無茶苦茶頼りにした上で、621に頼りきりになっている事を恥じているあたりも好印象を与えてくる。
- そもそもの話、1周目で彼が最初に依頼を出してくる「BAWS第二工廠調査」は「ストライダー破壊の一件で解放戦線内部で慎重論が出た為、自勢力の戦力を投入できない」という事情を「身内の恥を晒すようで申し訳ない」とストライダー破壊の実行犯である621に謝罪してくる。恨み言の一つも出てきそうなものだが、そこで誠実に対応するのが彼の性格なのだろう。
- 直前で壁越えの一件への恨み言を告げた上で溜息を吐いた後に改めて依頼してくるので、ここでストライダーの一件も含めてアーシルの中で621への恨みは水に流したという事なのかもしれない。にしたって誠実と言うかバカ正直と言うか……
- 仲介人としては今作唯一ACに乗ることのない極めて珍しい立ち位置のキャラ。その為彼だけは顛末が一切の謎。
- 「ヴェスパー7排除」にてスウィンバーンを撃破した折には、ミッションクリア後のメッセージにて解放戦線内に「独立傭兵レイヴン」に対する不信感があった旨を明かしつつそれが杞憂であった事を喜ぶ一幕がある。一方、当該ミッションでスウィンバーンを見逃して六文銭を返り討ちにしたパターンでは、621を重用しようとした彼にはもう組織内に居場所は無かった事だろう。そういった面でも彼がその後どうなったのか気になるところ。
- 名前の元ネタと考えられるアーシル・ゴーキーは自殺している。アーシルの末路もそのようなものだと暗示しているのかもしれない。
- STVの画稿(1)の中で特定し難い人物では、前述の六文銭らしき強面の他に、タンクトップのワイルドそうな男、痩身でやや老けた印象の男、この2人の後ろでほとんどシルエットしか覗えない人物がいるが、前3人のイメージにはそぐわないので残るシルエットの人物が彼だろうか?
メッサム / Messam
- 「捕虜救出」で要救出対象になっている同志。「五指」の名前こそ持たないものの、同ミッションではサム・ドルマヤン及びリトル・ツィイーと並んで個人名が挙げられているだけあって、解放戦線の中では組織運営上の重要人物であるようだ。
- ルビコニアンにとって生活の要となるコーラル採掘プラント「コーラルの井戸」の場所を聞き出す為、汚染市街を占拠しているベイラムによって拷問されていた。
- ミッションの流れではリトル・ツィイーの次に救出に向かうことになるも、現地に到着した時点で既に死亡していることが確認された。とうとう口を割らないまま果てたようである。
- ツィイーにとっても馴染み深い人物だったのか、その死を知った彼女は悲痛さを滲ませる声で嘆き悲しんだ。
Talgat Yersin
- 大半の人が「誰?」と思うであろうキャラ。日本語の定訳はない。一応日本語読みは「タルガット・イェルシン」であるようだ。
- 「戦闘ログ回収」で2脚MTから引き出せるログのひとつ、アーカイブ「文書データ:枯れゆく井戸」の画像に名前がひっそりと載っている。
- ガリアのコーラルの井戸が枯れつつあり、採集されたコーラルも企業に掠め取られるという状況の中、ミールワームが育たず子供たちが餓死することを嘆いている。情に厚い人物であったようだ。
- 壁の戦闘でMTは爆散し、本人は生死不明。その残骸からは621にログを引っ張り出され、ウォルターからは「コーラル湧出情報の裏取り程度にはなる」と言われる。
- しかし、ベイラムが支払った金額はたったの1,000c。
- 情緒的な話題に気を取られてウォルターの言う裏取りの文意を読み取れなかったのであろうか、結論としてベイラムにとってはどうでもいい情報としか見做されなかったのだろう。当人はじめ、このログにまつわる人物たちは誰も得せず世知辛い。
RaD / Reuse and Development
シンダー・カーラ / “Cinder” Carla
声:下山田綾華 / Shara Kirby
AC:フルコース / FULL COURSE
アリーナランク:11/B
アリーナ初回報酬:COAM 74,000 / OSTチップ 4
RaDの頭目にして全製品の基礎設計を行う第1技師
情報処理と機体設計のスペシャリストである彼女は
その膨大な知識量と自由な発想によって
企業製品では見られない奇抜な兵器を生み出しつづけている
「殺しの道具だからこそひとつ笑える必要がある」
それがカーラの設計思想であるという
+
|
機体構成 |
右腕武器 |
WS-5000 APERITIF |
左腕武器 |
WS-5000 APERITIF |
右肩武器 |
WS-5001 SOUP |
左肩武器 |
WS-5001 SOUP |
頭部 |
HS-5000 APPETIZER |
コア |
CS-5000 MAIN DISH |
腕部 |
AS-5000 SALAD |
脚部 |
2S-5000 DESSERT |
ブースタ |
AB-J-137 KIKAKU |
FCS |
FCS-G2/P10SLT |
ジェネレータ |
AG-T-005 HOKUSHI |
コア拡張機能 |
ASSAULT ARMOR |
強化段階・実戦 |
0 |
強化段階・アリーナ |
5 |
|
- ドーザー集団RaDの頭目を務める女性。「灰かぶりのカーラ」と名乗っている。ハンドラーウォルターとは旧知の仲。
- “Cinder”は「消し炭」や「(暖炉などの)燃え殻」を意味し、転じて「灰かぶり」のこと。ちなみに童話でおなじみのシンデレラも同じCinder。
- なおシンデレラに関しては「(~に属する)小さき者」という意味の接尾辞「-ella」を付けて「灰かぶりっこ(Cinderella)」とした表現が由来となっている。
- フロム作品としては、ダークソウルの世界観における重要ポジション「薪の王」を示す「Lord of Cinder」を連想した人も多いだろう。
- 前作・前々作となるVシリーズにおいても設定上の存在として「サンドリヨン(Cendrillon:シンデレラのフランス語表記)」と呼ばれる集団が存在する。
- 灰かぶりとはアイビスの火の生き残りを意味する言葉であり、彼女がアイビスの火以前からルビコンにいたことを示唆している。
- ただし、下に続くRaDの面々を見るに、彼らの“二つ名”は彼らの本質とは真逆の形容詞が用いられているようにも見える。“Cinder”にもそれが当てはまるなら、アイビスの火のときにカーラはルビコンにはいなかったことを示唆しているようにも捉えられる。
- 通信での登場は早く、Chapter1時点から既にウォルターと情報交換をしている。旧知の仲と言ったやり取りを交わし、度々顔を出す。
- RaDの縄張りであるグリッド086を訪れた621をビジターと呼び、スマートクリーナーを退けた621の実力を認めた後は、621の海越えをサポートするべくカーゴランチャーまで案内をしてくれる。
- 実は621についてはこの時点で知っているのだが、ウォルターを通さず621がやってきたために能力を見極める試金石としてドーザーで迎え撃ったと思われる。クリーナーに撃破されると「あいつの目利きも鈍ったかね」と呟くので、ウォルターの能力を信頼しているほどの仲だと解る。
- ミッション「機密情報漏洩阻止」では、ハッキングを仕掛けてきたコヨーテスに対し、即席のカウンタープログラムで営業妨害を行った。
後にコヨーテスが惑星封鎖機構の軍門に下った際は、調子付いたコウモリ野郎がお星様になれるよう「打ち上げ花火」をプレゼントしている。- 621やかつてのブルートゥへの態度からも「来る者を拒まず、気に入った相手に目をかけるが、敵対・裏切りには容赦しない」というスタンスがうかがえる。
- RaDが開発する製品全ての基礎設計を担当している他、AIチャティ・スティックを開発したり、アイスワーム討伐用のレールガンを開発したり、さらにはオールマインドの戦闘シミュレーションデータに不正な音声データを紛れ込ませたりと、ハード/ソフトの両面で飛び抜けた技術力を発揮する。
- オーネスト・ブルートゥに簒奪されたMTを我が子と呼びスクラップにされていく事に心を痛めたり、チャティがV.I フロイトに破壊された時には普段の飄々さが無くなり激しく狼狽する事から、自分で組み上げた機械達に並々ならぬ愛情を注いでいる事が窺える。
- AIを一つの生命とみなす考えを持っているようで、生死を超越してしまうという理由からデータのバックアップを取る行為を良しとせず、結果チャティは永久に失われる事になった。この際に葬いもしている。
- 作中でアイスワーム討伐用のレールガン「オーバードレールキャノン」が登場するが、背景を考えると(動体の狙撃に向かない設計、コーラル多重防壁を一撃で突破できるほどの威力がない)おそらく元々は別の目的で作られていた可能性が高い。コヨーテスの拠点にでもぶち込むつもりだったのだろうか...。
- アーカイブ「通信記録:コヨーテスの雑談」から「あの若さ」と呼ばれることから,外見はアイビスの火を経験したにしては異常に若い模様。
- 「STVの画稿(2)」でそれらしき女性が居る(右側のタンクACの脚部の上にいる女性)が、確かにアイビスの火の生き残りにしては若すぎる風貌をしている。
- エアの調査によれば、カーラがRaDに加わったのが3年前なので、画稿が描かれた時期は本編から過去3年以内と考えられる。
- 若さを維持できている理由は作中では明言されていないものの考察の余地が多い。詳しくは「世界観考察」のページを参照。
+
|
ネタバレ注意 |
- コーラル封じ込めを目的とする「オーバーシアー」の一員であり、技研の内情を知っている。
- 「賽は投げられた」ルートでは、オールマインドから送りこまれた「ゴースト」全機をハッキングで奪取し、621が動かさざるを得ない状況に追い込んでいる。特にAIを相手に電子戦で圧倒するというのは並大抵ではない。
- その正体は、アイビスの火の後にコーラル観測の任をナガイ教授から託された第2助手であるとも取れるが、いずれも決定的な情報ではなく、その来歴は謎に包まれている。
- 同一人物説の主な根拠は以下の3つ。
- 「STKの遺稿」に描かれている女性と、「STVの画稿(2)」に描かれている「どこかで見たような気がする」女性の風貌が似ている。覆面画家STVの正体が「アイビスの火を密かに生き延びたSTK」だとすれば、半世紀前に描いた人物を何となく覚えていても不思議はない。
- ナガイ教授は第1助手の息子が笑ってくれるようにと、玩具作りが得意な第2助手を頼った。カーラは自由で突飛なアイディアを持ち、621とチャティに「笑う」ことの大切さを説いている。
- 技研の助手として培った知識・技術を活かしているのだとすれば、本編で披露する驚異的なハッキング能力にも納得がいく。
|
- 乗機は全ての武装がミサイルのミサイルカーニバル。怒涛の弾幕でスタッガーを取ると蹴りからのアサルトアーマーコンボで吹き飛ばそうとしてくる等戦い方はRaDらしくクレイジーそのもの。
- ぶっちゃけそこらの上位ランカー達より強い。
- Ver.1.03以前は両手の包囲型ハンドミサイルが非常に強力。1.03.1以降は脅威の姿勢安定2014によりスタッガーを取りづらい。
- ただミサイルは接近されると弱く、機体も遅いので、接近して火炎放射機などで一気に削ればあっさり倒せたり。アリーナやミッションで戦うステージが狭いのもあり、慣れれば良いミサイラー対策練習相手となってくれる。
- 歴代シリーズも含めて、この手のミサイラーアセンのCPU全般に言えることだが、純粋にミサイルへの対応力が問われるため、人によって得手不得手が極端に分かれる相手。特に今作はデコイやフレアのような装備でのミサイル対策ができず、立ち回りでの対処が求められることから顕著な傾向にある。
- そうでなくともミサイルオンリー構成は駆け引きそのものを拒否して得意な事を押し付ける傾向の強いアセンブルであり、考えることも極端に少ない。そういう構成がCPU制御の敵キャラが扱うのにもマッチしているのというのも手強さの理由と言えるだろう。
- AC名の通り、パーツはフルコースを模している。アペリティフ(食前酒)、スープ、アペタイザー(前菜)、メインディッシュ、サラダ、デザート。これも彼女なりのユーモアか。
チャティ・スティック / “Chatty” Stick
声:青山穣
AC:サーカス / CIRCUS
アリーナランク:14/C
アリーナ初回報酬:COAM 68,000 / OSTチップ 3
RaDの頭目カーラを補佐する腹心
組織の第1技師でもあったカーラはあるとき
自らを支え楽しませるための提案型AIを作成した
しかしどれだけプロンプトを与えても
「彼」 は必要なこと以外を喋ろうとしない
ボスの自由で突飛なアイディアをただ聞く
その方が彼には心地良いのだろう
+
|
機体構成 |
右腕武器 |
IRIDIUM |
左腕武器 |
LITTLE GEM |
右肩武器 |
WR-0999 DELIVERY BOY |
左肩武器 |
BML-G1/P07VTC-12 |
頭部 |
AH-J-124 BASHO |
コア |
CC-3000 WRECKER |
腕部 |
AC-2000 TOOL ARM |
脚部 |
EL-TL-11 FORTALEZA |
ブースタ |
NOT EQUIPED |
FCS |
FCS-G2/P10SLT |
ジェネレータ |
AG-T-005 HOKUSHI |
コア拡張機能 |
NOT EQQUIPED |
強化段階・実戦 |
3 |
強化段階・アリーナ |
3 |
|
- RaDのシステム担当であり、カーラの補佐役。
- その正体はカーラが作成したAIであり、裏方としてハッキング等の作業を行う他、乗機サーカスを駆って前線での戦闘もこなす。
- 本来はデータハックや乗っ取りがメインで、ACに乗るのは緊急時のみ。交戦したフロイトからは「無人機らしい動き」と評されていた。AC戦を楽しむフロイトはAIであるが故の人間くさい動きが無いことを見抜いたのだろう。
- カーラの思想からバックアップが取られておらず、乗機サーカスが失われる事があればチャティというAIも永遠に失われてしまう。
- …の筈なのだが、アイスワーム戦ではACサーカスが破壊された場合、チャティは「離脱」している。ソフトウェアとしてACのOSにインストールされているわけではなく物理的な端末ユニットをACに乗せて接続しているのだろうか?
