概要
PMCFとユエスレオネ連邦の接触当初から、リナエスト・オルス共和国とユエスレオネ連邦は密接な関係にあった。リナエスト共和国はPMCFの政治を牽引する関係もあって、連邦の外交官と接触する機会が多かったからである。また君主制であるその他の国と比べ、議会民主制であることも友好関係に強い影響を与えている。PMCF・連邦間関係のなかでは最も友好的である。
一方でリナエスト内戦時における混乱によって
サニス条約機構の所属問題を国際問題として抱えているなど、その関係性に問題が無いわけではない。
両国の比較
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ユエスレオネ連邦 |
リナエスト・オルス共和国 |
人口 |
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約1,000,000人 |
面積 |
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約20,000km2 |
首都 |
リーネ・ヴェ・キーネ |
ジンヒヤ |
最大の都市 |
カヴィーナ |
リカルツィ |
政体 |
議院内閣制・共和国 |
議会民主制・共和国 |
ユエスレオネから見たリナエスト
国内にも多数の
リナエスト人を含むユエスレオネはリナエスト共和国の動向を重視する向きがある。PMCFは元よりその傾向が強い国が多いが、市民革命以降の国民国家的な国々が多く、こういった民族国家は連邦国内の民族運動に強い影響を与えるからである。この中でリナエスト・オルスの思想に基づいて成立した「リナエスト人国家」の存在は連邦にとっては最も民族主義なものとして映った。故に接触当初はPMCFの代表役的なところもあって、連邦から強く警戒されていた。
しかしながら、リナエスト側の外交手腕の上手さも相まって、連邦の態度は次第に軟化していくことになる。一般の連邦人からしてみるとPMCFの一国という冴えない印象になっている場合が多いが、連邦外交史的には重大な国の一つとなっている。
リナエストから見たユエスレオネ
リナエスト・オルス共和国のユエスレオネ観は実に多様なものである。国民の大半は親ユエスレオネ派であり、その考えは政治にも反映されている。親ユエスレオネの多くは島嶼部リナエスト人の
メニョイシアやリパラオネ系リナエスト人の
リパリェーツィアである。大陸系リナエスト人の
ユシュコプロイヤではどちらの意見も少なくない。イスケ系リナエスト人はユエスレオネに対して良い感情を持たない場合が多い。
ユエスレオネ連邦がリナエスト・オルス共和国のことを「最も民族主義的な国」であることを昔から認知しており、歴代総統によっては、自国のマイナスイメージを払拭するために奔走していたこともある。時代を通して保守的な傾向のあるリナエスト共和国にとってユエスレオネ連邦は革新的な政府であると思われており、過去には反発することも度々あったが、国内情勢が不安定なことが多いリナエストでは有事の際の支援を得られるようにと連邦との外交関係の改善を行い、近年は一貫して友好路線を維持している。
政府はユエスレオネ連邦の民族共生観の採用を長期的な目標に定めているが、国内の民族対立を克服することはなかなかできないでいる。
リナエスト・オルス共和国の国民は自国のことを連邦内で三番目くらいに影響力があると思い込んでいるが、実際はそんなことはない。
最終更新:2023年04月08日 23:43