ルビコン解放戦線 / Rubicon Liberation Front
- メンバーの名前の由来は親指から小指までを英語で表したもの。独立傭兵として加担する六文銭は指ではないが「6番目」という意味合いか。
- 中国語版ではRaDのメンバー同様名前の前半を「○指」と括弧で書かれているので、ファーストネームというわけではなく称号のようなものなのだろう。
- エンブレムは「縦長の長方形」という特徴がある。
- サム・ドルマヤンとミドル・フラットウェルの尊称について、「師父」(しふ)「師叔」(ししゅく)という尊称は実在するが「帥父」(すいふ)「帥叔」(すいしゅく)については実在が確認出来ない。
- 英語版では帥父はFather、帥叔はUncleと訳されている。
- 「師匠」「恩師」のように、横棒がある方の師は学問や技術の指導者を指す。軍隊の最高司令官を「元帥」と言うように、横棒が無い方の帥は軍事指導者を意味する。
- 「師父」「師叔」はそれぞれ自身の師匠とその弟弟子に対する尊称。ルビコン解放戦線はドルマヤンの思想を軸とした組織であるため、構成員がその薫陶を受けた弟子であると見做し、軍事的・思想的な指導者をそれぞれ表す「帥」と「師」を掛けた造語が「帥父」であると考えられる。
- AC乗りのメンバー達のエンブレムは縦長の長方形の中に各員の機体を表すイメージが描かれた物。
サム・ドルマヤン / Thumb Dolmayan
声:ふくまつ進紗 / JB
AC:アストヒク / ASTGHIK
アリーナランク:04/A
アリーナ初回報酬:COAM 90,000 / OSTチップ 4
ルビコン解放戦線の帥父と称される
歴戦の軍事指導者にしてコーラル神秘主義思想家
青年期を流浪のドーザーとして過ごしたドルマヤンは
アイビスの火を生き残った後 コーラルとの共生を
強く志向するようになる
彼の思想はやがて解放戦線の支柱となり
多くの戦士がそれに殉じた
+
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機体構成 |
右腕武器 |
MA-J-200 RANSETSU-RF |
左腕武器 |
HI-32: BU-TT/A |
右肩武器 |
MA-T-222 KYORAI |
左肩武器 |
HML-G2/P19MLT-04 |
頭部 |
AH-J-124 BASHO |
コア |
AC-J-120 BASHO |
腕部 |
AA-J-123 BASHO |
脚部 |
AL-J-121 BASHO |
ブースタ |
AB-J-137 KIKAKU |
FCS |
FCS-G2/P05 |
ジェネレータ |
IA-C01G: AORTA |
コア拡張機能 |
ASSAULT ARMOR |
強化段階・実戦 |
5+ |
強化段階・アリーナ |
5+ |
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- ルビコン解放戦線の軍事指導者であり、メンバーから帥父と崇められている。
- 現在は指導者としての役割をミドル・フラットウェルに任せているようだが、今なお解放戦線の精神的支柱として存在感を保ち続けている。
- 若い頃はドーザーとして活動しており、アイビスの火を生き残ったのち、コーラルとの共生を志向するようになったらしい。
- 解放戦線のメンバーが口にする「コーラルよ ルビコンと共にあれ」という言葉は、彼の発した警句が元になっている。
- 2周目以降ミッション「捕虜救出」でベイラムに囚われていたところを救出され、救出ヘリを護衛していた621と接点を持つ。
- 1周目の「執行部隊殲滅」ミッション時点で621を「ウォルターの猟犬」と認識しているだけでなく、ルビコンの脅威とみなし側近を刺客として送り込んでくる。チャプター1でストライダーを吹っ飛ばしたほか解放戦線をボコりすぎたせいだろうか。
- 1周目では基本的に名前だけ登場する上に、随想録がかなり昔の物である事や、彼の動向を把握出来るキャラは意図的に探さないと見つけられないくらいの隠しキャラ同然。肝心のストーリーにおいて本人は一切関わらないため、過去の宗教家で既に他界していると勘違いしたり、アリーナで戦うことに驚いた初見プレイヤーもいるらしい。
- アリーナランクは解放戦線メンバーではぶっちぎりトップのAランク。これより上は他企業のトップメンバーばかり。ランクに劣らず実力もかなりの物。
- 機体「アストヒク」はBASHOフレームだが、ルビコン解放戦線のインデックス・ダナムとリトル・ツィイーの機体も帥父に影響を受けたのか同じBASHOフレームである。(ただしBASHOフレームの性能を活かせる近接戦闘向けのアセンなのはドルマヤン機のみである)
- BASHO自体はルビコニアン企業であるBAWSが開発した最初期のACフレームである。いつ開発されたのかは明確にされていないが、ドルマヤンの愛機に使用されていることから、アイビスの火以前に開発された本当の意味での「旧式」である可能性もある。
- 何気に初期ブレ持ち。直撃補正が高く、近接武器適性が最高のBASHO腕と組み合わされていることもあり、迂闊にスタッガーしようものなら2連撃を叩き込まれてそのまま斬り捨てられかねない。平常時であってもかなり痛い。
- 基本戦法はナパーム弾をばら撒き辺りを火の海にしつつ、ランセツRFとハンドミサイルで着実にACS負荷を蓄積させようというもの。特にタンクや重二ではナパーム弾の燃焼範囲から素早く逃れるのは難しく、ACS異常を起こそうものなら優秀な手武器二種からあっという間にスタッガーを取られて初期ブレの一太刀が飛んでくる。
- コア拡張装備に積まれているアサルトアーマーもコーラルジェネレーターの恩恵で防御力無視のコーラル爆発になっているので、まともに浴びれば非常に痛い。迂闊に近接を振りに来た所へカウンターで合わせたりと使い方も巧み。また、ネタバレ防止の為か、アリーナではアサルトアーマーを使わない。
- 強化段階5+による特例強化措置としてAPが約1.21倍されている。元々中量級の中でも頭一つ抜けたAP量がウリのBASHOフレームだが、これにより実質重量級レベルのAPとなっている為スタッガーを取ってBASHO腕パイルやチェーンソーのチャージ攻撃をクリーンヒットさせてもギリギリだが生き延びたりする事も。
- アリーナでは遮蔽物がないトレーニングルームでの戦闘、かつ彼自身の動きも上記の通り近距離主体中量級の見本とも言えるほど優秀なので、新しく組んだ機体のテスト用の相手として使える。テスト先生では物足りないあなたに。
- 全ACの中でミサイル回避が一番上手く、下手なミサイル垂れ流しでは捌き切られてしまう。特化機体などで対人戦も想定した練習がしたいなら彼が最適だろう。他はコールドコールが次点だが地形の問題で練習に向かない。フロイト、ラスティやボス機体でも適当なミサイルカーニバルで簡単に落とせるので、性能を確認しながら他武器との連携を本気で学ぶなら帥父にお付き合いいただこう。
+
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ネタバレ注意 |
- 「賽は投げられた」ルートでは、621を「ルビコンの脅威」と見定め、無人洋上都市を調査していたところを自ら襲撃してくる。
- 「コーラルを解き放ってはならん。そこを越えれば人間世界の悲惨が待つ」と語ることから、彼はコーラルリリース計画のことを知っており、それを止めるために動いていることが窺える。
- 撃破時のセリフは「セリア…臆病な私を…許してくれ…」というもの。
- なお登場演出として、封鎖機構の巨大ヘリにコーラル属性のアサルトアーマーをぶちかまし、瞬く間に墜としている。
同じ事をプレイヤーが試してもヘリはピンピンしている、解せぬ。
- ミッションでの台詞と随想録の内容から、彼もまたCパルス変異波形「セリア」との交信を行っていたことが判明する。
- コーラルリリースについてはセリアから教えてもらったようだが、オールマインドが(621とエアを使って)リリース計画を実行に移そうとしていることを何処から知ったのかは不明。
- ドルマヤンは一時、コーラルリリースが果たされた後の「向こう側」に関心を持ったらしい。だが結局は、コーラルを解き放つべきではないという結論に至ったようだ。
- おそらくはナガイ教授と同じく、コーラルの増殖と蔓延が人類の破綻に繋がることを恐れたと思われる。「臆病な私」とは、人類を破綻に追いやってしまうことを恐れ、セリアの望みであるコーラルリリースを拒絶したことを意味しているのだろう。
- 坑道で発見された旧式ACから随想録が回収されるが、この旧式ACがアイビスの火の前のものだとすれば(セリアとの接触を経て)随想録が書かれたのはアイビスの火よりも前だと推測される。
- これを踏まえると、かなり早い段階でコーラルリリースを断念したはず(恐らくアイビスの火が決定打)なので、オールマインドと交流が続いているとは思えない(セリア≠オールマインドを仮定として)。それよりは何らかの方法でC型変異波形と交信できる者を危険視し、組織を使い捜索・監視していたと考える方が彼の思想的には腑に落ちるか。
- 「賽は投げられた」ルート以外では「交信」が可能な彼がリリースのトリガー候補だったのかもしれない。彼の意思が固くリリースを断念されたために、3周目ではオールマインドに切り捨てられ621に処理させたのかもしれない。
- そうなると、オールマインドから逃れる為に自ら企業の虜囚となっていた可能性もある。どちらにしろ彼が候補だったため、虎の子のスッラも全ルートで処理される故にオーバーシアーを止められず、1~2周目ではオールマインドの計画は進まなかったとも考えられる。
- ストーリー・アリーナ共に彼の機体を撃破すると、その無骨な見た目に似つかわしくないコーラル爆発のエフェクトが入る。アリーナ対戦時から何かひっかかったプレイヤーも多いでのはないだろうか。
- この演出はIA-C01G:AORTA等のコーラル内燃型ジェネレーターを使っているACに起こる物。コーラルの犠牲に心を痛め共生を標榜する彼が、よりによってそのコーラルを燃やしてエネルギーとするACに乗っているというのは、なんともグロテスクな話である。
- プリセットを見るに、採用しているジェネレータはAORTAの方。BAWSの旧型ACに技研ジェネを搭載したとんでも魔改造AC。どこで入手したのかは謎だが、アイビスの火以前の坑道の廃ACから彼の随想録が見つかることを考えると、あのような地上付近に残ったアイビス以前の施設で発見したのだろう。
- ドルマヤンの警句「コーラルよ ルビコンと共にあれ」には続きがあり、全文は「コーラルよ ルビコンと共にあれ コーラルよ ルビコンの内にあれ その賽は 投げるべからず」となっている。
- これを本来の意味で「警句」として認識しているルビコニアンは皆無であり、ドルマヤンの真意を理解しているものは組織内にも極々僅か。大半の者は活動する同志で交わし合う敬訓的な意味でしか見ておらず、ラスティに至っては「灰に塗れた警句をいくら唱えたところで、そこにはルビコンを変える力などない」とまで言い切っている。
- ルビコニアンはコーラルによるエネルギー利用をルビコンの恵みとして享受しており、その利権を脅かす星外企業や惑星封鎖機構への排外運動のスローガンとして唱えられてきたのが前半の警句。ドルマヤン自身は変異波形「セリア」との交信を経てコーラルに情が移ってしまい、コーラルを生活インフラとして消費する事自体に否定的な立場にある。しかし、コーラルの爆発的増殖という性質の危険性も理解しており、これらはルビコンに封じ込めるべきという意味で唱えたのが後半となる。
- オーバーシアーとはコーラルの管理という点で活動が似通っている為、ある程度存在を把握しているようであるが、最終目的が保護と根絶で決定的な相反がある。かたや食料供給源(ミールワーム育成)やエネルギー資源としてコーラル利用を継続する気で、かたや宇宙規模の破滅的事象を防ぐためコーラルごと星を焼くことも辞さないので折り合いのつけようがない。
- コーラルリリースを成し遂げた際のエンディング名が「賽は投げられた」となっていることから、「賽を投げる」とはコーラルをルビコンの外に解き放つことを意味していると思われる。警句の意味を要約すると「コーラルをルビコンの外に出してはならない」といったところだろうか。
- 「賽は投げられた」という言葉は、現実の史実でユリウス・カエサルがルビコン川を渡る際に放った言葉として知られており、「引き返せないところまで来てしまったのだから、最後まで突き進むしかない」という意味で使われる。
- また、ルビコン川は上記カエサルの故事から「一度超えたら引き返せない一線」を意味する故事成語にもなっている。
- 撃破報酬は150,000c。組織の精神的指導者なだけに相当なお値段。
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- 「サム」はサムズアップでお馴染みの親指。帥父にはぴったりのネーミング。
- 名前やAC名からアルメニア系と思われる。アストヒクはアルメニア語で「星」である。
- 同時にアストヒクはアルメニア神話における愛と豊穣の女神の名でもある。コーラルの恵みを豊穣としたか、それとも交信した声を女神に見立てたか。
- 彼のエンブレムは傾きつつある天秤に暗黒と星々の煌めきを赤が区切るという暗示的な構成になっている。
- アーカイブを集めるとエンブレムが黒い宇宙と赤い「彼女」、それを量る天秤という意味が分かる。…未だ苦悶しているのだろう。
- 「座っているお爺さんが一番凄そう」と記載されているSTVの画稿(1)の、右側の良い椅子に座っている人物が彼だろう。ただ、その表情はぼやけていて窺い知り難い。
ミドル・フラットウェル / Middle Flatwell
声:藤井隼
AC:ツバサ / TSUBASA
アリーナランク:13/C
アリーナ初回報酬:COAM 70,000 / OSTチップ 3
ルビコン解放戦線の実質的戦争指導者
帥父ドルマヤンに次ぐ重鎮であり、内部では帥叔の尊称を以て支持されている
彼には密偵として星外企業に潜伏していた時期があり
中でもシュナイダー社の人事部門には太いパイプを持つという
+
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機体構成 |
右腕武器 |
MA-E-210 ETSUJIN |
左腕武器 |
MA-J-200 RANSETSU-RF |
右肩武器 |
LITTLE GEM |
左肩武器 |
BML-G1/P20MLT-04 |
頭部 |
EL-TH-10 FIRMEZA |
コア |
EL-TC-10 FIRMEZA |
腕部 |
EL-TA-10 FIRMEZA |
脚部 |
EL-TL-10 FIRMEZA |
ブースタ |
BC-0200 GRIDWALKER |
FCS |
FCS-G2/P05 |
ジェネレータ |
AG-E-013 YABA |
コア拡張機能 |
PULSE PROTECTION |
強化段階・実戦 |
5 |
強化段階・アリーナ |
5 |
|
- ルビコン解放戦線の実質的戦争指導者となっている男性。メンバーからは帥叔の尊称で支持されている。
- 密偵として星外企業に潜伏していたことがあるらしい。その頃に築いた人脈により、企業側にいくつかの伝手を持っており、特にシュナイダー社の人事部門に太いパイプを有しているとのこと。
- (時系列的な)初登場は意外にもダム襲撃ミッション(ALT)。声のみで登場する。ここまで面識がないせいかフラットウェルの名前表記はないが、独特の台詞回しなので彼だと容易に判別できるだろう。
- 解放戦線を襲撃中の621に相手側の2倍の報酬を提示し、その場で寝返りレッドガン2名を排除してほしいという、非常に大胆な依頼をしてくる。独立傭兵相手に小手先の交渉は通用しないと判断してか、一切の小細工抜きでの買収を切り出すという、フラットウェルが交渉力に長ける人物であろうことを示す一幕である。
- ミッション「ヴェスパー部隊伏撃」では彼が健在だと621に対して「いつか戦友になってくれることを願う(要訳)」と告げる。「戦友」と言う表現についてはラスティとの繋がりを匂わせるが、共闘の機会はこの一度きりであり、彼ほどには心理的距離は縮まらなかった様子。
ラスティの距離感が最初からバグってるということもあるが。- 直接の共闘では無いが「ルビコンの解放者」ルートではそれらしい人物がAC部隊を率いて地上で決起したことを窺わせる。
- あくまで現地ルビコニアンとして企業に対する反動勢力の指揮官的立ち位置であり、コーラルは純粋に資源として見ている様子。サム・ドルマヤンとどのようなやり取りや意見の相違があったかは劇中では不明で、コーラルリリースについては関連性は無く本人も明確には言及しない。
- 「新型機体鹵獲阻止」での「ルビコンの灼けた空を超え まだ見ぬ自由を選べるかもしれん」という彼の言葉はなぜかエアの琴線に触れたようで、彼女はこの言葉の真意について深く考え込む。「ルビコンの解放者」ルートに進んだ場合、やがてそれは「動力ブロック破壊」にて、エアがレイヴン名義「灼けた空の上で レイヴンが戦っている」という声明を発するまでに至っていく。
- AC名の「ツバサ」もこの言葉を意識しているように感じる。しかし六文銭やBAWSのパーツ名といい、ルビコニアンの間には日本系の文化がそれなりに根付いているのだろうか。
- 特に彼は「勝勢」「力戦」「受けなし」といった将棋用語と思われる単語を好んで使う。将棋が好きなのだろうか。ちなみに意味はそれぞれ「極めて有利な局面」「純粋な力量が試される戦い」「相手の攻めを防げない状況」。
- 「その名に違わぬ羽ばたくような戦いぶり」など、本家の「レイヴン」という存在について何か知ってるような素振りを見せる。
- 指導者としてだけでなく戦士としても叩き上げらしく、敵の身内の性質を利用した虚情報による闇討ちを敢行するなどかなりクレバー(騙されたホーキンスが「いかにもありそうな嘘」と評価するくらい)。
- 戦闘に対する考え方もシビアで、621がミッション「ヴェスパー部隊伏撃」開始後真っ先に飛び出して敵に見つかると「自分から見つかりに行く伏兵があるか!(意訳)」と兵法的真っ当な観点から怒られる。
- リプレイミッションでのSランククリア狙いの場合は隔壁の前で出待ちして開くと同時に敵機を瞬殺するのが定番。彼の視点では暴挙を叱ったと思ったら、その叱った相手が一瞬でターゲットを一人仕留めていることもあり、中々にシュール。
- 更に言えば621が先制攻撃をかけるまで自分は一切行動しない。
- 乗機「ツバサ」はFIRMEZA一式で固めた軽量二脚。
- Reg1.07.1現在、全プリセット機体の中でトップの軽さを誇る。当然ながらAP9000未満、耐EN・耐爆1000未満とトップクラスに脆い。
- ETSUJINにRANSETSU-RFという優秀な実弾武器を両手に持つが、右ハンガーの軽バズは足が止まるため紙装甲にカウンターを食らう隙を晒してしまう。残る左肩にも牽制向きの初期ミサイルを装備し、高めの近接武器適性が腐っているなど、いまいち追撃時の決め手に欠ける。
- 内装についてはそれなりによいパーツを使っているが、ブースタはなぜか空中戦向きのGRIDWALKER。QB性能が低いため、地上での引き撃ちに向いた機体構成に噛み合っていない。
- コア拡張もパルスプロテクションを装備しており、明らかに一対一の戦いには向いておらず僚機のサポートに徹した機体構成である。
- ミッション「ヴェスパー部隊伏撃」でも奇襲に有効な一撃が重い武装をほとんど持っていない上、このミッションでは何故かパルスプロテクションを使用してくれないため、僚機としては弾除け程度の役にしか立たない。
- 621と共闘・対決する双方の機会で被撃墜時に通信を入れる余裕をもって脱出を果たしていることからも、彼が実戦で戦い慣れしていることがうかがえる。
- 撃破報酬は100,000c。殺害ではなく撤退されてこの値段は上々か。
+