- あるいは機体のシステムが完全停止する前にネットワークを経由してカーラの元にあるコンピュータ等に離脱しているのかもしれない。
- AIであるためか喋り方は平坦で機械的だが、どことなく人間味を感じさせる言動を見せることも少なくない。
- 621の依頼達成でカーラの機嫌が良くなると逐一連絡を入れてくる。ミッション中は621を信頼している様子がうかがえるなど、AIフェチが大喜びする描写が散りばめられている。カーラが621を救出に行くミッションでは自分が行くべきだったとカーラに進言してその後嗜められているが、本当に行きたかったのかもしれない。
- カーラから「笑う」ことの大事さを説かれており、度々「笑う」ことについて言及する。ルートによっては彼は笑うことなく最後を迎え、それを悔いていた。
- 「シンダー・カーラ排除」にてチャティを先に削ると若干楽しげな声が聞ける。カーラ曰く「笑っていた」とのことだった。
- そもそもチャティからのカーラの近況報告の音声が少しニヤついて聞こえるため、彼はすでに笑えていたのかもしれない。
- アイスワーム戦でスネイルからは「死を恐れない事は良い事」と評されるが、チャティは「それに近いものは持ち合わせているつもりだ」と返している。チャティにも死の恐怖があるのだろう。
- ACシリーズにおいて、人間の可能性と戦いについて言及するAIは数多い。その中でチャティは主人公と言う強敵を前にして初めて笑ったAIだった。過去作プレイヤーであるほど感慨深い存在である。
- ちなみに紹介文の中にある「プロンプト」とは、本来「促す」という意味を持つプログラミング用語。コンピュータやAIに対して動作を命令する文字列(コマンド)だが、近年目覚しい発展を遂げている対話型AIにとっては、ユーザーが雑談を持ちかける事もプロンプトを与えているのと同義。
- にも関わらず、チャティは意図的に「必要な事以外を喋ろうとしない」、「プロンプトを与えている人間以外に対し、自発的に重要度が高い訳では無い(雑談じみた)報告をする」等、まるで人間のように振る舞っている。
- 冷静に考えれば、これは会話をコントロールしているも同然であり、AIとしてはそれだけでもとてつもない高性能ぶり。カーラのトンデモ技術者ぶりが窺える。
- 乗機は走り回る軽タンク、直撃が怖いハンドグレネードとバズーカを持ち、牽制に持って来いのクラスターミサイルに垂直ミサイルを背負った機体構成。
- 2層構造マップとなる「シンダー・カーラ排除」では突撃役のカーラと明確に役割分担しており、2階部分に陣取ってミサイルと爆風を降らせてくる厄介な火力支援機と化す。
- 機体データを呼び出してみると、実はコア拡張機能を入れていない事がわかる。間合いを保って走りながら撃ちまくる支援機構成なため、圧力は強いが接近戦能力と精密さには欠ける。
- 対アイスワーム戦でもカーラから「弾幕要員」だと指名されて出撃するように、基本的にACとの決闘よりは集団戦での制圧や支援を意図したアセンブルである。
- ちなみに中の人はAC4でサーダナを演じている。
- 他にもフロム作品としては、Bloodborneのミコラーシュ役でも知られる。
そしてめちゃくちゃ高らかに笑っている。
- 機体名の「サーカス」とは言わずもがな曲技団を意味しており、RaDらしいネーミングであると言える。
- ……が、複数のミサイルとその軌跡をあしらったエンブレムから察するに、恐らくはメタネタとして「板野サーカス」とも引っ掛けたものであろう。
- 以下余談に近いが、「板野サーカス」はアニメーター・板野一郎氏が得意とする、高速で動き回る物体の回避運動を描く独特のカメラワークを指すスラングであり、往々にして被写体に回避運動を強要する大量のミサイルと共に用いられた。むしろカーラの装備の方がそれっぽいのはナイショ。
- なお、「板野サーカス」を用いた作品の代表格といえる『マクロス』シリーズの監督は河森正治氏。そして河森氏は本作を含めたACシリーズにメカデザイナーとして参画しているという縁もある。
インビンシブル・ラミー / “Invincible” Rummy
声:佐々木拓真
AC:マッドスタンプ / MAD STOMP
アリーナランク:29/F
アリーナ初回報酬:COAM 35,000 / OSTチップ 2
ドーザーの一派 RaDの構成員
多くのドーザーがそうであるように
コーラルドラッグの乱用による酩酊状態にあるラミーは
自分こそ無敵であるという誇大妄想に取り憑かれている
どれだけ撃破されても翌日には忘れているため
死なない限り彼の無敵が失われることはない
+
|
機体構成 |
右腕武器 |
WR-0777 SWEET SIXTEEN |
左腕武器 |
WB-0010 DOUBLE TROUBLE |
右肩武器 |
NOT EQQUIPED |
左肩武器 |
NOT EQQUIPED |
頭部 |
DF-HD-08 TIAN-QIANG |
コア |
DF-BD-08 TIAN-QIANG |
腕部 |
AC-3000 WRECKER |
脚部 |
2C-3000 WRECKER |
ブースタ |
BC-0600 12345 |
FCS |
FCS-G1/P01 |
ジェネレータ |
AG-J-098 JOSO |
コア拡張機能 |
NOT EQQUIPED |
強化段階・実戦 |
0 |
強化段階・アリーナ |
0 |
|
- RaDの構成員。
- “Invincibie”は「無敵」を意味する。Rummyは「Rum(ラム酒)」に端を発し「大酒飲み」「酔っ払い」など。コーラルで常に酩酊状態だからか。
- コーラル中毒者であり、自分が負けたことをすぐ忘れるため、死ぬまで(自称)無敵。
- ギャグ枠だが「コーラル過剰摂取によって重篤な記憶障害を起こしている」事例でもある。
- チャプター2「グリッド086侵入」に登場。同施設の門番役を務めており、ボス(カーラ)にいいとこ見せようとするも、主人公と交戦し撃破される。
- カーラからは「ラミーはあんたがやっちまった」とは言われるが、厳密には生死不明。以降は一切登場しないため、死亡したか重体かであろう。
- エアからはアリーナランク最下位。コヨーテスからは間抜け、カーラからは「あんなでも」と酷い言われよう。
- もっとも、アリーナランクに食い込めない傭兵もそれなりにいる様子で、かつ「番犬程度にはなった」という評からもある程度の実力はあるものと推測できる。
- とは言え「あんなでも」や「間抜け」の評があるのも事実で、どこまで役に立っていたのかは不明。
- ミッションでの撃破報酬は30,000c。盾持ちLCと同額で、四脚MTが24,000cと考えると、戦力としての評価の一端が見えてくるかもしれない。
- 酩酊している割に追い込まれると「ビジターにしちゃあやるな」と相手の実力を認める冷静な部分も見せる。
- 乗機はAC「マッドスタンプ」。チェーンソーとショットガンのような何かを持つ。上下移動を繰り返し、機体名に偽りなしの動きをとる。
- 肩には何も積んでないので接近戦しかできない。手持ち武器とフレームの半分にブースターはRaD製、内装の残りは初期パーツ。金が無いんだろうか。
- チェーンソーの一発はあるので注意と言いたいところだが、近接適性がぶっちぎり最低のレッカー腕のせいで全く生かしきれていない。
- Ver.1.04.1にて腕部の近接適正が跳ね上がった。警戒にすら値しない領域は脱したが、元が低すぎてそれ以上のことはない。
- STVの画稿(2)でだらしなく横たわっているかなり恰幅が良い人物が彼だと思われる。こっちがブルートゥとは思えないし。
- コアは値が張る大豊製。恰幅を見るに大豊の大型コアでもないと体が収まらないのかもしれない。
- Steamポイントショップよりディフォルメされたマッドスタンプのチャット用アイコンが配信中。
ジャンカー・コヨーテス / Junker Coyotes
- ルビコン3に置いて最大勢力とされるドーザー組織。
- しかしその実態は構成員の数だけが取り柄のヒャッハー集団でしか無く、頭目とされる人物も芸術家気質の変人が「君臨すれども統治せず」状態を維持するお寒い組織である。
- 敵対組織であるRaDの製品を闇市で漁り、それをRaDとの抗争に投入しているあたり、恥も外聞もないようだ。
オーネスト・ブルートゥ / “Honest” Brute
声:安元洋貴 / Dave B. Mitchell
AC:ミルクトゥース / MILK TOOTH
アリーナランク:08/B
アリーナ初回報酬:COAM 80,000 / OSTチップ 4
ドーザー最大勢力 ジャンカー・コヨーテスの頭目
元々ブルートゥはRaDに拾われた構成員であり
そのドーザーらしからぬ柔和な人当たりと話しぶりを
面白がったカーラに目をかけられていた
彼が重度の虚言癖を備えた人格破綻者であることが
発覚したとき RaDの資金と技術は無視できないレベルで
持ち逃げされていたという
+
|
機体構成 |
右腕武器 |
WB-0000 BAD COOK |
左腕武器 |
WB-0010 DOUBLE TROUBLE |
右肩武器 |
BML-G2/P19SPL-12 |
左肩武器 |
SB-033M MORLEY |
頭部 |
HC-3000 WRECKER |
コア |
CC-3000 WRECKER |
腕部 |
AC-3000 WRECKER |
脚部 |
2C-3000 WRECKER |
ブースタ |
BC-0400 MULE |
FCS |
FCS-G1/P01 |
ジェネレータ |
DF-GN-06 MING-TANG |
コア拡張機能 |
ASSAULT ARMOR |
強化段階・実戦 |
5 |
強化段階・アリーナ |
5 |
|
- かつてRaDに所属していたが、金、技術、カーラの秘密道具を盗んでRaDを抜け、グリッド012に逃げ込んだ。
- 現在はコヨーテスの頭目。しかしコヨーテス構成員からは信用できるかどうか怪しまれている模様。
- 口調だけならとても丁寧で紳士的。荒くれ者集団とされるドーザーのイメージからはかけ離れた印象を与えるが、その実態は今作屈指の怪人物である。
- “Honest”は「正直者」を意味する。ただし彼はだまし討ちを得意とする。
- Bruteは「けだもの」「残虐」「人でなし」といった意味がある。
- カエサルが暗殺された時に放ったとされる名セリフ「ブルータス、お前もか」は、ラテン語で書くと「Et tu, Brute?」となる。Bruteとはブルータス、つまり裏切り者という意味が込められているのかも知れない。
- 乗機はAC「ミルクトゥース」。意味はそのまま「乳歯」。エンブレムに描かれた骸骨を見てみると乳歯の後ろに永久歯が見て取れる。
- カーラ曰く「うち(RaD)が組んでやった機体で、欠点は乗り手がクズなところ」。しかし、フレームは硬さ以外がおざなりなWRECKER一式、ブースタは推力全般が死んでいるMULE、FCSは低負荷しか取り柄のないP01、左手のチェーンソーはWRECKER腕のせいでなまくら同然。いったい何を思ってこんな機体に仕上げたのだろうか。
- しかもEN出力不足の一歩手前に加え、QB保証重量も7000以上オーバーしている。(
クイック要素どこだよ…)(クイックがスローってそういう…)
- WRECKER一式はグリッド086やグリッド012の残骸ACとしても登場しておりブルートゥ専用品というわけではない。カーラがわざわざ「組んでやった」と言っている以上は、武装や内装の話だろうがそれにしても…。
- 前向きに捉えれば、フレームの弱さを武装で最大限補っているともいえる。機動力と照準性能の低さを攻撃範囲の広い火炎放射器や拡散バズーカ、さらには回避しにくい分裂ミサイルで補い、近接適性の低さをチェーンソーで補っている。さらに戦場は幅が狭く接近戦になりやすいため有利ではある。
- STVの画稿(2)で一番左にいるスパナのようなものを持った短髪もしくはソフトモヒカンの男性が恐らくは彼だと思われる。カーラらしき女性と一緒に彼の乗機のミルクトゥースと思われるACを作成していることから、まだ人格破綻者であることがバレていなかった頃のようだ。
- よく見ると袖なしの燕尾服のようなものを着ており、やけに先端が尖った靴を履いている。ファッションセンスも色々と奇抜である。
- アリーナのプロフィールによれば重度の虚言癖を備えた人格破綻者であるらしい。
- アリーナランク8と何気にカーラやラスティより上であり、レッドガン副長のナイルに差し迫る勢い。先述した通りのゴミアセンで、どうやってこんなランクに至ったのか全くもって謎である。
- 一応、火炎放射器を目眩しにチェーンソーや拡散バズを叩き込む一芸はあるが…ミッションで戦うのが比較的閉所な事もあり、初見とかでは苦戦することはある。
- 彼より上位のランカーはドルマヤンを除けば星外から来ている。ルビコンという惑星で伝説的なルビコンの戦士に続くナンバー2のパイロットと考えると、この評価も分かるか。
- その経緯からカーラは彼を非常に憎んでおり、「オーネスト・ブルートゥ排除」のブリーフィング時点で3回もクズと言われるほどボロクソな評価を受けている。
- 彼がなぜRaDから抜けたのか、秘密道具などを持ち逃げしたのかといった理由は不明。重度の虚言癖ということから考察すると、カーラに構ってほしかったのだろうか。
- 戦闘中に「ミルクトゥースもレールキャノンも泣いている。親元を離れカーラを恋しがっていた、不憫だ(意訳)」という台詞がある。自ら盗んでいながらこの発言なので、如何にも「虚言癖を備えた人格破綻者」らしさが窺える。
- ミッション中では丁寧な態度で621を歓迎するが、あちこちに罠を張ったり、サプライズと称して奇襲したりと殺す気満々。
- ちなみに彼が潜んでいる状態の時に先制攻撃を仕掛けると「ご友人!サプライズをさせてくれないのですか?」とショックを受ける。
- こちらが撃破されると「踊り疲れたのですか?」と言いつつも、死は認識しているのか手向けの花を探そうとする。
- 長期戦になると、普段は常識的なエアが「五月蠅いから黙らせろ(意訳)」と暴言を吐くので、興味のある方は聴いてみよう。
- もっとも、「来るものは拒まない」「歓迎の花火」と言って奇襲をかけたり罠を張ったりということはカーラも散々やっていることではある。
- 声がCOMと同じである事に誰も気付かない。因みにこの配役は英語音声でも同じでCOMの人が担当してるらしいが意識して聞かないと別人にしか聞こえない。
- 「素敵だ…」が口癖。
- 社交ダンスのステップに由来すると思われる「クイック、クイック、スロー」という台詞が妙に印象的。広域放送を聴いたエアからも「様子のおかしい人です」と少々オブラートに包んだ事を言われる。
- ACとの戦闘をダンスと捉えたり、敗北や死を贈り物と称し、今際の際までその認識のままである。傍から見れば只の人でなし(Brute)だが、本人としては独自のフィルター越しに世界を見ているだけの正直者(Honest)なのかもしれない。
- 「自分に正直な人でなし」という事であれば意味は真っ直ぐ通る。ネーミングの妙である。
- ACシリーズにおいて、特定のパイロットがミッション中に侮辱されたり、死亡後に誰からも顧みられないことは多々ある。しかし「掛け値なしのクズ」「死んでよかった」「(カーラが)これまで見たことないほどに気分が良さそう」とまで扱き下ろされた人物はシリーズ初である。
- 彼の声を担当する安元洋貴氏はCOMの他に「第2次スーパーロボット大戦Z」でアイム・ライアードを、「ACE COMBAT 7 SKIES UNKNOWN」でマティアス・トーレスを演じている。
- 両者ともにブルートゥと同じく『ポエミー口調で語るド外道
あと殺すと非常にスッキリする』でありそんな役を複数演じてきた氏がブルートゥ役に選ばれたのは宿命とも言えるだろう。特に後者は巨大レールガンを盗んだ精神異常者という共通点もある今、星々の力がミルクトゥースに集まります!わからんかご友人!
