リナエスト人(現代中央リナエスト語:yusktä、ユシュケ)は、歴史的には古代にラネーメ地方西部に居住していた民族集団のことを指す。
現代的な解釈で言えば、
東諸島共和国連合ないし
リナエスト・オルス共和国を中心としてラネーメ地方に分布する住民の定義である。
リナエスト人の定義
形質の特徴としては以下の通り。
- 髪色は一定でない。茶髪、金髪、銀髪、黒髪等があり、リナエスト人にのみよく見られる赤髪の人もいる。
- 虹彩の色に緑が多く、リナエスト人に多く見られると言われている。リパラオネ系と同様の青色の虹彩を持つ人もいる。
また文脈によっては以下の定義を有する。
- リナエスト国家とされる国家の国籍保有者、またはそれに準ずる人。
- リナエスト民族の自認がある人、またはそれに帰属すると考えられている人
- リナエスト諸語を母語とする人
リナエスト人の分類
リナエスト人と一言に言っても、複数の小分類によって分けられており、分類によっては対立していたり恨んでいたりすることもあるので注意。
ユシュケ系リナエスト人
中央リナエスト人とも。
ユシュケ(yusktä)は「リナエスト民族全体」を指す言葉であると同時に「"中央"リナエスト人」を指す言葉でもある。
その他の民族(
リパラオネ人など)が「リナエスト民族全体」を指す言葉としてしばしば用いることもあるが、リナエスト人は「"中央"リナエスト人」のみを指す言葉として用いる。
その多くが
中央リナエスト語話者か、あるいは中央リナエスト語族の諸言語、または中央リナエスト語の言語変種の話者である。
ユシュコプロイア(大リナエスト人)
ユシュコプロイア、またはユシュコプロイヤ。単なる現代中央リナエスト語の転写の違いであり、表記揺れによる意味の差異はない。
ユシュコプロイア(yusktovqoiy)は「大リナエスト人」と訳出され、「大陸系中央リナエスト人」を指す言葉である。
メニョイシアとの僅かな文化的差異がある他、イスケツィヤ(イスケ系)によく恨まれている。
全体的な傾向としてはメニョイシアよりも保守的・伝統的である。
命名もより伝統的な響きの言葉を用いることを好み、中には近代語に存在しない外来語を古風に変化させて名前をつけるということさえする。この点に関しては他のリナエスト民族からは不可解であると見なされている。
メニョイシア(島リナエスト人)
メニョイシア(mémoyskiy)は「島リナエスト人」と訳出され、「島嶼系中央リナエスト人」を指す言葉である。
ここでいう
島嶼とは東諸島のことを指し、特にメニョーイシュ島(リナエスト本島)を指す。
メニョイシアの大半は
リナエスト・オルス共和国建国初期にメニョーイシュ島に移住した中央リナエスト人であるが、少数ではあるものの建国前からメニョーイシュ島に居住していた中央リナエスト人も含まれている。
全体的な傾向としてはユシュコプロイアよりも革新的である。
命名では
リパライン語からの借用語も少なくなく、リナエスト語の語形に合わせて多少転訛したものを使う。
リカリク(リカルネ人)
別世界である大宇宙に転移したリナエスト人。言語変種である中央リナエスト語リカルネ方言の話者が多い。
遺伝的形質に関してはユシュコプロイアやメニョイシアとほとんど差がない。
イスケ系リナエスト人
イスケツィヤ(išcetiy)とも。
いわゆるイスケ系と言われ、近代語または中期語から派生したイスケ・リナエスト語を喋る。
極めて保守的な価値観を持つ人が多く、いくつかの過激派組織・武装組織が各地で活躍(?)している。
リパラオネ系リナエスト人
リパラオネ系のルーツや遺伝的形質を持つ人。リナエスト人はリパイシュケ(lipalsce)と呼称する。
リナエスト系リパラオネ人
リパライン語圏の社会に帰化または定住したリナエスト人。以下の2種類に分けられることが多い。
リパリェーツィヤ(リパラオネ系中央リナエスト人)
リパライン語圏の社会に帰化または定住したリナエスト人。リパリェーツィヤ(lipaletiy)と呼称する。
シュメニョールシュ(リパラオネ系島外リナエスト人)
主にメニョイシアが
ユエスレオネ連邦に定住するリナエスト人を指す言葉。
原義は「島外の同胞」。ここでいうリナエスト人が中央系なのかイスケ系なのかは区別されていないようだ。
関連項目
最終更新:2024年11月30日 11:47