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ネタバレ注意 |
- ラスティはシュナイダー社人材公募プログラムで見出されヴェスパー上位に抜擢されたという経緯を持つ。おそらくはミドル・フラットウェルの口利きによるものと思われる。
- 「ルビコンの解放者」ルートの動向を考えると、シュナイダー自体がアーキバスに対する伏兵としてグループ傘下に収まっている可能性がある。少なくとも劇中での展開を見ると、シュナイダーは解放戦線と表記以上に密接な関係でBAWSとは別ベクトルの関連企業なのは間違いなく、そのキーマンがフラットウェルであると思われる。
- 621に仕事を依頼したり僚機として一緒にミッションに参加する中で、621に「可能性」を見出す。「未踏領域調査(ALT)」でラスティとの戦闘に乱入する際の発言からそれが窺えるが、已むを得ぬとして621の撃破という手段を取る。コネもフル動員してアーキバスに潜り込ませた虎の子のスパイなだけあって、ラスティにはより一層の希望を見出しているという事だろう。
- ちなみに、ラスティの援軍として現れたフラットウェルは何故かAPが半分減っている上にリペアも使用しない。途中で後詰のアーキバス部隊あたりと戦闘し、その足で駆け付けたのだろうか。
ミールワームの群れに引っかかって散々じゃれつかれた可能性もあるが
- 彼のエンブレムはリチャード・バックの小説「かもめのジョナサン」が由来ではないかという説も存在する。同作の主人公ジョナサンは飛ぶこと自体に価値を見出したカモメという変わり者だったりする。
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- ミドルフィンガーは中指。帥父(親指)に次ぐ指導者としてのイメージが窺える。
- ちなみにBASHO腕は中指と薬指が一体型となっているのに対し、リング・フレディ共々装備しているFIRMEZA腕は五指揃っている。
- STVの画稿(1)では、立って話し合っている二人の男性のうち画面奥側の細身の人物(眼鏡をかけている?)が彼ではないかと思われる。
インデックス・ダナム / Index Dunham
声:後藤光祐
AC:バーンピカクス / BURN PICKAXE
アリーナランク:28/F
アリーナ初回報酬:COAM 37,000 / OSTチップ 2
ルビコン解放戦線のゲリラ指導者のひとり
彼はグリッドの建造に携わる職工であったが
コーラルとの共生および惑星封鎖の打破を掲げる
帥父ドルマヤンの思想に共鳴し解放戦線に加わった
ダナムは清廉で士気も高く見敵必殺を誓う烈士だが
パイロット適性には恵まれなかった
+
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機体構成 |
右腕武器 |
MA-E-210 ETSUJIN |
左腕武器 |
LITTLE GEM |
右肩武器 |
BML-G1/P01VTC-04 |
左肩武器 |
NOT EQQUIPED |
頭部 |
AH-J-124 BASHO |
コア |
AC-J-120 BASHO |
腕部 |
AA-J-123 BASHO |
脚部 |
AL-J-121 BASHO |
ブースタ |
AB-J-137 KIKAKU |
FCS |
FCS-G1/P01 |
ジェネレータ |
AG-J-098 JOSO |
コア拡張機能 |
NOT EQQUIPED |
強化段階・実戦 |
0 |
強化段階・アリーナ |
0 |
|
- ルビコン解放戦線のゲリラ指導者のひとり。組織内では高い地位にあり人望もあるようなのだが、いかんせんAC乗りとしての適正には恵まれなかった。
- STVの画稿(1)で、立って話し合っている二人の男性のうちタンクトップで体格の良い方(グリッド建造を担当する職工=ムキムキの肉体労働者という連想)が彼ではないかと思われる。
- 序盤の金策ミッションとして名高いダムミッションのボスキャラなので、馴染み深いレイヴンも多いと思われる。
- 「鉄の棺桶で送り返してやる」と勇ましい限りだが、左肩武器とコア拡張は何も積んでおらず内装は貧弱、リペアキットも使ってこない。まさに序盤の中ボスと言った感じで、ヴォルタからも「MTと大差ねえ」とバカにされてしまう。但し2周目以降の選択肢でレッドガン排除を選んだ場合は何故か出撃してこない。
- 1対1でもそうそう苦戦する相手ではないが、それに加えてG4・G5を交えた3対1かつリペア無しというシチュエーションであるため非常に弱い。一応アップデートでバズーカが強化されたこともあり、舐めてかかると痛い目を見かねないが。
- 攻略本上の実戦での強化段階は0と表記されているが、実際は被ダメージ約0.6倍(アリーナとの比較)の特殊補正がかかっており、作中トップの堅牢さを誇る。それでも弱いが。
- インデックスフィンガーは人差し指。ファーストフィンガーの呼び方もあり、彼はゲーム中で最初に出てくる解放戦線のAC乗りでもある。
- AC名は直訳して「燃えるつるはし」。エンブレムもその名の通りなデザイン。
- 安価で頑丈なフレームと最低限の内装、フルオートで扱い易いマシンガンと機動力の低い敵を倒すバズーカ、物陰からの攻撃が可能で対集団相手にも使える垂直ミサイル。「ACを動かすのに慣れていなくてもMT戦をこなせるアセン」といった風情で、初心者AC乗りだった頃を思い出して懐かしさを感じる古きレイヴンもいるかもしれない。
- 内装の非売品率が高いこともあるが、作中で図面を入手できる機体の中ではパーツの総費用が2番目に安い。解放戦線の懐事情が垣間見える。
- 或いは思想面で傾倒しているドルマヤンのフレームに倣ったのかもしれない。
- 腐ってもBASHO一式なのでジェネレータを変えて近接武器を積むだけでも驚くほど使い易くなる。
- 映像記録:ルビコニアンの糾弾では演説をしていると思わしき彼のACが手前側に映っている(足がBASHOで左手にLITTLE GEMを持っているのが確認でき、バーンピカクスのアセンと合致する)。
リトル・ツィイー / Little Ziyi
声:泊明日菜 / Stephanie Sheh
AC:ユエユー / YUE YU
アリーナランク:24/E
アリーナ初回報酬:COAM 47,000 / OSTチップ 2
ルビコン解放戦線に参加する戦士のひとり
ツィイーの両親はコーラル採掘による富貴を求め
まだ乳児だった彼女を抱いてルビコンへの密航を試みた
墜落現場にて奇跡的に一命を取り留め
解放戦線の帥叔フラットウェルに保護された彼女は
ACのコアを揺りかごに育ち長じて戦士となった
+
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機体構成 |
右腕武器 |
IRIDIUM |
左腕武器 |
IRIDIUM |
右肩武器 |
NOT EQQUIPED |
左肩武器 |
SI-29: SU-TT/C |
頭部 |
AH-J-124 BASHO |
コア |
AC-J-120 BASHO |
腕部 |
AA-J-123 BASHO |
脚部 |
AL-J-121 BASHO |
ブースタ |
AB-J-137 KIKAKU |
FCS |
FCS-G1/P01 |
ジェネレータ |
AG-E-013 YABA |
コア拡張機能 |
NOT EQQUIPED |
強化段階・実戦 |
0 |
強化段階・アリーナ |
0 |
|
- 両親が一攫千金を求めルビコンへ密航したものの、乗っていた宇宙船(あるいは飛行機?)が墜落。奇跡的に生き残った彼女はフラットウェルに保護され、そのままルビコン解放戦線に参加することになる。
- 「ACのコアを揺りかごに育ち」と紹介されているため根っからの戦士気質なのだが、アーカイブ「同志との会話」で分かる通り周囲にとっては「みんなの妹分」であり、女の子として平和に生きてほしいと思われている。
- 周囲の扱いや「私だってコーラルの戦士だ!」と言う台詞から背伸びしてる女の子のようにも見えるが、その実ヴェスパーやレッドガンの末席よりも上位のアリーナランク。機体構成が明らかに旧式パーツである事を踏まえると、かなりの才能を持つ戦士である。
- よりによってそのアーカイブを確認できるチャプター1「戦闘ログ回収」で敵として登場するのがACらしいというか。621に仲間を殺されたことへの怨嗟を浴びせつつ交戦するも、力及ばずアーシルへの謝罪を口にしながら死亡する(ミッション完了に必須ではないので殺さないことも可能だが、その後は登場せず)。
- 2周目以降の「捕虜救出」ミッションで最初の救助対象でもある。こちらの場合もその後の登場はない。
- 餓死寸前だった六文銭に食料を提供し命を救った。略奪者を憎む戦士気質なれど心優しい少女であることも窺える。
- STVの画稿(1)では、強面の男の横に座っている少女の姿があるため、これが彼女ということになるだろう。他に該当しうる人物がいない。
- ちなみに、隣の強面の男は服装やツィイーとの関係からほぼ確実に六文銭だとされている。
- リトルフィンガーは小指。若さをイメージさせるが、組織内で(文字通り)五指に入る実力である。
- 搭乗機「ユエユー」はBASHO腕の二脚にもかかわらず両手ハングレとシールドのみという漢機体であり、総弾数は驚異の64発(1.03.1アプデ前は40発)。こんな弾数で一体どうやって戦ってきたのだろうか。
- もしかするとACとのまともな撃ち合いは想定していない火力支援型の機体だったのかもしれない。MT部隊や他のACに前衛を勤めさせ、後衛として爆撃でサポートするのであればこの尖りきった構成にも納得が行く。シールドは自分が狙われた時の一時しのぎ用だろう。
- G6レッドやV.VIメーテルリンクといった面々よりもランクが上。ゲーム上の脅威度という観点では同勢力で28位のインデックス・ダナム以下。
- AC名は中国語表記で「月魚」。エンブレムにも魚があしらわれている。
- なお月魚は「アカマンボウ」を指すらしい。ただしエンブレムの魚はどう見ても鮭である。
リング・フレディ / Ring Freddie
声:綿貫竜之介
AC:キャンドルリング / CANDLE RING
アリーナランク:21/D
アリーナ初回報酬:COAM 54,000 / OSTチップ 3
ルビコン解放戦線に参加する戦士のひとり
フレディは帥父ドルマヤンに近侍する男娼であり
他の同志たちとは一定の距離を置いている
彼はドルマヤンの精神世界を敬愛し
その孤独に寄り添うべく戦場に身を投じた
+
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機体構成 |
右腕武器 |
HML-G2/P19MLT-04 |
左腕武器 |
HML-G2/P19MLT-04 |
右肩武器 |
SONGBIRDS |
左肩武器 |
SONGBIRDS |
頭部 |
EL-TH-10 FIRMEZA |
コア |
EL-TC-10 FIRMEZA |
腕部 |
EL-TA-10 FIRMEZA |
脚部 |
EL-TL-11 FORTALEZA |
ブースタ |
NOT EQUIPED |
FCS |
FCS-G2/P10SLT |
ジェネレータ |
AG-E-013 YABA |
コア拡張機能 |
PULSE ARMOR |
強化段階・実戦 |
1 |
強化段階・アリーナ |
0 |
|
- ミッション「執行部隊殲滅」で621を監視・追跡しており、スタート地点から引き返してあるアーカイブを入手すると奇襲を仕掛けてくる。
- アーカイブを「餌」に釣ったということだろうが、機体の残骸が餌になることがあるのだろうか? アーカイブのある右方向ではなく岩場のある左方向に行って、何故かそこにいるACを「奇襲」してしまったプレイヤーも多いだろう。
- 「男娼」という今の時代だとドキッとする設定がある。
- 「脳内のコーラルが女性の声で語りかけてくるんだ……」などという、一般人からすればルビコンの恵みを生でイって頭パチパチ幸せだぜな妄言、真面目に取り合ってくれたのが男娼のフレディだけだったのかもしれない。ドルマヤンの精神世界を敬愛し、孤独に寄り添うために戦いを選んだというフレディのアリーナ説明ともマッチする。
- 戦闘中も忠実な懐刀と言った趣で、結びつきの強い師弟関係を思わせるシリアスなセリフが主。あくまで男娼というのは職業的な話なのかもしれない。設定を知らなければ普通によくある師匠と弟子にしか思えないほどで、言葉尻からは敬意以上の感情的要素は感じられない。
まあ下手に匂わせられても困るが。
- ノーザークと六文銭と同じくある種の隠しキャラ扱いではあるが、その2人と違いリング・フレディのミッション中の台詞は極めてまとも。
むしろ621の奇行に振り回される
- 交戦後にスタート地点に引き返すと「封鎖機構まで相手にはできん…」と追跡を諦める。
- 戻って戦闘を再開すると困惑しながらも応戦する。さらに繰り返すと621が何を考えているか理解できず狼狽えてしまう。
- リング・フレディに見つかった場合、彼は帥父ドルマヤンの命により621を抹殺しようとする。1周目から選択可能なミッションでありコーラルリリースとは無関係に進められるため、この場合何故ドルマヤンが621の排除を命じたのか不明。3周目以降に既にドルマヤンを撃破している場合は敵討ちを挑んでくる。
- リリース計画に関与していない場合でも、ウォッチポイント襲撃を経た621が「コーラル変異波形と交信を行った」ことが問題なのかもしれない。ただしその事実をドルマヤンがどうやって知ったのかは謎である。
- リングフィンガーは薬指。薬指という呼び方の由来として「最も使う頻度が少ないので清潔であるとされ、薬を用いるときに使ったから」という説があり、彼もまた五指の幹部では最も登場頻度が少ない。
- 全身エルカノフレームなのはミドル・フラットウェルと同じだが、フレディは通称「車椅子」のタンク脚部をつけた軽量級という一見ちぐはぐな構成。しかし軽量かつ扱いやすいハンドミサイルと、タンクゆえに動きながら撃てる小型連装グレネードをそれぞれ両手両肩に積んでいるため、初期の敵としてはかなり強力。
というかNPC屈指のガチアセン- 車椅子自体が防御性能・積載と引き換えに走行性能を引き上げたタンクらしからぬパーツであり、ちぐはぐどころかそもそも機動性志向の機体であると分かる。タンクならば速度で圧倒できる、と見くびった中級者は敢えなくその引き撃ちの餌食になる。
- 一方でグレネードは「有効射程が長く、頭上から撃ち下ろして爆風に巻き込むのが効果的」というタイプなので、実は空中戦が苦手なこの脚部とはやや噛み合っていない。無理に距離を詰めようとせず、アラートを聞き逃さないようにすればグレネードを避けるのはそう難しくない。あとはハンドミサイルの衝撃値に気を付けつつ、ダメージレースを制したい。
- STVの画稿(1)では、ドルマヤンらしき老人の世話役のような細身の人物がおり、近侍という立場からこれが彼だと思われる。
- この人物をよく見ると、立っているとしては頭の位置が不自然に低く、下半身が毛布らしき物で覆われている。彼のACの脚部――通称『車椅子』――のパーツ説明には「両足を失ってなお戦場に焦がれた兵士たちに歓迎された」とあり、彼自身も車椅子生活なのかもしれない。
アーシル / Arshile
声:浜田洋平
- ミッション仲介人として621と度々コンタクトを取る人物。
- 解放戦線のブリーフィング担当として声を聞く機会は多いが、ストーリー中自ら名乗ることはなく、また他の人物からもブリーフィングの人物=アーシルと明言されることはないため、名前だけ見ても誰か分からない人もいるかもしれない。
- ストーリー中彼の名前が出るのは戦闘ログ回収でリトル・ツィイーを撃破した際の台詞だけ。「ごめんよ…アーシル…」「約束…守れなかった…」
- 同じくブリーフィング担当のG6レッドやV.VIIIペイターはストーリーを進めると自己紹介があり、そこから字幕の表示名も企業名から個人名に切り替わるが、アーシルはそれがないため字幕の表示名も最後まで「ルビコン解放戦線」のままである。
- 捕虜救出ミッションでは救助ヘリに乗って自ら前線に出る。ミッション終了後には、621に対し私的にリトル・ツィイー救出の礼を述べる等、ツィイーを特に気に掛けていた様子が窺える。
- ドルマヤンの現状については言葉を濁すなど、既に組織の象徴としてしか見ていない様子。翻ってコーラル関係についてはあまり深いところまで踏み込んでおらず、あくまでも現地の一ルビコニアンとして解放戦線に参加している。
- ルートによっては解放戦線に多大な貢献をしたとはいえ、インデックス・ダナム、リング・フレディや精神的支柱と言えるサム・ドルマヤンも殺した張本人である621に対し、依頼をしてくる面の皮の厚さを見せる。現実主義なのか、彼らは解放戦線では既に浮いた存在なのか…。
- この辺はミドル・フラットウェルも同様、ドルマヤンを倒していても後のミッションで「彼には希望がある」と言ってラスティとの戦いを諌めようとする。ドルマヤンに関しては流石に組織としては無反応で済ませられる問題ではないと思うのでオールマインドの隠蔽が完璧におこなわれているのかもしれない。
- 武装採掘艦護衛クリア後のメッセージでは当初の説明と違う勢力が襲撃してきたことに関して「貴方を欺いたような形になってしまった」と謝罪してくる。組織として今後の621との関係を悪化させたくないということもあるだろうが、彼の誠実さが垣間見える。
- 一方多重ダム防衛では上位ランカー2人+本物のレイヴンという地獄みたいな編成の敵を破った621に対して報酬だけ渡して何も言わずフェードアウトする。流石に不可抗力とはいえ2回も「騙して悪いが」してしまった為に面と向かって会えなかったのだろうか。
- 比較的に大した武装もないヘリで捕虜救出のために単騎突入を敢行するなど無謀とも取れるゲリラ屋らしい行動を起こすが、一方で621のような独立傭兵の力を借りずに自分たちで結果を勝ち取れるようにならなければならないと組織としての在り方を忘れないなど前向きな性格でもある。
- かと言って621の事を軽んじているわけでもなく「あなたなら企業勢力や封鎖機構を打ち破れるかも」と無茶苦茶頼りにした上で、621に頼りきりになっている事を恥じているあたりも好印象を与えてくる。
- そもそもの話、1周目で彼が最初に依頼を出してくる「BAWS第二工廠調査」は「ストライダー破壊の一件で解放戦線内部で慎重論が出た為、自勢力の戦力を投入できない」という事情を「身内の恥を晒すようで申し訳ない」とストライダー破壊の実行犯である621に謝罪してくる。恨み言の一つも出てきそうなものだが、そこで誠実に対応するのが彼の性格なのだろう。
- 直前で壁越えの一件への恨み言を告げた上で溜息を吐いた後に改めて依頼してくるので、ここでストライダーの一件も含めてアーシルの中で621への恨みは水に流したという事なのかもしれない。にしたって誠実と言うかバカ正直と言うか……
- 仲介人としては今作唯一ACに乗ることのない極めて珍しい立ち位置のキャラ。その為彼だけは顛末が一切の謎。
- 「ヴェスパー7排除」にてスウィンバーンを撃破した折には、ミッションクリア後のメッセージにて解放戦線内に「独立傭兵レイヴン」に対する不信感があった旨を明かしつつそれが杞憂であった事を喜ぶ一幕がある。一方、当該ミッションでスウィンバーンを見逃して六文銭を返り討ちにしたパターンでは、621を重用しようとした彼にはもう組織内に居場所は無かった事だろう。そういった面でも彼がその後どうなったのか気になるところ。
- 名前の元ネタと考えられるアーシル・ゴーキーは自殺している。アーシルの末路もそのようなものだと暗示しているのかもしれない。
- STVの画稿(1)の中で特定し難い人物では、前述の六文銭らしき強面の他に、タンクトップのワイルドそうな男、痩身でやや老けた印象の男、この2人の後ろでほとんどシルエットしか覗えない人物がいるが、前3人のイメージにはそぐわないので残るシルエットの人物が彼だろうか?