独立傭兵 / Independent Mercenary
オールマインド / ALLMIND
声:潘めぐみ / Stephanie Kerbis
トーマス・カーク / Thomas Kirk
- 登録番号Rb18、元ランク26/Eの独立傭兵。汚染市街に残されたACの残骸から抜き取ったライセンス情報によって存在が確認できる。
- ライセンス失効済みのため、621は他のライセンスを探すことになる。
- AC6の世界ではAC乗りにはライセンスが必要ということが分かる、一種のフレーバー的存在。
- 全身が白いBASHOフレームで揃えられている。左腕は関節が吹き飛び、右手にはバーストマシンガンのETSUJINが握られている。
- ルビコニアン関連のアーカイブを入手できるACの残骸として、その後のミッションでも同じ構成の機体が度々登場する。
- 現在のランク26/Eはノーザーク。
- 名前の由来はフロム・ソフトウェアのアクションRPG「Demon's Souls」に登場する大袋のトマスと、同「DARK SOULS」に登場するトゲの騎士カーク、「DARK SOULSⅡ」に登場する道化のトーマスからか。
- ダークソウル3にはトゲの騎士カークから派生した中指のカーク、というキャラクターも登場する。フレームがフル芭蕉であることや、同じく中指を連想させるミドル・フラットウェルの存在を考えると、ルビコン解放戦線寄りの傭兵だったと暗示しているのかもしれない。
- 因みにダークソウル2の【道化のトーマス】と言うNPCに関して言えば、こちらは作中屈指の強さを誇る「白霊/闇霊」なので恐らくは関係ないのだろう。
- もしこいつのライセンスが失効していなかったら、主人公のルビコンでの名義はトーマスとなり、その後の一つの末路は「トーマスの火」という、いまいち締まらない名前のエンディングを迎えることになってしまう。
モンキー・ゴードの場合よりマシといえばそうだが...
モンキー・ゴード / Monkey Gordo
- 登録番号Rb37、ランク圏外の独立傭兵。汚染市街に残されたACの残骸から抜き取ったライセンス情報によって存在が確認できる。
- ランク圏外のため、621は他のライセンスを探すことになる。
- なおレイヴンのランクが「--/F」のことから、Fランクでも全ランクの上位30人から下は順位が設定されないものと推測される。
- 仮に彼のライセンスが「ランク圏内」「独立傭兵」「失効まで猶予あり」と条件を満たしていたならば、主人公のルビコンの名義はモンキー・ゴードとなっていた…。
見せてもらいましょう。借り物のバナナでどこまで飛べるか- その場合、ウォルターやカーラの意志に報いる道を選んだエンディングは「モンキーの火」となっていた筈である。
ランク圏外でいてくれて本当にありがとう
- 上記の通りランク圏外なのだが、残骸や画像データから確認できる装備はアーキバスとシュナイダーの軽量寄りの混成フレームにVP-66LRと中々良い装備。レザライ1本でも解放戦線のMT相手なら戦い抜けそうなものだが、現実は非情である。
- しかし、ジェネレータ出力補正がワースト2のコアにEN負荷の高いレザライを合わせるという気になるアセン。他の武装が不明とはいえ、相当な高出力ジェネを要求されるはずだが、ランク外の独立傭兵という立場やフレームの値段も加味すると果たして真っ当に動かせる機体になっていたのだろうか。
- あるいはランク圏外という事実が結果を物語っているとも取れる。実際この様なビルドエラー機体は過去作、特にPS~PS2時代のアリーナ下位ランカーにはわんさかいる。気になるならこのwikiの過去作ページを覗いてみるのも一興。
なんなら上位ランカーにもチラホラ居たりした
- 相当な滅多打ちにあったようで、右脚の膝関節が吹き飛び、左腕に至っては肩、肘、手首の各関節ごとに吹き飛んでいる。周辺の弾痕も凄まじい。
- 名前の由来は、宇宙開発初期にNASAが宇宙飛行の実験生物として送り出したリスザルのゴード。宇宙開発初期に宇宙に送り込まれた実験動物のうち生きて帰還したものも多かったが、残念ながら地球帰還の際のパラシュートの故障によりゴードは行方不明となってしまった。
- どういう意図で自らの名義にゴードを選んだかは謎。ゲーム的解釈だと確かに彼自身は死亡している(あるいは消息不明)だが……。
- 余談だが、【グリッド086侵入】でアーカイブ「映像記録:債権回収業者の最期」を持つ残骸や【ヴェスパー7排除】でアーカイブ「文書データ:再教育センター」を持つACの残骸が同じアセンをしている。流石にモンキー・ゴードが複数人いるとかは無く、単なる使い回しだろう。
スッラ / Sulla
声:綱島郷太郎 / Nicolas Roye
AC:エンタングル / ENTANGLE
アリーナランク:15/C
アリーナ初回報酬:COAM 66,000 / OSTチップ 3
アイビスの火が起こる以前からルビコン周辺星系で
活動していた老境の独立傭兵
スッラが受けたとされる第1世代強化手術は
成功率が1割にも満たない極めて劣悪なものであり
彼の傍らには常に死の気配が漂っていた
手術を終えたスッラは 「狩り」だけを請け負うようになり
今では雇い主さえ定かではない
+
|
機体構成 |
右腕武器 |
44-141 JVLN ALPHA |
左腕武器 |
HI-18: GU-A2 |
右肩武器 |
Vvc-703PM |
左肩武器 |
45-091 JVLN BETA |
頭部 |
VP-44D |
コア |
VP-40S |
腕部 |
VP-46S |
脚部 |
06-041 MIND ALPHA |
ブースタ |
BST-G2/P06SPD |
FCS |
FCS-G2/P05 |
ジェネレータ |
VP-20C |
コア拡張機能 |
NOT EQQUIPED |
強化段階・実戦 |
0 |
強化段階・アリーナ |
0 |
|
- チャプター1最終ミッション「ウォッチポイント襲撃」に登場。
- 彼も十分強いのだが、ミッションボスのバルテウスに話題を持ってかれた可哀想な人。
- ただ特異な見た目の強パルスガンを装備しており、登場ムービーの拡大画像でソレが目に入り困惑した621は多いだろう。
- フワフワ滞空しながら接近、パルスガンとミサイル2種で的確に削り、隙あらばバズーカを狙う良くできたAIと機体構成。そしてとんでもなくブーストキックが上手い。
- 初心者キラー。ACゆえにスタッガーが短いこともあり、ゲームシステムをまだ分かっていないデビューしたてのひよこ621には難所。
- 機体構成によって難易度が如実に変わるため、アセンブルの重要性を理解するためのチュートリアル的立ち位置とも言える。
- 垂直プラズマミサイル「Vvc-70VPM」さえ買えばあっさり勝てるが、初期構成のまま挑むのはイレギュラー621でもない限り困難。ひよこ621はおとなしく買っておこう。
- 3周目では狙撃MTを引き連れて来る。ただその時はもう初心者を脱出してるだろう。
- 第1世代の強化人間であり、型番はC1-249。
- アリーナで戦う際、オールマインドのアナウンス中に謎のノイズ(通信不調?)が発生する。発生理由は説明されないが非常に不穏。
- 非常に多くの謎を持つ人物。詳しい内容は「世界観考察」の項へ。
- 名前の由来はおそらく古代ローマの独裁官ルキウス・コルネリウス・スッラで、「ルビコン」から想起されるガイウス・ユリウス・カエサルの前の世代の人物。
- AC名の「エンタングル」は英語で糸が絡まった様子などを指す言葉で、転じて他者をトラブルや陰謀といった事象に陥れたり巻き込ませたりする際に使用する言葉。「絡めとる(搦めとる)」といったようなニュアンスと言えば分かりやすいか。
- 3周目において「賽は投げられた」を実践する主人公の前の世代の強化人間ということも相まって、メタ的にもスッラの重要性がうかがえる。
- ストーリームービーやアリーナで相対する時はどちらも舞台が夜のウォッチポイントなので分かりにくいが、機体色は黒を基調に赤と白がまばらに配置された歪なもの。黒赤白の蛇が絡み合ったエンブレムと相まって彼の底知れぬ不吉さを示している。
- 因みにルキウス・コルネリウス・スッラは顔を大量の赤と白の斑点に覆れていたという逸話がある。カラーリングのヒントになったのかもしれない。
- ALTミッションでは621を「危険だな 臭いでわかるぞ」と評価する。アリーナの説明文「狩り」と合わせるとコールドコールと同じように殺し屋特有の嗅覚を持っていたのだろう。
- STVの画稿(5)では会話をしている殺し屋2人が描かれており、画稿がアリーナの傭兵を描いていることからどちらかがスッラではないかと考えられている。
- スッラは半世紀前に既に現役傭兵だったことからそれなりの高齢と考えられるので、右側の長い白髪の人物だろうか。
ノーザーク / Nosaac
声:赤坂柾之
AC:ビタープロミス / BITTER PROMISE
アリーナランク:26/E
アリーナ初回報酬:COAM 43,000 / OSTチップ 2
星外企業によるルビコン進駐のどさくさに紛れ
一攫千金を求めて密航してきた独立傭兵
ノーザークは自分の金と他人の金を区別しない
独特の経済感覚を備えており
借金を抱えては踏み倒すことを続けている
その甲斐あって彼の機体は常に企業の新製品で
固められており本人はそれを 「信用の拡大」 と嘯いている
+
|
機体構成 |
右腕武器 |
VP-66LH |
左腕武器 |
MA-J-200 RANSETSU-RF |
右肩武器 |
SB-033M MORLEY |
左肩武器 |
VP-61PS |
頭部 |
HD-011 MELANDER |
コア |
VP-40S |
腕部 |
AR-011 MELANDER |
脚部 |
VP-422 |
ブースタ |
FLUEGEL/21Z |
FCS |
FCS-G2/P10SLT |
ジェネレータ |
VP-20S |
コア拡張機能 |
NOT EQQUIPED |
強化段階・実戦 |
0 |
強化段階・アリーナ |
0 |
|
- 金銭感覚が異常で、借りた金を返さない傍迷惑極まりない人物。ミッション中の配置的に隠しキャラ扱いに近いが、戦闘中の台詞から分かる通りオーネスト・ブルートゥに引けを取らない濃い人物。
- 紹介文には「一攫千金を夢見て」とあるが、彼の口にする内容が借りた金のことに終始している辺り、それで何かをしたり収入を得ている訳では無い模様。
- Chapter2最初のミッションである「グリッド086侵入」の道中にある、すでに使われなくなったと思しき配管跡の中を通った先に隠れ潜んでいる。
- 配管内はAC1機が通れる程度しかなく床面と地続きではないので、隅々まで探索するようなプレイヤーでない限り初見では気付かずスルーしてしまうだろう。
- 配管に入ってしばらく進んだ先に隠しパーツコンテナがある。このコンテナに釣られて直進すると、壁裏にぴったりと機体を寄せて待ち伏せしているノーザークに借金の取り立て屋と勘違いされ奇襲される。
- 会敵前にスキャンすることで壁の裏にいるノーザークを発見できる。奇襲を看破した場合、ノーザークのセリフが少し変化する。
- アリーナでの人物解説を覚えているプレイヤー以外からすればいきなり問答無用で襲いかかってくる正体不明の独立傭兵。交戦中も勘違いしたまま「借りた金を、何故返さねばならないのか」などと絶句ものの台詞を言い放つ。その他の台詞もまともなものではなく、彼の異常者っぷりをこれでもかと見せつけられる。
- 会敵後、部屋を出ると「諦めたか、取り立て屋め」、また戻ると「やれやれ・・」とあくまでもこちらを「取り立て屋」としてしか認識していないセリフをつぶやく。
- ちなみに件の取り立て屋については、情報ログ「映像記録:債権回収業者の最期」で確認できる。グリッド086がRaDのシマだと知らずにノーザークを追って侵入した結果、「RaDの歓迎」に遭ったようだ。合掌。
なお、画像をよく見ると配管跡にノーザークらしき機体が映っている。元凶たる人物に命乞いを見られた上、自分の死からさほど間を置かずに621が来訪した(元凶が死んだ)のだとすれば、とことん運のない人物である…。
- RaD勢力とは何の関係も無い闖入者ではあるが、何故か撃破報酬はきちんと支払われる。「借金王」と明記される辺り恨み骨髄の金融業者に懸賞金でもかけられたか。撃破報酬は40,000c。
