「あのハフリスンターリブが存在している間は国民の皆さんも他言語を知ることは決してなかったでしょうし、仕方ないと私は思いますわね」
――カリアホ=スカルムレイ*1
ハフリスンターリブ(有:HahurisnTaqrib)とは、反トイター教・反ハタ王国を標榜するカラムディア・ハタ社会主義王国の政治組織の一つ。



名字との差異

 同名の名字が存在するが、この名字を持つ者が必ずしも本項で説明する組織に属しているとは限らず、思想に関しても同様に多彩である(cf. ハフリスンターリブ・ヴィール・リェスカンティヤなど)。
 これらの混乱にはユーゲ人の文化的に、名字に値する家名がほぼ宗教政治的な傾向・派閥を指し示すことに由来しているが、連邦との接触以降、誤解が促進することになった。これに関しては、Xelkenにも似た傾向がある。

名称

 ハフリスンターリブは、ファイクレオネ系ハタ人のSazasyimi系Sarantein一族のHahur家の分家とされている*2。ハフリスン(Hahurisn)は「高貴な少女」を指し、ターリブ((Taqrib)は「何かに非常に固執する者」という意味を持つ*3*4
 ユーゲ人の立場からは、ユーゲ平野北方をスカルムレイの権威に依らず占拠していたため「独裁派」の名称でも呼ばれる。この呼称は後にユエスレオネ連邦がスカルムレイが参政できるのは、国民の信頼に寄るものであるとする「アレス談話」の理論を補強する根拠ともなっており、ハタ王国の君主制においてスカルムレイの存在は国民の醸成に繋がっており、ハフリスンターリブはその軛を無視して支配を行ったために南方のユーゲ人からは「独裁」と見られたという解釈が一般的である。

略歴

原初

 トイター歴1901年以降、ファイクレオネ人はウェールフープの失敗などによって、ユーゲ平野に現れるようになった。トイター教の世界観と社会構造を一般としていたハタ王国では、ファイクレオネ人たちはトイター教徒ではない者「ウィトイター」(有:Witoitaa)として急速に迫害を受けるようになり、混交の中で生まれた新たなユーゴック語を話す氏族は迫害から逃れるために北方のハフルなどで勢力を拡大した*5

初代総統ララータ

 当時のスカルムレイは、ケートニアーに対する規制などを進め、各地を護るシャスティ達もウェールフープに対抗するためにゼースニャル・ウドゥミトを考案した。これらに対抗する形で、2502年にユーゲ平野北方で勢力を拡大したファイクレオネ系ハタ人のララータ=ハフリスンターリブは自らを初代総統とし、反王国武装組織「ハフリスンターリブ」を結成した*6
 当初はウィトイターの権利を獲得し、自治を目的とする運動であった。そのため、次代総統となるチャルズの代までは、総統の指示によって王国や各地のシャスティとの交渉なども考えられていた*7
 しかし、王国方の抵抗は激しく、北部を解放すべくゼースニャル・ウドゥミトによる攻撃が繰り返された*8

次代総統チャルズ

 2443年、チャルズは全ハタ王国民に対する宣戦布告を言い渡し、武装闘争を開始した。チャルズが武装蜂起に至った経緯は不明だが、その背景にはXelken過激派によるデュイン・シェルケン政権との関係があり、武力の差として王国との交渉で優位に立てると確信した可能性が高い*9
 以降、Xelkenとの協力関係の中で優位に立ったハフリスンターリブは領域を維持しながら、イザルタに迫った。これを危機と感じ取ったイザルタ・イルキスの主、レイマング=イザルタシーナリアは2639年に独裁反対武装連盟を結成した。この時期より、ハフリスンターリブは組織として「独裁派」と呼ばれるようになった*10

三代目総統ハタ

 ハタはチャルズの長男であった。後にファイクレオネから来訪したファフス・ラヴヌトラート(ユーナリア=ハフリスンターリブ)が養子として兄となり、彼のウェールフープにおける有能を見抜いた親によってハタは彼を見習うように命じられた。後に弟にラルゼル=ハフリスンターリブ、ファッセ=ハフリスンターリブが生まれ、兄弟四人は競うようにしてハフリスンターリブの総統格を目指した。優位はユーナリアにあって、壮年のチャルズは後継者を選ぶときが来た*11
 チャルズは有能であるユーナリアを選んだが、それを許さなかったハタは父親、母親、弟を殺害した。ユーナリアに関しては服従を誓ったため、殺害せず放任とした*12。以降、ハタは三代目総統を名乗り、ハフリスンターリブを従わせることとなった。

カラムの乱まで

 ハタが総統になって以降はハフリスンターリブは急進化が目立つようになった。特にハタ王国を滅亡させるべきとするような思想が流通するようになり、王国側やシャスティ達も危機感を得て抵抗運動を行うようになった。トイター歴2690年にカリアホ=スカルムレイが連邦に被害を申し出ると、ユエスレオネ連邦が参戦し、デュイン戦争及びカラムの乱の経緯でハタ=ハフリスンターリブは殺害された。これにより、ハフリスンターリブは組織としての求心力が低下し、急速に縮小することになった。

歴代総統

名前 任期
1 ララータ=ハフリスンターリブ
Raraata=HahurisnTaqrib
toi.2502 - toi.XXXX
2 チャルズ=ハフリスンターリブ
Chaz=HahurisnTaqrib
toi.25XX? - toi.XXXX
3 ハタ=ハフリスンターリブ
Hata=HahurisnTaqrib
toi.26XX? - toi.XXXX
最終更新:2024年12月08日 04:03

*1 https://x.com/yuugokku_2/status/980825585617285120?s=20

*2 ユーゴック語PDIC - HahurisnTaqrib

*3 ユーゴック語PDIC - Hahurisn

*4 ユーゴック語PDIC - Taarib

*5 https://tanukipedia.miraheze.org/wiki/%E3%83%8F%E3%82%BF%E7%8E%8B%E5%9B%BD

*6 悠里総合サイト

*7 https://syosetu.org/novel/36046/42.html

*8 悠里総合サイト

*9 悠里総合サイト

*10 悠里総合サイト

*11 https://syosetu.org/novel/36046/41.html

*12 https://syosetu.org/novel/36046/42.html