メッサム / Messam
- 「捕虜救出」で要救出対象になっている同志。「五指」の名前こそ持たないものの、同ミッションではサム・ドルマヤン及びリトル・ツィイーと並んで個人名が挙げられているだけあって、解放戦線の中では組織運営上の重要人物であるようだ。
- ルビコニアンにとって生活の要となるコーラル採掘プラント「コーラルの井戸」の場所を聞き出す為、汚染市街を占拠しているベイラムによって拷問されていた。
- ミッションの流れではリトル・ツィイーの次に救出に向かうことになるも、現地に到着した時点で既に死亡していることが確認された。とうとう口を割らないまま果てたようである。
- ツィイーにとっても馴染み深い人物だったのか、その死を知った彼女は悲痛さを滲ませる声で嘆き悲しんだ。
Talgat Yersin
- 大半の人が「誰?」と思うであろうキャラ。日本語の定訳はない。一応日本語読みは「タルガット・イェルシン」であるようだ。
- 「戦闘ログ回収」で2脚MTから引き出せるログのひとつ、アーカイブ「文書データ:枯れゆく井戸」の画像に名前がひっそりと載っている。
- ガリアのコーラルの井戸が枯れつつあり、採集されたコーラルも企業に掠め取られるという状況の中、ミールワームが育たず子供たちが餓死することを嘆いている。情に厚い人物であったようだ。
- 壁の戦闘でMTは爆散し、本人は生死不明。その残骸からは621にログを引っ張り出され、ウォルターからは「コーラル湧出情報の裏取り程度にはなる」と言われる。
- しかし、ベイラムが支払った金額はたったの1,000c。
- 情緒的な話題に気を取られてウォルターの言う裏取りの文意を読み取れなかったのであろうか、結論としてベイラムにとってはどうでもいい情報としか見做されなかったのだろう。当人はじめ、このログにまつわる人物たちは誰も得せず世知辛い。
RaD / Reuse and Development
シンダー・カーラ / “Cinder” Carla
声:下山田綾華 / Shara Kirby
AC:フルコース / FULL COURSE
アリーナランク:11/B
アリーナ初回報酬:COAM 74,000 / OSTチップ 4
RaDの頭目にして全製品の基礎設計を行う第1技師
情報処理と機体設計のスペシャリストである彼女は
その膨大な知識量と自由な発想によって
企業製品では見られない奇抜な兵器を生み出しつづけている
「殺しの道具だからこそひとつ笑える必要がある」
それがカーラの設計思想であるという
+
|
機体構成 |
右腕武器 |
WS-5000 APERITIF |
左腕武器 |
WS-5000 APERITIF |
右肩武器 |
WS-5001 SOUP |
左肩武器 |
WS-5001 SOUP |
頭部 |
HS-5000 APPETIZER |
コア |
CS-5000 MAIN DISH |
腕部 |
AS-5000 SALAD |
脚部 |
2S-5000 DESSERT |
ブースタ |
AB-J-137 KIKAKU |
FCS |
FCS-G2/P10SLT |
ジェネレータ |
AG-T-005 HOKUSHI |
コア拡張機能 |
ASSAULT ARMOR |
強化段階・実戦 |
0 |
強化段階・アリーナ |
5 |
|
- ドーザー集団RaDの頭目を務める女性。「灰かぶりのカーラ」と名乗っている。ハンドラーウォルターとは旧知の仲。
- “Cinder”は「消し炭」や「(暖炉などの)燃え殻」を意味し、転じて「灰かぶり」のこと。ちなみに童話でおなじみのシンデレラも同じCinder。
- なおシンデレラに関しては「(~に属する)小さき者」という意味の接尾辞「-ella」を付けて「灰かぶりっこ(Cinderella)」とした表現が由来となっている。
- フロム作品としては、ダークソウルの世界観における重要ポジション「薪の王」を示す「Lord of Cinder」を連想した人も多いだろう。
- 前作・前々作となるVシリーズにおいても設定上の存在として「サンドリヨン(Cendrillon:シンデレラのフランス語表記)」と呼ばれる集団が存在する。
- 灰かぶりとはアイビスの火の生き残りを意味する言葉であり、彼女がアイビスの火以前からルビコンにいたことを示唆している。
- ただし、下に続くRaDの面々を見るに、彼らの“二つ名”は彼らの本質とは真逆の形容詞が用いられているようにも見える。“Cinder”にもそれが当てはまるなら、アイビスの火のときにカーラはルビコンにはいなかったことを示唆しているようにも捉えられる。
- 通信での登場は早く、Chapter1時点から既にウォルターと情報交換をしている。旧知の仲と言ったやり取りを交わし、度々顔を出す。
- RaDの縄張りであるグリッド086を訪れた621をビジターと呼び、スマートクリーナーを退けた621の実力を認めた後は、621の海越えをサポートするべくカーゴランチャーまで案内をしてくれる。
- 実は621についてはこの時点で知っているのだが、ウォルターを通さず621がやってきたために能力を見極める試金石としてドーザーで迎え撃ったと思われる。クリーナーに撃破されると「あいつの目利きも鈍ったかね」と呟くので、ウォルターの能力を信頼しているほどの仲だと解る。
- ミッション「機密情報漏洩阻止」では、ハッキングを仕掛けてきたコヨーテスに対し、即席のカウンタープログラムで営業妨害を行った。
後にコヨーテスが惑星封鎖機構の軍門に下った際は、調子付いたコウモリ野郎がお星様になれるよう「打ち上げ花火」をプレゼントしている。- 621やかつてのブルートゥへの態度からも「来る者を拒まず、気に入った相手に目をかけるが、敵対・裏切りには容赦しない」というスタンスがうかがえる。
- RaDが開発する製品全ての基礎設計を担当している他、AIチャティ・スティックを開発したり、アイスワーム討伐用のレールガンを開発したり、さらにはオールマインドの戦闘シミュレーションデータに不正な音声データを紛れ込ませたりと、ハード/ソフトの両面で飛び抜けた技術力を発揮する。
- オーネスト・ブルートゥに簒奪されたMTを我が子と呼びスクラップにされていく事に心を痛めたり、チャティがV.I フロイトに破壊された時には普段の飄々さが無くなり激しく狼狽する事から、自分で組み上げた機械達に並々ならぬ愛情を注いでいる事が窺える。
- AIを一つの生命とみなす考えを持っているようで、生死を超越してしまうという理由からデータのバックアップを取る行為を良しとせず、結果チャティは永久に失われる事になった。この際に葬いもしている。
- 作中でアイスワーム討伐用のレールガン「オーバードレールキャノン」が登場するが、背景を考えると(動体の狙撃に向かない設計、コーラル多重防壁を一撃で突破できるほどの威力がない)おそらく元々は別の目的で作られていた可能性が高い。コヨーテスの拠点にでもぶち込むつもりだったのだろうか...。
- アーカイブ「通信記録:コヨーテスの雑談」から「あの若さ」と呼ばれることから,外見はアイビスの火を経験したにしては異常に若い模様。
- 「STVの画稿(2)」でそれらしき女性が居る(右側のタンクACの脚部の上にいる女性)が、確かにアイビスの火の生き残りにしては若すぎる風貌をしている。
- エアの調査によれば、カーラがRaDに加わったのが3年前なので、画稿が描かれた時期は本編から過去3年以内と考えられる。
- 若さを維持できている理由は作中では明言されていないものの考察の余地が多い。詳しくは「世界観考察」のページを参照。
+
|
ネタバレ注意 |
- コーラル封じ込めを目的とする「オーバーシアー」の一員であり、技研の内情を知っている。
- 「賽は投げられた」ルートでは、オールマインドから送りこまれた「ゴースト」全機をハッキングで奪取し、621が動かさざるを得ない状況に追い込んでいる。特にAIを相手に電子戦で圧倒するというのは並大抵ではない。
- その正体は、アイビスの火の後にコーラル観測の任をナガイ教授から託された第2助手であるとも取れるが、いずれも決定的な情報ではなく、その来歴は謎に包まれている。
- 同一人物説の主な根拠は以下の3つ。
- 「STKの遺稿」に描かれている女性と、「STVの画稿(2)」に描かれている「どこかで見たような気がする」女性の風貌が似ている。覆面画家STVの正体が「アイビスの火を密かに生き延びたSTK」だとすれば、半世紀前に描いた人物を何となく覚えていても不思議はない。
- ナガイ教授は第1助手の息子が笑ってくれるようにと、玩具作りが得意な第2助手を頼った。カーラは自由で突飛なアイディアを持ち、621とチャティに「笑う」ことの大切さを説いている。
- 技研の助手として培った知識・技術を活かしているのだとすれば、本編で披露する驚異的なハッキング能力にも納得がいく。
|
- 乗機は全ての武装がミサイルのミサイルカーニバル。怒涛の弾幕でスタッガーを取ると蹴りからのアサルトアーマーコンボで吹き飛ばそうとしてくる等戦い方はRaDらしくクレイジーそのもの。
- ぶっちゃけそこらの上位ランカー達より強い。
- Ver.1.03以前は両手の包囲型ハンドミサイルが非常に強力。1.03.1以降は脅威の姿勢安定2014によりスタッガーを取りづらい。
- ただミサイルは接近されると弱く、機体も遅いので、接近して火炎放射機などで一気に削ればあっさり倒せたり。アリーナやミッションで戦うステージが狭いのもあり、慣れれば良いミサイラー対策練習相手となってくれる。
- 歴代シリーズも含めて、この手のミサイラーアセンのCPU全般に言えることだが、純粋にミサイルへの対応力が問われるため、人によって得手不得手が極端に分かれる相手。特に今作はデコイやフレアのような装備でのミサイル対策ができず、立ち回りでの対処が求められることから顕著な傾向にある。
- そうでなくともミサイルオンリー構成は駆け引きそのものを拒否して得意な事を押し付ける傾向の強いアセンブルであり、考えることも極端に少ない。そういう構成がCPU制御の敵キャラが扱うのにもマッチしているのというのも手強さの理由と言えるだろう。
- AC名の通り、パーツはフルコースを模している。アペリティフ(食前酒)、スープ、アペタイザー(前菜)、メインディッシュ、サラダ、デザート。これも彼女なりのユーモアか。
チャティ・スティック / “Chatty” Stick
声:青山穣
AC:サーカス / CIRCUS
アリーナランク:14/C
アリーナ初回報酬:COAM 68,000 / OSTチップ 3
RaDの頭目カーラを補佐する腹心
組織の第1技師でもあったカーラはあるとき
自らを支え楽しませるための提案型AIを作成した
しかしどれだけプロンプトを与えても
「彼」 は必要なこと以外を喋ろうとしない
ボスの自由で突飛なアイディアをただ聞く
その方が彼には心地良いのだろう
+
|
機体構成 |
右腕武器 |
IRIDIUM |
左腕武器 |
LITTLE GEM |
右肩武器 |
WR-0999 DELIVERY BOY |
左肩武器 |
BML-G1/P07VTC-12 |
頭部 |
AH-J-124 BASHO |
コア |
CC-3000 WRECKER |
腕部 |
AC-2000 TOOL ARM |
脚部 |
EL-TL-11 FORTALEZA |
ブースタ |
NOT EQUIPED |
FCS |
FCS-G2/P10SLT |
ジェネレータ |
AG-T-005 HOKUSHI |
コア拡張機能 |
NOT EQQUIPED |
強化段階・実戦 |
3 |
強化段階・アリーナ |
3 |
|
- RaDのシステム担当であり、カーラの補佐役。
- その正体はカーラが作成したAIであり、裏方としてハッキング等の作業を行う他、乗機サーカスを駆って前線での戦闘もこなす。
- 本来はデータハックや乗っ取りがメインで、ACに乗るのは緊急時のみ。交戦したフロイトからは「無人機らしい動き」と評されていた。AC戦を楽しむフロイトはAIであるが故の人間くさい動きが無いことを見抜いたのだろう。
- カーラの思想からバックアップが取られておらず、乗機サーカスが失われる事があればチャティというAIも永遠に失われてしまう。
- …の筈なのだが、アイスワーム戦ではACサーカスが破壊された場合、チャティは「離脱」している。ソフトウェアとしてACのOSにインストールされているわけではなく物理的な端末ユニットをACに乗せて接続しているのだろうか?