- 戦闘能力はランクよろしく下の下。ミッションでは極端に狭い場所で交戦することになる為、アセンによっては多少時間がかかるだろうが、初期ブレ1本でもゴリ押せる。むしろこいつをノーヒントで見つける難易度の方が高い。
- アセン自体は汎用的な中二にランセツとレザハン、追撃用の散バズとシールド、ミサイル特化FCSが気になるくらいでなかなか悪くない。
FCSもチュートリアル報酬を使えば良いのに- 隅々まで探索していたら偶然見付けた、というプレイヤーを除けば、ノーザークを探しに来るのはしがない債権回収業者などではなく、血眼になってログハント対象や隠しパーツを探しているハンター。こちらにとっては、相手がコールサインもまだ持っていないルーキーだろうが悪質な借金王だろうが
ロックオン出来るオブジェクトならとりあえず攻撃やる事は変わらないので、そういう意味では不運な人物とも言える……かも知れない。
- 「彼の機体は常に企業の新製品で固められており」とアリーナの説明文にあるが、今作はどのパーツが「新製品」なのかの説明に乏しく、具体的にどのパーツが企業の新製品なのかは判りづらい。
- 例えばコアと脚部に世代の説明があるが、「第2世代の傑作」はある程度普及し評価を得た第2世代製品に使われる言い回しだろう。頭部と腕部のMELANDERはMELANDER C3が存在するため新製品かと言われると判断に迷う。
- アーキバス先進開発局が製造したパーツは最新機種と言えるだろうが、こちらも一般販売を視野に入れていない(考察の域を出ないが、ヴェスパー部隊用ハイエンドモデルとして採算度外視の開発がなされている等)可能性はあるし、そうでないとしても例外なく各カテゴリー内にて最高級品近い高額モデルばかりである(次点はストーリー後半にロールアウトしたと思われるエルカノの新製品であるALBAや、ワンオフでもおかしくないカーラ機用のRaD製パーツ。これら以上の高額パーツとなると、やはり流通はしていないであろう技研製ACパーツばかり)。
- 上述のアーキバス先進開発局製パーツに関しては、仮に買えたとしても下手すれば1部位で安価なフレームパーツが全身一式分揃えられる金額がかかる。最新パーツ縛りでアセンしようとしたら借入限度額一杯まで借金しても買えなかったから普及製品で妥協したのか…?
- はたまた、スタンニードルランチャーの例等を鑑みるにノーザークが自機を組み上げた段階ではまだ最新パーツのリリース前だった可能性もあるが…これ以上は蛇足だろう。
- いずれの部位も明確な次世代機がリリースされていない(派生機等は存在する)が故に「(現行の)最新パーツで固められている」という意味なのかも知れない。
- 機体名はそのまま「苦い約束」という意味だろう。
- 借金踏み倒しの常習犯として悪名が知れているはずなのにACパーツが購入出来るほどの融資を受けられる理由は不明。相当に弁が立ち、借入の契約をする段階では返済意志を示す交渉術に長けるということだろうか?
機体名でバレそうなものだが- だとするならば、返済すると見せかけて踏み倒し、それを(曰く「独特な経済感覚」故に)一切悪びれないこいつもオーネスト・ブルートゥに負けず劣らずの虚言癖を持った人格破綻者と言えるか。
- 余談だがAC2のランカーにも環境活動家を名乗って寄付を募り、高価なパーツでアセンブルを固めているキャラクターが存在した。金の出処は片や善意の寄付、片や返済意志の無い借金。どちらも悪質である事には変わり無いが、プレイヤーの半笑いを誘うネタとしてのオマージュなのかもしれない。
- 本作でネーミングに度々用いられている古代ローマ繋がりで言えばかのガイウス・ユリウス・カエサルも天文学的な借金をしていたことで知られる。
- STVの画稿(5)では殺し屋2人と思しき人物の傍ら、ソファの陰に必死で隠れている人物がおり、「借りた金を返さない馬鹿」についての言及もあることから、これが彼なのかもしれない。
コールドコール / Coldcall
声:小柳基
AC:デッドスレッド / DEADSLED
アリーナランク:10/B
アリーナ初回報酬:COAM 76,000 / OSTチップ 4
星外企業によるルビコン進駐計画を事前につかみ
取引によって難なく密航を果たした独立傭兵
コールドコールは粛清代行を専門とする裏社会の殺し屋であり
企業の暗部に浸かることでビジネスを安定させてきた
仕事柄 殺意を嗅ぎ分けることに長けており
曰く 「本物は機体越しでも匂い立つ」のだという
+
|
機体構成 |
右腕武器 |
VE-66LRA |
左腕武器 |
WUERGER/66E |
右肩武器 |
BML-G3/P04ACT-01 |
左肩武器 |
BML-G1/P20MLT-04 |
頭部 |
HD-033M VERRILL |
コア |
BD-011 MELANDER |
腕部 |
AC-2000 TOOL ARM |
脚部 |
RC-2000 SPRING CHICKEN |
ブースタ |
BST-G2/P04 |
FCS |
FC-008 TALBOT |
ジェネレータ |
DF-GN-06 MING-TANG |
コア拡張機能 |
ASSAULT ARMOR |
強化段階・実戦 |
5 |
強化段階・アリーナ |
5 |
|
- 裏社会の殺し屋。2周目以降の「地中探査 - 深度2」でイグアスに代わって登場。
- イグアスのことを「イグアス坊や」呼びする傭兵。自ら決着を付けずに依頼してくるイグアスを煽っての坊や扱いかと思いきや、何かとイグアスの肩を持つ発言をすることから、嫌味ではなく本気でイグアスのことを心配している模様。声からしても、殺し屋としてではなく孫を心配する1人のおじいちゃんといった印象。
- ちなみにコールドコールが出てくるルートではイグアスを2回撃墜している。彼の性格ならその後も直接本人がリベンジに出てくるところだが、コールドコールが出てくる辺り、621を倒したいが負傷して現場復帰できていないのか、自分の実力では足りず621を倒せそうな自分の知り合いが現時点でコールドコール以外いなかった事が推測できる。コールドコールの発言からも相当悔しがっているのが読み取れる。
- 日本語では雇い主がイグアスであることを匂わす程度だが、英語でのエアはイグアスが暗殺者を送ったものと判断している。
依頼主のことを話し過ぎである
- 乗機の「デッドスレッド」はクモ頭にTOOL ARMとよくよく見ると個性的なチョイスの重量逆脚。器用に跳ね回りつつ、2種のミサイル、レーザーライフル、レーザーショットガンと全距離対応の武装で削ってくる。
- AIの出来がかなり良く、ミッションで戦うことになる入り組んだ狭所でも引っかかる様子は無く機動力を存分に活かしてくる。ジェネが明堂なので両手の武器は意外と火力が出ず、主武装は実はミサイル。特に強化の入った高誘導ミサイルは強烈で、それに気を取られるとレーザーと初期ミサに引っかかる。敵のペースに押されずゴリ押し気味に戦うとむしろやりやすい。
- ただ、ジェネが合ってないとはいえ、両手の武器は元が優秀なのもあって、こちらのAPを確実に削ってくる。ミサイルだけに気を取られていると、いつの間にかピンチになっていることも。
- 自分で使っても相当戦いやすいアセン。変えるならジェネの交換か。
- 中ボス扱いだが後に戦う無人防衛ACよりも報酬が高い。621と対峙するまで生き残っているのもあり、イグアスも認める実力者である事を表している。
- その報酬たるや160,000c。ミシガン、フロイトに次ぐ3番目。独立傭兵としては異例である。
- 閉所戦闘で瞬殺しがちだが長引くと色々話してくれる。やはりプライドを傷つけられたイグアスの依頼と見て間違いないだろう…。
- 名前は「(つながりのない新規客への)営業電話」のこと。
- AC名は、依頼を遂行した証として死体を見せるという行動から「死体を持ち運ぶソリ」と考えられる。
- どちらも韻を踏んだネーミングになっている。
- アリーナでの説明文「本物は機体越しでも匂い立つ」がなんとも印象的。
- STVの画稿(5)ではスッラ同様、会話をしている殺し屋2人のどちらかと思われる。
- スッラが「アイビスの火が起こる以前から活動」「老境」とされる一方、コールドコールの老いを示唆するテキストは見当たらない。よってコールドコールは左側のガタイのいい黒髭男となるか。
六文銭 / Rokumonsen
声:小西克幸
AC:シノビ / SHINOBI
アリーナランク:18/D
アリーナ初回報酬:COAM 60,000 / OSTチップ 3
ルビコン解放戦線に身を寄せる流浪の独立傭兵
今では失われた古典芸能に造詣が深く
中でも「ニンジャ」 「カブキ」 といった日系移民文化は
六文銭のスタイルに強い影響を与えた
彼はかつて餓死寸前のところをツィイーに救われ
そのとき施された一宿一飯の恩義に報いるため
彼女ら同志に仇なすものを敵としている
+
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機体構成 |
右腕武器 |
SG-026 HALDEMAN |
左腕武器 |
44-143 HMMR |
右肩武器 |
45-091 JVLN BETA |
左肩武器 |
MA-J-201 RANSETSU-AR |
頭部 |
EL-TH-10 FIRMEZA |
コア |
07-061 MIND ALPHA |
腕部 |
EL-TA-10 FIRMEZA |
脚部 |
EL-TL-10 FIRMEZA |
ブースタ |
BST-G2/P06SPD |
FCS |
FCS-G2/P05 |
ジェネレータ |
DF-GN-06 MING-TANG |
コア拡張機能 |
PULSE ARMOR |
強化段階・実戦 |
4 |
強化段階・アリーナ |
4 |
|
- 二脚AC「シノビ」を駆る。
アイエエエ!ニンジャ!?ニンジャナンデ!?六文銭とはかつての日本や中国で死者が三途の川を超えるための渡し賃という話が有名なほか、戦国武将の真田幸村の家紋としても有名。- エンブレムは「忍」一文字……なのだが鏡写しになってしまっている。ちなみにきっちり解放戦線仕様。
- リトル・ツィイーを命の恩人と慕い、解放戦線の為に暗殺稼業を営む。
- ツィイーが621に倒されていても特に言及しないあたり、傭兵として仕事は割り切ってるのだろうか。
- 「ヴェスパー7排除」のミッションにて、スウィンバーンの取引に応じると契約不履行の主人公に対して天誅を下しに来る。
ドーモ、レイヴン=サン。六文銭です。契約不履行者、殺すべし!イヤーッ!- リペアキット3回・パルスアーマー2回のフル装備に加え、後者は衝撃が溜まってきたところでタイミング良く使うなど、前座のスウィンバーンより数段強い。
- いわゆる日本かぶれキャラだが、古めかしい言葉遣いはともかくその使い方自体は間違ってはいない。
- エアからはそういった振る舞いは油断を誘う為の作戦だと評価されるが、恐らく素である。
- 台詞には漢文からの引用も目立つ(『利に放りて行えば怨み多し』『道を失えば助け寡なし』など)。東洋文化全般に詳しいのかもしれない。
- オールマインド製忍者道具の紐付きミサイルやプラズマスロアー(よく振り回しているワイヤー状の武器)を装備しており、コアもマインドαである。
- 近接戦闘を重視したアセンだが、重量の都合からか中距離特化FCSを装備してるので、動かれると弾が当たらない当たらない。
ナムサン!何たる機動力か!実際蹴りとプラズマスロアーがメインの格闘忍者。カラテだ、カラテあるのみ!- しかし、機体構築は惜しい部分もあるが見事と言うにふさわしく、積載余剰もわずか20(Ver.1.06.1以前)とキッチリ使っている。
- 実戦上では軽快さに物を言わせてガンガン距離を詰めてきては、積極的なブーストキックとショットガンで速攻を仕掛けてくる。爆導索やプラズマスロアーを視界の外から引っ掛けられ、訳も分からずスタッガーさせられる、なんてこともあり、中々の難敵。
- 彼はDランク帯の最上位であり、続くCランク帯最初の相手はG4 ヴォルタ。全く方向性の異なる強敵が2人続き、軽量級と重量級それぞれの相手から「スタッガーさせられるとまずい」という事を身体に教え込まれる事になった元初心者の諸兄諸姉も少なくないのでは。
- 余談だがACLRのVRアリーナにも同名のACを駆るランカーが存在する。AC名が同じな上、メインウェポンがショットガン、軽量2脚で積極的にブレードを振ってくる等戦闘スタイルもよく似ている。流石に関連性は無いだろうが、製作スタッフの中に同ランカーのファンでもいたのだろうか?
