本項においてはハタ王国の国歌を解説する。


概要

 現行のハタ王国国歌は「我が王国」(有:Amzn Naqra)である。これはハタ王国の民謡「ただ一人の指導者」(有:Rustai Paqsonar)のメロディを用いて編曲され、後に国歌として制定された。民謡であった頃は三番とサビのみが一般的な歌詞で、それ以外の歌詞は作詞者のダスデア=フィスルアトゥロムによって付け加えられた*1。詩の形式はサゼリートル詩であり、交差行で押印する。

歴史

民謡「ただ一人の指導者」

 スステ時代に入ると、ガッライ新大陸の成長により交易が成立しアケーアス洋大貿易圏が成立した。この時代にハタ王国は黄金時代を迎え、樋咫帝国時代や初期ハタ王国の極端に質素な暮らしを求める生活は変わり果て、スカルムレイは権力の権化のように扱われ、芸術や学問が栄えた。
このとき、王国の古典音楽(トイター音楽)が発展し、スカルムレイを賛美しトイター教を信奉することを強めるような讃美歌や国家が多数つくられた。
 民謡「ただ一人の指導者」はこのころにつくられた多くの賛美歌のひとつである。作曲者は不明であるが、どこからかこの歌は知れ渡り民謡として歌われ始めた。

国歌制定

 すでにハタ王国におけるトイター教の信仰の象徴曲とされていたこの歌だが、いまだに正式な国家は定められていなかった。そのころ孤立結界が出現、デュイン戦争を経て連邦影響圏に参入すると、王国はトイター教の共生法やさまざまな慣例を組み合わせて法律を多数作り、皇居院を成立させて民主的政治を始めるようになった。この改革によってハタ王国は現代の政治体制に落ち着いたが、同時にスカルムレイや国民の薦めによって国歌の制定が提案され、「ただ一人の指導者」が提案された。すぐには採用されず、ダスデア=フィスルアトゥロムによって編曲され、また一部の語句を多少変更したうえで歌詞を追加したのちに正式採用された。

歌詞

1.
Bwin aqrta tar, ti amso toinanor. かの共同体よ! 我らは祝福を贈ろう。
Bi arcetue pawavkatei Hataq. 同志達によりハタは立ち上がった。
Pu kenso Naqrareq mo din kranor 王国とその大成を見よ。
Leamsen en Dekan Kas ar manaq. 偉大なる彼女の下で全人民が団結する。
※繰り返し
Aqm nereq fo Naqra lan jowas, 汝は王国の力を奮い立たせるだろう。
Toinanor di devkerinmo Naqr'! 偉大なる王国に称賛を!
Aqmn ro'zaotoraq yelemn iras. 汝の願いは必ず実現する。
Sukarmreyun Tanaq syetaqr! スカルムレイは最も尊いお方である。
2.
Ti kamsam aqm! Gawor he gaeyatein 万歳! 汝が成し遂げていたその義務は
Bi aqm taphiskotas bi most wean. 何物にも断たれることはないだろう。
Jotevse haqrareq di toitanein. トイタネイン祭への対立を引き留めん。
Nemaq fo toinanor je Ciowean. 称賛の日の名はチオウェアンだ。
※繰り返し
3.
Di mangmizom misen mo ruqbi byoq, 母なる海へ河と雨水が流れ込む、
Fi cemn, fo sembwa, wantenar di wan. 戦場の殉教者たちを救済するために。
Mo taqrtagyan di Kas fo Naqrakoq, 王国の光、彼女の下へ集まらん。
He biqle randar alte cemn dekan. 友好とともに世界的に偉大な存在へ。
※繰り返し

関連リンク

タグ:

ユーゲ 国歌
最終更新:2023年11月19日 21:38