- あるいは機体のシステムが完全停止する前にネットワークを経由してカーラの元にあるコンピュータ等に離脱しているのかもしれない。
- AIであるためか喋り方は平坦で機械的だが、どことなく人間味を感じさせる言動を見せることも少なくない。
- 621の依頼達成でカーラの機嫌が良くなると逐一連絡を入れてくる。ミッション中は621を信頼している様子がうかがえるなど、AIフェチが大喜びする描写が散りばめられている。カーラが621を救出に行くミッションでは自分が行くべきだったとカーラに進言してその後嗜められているが、本当に行きたかったのかもしれない。
- カーラから「笑う」ことの大事さを説かれており、度々「笑う」ことについて言及する。ルートによっては彼は笑うことなく最後を迎え、それを悔いていた。
- 「シンダー・カーラ排除」にてチャティを先に削ると若干楽しげな声が聞ける。カーラ曰く「笑っていた」とのことだった。
- そもそもチャティからのカーラの近況報告の音声が少しニヤついて聞こえるため、彼はすでに笑えていたのかもしれない。
- アイスワーム戦でスネイルからは「死を恐れない事は良い事」と評されるが、チャティは「それに近いものは持ち合わせているつもりだ」と返している。チャティにも死の恐怖があるのだろう。
- ACシリーズにおいて、人間の可能性と戦いについて言及するAIは数多い。その中でチャティは主人公と言う強敵を前にして初めて笑ったAIだった。過去作プレイヤーであるほど感慨深い存在である。
- ちなみに紹介文の中にある「プロンプト」とは、本来「促す」という意味を持つプログラミング用語。コンピュータやAIに対して動作を命令する文字列(コマンド)だが、近年目覚しい発展を遂げている対話型AIにとっては、ユーザーが雑談を持ちかける事もプロンプトを与えているのと同義。
- にも関わらず、チャティは意図的に「必要な事以外を喋ろうとしない」、「プロンプトを与えている人間以外に対し、自発的に重要度が高い訳では無い(雑談じみた)報告をする」等、まるで人間のように振る舞っている。
- 冷静に考えれば、これは会話をコントロールしているも同然であり、AIとしてはそれだけでもとてつもない高性能ぶり。カーラのトンデモ技術者ぶりが窺える。
- 乗機は走り回る軽タンク、直撃が怖いハンドグレネードとバズーカを持ち、牽制に持って来いのクラスターミサイルに垂直ミサイルを背負った機体構成。
- 2層構造マップとなる「シンダー・カーラ排除」では突撃役のカーラと明確に役割分担しており、2階部分に陣取ってミサイルと爆風を降らせてくる厄介な火力支援機と化す。
- 機体データを呼び出してみると、実はコア拡張機能を入れていない事がわかる。間合いを保って走りながら撃ちまくる支援機構成なため、圧力は強いが接近戦能力と精密さには欠ける。
- 対アイスワーム戦でもカーラから「弾幕要員」だと指名されて出撃するように、基本的にACとの決闘よりは集団戦での制圧や支援を意図したアセンブルである。
- ちなみに中の人はAC4でサーダナを演じている。
- 他にもフロム作品としては、Bloodborneのミコラーシュ役でも知られる。
そしてめちゃくちゃ高らかに笑っている。
- 機体名の「サーカス」とは言わずもがな曲技団を意味しており、RaDらしいネーミングであると言える。
- ……が、複数のミサイルとその軌跡をあしらったエンブレムから察するに、恐らくはメタネタとして「板野サーカス」とも引っ掛けたものであろう。
- 以下余談に近いが、「板野サーカス」はアニメーター・板野一郎氏が得意とする、高速で動き回る物体の回避運動を描く独特のカメラワークを指すスラングであり、往々にして被写体に回避運動を強要する大量のミサイルと共に用いられた。むしろカーラの装備の方がそれっぽいのはナイショ。
- なお、「板野サーカス」を用いた作品の代表格といえる『マクロス』シリーズの監督は河森正治氏。そして河森氏は本作を含めたACシリーズにメカデザイナーとして参画しているという縁もある。
インビンシブル・ラミー / “Invincible” Rummy
声:佐々木拓真
AC:マッドスタンプ / MAD STOMP
アリーナランク:29/F
アリーナ初回報酬:COAM 35,000 / OSTチップ 2
ドーザーの一派 RaDの構成員
多くのドーザーがそうであるように
コーラルドラッグの乱用による酩酊状態にあるラミーは
自分こそ無敵であるという誇大妄想に取り憑かれている
どれだけ撃破されても翌日には忘れているため
死なない限り彼の無敵が失われることはない
+
|
機体構成 |
右腕武器 |
WR-0777 SWEET SIXTEEN |
左腕武器 |
WB-0010 DOUBLE TROUBLE |
右肩武器 |
NOT EQQUIPED |
左肩武器 |
NOT EQQUIPED |
頭部 |
DF-HD-08 TIAN-QIANG |
コア |
DF-BD-08 TIAN-QIANG |
腕部 |
AC-3000 WRECKER |
脚部 |
2C-3000 WRECKER |
ブースタ |
BC-0600 12345 |
FCS |
FCS-G1/P01 |
ジェネレータ |
AG-J-098 JOSO |
コア拡張機能 |
NOT EQQUIPED |
強化段階・実戦 |
0 |
強化段階・アリーナ |
0 |
|
- RaDの構成員。
- “Invincibie”は「無敵」を意味する。Rummyは「Rum(ラム酒)」に端を発し「大酒飲み」「酔っ払い」など。コーラルで常に酩酊状態だからか。
- コーラル中毒者であり、自分が負けたことをすぐ忘れるため、死ぬまで(自称)無敵。
- ギャグ枠だが「コーラル過剰摂取によって重篤な記憶障害を起こしている」事例でもある。
- チャプター2「グリッド086侵入」に登場。同施設の門番役を務めており、ボス(カーラ)にいいとこ見せようとするも、主人公と交戦し撃破される。
- カーラからは「ラミーはあんたがやっちまった」とは言われるが、厳密には生死不明。以降は一切登場しないため、死亡したか重体かであろう。
- エアからはアリーナランク最下位。コヨーテスからは間抜け、カーラからは「あんなでも」と酷い言われよう。
- もっとも、アリーナランクに食い込めない傭兵もそれなりにいる様子で、かつ「番犬程度にはなった」という評からもある程度の実力はあるものと推測できる。
- とは言え「あんなでも」や「間抜け」の評があるのも事実で、どこまで役に立っていたのかは不明。
- ミッションでの撃破報酬は30,000c。盾持ちLCと同額で、四脚MTが24,000cと考えると、戦力としての評価の一端が見えてくるかもしれない。
- 酩酊している割に追い込まれると「ビジターにしちゃあやるな」と相手の実力を認める冷静な部分も見せる。
- 乗機はAC「マッドスタンプ」。チェーンソーとショットガンのような何かを持つ。上下移動を繰り返し、機体名に偽りなしの動きをとる。
- 肩には何も積んでないので接近戦しかできない。手持ち武器とフレームの半分にブースターはRaD製、内装の残りは初期パーツ。金が無いんだろうか。
- チェーンソーの一発はあるので注意と言いたいところだが、近接適性がぶっちぎり最低のレッカー腕のせいで全く生かしきれていない。
- Ver.1.04.1にて腕部の近接適正が跳ね上がった。警戒にすら値しない領域は脱したが、元が低すぎてそれ以上のことはない。
- STVの画稿(2)でだらしなく横たわっているかなり恰幅が良い人物が彼だと思われる。こっちがブルートゥとは思えないし。
- コアは値が張る大豊製。恰幅を見るに大豊の大型コアでもないと体が収まらないのかもしれない。
- Steamポイントショップよりディフォルメされたマッドスタンプのチャット用アイコンが配信中。
ジャンカー・コヨーテス / Junker Coyotes
- ルビコン3に置いて最大勢力とされるドーザー組織。
- しかしその実態は構成員の数だけが取り柄のヒャッハー集団でしか無く、頭目とされる人物も芸術家気質の変人が「君臨すれども統治せず」状態を維持するお寒い組織である。
- 敵対組織であるRaDの製品を闇市で漁り、それをRaDとの抗争に投入しているあたり、恥も外聞もないようだ。
オーネスト・ブルートゥ / “Honest” Brute
声:安元洋貴 / Dave B. Mitchell
AC:ミルクトゥース / MILK TOOTH
アリーナランク:08/B
アリーナ初回報酬:COAM 80,000 / OSTチップ 4
ドーザー最大勢力 ジャンカー・コヨーテスの頭目
元々ブルートゥはRaDに拾われた構成員であり
そのドーザーらしからぬ柔和な人当たりと話しぶりを
面白がったカーラに目をかけられていた
彼が重度の虚言癖を備えた人格破綻者であることが
発覚したとき RaDの資金と技術は無視できないレベルで
持ち逃げされていたという
+
|
機体構成 |
右腕武器 |
WB-0000 BAD COOK |
左腕武器 |
WB-0010 DOUBLE TROUBLE |
右肩武器 |
BML-G2/P19SPL-12 |
左肩武器 |
SB-033M MORLEY |
頭部 |
HC-3000 WRECKER |
コア |
CC-3000 WRECKER |
腕部 |
AC-3000 WRECKER |
脚部 |
2C-3000 WRECKER |
ブースタ |
BC-0400 MULE |
FCS |
FCS-G1/P01 |
ジェネレータ |
DF-GN-06 MING-TANG |
コア拡張機能 |
ASSAULT ARMOR |
強化段階・実戦 |
5 |
強化段階・アリーナ |
5 |
|
- かつてRaDに所属していたが、金、技術、カーラの秘密道具を盗んでRaDを抜け、グリッド012に逃げ込んだ。
- 現在はコヨーテスの頭目。しかしコヨーテス構成員からは信用できるかどうか怪しまれている模様。
- 口調だけならとても丁寧で紳士的。荒くれ者集団とされるドーザーのイメージからはかけ離れた印象を与えるが、その実態は今作屈指の怪人物である。
- “Honest”は「正直者」を意味する。ただし彼はだまし討ちを得意とする。
- Bruteは「けだもの」「残虐」「人でなし」といった意味がある。
- カエサルが暗殺された時に放ったとされる名セリフ「ブルータス、お前もか」は、ラテン語で書くと「Et tu, Brute?」となる。Bruteとはブルータス、つまり裏切り者という意味が込められているのかも知れない。
- 乗機はAC「ミルクトゥース」。意味はそのまま「乳歯」。エンブレムに描かれた骸骨を見てみると乳歯の後ろに永久歯が見て取れる。
- カーラ曰く「うち(RaD)が組んでやった機体で、欠点は乗り手がクズなところ」。しかし、フレームは硬さ以外がおざなりなWRECKER一式、ブースタは推力全般が死んでいるMULE、FCSは低負荷しか取り柄のないP01、左手のチェーンソーはWRECKER腕のせいでなまくら同然。いったい何を思ってこんな機体に仕上げたのだろうか。
- しかもEN出力不足の一歩手前に加え、QB保証重量も7000以上オーバーしている。(
クイック要素どこだよ…)(クイックがスローってそういう…)
- WRECKER一式はグリッド086やグリッド012の残骸ACとしても登場しておりブルートゥ専用品というわけではない。カーラがわざわざ「組んでやった」と言っている以上は、武装や内装の話だろうがそれにしても…。
- 前向きに捉えれば、フレームの弱さを武装で最大限補っているともいえる。機動力と照準性能の低さを攻撃範囲の広い火炎放射器や拡散バズーカ、さらには回避しにくい分裂ミサイルで補い、近接適性の低さをチェーンソーで補っている。さらに戦場は幅が狭く接近戦になりやすいため有利ではある。
- STVの画稿(2)で一番左にいるスパナのようなものを持った短髪もしくはソフトモヒカンの男性が恐らくは彼だと思われる。カーラらしき女性と一緒に彼の乗機のミルクトゥースと思われるACを作成していることから、まだ人格破綻者であることがバレていなかった頃のようだ。
- よく見ると袖なしの燕尾服のようなものを着ており、やけに先端が尖った靴を履いている。ファッションセンスも色々と奇抜である。
- アリーナのプロフィールによれば重度の虚言癖を備えた人格破綻者であるらしい。
- アリーナランク8と何気にカーラやラスティより上であり、レッドガン副長のナイルに差し迫る勢い。先述した通りのゴミアセンで、どうやってこんなランクに至ったのか全くもって謎である。
- 一応、火炎放射器を目眩しにチェーンソーや拡散バズを叩き込む一芸はあるが…ミッションで戦うのが比較的閉所な事もあり、初見とかでは苦戦することはある。
- 彼より上位のランカーはドルマヤンを除けば星外から来ている。ルビコンという惑星で伝説的なルビコンの戦士に続くナンバー2のパイロットと考えると、この評価も分かるか。
- その経緯からカーラは彼を非常に憎んでおり、「オーネスト・ブルートゥ排除」のブリーフィング時点で3回もクズと言われるほどボロクソな評価を受けている。
- 彼がなぜRaDから抜けたのか、秘密道具などを持ち逃げしたのかといった理由は不明。重度の虚言癖ということから考察すると、カーラに構ってほしかったのだろうか。
- 戦闘中に「ミルクトゥースもレールキャノンも泣いている。親元を離れカーラを恋しがっていた、不憫だ(意訳)」という台詞がある。自ら盗んでいながらこの発言なので、如何にも「虚言癖を備えた人格破綻者」らしさが窺える。
- ミッション中では丁寧な態度で621を歓迎するが、あちこちに罠を張ったり、サプライズと称して奇襲したりと殺す気満々。
- ちなみに彼が潜んでいる状態の時に先制攻撃を仕掛けると「ご友人!サプライズをさせてくれないのですか?」とショックを受ける。
- こちらが撃破されると「踊り疲れたのですか?」と言いつつも、死は認識しているのか手向けの花を探そうとする。
- 長期戦になると、普段は常識的なエアが「五月蠅いから黙らせろ(意訳)」と暴言を吐くので、興味のある方は聴いてみよう。
- もっとも、「来るものは拒まない」「歓迎の花火」と言って奇襲をかけたり罠を張ったりということはカーラも散々やっていることではある。
- 声がCOMと同じである事に誰も気付かない。因みにこの配役は英語音声でも同じでCOMの人が担当してるらしいが意識して聞かないと別人にしか聞こえない。
- 「素敵だ…」が口癖。
- 社交ダンスのステップに由来すると思われる「クイック、クイック、スロー」という台詞が妙に印象的。広域放送を聴いたエアからも「様子のおかしい人です」と少々オブラートに包んだ事を言われる。
- ACとの戦闘をダンスと捉えたり、敗北や死を贈り物と称し、今際の際までその認識のままである。傍から見れば只の人でなし(Brute)だが、本人としては独自のフィルター越しに世界を見ているだけの正直者(Honest)なのかもしれない。
- 「自分に正直な人でなし」という事であれば意味は真っ直ぐ通る。ネーミングの妙である。
- ACシリーズにおいて、特定のパイロットがミッション中に侮辱されたり、死亡後に誰からも顧みられないことは多々ある。しかし「掛け値なしのクズ」「死んでよかった」「(カーラが)これまで見たことないほどに気分が良さそう」とまで扱き下ろされた人物はシリーズ初である。
- 彼の声を担当する安元洋貴氏はCOMの他に「第2次スーパーロボット大戦Z」でアイム・ライアードを、「ACE COMBAT 7 SKIES UNKNOWN」でマティアス・トーレスを演じている。
- 両者ともにブルートゥと同じく『ポエミー口調で語るド外道
あと殺すと非常にスッキリする』でありそんな役を複数演じてきた氏がブルートゥ役に選ばれたのは宿命とも言えるだろう。特に後者は巨大レールガンを盗んだ精神異常者という共通点もある今、星々の力がミルクトゥースに集まります!わからんかご友人!
独立傭兵 / Independent Mercenary
オールマインド / ALLMIND
声:潘めぐみ / Stephanie Kerbis
トーマス・カーク / Thomas Kirk
- 登録番号Rb18、元ランク26/Eの独立傭兵。汚染市街に残されたACの残骸から抜き取ったライセンス情報によって存在が確認できる。
- ライセンス失効済みのため、621は他のライセンスを探すことになる。
- AC6の世界ではAC乗りにはライセンスが必要ということが分かる、一種のフレーバー的存在。
- 全身が白いBASHOフレームで揃えられている。左腕は関節が吹き飛び、右手にはバーストマシンガンのETSUJINが握られている。
- ルビコニアン関連のアーカイブを入手できるACの残骸として、その後のミッションでも同じ構成の機体が度々登場する。
- 現在のランク26/Eはノーザーク。
- 名前の由来はフロム・ソフトウェアのアクションRPG「Demon's Souls」に登場する大袋のトマスと、同「DARK SOULS」に登場するトゲの騎士カーク、「DARK SOULSⅡ」に登場する道化のトーマスからか。
- ダークソウル3にはトゲの騎士カークから派生した中指のカーク、というキャラクターも登場する。フレームがフル芭蕉であることや、同じく中指を連想させるミドル・フラットウェルの存在を考えると、ルビコン解放戦線寄りの傭兵だったと暗示しているのかもしれない。
- 因みにダークソウル2の【道化のトーマス】と言うNPCに関して言えば、こちらは作中屈指の強さを誇る「白霊/闇霊」なので恐らくは関係ないのだろう。
- もしこいつのライセンスが失効していなかったら、主人公のルビコンでの名義はトーマスとなり、その後の一つの末路は「トーマスの火」という、いまいち締まらない名前のエンディングを迎えることになってしまう。
モンキー・ゴードの場合よりマシといえばそうだが...