- 新作を10年待つ間、旧作を手慰みにしていたオールドファンはニヤリとしたかもしれない。
- FIRMEZA一式から胴体だけMIND ALPHAに換装していることで防御面とジェネレータ供給補正が改善している。ブースタ効率補正が落ちたことによるQB消費はやや気になるか。
キング / King
声:木内太郎 / Kyle Hebert
AC:アスタークラウン / ASTER CROWN
アリーナランク:03/S
アリーナ初回報酬:COAM 95,000 / OSTチップ 6
コーラル反応再検出と前後してルビコン入りした独立傭兵
彼はシャルトルーズと同じく 「ブランチ」の
一員と見なされておりステーション31襲撃計画では
強襲艦隊に対する単機陽動を担ったと言われている
ブランチは入れ替わりつづける4人組から成り
キングは 「今の1人目」 であるという
+
|
機体構成 |
右腕武器 |
MA-E-211 SAMPU |
左腕武器 |
LR-037 HARRIS |
右肩武器 |
VE-60LCA |
左肩武器 |
VE-61PSA |
頭部 |
KASUAR/44Z |
コア |
EL-TC-10 FIRMEZA |
腕部 |
AR-011 MELANDER |
脚部 |
LG-033M VERRILL |
ブースタ |
BC-0200 GRIDWALKER |
FCS |
FC-006 ABBOT |
ジェネレータ |
VP-20D |
コア拡張機能 |
ASSAULT ARMOR |
強化段階・実戦 |
2 |
強化段階・アリーナ |
5 |
|
- ルビコン星系で活動する4人組のハクティビスト集団ブランチの「今の1人目」。
- ハクティビストはハックとアクティビスト(活動家)の合成語であり、ネットワークを利用(ハッキング)する事によって政治活動や政治的思想を流布したり、体制に対する反抗意識を表現したりする集団の事。
- ブランチ(Branch)とは枝や支流を意味し、転じて支店などを表すビジネス用語として使われる。朝食と昼食を一緒に取る事を意味するブランチ(Blunch=Breakfast+Lunch)ではない。
- アリーナランク03/Sと相当上位なのだが本編には2周目以降しか登場せず、ブランチの活躍がフレーバー的にしか説明されないため影が薄い。
- Sランク帯は「特例上位ランカー」という扱い。彼の上には企業陣営の最高戦力とされるACパイロットしか居らず、設定上の戦闘能力は相当に高いという事だろう。
- 「多重ダム防衛」でのエアの台詞によると、作戦成功率は89.6%。つまり29回中26回の割合で成功させたことになる。
- 登場ミッションで「レイヴン」のみを撃破後にこちらが撃墜されると、ブランチが歴代「レイヴン」の為の集団であることを匂わせる。また、「レイヴン」が来る前に621が撃破された際のセリフから目的が始めから解放戦線に対する襲撃ではなく、レイヴンを騙る621であったことが窺える。
- 乗機「アスタークラウン」はパルススクトゥムと強力な三連装レーザーキャノンを装備した近距離での射撃戦を重視した重4脚AC。
- 脚部こそ重装タイプのベイラム製4脚だが、レーザーキャノンの凄まじい機体負荷故かその他のフレームは軽〜中量タイプ。しかし腐っても4脚ゆえ姿勢安定性能はミシガンと同等と高く、更にパルススクトゥムを使用することからスタッガーへ追い込みづらく、結果として打たれ強い。
- バーストハンドガンでチマチマとACS負荷を蓄積された所へリニアライフルのチャージショットを撃ち込まれスタッガーに陥る、スクトゥムに焦れて強引に格闘戦を仕掛けた所へアサルトアーマーを合わせられる、というのが負けパターンになりやすい。
- 近距離ではかなりの強さを誇り、隙を見せた瞬間に至近距離から撃ち込まれるHARRISのチャージショットは強烈な上に見てからの反応が難しく、いざスタッガーさせられるとレーザーキャノンやアサルトアーマーの直撃で酷いことになる。
- 一方で中距離であれば見てからの回避がしやすくなる。スクトゥムによって雑な攻めが通用しにくいこともあり、ある程度操作に慣れてきたら、アリーナで対AC戦を練習したりするのに丁度いい相手になるだろう。
- 余談ではあるが、尖りすぎな三連レーザー、総火力に不安のあるハンドガン、多方向からの攻撃に対応しづらいスクトゥム……と、お世辞にもミッション向きのアセンブリとは言えない機体。仮にこの武装で上記の作戦成功率をキープしているとしたら驚異的なことである。
- STVの画稿(6)に描かれている3人のうち、唯一女性ではなさそうな一番右の人物が彼だと思われる。
- 構図の手前側に寄っているとはいえ、女性陣2名の細さが際立つほどの
デブ巨漢であるようだ。
シャルトルーズ / Chartreuse
声:大地葉 / Reba Buhr
AC:アンバーオックス / UMBER OX
アリーナランク:05/A
アリーナ初回報酬:COAM 87,000 / OSTチップ 4
コーラル反応再検出と前後してルビコン入りした独立傭兵
彼女はルビコン星系で活動するハクティビスト集団
「ブランチ」の一員とされ
ステーション31襲撃計画では封鎖システムに
深刻な打撃を与えたと言われている
ブランチは入れ替わりつづける4人組から成り
シャルトルーズは 「今の2人目」 であるという
+
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機体構成 |
右腕武器 |
VE-66LRB |
左腕武器 |
MAJESTIC |
右肩武器 |
VP-60LCD |
左肩武器 |
EARSHOT |
頭部 |
VP-44S |
コア |
VP-40S |
腕部 |
VE-46A |
脚部 |
VE-42B |
ブースタ |
NOT EQUIPPED |
FCS |
VE-21A |
ジェネレータ |
VE-20C |
コア拡張機能 |
PULSE ARMOR |
強化段階・実戦 |
2 |
強化段階・アリーナ |
4 |
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- ブランチの「今の2人目」。1周目でもアリーナAランクで戦えるが、キング同様本編には2周目以降のみ登場。しかもあの「レイヴン」と1周目とは違う形で戦闘するミッションのため、なおさら空気感が強い。
- 「見つめ合うと死ぬ女傭兵」という異名は正面からの撃ち合いで無類の強さを誇る事から付いたとのこと。
- 名前の由来は酒の一種であり「リキュールの女王」と呼ばれているようで、キングと対になっている。シャルトリューズと発音することもある。
- 乗機「アンバーオックス」はEN・爆発属性の高火力兵装を満載したタンクAC。グレネードキャノンや拡散エネルギーキャノン等、中近距離で猛威を奮う武装で真っ向勝負を仕掛けてくる。
- かつては装備しているFCS(VE-21A)の近中距離のアシスト適性が壊滅的だったこともあり、ロクにこちらに攻撃が当たらない有様だったが、Reg1.07.2時点では大幅に性能が向上したことで、目に見えて当ててくるようになっている。
- 特に左肩のグレネードキャノンの爆風に引っ掛けられると一気にスタッガーゲージが溜まることも相まって、地上に張り付く戦法はかなりのリスクを伴うようになった。
- ただ、タンク脚部の割に低い姿勢安定性能や各武器の発射間隔が長い等の弱点は相変わらず。ホバータンクでフワフワ浮こうとするため的にしやすく、スタッガーは狙いやすい。また、武装がどれも発射間隔の長い武器ばかりのため、攻撃を躱した後は明確にこちらのターンとなる。
- 登場ミッションでは絶壁やダム施設など、壁を背にして後ろに回り込まれないよう地形を利用した位置取りをしてくる。また、「レイヴン」やキングとの3対1の状況では3機の中で一番の脅威と化す。画面外から必殺の一撃が飛んできて大ダメージを浴び、スタッガーに追い込まれリペアも使えず3機に一斉に轢き潰される…というえげつない負け方をした人もいるのでは。
- 構成パーツのメーカーがごちゃまぜの機体が多い今作の独立傭兵にしては珍しく、メリニットのバズグレ二丁以外は全てアーキバス及び先進開発局製で統一されている。機体構成だけ見たらヴェスパーにいてもおかしくないレベル。
- 「とある独立傭兵により設計情報がリークされた」VE-42Bを作中で唯一使用する人物。事情は一切語られないが、堂々とパーツを使い続けている辺り相当肝が太いようだ。
- 勝ち気で自信家なセリフが多く、621との邂逅時も相方であるキングに「こいつはあたしがやる」と手出し無用を告げている。
- 621に対し「今までのレイヴン同様しぶとい(意訳)」と評した。キングも621の戦いぶりに対して戦闘中に所感を述べていた事を考えるに、今までも歴代「レイヴン」と戦ってきたのだろう。それが訓練や模擬戦の類いなのか実戦なのかは不明。
- 作中のように当代の「レイヴン」が被るケースが発生した事が過去にもあり、同様に偽物が本物を超えて新レイヴンに成り変わる場に居合わせた──という経験があった可能性もある。
独立傭兵諸兄諸姉はライセンスの落とし物をしないよう注意しよう
- 一方で、621が先にキングの方へ行った場合、彼に対し「気取るな」「上から目線をやめろ」と、窘めるというよりは、“いつもの事”を鬱陶しがるような言い方でツッコミを入れる。
- どちらも撃破時にはすかさず相方を慮って脱出を促す通信が入る。独立傭兵とは言え同じブランチのメンバーとして戦う戦友同士、確かに信頼し合っていたようだ。
- 余裕綽々でキザな一面のあるキングに呆れたような言葉を投げるのも、もしかすると日常的な事だったのかもしれない。
- 登場ミッションでは、「レイヴン」が到着する前にキングを撃破した上で彼女に負けミッション失敗すると、621に対し「レイヴン」という称号を背負うには不足であると口にした流れでキングに対しても「名前負け」と
死体蹴り中々強烈な一言を残す。感傷故に出た憎まれ口か。
- 一方、二人とも撃墜してから彼女にタイマンで負けた場合は「立て直すのは……辛いな」と寂しそうに零す。
- STVの画稿(6)に描かれている女性2人の内のどちらかが彼女だと思われる。右のサムズアップしているポニーテールの方が有力か。よく見ると水着みたいなインナーに半透明なジャケットというとんでもないファッションをしている。
「レイヴン」 / Raven
- 汚染市街で621が取得した傭兵ライセンスの本来の持ち主。主人公と区別するためか作中では常に「」付きで表記される(ただし英語版では区別はしていない)。ユーザーからは真レイヴン、本物レイヴンとも呼ばれている。
- 乗機「ナイトフォール」はパッケージを飾り、タイトル画面で映る等本作の看板機とも呼べる存在。
- そのフレームパーツは頭部以外まさかの初期パーツ。いずれも本来は戦闘用ではなく性能は控え目のはずだが、それを全く感じさせない。
- 迂闊に接近するとアサルトアーマー→パイルバンカーチャージ攻撃というカウンターのお手本のようなコンボを決められる。
- アサルトアーマーをまともに喰らえばスタッガーはまず免れず、そこへ直撃補正を乗せたとんでもない威力のチャージパイルが襲いかかってくる。中量級以下ならまずワンコンボで仕留められてしまい、重量級でも無事では済まない。
- アサルトアーマーととっつき以外の武装はアサルトライフル、小型連装グレネードキャノン、双対ミサイル。
- 射撃戦での瞬間火力こそ控えめだが、油断していたらじわじわ削られていたというケースは十分考えられる。必殺コンボを持っている相手なので、確殺圏内まで削られていると一瞬で勝負が決まってしまう事もままある。APや間合いの管理は丁寧に行いたい。
- 乗機は残骸と化していたが、後に621がレイヴンの名に値するか見極めるために戦いを挑んでくる。
- こちらに語りかけてくるのはオペレータであり、「レイヴン」本人は一言も喋らないが、オペレータとは何かしらやり取りを交わしているらしい。
- 旧宇宙港防衛では、依頼を受けた621の到着前に惑星封鎖機構の戦力を迎え撃ち、単騎で全滅させるという凄まじい戦闘能力を発揮する。
- そして後からやってきた621に決闘を挑む流れになるのだが、この時「レイヴン」のAPは全く損耗しておらず、リペアキットもきっちり3回使うので、どうやら一発も被弾することなく封鎖機構の船団を壊滅させたらしい。
- 補給シェルパを使った可能性が……と考えたくなるところだが、仮に補給シェルパによって完全回復したとしても被弾によって損傷した装甲のボロボロ具合までは治らない。となるとやはり無被弾で大量の敵機を残らず蹴散らしたのだろう。とてつもない技量である(流石にパイル一本で全てを撃滅したとは思えないので弾薬の補給はしている筈だが……)。
- ルビコン3でコーラルが再び観測されたことをリークし、星外企業がルビコンに出張ってくる切っ掛けを作った張本人。後に名義を借りた621がカタフラクトと戦った際に、封鎖機構からその件で恨み言を言われる。
- 上記の件で封鎖機構を怒らせたためか、優先排除対象にも指定されている。
- なお、レイヴンは主人公が名を引き継ぐ為、ルートによっては、「戦火となる企業や人間を散々呼び込んだ挙句の果てに星を諸共焼き払う」という人類種の天敵も真っ青な罪状を背負うことになる。
- エアの調査によると、レイヴンとは特定の個人を示す識別名ではなく、自由意志の象徴として傭兵達が受け継いできた称号であるとのこと。
- その腕前の割にアリーナランクがやけに低い。今作のアリーナはオールマインドが収集したデータを元に作ったシミュレーションであるため、オールマインド側がその実力に気付いていないか、カーラのようにレイヴン側がデータを改竄しているとも考えられるが、アナライズアリーナにはナイトフォールのデータが「伝説的傭兵の再現」として収められている。つまりオールマインドは「レイヴンは表舞台に現れないが強い」のは知った上で、「今のレイヴン」のランクを低めにしている。
- 小説版初代ACの主人公リャノンも元イレギュラー(初代AC)であることを隠してアリーナでは三味線を弾きランク詐欺、fAではUnknown(前作4の主人公とされる。4主人公はレイヴンと呼ばれていた)が政治的理由でランク詐欺……ランク詐欺はある意味レイヴンの伝統か。
- 2周目以降から受けられる多重ダム防衛では「レイヴン」オペレータとキング、シャルトルーズが互いに面識があるような通信をする。
- 「STVの画稿(6)」で描かれたACの絵がナイトフォールに酷似しているため、「レイヴン」とそのオペレータこそが十中八九ブランチの残り二人である。なお、「4人目には結局会えず」とのことなので、描かれてはいないようだ。
- ナイトフォール専用頭部パーツHC-2000/BC SHADE EYEの説明文からもそれがうかがえる。
- 重要そうでいて、話に大きく絡む事もなくどのルートでも登場ミッションでそのまま退場する。
- やらかしたことを挙げると「1.コーラルの情報を企業にリーク」「2.惑星封鎖機構とも度々交戦、大損害を与えている」「3.傭兵のキングらとブランチとして裏で暗躍(の疑い)」と、関わっている中身を考えれば彼(彼女)の話で一本シリーズができそうな要素が満載である。特に1番目についてはハンドラー・ウォルターがルビコンに来るきっかけなので、621のストーリーに、果てはルビコンに火を付けたのは彼(彼女)と言える。つまり、「レイヴンの火」という呼称は濡れ衣でもなんでもなく、正真正銘「レイヴン」の罪過と言える。
- 結果として真レイヴンとブランチはオールマインドのリリース計画を全面支援している。星外企業がルビコンに来たのはレイヴンのリークが原因だし、惑星封鎖機構の宇宙戦力(特に惑星封鎖に必要な宇宙船関連施設)に打撃を与え、宇宙港に襲来した残存封鎖艦隊を単機壊滅させている。逆にこれらの活動がなければ星外企業がバスキュラープラントを建造するのは不可能だっただろう。
- チュートリアルミッションで撃破された機体に乗っていた『レイヴン』が誰なのかという疑問がある。実は本人は生きていて後に「レイヴン」として主人公と対峙するか、あるいは先代レイヴンでありあの時点で戦死していたか。
- 『「レイヴン」=ブランチの「今の4人目」』はフレーバーテキスト的にほぼ確定と言っていいのだが、上記についてはどちらが正しいかという確定的な証拠は無い。こちらに関しては「世界観考察」のページで。
- 設定から分かるように過去作のプレイヤーのセルフオマージュ。本人は一言も喋らずオペレータのみが喋るのは、fAのホワイト・グリント(パイロット名はUnknown)も意識しているのかもしれない。
「レイヴン」オペレータ / Raven’s Operator
声:園崎未恵
- 「レイヴン」のオペレータを務める女性。オペレータであって傭兵ではないが、便宜上独立傭兵の項目に記載する。
- 名前は明かされず、「レイヴン」オペレータとのみ表示される。
- ゲームプレイトレーラーの最後に出てくる「見せてもらいましょう 借り物の翼で どこまで飛べるか」という台詞は彼女のもの。ゲーム本編でも使用される。
- STVの画稿(6)に描かれている女性2人の内のどちらかが彼女だと思われる。
- 左のストレートヘアの方は制服っぽい姿+頭部にヘッドセットのようなものを装着しているようにも見え、こちらがシャルトルーズとは考え難いためこちらだろう。
- 多重ダム防衛のミッションが発生するルートを進んだ場合、ブランチは彼女を除いて全滅することになる(シャルトルーズの生死は不明だが恐らく死亡)。その後ブランチが作中に登場することは無いため、以降の動向は不明。
- 本人の代わりに会話を聞かせてくる、先代として主人公の前に立ちはだかる等諸々の要素から、fAのフィオナのオマージュと思われる。
- オールマインド以外で「強化人間C4-621」と呼びかけてくる結構レアな人(ウォルターは621呼び)。どこから621の個人情報手に入れたんだろう。
ケイト・マークソン / Kate Markson
- 3周目から登場する謎のAC乗り。オールマインド上にも情報が無いが……?
+
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ネタバレ注意 |
- 作中で正体が語られることはないが、オールマインドが絡むルートに関連するため正体はオールマインド関係者、あるいはオールマインドそのものと推測される。
- エンディングクレジットに名前が載っていないが、声優はオールマインド役と同じ潘めぐみ氏である。
- 「強制監査妨害」ブリーフィングやミッション中の通信ではいかにもご婦人といった様子だが、クリア後の通信は声音・口調ともオールマインドそっくり。
- 強制監査妨害ミッションでの共闘中に、カタフラクトがAP30%を割ると「大きすぎる」と呟く。これはカタフラクトではなく主人公の力量についての感想だと思われる…が、それ以上に旧作プレーヤーにピンとき過ぎるオマージュセリフな為、このセリフからも彼女の胡散臭さを感じ取った旧作ファンは多数いることだろう。
- ブリーフィングで確認できるのだが、乗っているACの名前は「TRANSCRIBER(トランスクライバー)」。日本語で転写する者、所謂代書を行う職業を指す。
- エンブレムはペン先。それもオールマインドのエンブレムと似た色合い。
- 機体構成はアリーナANALYSISのマインドβに酷似している。こちらの説明にほぼ答えが書かれており、
「マインドβはそのまま実戦に投入しても 優れた傭兵と見紛うほどの働きを見せるでしょう」 の文言から、少なくともACの操縦自体はトランスクライバー(=マインドβ)に搭載されたAIである。
- この「TRANSCRIBER」は地味にミッション中に戦うことのできない唯一のAC。アリーナには登録されておらず、この機体と敵対するイベントもない。
- 上述の通り、機体構成はマインドβそのもののためアリーナでは戦闘可能。
- 強制監査妨害では僚機として出撃するが最初は姿を見せず、ボス戦で共闘する。仕事はしているものの、シチュエーション的にも怪しさ抜群な上、データに登録がない為散々ウォルターが警戒する中、一切利敵行為を取らなかった。この手のパターンはシリーズを通しても珍しい。
- ミッションが無事終了するとお礼と再会を仄めかしてそのまま登場時と同じように高速で華麗に離脱していく。
- 撃破されると離脱の旨を通信で伝えてくるが、どうにもノイズの毛色が他と違う。本当に脱出しているのだろうか。
- コーラル輸送阻止ミッションでは621のバックアップに付いており、逃がしたヘリは彼女が対処する旨を伝えられるが、余裕ないからなるべく逃がすなと予め釘を刺される。
- 終了時にオールマインド越しにケイトの621へのメッセージが伝えられる。取り逃したヘリの数でセリフが変わるので是非読んで見てほしい。全機撃墜すると素直に賞賛してくれるが逃がすヘリが多いと半ギレで思いっきり皮肉を言ってくる。
ケイトの名誉のため補足すると強制監査妨害におけるケイトは621がカタフラクトを引きつけていればエクドモロイ2機を相手に互角以上に渡り合える(放置するとそのまま倒してしまうこともある)ほど強い僚機である。世界観的には性能の劣るACではエクドモロイとまともに渡り合うことすら難しいらしく、「優れた傭兵と見紛う」という評価は誇張ではないようだ。
- 輸送阻止ミッションでは姿は見せないもののヘリを撃墜している。ただ撃墜方法が「ヘリが勝手に爆発する」というものでACを使っていない疑惑がある。
- そのためケイトが4機しか撃墜できなかったというのはただの方便で、実際は621がコーラルリリース計画の協力者足りうるかをミッションを通して推し量っていた可能性もあるにはある。
ただしオールマインドはミッション開始前のブリーフィングで『リリース計画の協力者たり得ると判断しました』と前置きして機密情報をリリースしているのでどっちみちポンコツ感は否めない。
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- 名前の由来はデイヴィッド・マークソン著の小説ウィトゲンシュタインの愛人に登場する主人公ケイトか。世界に一人残された女性が、見たものをタイプライターで書き記していく、という形式を取る。
- さらにケイトという名前の意味を遡っていくと「純粋」という言葉からきている。
惑星封鎖機構 / Planetary Closure Administration
- 出会った直後に戦闘に入り、そのままどちらかが撃破されるという、一期一会な相手がすべてを占める。
- 直接戦う相手には執行部隊員と特務部隊員がいる。特務はSpecial Forcesの略で階級にSPが付く。
- 本編開始前にかなりの損害を背負わされているため隊員、特に特務部隊員は「レイヴン」に対する敵意が強いようだ。
- 士長クラスは丁寧語で通信をすることが多い。
- 全体的な傾向として、封鎖機構に所属していること、封鎖機構の機体を駆っていることに対する誇りや自信が感じられる。
- 各員の意識の統制も取れており、発言から個性が読み取りにくい。
- 尉官が「上中少准」の四階級なことがわかる。「大中少」でも「上中下」でもないが漢字圏ではよくある表記。
- 士長は英語表記が「Chief Sergeant」であるため軍の階級では下士官の「曹」に相当。おそらく巡査部長、巡査長をイメージした警察組織風の表記だと思われる。
- 士官が部隊長としてカタフラクトやHCに乗り、下士官がLCなどで脇を固め、拠点防衛などでは下っ端兵士がMTに乗って多数配備される素直な組織構造。「燃料基地襲撃」「旧宇宙港襲撃」など即応する場合は士官と下士官のみで急行するようだ。
特務上尉 / PCA SP Captain
- ミッション「特務機体撃破」に登場。機体はカタフラクト。
- 惑星封鎖機構に対して「レイヴン」がどれほどの悪行を行ったかを吐き捨てながら攻撃してくる。
- しかし「シミュレータと戦型が一致しない」ことから、621を「レイヴン」とは別人だと看破する(唯一戦闘中に看破しているため優秀)。
- 因みに特務上尉がコード44・情報照会を要請した後攻撃しないでウロウロしていると、システムAIが「レイヴン」と現在戦っているレイヴン(621)が同一人物として認められないこと、暫定処理として脅威度を引き上げることを通達して来る。
- その後、どちらにしても惑星封鎖機構にとっての脅威であると判断し、621への攻撃を続ける。
- 実はかなり台詞が多く存在し、カタフラクトのHPを2/3以上残した状態でウロウロしていると「一度リストに乗った対象は必ず排除する、惑星封鎖機構に例外はない」など「レイヴン…貴様こそが...火種だ」など真レイヴンにブチ切れまくっていることが分かる台詞を口にする。なお、「火種」に類する発言は「レイヴンの火」「ルビコンの解放者」ルート最終ミッションでそれぞれエアとウォルターから発せられる。
真レイヴン視点でのラスボスか何かだったのだろうか?- 621撃破時の台詞も2種類存在し、前半戦の内に決着すると意気揚々と「レイヴン」の撃破をシステムに報告し「ようやく方が付いたか」と漏らすが、621と「レイヴン」が別人だと看破した後は、同じくシステムに報告した後「こいつが何者かはシステムの解析に委ねるとしよう」とやや疲弊した様子で呟く。基本的に必要最低限の事務的な発言しかしない封鎖機構の面々の中では異質な存在であるが、封鎖機構と惑星封鎖の執行という職務に対しての並々ならぬ使命感と誇り、それに仇なす相手への怒りが溢れ出ているのであろうか。
- 撃破された直後に何かを確信した様子で戦闘ログをシステムに送信する。
- 上述の通り「レイヴン」と621が別人である事は既に看破していたため、新たに何に気が付いたのかはよく分からない。「レイヴン」、あるいは621を個人的に知っていたのであろうか?