モンキー・ゴード / Monkey Gordo
- 登録番号Rb37、ランク圏外の独立傭兵。汚染市街に残されたACの残骸から抜き取ったライセンス情報によって存在が確認できる。
- ランク圏外のため、621は他のライセンスを探すことになる。
- なおレイヴンのランクが「--/F」のことから、Fランクでも全ランクの上位30人から下は順位が設定されないものと推測される。
- 仮に彼のライセンスが「ランク圏内」「独立傭兵」「失効まで猶予あり」と条件を満たしていたならば、主人公のルビコンの名義はモンキー・ゴードとなっていた…。
見せてもらいましょう。借り物のバナナでどこまで飛べるか- その場合、ウォルターやカーラの意志に報いる道を選んだエンディングは「モンキーの火」となっていた筈である。
ランク圏外でいてくれて本当にありがとう
- 上記の通りランク圏外なのだが、残骸や画像データから確認できる装備はアーキバスとシュナイダーの軽量寄りの混成フレームにVP-66LRと中々良い装備。レザライ1本でも解放戦線のMT相手なら戦い抜けそうなものだが、現実は非情である。
- しかし、ジェネレータ出力補正がワースト2のコアにEN負荷の高いレザライを合わせるという気になるアセン。他の武装が不明とはいえ、相当な高出力ジェネを要求されるはずだが、ランク外の独立傭兵という立場やフレームの値段も加味すると果たして真っ当に動かせる機体になっていたのだろうか。
- あるいはランク圏外という事実が結果を物語っているとも取れる。実際この様なビルドエラー機体は過去作、特にPS~PS2時代のアリーナ下位ランカーにはわんさかいる。気になるならこのwikiの過去作ページを覗いてみるのも一興。
なんなら上位ランカーにもチラホラ居たりした
- 相当な滅多打ちにあったようで、右脚の膝関節が吹き飛び、左腕に至っては肩、肘、手首の各関節ごとに吹き飛んでいる。周辺の弾痕も凄まじい。
- 名前の由来は、宇宙開発初期にNASAが宇宙飛行の実験生物として送り出したリスザルのゴード。宇宙開発初期に宇宙に送り込まれた実験動物のうち生きて帰還したものも多かったが、残念ながら地球帰還の際のパラシュートの故障によりゴードは行方不明となってしまった。
- どういう意図で自らの名義にゴードを選んだかは謎。ゲーム的解釈だと確かに彼自身は死亡している(あるいは消息不明)だが……。
- 余談だが、【グリッド086侵入】でアーカイブ「映像記録:債権回収業者の最期」を持つ残骸や【ヴェスパー7排除】でアーカイブ「文書データ:再教育センター」を持つACの残骸が同じアセンをしている。流石にモンキー・ゴードが複数人いるとかは無く、単なる使い回しだろう。
スッラ / Sulla
声:綱島郷太郎 / Nicolas Roye
AC:エンタングル / ENTANGLE
アリーナランク:15/C
アリーナ初回報酬:COAM 66,000 / OSTチップ 3
アイビスの火が起こる以前からルビコン周辺星系で
活動していた老境の独立傭兵
スッラが受けたとされる第1世代強化手術は
成功率が1割にも満たない極めて劣悪なものであり
彼の傍らには常に死の気配が漂っていた
手術を終えたスッラは 「狩り」だけを請け負うようになり
今では雇い主さえ定かではない
+
|
機体構成 |
右腕武器 |
44-141 JVLN ALPHA |
左腕武器 |
HI-18: GU-A2 |
右肩武器 |
Vvc-703PM |
左肩武器 |
45-091 JVLN BETA |
頭部 |
VP-44D |
コア |
VP-40S |
腕部 |
VP-46S |
脚部 |
06-041 MIND ALPHA |
ブースタ |
BST-G2/P06SPD |
FCS |
FCS-G2/P05 |
ジェネレータ |
VP-20C |
コア拡張機能 |
NOT EQQUIPED |
強化段階・実戦 |
0 |
強化段階・アリーナ |
0 |
|
- チャプター1最終ミッション「ウォッチポイント襲撃」に登場。
- 彼も十分強いのだが、ミッションボスのバルテウスに話題を持ってかれた可哀想な人。
- ただ特異な見た目の強パルスガンを装備しており、登場ムービーの拡大画像でソレが目に入り困惑した621は多いだろう。
- フワフワ滞空しながら接近、パルスガンとミサイル2種で的確に削り、隙あらばバズーカを狙う良くできたAIと機体構成。そしてとんでもなくブーストキックが上手い。
- 初心者キラー。ACゆえにスタッガーが短いこともあり、ゲームシステムをまだ分かっていないデビューしたてのひよこ621には難所。
- 機体構成によって難易度が如実に変わるため、アセンブルの重要性を理解するためのチュートリアル的立ち位置とも言える。
- 垂直プラズマミサイル「Vvc-70VPM」さえ買えばあっさり勝てるが、初期構成のまま挑むのはイレギュラー621でもない限り困難。ひよこ621はおとなしく買っておこう。
- 3周目では狙撃MTを引き連れて来る。ただその時はもう初心者を脱出してるだろう。
- 第1世代の強化人間であり、型番はC1-249。
- アリーナで戦う際、オールマインドのアナウンス中に謎のノイズ(通信不調?)が発生する。発生理由は説明されないが非常に不穏。
- 非常に多くの謎を持つ人物。詳しい内容は「世界観考察」の項へ。
- 名前の由来はおそらく古代ローマの独裁官ルキウス・コルネリウス・スッラで、「ルビコン」から想起されるガイウス・ユリウス・カエサルの前の世代の人物。
- AC名の「エンタングル」は英語で糸が絡まった様子などを指す言葉で、転じて他者をトラブルや陰謀といった事象に陥れたり巻き込ませたりする際に使用する言葉。「絡めとる(搦めとる)」といったようなニュアンスと言えば分かりやすいか。
- 3周目において「賽は投げられた」を実践する主人公の前の世代の強化人間ということも相まって、メタ的にもスッラの重要性がうかがえる。
- ストーリームービーやアリーナで相対する時はどちらも舞台が夜のウォッチポイントなので分かりにくいが、機体色は黒を基調に赤と白がまばらに配置された歪なもの。黒赤白の蛇が絡み合ったエンブレムと相まって彼の底知れぬ不吉さを示している。
- 因みにルキウス・コルネリウス・スッラは顔を大量の赤と白の斑点に覆れていたという逸話がある。カラーリングのヒントになったのかもしれない。
- ALTミッションでは621を「危険だな 臭いでわかるぞ」と評価する。アリーナの説明文「狩り」と合わせるとコールドコールと同じように殺し屋特有の嗅覚を持っていたのだろう。
- STVの画稿(5)では会話をしている殺し屋2人が描かれており、画稿がアリーナの傭兵を描いていることからどちらかがスッラではないかと考えられている。
- スッラは半世紀前に既に現役傭兵だったことからそれなりの高齢と考えられるので、右側の長い白髪の人物だろうか。
ノーザーク / Nosaac
声:赤坂柾之
AC:ビタープロミス / BITTER PROMISE
アリーナランク:26/E
アリーナ初回報酬:COAM 43,000 / OSTチップ 2
星外企業によるルビコン進駐のどさくさに紛れ
一攫千金を求めて密航してきた独立傭兵
ノーザークは自分の金と他人の金を区別しない
独特の経済感覚を備えており
借金を抱えては踏み倒すことを続けている
その甲斐あって彼の機体は常に企業の新製品で
固められており本人はそれを 「信用の拡大」 と嘯いている
+
|
機体構成 |
右腕武器 |
VP-66LH |
左腕武器 |
MA-J-200 RANSETSU-RF |
右肩武器 |
SB-033M MORLEY |
左肩武器 |
VP-61PS |
頭部 |
HD-011 MELANDER |
コア |
VP-40S |
腕部 |
AR-011 MELANDER |
脚部 |
VP-422 |
ブースタ |
FLUEGEL/21Z |
FCS |
FCS-G2/P10SLT |
ジェネレータ |
VP-20S |
コア拡張機能 |
NOT EQQUIPED |
強化段階・実戦 |
0 |
強化段階・アリーナ |
0 |
|
- 金銭感覚が異常で、借りた金を返さない傍迷惑極まりない人物。ミッション中の配置的に隠しキャラ扱いに近いが、戦闘中の台詞から分かる通りオーネスト・ブルートゥに引けを取らない濃い人物。
- 紹介文には「一攫千金を夢見て」とあるが、彼の口にする内容が借りた金のことに終始している辺り、それで何かをしたり収入を得ている訳では無い模様。
- Chapter2最初のミッションである「グリッド086侵入」の道中にある、すでに使われなくなったと思しき配管跡の中を通った先に隠れ潜んでいる。
- 配管内はAC1機が通れる程度しかなく床面と地続きではないので、隅々まで探索するようなプレイヤーでない限り初見では気付かずスルーしてしまうだろう。
- 配管に入ってしばらく進んだ先に隠しパーツコンテナがある。このコンテナに釣られて直進すると、壁裏にぴったりと機体を寄せて待ち伏せしているノーザークに借金の取り立て屋と勘違いされ奇襲される。
- 会敵前にスキャンすることで壁の裏にいるノーザークを発見できる。奇襲を看破した場合、ノーザークのセリフが少し変化する。
- アリーナでの人物解説を覚えているプレイヤー以外からすればいきなり問答無用で襲いかかってくる正体不明の独立傭兵。交戦中も勘違いしたまま「借りた金を、何故返さねばならないのか」などと絶句ものの台詞を言い放つ。その他の台詞もまともなものではなく、彼の異常者っぷりをこれでもかと見せつけられる。
- 会敵後、部屋を出ると「諦めたか、取り立て屋め」、また戻ると「やれやれ・・」とあくまでもこちらを「取り立て屋」としてしか認識していないセリフをつぶやく。
- ちなみに件の取り立て屋については、情報ログ「映像記録:債権回収業者の最期」で確認できる。グリッド086がRaDのシマだと知らずにノーザークを追って侵入した結果、「RaDの歓迎」に遭ったようだ。合掌。
なお、画像をよく見ると配管跡にノーザークらしき機体が映っている。元凶たる人物に命乞いを見られた上、自分の死からさほど間を置かずに621が来訪した(元凶が死んだ)のだとすれば、とことん運のない人物である…。
- RaD勢力とは何の関係も無い闖入者ではあるが、何故か撃破報酬はきちんと支払われる。「借金王」と明記される辺り恨み骨髄の金融業者に懸賞金でもかけられたか。撃破報酬は40,000c。
- 戦闘能力はランクよろしく下の下。ミッションでは極端に狭い場所で交戦することになる為、アセンによっては多少時間がかかるだろうが、初期ブレ1本でもゴリ押せる。むしろこいつをノーヒントで見つける難易度の方が高い。
- アセン自体は汎用的な中二にランセツとレザハン、追撃用の散バズとシールド、ミサイル特化FCSが気になるくらいでなかなか悪くない。
FCSもチュートリアル報酬を使えば良いのに- 隅々まで探索していたら偶然見付けた、というプレイヤーを除けば、ノーザークを探しに来るのはしがない債権回収業者などではなく、血眼になってログハント対象や隠しパーツを探しているハンター。こちらにとっては、相手がコールサインもまだ持っていないルーキーだろうが悪質な借金王だろうが
ロックオン出来るオブジェクトならとりあえず攻撃やる事は変わらないので、そういう意味では不運な人物とも言える……かも知れない。
- 「彼の機体は常に企業の新製品で固められており」とアリーナの説明文にあるが、今作はどのパーツが「新製品」なのかの説明に乏しく、具体的にどのパーツが企業の新製品なのかは判りづらい。
- 例えばコアと脚部に世代の説明があるが、「第2世代の傑作」はある程度普及し評価を得た第2世代製品に使われる言い回しだろう。頭部と腕部のMELANDERはMELANDER C3が存在するため新製品かと言われると判断に迷う。
- アーキバス先進開発局が製造したパーツは最新機種と言えるだろうが、こちらも一般販売を視野に入れていない(考察の域を出ないが、ヴェスパー部隊用ハイエンドモデルとして採算度外視の開発がなされている等)可能性はあるし、そうでないとしても例外なく各カテゴリー内にて最高級品近い高額モデルばかりである(次点はストーリー後半にロールアウトしたと思われるエルカノの新製品であるALBAや、ワンオフでもおかしくないカーラ機用のRaD製パーツ。これら以上の高額パーツとなると、やはり流通はしていないであろう技研製ACパーツばかり)。
- 上述のアーキバス先進開発局製パーツに関しては、仮に買えたとしても下手すれば1部位で安価なフレームパーツが全身一式分揃えられる金額がかかる。最新パーツ縛りでアセンしようとしたら借入限度額一杯まで借金しても買えなかったから普及製品で妥協したのか…?
- はたまた、スタンニードルランチャーの例等を鑑みるにノーザークが自機を組み上げた段階ではまだ最新パーツのリリース前だった可能性もあるが…これ以上は蛇足だろう。
- いずれの部位も明確な次世代機がリリースされていない(派生機等は存在する)が故に「(現行の)最新パーツで固められている」という意味なのかも知れない。
- 機体名はそのまま「苦い約束」という意味だろう。
- 借金踏み倒しの常習犯として悪名が知れているはずなのにACパーツが購入出来るほどの融資を受けられる理由は不明。相当に弁が立ち、借入の契約をする段階では返済意志を示す交渉術に長けるということだろうか?
機体名でバレそうなものだが- だとするならば、返済すると見せかけて踏み倒し、それを(曰く「独特な経済感覚」故に)一切悪びれないこいつもオーネスト・ブルートゥに負けず劣らずの虚言癖を持った人格破綻者と言えるか。
- 余談だがAC2のランカーにも環境活動家を名乗って寄付を募り、高価なパーツでアセンブルを固めているキャラクターが存在した。金の出処は片や善意の寄付、片や返済意志の無い借金。どちらも悪質である事には変わり無いが、プレイヤーの半笑いを誘うネタとしてのオマージュなのかもしれない。
- 本作でネーミングに度々用いられている古代ローマ繋がりで言えばかのガイウス・ユリウス・カエサルも天文学的な借金をしていたことで知られる。
- STVの画稿(5)では殺し屋2人と思しき人物の傍ら、ソファの陰に必死で隠れている人物がおり、「借りた金を返さない馬鹿」についての言及もあることから、これが彼なのかもしれない。
コールドコール / Coldcall
声:小柳基
AC:デッドスレッド / DEADSLED
アリーナランク:10/B
アリーナ初回報酬:COAM 76,000 / OSTチップ 4
星外企業によるルビコン進駐計画を事前につかみ
取引によって難なく密航を果たした独立傭兵
コールドコールは粛清代行を専門とする裏社会の殺し屋であり
企業の暗部に浸かることでビジネスを安定させてきた
仕事柄 殺意を嗅ぎ分けることに長けており
曰く 「本物は機体越しでも匂い立つ」のだという
+
|
機体構成 |
右腕武器 |
VE-66LRA |
左腕武器 |
WUERGER/66E |
右肩武器 |
BML-G3/P04ACT-01 |
左肩武器 |
BML-G1/P20MLT-04 |
頭部 |
HD-033M VERRILL |
コア |
BD-011 MELANDER |
腕部 |
AC-2000 TOOL ARM |
脚部 |
RC-2000 SPRING CHICKEN |
ブースタ |
BST-G2/P04 |
FCS |
FC-008 TALBOT |
ジェネレータ |
DF-GN-06 MING-TANG |
コア拡張機能 |
ASSAULT ARMOR |
強化段階・実戦 |
5 |
強化段階・アリーナ |
5 |
|
- 裏社会の殺し屋。2周目以降の「地中探査 - 深度2」でイグアスに代わって登場。
- イグアスのことを「イグアス坊や」呼びする傭兵。自ら決着を付けずに依頼してくるイグアスを煽っての坊や扱いかと思いきや、何かとイグアスの肩を持つ発言をすることから、嫌味ではなく本気でイグアスのことを心配している模様。声からしても、殺し屋としてではなく孫を心配する1人のおじいちゃんといった印象。
- ちなみにコールドコールが出てくるルートではイグアスを2回撃墜している。彼の性格ならその後も直接本人がリベンジに出てくるところだが、コールドコールが出てくる辺り、621を倒したいが負傷して現場復帰できていないのか、自分の実力では足りず621を倒せそうな自分の知り合いが現時点でコールドコール以外いなかった事が推測できる。コールドコールの発言からも相当悔しがっているのが読み取れる。
- 日本語では雇い主がイグアスであることを匂わす程度だが、英語でのエアはイグアスが暗殺者を送ったものと判断している。
依頼主のことを話し過ぎである
- 乗機の「デッドスレッド」はクモ頭にTOOL ARMとよくよく見ると個性的なチョイスの重量逆脚。器用に跳ね回りつつ、2種のミサイル、レーザーライフル、レーザーショットガンと全距離対応の武装で削ってくる。
- AIの出来がかなり良く、ミッションで戦うことになる入り組んだ狭所でも引っかかる様子は無く機動力を存分に活かしてくる。ジェネが明堂なので両手の武器は意外と火力が出ず、主武装は実はミサイル。特に強化の入った高誘導ミサイルは強烈で、それに気を取られるとレーザーと初期ミサに引っかかる。敵のペースに押されずゴリ押し気味に戦うとむしろやりやすい。
- ただ、ジェネが合ってないとはいえ、両手の武器は元が優秀なのもあって、こちらのAPを確実に削ってくる。ミサイルだけに気を取られていると、いつの間にかピンチになっていることも。
- 自分で使っても相当戦いやすいアセン。変えるならジェネの交換か。
- 中ボス扱いだが後に戦う無人防衛ACよりも報酬が高い。621と対峙するまで生き残っているのもあり、イグアスも認める実力者である事を表している。
- その報酬たるや160,000c。ミシガン、フロイトに次ぐ3番目。独立傭兵としては異例である。
- 閉所戦闘で瞬殺しがちだが長引くと色々話してくれる。やはりプライドを傷つけられたイグアスの依頼と見て間違いないだろう…。
- 名前は「(つながりのない新規客への)営業電話」のこと。
- AC名は、依頼を遂行した証として死体を見せるという行動から「死体を持ち運ぶソリ」と考えられる。
- どちらも韻を踏んだネーミングになっている。
- アリーナでの説明文「本物は機体越しでも匂い立つ」がなんとも印象的。
- STVの画稿(5)ではスッラ同様、会話をしている殺し屋2人のどちらかと思われる。
- スッラが「アイビスの火が起こる以前から活動」「老境」とされる一方、コールドコールの老いを示唆するテキストは見当たらない。よってコールドコールは左側のガタイのいい黒髭男となるか。
六文銭 / Rokumonsen
声:小西克幸
AC:シノビ / SHINOBI
アリーナランク:18/D
アリーナ初回報酬:COAM 60,000 / OSTチップ 3
ルビコン解放戦線に身を寄せる流浪の独立傭兵
今では失われた古典芸能に造詣が深く
中でも「ニンジャ」 「カブキ」 といった日系移民文化は
六文銭のスタイルに強い影響を与えた
彼はかつて餓死寸前のところをツィイーに救われ
そのとき施された一宿一飯の恩義に報いるため
彼女ら同志に仇なすものを敵としている
+
|
機体構成 |
右腕武器 |
SG-026 HALDEMAN |
左腕武器 |
44-143 HMMR |
右肩武器 |
45-091 JVLN BETA |
左肩武器 |
MA-J-201 RANSETSU-AR |
頭部 |
EL-TH-10 FIRMEZA |
コア |
07-061 MIND ALPHA |
腕部 |
EL-TA-10 FIRMEZA |
脚部 |
EL-TL-10 FIRMEZA |
ブースタ |
BST-G2/P06SPD |
FCS |
FCS-G2/P05 |
ジェネレータ |
DF-GN-06 MING-TANG |
コア拡張機能 |
PULSE ARMOR |
強化段階・実戦 |
4 |
強化段階・アリーナ |
4 |
|
- 二脚AC「シノビ」を駆る。
アイエエエ!ニンジャ!?ニンジャナンデ!?六文銭とはかつての日本や中国で死者が三途の川を超えるための渡し賃という話が有名なほか、戦国武将の真田幸村の家紋としても有名。- エンブレムは「忍」一文字……なのだが鏡写しになってしまっている。ちなみにきっちり解放戦線仕様。
- リトル・ツィイーを命の恩人と慕い、解放戦線の為に暗殺稼業を営む。
- ツィイーが621に倒されていても特に言及しないあたり、傭兵として仕事は割り切ってるのだろうか。
- 「ヴェスパー7排除」のミッションにて、スウィンバーンの取引に応じると契約不履行の主人公に対して天誅を下しに来る。
ドーモ、レイヴン=サン。六文銭です。契約不履行者、殺すべし!イヤーッ!- リペアキット3回・パルスアーマー2回のフル装備に加え、後者は衝撃が溜まってきたところでタイミング良く使うなど、前座のスウィンバーンより数段強い。
- いわゆる日本かぶれキャラだが、古めかしい言葉遣いはともかくその使い方自体は間違ってはいない。
- エアからはそういった振る舞いは油断を誘う為の作戦だと評価されるが、恐らく素である。
- 台詞には漢文からの引用も目立つ(『利に放りて行えば怨み多し』『道を失えば助け寡なし』など)。東洋文化全般に詳しいのかもしれない。
- オールマインド製忍者道具の紐付きミサイルやプラズマスロアー(よく振り回しているワイヤー状の武器)を装備しており、コアもマインドαである。
- 近接戦闘を重視したアセンだが、重量の都合からか中距離特化FCSを装備してるので、動かれると弾が当たらない当たらない。
ナムサン!何たる機動力か!実際蹴りとプラズマスロアーがメインの格闘忍者。カラテだ、カラテあるのみ!- しかし、機体構築は惜しい部分もあるが見事と言うにふさわしく、積載余剰もわずか20(Ver.1.06.1以前)とキッチリ使っている。
- 実戦上では軽快さに物を言わせてガンガン距離を詰めてきては、積極的なブーストキックとショットガンで速攻を仕掛けてくる。爆導索やプラズマスロアーを視界の外から引っ掛けられ、訳も分からずスタッガーさせられる、なんてこともあり、中々の難敵。
- 彼はDランク帯の最上位であり、続くCランク帯最初の相手はG4 ヴォルタ。全く方向性の異なる強敵が2人続き、軽量級と重量級それぞれの相手から「スタッガーさせられるとまずい」という事を身体に教え込まれる事になった元初心者の諸兄諸姉も少なくないのでは。
- 余談だがACLRのVRアリーナにも同名のACを駆るランカーが存在する。AC名が同じな上、メインウェポンがショットガン、軽量2脚で積極的にブレードを振ってくる等戦闘スタイルもよく似ている。流石に関連性は無いだろうが、製作スタッフの中に同ランカーのファンでもいたのだろうか?