- 「何者かがレイヴンの名義を使っていることは分かったが、なぜそのような事態になっているのかは分からない」という状況で戦っていたのだろう。いまわの際になり「偶然手に入れたレイヴンの名義をライセンスが必要な密航者が使っている」といったような結論に思い至ったのかもしれない
- もしくは『再照合』という言葉を使っている辺り、照らし合わせるべきACの戦型に思い当たる節があったと見ることもできる。「過去にカタフラクトを撃破したAC部隊」、つまり公式トレーラー内で実質相討ちとなったハウンズ(617)との関連に勘付いた可能性もあるが…。
- 「そういう… ことか… コード5 戦闘ログを送信 再照合を…」
特務中尉 / PCA SP 1st Lieutenant
- ミッション「強制監査妨害」に登場。機体はカタフラクト。特務准尉、特務2級士長を伴って襲撃してくる。
- 「システムに従って処理するまでだ」など、システムに対する心服が窺えるセリフが多い。
- 「強すぎる… システムに… 照… 会…」
特務少尉 / PCA SP 2nd Lieutenant
- ミッション「燃料基地襲撃」に登場。機体はエクドロモイEP型。
- 「またしても余計なことを」とレイヴンに対する恨み節を吐く。
- 1級士長が撃破された場合はシステムに報告するものの、特にシステム側の判断は仰がずに戦闘を続行する。
- 621を撃破した後は「聞いていた内容と誤差がある」と訝しむ。
- 封鎖機構が把握していた元祖「レイヴン」と、今現在相対したレイヴン(621)は別人であるため誤差があるのは当然だが、その辺りの事情をよく知らない1周目時点のプレイヤーからすると煽られているように聞こえなくもない。
- 「やはり… ただの独立傭兵… では…」
特務准尉 / PCA SP Warrant Officer
- ミッション「強制監査妨害」に登場。機体はエクドロモイPG型。
- レイヴンなら死んだはずだと発言するあたり、この時点ではまだ事情は把握していなかった様子。
- 「馬鹿な… あのレイヴンなのか…!?」
特務1級士長 / PCA SP Chief Sergeant 1st Cls
- ミッション「燃料基地襲撃」に登場。機体はエクドロモイPG型。
- 「傭兵ひとりがここまでやるとは 想定外です」と言うあたり、少尉と違ってレイヴンに対する警戒感は薄かった模様。
- 少尉が撃破された場合はその旨をシステムに報告。その後、システムの判断に従って戦闘を続行する。
- 撃破された時のセリフから察するに戦闘での自信はあったようだが……。
- 「エクドロモイに… 付いてくる… だと…」
特務2級士長 / PCA SP Chief Sergeant 2nd Cls
- ミッション「強制監査妨害」に登場。機体はエクドロモイMG型。
- 階級が下だからか丁寧語が目立つが、撃破時の声にはレイヴンに対する怨嗟が露になる。
- 「おのれ… レイヴン…!」
執行上尉 / PCA Captain
- ミッション「旧宇宙港襲撃」に登場。機体はHC新型。執行中尉と同時に襲い掛かってくる。対して621はV.IV ラスティと共闘。2vs2の形で迎え撃つ。
- 621を撃破した後は「…保険は使わずに済みそうだな」と漏らす。
- 「システムに… 報告を… コード78 脅威レベルE…」
執行中尉 / PCA 1st Lieutenant
- ミッション「旧宇宙港襲撃」に登場。機体はLC高機動型。状況は同上。
- 「消えてもらおう」「妙な組み合わせだ」など、端的なセリフが多い。
- 「この状況は… コード78E…送信…」
執行少尉 / PCA 2nd Lieutenant
- ミッション「新型機体鹵獲阻止」に登場。機体はHC新型。ミッション開始時は数体のMTのそばで機体調整している。
- 部下に応援を要請された場合は「了解した HCの調整が終わり次第急行する」と返答。
- 応援要請後到着時、LC機体が倒されていると、調整を優先したことを後悔する。
- 「調整などしている場合ではなかったか…」
- 621の機体を「寄せ集め」と表現するが……。
- 「馬鹿な… 寄せ集めに 執行機体が…!」
執行准尉 / PCA Warrant Officer
- ミッション「執行部隊殲滅」に登場。機体はHC新型。「壁」の内部を警備している最後の機体。
- 「秩序を乱す危険因子は排除する!」と、壁内部の狭い空間で回避しづらい攻撃を放ってくる。
- 他大型敵機にも並ぶ難敵として、この「執行准尉」が挙がることがある。
- 惑星封鎖機構の幹部としては珍しく散り際のセリフがない。
執行1級士長 / PCA Chief Sergeant 1st Cls
- ミッション「新型機体鹵獲阻止」に登場。機体はLC。執行2級士長と同じ場所で待機している。
- 封鎖機構の名前付き士官で唯一の女性。
- 「機体が… 持たない…!」
執行2級士長 / PCA Chief Sergeant 2nd Cls
- ミッション「新型機体鹵獲阻止」に登場。機体はLC。執行1級士長と同じ場所で待機している。
- 少尉(HC新型機体)よりも先に621に襲撃された場合、少尉に応援要請を行うが、調整が終わってからと返されてしまう。
- 「AC単騎で… ここまで…!?」
その他の人物
ハウンズ / Hounds
- かつてハンドラー・ウォルターが指揮した強化人間部隊。「猟犬」を意味しており、おそらく主人公と同じく第4世代の強化人間が所属している。ハウンズという名称自体はストーリートレーラーにのみ登場。
- 少なくとも617~620の4人の存在が確認され、ゲーム内ではなくAC6公式ストーリートレーラーにて断片的ではあるが617・619・620の3人の結末が語られる(作戦に参加していない618は厳密にはハウンズに所属していない可能性もある)。どこかの施設を襲撃するがカタフラクトの妨害に遭い、目的達成に成功しつつも全滅してしまう。
- この時相手しているのは封鎖機構のSGが利用していたレーザー砲。アイボールではない。
- 作中の発言などから、彼らが戦っていたこの場所はルビコンではないことが明らかとなっている。封鎖機構の兵器であるレーザー砲やカタフラクトが出向いていることから彼らにとって非常に重要な何かがあったことは予想できるが、この作戦の主目的が何だったのかは最後までわからなかった。
- 617がアサルトアーマーで自機もろともレーザー砲を破壊した後にCOMが「ミッション完了」と発言していることから、ミッション目標はレーザー砲の破壊、もしくは作戦領域内の敵戦力排除といった性格のものであると推測される。
- それでもウォルターが「おかげでルビコンまでこぎつけた」と言っている当たり、621がルビコン入りするためには必要な作戦だったことが窺える。プレイヤーの物語があるのは、ある意味で彼ら3人のおかげでもあるのだ。
- ハンドラー・ウォルターの項でも述べられているが、ウォルターのエンブレムは、「何本もの犬のリードを引く右手」である。
- 独立傭兵の立場で3機ものACが共同戦線を張るのは珍しく、この「群れで狩りをするスタイル」が本来の猟犬たち(ハウンズ)の戦い方だったのだろう。しかし、何故か621は単独行動を強いられている。予算か人員が尽きたのだろうか。
- 現在の猟犬が621ひとりであることを踏まえて、エンブレムを「これまで亡くしてきた歴代の猟犬たちのリードを手放すことができないままの手」と解釈する説も散見される。
- 全員の登場機は初期機体をベースに重武装化したもの。バックショットからブースタ含め外装は完全に初期機体であり、ブースタの噴射炎からジェネレータは内燃型(初期ジェネレータも内燃型)だとわかる。積載ギリギリ気味だが、その割に高出力・高機動で移動している。いつものフロムマジック。
- 後述されている各々のアセンブリを考えると、非常にバランスの取れた部隊だったと考えられる。
- 617
- 右手にガトリング、左手にパルスブレード、右肩に拡散バズーカ、左肩にパルスシールドSU-Q5を装備している。突入の際パルスシールドと共に左腕を喪失、さらにカタフラクトとの接触で拡散バズーカを失っている。総火力を大幅に失いつつも一切臆せずカタフラクトに立ち向かう。
- 辛くもカタフラクトを撃破したのちはガトリングさえ喪失。ボロボロの機体でレーザー砲台へと特攻、アサルトアーマーで砲台を破壊し見事にミッションをやり遂げる。この時の617の機体は損壊が激しく、自身のアサルトアーマーにも耐えられなかったのだろう。
- オペレーション画面での機体認識名は「scav617MG」である。
- 再現機体を操作するとわかるが、近距離でシールドを展開しつつガトリングと拡散バズーカで相手をACS負荷限界にしたところをブレードで切り裂くアセンブリ。おそらくハウンズでは前衛を担っていた(公式トレーラーでも先頭を走っている)。
- 619
- 右手に初期ライフル、左手に腕グレGOU-CHEN、両肩に12連垂直ミサイルを装備している。映像では突撃の際に垂直ミサイルを掃射、その隙を突かれてレーザー砲に脚を吹き飛ばされ激しく転倒してしまう。しかしその際放ったミサイルが基地の防壁を破壊し、617と620が突入する足がかりとなった。
- レーザー砲が破壊される際に僅かに残骸が映っている。撃破シーンと比べるとわずかに砲台に近づいているようにも見えるため、もしかすると這いずってでも目標に近づこうとしていたのだろうか。
- オペレーション画面が映る前に撃破されているので機体認識名は不明。
- 初期ライフルでスタッガー維持、垂直ミサイルでACS負荷限界にし、腕グレで吹き飛ばすアセンブリ。おそらくハウンズでの役割は後衛(公式トレーラーでも最後尾の位置についている)。
- 1.03.1アップデートで初期脚の積載上限が強化されるまで、彼と同じ構成で組むと初期ジェネレーターではEN出力不足に、他の内燃型でも積載超過になっていた。1.03.1アップデート以降はジェネレータをAG-E-013 YABAにすると積載超過せず出力を確保可能になった。
- 620
- 両手にハンドガンCOQUILLETT、右ハンガーにレーザーライフル66LR、左ハンガーに初期ライフルを装備している。カタフラクトとの接敵後、レーザーショットガンの異様な連射力を前に消し飛ばされてしまった。この連射はゲーム中では発揮されないもの。単なるフロムマジックかこのカタフラクトが特殊だったのか。
- よく見ると狙われた617の前に割り込むように入ってきていることがわかる。彼の機体が損壊しているので、庇おうとしたのだろうか。
- オペレーション画面での機体認識名は「scav620RF」である。
- 両手のハンドガンでACS蓄積、左ハンガーの初期ライフルでスタッガー維持兼ACSミリ蓄積、ACS負荷限界時に右ハンガーのレーザーライフルのチャージで射抜くアセンブリ。再現機体の中で特筆して軽く速いので、おそらくハウンズでの役割は遊撃(公式トレーラーでは隊の中間を走っていたが、617の機体損壊後は先頭に立ちカバーしている)。
- 本編クリア前とクリア後でこの映像の印象は大きく変わる。
- 一見すると無茶な作戦に赴かされ、捨て駒のように使われている不憫な強化人間たちという風に映る。ボロボロになっても突き進む様は、まるで617が命令に忠実に動く事しかできない状態にされているように思える。
- ウォルターの人となりを知ると、彼らはあくまで自分の意思でこの作戦に赴いていたのではないかと思える。カタフラクトにガトリングを突きこむ動作や最後の突撃の様子さえ、覚悟を決めたようなものに見えるのは気のせいだろうか。
- 目利きのウォルターが選んだ猟犬たちである、この3人が621より劣っていたとは限らない。だとすれば621がこの内の一人になっていた可能性もあったのだろうか、それこそ振られた賽の目のように数字が違っただけで…また、この映像は実に示唆的でもある。ボスの攻撃には当たると死ぬ、困ったことになったらガトリングを信じて突っ込め等々プレイヤーがこのムービーから学ぶべき点は多い。
- 公式ツイッターによるトレーラー公開時のコメントは「強化人間の生き様を描いたストーリートレーラーを公開しました」であった。上記のようにゲームがプレイされるまでは生き様ではなく使い潰される死に様だろうと憐憫(あるいは嘲笑)の感想が寄せられていたが、後に反応は大きく変わることとなる。
- スッラが617について知っているようだが、具体的な内容は作中では語られないまま。
- 日本語版で「617はどうした?」と発言している箇所は、英語版だと「Where‘s 619 and 620? Dead? (619と620はどうした?死んだか?)」に変わっている。下記の618の事も含め、ハウンズのメンバーのことは全員知っていたらしい。
- 「618」が歯抜けになっているが、ウォッチポイント襲撃のALT MISSIONにおけるスッラの「私が殺ったのは…618だったか?」という発言から、618はスッラに殺害されたものと思われる。同ミッションのスッラ曰く腕は良かったらしい。
- ゲーム的に考えると、OSチューニングしないと使用できない拡張機能であるアサルトアーマーを617が使用しているので、全員傭兵としてオールマインドに登録がなされたランカー。だとすれば事前に他地域で活動していたと思われるので、スッラの台詞に色々と理由付けができる。そもそも最初からあのウォッチポイントをウォルターは狙ってなかったので会った場所も別なはず。
ナガイ教授 / Prof. Nagai
- ルビコン調査技研所長を務めていた人物。本編時点では故人であり、ストーリーに直接登場することはないが、生前彼が残した口述筆記や映像記録が文書データとして残されている。
- コーラルの危険性に早くから気付いていたようであり、口述筆記(4)によれば、増殖するコーラルをアイビスの火で焼き払う判断を下したのも彼のようだ。
- 研究に取り憑かれた第一助手の研究内容に「理屈は通っていても許されるものではない」というコメントを残していたり、家族を顧みなくなった第一助手の息子をラボで引き取ったりと、真っ当な倫理観を持った善良な人物であることが窺える。
- ウォルターの昔話に出てくる「善良な科学者」とはおそらく彼。
- 所長である彼が倫理を重んじる科学者であるにも関わらず、技研はウォルターの言う「狂った成果」を生み出し続けたらしい。第一助手のようにコーラルの可能性に狂わされた科学者達を押さえ込むことができなかったのかも知れない。
- 部下達が押し進めたコーラル技術をゴリゴリに活用したアイビスシリーズでアイビスの火を実行し、半世紀前にコーラル破綻を防いだ人物でもあるため、毒をもって毒を制することに成功したとも考えられる。あらゆるものを使ってコーラル破綻を阻止するという意図はHAL826の設計目的からも覗える。
- 口述筆記(5)の「観測を続けなければ」という言葉を見るに、オーバーシアーの理念は彼の考えが基になっているのかもしれない。
- STKの遺稿に生前の姿が描き残されている。一番右側のメガネを掛けたスーツの男性が彼と思われる。
- 「ルビコンの解放者」ルートでハンドラー・ウォルターが操縦するAC「IB-C03:HAL 826」の構成パーツのうち、右肩・左肩・ブースタ・ジェネレータに冠する「NGI」はおそらくナガイ教授のことを指している。
- ミッション「集積コーラル到達」の開始エリアで取得出来るデータは他の口述筆記とは違い「映像記録」である事、取得オブジェクトである残骸が技研製ACのエフェメラである事、そしてエフェメラは一応であるが有人操縦も可能な事から、アイビスの火を見届ける為に教授が搭乗しそのまま彼の棺桶となっている可能性も無くはない。
第1助手 / Assistant No.1
- ナガイ教授の第一助手。コーラル研究に取り憑かれ、Cパルスで人間の知覚を増幅するという、後の強化人間に繋がる研究を推し進めていた。
- 研究に没頭するあまり家族を顧みなくなり、彼の妻は研究が原因で命を落とし、息子はナガイ教授によってラボに引き取られることになった。
- ウォルターの昔話に出てくる「狂った科学者」とはおそらく彼。
- おそらくアイビスの火で第1助手は死亡しているが、息子であろうウォルターは当時木星に逃がされていたため父親の末路がどうなったか把握していないようだ。
- STKの遺稿の中央、スーツの男性の左側で、両手で何かしている白衣の男性が彼と思われる。
- STK遺稿のメモで「助手1 精神混濁」とあるのが気になる。研究でコーラルとの接触機会が多い彼は直接摂取でもして変性意識状態になり、変異波形との接触に至ったのだろうか?