- 新作を10年待つ間、旧作を手慰みにしていたオールドファンはニヤリとしたかもしれない。
- FIRMEZA一式から胴体だけMIND ALPHAに換装していることで防御面とジェネレータ供給補正が改善している。ブースタ効率補正が落ちたことによるQB消費はやや気になるか。
キング / King
声:木内太郎 / Kyle Hebert
AC:アスタークラウン / ASTER CROWN
アリーナランク:03/S
アリーナ初回報酬:COAM 95,000 / OSTチップ 6
コーラル反応再検出と前後してルビコン入りした独立傭兵
彼はシャルトルーズと同じく 「ブランチ」の
一員と見なされておりステーション31襲撃計画では
強襲艦隊に対する単機陽動を担ったと言われている
ブランチは入れ替わりつづける4人組から成り
キングは 「今の1人目」 であるという
+
|
機体構成 |
右腕武器 |
MA-E-211 SAMPU |
左腕武器 |
LR-037 HARRIS |
右肩武器 |
VE-60LCA |
左肩武器 |
VE-61PSA |
頭部 |
KASUAR/44Z |
コア |
EL-TC-10 FIRMEZA |
腕部 |
AR-011 MELANDER |
脚部 |
LG-033M VERRILL |
ブースタ |
BC-0200 GRIDWALKER |
FCS |
FC-006 ABBOT |
ジェネレータ |
VP-20D |
コア拡張機能 |
ASSAULT ARMOR |
強化段階・実戦 |
2 |
強化段階・アリーナ |
5 |
|
- ルビコン星系で活動する4人組のハクティビスト集団ブランチの「今の1人目」。
- ハクティビストはハックとアクティビスト(活動家)の合成語であり、ネットワークを利用(ハッキング)する事によって政治活動や政治的思想を流布したり、体制に対する反抗意識を表現したりする集団の事。
- ブランチ(Branch)とは枝や支流を意味し、転じて支店などを表すビジネス用語として使われる。朝食と昼食を一緒に取る事を意味するブランチ(Blunch=Breakfast+Lunch)ではない。
- アリーナランク03/Sと相当上位なのだが本編には2周目以降しか登場せず、ブランチの活躍がフレーバー的にしか説明されないため影が薄い。
- Sランク帯は「特例上位ランカー」という扱い。彼の上には企業陣営の最高戦力とされるACパイロットしか居らず、設定上の戦闘能力は相当に高いという事だろう。
- 「多重ダム防衛」でのエアの台詞によると、作戦成功率は89.6%。つまり29回中26回の割合で成功させたことになる。
- 登場ミッションで「レイヴン」のみを撃破後にこちらが撃墜されると、ブランチが歴代「レイヴン」の為の集団であることを匂わせる。また、「レイヴン」が来る前に621が撃破された際のセリフから目的が始めから解放戦線に対する襲撃ではなく、レイヴンを騙る621であったことが窺える。
- 乗機「アスタークラウン」はパルススクトゥムと強力な三連装レーザーキャノンを装備した近距離での射撃戦を重視した重4脚AC。
- 脚部こそ重装タイプのベイラム製4脚だが、レーザーキャノンの凄まじい機体負荷故かその他のフレームは軽〜中量タイプ。しかし腐っても4脚ゆえ姿勢安定性能はミシガンと同等と高く、更にパルススクトゥムを使用することからスタッガーへ追い込みづらく、結果として打たれ強い。
- バーストハンドガンでチマチマとACS負荷を蓄積された所へリニアライフルのチャージショットを撃ち込まれスタッガーに陥る、スクトゥムに焦れて強引に格闘戦を仕掛けた所へアサルトアーマーを合わせられる、というのが負けパターンになりやすい。
- 近距離ではかなりの強さを誇り、隙を見せた瞬間に至近距離から撃ち込まれるHARRISのチャージショットは強烈な上に見てからの反応が難しく、いざスタッガーさせられるとレーザーキャノンやアサルトアーマーの直撃で酷いことになる。
- 一方で中距離であれば見てからの回避がしやすくなる。スクトゥムによって雑な攻めが通用しにくいこともあり、ある程度操作に慣れてきたら、アリーナで対AC戦を練習したりするのに丁度いい相手になるだろう。
- 余談ではあるが、尖りすぎな三連レーザー、総火力に不安のあるハンドガン、多方向からの攻撃に対応しづらいスクトゥム……と、お世辞にもミッション向きのアセンブリとは言えない機体。仮にこの武装で上記の作戦成功率をキープしているとしたら驚異的なことである。
- STVの画稿(6)に描かれている3人のうち、唯一女性ではなさそうな一番右の人物が彼だと思われる。
- 構図の手前側に寄っているとはいえ、女性陣2名の細さが際立つほどの
デブ巨漢であるようだ。
シャルトルーズ / Chartreuse
声:大地葉 / Reba Buhr
AC:アンバーオックス / UMBER OX
アリーナランク:05/A
アリーナ初回報酬:COAM 87,000 / OSTチップ 4
コーラル反応再検出と前後してルビコン入りした独立傭兵
彼女はルビコン星系で活動するハクティビスト集団
「ブランチ」の一員とされ
ステーション31襲撃計画では封鎖システムに
深刻な打撃を与えたと言われている
ブランチは入れ替わりつづける4人組から成り
シャルトルーズは 「今の2人目」 であるという
+
|
機体構成 |
右腕武器 |
VE-66LRB |
左腕武器 |
MAJESTIC |
右肩武器 |
VP-60LCD |
左肩武器 |
EARSHOT |
頭部 |
VP-44S |
コア |
VP-40S |
腕部 |
VE-46A |
脚部 |
VE-42B |
ブースタ |
NOT EQUIPPED |
FCS |
VE-21A |
ジェネレータ |
VE-20C |
コア拡張機能 |
PULSE ARMOR |
強化段階・実戦 |
2 |
強化段階・アリーナ |
4 |
|
- ブランチの「今の2人目」。1周目でもアリーナAランクで戦えるが、キング同様本編には2周目以降のみ登場。しかもあの「レイヴン」と1周目とは違う形で戦闘するミッションのため、なおさら空気感が強い。
- 「見つめ合うと死ぬ女傭兵」という異名は正面からの撃ち合いで無類の強さを誇る事から付いたとのこと。
- 名前の由来は酒の一種であり「リキュールの女王」と呼ばれているようで、キングと対になっている。シャルトリューズと発音することもある。
- 乗機「アンバーオックス」はEN・爆発属性の高火力兵装を満載したタンクAC。グレネードキャノンや拡散エネルギーキャノン等、中近距離で猛威を奮う武装で真っ向勝負を仕掛けてくる。
- かつては装備しているFCS(VE-21A)の近中距離のアシスト適性が壊滅的だったこともあり、ロクにこちらに攻撃が当たらない有様だったが、Reg1.07.2時点では大幅に性能が向上したことで、目に見えて当ててくるようになっている。
- 特に左肩のグレネードキャノンの爆風に引っ掛けられると一気にスタッガーゲージが溜まることも相まって、地上に張り付く戦法はかなりのリスクを伴うようになった。
- ただ、タンク脚部の割に低い姿勢安定性能や各武器の発射間隔が長い等の弱点は相変わらず。ホバータンクでフワフワ浮こうとするため的にしやすく、スタッガーは狙いやすい。また、武装がどれも発射間隔の長い武器ばかりのため、攻撃を躱した後は明確にこちらのターンとなる。
- 登場ミッションでは絶壁やダム施設など、壁を背にして後ろに回り込まれないよう地形を利用した位置取りをしてくる。また、「レイヴン」やキングとの3対1の状況では3機の中で一番の脅威と化す。画面外から必殺の一撃が飛んできて大ダメージを浴び、スタッガーに追い込まれリペアも使えず3機に一斉に轢き潰される…というえげつない負け方をした人もいるのでは。
- 構成パーツのメーカーがごちゃまぜの機体が多い今作の独立傭兵にしては珍しく、メリニットのバズグレ二丁以外は全てアーキバス及び先進開発局製で統一されている。機体構成だけ見たらヴェスパーにいてもおかしくないレベル。
- 「とある独立傭兵により設計情報がリークされた」VE-42Bを作中で唯一使用する人物。事情は一切語られないが、堂々とパーツを使い続けている辺り相当肝が太いようだ。
- 勝ち気で自信家なセリフが多く、621との邂逅時も相方であるキングに「こいつはあたしがやる」と手出し無用を告げている。
- 621に対し「今までのレイヴン同様しぶとい(意訳)」と評した。キングも621の戦いぶりに対して戦闘中に所感を述べていた事を考えるに、今までも歴代「レイヴン」と戦ってきたのだろう。それが訓練や模擬戦の類いなのか実戦なのかは不明。
- 作中のように当代の「レイヴン」が被るケースが発生した事が過去にもあり、同様に偽物が本物を超えて新レイヴンに成り変わる場に居合わせた──という経験があった可能性もある。
独立傭兵諸兄諸姉はライセンスの落とし物をしないよう注意しよう
- 一方で、621が先にキングの方へ行った場合、彼に対し「気取るな」「上から目線をやめろ」と、窘めるというよりは、“いつもの事”を鬱陶しがるような言い方でツッコミを入れる。
- どちらも撃破時にはすかさず相方を慮って脱出を促す通信が入る。独立傭兵とは言え同じブランチのメンバーとして戦う戦友同士、確かに信頼し合っていたようだ。
- 余裕綽々でキザな一面のあるキングに呆れたような言葉を投げるのも、もしかすると日常的な事だったのかもしれない。
- 登場ミッションでは、「レイヴン」が到着する前にキングを撃破した上で彼女に負けミッション失敗すると、621に対し「レイヴン」という称号を背負うには不足であると口にした流れでキングに対しても「名前負け」と
死体蹴り中々強烈な一言を残す。感傷故に出た憎まれ口か。
- 一方、二人とも撃墜してから彼女にタイマンで負けた場合は「立て直すのは……辛いな」と寂しそうに零す。
- STVの画稿(6)に描かれている女性2人の内のどちらかが彼女だと思われる。右のサムズアップしているポニーテールの方が有力か。よく見ると水着みたいなインナーに半透明なジャケットというとんでもないファッションをしている。
「レイヴン」 / Raven
- 汚染市街で621が取得した傭兵ライセンスの本来の持ち主。主人公と区別するためか作中では常に「」付きで表記される(ただし英語版では区別はしていない)。ユーザーからは真レイヴン、本物レイヴンとも呼ばれている。
- 乗機「ナイトフォール」はパッケージを飾り、タイトル画面で映る等本作の看板機とも呼べる存在。
- そのフレームパーツは頭部以外まさかの初期パーツ。いずれも本来は戦闘用ではなく性能は控え目のはずだが、それを全く感じさせない。
- 迂闊に接近するとアサルトアーマー→パイルバンカーチャージ攻撃というカウンターのお手本のようなコンボを決められる。
- アサルトアーマーをまともに喰らえばスタッガーはまず免れず、そこへ直撃補正を乗せたとんでもない威力のチャージパイルが襲いかかってくる。中量級以下ならまずワンコンボで仕留められてしまい、重量級でも無事では済まない。
- アサルトアーマーととっつき以外の武装はアサルトライフル、小型連装グレネードキャノン、双対ミサイル。
- 射撃戦での瞬間火力こそ控えめだが、油断していたらじわじわ削られていたというケースは十分考えられる。必殺コンボを持っている相手なので、確殺圏内まで削られていると一瞬で勝負が決まってしまう事もままある。APや間合いの管理は丁寧に行いたい。
- 乗機は残骸と化していたが、後に621がレイヴンの名に値するか見極めるために戦いを挑んでくる。
- こちらに語りかけてくるのはオペレータであり、「レイヴン」本人は一言も喋らないが、オペレータとは何かしらやり取りを交わしているらしい。
- 旧宇宙港防衛では、依頼を受けた621の到着前に惑星封鎖機構の戦力を迎え撃ち、単騎で全滅させるという凄まじい戦闘能力を発揮する。
- そして後からやってきた621に決闘を挑む流れになるのだが、この時「レイヴン」のAPは全く損耗しておらず、リペアキットもきっちり3回使うので、どうやら一発も被弾することなく封鎖機構の船団を壊滅させたらしい。
- 補給シェルパを使った可能性が……と考えたくなるところだが、仮に補給シェルパによって完全回復したとしても被弾によって損傷した装甲のボロボロ具合までは治らない。となるとやはり無被弾で大量の敵機を残らず蹴散らしたのだろう。とてつもない技量である(流石にパイル一本で全てを撃滅したとは思えないので弾薬の補給はしている筈だが……)。
- ルビコン3でコーラルが再び観測されたことをリークし、星外企業がルビコンに出張ってくる切っ掛けを作った張本人。後に名義を借りた621がカタフラクトと戦った際に、封鎖機構からその件で恨み言を言われる。
- 上記の件で封鎖機構を怒らせたためか、優先排除対象にも指定されている。
- なお、レイヴンは主人公が名を引き継ぐ為、ルートによっては、「戦火となる企業や人間を散々呼び込んだ挙句の果てに星を諸共焼き払う」という人類種の天敵も真っ青な罪状を背負うことになる。
- エアの調査によると、レイヴンとは特定の個人を示す識別名ではなく、自由意志の象徴として傭兵達が受け継いできた称号であるとのこと。
- その腕前の割にアリーナランクがやけに低い。今作のアリーナはオールマインドが収集したデータを元に作ったシミュレーションであるため、オールマインド側がその実力に気付いていないか、カーラのようにレイヴン側がデータを改竄しているとも考えられるが、アナライズアリーナにはナイトフォールのデータが「伝説的傭兵の再現」として収められている。つまりオールマインドは「レイヴンは表舞台に現れないが強い」のは知った上で、「今のレイヴン」のランクを低めにしている。
- 小説版初代ACの主人公リャノンも元イレギュラー(初代AC)であることを隠してアリーナでは三味線を弾きランク詐欺、fAではUnknown(前作4の主人公とされる。4主人公はレイヴンと呼ばれていた)が政治的理由でランク詐欺……ランク詐欺はある意味レイヴンの伝統か。
- 2周目以降から受けられる多重ダム防衛では「レイヴン」オペレータとキング、シャルトルーズが互いに面識があるような通信をする。
- 「STVの画稿(6)」で描かれたACの絵がナイトフォールに酷似しているため、「レイヴン」とそのオペレータこそが十中八九ブランチの残り二人である。なお、「4人目には結局会えず」とのことなので、描かれてはいないようだ。
- ナイトフォール専用頭部パーツHC-2000/BC SHADE EYEの説明文からもそれがうかがえる。
- 重要そうでいて、話に大きく絡む事もなくどのルートでも登場ミッションでそのまま退場する。
- やらかしたことを挙げると「1.コーラルの情報を企業にリーク」「2.惑星封鎖機構とも度々交戦、大損害を与えている」「3.傭兵のキングらとブランチとして裏で暗躍(の疑い)」と、関わっている中身を考えれば彼(彼女)の話で一本シリーズができそうな要素が満載である。特に1番目についてはハンドラー・ウォルターがルビコンに来るきっかけなので、621のストーリーに、果てはルビコンに火を付けたのは彼(彼女)と言える。つまり、「レイヴンの火」という呼称は濡れ衣でもなんでもなく、正真正銘「レイヴン」の罪過と言える。
- 結果として真レイヴンとブランチはオールマインドのリリース計画を全面支援している。星外企業がルビコンに来たのはレイヴンのリークが原因だし、惑星封鎖機構の宇宙戦力(特に惑星封鎖に必要な宇宙船関連施設)に打撃を与え、宇宙港に襲来した残存封鎖艦隊を単機壊滅させている。逆にこれらの活動がなければ星外企業がバスキュラープラントを建造するのは不可能だっただろう。
- チュートリアルミッションで撃破された機体に乗っていた『レイヴン』が誰なのかという疑問がある。実は本人は生きていて後に「レイヴン」として主人公と対峙するか、あるいは先代レイヴンでありあの時点で戦死していたか。
- 『「レイヴン」=ブランチの「今の4人目」』はフレーバーテキスト的にほぼ確定と言っていいのだが、上記についてはどちらが正しいかという確定的な証拠は無い。こちらに関しては「世界観考察」のページで。
- 設定から分かるように過去作のプレイヤーのセルフオマージュ。本人は一言も喋らずオペレータのみが喋るのは、fAのホワイト・グリント(パイロット名はUnknown)も意識しているのかもしれない。
「レイヴン」オペレータ / Raven’s Operator
声:園崎未恵
- 「レイヴン」のオペレータを務める女性。オペレータであって傭兵ではないが、便宜上独立傭兵の項目に記載する。
- 名前は明かされず、「レイヴン」オペレータとのみ表示される。
- ゲームプレイトレーラーの最後に出てくる「見せてもらいましょう 借り物の翼で どこまで飛べるか」という台詞は彼女のもの。ゲーム本編でも使用される。
- STVの画稿(6)に描かれている女性2人の内のどちらかが彼女だと思われる。
- 左のストレートヘアの方は制服っぽい姿+頭部にヘッドセットのようなものを装着しているようにも見え、こちらがシャルトルーズとは考え難いためこちらだろう。
- 多重ダム防衛のミッションが発生するルートを進んだ場合、ブランチは彼女を除いて全滅することになる(シャルトルーズの生死は不明だが恐らく死亡)。その後ブランチが作中に登場することは無いため、以降の動向は不明。
- 本人の代わりに会話を聞かせてくる、先代として主人公の前に立ちはだかる等諸々の要素から、fAのフィオナのオマージュと思われる。
- オールマインド以外で「強化人間C4-621」と呼びかけてくる結構レアな人(ウォルターは621呼び)。どこから621の個人情報手に入れたんだろう。
ケイト・マークソン / Kate Markson
- 3周目から登場する謎のAC乗り。オールマインド上にも情報が無いが……?
+
|
ネタバレ注意 |
- 作中で正体が語られることはないが、オールマインドが絡むルートに関連するため正体はオールマインド関係者、あるいはオールマインドそのものと推測される。
- エンディングクレジットに名前が載っていないが、声優はオールマインド役と同じ潘めぐみ氏である。
- 「強制監査妨害」ブリーフィングやミッション中の通信ではいかにもご婦人といった様子だが、クリア後の通信は声音・口調ともオールマインドそっくり。
- 強制監査妨害ミッションでの共闘中に、カタフラクトがAP30%を割ると「大きすぎる」と呟く。これはカタフラクトではなく主人公の力量についての感想だと思われる…が、それ以上に旧作プレーヤーにピンとき過ぎるオマージュセリフな為、このセリフからも彼女の胡散臭さを感じ取った旧作ファンは多数いることだろう。
- ブリーフィングで確認できるのだが、乗っているACの名前は「TRANSCRIBER(トランスクライバー)」。日本語で転写する者、所謂代書を行う職業を指す。
- エンブレムはペン先。それもオールマインドのエンブレムと似た色合い。
- 機体構成はアリーナANALYSISのマインドβに酷似している。こちらの説明にほぼ答えが書かれており、
「マインドβはそのまま実戦に投入しても 優れた傭兵と見紛うほどの働きを見せるでしょう」 の文言から、少なくともACの操縦自体はトランスクライバー(=マインドβ)に搭載されたAIである。
- この「TRANSCRIBER」は地味にミッション中に戦うことのできない唯一のAC。アリーナには登録されておらず、この機体と敵対するイベントもない。
- 上述の通り、機体構成はマインドβそのもののためアリーナでは戦闘可能。
- 強制監査妨害では僚機として出撃するが最初は姿を見せず、ボス戦で共闘する。仕事はしているものの、シチュエーション的にも怪しさ抜群な上、データに登録がない為散々ウォルターが警戒する中、一切利敵行為を取らなかった。この手のパターンはシリーズを通しても珍しい。
- ミッションが無事終了するとお礼と再会を仄めかしてそのまま登場時と同じように高速で華麗に離脱していく。
- 撃破されると離脱の旨を通信で伝えてくるが、どうにもノイズの毛色が他と違う。本当に脱出しているのだろうか。
- コーラル輸送阻止ミッションでは621のバックアップに付いており、逃がしたヘリは彼女が対処する旨を伝えられるが、余裕ないからなるべく逃がすなと予め釘を刺される。
- 終了時にオールマインド越しにケイトの621へのメッセージが伝えられる。取り逃したヘリの数でセリフが変わるので是非読んで見てほしい。全機撃墜すると素直に賞賛してくれるが逃がすヘリが多いと半ギレで思いっきり皮肉を言ってくる。
ケイトの名誉のため補足すると強制監査妨害におけるケイトは621がカタフラクトを引きつけていればエクドモロイ2機を相手に互角以上に渡り合える(放置するとそのまま倒してしまうこともある)ほど強い僚機である。世界観的には性能の劣るACではエクドモロイとまともに渡り合うことすら難しいらしく、「優れた傭兵と見紛う」という評価は誇張ではないようだ。
- 輸送阻止ミッションでは姿は見せないもののヘリを撃墜している。ただ撃墜方法が「ヘリが勝手に爆発する」というものでACを使っていない疑惑がある。
- そのためケイトが4機しか撃墜できなかったというのはただの方便で、実際は621がコーラルリリース計画の協力者足りうるかをミッションを通して推し量っていた可能性もあるにはある。
ただしオールマインドはミッション開始前のブリーフィングで『リリース計画の協力者たり得ると判断しました』と前置きして機密情報をリリースしているのでどっちみちポンコツ感は否めない。
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- 名前の由来はデイヴィッド・マークソン著の小説ウィトゲンシュタインの愛人に登場する主人公ケイトか。世界に一人残された女性が、見たものをタイプライターで書き記していく、という形式を取る。
- さらにケイトという名前の意味を遡っていくと「純粋」という言葉からきている。
惑星封鎖機構 / Planetary Closure Administration
- 出会った直後に戦闘に入り、そのままどちらかが撃破されるという、一期一会な相手がすべてを占める。
- 直接戦う相手には執行部隊員と特務部隊員がいる。特務はSpecial Forcesの略で階級にSPが付く。
- 本編開始前にかなりの損害を背負わされているため隊員、特に特務部隊員は「レイヴン」に対する敵意が強いようだ。
- 士長クラスは丁寧語で通信をすることが多い。
- 全体的な傾向として、封鎖機構に所属していること、封鎖機構の機体を駆っていることに対する誇りや自信が感じられる。
- 各員の意識の統制も取れており、発言から個性が読み取りにくい。
- 尉官が「上中少准」の四階級なことがわかる。「大中少」でも「上中下」でもないが漢字圏ではよくある表記。
- 士長は英語表記が「Chief Sergeant」であるため軍の階級では下士官の「曹」に相当。おそらく巡査部長、巡査長をイメージした警察組織風の表記だと思われる。
- 士官が部隊長としてカタフラクトやHCに乗り、下士官がLCなどで脇を固め、拠点防衛などでは下っ端兵士がMTに乗って多数配備される素直な組織構造。「燃料基地襲撃」「旧宇宙港襲撃」など即応する場合は士官と下士官のみで急行するようだ。
特務上尉 / PCA SP Captain
- ミッション「特務機体撃破」に登場。機体はカタフラクト。
- 惑星封鎖機構に対して「レイヴン」がどれほどの悪行を行ったかを吐き捨てながら攻撃してくる。
- しかし「シミュレータと戦型が一致しない」ことから、621を「レイヴン」とは別人だと看破する(唯一戦闘中に看破しているため優秀)。
- 因みに特務上尉がコード44・情報照会を要請した後攻撃しないでウロウロしていると、システムAIが「レイヴン」と現在戦っているレイヴン(621)が同一人物として認められないこと、暫定処理として脅威度を引き上げることを通達して来る。
- その後、どちらにしても惑星封鎖機構にとっての脅威であると判断し、621への攻撃を続ける。
- 実はかなり台詞が多く存在し、カタフラクトのHPを2/3以上残した状態でウロウロしていると「一度リストに乗った対象は必ず排除する、惑星封鎖機構に例外はない」など「レイヴン…貴様こそが...火種だ」など真レイヴンにブチ切れまくっていることが分かる台詞を口にする。なお、「火種」に類する発言は「レイヴンの火」「ルビコンの解放者」ルート最終ミッションでそれぞれエアとウォルターから発せられる。
真レイヴン視点でのラスボスか何かだったのだろうか?- 621撃破時の台詞も2種類存在し、前半戦の内に決着すると意気揚々と「レイヴン」の撃破をシステムに報告し「ようやく方が付いたか」と漏らすが、621と「レイヴン」が別人だと看破した後は、同じくシステムに報告した後「こいつが何者かはシステムの解析に委ねるとしよう」とやや疲弊した様子で呟く。基本的に必要最低限の事務的な発言しかしない封鎖機構の面々の中では異質な存在であるが、封鎖機構と惑星封鎖の執行という職務に対しての並々ならぬ使命感と誇り、それに仇なす相手への怒りが溢れ出ているのであろうか。
- 撃破された直後に何かを確信した様子で戦闘ログをシステムに送信する。
- 上述の通り「レイヴン」と621が別人である事は既に看破していたため、新たに何に気が付いたのかはよく分からない。「レイヴン」、あるいは621を個人的に知っていたのであろうか?
- 「何者かがレイヴンの名義を使っていることは分かったが、なぜそのような事態になっているのかは分からない」という状況で戦っていたのだろう。いまわの際になり「偶然手に入れたレイヴンの名義をライセンスが必要な密航者が使っている」といったような結論に思い至ったのかもしれない
- もしくは『再照合』という言葉を使っている辺り、照らし合わせるべきACの戦型に思い当たる節があったと見ることもできる。「過去にカタフラクトを撃破したAC部隊」、つまり公式トレーラー内で実質相討ちとなったハウンズ(617)との関連に勘付いた可能性もあるが…。
- 「そういう… ことか… コード5 戦闘ログを送信 再照合を…」
特務中尉 / PCA SP 1st Lieutenant
- ミッション「強制監査妨害」に登場。機体はカタフラクト。特務准尉、特務2級士長を伴って襲撃してくる。
- 「システムに従って処理するまでだ」など、システムに対する心服が窺えるセリフが多い。
- 「強すぎる… システムに… 照… 会…」
特務少尉 / PCA SP 2nd Lieutenant
- ミッション「燃料基地襲撃」に登場。機体はエクドロモイEP型。
- 「またしても余計なことを」とレイヴンに対する恨み節を吐く。
- 1級士長が撃破された場合はシステムに報告するものの、特にシステム側の判断は仰がずに戦闘を続行する。
- 621を撃破した後は「聞いていた内容と誤差がある」と訝しむ。
- 封鎖機構が把握していた元祖「レイヴン」と、今現在相対したレイヴン(621)は別人であるため誤差があるのは当然だが、その辺りの事情をよく知らない1周目時点のプレイヤーからすると煽られているように聞こえなくもない。
- 「やはり… ただの独立傭兵… では…」
特務准尉 / PCA SP Warrant Officer
- ミッション「強制監査妨害」に登場。機体はエクドロモイPG型。
- レイヴンなら死んだはずだと発言するあたり、この時点ではまだ事情は把握していなかった様子。
- 「馬鹿な… あのレイヴンなのか…!?」
特務1級士長 / PCA SP Chief Sergeant 1st Cls
- ミッション「燃料基地襲撃」に登場。機体はエクドロモイPG型。
- 「傭兵ひとりがここまでやるとは 想定外です」と言うあたり、少尉と違ってレイヴンに対する警戒感は薄かった模様。
- 少尉が撃破された場合はその旨をシステムに報告。その後、システムの判断に従って戦闘を続行する。
- 撃破された時のセリフから察するに戦闘での自信はあったようだが……。
- 「エクドロモイに… 付いてくる… だと…」
特務2級士長 / PCA SP Chief Sergeant 2nd Cls
- ミッション「強制監査妨害」に登場。機体はエクドロモイMG型。
- 階級が下だからか丁寧語が目立つが、撃破時の声にはレイヴンに対する怨嗟が露になる。
- 「おのれ… レイヴン…!」
執行上尉 / PCA Captain
- ミッション「旧宇宙港襲撃」に登場。機体はHC新型。執行中尉と同時に襲い掛かってくる。対して621はV.IV ラスティと共闘。2vs2の形で迎え撃つ。
- 621を撃破した後は「…保険は使わずに済みそうだな」と漏らす。
- 「システムに… 報告を… コード78 脅威レベルE…」
執行中尉 / PCA 1st Lieutenant
- ミッション「旧宇宙港襲撃」に登場。機体はLC高機動型。状況は同上。
- 「消えてもらおう」「妙な組み合わせだ」など、端的なセリフが多い。
- 「この状況は… コード78E…送信…」
執行少尉 / PCA 2nd Lieutenant
- ミッション「新型機体鹵獲阻止」に登場。機体はHC新型。ミッション開始時は数体のMTのそばで機体調整している。
- 部下に応援を要請された場合は「了解した HCの調整が終わり次第急行する」と返答。
- 応援要請後到着時、LC機体が倒されていると、調整を優先したことを後悔する。
- 「調整などしている場合ではなかったか…」
- 621の機体を「寄せ集め」と表現するが……。
- 「馬鹿な… 寄せ集めに 執行機体が…!」
執行准尉 / PCA Warrant Officer
- ミッション「執行部隊殲滅」に登場。機体はHC新型。「壁」の内部を警備している最後の機体。
- 「秩序を乱す危険因子は排除する!」と、壁内部の狭い空間で回避しづらい攻撃を放ってくる。
- 他大型敵機にも並ぶ難敵として、この「執行准尉」が挙がることがある。
- 惑星封鎖機構の幹部としては珍しく散り際のセリフがない。
執行1級士長 / PCA Chief Sergeant 1st Cls
- ミッション「新型機体鹵獲阻止」に登場。機体はLC。執行2級士長と同じ場所で待機している。
- 封鎖機構の名前付き士官で唯一の女性。
- 「機体が… 持たない…!」
執行2級士長 / PCA Chief Sergeant 2nd Cls
- ミッション「新型機体鹵獲阻止」に登場。機体はLC。執行1級士長と同じ場所で待機している。
- 少尉(HC新型機体)よりも先に621に襲撃された場合、少尉に応援要請を行うが、調整が終わってからと返されてしまう。
- 「AC単騎で… ここまで…!?」
その他の人物
ハウンズ / Hounds
- かつてハンドラー・ウォルターが指揮した強化人間部隊。「猟犬」を意味しており、おそらく主人公と同じく第4世代の強化人間が所属している。ハウンズという名称自体はストーリートレーラーにのみ登場。
- 少なくとも617~620の4人の存在が確認され、ゲーム内ではなくAC6公式ストーリートレーラーにて断片的ではあるが617・619・620の3人の結末が語られる(作戦に参加していない618は厳密にはハウンズに所属していない可能性もある)。どこかの施設を襲撃するがカタフラクトの妨害に遭い、目的達成に成功しつつも全滅してしまう。
- この時相手しているのは封鎖機構のSGが利用していたレーザー砲。アイボールではない。
- 作中の発言などから、彼らが戦っていたこの場所はルビコンではないことが明らかとなっている。封鎖機構の兵器であるレーザー砲やカタフラクトが出向いていることから彼らにとって非常に重要な何かがあったことは予想できるが、この作戦の主目的が何だったのかは最後までわからなかった。
- 617がアサルトアーマーで自機もろともレーザー砲を破壊した後にCOMが「ミッション完了」と発言していることから、ミッション目標はレーザー砲の破壊、もしくは作戦領域内の敵戦力排除といった性格のものであると推測される。
- それでもウォルターが「おかげでルビコンまでこぎつけた」と言っている当たり、621がルビコン入りするためには必要な作戦だったことが窺える。プレイヤーの物語があるのは、ある意味で彼ら3人のおかげでもあるのだ。
- ハンドラー・ウォルターの項でも述べられているが、ウォルターのエンブレムは、「何本もの犬のリードを引く右手」である。
- 独立傭兵の立場で3機ものACが共同戦線を張るのは珍しく、この「群れで狩りをするスタイル」が本来の猟犬たち(ハウンズ)の戦い方だったのだろう。しかし、何故か621は単独行動を強いられている。予算か人員が尽きたのだろうか。
- 現在の猟犬が621ひとりであることを踏まえて、エンブレムを「これまで亡くしてきた歴代の猟犬たちのリードを手放すことができないままの手」と解釈する説も散見される。
- 全員の登場機は初期機体をベースに重武装化したもの。バックショットからブースタ含め外装は完全に初期機体であり、ブースタの噴射炎からジェネレータは内燃型(初期ジェネレータも内燃型)だとわかる。積載ギリギリ気味だが、その割に高出力・高機動で移動している。いつものフロムマジック。
- 後述されている各々のアセンブリを考えると、非常にバランスの取れた部隊だったと考えられる。
- 617
- 右手にガトリング、左手にパルスブレード、右肩に拡散バズーカ、左肩にパルスシールドSU-Q5を装備している。突入の際パルスシールドと共に左腕を喪失、さらにカタフラクトとの接触で拡散バズーカを失っている。総火力を大幅に失いつつも一切臆せずカタフラクトに立ち向かう。
- 辛くもカタフラクトを撃破したのちはガトリングさえ喪失。ボロボロの機体でレーザー砲台へと特攻、アサルトアーマーで砲台を破壊し見事にミッションをやり遂げる。この時の617の機体は損壊が激しく、自身のアサルトアーマーにも耐えられなかったのだろう。
- オペレーション画面での機体認識名は「scav617MG」である。
- 再現機体を操作するとわかるが、近距離でシールドを展開しつつガトリングと拡散バズーカで相手をACS負荷限界にしたところをブレードで切り裂くアセンブリ。おそらくハウンズでは前衛を担っていた(公式トレーラーでも先頭を走っている)。
- 619
- 右手に初期ライフル、左手に腕グレGOU-CHEN、両肩に12連垂直ミサイルを装備している。映像では突撃の際に垂直ミサイルを掃射、その隙を突かれてレーザー砲に脚を吹き飛ばされ激しく転倒してしまう。しかしその際放ったミサイルが基地の防壁を破壊し、617と620が突入する足がかりとなった。
- レーザー砲が破壊される際に僅かに残骸が映っている。撃破シーンと比べるとわずかに砲台に近づいているようにも見えるため、もしかすると這いずってでも目標に近づこうとしていたのだろうか。
- オペレーション画面が映る前に撃破されているので機体認識名は不明。