- 「ルビコンの解放者」ルートでハンドラー・ウォルターが操縦するAC「IB-C03:HAL 826」の構成パーツのうち、右手・左手・FCSに冠する「WLT」はおそらくウォルターのことを指している。
- ウォルターが苗字を意味しているとしたら、技研製であることを考慮すると時代的にもハンドラー・ウォルターの父親と思われる第1助手のことだろう。
- FCS「IB-CO3F: WLT 001」の説明文に「人体感覚の拡張とも呼ぶべき優れた処理性能」という記述がある。「人体感覚の拡張」はオールマインド製ACパーツの設計テーマでもあるが、何か関係があるのかもしれない。
第2助手 / Assistant No.2
- ナガイ教授の第二助手。玩具作りが得意らしい。
- アイビスの火の後、ナガイ教授からコーラル観測の仕事を託されたと思われる。
- 英語版のナガイ教授の口述筆記(3)で第2助手の代名詞がSheなので女性である。
- STKの遺稿の一番左で、少年の頭を撫でている人物がそうだと思われる。
- 眼鏡、細く垂らしたような前髪、シニヨンヘア、作業着の腕まくり、左手首の腕時計、右手の煙草など明確な特徴が多い。
- カーラの発言や経歴と照らし合わせると、第2助手が後のシンダー・カーラである可能性も考えられる。
第1助手の息子 / Assistant No.1‘s son
- 前述の通り父である第1助手の研究により母親が死に、ナガイ教授のラボで面倒を見られていた少年。
- STKの遺稿によれば目の奥に光を宿していたという。それが意味するのは意志の強さか、あるいは父親や研究への怨みか。
- 既に記述済みだが、正体はハンドラー・ウォルターが濃厚。
- アーカイブ「アイビスの火」によると、ナガイ教授がアイビスの火を起こす前に「友人」達がいる木星へと送られたらしい。
- 作中で木星といえばかつてのG1ミシガンが従軍した木星戦争が起こった場所である。
- ハンドラー・ウォルターはG1ミシガンと旧知の仲であったような振る舞いを見せるが、関係はあるのだろうか?
- 少年の友人と解釈するか、ナガイ教授の友人と解釈するかで捉え方が変わってくる。
意図したのか、情報共有のミスか不明だが英語版では後者になっている。- 「アイビスの火で自分含めて身寄りがなくなる未成年者を託す」のだから、教授にとって信頼できる友人が木星にいたのだろう。
STK
- アイビスの火に巻き込まれ死亡したとされる巨匠の画家。「STKの遺稿」は前述のナガイ教授らを描いたものと思われる。
- 死亡したと「される」点から、確実に死んだとは明言されていない。
- 「彼の作風がAI画家たちに取り込まれた」という設定は、意図していたのか偶然なのか定かではないがAC6が発売された2023年の時事ネタとなっている。
- 名義のアルファベット3文字の意味は明確にされていないが、STVとSTKは名前が似ているだけではなく作風も似ている。同一人物説、STVはSTKを基にしたAI画家説などがある。
- 「STVの画稿」と同じくオールマインドのステルスMT残骸からデータが発見される。
STV
- 覆面戦場画家。「人が描くことに拘った最後のひとり」らしく、AC6の世代では既に人間の画家がほぼ絶滅していて、AI画家しかいないようだ。
- アーカイブ「STVの画稿」はおそらく以下の人物や組織を描いたもの。レッドガンを描いたと思われる(3)の状況から、本編開始直前あるいは本編進行中に描かれたものだろう。
- (1):「座っているお爺さんが一番凄そうに見える」はサム・ドルマヤンくらいしか該当しないため、ルビコン解放戦線を描いたものと思われる。
- ぼんやりした左下・右下をただの背景とすると7人。作中で名前ありのルビコン解放戦線関係者は、本当に名前だけのメッサムを除くと7人。
- (2):「女の人が一番偉くて賢い」とACの頭部がWRECKERのことから、シンダー・カーラのいるRaDを描いたものと思われる。3人描かれているため、オーネスト・ブルートゥが逃げる前に描かれた絵(カーラ・ブルートゥ・ラミーの3人)?
- 3人が乗るACはオーネスト・ブルートゥの乗機「ミルクトゥース」と思われる(頭部パーツが一致している)。
- 「どこかで見たことがあるような気がする」がシンダー・カーラの正体を示唆していて意味深長。仮にシンダー・カーラが第2助手と同一人物だとしたら、STVもアイビスの火を経験したのだろうか?
- (3):「この人たちはガラが悪すぎる」は他の画稿からの消去法により、レッドガンを描いていると思われる(ドーザーだと(2)のRaDと被るため)。
- 右手にCURTISを携えたタンク型AC(いずれもベイラム製品)の脚部上に勢揃いしていることからも、レッドガンだとみていいだろう。なお、このアセンブルは本編中では登場しないため誰の機体かは不明。
- 6人いることからG1~6が勢ぞろいしていると思われる。
- レッドガンが6人の期間は、作中で考えられる限りでは「本編開始直前にG7大破~レッドガン壁越え失敗でG4死亡」の間。その期間に描かれたのだろうか。
- 他に比べて情報量が多く、当てはめようと思えば全員当てはめられるような画になっているため話題になりやすい。
- (4):「いい人もいる フィーカを一杯もらった」は、ミッション「ヴェスパー3排除」の台詞からV.III オキーフのこと、つまりヴェスパー部隊を描いていると思われる。そうなると「インタビューを申し込んだら一番偉そうな人に断られた」は尊大かつ地位の高いV.II スネイルか。
- 8人いることからヴェスパー1~8が勢ぞろいしていると思われる。
- 肩を組んでいる人の上着をよく見るとアーキバスのロゴが入っている。
- (5):「殺し屋ふたりの取引現場」「借りた金を返さない馬鹿」などのワードより、コールドコール、スッラ、及びノーザークに関連する人物を描いているものと思われる。
- この3人はアリーナに登録されている独立傭兵のうち、ブランチにも解放戦線にも深い関わりのない人物という共通点がある。
- コールドコールは殺し屋であることが明言されているが、スッラを同業者とみなせるかが問題。しかし、アリーナにおけるコールドコールの説明文には「本物は機体越しでも匂い立つ」とあり、スッラも「お前 危険だな 匂いでわかるぞ」など、どこか相通じるものを感じさせる発言がある。スッラの説明文にある「狩り」が暗殺稼業を指す言葉だとする推測は無理筋ではないだろう。
- ノーザークに関連することから、殺し屋の片方をアーカイブ「債権回収業者の最期」の債権回収業者とする意見もあるが、風格たっぷりに描かれた殺し屋が「RaDのシマと知らずに踏み入り、捕まって無様な命乞いをする」とは考え難い。メタ的に見ても、他の画稿に描かれている面々がアリーナのランカーであることから、やはり独立傭兵たちと見るべきか。
- 「物陰に隠れてこっそり書いた」というコメントより、隠れている人物はSTV本人とも推測されているが、STV自身を映した絵は他に存在せず、覆面画家が自身を描くのかという疑問もある。
- ソファの奥に誰かが倒れているのがわかる。取引現場の目撃者として口封じをされたか、あるいは今回の仕事のターゲットだろうか。
- (6):「4人組の独立傭兵」ということで、おそらくブランチ。「ひとりはオペレータらしい」「4人目には結局会えず」が、アリーナでブランチが2人しか登録されていない理由を示唆している。
- 描かれたACがナイトフォールに酷似しているため、おそらくブランチ4人目は「レイヴン」。会えてない=描かれていないのもそのキャラクター故だろう。
- STVの画稿を持っている残骸は全て所属不明機のものである。理由や目的は定かでないが、所属不明機はオールマインドの手先なので、彼女と関係があることは確かだろう。また、STV画稿の全員(5の殺し屋ふたりがコールドコールとスッラの場合)がアリーナに登録されている人物なのが示唆的。
セリア / Seria
- サム・ドルマヤンが口にする名前。
- ACVI作中では名前のみが言及され、本編中にセリア本人は登場しない。
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ネタバレ注意 |
- その正体は、ドルマヤンと交信していたCパルス変異波形と思われる。
- 随想録によれば、彼女もエアと同じく人とコーラルの共生を夢見ていたらしい。
- 随想録(2)では「尽きることは無いから心配しなくていい」と話して(?)いるものの、それを否定し苦悩するドルマヤンに影響されてか、彼女なりに正しいと思える共生の在り方を模索していたようだ。
- ドルマヤンとの交信はアイビスの火よりも前だと思われるが、当時は尽きることのないように見えたコーラル資源をルビコン全土で大々的にエネルギーやミールワーム肥育などに利用(コーラルを搾取)していた状況だった。
- 随想録(4)では技研都市の論文から見つけ出した「コーラルリリース」に人間とコーラルの共生の可能性を見出し、それをドルマヤンに伝えることとなる。
- 随想録(5)によるとセリアはドルマヤンの意思を尊重していたものの、彼はルビコン川を渡りコーラルを開放する決断をしなかった。その後セリアがどうなったのかは不明だが、現在のドルマヤンは「かつて私がそうだったように」と過去形で表現していることから交信は途絶えていると思われる。
- ドルマヤンに撃墜された際の「分かってくれ…セリア…」という台詞を見る限りでは、セリアはドルマヤンの判断に必ずしも納得していなかったことが窺える(自分の考えに賛同してくれている相手に「分かってくれ…」と語りかけるとは考え難いため)。
- seriaを逆読みするとairesとなり、これはスペイン語で風や空気(Air)を意味する。エア(Ayre=Air)と重なるが、偶然か否かは定かでない。
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- seriaはスペイン語およびイタリア語で「真面目な・真剣な」という意味を持つ形容詞。英語のseriousに相当する。ちなみにseriaは女性形で、男性形はserio。