- 初期ライフルでスタッガー維持、垂直ミサイルでACS負荷限界にし、腕グレで吹き飛ばすアセンブリ。おそらくハウンズでの役割は後衛(公式トレーラーでも最後尾の位置についている)。
- 1.03.1アップデートで初期脚の積載上限が強化されるまで、彼と同じ構成で組むと初期ジェネレーターではEN出力不足に、他の内燃型でも積載超過になっていた。1.03.1アップデート以降はジェネレータをAG-E-013 YABAにすると積載超過せず出力を確保可能になった。
- 620
- 両手にハンドガンCOQUILLETT、右ハンガーにレーザーライフル66LR、左ハンガーに初期ライフルを装備している。カタフラクトとの接敵後、レーザーショットガンの異様な連射力を前に消し飛ばされてしまった。この連射はゲーム中では発揮されないもの。単なるフロムマジックかこのカタフラクトが特殊だったのか。
- よく見ると狙われた617の前に割り込むように入ってきていることがわかる。彼の機体が損壊しているので、庇おうとしたのだろうか。
- オペレーション画面での機体認識名は「scav620RF」である。
- 両手のハンドガンでACS蓄積、左ハンガーの初期ライフルでスタッガー維持兼ACSミリ蓄積、ACS負荷限界時に右ハンガーのレーザーライフルのチャージで射抜くアセンブリ。再現機体の中で特筆して軽く速いので、おそらくハウンズでの役割は遊撃(公式トレーラーでは隊の中間を走っていたが、617の機体損壊後は先頭に立ちカバーしている)。
- 本編クリア前とクリア後でこの映像の印象は大きく変わる。
- 一見すると無茶な作戦に赴かされ、捨て駒のように使われている不憫な強化人間たちという風に映る。ボロボロになっても突き進む様は、まるで617が命令に忠実に動く事しかできない状態にされているように思える。
- ウォルターの人となりを知ると、彼らはあくまで自分の意思でこの作戦に赴いていたのではないかと思える。カタフラクトにガトリングを突きこむ動作や最後の突撃の様子さえ、覚悟を決めたようなものに見えるのは気のせいだろうか。
- 目利きのウォルターが選んだ猟犬たちである、この3人が621より劣っていたとは限らない。だとすれば621がこの内の一人になっていた可能性もあったのだろうか、それこそ振られた賽の目のように数字が違っただけで…また、この映像は実に示唆的でもある。ボスの攻撃には当たると死ぬ、困ったことになったらガトリングを信じて突っ込め等々プレイヤーがこのムービーから学ぶべき点は多い。
- 公式ツイッターによるトレーラー公開時のコメントは「強化人間の生き様を描いたストーリートレーラーを公開しました」であった。上記のようにゲームがプレイされるまでは生き様ではなく使い潰される死に様だろうと憐憫(あるいは嘲笑)の感想が寄せられていたが、後に反応は大きく変わることとなる。
- スッラが617について知っているようだが、具体的な内容は作中では語られないまま。
- 日本語版で「617はどうした?」と発言している箇所は、英語版だと「Where‘s 619 and 620? Dead? (619と620はどうした?死んだか?)」に変わっている。下記の618の事も含め、ハウンズのメンバーのことは全員知っていたらしい。
- 「618」が歯抜けになっているが、ウォッチポイント襲撃のALT MISSIONにおけるスッラの「私が殺ったのは…618だったか?」という発言から、618はスッラに殺害されたものと思われる。同ミッションのスッラ曰く腕は良かったらしい。
- ゲーム的に考えると、OSチューニングしないと使用できない拡張機能であるアサルトアーマーを617が使用しているので、全員傭兵としてオールマインドに登録がなされたランカー。だとすれば事前に他地域で活動していたと思われるので、スッラの台詞に色々と理由付けができる。そもそも最初からあのウォッチポイントをウォルターは狙ってなかったので会った場所も別なはず。
ナガイ教授 / Prof. Nagai
- ルビコン調査技研所長を務めていた人物。本編時点では故人であり、ストーリーに直接登場することはないが、生前彼が残した口述筆記や映像記録が文書データとして残されている。
- コーラルの危険性に早くから気付いていたようであり、口述筆記(4)によれば、増殖するコーラルをアイビスの火で焼き払う判断を下したのも彼のようだ。
- 研究に取り憑かれた第一助手の研究内容に「理屈は通っていても許されるものではない」というコメントを残していたり、家族を顧みなくなった第一助手の息子をラボで引き取ったりと、真っ当な倫理観を持った善良な人物であることが窺える。
- ウォルターの昔話に出てくる「善良な科学者」とはおそらく彼。
- 所長である彼が倫理を重んじる科学者であるにも関わらず、技研はウォルターの言う「狂った成果」を生み出し続けたらしい。第一助手のようにコーラルの可能性に狂わされた科学者達を押さえ込むことができなかったのかも知れない。
- 部下達が押し進めたコーラル技術をゴリゴリに活用したアイビスシリーズでアイビスの火を実行し、半世紀前にコーラル破綻を防いだ人物でもあるため、毒をもって毒を制することに成功したとも考えられる。あらゆるものを使ってコーラル破綻を阻止するという意図はHAL826の設計目的からも覗える。
- 口述筆記(5)の「観測を続けなければ」という言葉を見るに、オーバーシアーの理念は彼の考えが基になっているのかもしれない。
- STKの遺稿に生前の姿が描き残されている。一番右側のメガネを掛けたスーツの男性が彼と思われる。
- 「ルビコンの解放者」ルートでハンドラー・ウォルターが操縦するAC「IB-C03:HAL 826」の構成パーツのうち、右肩・左肩・ブースタ・ジェネレータに冠する「NGI」はおそらくナガイ教授のことを指している。
- ミッション「集積コーラル到達」の開始エリアで取得出来るデータは他の口述筆記とは違い「映像記録」である事、取得オブジェクトである残骸が技研製ACのエフェメラである事、そしてエフェメラは一応であるが有人操縦も可能な事から、アイビスの火を見届ける為に教授が搭乗しそのまま彼の棺桶となっている可能性も無くはない。
第1助手 / Assistant No.1
- ナガイ教授の第一助手。コーラル研究に取り憑かれ、Cパルスで人間の知覚を増幅するという、後の強化人間に繋がる研究を推し進めていた。
- 研究に没頭するあまり家族を顧みなくなり、彼の妻は研究が原因で命を落とし、息子はナガイ教授によってラボに引き取られることになった。
- ウォルターの昔話に出てくる「狂った科学者」とはおそらく彼。
- おそらくアイビスの火で第1助手は死亡しているが、息子であろうウォルターは当時木星に逃がされていたため父親の末路がどうなったか把握していないようだ。
- STKの遺稿の中央、スーツの男性の左側で、両手で何かしている白衣の男性が彼と思われる。
- STK遺稿のメモで「助手1 精神混濁」とあるのが気になる。研究でコーラルとの接触機会が多い彼は直接摂取でもして変性意識状態になり、変異波形との接触に至ったのだろうか?
- 「ルビコンの解放者」ルートでハンドラー・ウォルターが操縦するAC「IB-C03:HAL 826」の構成パーツのうち、右手・左手・FCSに冠する「WLT」はおそらくウォルターのことを指している。
- ウォルターが苗字を意味しているとしたら、技研製であることを考慮すると時代的にもハンドラー・ウォルターの父親と思われる第1助手のことだろう。
- FCS「IB-CO3F: WLT 001」の説明文に「人体感覚の拡張とも呼ぶべき優れた処理性能」という記述がある。「人体感覚の拡張」はオールマインド製ACパーツの設計テーマでもあるが、何か関係があるのかもしれない。
第2助手 / Assistant No.2
- ナガイ教授の第二助手。玩具作りが得意らしい。
- アイビスの火の後、ナガイ教授からコーラル観測の仕事を託されたと思われる。
- 英語版のナガイ教授の口述筆記(3)で第2助手の代名詞がSheなので女性である。
- STKの遺稿の一番左で、少年の頭を撫でている人物がそうだと思われる。
- 眼鏡、細く垂らしたような前髪、シニヨンヘア、作業着の腕まくり、左手首の腕時計、右手の煙草など明確な特徴が多い。
- カーラの発言や経歴と照らし合わせると、第2助手が後のシンダー・カーラである可能性も考えられる。
第1助手の息子 / Assistant No.1‘s son
- 前述の通り父である第1助手の研究により母親が死に、ナガイ教授のラボで面倒を見られていた少年。
- STKの遺稿によれば目の奥に光を宿していたという。それが意味するのは意志の強さか、あるいは父親や研究への怨みか。
- 既に記述済みだが、正体はハンドラー・ウォルターが濃厚。
- アーカイブ「アイビスの火」によると、ナガイ教授がアイビスの火を起こす前に「友人」達がいる木星へと送られたらしい。
- 作中で木星といえばかつてのG1ミシガンが従軍した木星戦争が起こった場所である。
- ハンドラー・ウォルターはG1ミシガンと旧知の仲であったような振る舞いを見せるが、関係はあるのだろうか?
- 少年の友人と解釈するか、ナガイ教授の友人と解釈するかで捉え方が変わってくる。
意図したのか、情報共有のミスか不明だが英語版では後者になっている。- 「アイビスの火で自分含めて身寄りがなくなる未成年者を託す」のだから、教授にとって信頼できる友人が木星にいたのだろう。
STK
- アイビスの火に巻き込まれ死亡したとされる巨匠の画家。「STKの遺稿」は前述のナガイ教授らを描いたものと思われる。
- 死亡したと「される」点から、確実に死んだとは明言されていない。
- 「彼の作風がAI画家たちに取り込まれた」という設定は、意図していたのか偶然なのか定かではないがAC6が発売された2023年の時事ネタとなっている。
- 名義のアルファベット3文字の意味は明確にされていないが、STVとSTKは名前が似ているだけではなく作風も似ている。同一人物説、STVはSTKを基にしたAI画家説などがある。
- 「STVの画稿」と同じくオールマインドのステルスMT残骸からデータが発見される。
STV
- 覆面戦場画家。「人が描くことに拘った最後のひとり」らしく、AC6の世代では既に人間の画家がほぼ絶滅していて、AI画家しかいないようだ。
- アーカイブ「STVの画稿」はおそらく以下の人物や組織を描いたもの。レッドガンを描いたと思われる(3)の状況から、本編開始直前あるいは本編進行中に描かれたものだろう。
- (1):「座っているお爺さんが一番凄そうに見える」はサム・ドルマヤンくらいしか該当しないため、ルビコン解放戦線を描いたものと思われる。
- ぼんやりした左下・右下をただの背景とすると7人。作中で名前ありのルビコン解放戦線関係者は、本当に名前だけのメッサムを除くと7人。
- (2):「女の人が一番偉くて賢い」とACの頭部がWRECKERのことから、シンダー・カーラのいるRaDを描いたものと思われる。3人描かれているため、オーネスト・ブルートゥが逃げる前に描かれた絵(カーラ・ブルートゥ・ラミーの3人)?
- 3人が乗るACはオーネスト・ブルートゥの乗機「ミルクトゥース」と思われる(頭部パーツが一致している)。
- 「どこかで見たことがあるような気がする」がシンダー・カーラの正体を示唆していて意味深長。仮にシンダー・カーラが第2助手と同一人物だとしたら、STVもアイビスの火を経験したのだろうか?
- (3):「この人たちはガラが悪すぎる」は他の画稿からの消去法により、レッドガンを描いていると思われる(ドーザーだと(2)のRaDと被るため)。
- 右手にCURTISを携えたタンク型AC(いずれもベイラム製品)の脚部上に勢揃いしていることからも、レッドガンだとみていいだろう。なお、このアセンブルは本編中では登場しないため誰の機体かは不明。
- 6人いることからG1~6が勢ぞろいしていると思われる。
- レッドガンが6人の期間は、作中で考えられる限りでは「本編開始直前にG7大破~レッドガン壁越え失敗でG4死亡」の間。その期間に描かれたのだろうか。
- 他に比べて情報量が多く、当てはめようと思えば全員当てはめられるような画になっているため話題になりやすい。
- (4):「いい人もいる フィーカを一杯もらった」は、ミッション「ヴェスパー3排除」の台詞からV.III オキーフのこと、つまりヴェスパー部隊を描いていると思われる。そうなると「インタビューを申し込んだら一番偉そうな人に断られた」は尊大かつ地位の高いV.II スネイルか。
- 8人いることからヴェスパー1~8が勢ぞろいしていると思われる。
- 肩を組んでいる人の上着をよく見るとアーキバスのロゴが入っている。
- (5):「殺し屋ふたりの取引現場」「借りた金を返さない馬鹿」などのワードより、コールドコール、スッラ、及びノーザークに関連する人物を描いているものと思われる。
- この3人はアリーナに登録されている独立傭兵のうち、ブランチにも解放戦線にも深い関わりのない人物という共通点がある。
- コールドコールは殺し屋であることが明言されているが、スッラを同業者とみなせるかが問題。しかし、アリーナにおけるコールドコールの説明文には「本物は機体越しでも匂い立つ」とあり、スッラも「お前 危険だな 匂いでわかるぞ」など、どこか相通じるものを感じさせる発言がある。スッラの説明文にある「狩り」が暗殺稼業を指す言葉だとする推測は無理筋ではないだろう。
- ノーザークに関連することから、殺し屋の片方をアーカイブ「債権回収業者の最期」の債権回収業者とする意見もあるが、風格たっぷりに描かれた殺し屋が「RaDのシマと知らずに踏み入り、捕まって無様な命乞いをする」とは考え難い。メタ的に見ても、他の画稿に描かれている面々がアリーナのランカーであることから、やはり独立傭兵たちと見るべきか。
- 「物陰に隠れてこっそり書いた」というコメントより、隠れている人物はSTV本人とも推測されているが、STV自身を映した絵は他に存在せず、覆面画家が自身を描くのかという疑問もある。
- ソファの奥に誰かが倒れているのがわかる。取引現場の目撃者として口封じをされたか、あるいは今回の仕事のターゲットだろうか。
- (6):「4人組の独立傭兵」ということで、おそらくブランチ。「ひとりはオペレータらしい」「4人目には結局会えず」が、アリーナでブランチが2人しか登録されていない理由を示唆している。
- 描かれたACがナイトフォールに酷似しているため、おそらくブランチ4人目は「レイヴン」。会えてない=描かれていないのもそのキャラクター故だろう。
- STVの画稿を持っている残骸は全て所属不明機のものである。理由や目的は定かでないが、所属不明機はオールマインドの手先なので、彼女と関係があることは確かだろう。また、STV画稿の全員(5の殺し屋ふたりがコールドコールとスッラの場合)がアリーナに登録されている人物なのが示唆的。
セリア / Seria
- サム・ドルマヤンが口にする名前。
- ACVI作中では名前のみが言及され、本編中にセリア本人は登場しない。
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ネタバレ注意 |
- その正体は、ドルマヤンと交信していたCパルス変異波形と思われる。
- 随想録によれば、彼女もエアと同じく人とコーラルの共生を夢見ていたらしい。
- 随想録(2)では「尽きることは無いから心配しなくていい」と話して(?)いるものの、それを否定し苦悩するドルマヤンに影響されてか、彼女なりに正しいと思える共生の在り方を模索していたようだ。
- ドルマヤンとの交信はアイビスの火よりも前だと思われるが、当時は尽きることのないように見えたコーラル資源をルビコン全土で大々的にエネルギーやミールワーム肥育などに利用(コーラルを搾取)していた状況だった。
- 随想録(4)では技研都市の論文から見つけ出した「コーラルリリース」に人間とコーラルの共生の可能性を見出し、それをドルマヤンに伝えることとなる。
- 随想録(5)によるとセリアはドルマヤンの意思を尊重していたものの、彼はルビコン川を渡りコーラルを開放する決断をしなかった。その後セリアがどうなったのかは不明だが、現在のドルマヤンは「かつて私がそうだったように」と過去形で表現していることから交信は途絶えていると思われる。
- ドルマヤンに撃墜された際の「分かってくれ…セリア…」という台詞を見る限りでは、セリアはドルマヤンの判断に必ずしも納得していなかったことが窺える(自分の考えに賛同してくれている相手に「分かってくれ…」と語りかけるとは考え難いため)。
- seriaを逆読みするとairesとなり、これはスペイン語で風や空気(Air)を意味する。エア(Ayre=Air)と重なるが、偶然か否かは定かでない。
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- seriaはスペイン語およびイタリア語で「真面目な・真剣な」という意味を持つ形容詞。英語のseriousに相当する。ちなみにseriaは女性形で、男性形はserio。
最終更新:2025年03月23日 00:58